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二極化する非正規就業に関する研究 : 「就業形態の多様化に関する総合実態調査」の再分析を手がかりにして

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Academic year: 2021

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(1)A Study on the Division in Non-regular Youth Workers: Re-analysis of Existent Data. 新谷 康浩. 横浜国立大学教育人間科学部紀要Ⅰ(教育科学)№10 別刷. Reprinted from THE EDUCATIONAL SCIENCES Journal of the Faculty of Education and Human Sciences Yokohama National University No.10, FEBRUARY, 2008.

(2) 二極化する非正規就業に関する研究 -「就業形態の多様化に関する総合実態調査」 の再分析を手がかりにして- A Study on the Division in Non-regular Youth Workers: Re-analysis of Existent Data 学校教育講座. 1. 新谷. 康浩. はじめに. 近年、雇用の非正規化の要因分析がいくつか行われているが、それぞれ異なる知見がみられる。 それは対象者や対象時期の違いによるという実証的な部分で説明できるものもあれば、まなざしの 変化など、構築主義的な捉え方から説明できるものもある。さらにその議論の背景にあるイデオロ ギー対立で説明するものもある。たとえば、トム・ルッツ(2006)は18世紀から現在までの働かな いことを選び取った人々の文化を示している。また、スローワークを提唱する議論などは、これま での企業社会に従属した働き方や効率至上主義の生き方へのオルタナティブとして捉えることがで きる。たとえば二神(2005)、アニー・J・ゼリンスキー(2003)、高橋(2006)、田中・杉村(2004) などである。これらは全く働かないという議論ではなく働き方への自分なりの向き合い方を探ろう というものである。これらの議論を既存の価値基準で勝者になれない人向けの冷却1)読本と見るこ とも可能である。たとえば、学歴とフリーターの関連でいえば、苅谷(1997)、耳塚(2001)などは、 低い学歴層でフリーターが多く輩出されていることを指摘している。フリーターが社会的弱者であ るならば、自分らしい働き方を選んだ結果としてフリーターにとどまり続けることは、社会的弱者 になることを納得させる議論とみなすことが出来る。しかしスローワーク提唱者などは、既存の価 値観に立った者こそ社会的弱者であるとみなしている。この立場からみれば、教育社会学者などに みられるフリーター輩出率の学歴間格差を指摘する議論は、既存の価値観から脱却できない人々の スタンスに立っているとみなすであろう。このように考えてみれば、フリーターへのまなざしはイ デオロギーをめぐる対立と見ることもできよう。そうではあるが、実際にフリーターに対するまな ざしが変化した背景に、フリーターの状況が変化した可能性も捨てきれない。いつどこのフリータ ーを見るかによってその評価が異なることが予想できる。このことから時代的変化だけではなく、 地域によるフリーターへの見方も異なる可能性もあるだろう。 たとえば古賀(2006)によると、地方と都市部という地域性の違いがフリーターに対する語りに 違いを生じさせているという。つまり、フリーターのライフコース分析を行うことで、「フリーター」 という存在に対する語りを構築主義的に捉えることが出来るという。 このように考えると、非正規就業の問題が都市的な問題として生起するだけでなく、地方による 差異によって異なる問題ともなりうる。 階層性、地域性と並んで、非正規化の外在要因として考慮すべき点として産業構造も挙げられる。.

