NII-Electronic Library Service
単 科 病 院
・
診 療 所
に
就
業
す る
看
護 職
者
の
DV
に
関
す
る
認 識
と
DV
被
害者
邂 逅
の
実 態調 査
高
田
昌代
,
岡永真 由美
,
安積陽子
,
安達 久美子
,
植本雅治
,
白石玲子
,
宇 佐美陽子
*
神 戸 市 看 護 大 学
,
榊 戸 大学 医学 部 保 健 学 科 大 学 院
要
旨
目
的
:
単科病院
・
診療所
に
勤務
す る
看
護
職
者の
DV
に関す る 認知 度と
DV
被 害 者へ の邂 逅 状 況の実 態を 明 らか にす るこ とを 目的と
し た
。
方 法 :K
市 内3
区の診 療 所,
単 科 病院勤務
す る
看
護
職者
446
名に
対
して
独 自
で作成し た
質
問 紙を 用い
て郵 送によ る調 査を行
っ
た
。
主な内容は
,
暴 力 内 容
DV
用 語の
知 識 用 語の
情 報 源,
被 害 者 行 動の知識と
,
DV
被
害 者との邂 逅経 験 及び その
対
応に関
する事 項であっ た
。
デ
ー
タ解 析には
,
ズ 検定 お よ びt検定 を用い た
。
結 果 :1
.
有 効 回答は
,
291名の看 護 師よ り得られ
,
平 均 年 齢は44
.
2
歳であっ た。 「ド メ ス ティ ッ ク
・
バ
イ オレン ス
」の言葉
を知
っ
て いる者は
87.
0
%であ り
,
その情 報 源の ほ と ん ど はマ
スコ
ミか らで あ
っ
た
。
2
.
暴 力で は な い と誤
っ
て認 識して い る暴 力 内容に は
、
「ポル ノ雑 誌 等を見せ ら れる
一
1 「実 家や友 人との付き舎い の制
1
垠」
「手 紙の無 断開封」「長 時 間の無 視」が あ り
、
これ らに婚 姻 経 験の有無に よ る違い は な か っ た
。
また
,
暴 力 内容の
iE
しい
認 識 率は 般 女 性よ り看 護 職 者の方が高い傾 向にあ
っ
た
。
3
.
DV
被 害 者の特 徴 的な行 動に 関 し て LLI解 率の低いもの には 「被 害 者 自 身にも原 因があ る」な ど被 害 者 を 黄め る項 目 も
含 ま れてい た
。
正 解の 低 率 な 項 目 は
,
知 識 不 足 に よ り判断で き ない内 容で あ ること が 明 らか で あっ た
。
4
.
講
習
会
や基 礎
教 育
に お け る
DV
の
学
習は
,
DV
に関 する認 知 度や被 害 者へ の対 応に関連は な か
っ
た
。
5
.
臨 床 場 面で
DV
被 害 者 と邂 逅 し たこ との あ る 看 護職 者は
38
.
5
%であ り
,
外 科 系 外 来や精 神 科での邂遁率が高か
っ
た
。
6
.
DV
被 害 者であ る と判 断し た き
っ
か け は
,
看 護 職 者の 観 察に よ る もの よ り
,
被 害 者 等 か らの 訴 え に よ る もの の ほ う が
多か っ た。
T
.
被 害 者に邂 逅 し た看護職のう ち
,
37
.
1
% は 被 害 者に心の ケアを 行
っ
てい た が
,
情 報の提 供 や 他 機 関 との 連 絡 を 行
っ
て
いた者は僅かであっ た
。
結 論 :単科 病 院
・
診 療所に就 業 する看 護 職 者が
DV
被 害 者に邂 遁し
,
対 応す る場 面は今 後も避けて通れ ない。 し か し
,
看護 職 者
のDV に対 する認 識や被 害 者へ の対応は十 分で はない
。
今 後
,
看 護 職 者が
DV
被 害 者へ 適切な援 助を行って い く:セ めには
,
DV を理解 する ための十 分な時 間や内 容の充 実
,
効 果 的な教 育 方 法の見 直し
,
ガイ ド ラ イ ン の作 成が課題 とい え る
。
キ
ー
ワ
ー
ド; ド メス ティ ッ ク
・
バ イ オ レ ン ス
,
被 害 者,
看 護 職 者,
認 識 邂 逅
1
.
