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高等学校地理歴史科、公民科の履修構造に関する一考察

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(1)

社会

系教科教育学会

『社会

系教科教

育学研究』第13

号 2000

(pp.71-80)

高等学校地理歴史科,

民科の履修構造に関す

る一考察

A Study of Social Studies Curriculums in Japanese

Pri and Post Curriculum Reforms

High Scools :

1 

じめに

高校において

どの科

目を必修

とするかは

,カ

キュラム

編成上のみな

らず

,施設

・設備及び

人事

にかかわ

る重大事であり

,教育課程審議会などで

も厳

しい議論が展開

され

。その意味

で,新制度

に現場が

どの

ように対応

したのか

を検証す

ること

,教育研究

を進め

るうえで大切

な作

業と言

える。

して

,これ

までの社会科履修に関する研究で

,生徒も教師側もそれ

ぞれの科

目をバランス

く学習することが

望ま

しいと考

えている

ことを明

かに

してきた

えば

,田中史郎氏や大森正

・松本敏氏が

,学

習者側からの世界史

を学ぶ意義について実証的に

示した1

,全国民主主義教育研究会が高3生

対象に

した全国的調査に

よれ

,生徒は倫理に関

する関心は低

いものの

全科

目にわ

り興味

・関心

を示

,社会科

を学ぶ意味について

「社会常識を

つける

(全体の42.9%),

世の中の

しくみ

を知

るため」

(同28.4%)

と答え

,憲法,平和

,経済,

国際

問題等の学習することで

,自己の生き方

を授

業で深めて行

くことが

示され

ている2

。現代社会

の功績に関する考察

をした若菜俊文氏も

,世界

必修は好ま

しくなく

,社会を総合的に捉え,分析

する授

(学習の場)を制度

的にも生徒に保証す

ことを主張

した3

さらに

,川合元彦氏を中心に東京都教育庁指導

部が全

日制普通科156

(3年生については工5

を昭和61

年度に行った調査

,全国普通科高等学校

長会教育課程研究委員会の調査

,及び都

立大森高

2年生の社会科履修状況の調査4

,大庭茂美

氏が昭和59

年度

∼63

年度生に対

して行った履修率

調査でも,社会科は総合的に学ばれ

ることが望ま

しいことが示され

ている5)

O特に川合

氏は

,履修

の特徴

を二及び三科目履修型が

主流で

,世界史よ

りも政経

,倫理の

方がよ

り深刻な状況にあること

を分析

,世界史必修が本

当は社会科の構造的危

機にかかわ

ことを指摘

した。

その

意味で

,前回や今

回の

学習指導要領改訂は

これ

らの調査

,研究の

成果

を十分に踏ま

えて行わ

るべきであったと言えよう

しかるに

,改訂は

く異なった

レベルの

論理で強行

され

,高校現場

に無用な混乱

をもた

らしたのであった

。本稿は

うした課題意識に立って

,世界史必修の導入と

その後の展開

を,宮城

県を例に

して考察す

るもの

である。

2世界史必修化

と他科

目の関係について

各種学会や全国高等学校長会な

どの要望や批判

を無視

した地理歴史科(以下地歴科)

・公民科へ

の移行は6)

,高校現場にとって厳

しいもの

だった

その結果

,梶哲夫氏が厂

高等学校に関する要望書

(第4次)」

で懸念

したように匚

教育課程の編成な

らびに教員養成の上か

らも大きな

問題

を引き起

こ」

レ)

,宮城

県では世界史

以外不要

と考

えられ

り,

地歴科

,公民科の単位数の半減

,人事など様々な

問題も噴出

した8)

そこで

,改め

て世界

史必修の根拠

を振

り返って

おきたい

。高校社会科の廃止,再編の根拠の第一

,現場では世界史離れ

が進んでお

り,国際化に

逆行す

るの

で世界

を必修に

した

いとい

うことだ

。確かに世界

史の履修率は必修だった1972

年度

が100

%なのに,選択制になってからは全国平均

で81

年度87.2%,

85

年度には64.4%

に低下

したよ

うに世界史離れは進行

していた

。特に

山形41.1%,

−71

(2)