(3) 80. 新谷 康浩. これまで製造業をはじめとする第二次産業では正規雇用の比率が高かったが、第三次産業では非正 規雇用の比率が高かった。いわば正規・非正規の違いは産業構造に大きく規定されたものであった。 しかし近年では製造業での非正規化もすすんでいるのではないだろうか。これらの外的要因を考慮 に入れて、近年の非正規就労に対するまなざしの変化にそった非正規化を実証的にあとづけてみよ うというのが本稿の課題である。つまり非正規化は若者の意識の変化か、就業構造の変化かという 議論の前に、趨勢的な変化だけでなくどこで非正規化がすすんだのか、非正規化がすすんだとする とその変化にどのようなタイムラグがみられたのかをみるのである。これによって、非正規就業の 労働条件が悪化したのか、非正規就業自体ではなくその捉え方が変化したのかを、既存の調査デー タから検討する。 現在、問題とされる対象はフリーターからニートへとずれつつあるが、正社員が望ましいという 考えは近年さらに強まっているように思われる。非正規雇用を正規化すればよいという議論もこれ に含まれているといえよう。フリーターに代表される非正規就業に従事する生き方が当初の良きも のから悪いものへと変化した議論の変化の背景にあるのは何なのであろうか。実際、80年以降にフ リーターの数が増加したことは確認できるがそれ以上の変化があったのか3)。それともフリーター をどうみるのかという捉え方の変化なのであろうか2)。あるいは働くことや働かないことをめぐる イデオロギー4)対立が変化として見えるだけなのであろうか。この問題を検討する手がかりとして、 近年の非正規就業増加の推移を詳細に見てみる必要があるだろう。 まず、就業形態の非正規化に関する先行研究の知見を整理し、次に多様化調査の再分析結果を用 いてこの問題を検討する。. 2. 先行研究. まず労働政策研究報告書№68(2006)『雇用の多様化の変遷:1994~2003』(以下多様化報告書と 略)から、非正社員の増加を確認しよう。これは、厚生労働省の「就業形態の多様化に関する総合 実態調査」の分析結果をまとめたものである。本稿で再分析を行うデータを用いた最初の報告書で あり、雇用の非正規化の趨勢を概観するためには妥当なものであるといえよう。 ここでこの調査データの特徴を整理することで、このデータの有効性と限界について確認してお きたい。 まず調査対象は、平成6年調査、平成11年調査については、常用労働者を5人以上雇用する事業 所から15000事業所を対象としている。これらの事業所のうち、常用労働者を30人以上雇用する事業 所の労働者30000人が個人票の対象である。平成15年調査では、常用労働者を5人以上雇用する事業 所から16000事業所が対象となっている。これらの事業所に勤務する労働者約30000人が個人票の対 象である。 抽出の母集団はそれぞれ各年次の「事業所統計調査」を母集団としており、一定の抽出率に従っ て抽出されている。調査月も、平成6年調査が11月、平成11年と平成15年調査が11月であり、季節 による違いはほとんどないと考えられる。ひとつ注意すべき点は、平成15年調査の労働者調査の対 象者が平成6年、平成11年調査より広がっている点である。平成15年調査は、それまで対象とされ なかった常用労働者5~29人の事業所に勤務する労働者も対象に含まれているため、他の調査より 小規模な事業所の労働者特性が現れている可能性がある。.

(4) 二極化する非正規就業に関する研究. 81. 次に就業形態について確認する。正社員(平成11年調査では「いわゆる正社員」 )はいずれも雇用 期間を定めていない者である。出向社員は除かれている。出向社員は「他企業より出向契約に基づ き出向してきている者。出向元に籍をおいているかどうかは問わない。」この出向社員も雇用期間が 定められているわけではない。就業形態は正社員に近いといえる。この報告書では出向社員も非正 社員に加えられているが、むしろ非正社員よりも正社員にまとめたほうが妥当かもしれない。この あとの再分析では、正社員と出向社員をまとめたものを「正社員」としてカテゴライズしている。 出向社員は雇用管理の多様化という点では正社員と異なるが、雇用の安定性については正社員に近 い。出向社員の割合も多く、数の上からも無視できない。たとえば、平成15年では出向社員の割合 は12.7%もある。他の非正規就業についてもほとんど調査間で定義上の相違はみられない。このた め定義による違いは考慮しなくともよいだろう。 事業所の規模や産業については、平成6年調査では個人票では尋ねておらず、分析が難しい。そ のため事業所規模や産業を含めた分析は、それが可能な平成11年と平成15年調査を比較する5)。 非正規化のひとつの特徴とされている労働力のサービス化の傾向をみるため、多様化報告書より 調査年次の産業別構成比を確認しよう。事業所調査によると、事業所数に占める製造業の比率が平 成6年の21.1%から平成15年の14.6%に低下している一方で、サービス業や飲食店、宿泊業をはじ めとする第三次産業の事業所の構成比が高まっている。この傾向は個人調査でも同様である。たと えば就業者全体に占める製造業就業者の比率は平成6年の37.9%から平成15年の22.8%に減少して いる一方で、サービス業就業者は同期間に16.3%から23.3%に増加している。このことからここ10 年ほどは、製造業離れや労働力のサービス化がすすんだ時期であることが確認できる。 多様化報告書によると、就業者全体に占める正社員の比率は、平成6年の77.2%から平成15年の 65.4%に減少している。一方で非正社員の割合が高まっているが、その中でもパートタイム労働者 の伸びが著しい。 また産業別に正社員比率をみると、建設業と電気・ガス・熱供給・水道業以外の産業は平成6年 から平成15年の間に正社員比率が低下している。特に、情報通信業、運輸業、卸売・小売業、金融・ 保険業、不動産業、飲食店、宿泊業、サービス業などでその減少が著しい。それに比べると製造業 や鉱業の減少の割合は少ない。このことから、この間に正社員の非正規化が多くの産業でみられた が、特に第三次産業で著しかった。 次に、多様化報告書から年齢構成別・性別に就業形態を確認する。男性の場合、20歳代では労働 力調査による年齢別就業形態構成比に比べて派遣労働者の割合が多くなっている。さらに平成11年、 平成15年では臨時的雇用者やパートタイム労働者の割合も20歳代の構成比が高くなっている。これ は近年のフリーター増加と対応したものと考えられる。女性の場合、労働力が若年層に集中してい るため、20歳代の正社員の割合が4割以上と高かったが、平成15年では29.4%に減少している。こ のことから正規雇用につく若年女性が減少したことがわかる。その一方で平成15年の女性正社員全 体に占める30歳代の比率が高まっていることから、正社員として就職した層が30歳代まで正社員の ままスライドしたと考えられる。 次に、最終学歴別・性別に就業形態をみてみる。これによると、中卒の場合、臨時的雇用者やパ ートタイム労働者になる割合が高い。高卒の場合、平成6年では他の学歴と比べてそれほど就業形 態に顕著な特徴は見られなかったが、平成15年では臨時的雇用者やパートタイム労働者になる割合 が高くなっている。男性の大学・大学院卒業者は、正社員、出向社員以外の就業形態が少なかった。.