は
じめ
に
ド メ ス ティ ッ ク
・
バ
イ オレ ン ス (
Domestic
Violence
,
以 下
DV
と
す
る
)
は
「
親 密
な
関 係
に あ る
男 性
か ら
女
性
へ の
暴 力」
を
言
い
,
邦訳
で は 「
夫
・
恋 人 か らの
暴 力
」
と訳さ れ ること が
多
い
(
日
本
DV
防
止
・
情
報
セ ンタ
ー
,
2002
)
。
DV
は 「
夫 婦 喧 嘩
」 で は な
く
,
女 性
の
人 権
i
侵
害
である こと が日
本
で も
注 目
さ れ たの は
1992
年 以 降
で ある。
国 連
の
「
世 界 人 権 会 議
」
(
1993
年 ) 「
女 性
に
対 す る 暴 力 撒 廃 宣 言 」 (
1993
年 ) 「第
4
回 世 界 女 性 会
議
」
(
1995
年 )
な ど の
世 界 的動 向 を受
け
,
日
本 政 府
も
「女 性 に対 す る 暴 力のない社 会 をめざ して (答 申 )」
(
1999
年 )
を
ま
と め
,
2000
年
に は旧
総
理
府
が
男 女 間
の
暴 力
に
関 す
る
全 国 実 態
調
査 (
総
理
府
,
2000
) を
報 告
す
るに至っ た
。
こ れ らの
社 会
の
動
きか ら
,
2001
年に は
「
配 偶 者
か らの
暴 力
の
防 止 及
び
被 害 者
の
保 護
に
関 す
る
法 律
(
DV
防止 法 )
」 が
制 定
さ れ た。
こ の
DV
防 止 法 第 六 条
におい て
,2
項
には
「医 師
そ
の
他
の
医 療 関 係 者
は そ の
業 務
を
行
う に
当
た り
,
配 偶 者
か らの
暴
力によっ て
負 傷
し又 は
疾 病
にか かっ た と 認め
られ
る
者 を発 見 し
たと
き
は
,
その
旨 を配 偶 者 暴 力 攴援
セ ン タ
ー
又
は
警 察 官
に
通 報 す
る こ と がで
き
る
。
」 さ ら
に
4
項
には
「
医 師
その
他
の
医療
関 係
者
は その
i
韃
務 を 行
うに当 たり
,
配
偶 者
か らの
暴 力
に よ
っ
て
負 傷
し
又
は
疾
病
に か かっ た と 認め ら れ る
者
を 発 見 した と き は
,
その
者
に
対
し
,
配
偶 者 暴 力 支 援
セ ン タ
ー
等
の
利
用に
.
つい て
,
その
有
す る
情 報
を
提 供
す る よ う
努
めな けれ ば な らない
。
」
と記 さ れている
。
DV
は身
体 的暴
力に よ る
外傷
以
外
に
N工 工
一
Eleotronio
Library
NII-Electronic Library Service
24
神 戸市 看護大学紀 要
Vol
.
7
,
2003
精 神 的
・
心 理
的
暴
力
に よる
精 神 疾 患
やス トレ スに よ る
疾
患
,
性 的暴 力
に よ る人 工 妊 娠
中絶
や
出
生
体
重
,
複 雑
性
PTSD
な ど心
身
へ の 影
響
が
報 告
さ れ て い る
(
小 海
,
2000
;
後 藤
,
2001
;
加 藤
,
2002
;
佐 藤
,
2002
)
。
様
々な 心
身
へ の
影 響
が あ るこ と か ら
,DV
被 害 者
は
身 体 的
な
外
傷
だ けで な く
様
々な
主 訴
で
医 療 機 関
に
受 診
して お り
(
フ ェ ミニ ス ト カ ウン セ リン
グ堺
,
1998
) 医療 機 関
での
早
期
発 見に よ り
DV
被 害 者
の
保
護 が 可
能
に な る と さ
れて い る
(
高
田
,
2001
)
。
そ の た め
DV
被 害 者
の
発 見
・
保 護
という
医 療 機 関
の
役 割
の
中
で
,
医療 従 事者
の
一
人
と して最 も患 者の側に い る 看 護 職 者の期 待 さ れ る 役 割
は
大 き
い
(
日
本
DV
防 止
・
情 報
セ ン タ
ー,
2002
)
。
し か し現 在
,
看 護 職 者 が 行 なっ てい る
DV
被 害 者
へ の
援 助
の
実 態
は
明
らか になっ て いない
。DV
被 害 者
支 援
に
関 連
する
社 会 資源
で
最
も
関
心の
低
い
機 関
が
医 療
機 関
であっ た と す る
友
田 らの
調
査
(
友 田
,
2002
)
が あ
る が
,
回
答 者
の
多
くが
医 師
である た め に
看
護
職 者
の
意
見 を
反 映
して いる
結 果
とは
言
い
切
れ ない
。 ま た
,
著 者
ら
(
織 奥
,
2000
)
がこれ まで に
病 院
に
就 業 す
る
看 護 職
者
を
対 象
に
DV
に
関 す
る
実 態 調 査
を
行
な い
,
DV
に
対
する認
識
の
傾 向
や
患 者
へ の
邂
逅
状
況 が 明 らかになっ た
。
し か し
,
こ の調
査
は
対 象
が
総 合 病 院
の
看 護 職 者
に限
定
さ れて いた た め
,21.
