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中国都市部の年金制度と日本の年金制度の比較研究

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Academic year: 2021

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(1)中国都市部の年金制度と日本の年金制度の比較研究. 1 研究目的. 専攻. 教育・教域教育専攻. コース. 社会系コース. 学籍番号. M09151C. 氏名. 張 せい.  第2節 中国都市部年金制度の現状と問題点.  改革開放の政策が開始して以来、中国の年金. 第2章 日本の年金制度. 制度は計画経済に適合した構造が大きく変容せ.  第1節目本年金制度の変遷. ざるをえず、市場経済に相応する制度に移行す.  第2節日本の年金制度の現状と問題点. る過程に入った。以後、一連の改革が実施され. 第3章 目中年金制度の比較と日本制度からの. たが、まだ先進国ほど充実した年金制度を確立.    示唆. していない。特に少子高齢化の進行に伴い、年.  第1節 目中年金制度の比較. 金財政は悪化している。一方、日本の年金制度.  第2節  目中年金制度の共通点と相違点. は中国よりはるかに進んでいる。日本は年金制.  第3節 日本の経験から中国に対して示唆. 度の基盤が確立しており、制度運営の方法につ. 終章 結論. いての経験が豊富である。しかも少子老齢化、. 基金不足など、直面している問題が中国と類似.  3 研究の概1要. しているという点において、日本の年金制度改.  第一章は中国都市部年金制度の変遷、現状と. 革が中国の年金制度改革に対して持つ示唆は非. 問題点について検討を行ったものである。改革. 常に大きいと考えられる。. 開放政策前の年金制度は、労働保険という名が.  本論文では少子高齢化が進展する中での日本. 付けられているが、実際上暗黙の税方式による. と中国都市部の年金制度の歴史経緯及び現状と. 賦課方式の年金制度であった。ところが改革開. 問題点を考察する。またこのことを踏まえて、. 放政策により、年金制度は大幅に改革する必要. 目中年金制度の相違点と共通点を比較して、中. が生じ、一連の改革が実施された。そして、政. 国における年金制度改革にとっての日本の年金. 府、企業、個人三者負担、賦課方式と個人口座. 制度改革の示唆や適用可能性ついて検討したい、. を縞合するという中国の国情に相応しい独特な. そして今後の中国の年金制度の発展に資する提. 年金保険システムが形成された。全体から見れ. 言を行いたい。. ば、年金制度改革はかなり進んだい。しかし、. 中国における年金制度はまだ改革の途上にある. 2 論文様成. ことから、腔口座」となった問題、年金制度発. 序章研究目的. 展が不均衡となった問題、保険基金投資の運営. 第1章 中国都市部の年金制度. 収益が高くない問題、保険管理機関が不健全で.  第1節中国都市部の年金制度の変遷. ある問題、法制度が未整備である問題などが明. 一294一.

(2) らかになった。今後も年金改革を不断に進め、. 革、整備の過程は中国の年金制度の改革、整備. 安定的な公平な制度を構築するように取り組む. に示唆を与える点が多いと考えられる特に重要. 必要があると考えられる。. なのは次の十点である。. 第二章は日本年金制度の変遷、現状と問題点に. 1、政府の積極的な関与の下で、国民の生存権. ついて検討を行ったものである。日本の年金制. を保障するという原則において、完備した法律. 度は、1950年まで各種年金制度が整備されてき. 体制と国民皆保険制度を確立する。. たことを前提に、1961に年国民年金制度を確立. 2、適用対象の拡大と制度の充実を図る。. した。続いて1985年の改正で、全国民共通の基. 3、各地年金制度体系の統一と社会プールのレ. 礎年金制度が創設された。その上で、厚生年金、. ベルを高める。. 共済年金は、基礎年金に上乗せする二階部分と. 4、年金基金管理部門を設立する。. して、報酬比較年金を給付する制度へと再編成. 5、経済の発展に従い、国家負担率を増加し、. された。それ以後も、近年でも5年に1回のべ. 国家の負担の法律化を実施する。. 一スで改革が行われている。現在、日本の公的. 6、指導、監督及び審査の機能を強化する。. 年金制度は、国民年金、厚生年金、共済組合の3. 7、高齢化社会における介護保険制度と家庭養. 種類の年金制度で構成されている。本章では現. 老の美徳を推進する。. 在の日本においては少子高齢化が進行するに従. 8、段階的に退職年齢を引き上げる。. って、受給者数の増加と被保険者数の減少で年. 9、納付期間を延長する。. 金財政は厳しくなるという問題、保険料未納の. 10、高齢化社会における将来予測力を向上する。. 問題、年金記録の記録間違と記録漏れ問題など があることを明かにした。少子高齢化の進行に. 4 研究課題. 伴い財政負担が高まることが見込まれる中、年.  本論文では、目中年金制度の歴史、経緯と現. 金制度の持続可能性を高めていくために今後も. 在の問題点を明らかにした。そして、その上で、. 改革を続ける必要があると考えられる。. 日本の年金制度の改革、整備などの経験から中.  第三章は目中年金制度を比較した。その上で. 国の都市部年金制度の構築に示唆となるものを. 中国の年金制度に関する日本の年金制度改革か. 明かにしたが、農村部の年金制度までは検討で. らの示唆などを検討した。日本と中国の年金制. きなかった。今後の課題は、中国農村部の年金. 度を少子高齢化、法制度の整備、沿革と対象、. 制度を検討するである。. 受給制度と給付負担、財政方式、年金の管理部 分などの側面から比較したうえで、老齢化、基 金不足、賦課方式運営など共通点、及び沿革一対. 象、受給資格、負担と給付、年金管理部分、法 制度整備、財政方式における相違点を明かにし. 主任指導教官:難波安彦. た。日本の年金制度を全体的にみると、年金制. 指導教官:  難波安彦. 度の整備の歴史は中国の現状と共通点する点が 多く見られる。一方で、目中両国間には相違点 も多くある。長年にわたる日本の年金制度の改. 一295一.

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