(5) 82. 新谷 康浩. しかし平成11年では臨時的雇用者の割合が高くなっている。多様化報告書ではこれを1990年代半ば に起きた就職氷河期による就職の困難さやフリーター増加に結びつけて考えているが、平成15年調 査ではそのような傾向が見られないことから、データの偏りの可能性も捨てきれない。女性の大学・ 大学院卒業者は、平成6年には正社員や契約社員の構成比が大きかったが、平成11年には出向社員 や派遣労働者、平成15年には臨時的雇用者や派遣労働者の構成比が大きくなっている。このことか ら、大卒・大学院卒であっても、女性の場合には非正社員につく可能性がより大きくなってきたと 言ってよいだろう。 次に、多様化調査報告書の5章で行われた非正社員就業の要因分析をみてみよう。そこでは、非 正規就業確率を従属変数とし、就職時期(85-89学校卒ダミー、90-94学校卒ダミー、95-99学校卒ダ ミー、00年以降学校卒ダミー)、学歴(高校卒ダミー、高専・短大卒ダミー、大学・大学院卒ダミー)、 性別、既婚ダミー、調査年、居住地域(首都圏、近畿圏、名古屋圏)を独立変数としたLogit Model を用いた推計を行っている。 それによると、就職時期でみると84年以前に就職した世代と比べて94年学校卒業者が非正社員に なる確率は有意に低く、2000年以降学校卒業者が非正社員になる確率は有意に高い。学歴でみると 中卒に比べて高卒、高専・短大卒、大学・大学院卒は非正社員になる確率が有意に低い。男性は女 性より、既婚者は未婚者より非正社員になる確率が有意に低い。また居住地域では地方圏に比べて首 都圏、近畿圏は有意に非正社員になる確率が高い一方で、名古屋圏は有意に低くなっている。 この多様化報告書の知見は、西村(2006)の知見とは異なっている。西村は2004年、2005年の内 閣府「若年層の仕事と生活に関する意識調査」の再分析を行い、若年非正規就業の規定要因を分析 している。非正規就業確率を、都市規模間格差仮説、学歴間格差仮説、階層間格差仮説に基づいて 検証したところ、都市の影響は小さいが本人の学歴や本人の生育過程に関わる要因の影響があり階 層的な効果も部分的に影響を与えているという。西村は地域性については都市規模を用いており、 多様化調査は大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)、地方というカテゴリーで分析しているため、 地域性の影響力の違いが出ていると考えられる。地域をどう捉えるかによってその影響力が異なる のであろうか。地域性に着目した他の先行研究も取り上げてみよう。 地域間の違いについては、勇上、太田などの研究が挙げられる。またそれを受けて新谷(2006a) は無業者対策の地域性について検討している。まず、勇上(2005)は、国勢調査の1990年、2000年 データを用いて地域間の無業率格差を検討した。それによると、性、年齢、学歴の人口属性をコン トロールしたところ、無業率の都道府県格差には失業率格差と正の相関があったという。また失業 率が高い地域は求職意欲も喪失されているため、地域労働市場の悪化が若年者のニート増加の要因 のひとつになっていることを指摘している。 また太田(2005)によると、若者の地元志向が強まったために、求人の少ない県で若年失業率を 抑制する効果のあった県外就職が減少したという。その背景には、全国的な若年求人の減少が若者 の優良な就職先を減らしているという。さらに若年求職者の希望職種が、地域間の経済状況の違い によって異なっているという。 これらの議論は、都道府県データを個票として都道府県の無業率の規定因を分析している。この ように都道府県をカテゴリーデータではなく数量データで扱うことも可能かもしれない。本稿では、 再分析が許可された範囲でしかデータを用いることができないのでこれ以上地域差に踏み込んだ分 析は行わないが、これも重要な課題であることには間違いない。.

