• 検索結果がありません。

ボランティア商船を利用した温室効果気体の循環に関する研究(<特集>商船による地球環境観測)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ボランティア商船を利用した温室効果気体の循環に関する研究(<特集>商船による地球環境観測)"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

114

号 航 海 (商 船に よ る地 球 環 境 観 測特集 ) 13

ボ ラ

商 船

利 用

温 室 効 果

循 環

す る

研 究

中   澤    高

Study

 on  the 

Cycle

 of 

Greenhouse

 

Gases

 

Using

 

Voluntary

 

Merchant

 

Ships

Takakiyo

 

NAKAZAWA

1

 は じめ に

 

酸 化

炭素

CO2

) やメ タ ン (

CH4

)をは じめ とする温 室 効 果 気 体

濃度

が人問活

に よっ て

速に増 加し てお り

近い 将 来の気 候が大 き く変 化 すると懸

さ れて い る

こ の問 題の 解 決に とっ て 重 要な科 学 的 研 究 課 題は, 諸 温 室 効 果

体の 将 来 濃 度 を 的 確に予 測 し, そのもとで気 候 変 化を評

するこ とである。 し か し なが ら

の 知 識は 未 だ 不十 分で あり, こ れ らにつ い て満 足すぺ ぎ

え は得ら れて い ない え ば, 温室効 果 気 体の濃 度 予 測 を行 うた めに は , 過 去か ら 現在にわた る濃 度

加の 原 因を明 らかにする必 要が ある が

原 因の 候 補は幾つ か あ げ ら れ てい る もの の そ れ ぞ れの 寄 与は 定量 的に理解 さ れてい ない。 我々 は, こ の 問題を解明す る た めに

,1978

年 以 来

多 岐にわた る研 究を実 施して た。 特に , 1982

始 し

H

ま で継 続し て い る商 船を利 用 した観 測は, 温室 効果 気体の 域 にわ た る分 布と変 動に関し て貴 重 な 知見を

えて い る。

本稿

に おい て は

温 室 効 果 気 体の中で特に重 要 な

CO2

CH

,の結 果につ い て

述し, さ ら に, 定 期 船 舶を用いた観 測の有 効 性 と問 題点につ い て ふれ る

2.

 

観 測の概 要

 

中の温室 効 果気 体の 濃 度を測 定 す る方 法と して は, 現 場に分 析 計 を 設

し, 直 接 測 定 する方 ♂

4

図 1  大 気 試 料の採 集に用い られた商 船の代 表 的 な 航 路 (破 線 ) *

 

非 会員

 

東 北 大 学理

部 大 気 海 洋 変 動 観 測 研 究セ ソ       タ

         (〒

980

仙台市青 葉区荒 巻字 青 葉)

(2)

14 航 法と

現 場の 空 気を容 器に採 集し, 後で研 究 室で 分 析 する方 法が あ る。 本 研 究に お い て は

者の 方 法を採 用し た

即ち

予め決め た位

に 商 船が到 達し た際に , 当 直 員が試 料 大 気の 取 り入 れ口を 風 上 側の ウ ソ グに り付 け

試 料 大 気を ガ ラス ま たは ス テ ソ レス の フ ラス コ 電 動 式 ソ プを 用 い て加 圧 採

する

試 料 採 集に要 する時 闘は 約 5 分で あ る

。商

船 が

国した際に

採 集 済み の フ ラ ス コ は 我 々 の研 究室に返送 さ れ

新た なフ ラ ス コ が積み込まれ る

今口ま で に利 用し た商

,横

メ ル ボル ン

,東

シ ア トル

東 京

, 東 京

ロ ス ア ンジ ェ ル ス 航 路に就 航し て い る コ ン テナ 船であ り

それ ら の代 表 的な航 路を 図

1

に示す。 採集さ れ た試 料大 気 は,

CO2

, 

C

職 ,

N20 ,

 

CO

な どの温 室 効 果 気 体の 濃 度お よび炭 素 同 位 体 比の 分 析せ ら れたe

3. CO2

濃 度の変

と分 布   太平洋上 で の 大気中

CO2

濃 度の 変 動の 特 徴をみ る ため に, 代 表 的 緯 度における観測結 果を 図

2

に 370 053 033

E

ZOF <

ド Z 国 OZOQ   δ り 370 350 330 竃982   〜984   19巳6   198巳   1990   1992       YEAR 370 350 330 37Q 350 5]0 図2 太 平 洋上の各 緯 度における大 気中の

