• 検索結果がありません。

インスリン自己注射の効果的指導を考える -指導マニュアルを作成して

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "インスリン自己注射の効果的指導を考える -指導マニュアルを作成して"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

インスリン自己注射の効果的指導を考える

    一指導マニュアルを作成して

6階東病棟

  ○西岡高子

   西尾有希

中平真夕子 田口喜子 キーワード:糖尿病、指導の統一、自己注射、インスリン療法、セルフケア 廣田由紀 松田久美子

近江優子

中村美保

1。はじめに  我が国の糖尿病患者数は、1997年に厚生労働省が行った実態調査では、「糖尿病が強く疑われる人」が690 万人、「糖尿病の可能性が否定できない人」が約680万人とされ、2000年には職域健康診断受診者の10人に 1人の割合で高血糖が見られたと報告されている。  当病棟では入院患者の1割を糖尿病患者が占め、インスリン療法導入となる患者は多い。慢性疾患である糖 尿病は再入院する患者が多く、その際インスリン自己注射の手技を確認すると、エア抜き・単位数の確認や清 潔操作が十分に出来ていない場面が多く見られた。看護師の指導の仕方についても、「看護師によって言う事が 違うので戸惑う」と言う意見が聞かれた。  糖尿病は自己管理の必要性が高く、そのためには統一した医療従事者の指導が重要となると考え、当病棟に おける標準指導マニュアルを作成し、スタッフの指導の統一を図る事を目的としてオレムのセルフケア理論を 活用し、研究を行った。  尚、本研究は今年度がマニュアル作成、来年度は実施、3年目は評価・改善をめどとした3年計画の研究で ある。 U。研究目的  看護師間での指導の統一を図るために指導マニュアルを作成し、内容について検討し効果的指導につなげて いく。 Ⅲ.概念枠組み(図1) フイ 指導の統一 マニュアル作成 <評価に応じた指導>  オレムの基本的看護システム ①全代償的システム ②で部代償的システム ③支持一教育的システム         アセスメント ドバック        図1 概念枠組み IV.経過及び結果  指導マニュアル作成にあたり、まず患者の自己管理能力と看護師の援助活動を査定し把握する必要があると 考えた。それぞれの患者はセルフケア能力を持っているが実行力には個人差がある。そこで、入院時と指導後 では、セルフケア能力や理解についてどれだけの指導の成果を得られたかを明らかにするために、チェツクリ ストを作成した。このチェツクリストは患者のセルフケアや知識、理解、手技の能力について点数化し、その −269

(2)

合計点からオレムの看護システム理論(図2参照)の3段階に分類することとした1)。全代償的システムとは。  『歩行と手の運動を必要とするセルフケア行動に従事する能力が患者にまったくなく(あるいは禁止されてい て)、看護師がその補完をしなければならない時に必要である』、一部代償的システムは『看護師と患者の双方 がケア上の処置を遂行したり、細かな手作業や歩行を含む行動を遂行する時にみられる』、支持一教育的システ ムとは『患者が外的もしくは内的な治療的セルフケアの必要な方策を遂行する能力があるにもかかわらず、あ るいは遂行するように学習しうるし、しなければならないにもかかわらず、援助なしにはそうすることが出来 ない状況のためにある』とされている。 とより多くの対人的技術)       図2 看護活動の程度と調整的技術  次にインスリン導入後1週間経過した患者を対象に病棟スタッフが実際に使用してみた。その結果、患者の 自己管理能力では、手技の項目では良い結果が得られたが、知識や理解の項目では多くの指導を必要とする結 果が得られた。そこで、全代償的システムから支持一教育的システムの各段階の患者に対応できるようにマニュ アルを作成し、手技の根拠や、低血糖症状の知識を取り入れることで反映させることとした。  マニュアルを作成するに当たっては、文献検索を行い、又医師の指導方法の情報収集をおこなった。その結 果、看護師間でも統一した知識が得られた。 V。考察  チェツクリストの使用やマニュアルを作成する中で、患者のインスリン自己注射の自立には、根拠を理解し た上で手技を習得することが必要であると考えられた。そこで、当病棟において作成した指導マニュアルを活 用することで、今後インスリン自己注射におけるセルフケア行動の向上を図りたい。  リスクマネージメントの観点からも、患者が自己管理できるようにマニュアルを再考していく必要があると 考える。  今回マニュアルを作成し、看護師の知識が統一されてないことが分かった。今後、作成したマニュアルを使 用していくことで、統一した指導が可能となり、患者の自己管理能力の向上が促進されると考える。 VI.終わりに  今後研究を継続していき、作成したマニュアルを改善して実際に使用する。その結果から得られた情報を元 にマニュアルを作成し、インスリン指導の向上につなげて行きたい。 参考文献      ヽ 1)都留伸子監訳:看護理論家とその業績,医学書院, 184, 1998. 2)金子美恵,瀬戸奈津子監修:総特集糖尿病の患者さんによく聞かれる質問100,ナーシング・トウディ。   5, 2003. 3)楢崎晃史,武田悼著:生活習慣病対策としての糖尿病一次予防の自己管理, Diabetes Frontier 2, 14。   221, 2003. 4)阿部隆三編著:患者さんとスタッフのための糖尿病教室,医歯薬出版株式会社, 1999. 5)ガートルードトレス著:看護理論と看護過程,医学書院, 110 −113, 2001. 6)西崎統,石渾晋編集:新・糖尿病ナーシング, JNNスペシャル, 67, 2000. −270−

参照

関連したドキュメント

「総合健康相談」 対象者の心身の健康に関する一般的事項について、総合的な指導・助言を行うことを主たる目的 とする相談をいう。

(1)う回指導板は縦 140cm、横 110cm、高さは地面から 160~170cm の立て看板とする。.

現実感のもてる問題場面からスタートし,問題 場面を自らの考えや表現を用いて表し,教師の

青年団は,日露戦後国家経営の一環として国家指導を受け始め,大正期にかけて国家を支える社会

 CKD 患者のエネルギー必要量は 常人と同程度でよく,年齢,性別,身体活動度により概ね 25~35kcal kg 体重

この項目の内容と「4環境の把 握」、「6コミュニケーション」等 の区分に示されている項目の

 “ボランティア”と言えば、ラテン語を語源とし、自

これを踏まえ、平成 29 年及び 30 年に改訂された学習指導要領 ※