(6) 二極化する非正規就業に関する研究. 3. 83. 調査時点の特徴. 平成6年は、バブルは崩壊しているが、雇用問題がそれほど大きな問題にはなっていなかった。 フリーター問題の先鞭を付けた日本労働研究機構が高卒者の就職問題についての調査研究を開始し たのは平成11(1999)年からであり、先行調査もその数年前に開始されたものであった。そのため 平成6年段階ではまだ雇用問題が大きく捉えられることはなかった。平成11年には日本労働研究機 構の調査が開始されており、専門家の間で問題とされはじめた時期と考えられる。そのため、平成 6、11、15年の3時点は、バブル崩壊後から近年までの経済状況の変化だけでなく、フリーターな どの非正規へのまなざしの変化についてもみることができる。フリーターへの認識は平成6年には まだ悪いものでなかったと考えられる。. 4. 再分析の検討. では、このデータを用いて再分析した結果をもとに検討してみよう。この再分析は、一般会計プロ ジェクト「非正規就業の増大に対応した社会保障制度の在り方に関する研究」に対して許可されたも のであり、筆者もプロジェクトに所外委員として参加している。多様化調査の再分析結果は、プロジ ェクトの報告書である『非正規就業の増大に対応した社会保障制度の在り方に関する研究報告書 平 成18年度版』に掲載されている。本稿はその報告書に掲載された再分析結果を用いて検討をおこなう。 まず就業形態の変化を学歴別、産業別にみてみよう。表1は平成11年と平成15年の就業形態を性 別・学歴別・産業分類別に示している。前掲報告書では、就業形態、産業分類ともに詳細に区分さ れているが、表1はそれをまとめなおしたものである。就業形態については「正社員」とそれ以外、 産業については第二次産業と第三次産業にまとめなおしている。学歴については、大学と大学院が 平成15年調査では別の項目に分けられているが、平成11年調査では同一に扱われているため、平成 15年も大学と大学院を同一にまとめた。これによると、学歴が高いほど「正社員」比率が高く、第 三次産業に比べて第二次産業で「正社員」比率が高く、女性に比べて男性の方が「正社員」比率が 高いという傾向がみられる。次に平成11年から平成15年への変化を見ると、ほとんどで「正社員」 の割合が減少している。例外的に「正社員」比率が増加したのは、短大・高専卒の第二次産業と、 中卒の第三次産業のみである。もともと「正社員」の割合が多かった第二次産業においても出向も 含めた「正社員」比率が低下していることがわかる。 では、非正規就業に対する価値観は変化したのであろうか。それを探る手がかりとして、まず仕 事への満足度をみてみたい。表2は性別、就業形態別に各項目への満足度の推移を示している。調査 票では多くの項目の満足度を尋ねているが、本稿で用いる賃金、仕事の内容・やりがい、仕事生活全 体の3項目のみを表2に示した。これによると、男性の場合、全体では仕事の内容・やりがいへの満 足度(満足+やや満足)は平成6年の64.6%から平成15年の62.4%へとほとんど変化がみられない。就 業形態別に見ると、正社員や契約社員は満足度にほとんど変化がみられない一方で、派遣労働者や パートタイム労働者などは満足度が低下している。職業生活全体への満足度も、男性全体では46.3% から44.1%へとほとんど変化が見られないが、派遣労働者、パートタイム労働者に加えて契約社員 でも満足度の低下がみられる。正社員についてはむしろ満足度が高まっている。このことから、男性 の場合、正社員に比べて非正規就業者で職業生活への満足度が低下していることがわかる。.

