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ドラフトチューブ付き噴流層による石炭接触ガス化装置の開発

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Academic year: 2021

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(1)

ドラフトチューブ付き噴流層による石炭接触ガス化

装置の開発

著者

三原 久正, 吉見 考弘, 伊地知 和也, 上村 芳三,

大角 義浩, 萩原 孝一, 幡手 泰雄

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

37

ページ

71-75

別言語のタイトル

Development of a Draft Tube Spouted Bed

Catalytic Coal Gasifier

(2)

ドラフトチューブ付き噴流層による石炭接触ガス化

装置の開発

著者

三原 久正, 吉見 考弘, 伊地知 和也, 上村 芳三,

大角 義浩, 萩原 孝一, 幡手 泰雄

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

37

ページ

71-75

別言語のタイトル

Development of a Draft Tube Spouted Bed

Catalytic Coal Gasifier

(3)

ドラフトチューブ付き噴流層による

石炭接触ガス化装置の開発

三 原 久 正 * ・ 吉 見 考 弘 ・ 伊 地 知 和 也 ・ 上 村 芳 三

大 角 義 浩 ・ 萩 原 孝 一 ・ 幡 手 泰 雄

(受理平成7年5月31日)

DevelopmentofaDraftTubeSpoutedBedCatalyticCoalGasifier

HisamasaMIHARA,TakahiroYOSHIMI,KazuyalJICHI,YoshimitsuUEMURA

YoshihiroOHZUNO,KohichiHAGIHARAandYasuoHATATE

Theestimatedquantityofcoaldepositsisenormous,hence,anenergysupplementsystemfor

coalhastobeestablishedurgently・

Inthepresentstudy,toachievethispurpose,catalyticcoalgasificationwithsteamusinga

drafttubespoutedbedwascarriedoutunderthecoalfeedratelkg-coal/h・Twolevelsoftube-cone

clearance(HD)wereemployed,thatis,HD=3mmand6mm・

Consequently,itwasfoundthattarwasnotproducedTheproductionrateandcontentofhy‐

drogenwereabout300cc-NTP/sand55%,respectively・However,alargeamountofnitrogenwas

observedinannulusexitgasforHD=6mm・Thisappearstobecausedbyairdilutionthroughthe

tube-coneclearance.

緒 言

石炭ガス化技術は,固体燃料の流体化を目的として 開発されたが,石油エネルギー全盛の時代においては 経済性の悪さからその価値を失っていた。しかしなが ら,1973年の石油危機を契機にエネルギー源多様化の 必要性が見直され,可採年数300年以上とも言われて いる埋蔵量豊富な石炭の有効利用が再び注目されてい る。 石炭ガス化技術')はエネルギーの安定供給を確保す る手段となるとともに無公害型の次世代エネルギーと 考えられている水素を製造するためのプロセスとして も期待されている2)。これらの目的を達成するため NEDOのHYCOLプロセス3)を始めとして多くの研 究グループが研究開発に取り組んでいる4.5)。 本研究では,石炭ガス化の中でも比較的低温で実施 * ㈱ 出 水 ガ ス 可能な石炭接触ガス化に着目し,検討を進めている。 先に,図1に示すような石炭ガス化工程にしたがっ て,コールドモデル6)からホットモデルに至る研究結 果について説明した。図2にチャーガス化実験結果を 示したが,このように水素リッチなガスが得られるこ とが実証された7)。本研究では,これを一歩進めて図 3に示すように石炭から直接,ガスを得ることを目的 として実証試験を実施した。この場合には,予備実験 を行った時点で,タール分が発生しない,すなわち図 1中で示したタール留分もガス化されることが観察さ れており,図1の概念図に比べると数段優れていると 考えられる。今回は,この概念図を実施できる装置を 提案し,長時間の安定運転の実証を目指したので,そ の結果について報告する。

(4)

︷承] 笹覇K寂制蝦 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 7 号 ( 1 9 9 5 )

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水 蒸 気 燃焼ガス

水素 炭酸ガス −酸化炭素 3 0 0 哩 (K2CO3) 図 1 石 炭 ガ ス 化 フ ロ ー チ ャ ー ト 水蒸気 [望昌Fz︲。。] 圏溺〆崇鍋蝦 ○ ・

”函咽如0”釦釦細釦0m釦釦細”0m皿皿姻麺獅皿0

1 1 ○ [P] 囲弱圧廻猟 水素 炭酸ガス −酸化炭素 3 0 0 、 F︼ [駅] 餅翠哩磯巡 (K2CO3) 図 3 石 炭 直 接 ガ ス 化 フ ロ ー チ ャ ー ト