大分

,富山の37%,

徳島28.8%

等9

,憂慮すべ

き状態であった

O用語が難

しく

,内容が膨大で,

入試に難問が数多く出る世界史は

,生徒に苦手意

を持たれ

ていたこともある

。従って

,世界史必

修は

一定の説得力を持

っては

いたが

,国際化への

対応

とした

点は説得

力に乏

しか

った

二に,高校社会科では学問の専

門性が不十分

なの

で歴史の専門科が授

業を担

当すべきという点

てある

O山口康助氏は

社会科歴史』は妥協的

産物であ

」社会科は学問の

系統に拠

らないもの

,叩教育学優先』の考え方が

,どれほ

ど青少年

の基礎学

力を低

下させ,学校教育

を荒廃

させてき

たか

,深刻に反省すべき10

」と,社会科歴史を批

した

。山本達彦氏も

( ̄

今の社会科では

‥少

しず

つ単位を取れば社会科の先生になれ

。 ・・

門性

がない11

。よって

,専門家による教育を押し進

めるべき

とした

かに専門志

向の強

い理科や社会科の教

師に

とっ

,これは

ある意味で本音

を代弁

していたのだが

この発言には

高校側か

受験に有利と日本史に傾斜

する

一方,国際社会に

おける教養や歴史認識養成

中核に位置する世界史が

,受験に

左右され

相対

的に地位

を低

させ

られ

問題

意識も見

て取れ

る12

世界史だけを必修

とするには難があろう。

しろ文部省が高校社会科解体

に踏み切

った理

由の背景には

,林健太郎氏の匚

戦後の教育改革の

大きな欠点として

,ア

メリカの

プラグマテ

ィズム

思想が浅薄化

した形で取

り入れ

られ

,それが

日本

の教育界を支配

した

ということから起こる問題点

を見逃すわ

けには行かない

‥プラグマティズム

想の

非歴史哇

がはか

らずも現れたのが

『現代社

会』という科

目の新設

‥いわゆる

『社会科』教育

はまさに

(国際化)に逆行13

」するという,戦後

民主主義に対する否定的見解であった

ろう

国際感覚を養うには

,世界史も含めて人文社

会科学を幅広く学ぶことが望ま

しい

。それゆ

生徒や学校の

多様化などを考慮

,単位数の異

なる科

目を数多く設置することによってA

(2

単位)科

(結果として世界史A)を設置

した

のであったが

,そうした配慮にもかかわらず社

会科を分割

した上での世界史必修というのは国

際化に対応

したという理由は十分なものと思え

ない

。厂

世界史の学習によってこそ国際化の要請

に応えうるという実験実証を伴わぬ教科再編14)」

,中川浩一氏が批判

したのも当然あった

また

,専

門性云々についての批判に対

して補

的説明を加えるならば

,本

多光栄氏が(高校では

分化社会科といっても

‥社会科歴史を否定する状

況ではなかった15)」

と指摘

したこと

。また

,藤井

千之助

氏が社会科誕生の意義

を踏まえて匚

教師

身の

専攻の壁

を互いに打ち破

,学習者のための

教師間の共通意識確立

への努

力が世界

史教師の要

して望まれる」(

元々発足時の世界

史は)匚

育課程の時間的

,機械的事情

を乗

り越えた

,歴史

教育の本質に根

ざす可能性16)」

を持っていたとい

う主

張を確認

しておこう。

社会科は戦前の学問観

,教育観を克服

し,学習

者の

主体形成

,認識発達

を重視す

る立場か

ら専門

を捉える

,という努

力を重ね

て来たのであ

り1

高校社会科は決

して専門性を軽視

して来なかっ

た18)

。む

しろよ

り深

く世界

史を学習するために社

会科歴史が

望ま

しいという結論

を出

してきた19)

伊東亮三氏の匚

国民全てにとって民主的

,平和

的な公民教育」の必要上か

,中等教育段階にお

ける匚

社会科は全

て必修にす

るのが

望ま

しい20

という意見や

,佐島群巳氏の幼稚園段階か

ら体系

的に指導する

ことによ

って真の国際

化に対応でき

る社会認識の育成ができるという見解は21)

,社会

科関係者の意見

を集約

したもの

である

。臼井嘉一

氏も匚

『世界史』教育内容の問題点22)」

を整理

初期の(勝田

,高橋提案23)」

や,世界史の設置

た51

年度版以降を4期に分け

,融合社会科か

総合社会科24)

への展開という

,社会科の望まれ

履修構造

を提案

しており

,本

多光栄氏が匚

総合社

会科

一統合社会科一総合社会科25)」

とまとめ,現

代社会

を高

3に置く提案を

したのは26)

,世界史だ

けでは社会科の本質に反する

としたからである

片上宗二氏も

,高校社会科は匚

総合一

分化一総合」

,ない

し「分化一

総合」型が必要27)

してお

り,

全国の研究者も「歴史は社会科として行う」に

82.9%

も賛同

している28)

じて言

えば

,社会科

を分割

した

ことは

,高校

社会科解体に止ま

らず

,小学校低学年社会科の消

滅や

,全学年にわた

る大幅

な時間

と内容の削減

72−

(3)

,ま

さに社

科の

にかか

問題

して

場の教

それ

を象徴

研究

者は

る出

受け

来事

止め

なの

いた

あった

。世

史必

3宮城

県での地歴

・公民科の現状

と対応

宮城県高等学校社会科教育研究会は

,望ま

しい

社会科履修のお

り方や世界史必修について

,特に

歴史部会共同研修委

員会

(また公

民部会の教材編

集委員会でも同様の研究と教材開発に当たった)

を中心に,

1990

年か

ら議論

を重ね

この中で

,仙台南高校の生徒に匚

世界史を学ぶ

うえで必要と思われ

る科目をあげよと

」と質

問し

たところ

,他の科

目をバランス

良く,とりわけ政

・経済や

日本史

(特に近現代史)も十分学ぶべ

きと答えた2

≒これは

,先にあげた全国民主主義

育研究会

と同

じ傾

向を示

している

。調査分析に

当た

った教諭は

,匚

社会科の持

つ本来の

目的に沿

た総合的な視野で理解

しようという姿勢を担

当者

して尊重

していきた

い30

」と考察

している。

宮城県社会科教育研究会

でも同様の意見が交わ

され

,これ

までの社会科をする堅持という共通認

,改めて各高校の教

育課程作成に

り組んだ

しか

,社会科解体

と世界史必修に関する現実的

対応は

[表

1]のように,結果と

して二つの型

に別れ

。第一は

,全科

目選択必修の

方向をと

り,

受験科目に合わせて2

4単位増単する進学校

中心とする受験重視型

。第二は

,専門高校

(実

高校

・職業科

を含む)に多く見

られ

る普通抖は最

低単位数

さえ確保すれ

ばいいという型である

。社

会科堅持の理念とは別に

,これがどんな背景か

じたのか

,履修状況や教員の実態か

ら分析

して

る31

まず

,教

員の専門に係わ

る点からである。宮城

高校

では地歴

,公

民の

専門性

を生かす

とともに

各学校の実情に応

,自分の専門外も担当す

るこ

とによって

,社会科教

員の専門性がよ

り高まると

の合意が

これま

であった

。ただ

し,いわゆる専

性にはばらつきがあった

。工990

年度調査

(学校数

69/104,

回答率約66%,

員数331/530

,回

答率約62

%)

[表

2]