(7) 大卒・大学院卒. 短大・高専卒. 高卒. 中卒. 男性. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 104 8 46 11 632 168 637 180 39 20 45 20 503 143 839 330. 57 66 37 85 466 783 512 1213 56 91 44 111 406 510 503 1424. 正社員 出向社員. 451 429 297 541 1880 1915 1962 3333 152 159 171 273 1186 908 2038 3179. 計. 161 74 83 96 1098 951 1149 1393 95 111 89 131 909 653 1342 1754. 290 355 214 445 782 964 813 1940 57 48 82 142 277 255 696 1425. 35.7 17.2 27.9 17.7 58.4 49.7 58.6 41.8 62.5 69.8 52.0 48.0 76.6 71.9 65.8 55.2. 女性. 大卒・大学院卒. 短大・高専卒. 高卒. 中卒. 「正社員」 %. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 第三次 平成11年 産業 平成15年. 平成11年 第三次 産業 平成15年 第二次 平成11年 産業 平成15年. 第二次 平成11年 産業 平成15年. 性別・学歴別・産業別就業形態の推移. 「正社員」それ以外. 表1. 38 2 23 5 437 89 459 117 162 42 330 103 62 21 76 66. 5 7 4 18 49 90 83 187 19 29 52 123 15 14 35 105. 正社員 出向社員. 576 218 426 325 3270 1564 4498 4176 878 593 2168 2423 339 328 1108 1903. 計. 43 9 27 23 486 179 542 304 181 71 382 226 77 35 111 171. 533 209 399 302 2784 1385 3956 3872 697 522 1786 2197 262 293 997 1732. 「正社員」それ以外. 7.5 4.1 6.3 7.1 14.9 11.4 12.0 7.3 20.6 12.0 17.6 9.3 22.7 10.7 10.0 9.0. 「正社員」 %. 84 新谷 康浩.

(8) 85. 二極化する非正規就業に関する研究. 表2 満足度. 性別 調査年次 男. 賃金 女. 仕事の内容 ・やりがい. 男 女 男. 職業生活全体 女. 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年. 性別・就業形態別 全体 36.8 40.0 37.0 33.2 64.6 62.4 60.0 53.7 46.3 44.1 44.4 36.0. 項目別満足度の推移. 正社員 33.0 47.4 32.0 44.4 63.3 67.3 55.5 58.7 44.1 50.8 40.6 43.4. 契約社員 43.2 39.0 39.2 35.0 71.0 71.0 65.1 62.7 55.5 44.3 51.0 40.7. 派遣労働者 30.7 31.0 31.7 31.2 60.9 55.1 56.3 48.5 38.8 31.3 43.5 33.8. パートタイム 労働者 45.4 44.3 39.6 35.8 67.3 59.4 61.7 55.4 52.7 38.5 45.9 37.1. 平成6年段階では契約社員やパートタイム労働者などが正社員の満足度を上回っていたことから、 特に非正規就業が不利な就業形態とは思われていなかったことが予想される。しかし平成15年段階 では非正規就業への満足度が正社員の満足度を大きく下回るようになっている。女性の場合も、男 性と類似した傾向が見られる。仕事の内容・やりがいへの満足度と職業生活全体への満足度は若干 低下しているが、正社員の満足度はむしろ高まっている。 このことから性別に関わらず、もともとは満足度が正社員に匹敵していた非正規就業者の満足度 が低下し、満足度がほとんど変化しなかった正社員との間の格差が大きくなってきたといえよう。 このことから、バブルの頃に評価されていたフリーな生き方より正社員のような生き方の評価が高 くなったと考えられる。 正社員とそれ以外の働き方への意識の差は、今後の希望する働き方にも現れている。表3は非正 規就業者を対象として今後の希望する働き方を就業形態別・年齢階級別に示している。これによる と、平成6年から平成15年にかけて、今後の希望する働き方として「現在の会社か別の会社にかか わらず現在の就業を続けたい」という割合は減少している。男性の場合、正社員に近いと考えられ る出向社員の場合、それを希望する割合は、ほとんど変化が見られないのに対して、契約社員、派 遣社員、臨時的雇用者、パートタイム労働者では、現在の就業を希望する割合が著しく低下してい る。女性の場合も男性とほぼ同様の傾向がみられる。このことは逆に言えば、平成6年段階ではそ れほど非正規就業者が自らの働き方を否定的には見ていなかったということも可能であろう。 とはいえ、この満足度の低下は、賃金への不満から高まったとは言い切れない。表2に戻って賃金 満足度をみると、男性の場合、平成6年より平成15年のほうが満足度が高く、とくに正社員で高ま っている。一方、女性では、全体では賃金満足度が低下しているが正社員では高まっている。この ように賃金への満足度が高まっているが、実際に賃金が高まったわけではない。対象年が少し短く なるが、表4で平成11年と平成15年の賃金を比較する。平成6年データでは個人票で賃金を尋ねて いない。そのためこの2時点で比較する。賃金については、賃金階級別にデータが集められている ので、賃金の平均値を求めることはできない。そのため代わりに中央値と四分位数を用いる。中央 値はデータの大きさを順に並べて真ん中にくる値であるため、平均値と並んでデータを代表する値と.

