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特集「ソフトウェア工学」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会論文誌. Vol.58 No.4 768 (Apr. 2017). 特集「ソフトウェア工学」の編集にあたって 大平雅雄1,a). 我々の日常生活を支え便利にするための社会基盤とし. 本特集号には 22 編の論文の投稿があり(うち取り下げ 1. て,ソフトウェアシステムの存在は日々重要性を増してい. 編),ソフトウェア工学分野の専門家による厳正な査読と. る.また,自動運転,人工知能,IoT など,現在では専門家. 2 回の編集委員会での慎重な審査を経て,最終的に 11 編. 以外の一般の人々にも聞き慣れた用語となっているこれら. (採択率 52%,うちテクニカルノート 1 編含む)を採択し. 近未来の革新技術も,ソフトウェアの存在抜きには語るこ. た.編集委員会では情報処理学会の論文査読方針に沿い,. とができない.ソフトウェアは今後も進化を続け,我々の. 採録となる機会がアップするように「条件付採録」とでき. 社会経済活動の至るところで活用されることは疑いのない. る場合には条件の明確化に努めた.条件付採録の論文は改. 事実である.一方,ソフトウェアシステムの利用範囲が急. 訂箇所と方法を明確に示したことで,改訂後論文の質が向. 拡大し続ける過程では,様々な困難や問題に直面すること. 上した.惜しくも採録に至らなかった論文に対しても今後. も珍しくない.このような時代背景にあって,ソフトウェ. の改訂の指針となるように査読コメントを提示するよう努. ア工学に求められる重要な役割の 1 つは,産業界の問題を. めた.コメントを参考に改訂・再投稿されることを期待し. タイムリーに取り上げ,理論研究に基づくソフトウェアの. ている.採択された論文は,要件定義,実装,テスト,保. 基本原則を導き出し,再び産業界へフィードバックしてそ. 守の支援技術から,形式手法,開発管理,機械学習による. の有効性を検証することである.特に,ソフトウェアを取. 開発・保守の支援,ソフトウェア工学教育支援まで,多岐. り巻く環境が目まぐるしく変化する現在では,産業界の問. にわたる研究テーマがあり,理論的な研究から具体的な実. 題点も研究成果の有効性もダイナミックに変化する.した. 践事例まで広範囲の論文を収録することができた.. がって,密接な産学連携での研究を実現し,研究価値を効 果的に高める必要がある. 情報処理学会ソフトウェア工学研究会では,そうした産 学連携に基づく真に有益な研究を推進するために,シンポ. 最後に,本特集号に投稿していただいた著者の皆様,本 特集号の機会を与えていただいた論文誌編集委員会,多忙 にもかかわらず丁寧な査読や議論にご尽力いただいた特集 号編集委員と査読者の皆様に深く感謝する.. ジウム,ワークショップ,研究発表会等を主催し,ソフト ウェア工学に携わる産学の研究者だけでなく,ソフトウェ ア開発に携わる技術者・実務者へ広く参加を呼びかけ,幅 広い経験や知見を議論・共有する場を提供してきた.本特. 「ソフトウェア工学」特集号編集委員会. • 編集長 大平雅雄(和歌山大学). 集号もこれらの活動の一環として企画したものである. 本特集号はソフトウェア工学に関連した研究開発全般に. • 編集委員(五十音順). ついて,最新の研究成果や開発事例に基づく知見等を幅広. 阿萬裕久(愛媛大学) ,伊原彰紀(NAIST) ,鵜林尚靖. く掲載することを基本方針とした.さらに,通常の論文投. (九州大学) ,岡野浩三(信州大学) ,亀井靖高(九州大. 稿だけでなく,ソフトウェア工学研究会主催のソフトウェ. 学) ,菊地奈穂美(沖電気工業) ,岸 知二(早稲田大. アエンジニアリングシンポジウム 2016(SES2016)に採録. 学) ,小林隆志(東京工業大学) ,権藤克彦(東京工業. されたシンポジウム論文(フルペーパー)の投稿を推奨し,. 大学),斎藤 忍(NTT),坂田祐司(NTT データ),. シンポジウムの査読結果が反映された質の高い論文を集め. 沢田篤史(南山大学) ,高田眞吾(慶應義塾大学) ,立石. ることで,優れた研究成果をシンポジウムだけではなく論. 孝彰(日本 IBM),田原康之(電気通信大学),野田. 文誌での発表を通じて素早く社会にフィードバックする. 夏子(芝浦工業大学) ,野中. ことを目指した.このソフトウェアシンポジウムとの連携. 勇(スクウェア・エニックス) ,花川典子(阪南大学) ,. は,2011 年から継続して行っている取り組みである.. 福田浩章(芝浦工大学) ,丸山勝久(立命館大学) ,吉田. 誠(東洋大学) ,長谷川. 則裕(名古屋大学) ,鷲崎弘宜(早稲田大学) 1 a). 和歌山大学システム工学部 Faculty of Systems Engineering, Wakayama University [email protected]. c 2017 Information Processing Society of Japan . 768.

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