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我が国の「教育の近代化」に関する一考察--大正期の「臨時教育会議」の歴史的意義とその前後の歴史事情(その2)

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Academic year: 2021

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(1)我が国 の「 教育の近代化」に関す る一考察一大正期の「臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. 我 が 国 の 「教 育 の 近 代 化 」 に 関 す る一・ 考察 一大正期の「臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後 の歴史事情(そ の二)一. 堀. 切. 勝. 之. 序 第 一 次 世 界 大 戦 後 の国 際 情 勢 に応 じて 、 明 治 以 降 の学 制 改 革 の総 決 算 的視 点 に立 ち、 わ が 国 最 初 の内 閣 直 属 の 教 育 諮 問 機 関 と して 大 正6年9月20日. に 臨 時 教 育 会 議 官 制 が 公 布 さ れ た。. 「我 が 国 の 教 育 近 代 化 に関 す る一 考 察」 の(そ の 一)に. お い て、 当 時 の 臨 時 教 育 会 議 の歴 史 的. 意 義 と明 治 期 か ら大 正 期 にか けて の 教 育 改 革 の変 遷 等 に触 れ 、 大 正 期 の歴 史 環 境 等 に っ い て考 察 した。 今 回 は、(そ の二)と. して、 臨 時 教 育 会 議 に お け る答 申 の 中 で 、 小 学 教 育 に 関 す る議. 事 経 過 ・答 申 の 具体 的経 過 とそ の 歴 史事 情 につ いて 考 察 す る。. <1>「. 臨 時 教 育 会 議 」 の議 事 経 過 に つ い て. 大 正6年9月20日. に、 「臨 時 教 育 会 議 官 制 」 が 公 布 され 、 「臨 時 教 育 会 議 」 が 、 我 が 国 初 の. 内 閣 直属 の 教 育 諮 問機 関 と して 発 足 し、 大 正8年3月28日. の第 三 十 回 総 会 を以 って 「臨 時 教. 育 会 議 」 を閉 会 す る の で あ る。 この こ とは、 明治 期 の後 半 の教 育 問題 、 大正 期 に入 って か らの 国 内 の教 育 事 情 、 西 洋 列 強 国 の教 育 改 革 等 の諸 事 情 に鑑 み、 文 部 省 レベ ル で の教 育 改革 推 進 で は遅 々 と して はか ど らな い と結 論 付 け て の 「臨 時 教 育 会 議 」 の公 布 で あ った。 開催 か ら閉 会 ま で 、 一 年 六 ヶ月 の歳 月 をか けて 、 検 討 され 、 そ の 「臨 時 教 育 会 議 」 の議 事 経 過 お い て、 総 会 ・ 主 査 委 員 会 が 以 下 の よ うに開 催 され て い る。 大 正6年10月1日. 第 一 回総 会. 首相演示. 2日. 第二回総会. 小 学 教 育 二 関 ス ルー 般 討 議. 4日. 第三回総会. 小 学 教 育 二 関 ス ルー 般 討 議. 6日. 第 四回 総 会. 小 学 教 育 二 関 ス ルー 般 討 議. 主査委員. 諮 問 第一 号 小 学 教 育 二関 スル ー 般 討 議. 小 松 原(委 員 長)江 木. *教 職教育部. 一23一. 木場. 主 査委 員 会 附託 嘉納. 水 野(錬)大. 津.

(2) 近畿大学教育論叢. 第18巻. 第2号(2007・2). 柳沢 8日. 関. 三土. 第一 回主査委 員会(小 学教 育改善 一 般). 10日. 第二 回主 査委 員会(小 学 教育改善. 教育費国庫支). 13日. 第三 回主査委 員会(小 学教 育改善. 教育費国庫支弁). 15日. 義務教育 費国庫 支弁 二関スル答申起案草委員会). 18日. 第 四回主 査委 員会(小 学 教育改善. 教育費国庫支弁). 24日. 第五 回主査委 員会(小 学 教育改善. 教育費国庫支弁). 25日. 第五 回総 会 義務教育 費国庫支弁二関 スル答申決定 江 木 其 ノ他 ヨ`リ兵 式 体 操 振 興 二 関 ス ル建 議 提 出 沢 柳 其 ノ他 ヨ リ高 等 教 育 機 関増 設 二 関 ス ル建 議 提 出. 27日. 第 六 回総 会 主査委員. 30日 11月1日. 兵 式 体 操 二 関 ス ル 建 議 ノ審 議 提 出. 村上. 江 木(委 員 長)高. 児玉. 鎌田. 木. 北条. 山梨. 嘉納. 水 野(直). 第 六 回主 査 委 員 会(兵 式 体 操) 第 七 回総 会 主査委員. 高等 教 育機 関 二 関 ス ル 建 議 ノ審 議. 一 木(委 員 長)阪 谷 湯原. 早川. 柳沢. 有松. 柴田. 水野(錬). 鵜沢. 2日. 第七 回主査委 員会(兵 式 体操). 3日. 第八 回主査委 員会(小 学 教育改善. 5日. 第九 回主査委 員会(高 等教育機関二関 スル建議). 6日. 第十 回主査委 員会(兵 式体操建議可決). 8日. 第十一 回主 査委 員会(小 学 教育改善. 師範学校). 10日. 第十二 回主 査委 員会(小 学 教育改善. 師範学校). 12日. 第十三 回主査委 員会(小 学 教育改善. 教員改良. 13日. 委員 に平 沼(麟)上. 14日. 第十 四回主査委 員会(小 学 教育改善. 教員改良義務教育年限延長). 15日. 第十五 回主査委 員会(小 学 教育改善. 補習教育義務化). 19日. 第十六 回主査委員会(小 学 教育改善. 補習教育義務化). 22日. 第十七 回主 査委 員会(小 学 教育改善答申作成). 山. 教員改良). 師範学校). 福原 ヲ加 ヘル. 一24一.

(3) 我が国 の「 教育の近代化」に関す る一考察一大正期の「臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. 26日. 第十八回主査委員会(小 学教育改善答 申審議). 28日. 第十九回主査委員会(小 学教育. 内容 改善). 第二十回主査委員会(小 学教育. 内容 改善). 12月1日 5日. 第八回総会. 兵式体操振興 二関スル建議可 決. 高等教育機関 二関 スル建議、提 出者 ヨ リ撤 回 6日. 第九 回総会. 小学教育 二関スル答申可 決. (教員改良 7日. 第十回総会. 8日. 第十一 回総 会. 師範学校. 主査委員. 視学機関. 補習教育. 義務教育年限). 諮 問第二号高等普通教育 二関 スル件 審議. 小松原. 高等普通 教育二関スル件 一木(委 員長)山. 水野(錬)高. 木. 湯原. 川. 阪谷. 大 津 柳沢. 有松. 江木. 関 鎌田 三土. 10日. 第二十一 回主 査委員会(高 等普通教育. 高等学校問題). 13日. 第二十二 回主査委員会(高 等普通教育. 高等学校問題). 15日. 第二十三回主査委員会(高 等学校問題小委員決定. 委員. 高木. 水野(錬)湯. 原. 柳沢. 鵜沢). 17日. 第二十四回主査委員会(高 等学校問題小委員会). 19日. 第二十五回主査委員会(高 等学校問題小委員会). 22日. 第二十六回主査委員会(高 等学校問題小委員会). 25日. 第二十七回主査委員会(高 等普通教育. 大 正7年1月16日 17日 2月2日 9日. 鵜沢. 高等学校問題). 第十二回総会(高 等普通教育. 学制改革). 第十三回総会(高 等普通教育. 学制改革答 申可決). 第二十八回主査委員会(小 学教育改善. 課程、学校衛生). 第二十 九回主 査委員 会(小 学教 育改善. 教 科書、学 校 ト家 庭等). 18日. 第三十回主査委員会(高 等普通教育. 27日. 第三十一回主査委員会(小 学教育改善. 教科書問題). 第三十二回主査委員会(小 学教育改善. 家庭 ト学校、読物). 13日. 第三十三回主査委員会(高 等普通教育. 内容改善). 22日. 第三十四回主査委員会(高 等普通教育. 中学校 ニオケル学校 ト家庭). 29日. 第三十五回主査委員会(小 学教育改善). 3月8日. 一25一. 内容改善).