(9) 86. 新谷 康浩. みることができる。第1四分位数と第3四分位数は、それぞれ小さい方から並べて4分の1にくる 値と、大きい方から並べて4分の1にくる値である。このためそれぞれ低い層の収入と高い層の収 入を代表しているとみなせる。灰色にぬったところが低下したところである。 これによると、正社員と出向社員では変化がみられない。女性の高収入層では増加している。こ のことから「正社員」の賃金は安定的に推移したとみなせる。一方で、契約社員、派遣社員、臨時 的雇用者、パートタイム労働者などの非正規就業者では全体的に賃金が低下している。とはいえ、 全ての非正規就業者の賃金が低下したわけではない。男性の場合、契約社員と常用派遣社員の高収 入層は変化がみられない。いわば非正規就業者の高収入層とそれ以外の層との間に賃金格差が生じ ているといえよう。 これは表3に示した世代別分析につながる結果といえよう。平成6年と平成15年ではほぼ10年の 間があるので、平成6年時点で20代の世代は平成15年時点では30代とみなせる。そこで表3でこの コーホートを用いて同一コーホートで比較した。それによると、男性の場合、同一コーホート内で 継続就業希望が高まっている。このように男性の場合、非正規就業であっても継続就業を望んでい るのは、非正規就業の中でも相対的に恵まれた層が存在しており、その人たちが継続就業を希望し ている可能性を示唆しているのではないだろうか。 このことは、かならずしも非正規就業者の正規化が解決策とはなりえないことを示しているとい えよう。表4の結果をもとに賃金の満足度の上昇を推察すると、全体的に賃金が低下する中で「正 社員」だけが低下を免れたことによる相対的な満足に過ぎないことが予想される。 また、非正規の連帯による処遇改善も困難ではないだろうか。非正規就業者の中で高収入層とそ れ以外の層との間に格差が生じているということは、非正規就業者が団結して彼らの地位を高めるこ とが難しいのではないだろうか。この結果を見る限り、この問題は通常語られているような正規雇用 と非正規雇用の格差ではなく世代間の格差の可能性があると思われる。またこの非正規就業者の間に 現在でも見られる格差が、非正規就業をめぐる様々な見方の背景にあるのではないかと考えられる。.

(10) 平成6年40代. 平成6年30代. 平成6年20代. 世代. 出向社員. パートタイム 労働者. 臨時的雇用者. 派遣労働者. 契約社員. 就業形態. 女. 男. 女. 男. 女. 男. 性別. 女. 男. 女. 男. 女. 男. 女. 男. 女. 男. 性別. 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年. 調査年次. 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年 平成6年 平成15年. 調査年次. 現在の就業形 態を続けたい 77.9 53.8 71.6 54.7 62.1 46.6 67.1 56.4 68.1 48.6 68.9 57.1 79.3 67.7 84.7 74.2 75.1 73.2 74.8 70.9 現在の就業形 態を続けたい 53.8 57.9 58.7 55.9 62.2 67.2 73.3 65.8 72.6 74.0 85.5 76.0 0.2. 0.3. 0.9. 0.3. 1.5. その他内職等 をやりたい 1.0. 1.8. 0.3. 0.5. 0.7. 0.6. 0.3. 0.9. 0.7. 1.7. その他内職等 をやりたい 0.5. 就業形態別および世代別. 他の就業形態 に変わりたい 14.3 35.3 23.5 36.1 25.1 38.5 27.4 32.4 24.2 31.2 27.5 30.1 15.8 20 12.7 17.4 20.9 17.2 17.9 19.4 他の就業形態 に変わりたい 36.1 29.5 34.6 32.9 29.9 23.9 23.0 26.7 21.8 17.4 12.8 17.4. 表3 自営業を 始めたい 4.3 4.3 1.3 1.1 9.6 6.0 1.7 2.3 4.8 2.8 1 1.1 1.8 4.8 0.7 1.0 2.9 3.3 2.6 1.4 自営業を 始めたい 6.3 5.7 1.8 2.2 6.6 3.4 1.4 1.5 4.6 2.6 0.5 0.5. 仕事を辞め たい 2.9 1.0 1.9 1.9 2.5 1.8 2.9 1.7 2.7 3.3 2.1 2.2 2.5 1.0 1.4 2.0 0.9 1.7 2.9 3.4 仕事を辞め たい 2.9 1.0 3.5 1.9 0.9 0.5 1.4 1.5 0.7 2.0 0.9 2.1. 希望する就業形態別の推移. 4.0. 3.9. 4.4. 5.1. 7.1. 5.9. その他. 4.9. 4.7. 5.4. 6.7. 9.5. 14.1. 7.2. 7.0. 6.2. 5.6. その他. 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0. 計. 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0. 計. 1228 2062 2382 3686 982 1940 2632 2494 1178 2711 4487 1812. 人数. 746 1325 842 1771 593 1103 1182 4582 1468 362 1973 718 850 315 8441 1651 2337 4515 385 650. 人数. 二極化する非正規就業に関する研究. 87.

