データベース化が進む韓国の学術誌事情 (特集 ア
ジア地域研究と雑誌 -- 「コア・ジャーナル」を語
る)
著者
渡辺 雄一
権利
Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア
経済研究所 / Institute of Developing
Economies, Japan External Trade Organization
(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp
雑誌名
アジ研ワールド・トレンド
巻
198
ページ
14-15
発行年
2012-03
出版者
日本貿易振興機構アジア経済研究所
URL
http://hdl.handle.net/2344/00004033
韓国研究にとって欠かせない現 地の学術誌や学会誌は大小合わせ れば星の数ほど存在するが、韓国 では近年、国家的な次元でそうし た膨大な学術情報資源のデジタル 化や共有化が進められている。す でに稼働しているいくつかの大型 の学術データベースには、各分野 の「コア・ジャーナル」が所蔵さ れており、それらに収められてい る 学 術 論 文 や 学 位 論 文 へ は イ ン ターネット上から短時間かつ効率 的にアクセスが可能である。学術 データベース化の進展は、現地発 の論文を韓国にいるような感覚で 入手できる機会が高まることを意 味しており、日本をはじめ世界で 活動する韓国研究者にとってもそ の利便性は非常に高い。 本稿では、そうしたデータベー ス化が進む韓国の学術誌事情をふ まえ、筆者が利用している代表的 な学術データベースの内容や特徴 などを紹介する。
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R
I
S
S︵
Research
Infor-mation Service System
︶
R I S S( http://www .riss.kr/ index.do ) は、 教 育 科 学 技 術 部 傘 下の韓国教育学術情報院(KER IS: Korea Educat ion&Research Informat ion Service ) が 研 究 活 動 の効率性増進、高等教育の競争力 向上、国家研究競争力の強化を目 的として、国内外の学術情報資源 のデジタル化や共同活用体制の構 築のために取り組んでいるサービ スである。 RISSは二〇一一年現在で一 九 六 万 人 の サ ー ビ ス 加 入 者 を 抱 え、一日平均約三万四〇〇〇人が サービスを利用している韓国内最 大 の 学 術 研 究 情 報 サ ー ビ ス で あ る。RISSでは、国内や海外の 学術誌論文や国内学位論文、単行 本などを検索でき、それらの資料 を所蔵している大学図書館につい て も 調 べ る こ と が で き る。 ま た、 無料の会員登録を行えば、論文を PDF形式でダウンロードして本 文を閲覧することが可能である。 国内学術誌論文については、国 内の学会および大学附設の研究所 などが発行する学術誌(約一六万 一〇〇〇件)の論文が約二九九万 四 〇 〇 〇 件 収 め ら れ て い る ほ か、 国内大学の修士・博士学位論文が 約一五一万八〇〇〇件、単行本が 七七九万二〇〇〇件あまり収録さ れている。●
K
I
S
S︵
Korean
studies
In
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vic
e S
ys
-tem
︶
K I S S( http://kiss.kstudy . com/ ) は、 ㈱ 韓 国 学 術 情 報(Ko-rean Studies Informat
ion : KSI) が提供する学術論文データベース であり、国内で最初に資料のデジ タル化を通じたデータベース構築 が開始されたサービスである。現 在までに、国内一二〇〇あまりの 学会および研究所が発行する学会 誌や研究刊行物など(約二五〇〇 種類)に掲載された約一三〇万件 の論文を収録している。 そのうち、 社会科学系の学術誌が全体の三割 強と最も多く、次いで人文科学系 が二割強を占めている。 KISSの論文検索では、キー ワードを入力すれば検索語自動推 薦機能が働き、自動で関連語が下 に表示されるため、拡張検索や関 韓国経済研究における主要ジャーナル(筆者撮影)
デ
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が
進む
韓国
の
学術誌事情
特 集
アジア地域研究と雑誌
―『コア・ジャーナル』を語る―渡
辺
雄
一
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アジ研ワールド・トレンド No.198 (2012. 3)連検索などにも便利である。そう した論文検索だけならば非会員で も可能であるが、ダウンロードし て本文を閲覧するには無料の会員 登録が必要となる。個人会員であ れば、論文のダウンロードは課金 システム(現金ポイントをあらか じめ購入し、論文ダウンロード時 に 現 金 ポ イ ン ト が 差 し 引 か れ る ) で行われるが、なかには無料で閲 覧できる論文もある。