(4) 近畿大学教育論叢. 第18巻. 第2号(2007・2). 第三十六回主査委員会(小 学教育改善. 答 申案作成). 2日. 第三十七回主査委員会(高 等普通教育. 中等教育 内容). 4日. 第三十八回主査委員会(高 等普通教育. 中等教育 内容). 6日. 第三十九 回主 査委員会(小 学教 育改善. 答 申案議決). 8日. 第四十回主査委員会(高 等普通教育. 4月1日. 総括審議). 12日. 第四十一回主査委員会(高 等普通教育小委員会. 17日. 第四十二回主査委員会(高 等普通教育答 申案文成案). 30日. 新委員任命. 古市. 答 申作成). 平沼(淑). 第十四回総会. 小学教育答 申(三)可 決. 2日. 第十五回総会. 高等普通教育答 申(二)可 決. 3日. 第十六回総会. 諮問第三号大学教育及専門教育 二関 スル件提 出. 5月1日. 主査委員. 6日. 一木. 鎌田. 真野. 山川. 柳沢. 市来. 鵜沢. 嘉納. 江木. 関. 柴 田 木場 平沼(淑)三. 小松原(委 員長) 土. 第四十三回主査委員会(大 学教育及専門教育). 10日. 第四十四回主査委員会(大 学制度及予備教育 問題). 13日. 第四十五回主査委員会(大 学制度問題. 17日. 第四十六回主査委員会(大 学制度問題小委員会). 22日. 第四十七回主査委員会(大 学制度及専門学校制度答 申内容決定). 24日. 第四十八回主査委員会(大 学制度及専門学校制度答 申案審議). 29日. 第四十九回主査委員会(大 学教育及専門教育案成案). 6月1日. 小委員任命). 第五十回主査委員会(大 学教育及専 門教育 ノ内容 問題、小委 員). 5日. 第五十一回主査委員会(大 学教育及専門教育 ノ内容 問題小委 員会). 8日. 第五十二回主査委員会(大 学教育及専門教育 ノ内容 二関 スル答 申案審議). 21日. 第十七回総会. 大学教育及専門教育 二関スル答 申案審議 答 申第 四号 師範教育 二関スル件 諮 問第五号視学制度 に¥二 関スル件提出. 22日. 第十八回総会. 大学教育及専門教育 二関スル答 申可決. 23日. 第十九回総会. 師範教育. 25日. 第二十回総会. 師範教育 二関 スル件審議主査委 員決定 一26一. 視学制度 二関スル件審議.

(5) 我が国の「 教育の近代化」に関す る一考察一大正期 の「臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. 小松原(委 員長)山 川 江木. 関 三土. 柳沢. 早川. 水野(直)桑. 成瀬. 田 湯原. 嘉納. 北条. 福原. 平沼(淑). 市来. 鵜沢. 視学制度 二関 スル件審議主査委員決定 一 木(委 員長)鎌 田 江木. 柳沢. 木場. 高木. 井上. 27日. 第五 十三回主査委員会(師 範教育. 実業教員養成). 28日. 第五十 四回主 査委 員会(視 学制度) 第五十五 回主 査委 員会(師 範教育). 7月2日 3日. 第五十六 回主 査委 員会(視 学制度). 8日. 第五十八 回主 査委 員会(師 範教育). 10日. 第五十九 回主査委 員会(視 学制 度. 11日. 第六十 回主査委員会(師 範 教育. 幹事起草答 申案提出. 修正議決). 答申案起草 ヲ山川、江木、柳沢、. 嘉納、三土 ニー任) 13日. 第六十一 回主査委員会(師 範教育小委 員会. 高等師範年限延長問題). 16日. 第六十二回主査委員会(師 範教育小 員会. 18日. 第 六十三 回主 査委 員会(師 範教 育 二関 スル答 申 小 委員 会案 ヲ修 正可. 答申内容成案). 決). 第二十一回総会. 24日. 師 範 教 育 二関 ス ル件 答 申主 査委 員 会 案 可 決. 25日 9月17日. 第二十二回総会. 視 学 制 度 二関 ス ル件. 第二十二回総会. 諮 問 第 六 号 女 子 教 育 二関 ス ル件 提 出審 議. 主 査委員決定. 柳沢. 江木. 小松原 18日. 第二十四回総会 主査委 員. 一 木(委. 関. 阪谷. 主査委員会案可決. 成瀬. 湯原. 三土. 水 野(錬). 諮 問 第 七 号 実 業 教 育 二関 ス ル件 提 出 員長)柴. 田. 木場. 大津. 早川. 桑田. 井上. 平 沼(淑) 20日. 第 六十 四 回 主 査 委 員 会(実. 業 教 育 答 申原 案 作 成 ヲ幹 事 長 ニー 任). 21日. 第六 十 五 回主 査 委 員 会(実. 業 教 育 二 関 ス ル原 案 審 議 字 句 修正 成 案). 同日. 第 六 十 六 回 主 査 委 員 会(女 -27一. 子 教 育 審 議).