(11) 88. 新谷 康浩. 表4 男 平成11年 正社員 平成15年 平成11年 契約社員 平成15年 嘱託社員 平成15年 平成11年 出向社員 平成15年 平成11年 登録型派遣労働者 平成15年 平成11年 常用雇用型派遣労働者 平成15年 平成11年 臨時的雇用者 平成15年 平成11年 パ-トタイム労働者 平成15年 平成11年 その他 平成15年 女 平成11年 正社員 平成15年 平成11年 契約社員 平成15年 嘱託社員 平成15年 平成11年 出向社員 平成15年 平成11年 登録型派遣労働者 平成15年 平成11年 常用雇用型派遣労働者 平成15年 平成11年 臨時的雇用者 平成15年 平成11年 パ-トタイム労働者 平成15年 平成11年 その他 平成15年. 6. 性別・就業形態別 第1四分位数 26-28万円未満 26-28万円未満 18-20万円未満 16-18万円未満 16-18万円未満 30-35万円未満 30-35万円未満 18-20万円未満 14-16万円未満 20-22万円未満 18-20万円未満 10-12万円未満 8-10万円未満 10-12万円未満 8-10万円未満 16-18万円未満 14-16万円未満 第1四分位数 16-18万円未満 16-18万円未満 14-16万円未満 12-14万円未満 12-14万円未満 16-18万円未満 18-20万円未満 14-16万円未満 14-16万円未満 14-16万円未満 12-14万円未満 6-8万円未満 6-8万円未満 6-8万円未満 6-8万円未満 10-12万円未満 10-12万円未満. 賃金階級の推移 中央値 30-35万円未満 30-35万円未満 24-26万円未満 22-24万円未満 20-22万円未満 40-45万円未満 40-45万円未満 24-26万円未満 20-22万円未満 26-28万円未満 24-26万円未満 14-16万円未満 14-16万円未満 14-16万円未満 10-12万円未満 22-24万円未満 18-20万円未満 中央値 20-22万円未満 20-22万円未満 18-20万円未満 16-18万円未満 16-18万円未満 22-24万円未満 22-24万円未満 20-22万円未満 18-20万円未満 18-20万円未満 16-18万円未満 10-12万円未満 10-12万円未満 8-10万円未満 8-10万円未満 14-16万円未満 12-14万円未満. 第3四分位数 40-45万円未満 40-45万円未満 30-35万円未満 30-35万円未満 28-30万円未満 50万円以上 50万円以上 30-35万円未満 26-28万円未満 30-35万円未満 30-35万円未満 22-24万円未満 20-22万円未満 20-22万円未満 14-16万円未満 30-35万円未満 24-26万円未満 第3四分位数 24-26万円未満 26-28万円未満 22-24万円未満 20-22万円未満 20-22万円未満 28-30万円未満 28-30万円未満 22-24万円未満 20-22万円未満 20-22万円未満 18-20万円未満 14-16万円未満 12-14万円未満 12-14万円未満 12-14万円未満 18-20万円未満 16-18万円未満. 人数 3064 948 1322 1339 1578 2163 4540 188 496 365 610 276 367 1168 318 240 1445 1885 506 1610 1790 474 270 648 1595 3486 427 1111 371 723 8529 1660 243 2575. おわりに. 最後に分析から明らかになった知見と、今後の課題についてまとめておく。 知見 ①. 学歴別・性別・産業別に就業形態の構成比をみたところ、平成11年から15年にかけてほとん どのカテゴリーで出向社員を含む「正社員」の割合が減少していた。もともと正社員の割合が 多かった第二次産業においても「正社員」の減少がみられた。.