9
% を
占
め る
診療 所
の
看 護 師
を
含
め た看 護
職 者
すべ て の傾 向である と
.
.
一
般 化 す ること は
で き ない。
そこで
,
本 研 究で は
,
単 科 病 院
・
診 療 所に勤 務 す る
看 護 職 者
の
DV
に
関 す
る
認 識 度
と
DV
被 害 者
へ の
邂
逅
状
況の
実
態 を
明
らかに し
,
今 後
の
看
護
職 者
にお ける
被 害 者 支援
に関 す る 具
体 的
展
望
を
探
る
一
助
と す るこ と
を
目的
と し たQ
ll.
方 法
1
.
対 象
K
市
N
区
,H
区
,
NA
区
の
各 医 師 会
に
加 入
して
い る
診 療 所
,
単 科 病 院
で
看
護 職
者
へ の
調
査
用
紙 配 布
の承 諾
・
協 力
のあ っ た
72
の
施 設
に
勤 務 す
る
看 護 職
者
446
名
。
N
区
は 主に
新 興 住
宅 地
域
,
H
区
は 主に
商 業
地 域
,
NA
区は主に旧
市 街 地 域
で あ る
。
2
.
期 間
平
成
14
年
1
月
〜
平成
14
年
3
月
3.
調 査 内
容
調
査
用 紙
は無 記
名
で
,
以 下の項 目 か ら構 成 さ れて
い る。
属 性
年 齢
,
性 別
,
婚 姻 歴
,
現 在
と
過 去
の
勤 務 診 療 科
にっ い て
調
査 し た。
婚 姻
歴 は
,
家
庭 とい う
密
室の
中
でおこ る
DV
の
構
造の 経
験
の
有 無
に よ り
DV
に
関 す
る
認 識
の
相 違
を
明
らかに
す
る ために
設 定
し
た。
看
護
職者
の
DV
に 関 す る 認
識
暴 力
の
内容
に
関 す
る認
識
,
DV
用
語
の
知 識
,
用
語
の
情 報 源
,
被害 者 行 動
の
認 識
にっ い て
調 査
し た。
暴 力の内 容の 認 識 は
,
「思 う 」 「思 わ ない」 「時 と
場 合
に よる 」の
選 択 式 を用
い た。
暴 力
の
内容
の
認
識は
,
暴
力 内
容
を
容
認 するか 否 かの い ず れ かの選
択
しか ないが
,
条 件 付 容
認 とい う
場 合
が あ る ため
に 「
時
と
場 合
に よ る」 を
設 定
し た
。
暴 力 内容
は
既
存
の
調
査
内 容 (
フェ ミニ ス トカウ ン セ リング
堺
,
1998
;
大
阪 市
,2001
;夫 恋 人か らの暴 力 研 究 会
,
1995
;
総
理
府
,
2000
)
か ら
身 体 的暴 力
5
項 目
,
心
理
的
暴
力
5
項
目
,
社 会 的
暴
力
7
項
目
,
性 的
暴
力
5
項 目
の
計
22
項 目 を抽 出
した
。
被 害 者 行 動
の
認 識
につ いて は
,
「思 う
」
「思 わ ない
」
「わ か ら ない
」
の選
択 式
を用い た
。
被 害 者 行 動
につ いて
,
知 識
や
経 験
が ないた めに
判 断
で き ない
場 合
も あ
り
,
あい
まい な 回 答 を 避 け るた めに 「わか らない
」
の選 択
肢
を
設 定
した。
被 害 者 行 動
は
,
DV
を
解 決 す
る に
あ た
っ
て障 害にな
っ
て いる と さ れてき た 被 害 者の
特 徴 的
な
言 動
を
既 存
の
文 献 (
Lenore
.