(6) 近 畿 大 学 教 育 論叢. 第18巻. 25日. 第2号(2007・2). 第 六 十 七 回主 査 委 員 会(女. 子教育審議 三土. 小委員. 柳沢. 第 六 十 八 回主 査 委 員 会 ・(女子 教 育 小 委 員 会 答 申案 作 成). 30日. 第 六 十 九 回主 査 委 員 会(女 第 二 十 五 回総 会. 江木. 湯 原 二答 申案 作 成 ヲー 任). 27日. 10月24日. 成瀬. 子 教 育). 女 子 教 育 二 関 スル答 申可 決. 人 心 ノ帰 響 統 一 二関 ス ル建 議 案 提 出 共通主査委員. 小 松 原(委 員 長)一 木 大津. 鵜沢. 北条. 江木. 山川. 柳沢. 木場. 高木. 関. 湯原. 井上. 平 沼(頗). 25日. 第二十六 回総会. 実業教育 二関 スル答申可 決. 30日. 第二十七 回総会. 諮 問第八号通俗教育 二関 スル件提 出. 11月5日. 第七十回主査委員会(通. 俗教育). 12日. 第七十一 回主査委員会(通. 俗教育). 20日. 第七十二 回主査委員会(通. 俗教育). 22日. 第七十三 回主査委員会(建. 議). 25日. 第七十 四回主査委員会(建. 議). 29日. 第七十五 回主査委員会(建. 議). 第七十六 回主査委員会(通. 俗教育小委員会). 5日. 第七十七 回主査委員会(建. 議小委員会). 10日. 第七十八 回主査委員会(通. 俗教育並建議). 13日. 第七十九 回主査委員会(建. 議). 24日. 第二十八 回総会. 12月3日. 阪谷. 通俗教育 二関スル答 申可 決 建議二関 スル報告討議 諮問第九号学位制度 二関 スル提出審議サ レズ. 第八十回主査委員会(建 議). 大 正8年1月13日 17日. 第二十九回総会 学位制度 二関 スル答 申案審議 主査委 員会 附託 主査委 員 一 木 鎌 田 大津. 鵜沢. 真野. 山川. 柳沢. 木場. 小松原(委 員長). 谷. 江木. 古市. 荒木. 平沼(淑). 水野(錬)阪 一28一.

(7) 我が国の「 教育の近代化」に関する一考察一大正期の「 臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後 の歴史事盾(その二)一. 4. 日時 不 明. 第 八 十 一 回主 査委 員 会(学. 位 制 度). 日時 不 明. 第 八 十 二 回主 査委 員 会(学. 位 制 度). 日時 不 明. 第 八 十 三 回主 査 委 員 会(学. 位 制 度). 3月28日. 第 三 十 回総 会. 学 位 制 度 二関 スル 答 申 可 決 臨 時 教 育 会 議 閉 会 に 当 ツ テ ノ文 部 大 臣及 ビ総 裁 挨 拶1). 主 査 委 員 会 は総 計 八 十 三 回 で 小 委 員 会 を 除 いて 六 十 七 回 と な って い る。 臨 時教 育 会 議 総 裁 の平 田 東 助 子 爵 の 閉 会 の 辞 に、 中 外 の情 勢 に照 ら して 日本 国 家 の将 来 に お い て、 多年 の教 育上 の 問 題 か つ 懸 案事 項 の 解 決 を 図 り、 国 家 教 育 の 改 善 の 要 綱 を決 定 す る の に、 関係 者 の答 申 に対 す る考 究 精 神 、調 査 の 徹 底 化 、 共 同 交 譲 の 精 神 、 冷 静 な判 断 等 に最 高 の賛 美 と感 謝 の意 を述 べ、 教 育 振 興 の実 を切 望 して い る。. <2>勅. 令 第 百 五 十 二 号 の 「臨 時 教 育 会 議 官 制 」 で 重 要 と 見 ら れ る 条 項. 「臨 時 教 育 会 議 官 制 」 は第 十 六 条 か らな り内 閣 府 の使 命 と任 務 に対 す る覚 悟 が 盛 り込 ま れ て い る。 そ の精 神 は、 第 一 条 、 第 二 条 、 第 三 条 、 第 五 条 、 第 九 条 、 第十 条 、 第十 一 条 、 第 十 二 条 で 明 らか で あ り、 以 下 の よ うに な って い る。 第一条. 臨 時 教 育 会 議 ハ 内閣 総 理 大 臣 ノ監 督 二属 シ教 育 二 関 ス ル重 要 ノ事 項 ヲ調 査 審 ス. 第二条. 臨 時 教 育 会 議 ハ 内閣 総 理 大 臣 ノ諮 問 二応 シテ意 見 ヲ開 申 ス. 第三条. 臨 時 教 育 会 議 ハ 内閣 総 理 大 臣 二建 議 ス ル コ ト得. 第五条. 総 裁 及 副 総 裁 ハ 内 閣 総 理 大 臣 ノ奏 請 二依 リ之 ヲ勅 命 ス. 委 員 及 臨 時 委 員 ハ 内 閣 総 理 大 臣 ノ奏 請 二依 リ内閣 二於 テ之 ヲ命 ス 第九条. 文 部 大 臣 ハ 会 議 二 出席 シテ意 見 ヲ陳 述 ス ル コ ト得. 内 閣 総 理 大 臣 ハ 必 要 二依 リ又 総 裁 ノ要 求 ア ル トキハ 各 省 大 臣其 ノ他 適 当 ト認 ム ル者 ヲ シテ会 議 二出 席 シ意 見 ヲ陳 述 セ シム ル コ トヲ得 第十条. 臨 時 教 育 会 議 ノ議 事 二関 スル 規 則 ハ 内 閣 総 理 大 臣 之 ヲ定 ム. 第十一条. 臨 時 教 育 会 議 二幹 事 長 及 幹 事 ヲ置 ク. 幹 事 長 ハ 文 部 次 官 ヲ以 テ之 二充 ツ総 裁 及 副 総 裁 ノ指 揮 ヲ承 ケ庶 務 ヲ掌 理 ス 幹 事 ハ 内 閣 総 理 大 臣 ノ奏 請 二依 リ内 閣 二 於 テ之 ヲ命 ス上 司 ノ指 揮 ヲ承 ケ庶 務 ヲ整 理 ス 第十 二 条. 臨 時 教 育 会 議 二 書 記 ヲ置 キ 内 閣 二於 テ之 ヲ命 ス. 書 記 ハ 上 司 ノ指 揮 ヲ承 ケ 庶 務 二 従 事 ス2) 一29一.