(12) 二極化する非正規就業に関する研究. ②. 89. 非正規就業への満足度が低下している。平成6年には正社員と非正規就業者の仕事への満足 度に違いは見られなかったが、非正規就業者の満足度が低下した。相対的に正社員の満足度が 高くなっている。それは今後の希望する働き方として非正規就業者が「現在の就業を続けたい」 という意識の低下にも現れている。. ③. 賃金の格差が正規雇用と非正規雇用の間にのみ生じているのではなく、非正規就業者間にも 生じている。このことが非正規就業者をめぐる捉え方の多様性を生み出している可能性がある。. 今後の課題 まず分析上の方法論的な課題として2点挙げられる。 ①. 正規雇用とそれ以外ではなく、正規雇用と出向を同一カテゴリーにまとめた方が妥当ではな いだろうか。今回分析したデータでも正社員と出向社員で類似した傾向がみられた。. ②都道府県のデータをダミー変数ではなく別の指標で用いた方がよいかもしれない。たとえば、 都道府県の失業率や産業構成比率などである。これらの指標を用いることで、有意となった都 道府県の特徴から、非正規化の要因が探れるかもしれない。都道府県についてはもう少し分析 にあたって検討する余地があるだろう。 次に研究の方向性として残された課題について挙げておく。それは、知見で示した非正規就業に 対する価値観の変化と非正規就業規定要因がつながるのかどうかである。 この分析でフリーターをめぐる語られ方の変化の背景が十分明らかになったとはいえない。しか し非正規就業に対する評価の低下や、さまざまな産業における非正規化の進行、その一方で非正規 就業への構造的親和性が中小企業や低学歴者に見られる。バブル期にはそれらの人々にも満足のい く条件が与えられていたのか、それとも仕事への満足というものの持つ質が変化したのか、今後さ らに検討する必要があるだろう。. 注 1)冷却については竹内(1988)を参照。冷却とは、非自発的喪失による適応の一形態であり、希 望やあてにしていたことが実現されなったことから失望のどん底に陥らないよう社会が最大限の 努力を取りつける過程であるという。 2)80年代以降に焦点を当てれば確かにフリーターは増加したが、より長期的なフリーターに該当 する人数の変動という点でいえば、近年の変化は80年ごろをボトムとしたものに過ぎない。たと えば、新谷(2004、2006b)によると、80年代以降に増加したと言われている無業者(非正規就業 者や非労働力を含む)が60~70年代にも多かった。 3)たとえば、新谷(2006b)によると、正規雇用が望ましいという規範が近年になって生じたこと、 それが無業者へのまなざしの世代差にも現れており、親の子どもに対する職業希望が経済的余裕 をコントロールしても若い親の方が子どもに継続就労を希望しているという。 4)通常、イデオロギーは政治的立場という狭義で使われることが多いが、本稿では一貫した信念・ 態度・意見の体系(『新社会学辞典』)という広義の意味で用いている。 5)事業所調査票と個人調査票の事業所のコード番号が一致している可能性が考えられるので、デー タ整理の仕方しだいでは平成6年の個人調査票でも事業所の規模や産業が確認できるかもしれない。.

(13) 90. 新谷 康浩. 引用文献 アニー・J・ゼリンスキー(2003)『働かないって、ワクワクしない?』VOICE 太田聡一(2005)「地域の中の若年雇用問題」『日本労働研究雑誌』№539. pp.17-33. 苅谷剛彦他(1997)「進路未決定の構造‐高卒進路未決定者の析出メカニズムに関する実証的研究」 『東京大学大学院教育学研究科紀要』第37巻. pp.45-76. 古賀正義(2006) 『高卒フリーターの算出過程に関するエスノグラフィー研究』平成16-18年度文部 科学省科学研究費基盤研究(C)2. 研究成果第一次中間報告書. 新谷康浩(2004)「フリーター対策は妥当か?」 『横浜国立大学教育人間科学部紀要Ⅰ(教育科学)』 №6 pp.13-22 新谷康浩(2006a)「若年者就職支援施設における若者のまなざしへの地域間比較」『横浜国立大学教 育人間科学部紀要Ⅰ(教育科学)』№8 新谷康浩(2006b) よる検討」. pp.54-64. 「若年『無業者』の歴史社会学的研究‐既存データの再分析と『まなざし』に. 『季刊社会保障研究』42巻2号 pp.115-125. 高橋俊介(2006)『スローキャリア』PHP文庫 竹内洋. 1988『選抜社会―試験・昇進をめぐる< 加熱>と<冷却>』リクルート出版. 田中夏子、杉村和美(2004)『現場発. スローな働き方と出会う』岩波書店. トム・ルッツ(2006)『働かない』青土社 西村幸満(2006)「若年の非正規就業と格差‐都市規模間格差、学歴間格差、階層間格差の再検証‐」 季刊社会保障研究vol.42、№2 二神能基(2005). pp.137-148. 『希望のニート』東洋経済新報社. 耳塚寛明(2001)「フリーターと社会階層」『大都市の若者の就業行動と意識‐広がるフリーター経験 と共感』日本労働研究機構調査研究報告書№146 勇上和史(2005)「都道府県データを用いた地域労働市場の分析」『日本労働研究雑誌』№539. 4-16.

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参照

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