[表6]に

よると,全日

制普通科の場合

,専門分野の割合は

,日本史21.1

,世界史16.4%

(公立全体

で16.9%),

地理16.1

%政経4.8%

倫理7.9%

,深刻なのは

,む

しろ公

民科の方であった

。また

,世界史専門教師は

,専

門高校17.2%,

私立皿。9

%であり

,世界史専門の

いない学校が

,全日制普通科で31.4%,

専門高校

で48.1%,

定時制は83-100%,

私立で27.7%

あった

。その

後の92

年2月

1日の調査でも

,世界

史専門の教員がいない学校は

,公立全体で48

104

,約46

%にもなっていた。その上,専門分

野の

,全

日制普通科74%,

同専門科62.5%

が西

洋史である

。匚

日韓歴史教科書会議」32

や今年度

の歴史教科書問題の

ように

,隣国との歴史教

育研

究交流の必要性が高まっているにもかかわ

らず

問題は

山積

していたのである

現場では教

員定数問題も絡み

,世界史教員確保

のための増員や転勤が容易でなく

,平成4年度

降人事のや

りくりが続いた

。一方各教

員もまた世

界史を担当出来るように努

力した

。それ

を支

える

ため

,高校

では当時珍

しかった授業公開の推進

専門分野に

ついての

研究会や指導マニュアルの

,また中学校への授

業参観

なども含め実践的

量を高める研修

を随時開催

した

。個

々の教

員の

量を高める

ことで当面の課題

をクリア

しようと

したの

である

。これ

を可能ならしめたのは

,宮城

県教育委員会指導課の積極

的支援であった

。この

意味では

,皮肉なことだが世界史必修は

,社会科

への意識

を高める効果があったといえる

次に生徒の履修状況

を見ると

,上記で述べた教

員実態が各校のカリキ

ュラムに反映

していた

[表61

[表7]か

ら分かるように,

1992

年時点

の全

日制普通科は

,比較的まんべんなく科

目履修

が行われ

,受験や生徒の意欲に応

じて増単もな

ていた

しか

し,それ

以外の学校は

問題が

多か

。平成2年度入学生の世界

史履修無

しは,全

制普通科で3校

(5.3

%)なのに

,専門高校

・専

(職業)科は46

(4L8

%)にもなっている

専門高校は

,普通科

目は最低単位数さえ満たせ

いいという専門科の意

向が強

く働

。理数系の

間数や教員数は確保され

るが

,文系科

目は

あま

重視

されず教員の配分もぎ

りぎ

りか時間講師でま

かなわれることが少なくない

。これが世界史履修

しにあらわれ

これ

らの問題も踏ま

ていたのである

えて,県教

育委員会指導課

−73

(4)

C・つ 一 一 一・ つ Q=・ QQ→ 齟

々LQ aC い? 々・Q ←Cyつ 御 歌

W Cyう e 紲 世 氓 丑 ぎ 錮 赧 り 9 悠 二冫 黻 心 筴 虧 垢 2  . 聡 郤 や 順 婉 ぶ 巨 扣 暇 9

H N

・ヽ・ ・ つ 甲  ヲ ペ . ゜ ゛   ゛  甲

回       

引│ 

qi 『 口 ミU 令 Qq 7-爿 → 品 C7つ ← ← ← 令 → CTつ Cつ ?−-4 ← Sr丶 Sr丶 CQ 祠 c-a → C9 CTつ 寸 寸

只 罘 W Cずつ C7つ → → CTつ `7『 1rl Cn 函 C丶l ばつ → (X⊃ Qq → CQ C9 7-爿 ← ヨ Cy⊃ こ 十 W CTつ Cて) 鴎 QQ] マ μ] 頁 皿 CYつ cQ Cg Qq → ← つ | W C`q (N] C7つ マ づ Cq ← Qつ Cyつ CT → ← C`Q ≪ 頁 函 Cyつ 口 十 W CQ CTつ 卜 寸 QQI ← ← ← CQ ← C7つ ∞ Qq Qつ ← ← ← 衞 → → 7ポ LC マ μ] 娶 Qつ Qq CX⊃ 言 し ← ← T一一i Cyつ → 7? 寸 QQ → t・− Cg → ← ?一一4 CQ ← 7−爿 び] べ 雪 三 吉 C `Q← Cずつ O  → t→ QQ] QQ → CQ C9 C`Q → Lr 呂 CQ Sr丶 CQ に`− ← → ← → Lrつ a ) 寸 自r丶 マ 宍ミ こ → → 自r・ マ ヽ々 寸 Q丶] 祟 言 ご → ← β QQ] 言 C Yつ ← q ) ly− → Ξ Cつ → → QQ (冫] Qつ CO → 寸 堤 五 7 つ 口 十 W ミ ゛ 寸 寸 ← ヤ → Ξ ぱ) C冫) C乃 ← CQ ly− O  ← C9 ← QQ Lrつ → C7つ 寸 Cyつ CYつ ζC) 瑟 キ6 − 心 ケ 娟 が 聡 つ | W CQ Cyつ 鴿 QQ Cy冖 C7つ cQ CQ → Cyつ ・つ 一工 票 → y−i 寸゛ 寸 自r丶 ← → ly− tQqヽ− CQ ← ← Cyつ → → CQ C9 CXヽ寸 C9 寸 以 莇 邱 → む− QQ 寸 → ぱつ ← Cq q ) ← ← (刀 皿 応

≒Q ヽ1- つ い に 歩 マ 茄 マ 回 哨ら-→QQ・ つ レ 奏

布 石 或二 一Q ヽl・・)- ●『 首 彌

砿 盃 応 −C ヽヽ]- つ 年1 奈 マ 茄 マ 騨 卜 そ-←・ ヽa・ つ 日 劔 誨 茄 茄 高 広 瓏 纒 砺 嫐 O P 抄 朴 蕪 凖 血 ∼  蕪 込 軒 Q 壥 響 逆 ︵  ︶  蕪 泌 刈 蕪 な 糾 が 叫 蕪 。 9 嵋 聡 陬 個 e 刪 嶢 竝 袒 砺 ご ド Q 刋 。 り 鯒 り ぶ 甚 徇 晒 9 部 胼 e 應 e φ b 測 砿 依 田 と 阻 娟 黻 繦 胆 貊 蒻一 謌 弦 怛 砺 一 ぺ E 汾 召 邱 諷 − 燉 纒 応 岷 嶇 ・ 応 咆 珊 邯 5 渺 健 啖 裂 徊  口 嵋 一 ― 74 ―

(5)

[表 2] 宮 城県 公 立 , 私 立 社 会 科 教 員 担 当 科 目 分 野 別 人 数 ( 構 成 比 ) 授業担当教員数 は1989年 度 公立530, 私立175人,90年度 は同551, 183 人.