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0 10 2 0 3 0 時間(分) 図2実験結果(活性炭) 40 J 6 1 ● p U 空 気 図 4 石 炭 ガ ス 化 装 置 概 念 図

1 . 実 験

1.1石炭の直接水蒸気ガス化装置の概念 図4に,図3の概念図を実現する装置の概念図を示 す。本装置は触媒担持石炭と水蒸気を反応させて,水 素及び一酸化炭素に富んだ生成ガスを得ることを目的 としている。装置の特徴は蓄熱用循環セラミック粒子 を用いて,ドラフトチューブ内での燃焼による熱を石 炭ガス化反応の熱として供給することにある。また, 石炭には通常10%∼30%の灰分含まれているので,ガ JE 石炭

溺灘

(5)

三原・吉見・伊地知・上村・大角・萩原・幡手:ドラフトチューブ付き噴流層による接触石炭ガス化装置の開発73 ス化が終了した後にはアッシュが生成されるが,この アッシュはドラフトチューブ内を燃焼ガスに同伴され て上昇し系外へ排出される。実用性を示すためには, 通常,このような操作で発生が予想されるタールなど の揮発物質がすべてガス化される必要がある。本装置 は環状部で石炭粒子の下向き流れの移動層が形成され るため,流動層プロセスの場合のような微粉の飛び出 しや流動状態に影響を与える微粉の含有量を考慮する 必要がなく,また,滞留時間を長くとれるので反応速 度が遅いガス化反応に対応できる。したがって,この 装置は以下の特徴を持つ装置といえる。 (1)反応場の流れは「栓流」である。 (2)粒子の分級は不必要,かつ微粒子の混入も問題 とならない。 (3)出口ガスは水素と一酸化炭素(及び水,少量 の炭酸ガス)からなる反応生成ガスのみである。 1.2ホットモデルの実証実験 図5にホットモデル実験装置の概略図を示す。また 表1,2に今回使用した石炭の分析結果と粒子の特性 について示す。塔本体は外径166mm,内径156mmの外 筒と,外径17.3mm,内径10.9mmのドラフトチューブか ら成っており,材質はステンレスである。開角60度の コーン部には,直径2mmの水蒸気注入口が1段に20個, モ ー タ ー 窒素

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水 蒸 気 図 5 ホ ッ ト モ デ ル 実 験 装 置 2段にわたり40個設けた。またチューブ間距離は3mm とした。石炭粒子は,ホッパー下のロータリーフィー ダーにより一定量の連続供給を行った。装置の昇温は, ジャケットヒーター(半円筒2基×2段)の外熱と LPG及び水素と空気の燃焼による内熱により行い, 蓄熱粒子としては,セラミック粒子を使用した。装置 の温度測定のために,3ケ所熱電対を差し込んだ。差 し込んだ位置は,装置内のアニュラスセラミック移動 層,装置外の一段目と二段目のジャケットヒーターの 間及びサイクロン内である。操作手順としては,先ず ジャケットヒーターのみで昇温を行い,装置内の温度 が約300℃に達したところであらかじめ充填しておい たセラミック粒子を循環させた。約520℃(プロパン の自然発火温度)に達するとLPGを供給し,また約 610℃(水素の自然発火温度)に達すると水素を供給 し燃焼させ,内熱より昇温を行った。温度が800℃に なったところで水蒸気を供給し,温度が一定になると 表 1 ア ラ ス カ 産 唖 漉 青 炭 の 分 析 値 灰分 [%] 8.7 揮発分 [%] 42.2 醗 織 [%] 35.0 Al202SiO2Fe203CaO 14,942.35.9823.3 元 素

燃料比硫黄炭素

0.830.0262.9 鉱物[%] MgONa20K20SO3 3、420.581.164.95 分析[%] 水 素 酸 素 窒 素 4.521.30.9 P205MnOV205 0、140.240.01 表 2 使 用 粒 子 の 特 性 使 用 粒 子 球 形 セ ラ ミ ッ ク 粒 子 石 炭 粒 子 平 均 粒 子 径 [ 皿 ] 粒子密度[kg/㎡] 終末速度[m/s] 最小流動化速度[m/s] 特 性 500 6.0×103 7.05 0.48 成 分 Zr0295% Y2035% 表 3 実 験 条 件 1015 1.2×103 4.92 0.41 アラスカ産亜歴青炭 触媒としてK2CO3 2.0[meq-k/g-coal] 含 浸 担 持 ガ ス 化 温 度 1 0 2 3 [K] セラミック粒子:充填量4.5 [kg] :循環量5.0×10-38.0×10 3 [蛇/s](推定値) 石 炭 供 給 速 度 0 . 0 1 0 [mol-C/s] 空 気 供 給 速 度 0 . 0 3 5 [mCl/s] L P G 供 給 速 度 1 . 2 × 1 0 5 [mCl/s] 水 蒸 気 供 給 速 度 0 . 0 1 9 [mCl/s] チューブ間距離3.0×10-36.0×10 3[m]

