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JAIST Repository: 独立行政法人NEDOにおける研究開発事業の中期的マネジメント(独立行政法人化)

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

独立行政法人NEDOにおける研究開発事業の中期的マネ

ジメント(独立行政法人化)

Author(s)

小柳, 樹弘; 山田, 宏之

Citation

年次学術大会講演要旨集, 18: 91-94

Issue Date

2003-11-07

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6843

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

Ⅰ C Ⅰ 0

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0 小柳 樹弘 , m 田安 Z (NEDO) ] . 要旨 国家予算を財源とする 場合の研究開発事業は、 中期的期間にわたる 基本計画に基づき、 その開発目標の 達成に向けて 計画的に進められるが、 開発中途においては 工程の前倒しや 遅延の発生があ り得る。 その際、 開発資金の工面可否が、 研究の進捗に 少なからず影響を 及ぼすこととなる 0 本研究では、 研究開発事業の 中期的マネ 、 ジメントをより 効率的に行うことを 目的として、 旧新エネ、 ルギー・産業技術総合開発機構 ( 以下「特殊法人工

DO 」という。 ) においての間 題 点や独立行政法人会計基準を 踏まえ、 独立行政法人 新 エネ、 ルギー・産業技術総合開発機 構 ( 以下「独立行政法人 NEDO 」という。 ) で進められている 複数年度契約 ( 交付決定 ) 制 度 において、 制度設計のポイントを 明らかにした。 2. 研究開発事業の 中期的マネ 、 ジメントにおける、 財務上の制約 2. ] 会計年度独立の 原則 国家予算を財源とする 研究開発事業を 中期的にマネ 、 ジメントしていく 上での財務上の 制約は、 「会計年度独立の 原則」であ る。 「会計年度独立の 原則」とは、 財政法第 1 2 条及び第 4 2 条に規定されているとおり、 「各会計年度の 経費は、 その年度の歳入を 以って支弁すべきこととし、 特定の年度にお ける収入支出は 他の年度の収入支出と 区分すべきこととする 原則」をい う 。 この原則によれば、 当該年度の研究開発に 供する機械設備についてその 代金決済を翌 年度予算を財源として 行うことは認められ 々 、 また年度 未に 研究開発及びそれに 伴う 支 出 が完了しない 場合には、 所定の予算繰越手続きが 必要となる。 2. 2 複数年度にわたる 事業に係る予算制度 長期工事等、 複数年度にわたる 継続的な事業を 円滑に施行する 必要があ る場合に対し 例外的に認められている 予算制度として、 以下が挙げられる。 ①継続費 複数年度事業の 経費の総額及び 年割額 は ついてあ らかじめ一括して 国会の議決を 経て、 数年度にわたって 債務負担権 限と併せて支出権 限を付与する 制度。 ( 財政法第 1 4 条の 2 、 第 2 5 条、 第 4 3 条の 2) 規模が大きい 総合的な事業に 対して、 極めて限定的に 適用されている。 一 91 一