CO2

  濃 度の変 動     細い 実線は季 節変 化を除去した もの で

濃   度の経年 増加 を 表 す。 海 平 成 4 年12月 示す。 こ の 図から わか る よ うに,

CO2

濃 度は, 主 に植 物 活 動に起 因 する 季節 変化 を伴い

年々 増 加 してい る

本 観測期 間に おける平 均 的 な 濃 度 の 増加率は

1.6ppmv /

年で り (ppmv は体 積 百 万 分 率 )

この 増 加 率は

我々 が行っ てい る 日

上 空 の航 空

観測 や

極 昭和 基地で の連 続 観 測の結 果 と もよく

致し て お り (

Tanaka

 et aL

,1987

 

Nakazawa

 et a正

1991a

〔1) ), 地球 規 模を

表 す る値で ある。 なお, 大気 中の

CO

, 濃 度の 系 統 的 観 測が開 始 された

1950

年 代 後 半に お け る

年増

加 率 が

0

7ppmv

/年であっ た ことを 考 慮 する と, 現 在の 増 加 率は 当 時の 2倍以上 に な っ てい る こ とに なる

また

濃 度の 季 節 変 化は北 半球 高緯 度で最 も 大 き く, 南下する に従っ て小さ くな り

南 半 球 で はその 振 幅が

1ppmv

ま た は そ れ 以下 となる

季 節 変 化が南 半 球 よ り北 半 球で大 きい とい う

実 は, 両 半 球にお け る 大 陸 面

即 ち陸上植 物の 現 存 量の い を反 映し た もの であ り

北 半 球 高 緯 度で 季節 変 化が最 も大 き くなる主 な 理 由は, こ の

度 帯で は大 陸が 占め る割 合が大 きい の で, 陸地で生 じ た季 節変化 が減 衰されに くい ことにある。 さ ら に図

2

に もみ られるよ うに, 濃 度の 経 年 増 加に重 畳 し た約

2 年

程 度の 周期を もつ 規 則 変 動 も

CO2

度変

動の

特微

1

つ で る。 こ の 変 動は

赤 道 海 域で 発 生 するエ ル ニ

ニ ョ 現 象と よい 相 関 が あ り;

況 変 動にっ て大気

海 洋 間の

CO2

交 換 に不 均 衡が 生 ずる た め と従 来 考 えられて きた

し か し

我々 な どに よ る

CO

,の炭 素 同位 体比の分 析 結 果か ら

気 候 変 動に

因 し て 引 ぎ起こされる大 気

生 物 圏 間における

CO2

交換 の不均

が 原 囚 と な っ てい る と, 最 近 強 く主 張される よ うに なっ て い る。   」60   358   35fi

… s ss2 薹 35。 羞

§

コ“B

468

      SP 6D50  40 30 20   10

 EQ   ID  20  30   40  5050   NP       いT[TUDE (degrees ) 図 3

 

各年の大気中の

CO2

濃 度の年平均値の緯度分 布 L

(3)

し 114号 ボ ラソ テ ィア商船を利用し た温室効果気体の循 環に関 する研究 o   図

3

に, 本 観 測

昭 和 基 地での 連 続 観 測

仙 台 沖で の

観測 およびア メ リ カ海 洋大気 庁に よ るア ラス カ

ポイ ン トバ

P と南 極 点で の連 続 観 測か ら

ら れ た 結果を 用い て 作成 し た

CO2

濃 度の 年平均

度 分 布を 示す。 こ の 図か ら,

CO2

濃 度の増 加が地 球 規 模の 現 象で あるこ と がよ く分か る

ま た

年に よっ て緯 度 分

は多 少異 な る が

濃 度は南 半 球よ り北半球

特に中 高

度, で絶え ず 高い こ ともわか る

この よ うな濃 度の 緯 度 分 布

北 半 球の 中高

度か ら多量の

CO2

が 放 出 さ れ, そ れが 主に南 半 球に

っ て輸 送さ れてい る こ と を意 味して い る。 北 半 球の中 高 緯 度か ら放 出さ れ て い る

CO2

は先 進諸 国に おけ る石燃 料 消 費に よ る もの と 考 え ら れ る。 ち な みに

我々 が東 京

シ ドニ

お よ び東 京

ッ ジ間の 対 流 圏 上部で 行 っ た航空機 観測 の 結 果とこ こ で 示した分 布を比 較 するこ とに よっ て

北 半 球か ら南 半 球へ の

CO2

の 輸送は対 流

上部 を 通 し て効 率 よ く行 わ れて い る こ と が明らか と なっ て い る

 