(8) 近畿大学教育論叢. <3>内. 第18巻. 第2号(2007・2). 閣 総 理 大 臣 か ら の諮 問 と臨 時 教 育 会 議 か ら の 建 議 に つ い て. 以 下 の よ うに、 内閣 総 理 大 臣 か ら提 示 さ れ た諮 問 は第 九号 ま で あ り、 臨 時教 育 会 議 の 建 議 が 二 っ 、 建 議 案 が 一 っ 出 され て い る。 ・諮 問 第 一 号. 小 学 教 育 二関 ス ル件. ・諮 問 第 二 号. 高 等 普 通 教 育 二関 ス ル件. ・諮 問 第 三 号. 大 学 教 育 及 専 門 教 育 二関 ス ル件. ・諮 問 第 四 号. 師 範 教 育 ノ改 善 二関 ス ル件. ・諮 問 第 五 号. 視 学 制 度 二 関 スル 件. ・諮 問 第 六 号. 女子教育二関スル件. ・諮 問 第七 号. 実業教育二関スル件. ・諮 問第 八 号. 通 俗 教 育 二 関 ス ル件. ・諮 問 第 九 号. 学 位 制 度 二 関 ス ル件. ・高 等 教 育 機 関 二関 ス ル建 議 案 ・兵 式 体 操 振 興 二関 ス ル建 議 ・教 育 ノ効 果 ヲ完 カ ラ シム ヘ キー 般 施 設 二関 ス ル建 議3) 諮 問 ・建 議 ・建 議 案 の中 で 、 高 等 教 育 機 関 二 関 ス ル件 議 案 は、 建 議 案 の 内容 が制 度 改 革 に相 応 し くな い と い う事 由 に よ り、 提 案 者 の柳 沢 委 員 が 建 議 撤 回 を 申 し出 て、 審 議 打 ち切 り とな り、 結 局 は、 建 議 と して 成 立 せ ず 、 世 に現 れ る こ と の なか っ た もので あ る。 それ は、 高 等 学 校 増 設 の 問題 の 建 議 案 で あ っ たた め と、 高 等 学 校 の 制 度 問 題 に関 して 、 政 府 よ りの諮 問 が な され て い な か った 時 期 の 問題 もあ る。 しか し、 柳 沢 委 員 が 高 等 学 校 増 設 問 題 を 建 議 案 に した の は、 教 育 問題 の根 因 の一 っ と して、 施 設 の 不足 が教 育上 の 弊 害 を もた ら して い る と指 摘 し、 制 度 改 革 だ け で は教 育 問題 の具 体 的解 決 に は繋 が らな い し、 高等 学 校 進 学 の 状 況 が 、一 万 人 に志 望 して も 二 千 人 余 人 の入 学 許 可 事 情 を鑑 み、 施 設 の不 足 問題 が 喫 緊 の課 題 と して、 建 議 案 の 検討 を 願 っ た の だ ろ う と推 測 す る4)。 この 建 議 案 は、 そ の後 の高 等 学 校 制 度 の 問 題 と同 時 に議 せ られ る こ と と な る。. <4>臨 1)諮. 時 教 育 会 議 に お け る 答 申 と そ の 審 議 事 項 ・経 過(小 問第一号. 大 正6年11月1日. 学 教 育 二 関 ス ル 件). の 「小 学 教 育 二 関 ス ル件 」(答 申一)に つ いて. 「小 学 教 育 二 関 シ改 善 ヲ施 ス ヘ キ モ ノ ナ キ カ 若 シ之 ア リ トセ ハ 其 ノ要 点 及 方 法 如 何 」 の 諮 問. 一30一.

(9) 我が国の「 教育の近代化」に関する一考察一大正期の「 臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. に対 して、(答 申一)が 以 下 の よ うに行 わ れ た。 「小 学 教 育 二 関 シ改 善 ヲ施 ス ヘ キ モ ノー ニ シテ足 ラ ス本 会 議 二於 テ ハ 著 々審 議 ノ歩 ヲ進 メ其 ノ各 項 二対 シ答 申 セ ム コ トヲ期 ス ト錐 モ就 中下 記 ノ事 項 ハ 政 府 二於 此 際 至 急 実 施 セ ラ ル ル ノ必 要 ア リ ト認 ム」 記 「一. 市 町 村 立 小 学 校 教 員 俸 給 ハ 国庫 及 市 町 村 ノ連 帯 支 弁 トシ国 庫 支 出 金 額 ハ 右 教 員 俸 給. ノ半 額 二達 セ シ メム コ トヲ期 ス ヘ シ ー. 国 庫 支 出金 ヲ分 配 支 給 ス ル ニ ハ最 モ有 効 ナ ル方 法 二依 ル ヘ シ」5). 委 員 会 に お い て こ この答 申 で は、 希 望 事 項 が以 下 の よ うに 出 され て い る。 市 町 村 立 小 学 校 教 員 俸 給 の国 庫 及 び市 町 村 連 帯 支 弁 の方 法 を実 施 す るに就 い て、 政 府 は教 員 の増 俸 を行 うと同 時 に市 町 村 の負 担 を軽 減 し地 方 の財 政 及 び税 制 を整 理 しか っ校 舎 の整 備 や そ の 他 に関 して 努 めて 冗 費 を節 約 す る こと を希 望 す る と。 審 議 事 項 は、 以 下 の点 で あ る。 (1)小. 学 教 育 改善 と教 師 の 待遇 問題. (2)教. 育 費 国庫 補 助 否定 論. (3)教. 育 費 国庫 支 出 の理 由. (4)国. 庫 支 出金 の分 配 支 給. (1)の. 事 項 に お い て、 以 下 の よ うに三 っ の論 点 が あ る。(イ)教. 遇 等 に関 す る諸 問 題 、(ロ)小. 学 義 務 教 育 年 限 延 長 及 補 習 教 育 等 に 関 す る諸 問 題 、(ハ)教 授 改. 善 、 徳 育 体 育 等 に 関 す る諸 問 題 。 これ らの 諸 問 題 の 中 で 、(イ)に 第 一 に決 定 され て い る%こ. 員 俸 給 国 庫 支 弁 並 に教 員 待. 関 す る問 題 に対 す る答 申が. こで は、 教 師 の 待 遇 問 題 に関 して 述 べ る こ と にす る。. 教 師 の 待遇 問 題 は 、 物 質 的 優 遇 の 改 善 を 主 とす る もの と、 教 育 費 国 庫 補 助 の 立 場 と精 神 的 優 遇 の 改善 を主 とす る もの で 、 教 員 の 身 分 問 題 に 関 連 して と りあ げえ られ て い る。 特 に教 員 の 社 会 的不 安 定 や、 地 方 有 力者 の教 員 人事 に対 す る圧 力 や 情 実 関 係 の 解 決 策 と して 、 教 員 の 任 命 権 者 ・俸 給 支給 者 を 府 県 知 事 にす べ きで あ る と提 示 して い る6)。臨 時 教 育 会 議 で諮 問 され 、 答 申 を受 け て、 大 正7年3月27日. に 「市 町村 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 法」 が 公 布 され 、 小 学 校 教 員 の 俸. 給 の一 部 を 国庫 で負 担 す る こ とが決 定 さ れ た こ とは 、 画 期 的 な こ とで あ った。. 一31一.