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②国庫債務負担行為 国の債務負担の 議決において、 予算の形式で 次年度以降にも 効力が継続する 債務 を 負担する行為。 ( 財政法第 1 5 条、 第 2 6 条 ) 後年度にわたる 債務を負担することを 目的としており、 後年度にわたる 支出権 限 ほ ついて併せて 議決するものではない。 ③歳出予算の 繰越 あ らかじめ国会の 議決を経て翌年度に 使用する「繰越 明許費 」、 予算の執行の 過程 において避け 難い事故のために 翌年度に繰り 越して使用できるとする「事故繰越」 があ る。 いずれの場合も、 財務大臣の承認を 必要とする。 ( 財政法第 1 4 条の 3 、 第 42 条、 第 4 3 条、 第 4 3 条の 3) 2. 3 特殊法人 NEDO における中期的マネ 、 ジメント 特殊法人 NEDO においては、 研究開発事業の 財源はそのほとんどが 国からの補助金で あ ったため、 上記 2. 1 に記載した財務上の 制約があ った。 そのため、 各研究開発事業 0 基本計画は概ね 5 年間であ るものの、 委託 先 との業務委託契約手続きについては 会計 年度毎の単年度契約を 締結せざるを 得なかった。 W2 年度目契約以降は 継続扱いとするこ とにより、 研究開発の連続曲が 担保されていた。 ) この際、 年度を跨いだ 機械設備の発注∼検収行為は 認められず、 また上記 2 2 ③の 繰越手続きも 限定的な運用であ った。 2. 4 諸外国における 会計年度独立の 原則 諸外国における 会計年度独立の 原則は 、 我が国における 制度ほど厳格ではなく、 例え ば 米英では歳入予算という 概念がないため、 このような原則はない。 3. 独立行政法人会計基準 3. ] 運営費交付金の 特徴 独立行政法人会計制度は、 原則として企業会計原則に よ る一方、 国からの財源措置 分 ほ ついては財政法等が 適用される。 但し、 独立行政法人の 事業運営のため 交付される「 運 常費交付金」については、 「中央省庁等改革の 推進に関する 方針」 ( 平成 1 1 年 4 月 2 7 日中央省庁等改革推進本部決定 ) において、 次のとおり整理されている。 ①運営費交付金は、 いわば「渡し 切りの交付金」として 措置する。 ②使途の内訳は 特定しない。 予定の使途以覚の 使途にあ てることができるものとする。 ③独立行政法人において 年度内に遣い 残しが生じた 場合であ っても翌年度に 繰り越す ことができるものとする。 したがって、 運営費交付金は、 年度末に余った 場合でも、 当該独立行政法人の 中期目 標 期間内においては 返還することを 要せず、 翌年度の事業のため 有益に使用することが できることとなっている。

(4)

3. 2 真実性の原則 独立行政法人会計基準に よ れば、 独立行政法人が 運営費交付金を 受領したときは、 一 旦 「運営費交付金債務」として 負債に計上し、 業務活動の進行に 応じて収益に 振り替え るものとしている。 独立行政法人は、 運営費交付金について 上記 (1) の裁量権 は享受 しっ っ も、 真実性の原則に 則り、 適時適切に収益化を 行う必要があ る。 4. 独立行政法人 NEDO における複数年度契約 ( 交付決定 ) 制度 4. ] 委託 先の ニーズ 本年 2 月に特殊法人 NEDO が行った委託 先 説明会 ( 注 ) において、 複数年度契約に 関す る アンケートを 実施した。 ( 図 1 、 図 2 を参照。 ) この集計結果から、 次の事項を把握す ることができた。 ① 3 分の 2 強の委託 先が 「複数年度契約について 是非実現してほしい」と 回答してお り 、 事業実施者側からのニーズは 強い。 ( 図 1) ②複数年度契約を 締結する際の「最重要と 考える条件」としては、 「複数年度の 予算が 約束されること」が 最も多い。 また、 契約締結手続きの 簡素化、 研究スケジュール の柔軟性等についても、 過半数から「重要」との 要望が寄せられている。 ( 図 2) ( 注 ) 主として独立行政法人化後の 委託契約手続き 概要に関する 説明会。 参加者数 : 1. 34 9 名、 アンケート回答者数 : 1. 02 3 名。 「一一一 問 .複数年度契約についてどうおきえですか ? 是非実現して 欲しい 条件による 特に必要ない ( もしくはどちらでもよい ) 03 Ⅰ 00 200 300 400 500 600 700 800

図 1. 委託 先 説明会 アンケート集計結果 ( その 1)

一 93 一

(5)

問 .枝数年度契約を 締結する際の「条件」として 重要だと考える 事項を 選択下さい。 枚数年度の予算が 約束されること 契約締結手続きが 減ること 研究スケジュールの 柔軟性が得られること ( 適宜前倒し等 ) 年度始期 (4 月頃 ) も継続的に事業を 推進できること 枝数年度の事業実施期間が 約束されること 559 5 Ⅰ 7 499 が 0 Ⅰ 他

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参照

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