Nakazawa

et aL

 1991b

(2) )o

 

4

は本 観 測お よ びア メ リ カ海 洋 大 気 庁の

結 果

2

次元 大気 輸送モ デル を 用い て

ら れた 5   5   0   0 呂 瞿 ¢ U   』   旧 旨 GMCC   1

6 ’ 馴

5 笛 o

5n

0

8 o     

L−−

1  

一lL

 

 

コ       

 

     

    

…       ]

7 TOIIOI(U 15 3

a 01

4

       

 1

1

L

:   2

2

CO2

の放 出 源

吸 収 源の年 平 均 強 度の

度 分 布で ある (

Tans

 et al

, 1989

(5)

。 2

つ の デ

タ セ ッ トの 結 果に は

経 度 方 向の 濃 度の不均

性に起 因 する 違い が み ら れ る が, 化 石燃料消

の 寄 与を 除去 した結 果は

両半 球の中 緯 度の 地 表 (海 洋 も 含む)は

CO2

の 吸 収 源とし て 作 用し てお り

赤 道 域の地麦から

CO2

が放出 さ れてい る こ と を 示 し て い る

現在, 熱 帯 降雨林の 破 壊に よ っ て

赤 道 域 か ら 大 量 の

CO2

が 放 出さ れ てい ると主張されて い るが, この研 究に よ っ て得ら れ た赤 道域か らの

CO

, の 放 出量は海 洋か らの

CO2

の放 出に よ っ て ほ ぼ説明がつ くの で 少な くとも森 林 統 計 を 基に し て 主 張さ れて い る 生物 圏か らの 放 出 量見 積 り の う ちの 大 ぎな値とい うことはない だろ う

なお

赤 道 海域 で は

CO2

を 多 く含む深 層水 が

面に 湧 昇 して お り, 海 洋か ら大 気に向か っ て

CO2

を 放 出し て い るこ とが よ く知 られて い る

  現 在の大 気 中の

CO2

濃 度の増 加 原 因を解 明す る ため に は, 大 気

・海

洋間に お ける

CO2

の 交換 量 を 評 仙 する こ と が 不可 欠である。 その ため に

,多

く の 試みが な されてい るが

大 気 と表 層 海 洋の

CO2

分 圧差 を 測定 する方法は

望 な 手 段 と考え ら れ て お り

広範にわた る観 測が行わ れてきた 。 し か し, 従来の 多くの 観 測は 分圧差の 季 節 変化 を無 視 し て行わ れ て お り

満足 すべ 結 果 とはい え ない

そこ で

我々 は

コ ソ テナ 船の 定 期 性 を 利 用し て

日本

ス ト ラ リア間で

CO2 分

の系

測を行っ て い る

。1991年 8

月に得ら れ た 結果を

1

例 と して 図

5

に示 す。 こ の 結 果に よ る と, 北 半 球 中

度か ら

道 域の 海 洋は大 気 中の

CO2

の放 出源 となっ て お り

南 半 球 巾

緯度

の 海

は 吸収 源

o

5

1

5 400 1

5

70  

50  

t囗 

コO 

20  

10   0   10  20  コロ  le 5σ  70       D匚GRC匚5  L臼τITVO[ 図 4  実測 さ れ た CO £デ

タ と大 気 輸送モデル か ら    推定された COg の出源

吸 収源の均強    の緯 度 分 布     上 はア メ リカ海洋大 気庁の デ

タを用い た結   果

下は東 北大学のデ

タを 月い た結 果であり

  破 線は化 石 燃 料消費の寄 与を差し引い たもの で    ある

結果は炭 素換 算で与 え られて お り

単 位    の

Gt

は十 億 トソ である。 獅 603 403 203 oo3 タ

e

§

審 の 三

8Q

麟      

       

 

         9

      

論。

  280    

60     

40     

20     0      20      40        LATITUI )E 図

5

  1991年

8

月に 日本

ス ト ラ リ ア間で測 定    さ れ た大 気 (小さ な記 号 )と表層海洋 (大 ぎな    記 号)における:

CO2

分 圧

(4)

16 航 として作用 して い るこ とにな る

し か し, 北 半球 が冬の時 期に得 られた結 果は

上の結 果 とほぼ逆 の 傾 向を 示 して い る。 こ の こ とか ら

CO2

分 圧 差か ら大

気 ・海洋

間の

CO

量を

見積

る た め には

観 測 を 系 統 的に 行 うことが重 要であ り, ま た, 従 来の観測結 果を 見 直す 必

がある と い え る。

4.