(10) 近畿大学教育論叢. 2)大. 第18巻. 正6年12月6日. 第2号(2007・2). の 「小 学 教 育 二関 ス ル件 」(答 申二)に つ いて. 答 申二 にお いて は、 教 員 改 良 、 師 範 学 校 、 視 学 機 関 、 補 習 教 育 、 義 務 教 育 年 限 の五 っ の項 目 に っ い て の 答 申 が あ る。 答 申 内 容 は以 下 の よ う に な って い る。 「一. 小 学 校 教 育 二於 テハ 国 民 道 徳 教 育 ノ徹 底 ヲ期 シ児 童 ノ道 徳 的 信 念 ヲ 固 ニ シ殊 二帝 国 臣 民 タル ノ根 基 ヲ養 フニー 層 ノカ ヲ用 フル ノ必 要 ア リ ト認 ム 児 童 身 体 ノ健 全 ナ ル発 達 ヲ図 ル カ為 ニー 層 適 切 ナ ル方 法 ヲ講 スル必 要 ア リ ト認 ム 児 童 ノ理 解 ト応 用 トヲ主 トシ不 必 要 ナ ル記 憶 ノ為 二 児童 ノ心 力 ヲ徒 費 スル ノ弊 風 ヲ矯 正 ス ル ノ必 要 ア リ ト認 ム 諸 般 ノ施 設 並 二教 育 ノ方 法 ハ 画 一 ノ弊 二陥 ル コ トナ ク地 方 ノ事 情 二適 切 ナ ラ シ ムル ノ必 要 ア リ ト認 ム」. 二. 小 学 教 員 ヲ改 善 ス ル為 二下 ノ各 項 ヲ実 施 ス ル ノ必 要 ア リ ト認 ム. (一)小. 学 教 員 ヲ シテ教 育 者 タル ノ精 神 ヲ充 実 シ其 ノ徳 操 ヲ向 上 シ学 力 ヲ進 歩 セ シメ ム カ為. 其 ノ進 退 瓢 捗 ノ道 ヲ明 ニ シテ人 物 尊 重 ノ趣 旨 ヲ貫 徹 セ シメ教 員 講 習 ノ方 法 ヲ改 善 シテー 層 有 効 適 切 ナ ラ シ メ且 正 教 員 二 対 シ適 当 ノ考 試 ヲ行 ヒ特 別 ノ資 格 ヲ与 フ ル ノ制 ヲ設 ク ル コト (二)師. 範 学 校 ノ教 育 ハ其 ノ第一 部 ヲ主 トシテ 第 二 部 モ 之 ヲ存 置 スル コ ト トシ其 ノ教 員 ヲ優. 遇 シ優 良 ナ ル生 徒 ヲ得 ル ノ途 ヲ講 シ且 附属 小学 校 ヲ改 善 シテ 地 方 ノ実 情 二 適 切 ナ ル 施 設 ヲ考 究 シ当該 地 方 二於 ケ ル模 範 機 関 タ ラ シム ル コ ト但 シ具体 的方 案 二 関 シテ ハ 高 等 師 範 教 育 ト共 二之 ヲ考 究 ス ヘ シ 三. 視 学 機 関 ヲ完 備 シ以 テ小 学 教 育 ノ指 導 監 督 上 遺 憾 ナ カ ラ シム ル コ トヲ要 ス. 四. 補 習 教 育 ヲ義 務 トス ルハ 今 日尚 其 時 期 ニ ア ラサ ル モ益 々之 力 内容 ヲ改 善 シ其 ノ普 及 発 達 ヲ図 ル ノ必 要 ア リ ト認 ム. 五. 義 務 教 育 年 限 ノ延 長 ハ 之 ヲ希 望 ス ト錐 モ今 日 二於 タハ 地 方 経 済 ノ関 係 等 二鑑 ミ尚其 ノ時 期 ニ ア ラ ス ト認 ム. 以 上 ノ外 小 学 教 育 ノ内容 及 地 方 二於 ケル 実 際 ノ施 設 等 二関 シ改 善 ヲ加 フ ヘ キ諸 点 二就 テハ 尚 引続 キ調 査 審 議 セ ム コ トヲ期 ス 上 及 答 申候 也7) 以 上 の よ うな五 っ の建 議 事 項 は、 小 学 校 教 育 の改 善 を進 め るに あ た り、 基 本 的 に して 根 本 的 な課 題 ・問 題 と して国 家 的 財 政 事 情 ・地 方 的 財 政 事 情 に関 係 して い る こ とが窺 え る。. 一32一.

(11) 我が国の「 教育の近代化」に関する一考察一大正期の「 臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. 答 申 の審 議 経 過 に っ い て(1)道. 徳 教 育(2)体. 育(3)教. 育 の 画一 性 と内容 過 重 の視 点 か. らま と め て み る。 特 に、 小 学 校 教 育 に お い て、 道 徳 教 育 の形 式 化 の 問題 を、 教 育 勅語 の解 釈 に終 始 して い て 、 道 徳 教 育 の知 識 教 育 へ の傾 向 と、 実 践 的指 導 不 足 を教 員研 修 の 問題 で あ る と同 時 に 、 師範 教 育 改 善 や 教 員 の待 遇 改 善 の 問題 で の関 連 を指 摘 して い る。 ま た、 大 正 期 に お け る道 徳 教 育 の 問 題 は、 天 皇 制 教 学 体 制 の確 立 と明治 の学 制 以 来 の最 大 の教 育制 度 の拡 充政 策 に お い て 基 本 的 に し て、 重 要 な解 決 して お か な け れ ば な らな い 問題 で あ った こ とが窺 わ れ る。 特 に 、 内 憂 外 患 の 歴 史 環 境 下 で、 道 徳 教 育 の 問題 を 国民 教 育 の重 要 課 題 と して 、 国民 道 徳教 育 の 徹 底 を 図 り、 児 童 の道 徳 的 信 念 を堅 固 に して帝 国 臣民 の根 基 を養 う必 要 性 が説 か れ て い る。 当時 、 教 育 勅 語 を も って、 国民 教 育 の根 本 精 神 の酒 養 を推 し進 め て きた。 しか し、 大 正 時 代 の 時 代 状 況 は 国家 的権 力 ・官 僚 的権 力 を も って して も忠 君 愛 国 の道 徳教 育 の 問 題 は簡 単 に解 決 で き る もの で な い く らい、 国民 が大 正 デ モ ク ラ シー の思 想 に 目覚 め て い た こ と は、 この 時 代 の 多 くの歴 史 事 実 が あ る。 例 え ば、 第 一 次 世 界 大 戦 後 の 大正 期 の 歴 史 事 実 と して 以 下 の よ うな こ と が挙 げ られ る。 大 正8年. に は、 京 都 で普 通 選 挙 期 成 労 働 者 大 会 開 催 、 大 日本鉱 山 労 働 者 同 盟 設 立 、 釜 石 ・足. 尾 鉱 山 ス ト暴 動 化 、 全 国 普 通 選 挙 期 成 大 会(東 京 で の 開 催)、 大 正9年. に は、 八 幡 製 鉄 ス ト、. 東 京 市 電 ス ト、 日本 最 初 の メ ー デ ー挙 行 、 労働 組 合 同盟 会 結 成 、 全 国 製 糸 業 者 大 会78日 国操 業 休 止 の決 議 、 平 塚 雷 鳥 ら新 婦 人 協 会 結 成 、 大 正10年 神 戸 川 崎 造 船 所 罷 業 、 大正11年. 間全. に は、 奈 良 県 橿 原 に水 平 社 創 設 、. に は、 普 通 選 挙 促 進 全 国 記 者 大 会 開催 、 日本 共 産 党 創 立 大 会. 開催 、 全 国 水 平 社 創 立 、 日本 農 民 組 合 結 成 、 学 生 連 合 結 成 、 大 正12年. に は、 婦 人 参 政 権 獲 得. 同盟 成 立 、 東 京 ・大 阪 で失 業 反 対 運 動 、 熊 本県 都 築 村 で 大 小 作 争 議 勃 発 、 日本 労 働 組 合 連 合 会 結 成 、 大 正13年 大 正14年. に は、 海 軍 労 働 組 合 連 合 結 成 、 セ メ ン ト連 合 会 成 立 、 香 川 県 伏 石 小 作 争 議 、. に は、 全 国労 働 組 合 協 議 会 成 立 、 日本 労 働 組 合 評 議 会 創 立 大 会 開 催 、 京 都 学 生 事 件. 発 生 、 小 樽 高 商 軍 事 教 練 反 対 運 動 、 学 生 社 会科 学 連 合 会 大 会 の 開 催 等 で あ る。8) 明治 以 降、 天 皇 制 教 学 体 制 下 で、 国 家神 道 を 掲 げ な が ら も、 国 民 の 道 徳 教 育 の 問 題 ・課 題 は 為 政 者 や文 部 官 僚 の 喫 緊 の教 育 問題 ・課 題 で あ った こ と は事 実 で あ る。 特 に、 敗 戦 後 の 日本 の 教 育 問題 の ひ とっ と考 え られ る こ とは、 教 育 勅語 が 衆 ・参 議 員 会 で 廃 止 され 、 これ に代 わ る教 育 基 本 法 の公 布 で教 育 改善 ・改革 を確 信 した の で あ ろ うが 、 教 育 基 本 法 の 精 神 と は裏 腹 に、 我 が 国 の独 特 な高 学 歴 社 会 は、 混迷 す る多 くの 教 育 問 題 ・課 題 を 作 り出 して 来 て い る。 そ の 一 っ. 一33一.