E
、
Walker
,
1979
;日
本
DV
防
止
・
情 報
セ ンタ
ー,
1999
;大
阪
市
,
男
女 共 同 参 画 協 議 会
,
2001
)
か ら
7
項 目
を
抽 出
し
た
。
DV
被 害 者
の邂 逅
経
験 と その
対
応
臨 床 経 験
の
中
で
DV
被 害 者
に
邂 逅
し た
経 験
の
有 無
を二
者 択
一
式
で
尋
ね た。
DV
被 害 者
で あ るこ
と を
判 断
し た
方 法 及
び
臼分 自身
の
対 応
に つ い て は
重 複 解 答
で
選 択 式
と した。
4
.
調 査 用 紙の配 布
,
回
収 方 法
K
市
N
区 医 師 会
,
H
区 医 師 会
,
NA
区
医 師 会の
各
医 師 会
の
協 力
に よ り
,
診 療 所
と
単 科 病 院
に
所 属 す
る
会 員
に
看護 職 者
の
調
査
協 力
の
依 頼 文
と 承 諾の有 無
及 び
協
力 可
能 人 数
の記
載
で き る
返 信
用
葉 書 を医 師 会
が 発 送 する
郵
便 物に同 封 して送
付
し た
。
送 付 数
は
,
N
区
150
施 設
,
H
区
200
施 設
,
NA
区
150
施 設
の
計
5GO
部
で あっ た
。
返 信
用
葉 書
は
132
施 設
か ら
回 収
N工 工
一
Eleotronio
Library
NII-Electronic Library Service
看護職 者の
DV
に 関 す る 認 知 と
DV
被 害 者 邂 逅の実 態 調 査
25
さ れ
,
そ の う ち
承 諾 不 可
60
施 設
,
承 諾
72
施
設
(
N
区
27
施
設
,H
区
21
施 設
,NA
区
24
施 設 )
で あっ
た
。
承 諾
の
回 答
のあっ た
72
施
設 に
調 査 用 紙 計
446
枚
(
N
区
120
枚
,
H
区
256
枚
,
NA
区
70
枚 ) を
郵
送 し
,
回 収 は 各 看 護 職 者 か ら 直 接 垂「
1
送 回
収
と した。
5
.
分 析 方 法
得
ら れ た
回 答
を
数
量
化
し
,
項 目毎
に
集 計
し た
。
統
計
パ ッ ケ
ー
ジ ソ フ ト
SPSS
Ver .
9
を使 用
し
, デ
ー
タ
解 析
に は
,
平均 年 齢
と の
関 連
に は t
検 定
を 用 い
、
その
他
は
ズ 検 定
を
用
いた。
有 意 水 準
は
p
<
0
.
05
と
した
。
6
.
倫 理 的 配 慮
医 師 会 会 員
へ の
調
査
協 力
の
依 頼 文
な らびに
看 護 職
者
に
対
す る 調
査 依
頼
用 紙
に,
研
究の
目的
のほ か
,
自
由意 志
での
参加
であること
,
参 加
しない こ とによ る
不 利 益
を
被
ら ない こと
,
秘 密 保 持
を
厳 守 す
る こと
等
を
明 記 し た
。
表
2
対 象 者の経 験 診 療 科
N
=
287(100%)
皿
.
結
果
診 療 科 人 数 (%)
内 科 外 来
内 科 病
.
棟
外 科 外 来
外 科 病 棟
整 形 外 来
整 形 病 棟
眼 科 外 来
眼 科
病
棟
耳
鼻
科 外
耳 鼻 科 病
囗 腔 外 来
口 腔 外 科
救 急 外 来
救 急 病 棟
精 神 外 来
精 神 病 棟
小 児 外 来
小
児
病 棟
産 科 外 来
産 科 病 棟
他 外 来
他 病 棟
139 (48
.
4)
170
(
59
.
2
)
105
(
36
.
6
)
131
(
45
.
6
)
76
(
26
.
5
)
100
(
34
.
8
)
28
@
(
9
.
8
16
(
5
.
j41
(
1
)
18
(
6
3
) 9
(
D1
)
5
1.
