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はしがき

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Academic year: 2021

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はしがき

著者

土屋 一樹

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル

政策提言研究

雑誌名

動乱後のエジプト : スィースィー体制の形成(

2013∼2015 年)

ページ

i-i

発行年

2018-03

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

研究会名

エジプトにおける権威主義体制の再構築と地域秩序

URL

http://hdl.handle.net/2344/00050335

(2)

i |

はしがき

本書の目的は、エジプトにおけるスィースィー体制の形成過程とその統治の特徴を明ら かにすることである。 エジプトでは、2013 年 7 月に軍によってムルスィー大統領が排除され(「6 月 30 日革 命」)、2011 年「1 月 25 日革命」以降で 2 度目の政治移行期が始まった。移行プロセスは、 当初の計画より遅れたものの、改正憲法の制定(2014 年 1 月)、大統領選挙(2014 年 5 月)、 議会選挙(2015 年 11~12 月)と進み、2015 年 12 月に完了した。 第2 移行期(2013 年 7 月~2015 年 12 月)の開始から約 1 年間は、当時の軍トップだっ たアブドゥルファッターフ・スィースィーによって暫定大統領に任命されたアドリー・マン スール最高憲法裁判所長官(当時)が政権を担った。しかし、その背後で移行プロセスを実 質的に管理していたのは軍だった。その後、2014 年 5 月に実施された大統領選挙では、出 馬のために軍籍を離れたスィースィーが圧勝し、翌 6 月にスィースィー政権が誕生した。 つまり、第 2 移行期は、軍の意向に基づく統治体制が構築された時期と理解することがで きる。その中心にいたのはスィースィーだった。そこで、本書では第2 移行期全体をスィー スィー体制の形成期と捉え、その形成過程を多角的な視点から明らかにする。 本書は、アジア経済研究所で2014~2015 年度に実施した研究会の成果の一部である。す でにアジア経済研究所のウェブサイト(http://www.ide.go.jp/)に掲載されている論考もあ るが、それら既出の論考も含めて改めて一冊の書籍として編纂したのは、スィースィー体制 の形成過程とその特徴を総合的に提示するためである。 すでに第 2 移行期の完了から 2 年が過ぎた。ましてや 2014 年 6 月に就任したスィース ィー大統領の任期は残り半年となり、次の大統領選挙が近づいている。現在のエジプトは、 「アラブの春」後の動揺を乗り切り、その統治体制は再び均衡(安定)に達したようにも見 える。 そのような状況のなかで、均衡に向かう過程であるスィースィー体制の形成期について 今更取りまとめたのは、それが現在のエジプトの統治形態を理解するうえで有用な視座を 提供すると考えたからである。本書は、新たな事実や資料を掘り起こしたものではない。し たがって、新情報という点では、本書が新鮮味に欠けることは否めない。しかし、多角的な 視点からスィースィー体制の形成過程を跡付けることで、「1 月 25 日革命」を経てエジプト の統治体制はどう変わったのか、また現体制は持続可能なのかを考える手がかりを提示で きたのではないかと考えている。本書が「アラブの春」後のエジプトを理解するための一助 になれば幸いである。 2017 年 12 月 編者

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1 Library, Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization (3-2-2 Wakaba Mihama-ku Chiba-shi, Chiba 261-8545). 情報管理 56(1), 043-048,

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