8晞度㈹

構成 比(%)

9膵度㈹

構成比(%) 89年度( 人) 櫛戉比(%) 8熈 暇 人)構成比(%) 90年度 ㈹ 構成比(%) 地 歴 の み 公 民 の み 地 歴. 公 民 地 理 そ の他 公 民 そ の他 地. 公. 他 そ の他 212 n7 180 2 5 0 1 扛0 22.6 34.8 0.4 1.0 0.0 0.2 204 120 192 4 8 1 1 38.5 22.6 36.2 0.8 1.5 0.2 0.2

93

56

26

53.1

32.0

14.9

93・

56

26

53.1

32.0

14.9

92

58

24

52.9

33.3

13.8

宮城 県名 取 北 高等 学校 社会 科 によ る90年 7月 の調 査( 代 表早 坂 要教 諭) によ る:宮 城県 高 等学 校 社会 科 教育 研究 会 歴史 部 会共同 研 修委 員 会繼 「宮 城 が作 る新 し い歴史 教 育」 所 収 早 坂要 「世 界史 必 修 に伴 う諸 問題J p. 179 89年 度 合計705人,90 年 度735人 で あ る が, 調査 にお いて 担当 記載無 し が 9名 で あっ た。以 下[表 3]か ら[表 5]まで同 資 料に より 作成。 [ 表 3] − ①  専 門 分 野 の 割 合 (全 日 制 =全, 定 時 制 = 定, 世 界 史, 政 治 経 済, 地 理 歴史 は,以 下 そ れ ぞ れ 日 史, 世 史, 政 経, 地 歴 と 略 し て 記 載 す る 。) 全日制 全( 普 通 科) ( 専 門 科) ( 分 校) 定( 普通科夜間) ( 普通科昼分校) ( 普通科昼夜) ( 専門科夜間) 人 % 人 % 人 % 人 % 人 % 人 % 人 % 地理 歴史 日史 世史 地理 地歴 79 54 53 9 訌1 16.4 16j 2.7 8 16 15 2 8.6 17.2 16.1 2.3

16.7

50.0

4 3 1 -30.8 23.1 7.7 -

50

50

1 1 1 -25 25 25

-一

公民 倫理 政経 公民 26 82 26 7.9 4.8 7.9 9 35 8 9.7 37.6 8.6

-33.3 -2 3 -15.4 23.1

-一

25

-2 1 -66.7 33.3 分類不能 1 0.3 - - - -合計 330 - 93 - 6 - 13 - 2 - 4 - 3 -不明 44 - 12 - 3 - 6 - 1 - - - 3 -[表 3]− ② ( 養護高等部) ( 公立合計) ( 私立全普通科) 人 % % 地理 歴史 日史 世史 地 理 地 歴

10.0 -20.0 -95 78 72 n 20.6 16.9 15.6 2.4 25 17 17 1 訌9 14.9 14.9 0.9 公民 倫理 政経 公民 1 4 2 10.0 40.0 20.0 38 128 38 8.2 27.8 8.2 8 40 6 7.0 35.1 5.3 分類不能 - 1 0.2 -合計 10 461 114 不明 69 69 注  表 2① , ②, ③ の 資 料 は 表 1 に同 じP. 183よ り 1.「 普 通 」「専 門」 は , 各 学 校 の定 員 の 半 分以 上 を 占 める 学 科 で 判 断 し た。 2. 専 門 と す る 科 目 の 分 類 は,90 年 7月 に 依 頼 し た 調 査 結 果 及 び 昭 和58 年 度 匚宮 城 県 高 等 学 校 社 会 科 教 育 研 究 会名 簿」 を 基 にま と め ら れ た も ので あ る。 私 立 につ いて は 昭和58 年 度 同 名 簿 に よ る 。 3. 調 査 の 回 収 率 は, 学 校 数 , 約66 %(69 /104 )教 員 数 , 約62% (331/530) で あ る。 残 り は 名 簿 に よ る集 計 。 [ 表 4 ] 「 世 界 史 」 専 攻 教 員 の 専 門 分 野 ①全 日 制 普 通 科  ② 全 日 制 専 門 科  ① にお い て は西 洋 史 に 分 類 で き る の が43 人 とな る。 ①  ② 世界史 西欧史 西洋近代史 西洋史 西洋思想史 西洋文化史 東洋史 合 計 2 1 1 40 1 1 8 54 2 0 0 10 0 0 4 16 -75 −

(6)

