Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
№43:個性正常咬合者の20歳代から40歳代にいた
る歯の捻転度の変化について
Author(s)
茂木, 悦子; 岡野, 繁; 桜井, 愛子; 齋藤, 裕香; 惣卜,
友裕; 立木, 千恵; 木村, 絵美子; 古川, 裕美; 野村,
真弓; 末石, 研二
Journal
歯科学報, 115(5): 492-492
URL
http://hdl.handle.net/10130/3839
Right
目的:歯列や咬合の経年的変化の中で叢生が増加す る傾向にあることは既に Tanoi(2012)らの報告が ある。今回,同様の模型を使用し,歯列弓からみた 歯の位置の角度変化を観察し,捻転の変化量と方向 を知るために検討したので報告する。 方法:個性正常咬合で同一人物の20歳代,40歳代に おける口腔内石膏模型2組,5例を用いた。非接触 型三次元模型形状計測装置(VMS‐100F,UNISN, 大阪)を用いて平行模型に規格化した模型の3D 歯 列画像を作成し,その画像をワークステーション (Dell Precision T3400,Round Rock,USA)の3D 点 群 処 理 ソ フ ト ウ エ ア(Imageware13,Siemens PLM Software, Inc., Plano, USA)を用いて計測し た。計測では,各歯の代表点の LA-point(臨床的 歯冠軸の中央点)14点をもとに最小二乗法による4 次多項回帰曲線を算出してアーチフォームとし,最 終アーチフォーム接線と歯冠幅径線(歯の近遠心端 を結んだ線)とのなす角度を接線間角度とし測定し た。接線間角度が180°に近いほど歯の捻転度が少な いことを示し,近心回転を+,遠心回転を−とし た。20歳代から40歳代での接線間角度の差を計測し た。 結果および考察:20年間の接線角度の差の平均値と して,下顎では後方歯から第二大臼歯3.3°,第一大 臼歯2.7°,第二小臼歯3.2°,第一小臼歯4.3°,犬歯 3.7°,側切歯2.3°,中切歯6.9°上顎では第二大臼歯 2.6°,第一大臼歯2.4°,第二小臼歯4.8°,第一小臼 歯1.6°,犬歯4.1°,側切歯2.8°,中切歯3.2°であっ た。これらは近心回転が70%以上を示した。下顎中 切歯の角度変化量は側切歯(p<0.01)と,第一,大 臼歯(それぞれ p<0.05)との間で差を示した。上顎 歯には同様の傾向は認められなかった。今回対象と したのは個性正常群で Tanoi(2012)は20年間の比較 として下顎叢生量(Irregularity Index)の増加が認 められると報告しており,今回の下顎歯の変化量と 関連するものと考えられる。 結論:個性正常咬合で同一人物の20歳代,40歳代に おける口腔内模型を用い,歯列弓と歯の接線角度を 計測した結果,歯の多くが近心への回転が生じ,20 年の間に捻転度の変化があることが示唆された。 目的:歯科医師臨床研修は,平成18年度から必修義 務化され,今年で10年目を迎えた。本学においては 千葉病院・水道橋病院・市川総合病院の3病院にお いてそれぞれ歯科医師臨床研修を行ってきた。平成 26年度に大学機能が千葉キャンパスから水道橋に移 転したことに伴い千葉病院の機構改革が行われ,千 葉病院における歯科医師臨床研修においても,2人 1組のペア診療の廃止や予診システムの変更など修 正を行った結果,臨床研修歯科医の実績に変化が見 られたので報告する。 方法:平成25年度,26年度に千葉病院で作成された 「医療収入及び患者数実績」「歯科臨床研修医1年次 診療実績一覧表」,平成18年度から平成25年度まで の「診療・技工内容累計表」と平成27年度1期の 「診療・技工内容累計表」をもとに集計分析を行っ た。 結果:臨床研修歯科医の人数は,平成25年度は1期 34名,2期34名,3期37名,平 成26年 度 は1期20 名,2期21名,3期20名で各期とも13名∼17名減少 した。 臨床研修歯科医1人あたりの延診療日は,平成25 年度は1期57日,2期56日,3期53日であったが, 平成26年度は1期69日,2期62日,3期66日で各期 とも6∼13日増加した。 臨床研修歯科医1人あたりの延患者数は,平成25 年度は1期94人,2期93人,3期84人であったが, 平 成26年 度 は1期161人,2期172人,3期221人 で 各期とも67人∼137人増加した。 1診療日あたり1人の臨床研修歯科医が診た患者 数 は,平 成25年 度 は1期1.7人,2期1.7人,3期 1.6人,平 成26年 度 は1期2.3人,2期2.8人,3期 3.4人で各期とも0.6人∼1.8人増加した。 臨床研修歯科医の診療内容に関しては,平成18年 度から平成25年度の平均と平成27年度1期ではほぼ 同様の傾向が認められた。 考察:平成25年度から平成26年度にかけて,臨床研 修歯科医の数は13名∼17名減少したが,臨床研修歯 科医1人あたりの延診療日数・延患者数,1診療日 あたり1人の臨床研修歯科医が診た患者数は増加を 示した。その理由として,千葉病院における歯科医 師臨床研修においてペア診療を廃止したことによ り,臨床研修歯科医それぞれが術者として治療を行 う時間が増えたこと,また予診システムの変更によ り臨床研修歯科医1人あたりの新規担当患者が増加 したことが考えられる。