CH4

濃 度の変 動と分 布   図

6

は 太 平 洋上に お ける船 舶 観 測か ら得 られた

CH

,濃 度の 変 動の

1

例 である。 

CH

,濃 度 も

CO2

と 同様に季 節 変 化を伴っ て経 年

に増 加し て い る。 この ような 濃 度 増 加 を 引 き起こす 原 因 とし て

反 芻 動 物の 飼 育 頭 数

田 面

拡 大 オマ ス 燃 焼

ガ ス の 採 掘

廃 棄 物の 埋 立 な ど が候

と考え ら れ る が

定量的 寄与は未だ解 明さ れてい ない

本 観 測に よ っ て得ら れ た 平均 的な濃 度の

年増

は 約

10ppbv /年 (ppbv

体積

十億 分 率 )であ り

H

本上空の航 空 機 観 測や昭 和 基地 に おける連 続 観測お よ び ア メ リ カ海 洋 大

測の 果 と も よ く

致して い る。 な お,

1970

年 代

後半

か ら

1980

年 代 前 半に行わ れた観 測か らは 約

17ppbv /年

増加率が

ら れて お り, 増加傾 向 が こ こ

10年

に急 速に鈍 化した こ とになる

原 因は 現 在の とこ ろ 全 不 明 で あ る が

北半 球 宀 :sso 17SO 1650 Go 工8 oD η oo16

曇 畧 8 口

8

莇 ∪ 1800 ↓700 1600 Vca

1SOO 1700 t600 Isoo IToo 160e 図

6

  太平洋上の各緯度に お け る大気中の

CH

濃 度    の変動 海 平 成 412月 高 緯 度で の 鈍 化が著し い こ と が指 摘さ れ て い る (

Steele

  et  aL

1992

(3)

 

こ の 鈍化傾 向が

的な もの か継 続 的な もの かを 明 らか にするこ とは ,

将来

濃度

予測 お よ び

度 増 加へ の 対 策に とっ て 極め て重 要で あ り, 原 因の究 明が急がれる ところ でる。

 

CH

度の 経

増 加に も数

周期の不規 則 変 動 がみ ら れ

エ ル =

= ヨ や ラ ニ

ニ ャな どの 海 況 変 動に伴 う気 候 変 化に よっ て地 球 表 層 に お け る

CH4

循 環に

化 が生じてい る と考え られ る。 こ の 原 因は 具 体 的に ま だ 理解さ れてい ない が,

CO2

濃 度の 変 動と比 較 すると

位 相が半 年か ら

1

年 程 遅 れてい るの で,

候 変 化に よっ て旱

が発 生し, その

CH4

が発 生し易い 気的 雰 囲 気が作り出 さ れ る まで に

間を要す る とい う事 も

1

つ の 可能 性とし て考え られる。 し か し

原 因を定 量 的に 埋 解 する ために は さ らに研 究が 必

で あ り

得 られ る知 見は,地 球 表 層の

CH4

循 環を 理解 する ため に 重要な情 報と なるだ ろ う

 CH4

濃度 の 季節 変 化に は, 水 田 や 湿 地か ら 放 出 される

CH4

量が季 節 的に変 化 する こ と と,主に 夏 季に

加 す る

OH

ラ ジ カル

水酸 基 )との 反 応に よ っ て

CH4

が 大 量に消 滅 するこ と が強 く関 与し てい る。 我々 の 観 測 結 果は , 季 節 変 化の 振 幅が 北 半 球 中 緯 度で最 も大 き く

南 北に 向かっ て小さ く な り,

南半

球で は

30ppbv

とほ ぼ

る こ を示し て い る。 振 幅が南 半 球より北半球 で大 ぎい とい う事 実は

北 半 球に は大 陸が 広 く存 在して お り, そ れ だ け

CH4

の 発 生量の 季 節 変 化が大 きい とい うこ と を反 映し た もの である。 ま た, 北 半 球 における

CH4

度の 季 節 変 化が緯 度 的に異 なる 理 由は

緯 度に よ っ て発 生 量の季 節性 が異な るこ と, お よ び

OH

ラジ カ ル との 反 応に よ る

滅量 の 季節 変 化の位 相が発生 量 の

位 相 と致しな い こ とにある

な お図

6

か ら, 赤 道に おける

CH

度の季

変 化の低

濃度

期 間が長 くなっ て い るこ と が み られ るが

これは 夏 季に東

ア ジア で発生す るモ ソ ス

ソ循

に よっ て南 半 球の低 濃 度の 気が北 半 球の

度に侵入して い る た め と 考え ら れ る。

 