[表 5] 世 界 史 専 門 者 か い な い学 校 (公立全体48/104 校 約46% (内不明者 がい るのは21校)) 数 % 不明者のいる 学  校 数 全日制普通科 専門科 分校 定時制普通科夜間 同 昼夜間 同専門科夜間 私立全日制普通科 17/54 13/27 3/5 10/12 2/2 3/3 5/18 31.4 48.1 60.0 83.3 100.0 100.0 27.7 8 5 2 3 1 2 5 [ 表 6 ] 平 成 2 年 度 入 学 生 社 会 科 履 修 状 況 ( 教 育 課 程 調 査 よ り ) 公 立 一全 日 制 普 通 科 ・ 専 門 科 , 定 時 制 ・ 普 通 科 専 門 科 ・ 通 信 制 , 養 護 学 校 高 等 部  私 立 一全 日制 普 通 科 ・ 専 門 科 場 合 は% を 示 さ な い。 8 未 は 履 修 が 8単 位 未 満 で あ る こ と。 資料 は 表 2 に 同 じP. 188より 。 学 校 数 Oの 全 日 制 定時 制普 通 科 普通科 専門 科 分校 普通科夜間 普通科昼・ 分校 通信 専門科 夜間 養護 高等部 数 % % 社会科8未 世界史無し 8未.世史無 社会科8単位 0 3 0 5 -5.3 -8.9 4 46 2 0 3.6 扛8 1.8 18.2 0 0 0 0 1 1 0 0 10.0 10.0 -1 2 0 0 33.3 66.7 一 一 0 0 0 0 0 5 0 4 -83.3 -66.7 3 0 0 0

33.3

学 科数 56 110 5 10 3 1 6 3 総学 科数 171 20 3 私 立 全日 制 公立 合計 普通 科 専門科 合 計 数 % 数 % 数 % % 社会科8未 世界史無し 8未.世史無 社会科8単位 7 57 2 29 3.6 29.4 1.0 14.9 4 0 0 1

22.2

0.6

3 2 2 0 42.9 28.6 28.6 -7 2 2 1 28.0 8.0 8.0 4.0 学 科数 - 18 - 7 一 25 総学 科数 194 25 [表 7] 全 日 制 普 通 科 の 社 会 科 , 地 歴 科 , 公 民 科 の 履 修 状 況 一仙 台 N 校 − ( )内 は単 位数 平 成 4年 度 平 成 6年 度 案 学 年 1 2 3 1 2 3 必 修 現代社会 (4) 世界史 (4) 倫政 (4) 日本史(5) 地理B(4) 世界史B (4) 地理  (2) 政経(2)∼(3) 日本史B (4) 選 択 日本史(2) 世界史(2) 地理 (2) 政経 (2) 世界史B(3) 日本史B(3) 地理B (3) −76 − 備考 ① 理科系 と の兼 ね合いで選択 に幅がある。 ② 本資料 は91年10月25日宮 城県 高等学校 歴 史部会共同研修委員 会で の報告による。 ③ 本校 は男女共 学の所謂新設 校であ る。 進 学に力を入れて いる。

(7)