7
)
48
16
.
7
)
25
(呂.
7
)
22
(
7
.
7
)
94
(
32
、
8
)
53
(
18
.
5
)35
(
1
:
1D2
)
3
@ (
13
.
2
)
6
(
19
5
)
3
〔
D0
)
3
(
ユ
.
j
1
,対
象 者
の 背景(
表
1
)
本
調査
の
回
収
数 は
1
(回収 率65
.
2
%
) ,
全 員女 性
で
あ
っ た
。
対
者 の 年齢
は
22
〜
76
歳の範囲
で
平
均 は
44
.
2
±
10
6
歳
で
あ
っ た
。 年 齢階
級
別
で は40
歳
代 を
ピ ー
に正規 分
布
を 示 し
た。
婚
姻 関
係
は既 婚 者
226
名
未
婚 者
60
名 で
あ
っ た。ま
た
,対象
者
のう ち
婚
姻歴 の
る
者
は
237
名
(
82
.
6
%
) , 婚 姻
歴
の な
い者
は
名(
17
,
4
%)
で
あった。
婚
姻
歴
の
あ る
者 の
平
均 年齢
は
4
D0
±
10
,
7
歳
婚 姻 の
な
者
は
.
1
1
対
象
者の背景 年
均囲
ス
範 年齢
級
44
,
0
、
6
歳
`76
歳
l
数
(%)
20
〜
293
`39
歳
40
〜
4
ホ50
〜
59
歳
0歳以上 無
記
入
2
(
11
.
1
)
3
(
22
.
O98
(
.
1
69
(
24
.
j24
(
A4
)
1
(
0
.
3
)
計
287
(
10
j 婚姻関係
既婚
未
婚
無記入
226
(
.
7
)
60
(
2
DO
)
1
(
0
3) 合計
287
(100.0) 婚
歴 婚姻経験あり
婚 姻経
験
な
し
237
( 82
. 6
)
50
(
17
.
4
)
合
計 287 (100 .
O
)
±
10
,0
で ,
有 意
差
は
なか
っ た
。 婚
姻歴 の
有
無
に よる
年
分
布
を
比
較
し
た
と
こ
ろ,
い ず
a
も
正
規
分布
を
示 し
。
対
象 者
の 今ま で経
し
た
診療 科
は 表
2
の よ
に
内 科 が 最 も 多
く
. , 次い で 外
科
,
整 形
外
科
で
あ
,
複数
の
診療科
の 回
答が
あ
った 。 2 .DV に関
す
る
識
「 ド
メ
ス
ティ ッ ク
・
バ
イ オ レ ン
ス」
の
言葉 を知
っ
て
@
い る者
は
,
248
名(
87
.
0
%
)
で あ
っ た 。 こ
の 知 識
有 無に お い て, 知 っ
て
いる 者の 平均 年 齢
43
.
6
±
1
C2
、 知 ら な い 者 の そ れ
は
47
.
9
±
12
.
1
平均
年 に よ 表
@
「
ド
メ
テ ィ
ク ・ バ
オ レ ン
」 の
葉の 情
源
N
=
8
(
0
%)
報源 人
(
%
)
{
/
雑
誌
V
聞
レ ビ 講
会
授
業 その他
NII-Electronic Library Service
26
神 戸
.
市看護大学 紀 要
Vol
.
T
,
2003
差 は な く
、
婚 姻 歴
の
有 無
に
も有 意 差 を認
めなかっ た
(
p
=
0
.
489
n
.
s
)
。 また
,
この
言 葉
の
情 報
源 は 表
3
のよ うに 「テ レ ビ」 が
213
名 (
85.
9
%
)
,
「
新 聞
」
153
名 (
61
.
7
%
)
「
本
」
149
名 (
60
.
1
%
)
とほとん ど がマ
ス コ ミ であっ た
。 そ れ 以
外
には
,
「
講 習 会
」
6.
5
%
,
「
授 業
」
7
.
7
%であ っ た
。
DV
に
関 連 す
る
暴 力 内 容
22
項 目
の の う ち 「
(
暴 力
だ と )思 わ ない 」 と
誤
っ た
認 識 を
して い る
者
が 四
分
位
25
%
を 上 回
っ た
項 目
は なかっ た。
誤
っ
て
認 識
し
て い る 「
(
暴 力
だ と
)
思 わ ない
」
が 最 も
高 率
であっ
た
項
目 は
「
ポル ノ ビ デ オやポル ノ
雑 誌
を
見
せ ら れ る」
の
20
.