(12) 近畿大学教育論叢. 第18巻. 第2号(2007・2). が 、 学 校 教 育 に お け る道 徳 教 育 問題 で あ る。 敗 戦 後 、精 神 的 支柱 を喪 失 した 国 民 の 教 育 の 最 大 の課 題 で あ るべ き個 人 の モ ラル、 社 会 の モ ラル は モ ラル ・ハ ザ ー ドを起 こ し、 ア メ リカの 民 主 主 義 教 育 が 推 進 さ れ て い くな か で、 自虐 的傾 向性 の高 い 国民 が形 成 され て い く。 当 時 、 特 に、 わが 国 は戦 後 の米 ソ の冷 戦 構 造 の下 で、 米 国 の極 東 地 域 の最 重 要 戦 略基 地 に位 置 づ け られ 、 昭 和25年6月25日. の朝 鮮 戦 争 勃 発 を 機 に、8月181ヨ. に警 察 予 備 隊 令 を公 布 し、9月1日. で 公 務 員 の レ ッ ド=パ ー ジの 基 本 方 針 を正 式 に決 定 し、 昭 和26年9月8日. に閣議. に 日米 安 全 保 障 条. 約 の 調 印 、 マ ッカ ー サ ー元 帥 の マ ッカ ー シー旋 風 よ る レ ッ ド=パ ー ジ政 策 等 で、 企 業 や学 校現 場 に お い て 、社 会 問 題 が 多 発 し、 戦 後 の各 界 の 混 迷 化 に拍 車 が か か る こ とに な る。 昭 和27年 4月11日. の ポ ツ ダム政 令廃 止 公 布 と同年 同 月 の28日. 極 東 委 員 会 ・対 日理 事 会 ・GHQ廃. の対 日平 和 条 約 ・日米 安 全 保 障条 約 発効 、. 止 後 、 ます ます 文 部 省 と 日教 組 の対 立 抗 争 は深 ま り、 国民. 教 育 の問 題 が 政 治 問 題 に発 展 して い く。 昭和28年8月7日. に、 教 育 課 程 審 議 会 が 「社 会 科 の. 改 善 、 特 に道 徳 教 育 、 地 理 ・歴 史 教 育 にっ いて 」 答 申 を 出す 。 昭 和33年10月1日. に文 部 省 が. 「小 ・中 学 校 指 導 要 領(道 徳編)」 を告 示 し、 「道 徳 」 の時 間 の特 設 に踏 み切 った。 文 部 省 の 「特 設 道 徳 教 育 時 間 」の あ り方 で 、 教 育 界 は文 部 省 対 日教 組 の教 育 抗 争 事 件 へ と発 展 して い く。 現 場 教 育 は混 乱 と混 迷 の 真 っ只 中 に置 か れ 、 道 徳 教 育 の問 題 は教 育 学 会 等 で も激 しい論 戦 が 繰 り 広 げ られ る こ と にな る。 根 本 的 な 解 決 は得 られ な い ま ま に、 現 代 まで 皮 相 的 な道 徳 教 育 で終 始 して い る。 む しろ、 道 徳 教 育 は無 い に等 しい状 況 下 に あ る と も言 え る教 育 問 題 が 山積 し、 種 々 の教 育病 理 を 生 み 出 して きて い る。 体 育 の 問題 は 、 一般 的 な 国 民 の 健 康 ・体 力 増 進 の ため の 体 育 問 題 で あ るが 、 徴 兵 検 査 に お い て 見 られ る体格 の 低下 の事 実 に 対 す る憂 慮 か ら と、 軍 事 教 育 と関 連 を もっ 兵 式 体 操 の 問 題 が ら み で あ る と考 え られ る。 軍 事 色 の 強 い状 況 下 で 、 国 民 の 身 体 の 健 全 を 図 り、 体 力 旺 盛 は国 家 発 展 に大 き く関係 す る必 要 性 を説 き、小 学 校 の 体 育 に兵 式 体 操 の 是 非 論 が 繰 り ひ ろ げ られ る と こ ろ は、 現 代 的教 育 視 点 か ら見 れ ば、 想 像 を絶 す る論 議 で あ るが 、 小 学 校 の 体 育 に関 す る限 り、 兵 式 体 操 は一 応 否 定 さ れ、 「兵 式 体 操 振 興 二関 ス ル建 議 」に ゆ だ ね られ る こ とに な った。 また 、 教 育 の画 一 性 と内容 過 重 の審 議 に お い て、 教 科 過 程 の 問題 、 小学 校 の 基 本 的 問 題 、 教 師 の 問 題 (制 度 よ り運 営 面 で)、 施 設 ・方 法 画 一 の 問 題 に っ いて 審 議 し、 記 憶 中 心 の教 育 ・詰 め込 み 教 育 ・画 一 的 指 導 教 育 の弊 害 を指 摘 し、 教 育 問題 は小 学 校 教 員 の 資 質 ・能 力 の 問 題 ・視 学 機 関 問 題 に関 係 して い る こと に触 れ、 教 員 の改 良 に関 す る課 題 を指 摘 して い る。 この 背 景 に は、 大 正 期 に お け る体 制 的 危 機 感 が っ の る歴 史 環 境 に あ る。 例 え ば、 民 主 主 義 的風 潮 、 ロ シヤ 革 命 の 影. 一34一.