や 社 会 科 教 育 研 究 会 で 議 論 を 重 ね た 結 果 , 平 成 6 年 度 か ら の 履 修 状 況 は以 下 の よ う に 変 わ っ た。 [表 7] か ら, 先 ず 普 通 高 校 を 見 る と ,N 校 の 場 合 平 成 4年 度 ま で の 生 徒 の 履 修 は, 高 I で 現 代 社 会 ④ ( 地 理 も多 い ), 2年 で 世 界 史 ④, 3年 で 必 修 の政 経 ・ 倫 理 ④, 日 本 史 ⑤, 選 択 科 目 一 日 本 史 ② , 地 理 ② な ど , と い う 形 で あ っ た。 こ れ に 対 し, 平 成 6年 度 生 の必 修 は, 工年 で 地 理 B ④, 2年 で 世 界 史 B ④, 3年 で 政 経 ② 一 ③, 日 本 史 B ④ と な り , 選 択 科 目 は 日 本 史 B ③ , 地 理 B ③, 世 界 史 B ③ と な っ たO こ れ が宮 城 で は 普 通 高 校 の一 般 的 履 修 型 で あ り , バ ラ ン ス よ く 履 修 す る 工 夫 が な さ れ た。 そ の 上 で 進 学 校 は [ 表 8] の よ う に 全 科 目 の必 修 ( 選 択 必 修 を 含 む) を 基 本 と し , 生 徒 の 興 味 関 心 や 受 験 へ の 対 応 も考 え て 2∼ 4単 位 増 単 す る の が 多 く な っ た。 仙 台 I 高 や T 高 校 の 場 合 は, 選 択 の仕 方 に よ っ て は20 単 位 前 後 を 履 修 で き る よ う に な っ て い る。 さ ら にそ れ ら の高 校 で は歴 史 の増 単 位 分 を 近 現 代 史 の 学 習 や 課 題 別 演 習 と し, 政 治 ・ 経 済 や 倫 理 と 連 動 し な が ら学 ぶ よ う に配 慮 し て い る。 授 業 方 法 も, 討 論 や レ ポ ー ト , 小 ゼ ミ方 式 な ど工 夫 が な さ れ, 現 代 社 会 の成 果 も引 き 継 が れ て い る。 工, 2で 述 べ た よ う な こ と が 十 分 意 識 さ れ た 履 修 と な って い る。 た だ し , 問 題 点 も あ る。 ま ず 現 代 社 会 の 履 修 が 1 / 3 程 度 に 激 減 し た こ と で あ る。 93年 2月 時点 で , 現 代 社 会 の 1年 次 履 修 は全 日 制 普 通 科 で17 校, 選 択 を 加 え て も24 校 に過 ぎ な く, 一 気 に 現 代 社 会 離 れ が 進 ん だ。 た だ し , 専 門 高 校 で は27 校 と 半 数 以 上 残 っ た。 こ れ は, 教 員 配 置 と 就 職 対 策 が 反 映 さ れ て い る。 ま た , 世 界 史 B と 倫理 の 1 年 次 履 修 が そ れぞ れ 8 校,17 校 と な っ た点 て あ る。 世 界 史 A ・ B 科 目 の 1 年 次 履 修 は全 日 制 普 通 科 で10 校, 専 門 高 校 ・ 専 門 学 科 で は14 校 , 合 計 す る と24 校 に も な る。 工 年 次 で の 世 界 史 履 修 は 歴 史 地 図 や ス ラ イ ド, ビ デ オ な ど を 駆 使 し て 世 界 の 諳 地 域 と そ の歴 史 , 文 化 へ の 導 入 を 図 る の だ が, 生 徒 の 反 応 は芳 し く な い。 世 界 地 誌 や 系 統 地 理 を 含 め て 半 年 積 み上 げ な い と, 地 名 や 遺 跡 の 位 置 関 係 す ら 理 解 で き な い と い う こ と が 工年 次 履 修 校 担 当 者 に よ って 語 ら れ て い る。 世 界 史 の 1 年 次 履 修 が 生 徒 の 認 識 の 実 態 に 見 合 う もの か ど う か につ い て の 結 論 は得 ら れ て い な い が , 指 導 上 の 困 難 を 教 員 は実 感 し て い る と い え よ う。 もう 一 つ は, 専 門 高 校 に見 ら れ る ケ ース で あ る。 こ れ ら の 高 校 で は 普 通 科 軽 視 と, 低 学 力 に加 え 生 徒 指 導 上 の 問 題 も 少 な く な い 。 そ れ が 最 低 単 拉 数 に反 映 さ れ る。 K 農 業 高 等 学 校 の 場 合 , 1 年 で 地 理 A 2単 位 , 2年 で 現 代 社 会 4 単 位 ( 2単 位 の ク ラ ス あ り ), 3 年 で 世 界 史 A 2 単 位 の み 必 修 ( 1 部 4 単 位 ) で あ る。 前 の 指 導 要 領 の履 修 よ り も単 位 数 や 科 目 が 減 じ た 。 2 単 位 で は年 間 の授 業 は50 時 間 程 度 に 過 ぎ ず, 中 学 校 や 時 に は 小 学 校 段 階 ま で の 内 容 の 復 習 や 習 熟 に も時 間 が か か る こ と か ら 学 習 は極 め て 不 十 分 で あ る。 最 近 の 専 門 科 や い わ ゆ る 底 辺 校 で は, 学 校 活 性 化 の 安 易 な 方 策 に コ ン ピ ュ ー タ操 作 や 資 格 取 得 を あ げ て い る。 こ の 意 義 を 否 定 す る も の で は な い が , 基 礎 学 力 の充 実 や, [ 表 8 ] 平 成 6 年 度  進 学 校 の 履 修 状 況 数 の 用 例  4 −上 段 は 必 修 科 目  必 修 , ④ 一必 修 選択 ,( 4)一 自 由 選 択。 段 下 げ の記 述 は 2∼ 3年 で の 渡 り 履 修 A : 仙 台 I 高   B : T 高 ( 郡 部 )   C : 宮 城 I 高 ( 仙 台 ) 学年 1 2 3 1 2 3 1 2 3 必修 政経 2 世史B 3 倫理 2 世史B 4 世史B (2) 世史B 2 世史B2 地 理A ③ 選択 履修 科目 地理B ③ 日史B ③ 倫理 21 倫理 2 日史B(3卜(4) 世史B(3)−(4) 政経(1) 倫理(1) 政経  ②− ③− ④ 地理A ②−③ 地理B ⑤−⑦ 日史A ②−③ 日史B ⑤−⑦ 世史B (3卜(4) 地理B (3卜(4) 倫理 2 地理B(2) 日史B (2) 政経 2 地 理B ⑤ 日史 A③ 日史B ⑤ 世史B(2) 倫理 (2) 政経 (2) −77 − 93. 2 .10「 宮 城 県 教 育 委 員 会 届 け 出 資 料 」 と ヒ ア リ ン グに よ る。

(8)

[ 表 9] 全 日 制 普 通 科 , 実 業 科 ( 専 門 科 ) に お け る 世 界 史 の 選 択 状 況 (59 校 分 校 は 除 く )

93.2.10 宮城県 教育委員 会届け出資料によ る

必修 世界史A27 校刊7) 世界史B 46校十(10) 地理A39 校 地理B 56校 日本史A27 校 日本史B 57校

選択 6 43

-

-

-

-実業 必修 33 1 20 1 8 2 付記 1. 現代社 会  普通 高 校 は22校 (30) 内 1年 次 履修 が17校。 その上 で政 経・ 倫理 を選 択履 修。 実業 高校 で は27校 とな ってい る。 2.政 治経 済・ 倫理が ない 普通高 校 は塩釜女 子 校, 黒川 高 校の 2校 のみ。従 って 政経・ 倫理 履修 は57校とな る。 実業高 校で は 9校であ る。 3. 普通高 校 の場合 , 日本史 A・ B科 目同 時開 講 のよう にA ・B科 目を 進路 によ って 開講 して いる 高校 が ほとん どであ る。 4. 普 通高 校 の世界史 B の場 合必 修が46 校に加 え,( ) 内 の数 字 は選択 必修 が10校 とい う意 味で あ る。 そ の上 で 選択 科目 と して開 講 し てい るの が43校と なる。 こ れに対 し, 実業 高校 では世 界史 B履 修 は1校 ,A 履修 が33校届 け出 され てお りク リア ーに別 れ た。 5. こ れら の デー タは県 教育 委員 会 に報 告さ れ た109校 につ いて 調べ た もので あ るが, こ の時点 で 未定 だ った高 校 もあ るた め, 現在 は 若 干 の変 更 も考え ら れる。