6
%
で あ り
,
次
い で 「
実 家
や
友 人
との
付
き
合
い を
制 隈
さ れる
」
14,
0
%
,
「
時
と
場 合
によ る
」
と
条
件
が あ る
暴 力 内 容
が
最 も高 率
で
あ
っ た
項 目
は
「家 人
や
友
人 との
付
き
合
いを
制 限
さ れる
」
「ポル ノ ビデ オ
やポル ノ
雑 誌
を
見
せ られ る 」であ り
,
誤
っ た
認 識
で
あ る 「
(
暴 力
だ と
) 思
わ な い」
項 目
と
同 様
の
傾 向
で
あ
っ
た。
次に暴
力
内
容
を
種 類
別に
身 体 的
暴
力
,
心 理
的暴 力
,
社 会 的暴 力
,
性 的 暴 力
に
分 類
し た とこ ろ
,
誤 っ て
認
識 してい る 「(暴 力 だ と ) 思 わ ない」 が 高 率 な 項 目
は
,
心 理
的暴 力
,
社 会 的 暴 力
,
性 的暴 力
のどの
種 類
にも
含
まれて い た
(
表
4
)
。
今
回の調
査
の暴
力 内容
の認
識
に おいて
,
どの
項 目
に お い て も
婚 姻 歴
の
有 無
に よ る
関 連
は なか
っ
た
(
表
5
)
。 さ らに
,
これ らの
暴 力
内
容
を
講
習
会
や
授 業
で
情
報 を 得た
者
と
,
マ ス コ ミで
情 報
を
得
た
者
とを 比
較
し
た とこ ろ
,
どの
暴 力 内 容
にも
有
意 な 差 は 認め られな
かっ た
。
3
.
DV
被
害者
の特 徴 的 な 行 動の認
識
表
6
は
DV
被 害 者
の
特 徴 的
な
行 動
の
認 識
の正
答
を
尋
ねた
結 果
である
。
下線 部 分
が 正 しい
解答
であ る。
こ の
中
で
,
正
解 者
が
多
かっ た
内容
は
,
「
『
プ ラ イバ
シ
ー
にか か わ ること なの で
被 害 者 自身
で
解 決 す
る こ
と が 望ま しい
』 (
と 思 わ ない
)
」
「
被 害 者
は 『
暴
力 を
受
け たの です か
』
な ど
尋
ね られて も
本 当
の こと をい
え ない こ とが
多
い
」 「
被 害 者
は
逃
げた くて も
逃 げ
ら
れ ない
心
理
状 況
にある こと が
多
い
」
「
被 害 者
は
自分
か ら暴 力 を 受 け たこと を 訴 え ない ことが多い」 は
6
0
%
を超
え た
項 目
で
あ
っ た。
一
方
,
「
わ か ら ない
」
と
回 答
し た
者
が
高 率
であっ た
項
目 「被 害 者 自 身に
DV
を
受
け る
原
因 や
問 題
が あ ること が
多
い」
「被 害 者
は
話
を
大
げさ にする こ と が
多
い」で あり
,
止
答 率
の
低
い
項 目
と
合
致 して い た。 これ らの項 目 を
講
習
会
や
授
業で 情
報
を 得た
者
と
,
マ スコ ミ の み で
情 報
を
得
た
者
とで
比 較
したとこ ろ
,
全 項 目
において
有
意 差 は 認め
な かっ た
。
4
.
臨
床
にお け る
DV
被
害 者
との
邂 逅
表
4
暴 力
内容
の 認
識
暴 力の
種 類 暴 力 内 容
思う 思 わ ない
時
と
場合
に よる
計
=
禰
莇疏 著
一
藁
更
謐
懲
、付け ら れ 、
一
カ
ー
一
廴
一_
.
.
一
、
.
.
.
.
.
一
人 数
(%)
人
数
(%
)
人
数
(%)
人数
(% )
220 (
78
.
3
)
279
(
98
.
9
)
283
(
100
.
0
)
259
(
91.
8
)
1 (
0
.
4
)
0
(
O
.
0
)
0
(
0
.
0
)
0
(
0
.
0
)
60
(
21
.
4
)
281
(
100
、
0
)
3
(
1
.