(13) 我が国の「 教育 の近代化」に関す る一考察一大正期の「臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. 響 で の共 産 主 義 者 の 問 題 行 動 、 労 働 争 議 の 頻 発 、 米 騒 動 等 政 治 的 危 機 を 意 味 す る もので あ る。 支配 層 の 為 政者 は天 皇 制 支 配 体 制 を 維 持 強 化 す るた め と、 軍 事 力 ・外 交 力 ・経 済 力 を 背 景 に植 民 地 支配 思 想 の 強 い 列 強 諸 国 に対 す る危 機 意 識 と して 、 当 面 の 重 要 な教 育 課 題 で あ っ た ことが 窺 わ れ る。 ま た義 務 教 育 限 の 延 長 の 問 題 は、 第 一 次 世 界 大 戦 後 、 国 家 産 業 の 発 展 の基 盤 づ く り と して 、 欧米 列 強 の 諸 国 が 国 民 教 育 に関 す る制 度 や 内 容 の 改 革 等 の 諸 事 情 を 鑑 み 、 考 察 ・検 討 され た の で あ るが 、 市 町 村 の 財 政 事 情 、 小 学 校 本 教 員 の 課 題 、 児 童 保 護 者 の 教 育 費 負 担 の問 題 等 で義 務 教 育 の 延長 は時 期 尚 早 との 結 論 が 出 され る。 ま た、 以 下 の三 っ の 審 議事 項 にっ い て 粗 描 して み る。 (1)教. 師 像 と当時 の教 員 につ い て の批 判. (2)教. 員 改 良 の方 策. (3)補. 習 教 育 の 「必 要 」、 補 習 教 育 教 員 の待 遇 改 善. 第 十 九 回主 査委 員 会(大 正6年11月28日)で. 答 申案 理 由書 を審 議 し、 同年12月6日. に第 九. 回総 会 に答 申 の 決議 とな る。 そ の 総 会 で は、 小 学 教 育 改 善 にお いて 教 員 の 改 善 が 最 も重 要 な事 柄 で あ る こ との 認 識 の 下 、 当 時 の 小学 教 育 の 効 果 が あ が って いな い大 きな 原 因 は、 教 員 の態 度 、 人 格 、 能 力 に 欠 陥 が あ る と指 摘 し、 一 方 で は、 委 員 の 数 人 が 、 当 時 の 教 員 の 地 位 や 待 遇 か ら考 え れ ば相 当 に そ の任 務 を 尽 く して い る と、 弁 護 す る立 場 に立 ち、 教 員 の 資 質 の 改 善 よ りむ しろ 教 員 の環 境 条件 の 改 善 を 強調 した 。 しか し、 批 判 の 立 場 にあ る委 員 の ほ うが 多 く答 申及 び理 由 書 に は、 国民 教 育 を 託 す るに は適 良 な 教 員 にす るた め に、 教 育 者 と して の 精 神 の 充 実 、 教 員 の 徳 操 の 向上 、 教 員 の 学 力 向上 に 関 して 述 べ て あ る。 また 、 教 員 改 良 の 方 策 にお いて は、 身 分 保 障 の 問題 の措 置 の検 討 が必 要 で あ る こ と と、 小 学 師 範 教 育 の 改 善 を 図 り、 教 員 の 志 操 及 び学 力 を 向上 進 歩 させ る方 法 を 講 じ、 人 物 ま た は学 力 の 優 秀 な 教 員 を 確 保 し、 劣 等 な 教 員 を 淘 汰 す る 必 要 が あ り、 優 秀 な教 員 に考 試 を 経 て 特 殊 の 免 許 状 を 付 与 す る制 度 を 設 け、 教 員 講 習 方 法 の改 良 等 の決 議 が 出 され て い る9)。 補 習 教 育 の[必 要 性]と 補 習 教 育 教 員 の 待 遇 改 善 にっ いて は委 員 の 中 で も甲論 乙駁 が 展 開 され て い るが、 国 際 的 緊 張 か らの 刺 激 に よ る発 案 で あ る こ と は確 か で あ る。 この補 習教 育 の考 え方 は、 明 治23年 の 「小学 校 令 」 の 中 で 「補 習 科 」に関 す る規 定 が 明記 され て い る と こ ろか ら、 実 質 的 に は明 治28年. 頃 か ら尋 常 小 学 校 、 高 等 小 学 校 の上 に 置 か. れ、 義 務 教 育 を補 足 す る とい う点 と、 義 務 教 育年 限 の 延 長 の 考 え 方 が 水 面 下 にあ った の で と も 考 え られ る。 そ の こ と は、 明 治33年 明治40年. の小 学 校 令 の改 正 で 義 務 教 育 年 限 が4ヵ 年 と規 定 され 、. に6ヵ 年 に改 定 さ れ る事 実 が 示 す もの で あ る1°)。 昭 和15年 一35一. 頃 に は、 高 等 小 学 校 補 習.

(14) 近畿 大学 教 育 論 叢. 第18巻. 科 の 卒 業 生 数(767人)は か っ た年 は、 大 正6年 年 は 明 治33年 3)第. 第2号(2007・2). 、 明 治29年 当 時 の卒 業 生 徒 数(749人)と の3314人. の16820人. ほぼ 近 い状 況 で 、 最 も、 多. で あ り、 尋 常 小 学 校 補 習 科 に お け る卒 業 生 は、 最 も多 か っ た. で あ り、 昭 和15年. 頃 は168人. 十 四 回 総 会 の 「小 学 教 育 答 申(三)」(大. と な って い るll)。. 正7年5月1日)は. 以 下 の よ う にな って い る。. 「小 学 教 育 ノ改 善 二関 シテハ 既 二答 申 ヲ為 シ タル モ ノ ノ外 更 二 当局 二於 テ下 記 事 項 ヲ実 施 セ ラル ル ノ必 要 ア リ ト認 ム 」 一. 尋 常 小学 校 ノ課 程 ヲ整 理 按 排 シ児 童心 身 ノ発 達 二 適 応 セ シ メ殊 二第 五 学 年 ヨ リ児 童 ノ負 担 ヲ激 増 ス ル現 制 二 改正 ヲ施 ス ト共 二 国 史 ノ教 科 ニ ー 層 重 キ ヲ置 キ 其 ノ教 授 ノ法 二改 善 ヲ加 へ 国民 道 徳 二 資 シス ル ノ本 旨 ヲ完 ウセ ム コ トヲ要 ス. ー. 高 等 小 学 校 ノ教 科 目ハ取 捨 選 択 ノ範 囲 ヲ広 ク シ且 ッ教 科 目 ノ内 容 二 関 シ テ モ十 分 二裁 量 ヲ 加 ヘ シメ以 テ地 方 ノ実 情 二適 切 ナ ル教 育 ヲ施 サ ム コ ト要 ス. ー. 小 学 校 教 科 書 ハ現 制 ノ如 ク国定 ノ方 針 二依 ル 而 シテ 国 民 教 育 並 道 徳 教 育 ノ徹 底 ニ ー 層 ノカ ヲ用 フル ト同 時 二各 教 科 目 ノ聯 絡 権 衡 二 改善 ヲ加 ヘ ム コ ト要 ス. ー. 小 学 校 児 童 二対 シ学 校 並 家 庭 二於 テ 中等 学 校 入学 ノ準 備 教 育 二 力 ヲ注 ク ノ弊 風 ヲ矯 正 シ児 童 ヲ シテ過 度 二其 ノ心 力 ヲ労 セ シメ サ ラム コ トヲ要 ス. ー. 学 校 教 育 ノ効 果 ヲ完 カ ラ シメ ム カ為 学 校 ト家 庭 トノ聯 絡 並 学 校 ト社 会 トノ協 力 二 関 シー 層 適 切 ナ ル方 法 ヲ考 究 セ ム コ トヲ要 ス12). そ の答 申 の審 議 経 過 は以 下 の三 項 目 で あ る。 一. 小 学 校 教 育 課 程 の整 備 改 善 の問 題. 二. 中 等 学 校 入 学 の準 備 教 育 の弊 風 矯 正 の問 題. 三. 学 校 と家 庭 及 び社 会 と の協 力 の必 要 性 の問 題 小 学 校 教 科 課 程 の整 備 改 善 の問 題 に お い て、 答 申 の審 議 で は教 科 目 の学 年 配 分 を平 均 化 し、. 第 五 、 六 年 に な って 急 激 に増 加 す る こ とが な い よ うにす る こと と、 国 民 道 徳 の洒 養 を第 一 の 目 的 と し、 国 史 の教 科 に重 点 を置 くこ と、 国 定 教 科 書 制 度 の推 進 、 画 一 的 指 導 の排 除 、 高 等 小 学 校 で の教 科 目 の取 捨 選 択 の導 入 、 地 方 の実 態 に即 した教 育 の促 進 、 特 に、 高 等 小 学 校 を実 業 補 習 学 校 に代 わ る もの を 目 ざ し、 最 終 的 に は、 こ の考 え 方 が 可 決 され た。 ま た、 中学 校 入 学 の準 備 教 育 の 弊 風 矯 正 の 問 題 は、 教 育 の普 及 に伴 い、 か つ 小 学 校 ・中 学 校 ・高 等 学 校 ・大 学 教 育 制 度 が生 み 出 す 入 学 試 験 の 激 化 の 問 題 、 同 時 に、 受 験 の た め に教 科 教 育 の偏 重 の問 題 、 小 学 校 卒 業 生 の 増 加 に伴 う中等 学 校 の絶 対 数 の 不 足 の 問 題 等13)、短 期 的 に、 簡 単 に結 論 付 け られ る問 題. 一36一.