市民 育成 の ための教養 や思考力 の育 成を 目指す社

会科 が [表 9] に見 られる ように疎 外さ れる のは

問題 だろ う。多 様化, 借 哇化 の強調 が, 調 和 のと

れた基礎基 本・教 養 に根ざ した人 間形 成 の面を後

退 させて いる ことを示 す もので あ る。 こ の点 か ら

す ると, 世 界史を 必修化 させ国 際化 に対応 す ると

謳 った改訂 は, 少 なく とも専門 高校・ 学科 に は反

映さ れな かっ たと言え る。

4 む す び に か え て 以 上 , 宮 城 県 を 例 に , 社 会 科 (地 歴 科 ・ 公 民 科 ) が 抱 え て い る 状 況 を 分 析 し て み た 。 こ の 結 果 , 宮 城 の場 合 , 世 界 史 だ け は 必 修 化 さ れ た が , 社 会 科 そ の も の がな し 崩 し に さ れ た実 体 が 特 に専 門 高 校 ・ 学 科 で 浮 か び 上 が っ た 。 ま た, 岩 手 県 の 教 員 や 岩 手 大 学 学 生 に 対 す る 聞 き 取 り 調 査 で は, 公 民 関 係 科 目 が ま と も に学 習 さ れ て い な い 状 況 も明 ら か に な って い る。 3年 前 の 調 査 で は, 公 民 分 野 の 模 擬 試 験 を 受 け る 生 徒 が 100 名 を 割 り 込 む ほ ど で あ る 。 県 指 導 課 へ の 届 け 出 上 は地 歴 ・ 公 民 分 野 を そ れぞ れ 履 修 し て い る こ と に な って い る が, 実 態 は大 き く掛 け離 れ て い る。 教 務 担 当 者 に対 す る 聞 き取 り に よ る と, 受 験指 導 を たて に 日 本 史 と 地 理 の履 修 に特 化 し た の だ と い う。 学 習 指 導 要 領 改 善 の 趣 旨 や 社 会 科 の 果 た し て き た こ れ まで の 実 績 に 目 を 背 け た こ と か ら 生 じ た 問 題 で あ る。 岩 手 の対 応 を 一 概 に 批 判 出 来 る も の で はな い が , 教 育 現 場 や 研 究 者 の 十 分 な 議 論 を 経 ず に社 会 科 分 割 が 性 急 に な さ れ た こ と へ の 不 信 も 語 ら れて い る こ と か ら, 教 育 委 員 会 レ ベ ル で の 理 解 や 対 応 の 不 十 分 さ の 背 景 に は こ の 点 も 影 響 し て い る か もし れ な い 。 日 本 の 教 育 は, 社 会 科 を 見 る 限 り き わ めて 危 険 な 水 域 に 達 し て い る33)。 そ の意 味 で 社 会 科 の 復 権 を 果 た す た め に も 歴 史 学 研 究 会 な ど か ら 出 さ れ た 科 目 の最 低 単 位 数 3(年 間105 時 間)34)な ど は参 考 に な る の で は な い か。 一 方 , そ う し た危 機 意 識 が 優 れ た 実 践 を 生 み 出 し て き た こ と も忘 れ て は な らな い。 特 に 現 代 社 会 は, 中学 ま で の学 習 内 容 を 問 い 直 す 目 覚 め の 教 科, ま た教 養 を 深 め 民 主 的 公 民 的 資 質 を 形 成 す る 教 科 と し て 導 入 時 の 混 乱 を 乗 り 越 え 斬 新 な 実 践 を 積 み 重 ねて き た 。 日 本 社 会 科 教 育 学 会 で の議 論 も現 代 社 会 が果 た して き た 歴 史 的 意 義 が 語 ら れ た35)。 同 じ く, 地 理 , 歴 史 , 政 治 経 済, 倫 理 な ど に も多 く の 蓄 積 が あ り , 現 代 的 諸 課 題 に応 え る実 践 も 出 さ れ て 来 た。 従 っ て , そ れ ら の 成 果 を 十 分 踏 まえ た 履 修 の あ り 方 こ そ 国 際 化 に対 応 す る 教 育 で は な い だ ろ う か。 学 校 五 日 制 に よ っ て 今 後 ま す ま す 教 育 課 程 編 成 は 難 し い 問 題 に 直 面 す る が, 社 会 科 教 育 の 研 究 者 は 関 係 機 関 に 積 極 的 に働 き か け, 社 会 科 へ の 理 解 を 求 め る 努 力 が 一 層 求 め ら れて い る と言 え よ う 。 [ 注 ] 1 ) 田 中 史 郎 匚教 師 教 育 の 教 育 課 程 に お け る 社 会 科 専 門 性 に つ い て 一学 生 の履 修 の 実 態 か ら ー」 日本 社 会科 教 育学 会 『 社 会 科 教 育 研 究J No.63, 1990, p. 1 ∼18 . 大 森 正 ・ 松 本 敏 厂開 放 制 教 師 教 育 の 理 念 と 社 会 科 教 師 の 専 門 性 に 関 す る 問 題 − 私 立 大 学 教 職 課 程 の立 場 か ら ー」 同 書, p.l9-330 2 ) 全 国 民 主 主 義 教 育 研究 会 編 『 未 来 を 開 く 教育 』 −78 −

(9)

No.88

同時代社,

1992,

p.

4∼27

『全国高

生意

調査

よる

。調査

人数

男子1819,

子1791,

計3610

)若菜

「現

代の

社会

を学ぶ

践の

後高校

」歴

史教

者協

会編

「社

の課題

と授

業づ

り」あゆみ

出版,

1987,

p.

139

∼1540

4)

川合

「高

等学校

科の

リキ

ュラム

構想

」前掲

『社会

科教

育の

と実践

東洋館

出版,

1988,

p.90

∼94

5)大

「高校

造モ

デル

全国社会

科教育学会

『社会科教

育論叢』36

1989,

p.61

∼66

6)横

「政

治に

汚染

され

石学

指導

,ひ

と編

集委

員会

『ひ

と』1989.

7 

月号

199

郎次

郎社,

p-21

∼31

7)

日本

科教

学会

『社会

育研

』,

No.