7

CH

度の

平 均 値の緯 度 分 布である。 この 図か らも

,CH

膿 度が全 球 規模 で年 々増 加し て い る事が分か る

ま た

,CH4

濃 度は絶え

南 半 球よ りも北 半 球で高 く, 北 半 球 高 緯 度 と南 極 域の

(5)

t

〉 ρ ロ &

O ロ

b き U

OO

瓢 り 114号 IS50 1800 1750 1700 165e

6。 1600  

1 ボ ラン テ ィア商船 を 利 用した温室 効 果 気体の循 環に 関 する研 究       DegeofLatitUde 30             0 N

o

5   0       0

5 SineofLa琶陣dじ 図7

 

各年の大 気 中の

CH4

濃 度の年 平均 値の   度 分布 1 濃 度 差は約

130ppbv

となっ て い る

我々 が南 極 お よ び グ リ

ソ ラ ン ド で掘 削さ れ た氷床 コ ア に ま れる気 泡 空 気を分 析して得た結 果は , 人 間 活 動 が 活

で な か っ た時 代の そ れ ぞ れの 地 域の 濃 度が

700ppbv

750ppbv

であっ た こ と を示し て お り

北 半 球に おけ る人 間 活 動に よっ て,

度の 南 北

が この

200

年間で

80ppbv

も拡 大 し たこ とに な る

なお,

200年

以前で も

C

職 濃 度が北 半 球で高か っ た とい う

実は

自然 的 要 因に よ る

CH

,の 発生 が南 半 球よ り北半球におい て多か っ た こ と を意 味 し てい る

 

CH4

濃度

の系 統

観 測は未だ緒に い たばか り とい っ て も過 言で は な く, 上で述べた よ うに

多 くの

に つ い て十 分 な 理 解が得 られて い ない の が

状である

今 後

きめ 細か くかつ 長期にわ たる 観 測を実

し, 有 効な循 環モ デル を 開 発 するこ と に よ っ て, 増加の 原 因を 定量的に 把 握す る必 要が ある

5.

 

商 船を利 用し た

観測

と問 題 点

 

我々が温 室 効 果気

の循 環に 関 する研 究 を 開 始 し たの は

1978

年で ある

その 当時

観 測 点の

も 少な くま た各 研 究 機 関の 測 定

度 が 低 くかつ ま ち ま ちでり, 温 室 効 果 気 体の分 布 と変 動の実 態 を 解 明 する 上 で大 き な

障害

と なっ てい た。 そこ で我 々 は

した高い 測 定精 度の 下 で広域に わ た る 変 動と分 布を明 らか にする ため に

ボ ラ ン テ ア 商 船を 用い て 系

的に大 気 試 料を採 集 するこ と を 思い付 き, 今日 まで継 続 し て き てい る。 これ まで の経 験か ら, 商 船 を 利 用した観 測は , 17

1

大 気 と海 洋 中の 温 室 効 果 気 体

般 的に 季節

 

変化 を 示すの で, 同

航 路定 期 的航 海 す

 

テ ナ船な ど を用い る ことに よっ て , その 変   化を詳 細に 調べ る こ とがでぎる

 

 

船 舶は

2

次元平 面を移 動 するの で機 動 性に 富

 

ん で お り

広域に わ た る測が 可能である,

 

 

陸上の測 定は周 囲の 問活

や植

活 動の

 

響を少なか らず 受 ける が

船 舶上に お い て は

 

排 煙や 汚 染された キ ャ ビ ン 空気につ い て

卜分配

 

慮 する こ とに よっ て, こ の 効 果 を最 少 化 する こ  と が で る,

   

商 船は移 動 するの で

試 料 採 集また は測 定の

 

時 間 間 隔 を 短 くすることに よっ て, デ

タ の空

 

間的 分 解 能を容易に

め るこ と がで きる

   

温室効果 気 体の循 環の研 究に は

長 期にわ た

 