(15) 我が国 の「 教育の近代化」に関す る一考察一大正期の「臨時教育会議」の歴史的意義 とその前後の歴史事情(その二)一. で は な か った。 今 日的 問題 で もあ るが、 時代 を超 え て 、学 校 ・家 庭 ・地 域 社 会 の 協 力 ・連 帯 の 問 題 は子 供 の教 育 問題 に根 源 的 か か わ りを持 っ もの で あ り、 殊 に、 当 時 の 社 会 的 ・政 治 的 風 土 は官 憲 的 支 配 環 境 下 に 置 か れ て い た に もか か わ らず、 学 校 の諸 行事 で の集 会 等 で は、 学 校 教 育 の あ り方 に多 くの問 題 指 摘 が保 護 者 レベ ル で行 わ れ、 時 に は、 保 護 者 と学 校 の 対 立 ・抗 争 等 が あ り、 この よ うな事 態 の解 消 方 法 と して、 社 会 的 に組 織 作 りや、 制 度 の制 定 の必 要 性 にっ いて 、 審 議 委 員 は、 社 会 教 育 の思 想 の影 響 を受 け っ っ、 わ が 国 の社 会 教 育 の確 立 の重 要 性 に触 れ て い る と同 時 に、 規 定 等 に関 して は研 究 ・考 究 の必 要 性 が あ る こ との指 摘 を して い る。 小 学 校 教 育 に関 す る答 申 は小 学 校 教 育 を国 家 主 義 的 に強 化 ・発 展 す るた め の具 体 的 な教 育 内 容 に関 す る もので あ り、 国 史 教 育 を通 して国 民 道 徳 を高 め て い く こ とで、 愛 国主 義 的色 彩 の 強 い国 民 教 育 が 推 し進 あ られ て い くので あ る。 小 学 校 教 育 の教 科 内容 が 国家 主 義 的教 育 を遂 行 す るた め に、 国 家 統 制 の下 にお か れ る こと は、 ご く当然 の こ と と して、 臨 時 教 育 会 議 で も検 討 ・ 審 議 され て い る。 学 制 の公 布 以 来 、 明 治33年. の 小 学 校 令 改 正 の 際 に は、 教 科 書 検 定 制 度 を採. 用 して き た文 部 省 は、 歴 史 環 境 の 急 変(第 一 次 世 界 大 戦 後 の 欧 米 の 列 強 国 の 教 育 改 革 や、 国 家 体制 の 変 化 等)や 教 科 書 出 版 社 等 で の教 科 書 規 定 の悪 用 、 教 科 書 採 択 で の贈 収 賄 の不 祥 事 件 で、 文部 省 は検 定 教 科 書 の 問 題 を 抜 本 的 に解 決 す 方 向 を見 出 さ な けれ ば な らな い状 況 に追 い込 ま れ た。 結 果 的 に は、 国 定 教 科 書 制 度 が 閣 議 ・枢 密 院 の諮 諭 と経 て 断 行 され た の で あ り、 明 治36年 の小 学 校 令 の 改 正 で 「小 学 校 ノ教 科 用 図 書 ハ 文 部 省 二於 テ著 作 権 ヲ有 ス ル モ ノ タル ヘ シ 」 と規 定 し、 明治37年4月. か らは まず 国 語 読 本 ・修 身 ・書 方 手 本 ・歴 史 ・地 理 が、38年 か ら は算 術 ・. 図 画 が 、43年 か ら は理 科 が 国 定 教 科 書 と な る。1の国定 教 科 書 制 度 は、 国 家 支 配 者 の意 図 の 下 ま す ま す 強 化 さ れ る傾 向 と な り、 明治44年. の南 北 朝 正 閏 問 題 で、 北 朝 正 統 説 の図 書 編 集 官 で. あ った喜 田 貞吉 博 士 は辞 職 させ られ 、 教 科 書 は南 朝 正 統 説 に統 一 さ れ た こ とは15)、国 家 支 配 者 達 が 歴 史 教 科 書 に対 して行 った統 制 の最 た るあ り方 と も考 え られ る。. 引用文献 1)海. 後 宗 臣編. 2)同. 上p。19∼20. 3)同. 上p.1∼2. 4)同. 上p.431よ. 5)同. 上p.39. 『臨 時 教 育 会 議 の 研 究 』 東 京 大 学 出 版1960年p.21∼31. り抜 粋. 一37一.

(16) 近畿大学教育論叢. 第18巻. 第2号(2007・2). 6)同. 上p.49∼50よ. 7)同. 上p.145∼146. 8)日. 本歴史大辞典編集委員会 p.354∼356よ. り抜 粋. 『日本 歴 史 大 辞 典. り抜粋. 9)同. 上p.207よ. り抜 粋. 10)同. 上p.266よ. り抜 粋. 11)同. 上p.262∼263よ. 12)同. 上p.301. 13)同. 上p.316よ. 14)同. 上p.334噌335よ. 15)同. 上p,335よ. り抜 粋. り抜 粋 り抜 粋 り抜 粋. 一38一. 別 巻 』 河 合 書 房1974年.

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