(6)

● 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 3 7 号 ( 1 9 9 5 )

側別釦棚”0

1 [画へ自寓︲。。]笹勇武績盟漣拭い。HⅡト 石炭を供給して実験を開始した。サンプリングは,ア ニユラス側出口,サイクロン側出口より適時行い,ガ スクロマトグラフによりガス組成を分析した。表3に 今回の実験条件を示す。

2.実証試験結果

図6,7にHD=3及び6mmでの実験結果を示す。 また,図8,9にアニュラス側出口流出ガス組成を示 す。装置内温度の経時変化から,HD=3及び6mmの どちらの場合においても,燃焼ガスからセラミック粒 子への熱供給がうまくいき,安定な運転ができたとい える。発生ガスのほうは,約300cc-NTP/sもの水素 が発生し発生ガス中の50%以上を占めた。しかしなが ら,炭素転化率は,100%を超えている。これについ ては現在検討中である。以上に述べたように,ほぼ完 全な定常運転(装置内温度,炭素転化率,発生ガス組 成,発生ガス速度)が実現され,一応本研究の大きな 目的であった安定操業が達成されたといえる。しかし ながら,図9で明らかなように,HD=6mmでは多量 の窒素がアニュラス部取り出し口より流出しており, 大きなバイパス流(空気,燃焼ガス吹き込みノズルか らアニュラス部への側流)が存在したことを示してい る。すなわち,緒言で述べた3つの本装置の特長のう アニュラス側出口組成(HD=3mm)

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図7実験結果(HD=6m)

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1 [駒へ邑停z︲8] 遡溺×寂淵蝦 0 ZO 0 50 100 s寺間(分) 150 200 ● ● ● ● ● 100 74 図6実験結果(HD=3m) 4 0 6 0 時間(分)

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した。すなわち,アニュラス部へ酸素が含まれたガス が流入することから,生成ガスの水素の一部がアニュ ラス部で反応してしまい,水素収率の低下が生じ,さ らにアニュラスの生成ガス中に多量の窒素が存在する ことがわかった。

文 献

1)NishikawaY.,K、Hashimoto:"EnergyCon‐

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2)Sears,RE.,M、K,Heidt,S、J、Cisneyand

MA・Musich:Int.』・HydrogenEnergy,16 (8),521-529(1991) 3)NEDONEWS,10(103),30-37(1990) 4)遠藤元治:出光技報,VOL、33,N0.5,469-488 (1990) 5)保泉,高木,古江:燃料及燃焼,VOL、61,N0.5, 11-21(1994)

6)Uemura,Y、,S、Churei,M、Miyauchi,S・

Imamura,K,Ijichi,Y、Tanaka,,.F・King andY・Hatate:CirculatingFluidizedBed TechnologyⅢ,PergamonPress,645-650 (1991) 7)幡手泰雄,上村芳三,田中茂穂,徳増康弘,田中 安彦,DesmondF、King,伊地知和也:化学工 学論文集,VOL、20,N0.6,758-765(1994)

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mm池“mmm ○▲●△□■× 三原・吉見・伊地知・上村・大角・萩原・幡手:ドラフトチューブ付き噴流層による接触石炭ガス化装置の開発万 図9 5 0 1 0 0 1 5 0 2 0 0 時間(分) アニュラス側出口組成(HD=6m) 0 ち(3)の“出口ガスは水素と一酸化炭素(及び水,少量 の炭酸ガス)からなる反応生成ガスのみである,,が達 成されていないことが明らかになった。図8から明ら かのIこように,これはHD=6mmとしたためと考えら れる。

結 言

石炭ガス化水素製造装置として,図4の概念図に示 すドラフトチューブ付き噴流層を提案した。今回は, HD=6mmとして,石炭換算1kg/h供給速度の実証試 験を行った。その結果,HD=6mmではバイパス流 (ノズル本体からアニュラス部への流れ)が30%程度 もあり,安定的な運転は実現したが,大きな問題を残

参照

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