59

, 1988

年,

p.35

∼36

。な

,同書

おいて

山根

氏は

「高等

学校

『社

科』

訂に

る質

で昭

和62

年12

1日付

けの

質問

成の

経緯

を分

,教

課程

審議

会の

問題

を明

らか

した

8)

平成

5年度

宮城

県高

等学校

科教

育研

究会

どで議

され

9)宮城は81

年度91.8%,

85

年度65.7

に低

『現

代の

エス

プリ』24

号至

文堂,

1988

社会

。 p.216

∼217

10)

口康

「衆知

を集め

て歴

科独

『現

代の

エス

プリ』24

至文

堂,

p.lll

∼113

11

これ

諸沢

正道

氏の

『現

代の

エス

リ』

24号,

p.27

12

「とれ

大学入

試も

悪い

…学校の

世界

史離

また

「入

と教

書編

と協

して

まの

状況

を改

しな

けれ

と批

して

『現

代の

リ』24

号,

p.92

∼93

13

)林健

「歴

史教

育は

なぜ

大切か

『現代の

エス

リ』24

ここで

はp.100

∼101

14

)中川

「社会

科教

育学

と関連

諸科

との

関係

,教

員養

成大

学社会科

育部会編

『社会

科教

育の

と実践

東洋館

出版

。 1988, p.36

∼39

.加藤

氏も

史教

育のみ

を独

させ

とす

自然

さを社会

育の

をふ

えて

しく批判

していた

。匚

学校教育における社会

科歴史教育

」日本学校教育学会編

『学校教

育研

究』

,東信堂,

1987.

また,これについての

実証的研究は田中史郎

「教師教育の教育課程に

おける社会科専門性について

学生の履修の実

態から

,日本社会科教育学会

『社会科教育

研究J

No.63,

1990,

p.

1∼18

.大森正

・松本

「開放制教師教育の理念と社会科教師の専門

性に

関する

問題一

私立

大学

教職

課程の

立場か

らー

同前p.19-33

工5

)本

多光栄

『歴史教

育』青木書店,

1990,

p.390

16)藤

井千乃助匚

時事問題

,世界史」日本社会教

科教育研究会

『社会科教育論叢』26

集,

1979,

p.34

及び36

17)文部省

『民主主義上下』

,昭和23,24

年,教育

図書

。復

(怪書房)

1995

18)教

員養成大学

・学部教官研究集会社会科教育

部会編

『社会科教育の理論と実践』,

1988,

洋館出版な

ど。

19)特に全国社会科教育学会

『社会科教育論叢』

34集の緊急特集

社会科存続の理論と主張」

1986,

日本社会科教育学会

『社会科教育研究

No.59

「 ̄

社会科問題特別委員会報告」特集,

1988o

20)伊東亮三匚

中等社会科解体は世界の趨勢に逆

行する」

,全国社会科教育学会

『社会科教育論

叢34

集』1986,

p.20

21)佐島群己

「 ̄

幼,小,中,高一貫の

カリキュ

ラム

構想

,前掲

『社会科教育の理論と実践』

p.810

22)臼井嘉

一氏は1948

年発行

『小学校学習指導要

頷補説』の厂

公民的資質

」を引いて,厂

日本に

おける社会科の成立は

,世界認識

をその基本に

えていた

」と

し,

「戦後の世界史的課題であ

“世界

平和”のための

国際理解教育の

一環で

もあ

社会科』

った」と指摘

,岩崎書店,

している。

1982

年,

『戦後歴史教育と

p.106

及びp.107

∼n5

23

)教育科学研究会

,歴史教

育者協議会の学習

ラン

。ここでは

臼井氏の整理によった

『戦後

歴史教

育と社会科J

p.177

。また田中史郎氏は

60

年代の

自主編成運動の成果の

一つである61

79−

(10)

度の

坂提

土台

した

,歴教

協の

プラ

「知識

・科

を重

した

リギ

ュラ

ムの

と実践

(前掲

『社

会科教

育の

理論

実践J

p.63

比較

を行

った

24

『社

科教

育の

と実

践』,

p.222

∼2230

この

点に

しては

井俊

氏の

「社

合化

一私

論一

造の

中心にー

日本

会科

学会

『社会

育研

究J

No.61,

19890

25

』本

多光栄

氏は

『転機に

つ社

会科

(国

土社

1988,

p.188

∼189)

での

を修

,こ

こで

日教組

国教

で現

社会

報告

が78

∼85

度は35%,

81

∼85

年度

が53

も達

とに

,社

科教

育の

とめ

段階

合的

習の

必要

を提起

した

。前掲

『歴

史教

,p.

78

26

)林健

「歴

史教

育は

なぜ

大切か

『現代の

エス

リ』24

27

片上

宗二

「総合

を持

った

中等社

科の

,全国社

会科教

学会

『社

会科

教育

叢34

』,

1986,

p.65

∼77

28

)前

日本社

科教

研究

「社

科教

」34

集,

1986,

p.132

29

)関

戸康

,匚

史履

修社

科への

調査

『宮城

っくる新

しい歴

史教

育一社

会科

分離

再編

向けて-J

p.l57-1640

調査は91-92

年世

史履修の2,3

年を対象

3回(143,

146,

183

)行われ

30

)関

戸康

「世

史履修

科への

調査

『宮城が

くる新

しい歴

史教

育一

科分

・再編

けて-J

p.l630

31

,筆

者が

した

宮城

県高

等学校

科教

育研

究会

史部

会や

同研

員会

での

調

報告

「宮城が

っくる新

しい歴

史教

科分

・再

けてー

成五

年度

同研

会研

論集

・第

集,

1993

よる

32

日韓歴

史教

書研

会編

『教

日韓協

で考

える

月書店,

19930

33

)本

多光栄

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34

日本

学会

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社会

新教

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望書

」な

。歴史教育者協議会編

『社会科の課題と授業

づくり』あゆみ

出版,

1987,

p.202

∼203

及び

294

∼2960

35)第43

日本社会科教育学会

(於

東京学芸大学

課題研究C匚

高等学校の地理歴史科

と公民科の

関連

をどう図るか」分科会での討論。

80−

参照

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