る デ

タが 不 可欠であ る が

後, 運航形態が

  変

化し た とし て も,

量 輸 送 手 段 とし ての 商 船   その ものがな くなる こ とはない と考え ら れ るの  で, 長期 観測に は極めて 有 効で ある, な どの利 点を もつ 。

1

) 外 国 人 船 員 雇 用 船が急 増し て お り

観測の   託が困 難 と な りつ つ る,    

1

航 海に要 する 日数が長い船 舶 を用い る と デ

 

タ の

間 的

能が 低 下 し, 変動の把握 が困

 

難 と なる, (

3

) 就 航 航 路 がほぼ 決 まっ て お り

ニ ル ニ

ニ ョ

 

な どの

況 変 動と関

し た現 象を測 定し ようと

 

して も, その

域 に行け ない 場 合 が多い , などの 難 点 もある

しか し

ボ ラ ン テ 商 船は あ く まで も商 船で るの で これ らの は , 研 究 者の 側の 努 力に よっ て解 決しな け ればな らない

例 え ば

観 測 装 置の

型 化お よ び全 自

動化

を 図っ た上 で

航 路に 就 航 して い る複 数の 商 船 ある い は 不 定 期 船に観 測を依 頼 する こ と を考 えるべ で あ ろ う

6. 謝

辞   我々 の 温 室 効 果 気 体の 循 環に関 する研 究に お い て, 商 船を用い て 得た デ

タ は 最も重 要な位 置を 占め て い る。 これ らの デ

タ は

日本 郵 船 株 式 会 社

山 下

日本 汽 船

式 会 社 (現ナ ビ ッ クス ラ イ ン株 式 会 社 )

大 阪 商 船三井 船 舶 株 式 会 社,川崎 汽 船

式 会 社, 東 京 船 舶 株 式 会 社

シ リ ウス マ リ

株 式 会 祉の ご協力 を得て と ら れ た もの であ り,

(6)

18

wt

fikE

trc,b

ik

O

msemo

ue

lt

ft

L

rk

-e".

ts

x

y

xx

(1)

T,Nakazawa,

S.Aoki, S.Murayama, MFukabori,

T.

Yamanouchi,

H.

Murayama,

M.

Shiebara,.

G.

Hashida,

S,

Kawaguchi and

M.

Tanaka,

The

concentration of atmospheric carbon

dioxide

at

the

Japanese

Antarctic

Station,

Syowa,

Tellus,

43B, 126-135,

1991a-(2)

T.

Nakazawa,

K.Miyashita, S,Aoki and

M.

Tanaka,

Temporal

and spatial variations of

upper tropospheric and lower stratospheric

carbon

dioxide,

Tellus,

43B, 106-117,1991bJ

tu

iFpt4i4!12E

(3)

L.

P.

Steele,

E.

J,

DIugokencky,

P.

M.

Lang,

P.

P.

Tans,

R,

C.

Martin and

K.

A.

Masarie,

Slowing down of the global accumulation oi

atmospheric methane during the 1980's, Nature, 1992, in press,

(4)

M.

Tanaka,

T.

Nakazawa

and

S.

Aoki,

Time

and $pace variations of tropospheric' carbon

dioxide

over

Japan,

Tellus,

39B, 3-12, 1987,

(s)

P.P.

Tans,

T.J.

Conway

ana T.Nakazawa,

Latitudinal

distribution

.of

the sourqes and sinks

of atmospheric carbon

dioxide

derived

from

surface dbservationS aiid a,'iransport model,

参照

関連したドキュメント

本報告書は、日本財団の 2015

ダイキングループは、グループ経 営理念「環境社会をリードする」に 則り、従業員一人ひとりが、地球を

環境への影響を最小にし、持続可能な発展に貢

自動車環境管理計画書及び地球温暖化対策計 画書の対象事業者に対し、自動車の使用又は

「騒音に係る環境基 準」(平成10年環境庁 告示第64号)及び「特 定工場等において発生 する騒音の規制に関す る基準」(昭和43年厚

とができ,経済的競争力を持つことができることとなる。輸出品に対して十

海難に関するもの 密漁に関するもの 浮流油に関するもの 廃棄物・廃船に関するもの 外国船舶の通航に関するもの

この解決策として翼間 6.42mm 及び 8.44mm の翼を設計し、翼枚数を 50 枚、42 枚と減じて カッター径も 6mm 及び