1
)
282
(
100
、
0
)
0
(
0
.
0
)
283
(
100
、
0
)
23
(
8
.
2
)
282
(
100
.
0
)
殴る そ ぶ り や物を投げ る そぶ り を さ れ る
心
何を言
っ
て も長 期 間無 視 さ れ る
鞠
諮 蕊
、驪 、 れ 、
力
包 丁
・
刃 物で脅される
病 気で寝こ ん で い ると き
、
っ ら く あ た ら れ る
172193182215280214
(
61
.
2)
(
68
.
7)
(
64
,
8
)
(
76
.
8
)
(
99
.
6
)
(
77
.
0
)
)
)
)
)
)
)
80
∩
コ
∩
コ
47
ρ
003204
(
−
(
(
(
(
(
981813
121
@
90
(
32
.
0
)
281
(
100
.
0
60
(
21
.
4
) 281 (
100
.
j88 (
31
β)
281
(
100
0)
57
(
20
.
4
)
280
(
IO
D0) 0
(
0
.
0
) 281
(
1
.0) 51
(
18
.
3
) 278
(
1
.
0
) 手紙 を無 断で
封
さ れ
る
ダ 黷 鴇
、 灘
漏 縢 顔 。、 的 実家や友人と の付 き 合
を
制限される 暴 家の中に 閉じこ められ て外出 で き
い
よ
う に
され る 力 外
出
や電話 を 細
くチ
ェ ックされる
婚
姻
関 係 にお
y
:.、
..
生
活
費
を
渡
ない
...
.
4724
8160186
(
.
4
) (
.
9
) (
.
9
) (
.
9
)
(
.
4
) (
.
3
)
(
66
.
9
「
」
「
∂
7
∩
ヲ
732
3
22
(
12
.
5
(
9
.
0
(
2.
j
(]
D0)
0.7) (9
.
7)
(
9
.
7
)
101
(
36
.
1
)
10
@ (
38
.1)
4
@ (
17.
6)
126 (45.
211
(
3
.
9
)
92
(
33
.
0
)
5
(
23
.
4
)
0
(
100
.
0
)
8 (
100
、
0
)
8
(
100
.
O
)
9
(
100
.
0
)
1
(
100
.
0
)
79
(100 .0 )
278
(
100
.O ) 避 妊 に協 力
な
い 性
気が進 まな
い
のに
SEX
を さ せ
れ
る
篥不 快・ ・ 一
や 方法で
・S
・X
・せら れ
・ 力 中絶を
要され
ポルノ
デオや
ルノ雑
を見せ
ら
れる
18812151411
(
67
.
9
(
60
、
5
)
(
77
.
1
) (
76
.
7
) (
40
.2) 27
(
D7)
62 (
22
、
4
)
277 (
100
.
0
)
17
(6
.
0
)
94
(
33
、
5
)
281
(工
00
.
0
)
11
(
3
.
9
)
53
(
19
.
0
)
279
(100.0)
7
(
2
.
5
)
58
(
20
.
8
)
279
(
100
、0) 58
(20.6) 110
(39.1
) 281
NII-Electronic Library Service
看 護 職 者の
DV
に関 す る 認 知 と
DV
被害者邂 遁の実態調査
27
表
5
婚 姻歴の有 無 別 暴 力 内容の認識
婚 姻 歴あり 婚 姻 歴な し
暴 力の
種 類 暴力 内 容
思 う 思 わな い 時と場合による 計 思 う 思 わ ない 時鵬 合による
X
〜
test
計 P 値
鮮
人数 (% ) 人 数 (% ) 人 数 (%) 人数 (% )人 数 (% )人 数 (% )人 数 (%) 人 数 (% )
身 顔や身 体を叩か れ る
体
首を し め ら れ る
的
暴
た ばこ の火を押し付 けら れ る
力
物 を
なげっ け られる
179 (7了
.
5)
229 (
98
.
了)
233(10O
.
O)
210(go
.
5)
1
.
4) 51(22
.
1)231(100) 41(B2
.
O)
D (0
.
O) 3 (1
.
3) 232 (IUO) 50 (100)
D (0
.
0) {〕 (
0
.
0) 233 (100) 50 (100)
D (0
.
0) 22 (9
.
5) 232 〔100) 49(98
.
0)
殴るそ ぶ
り や物 を 投 げるそ ぶ
りをされる
心 何を嵩
.
っ
て も長 期 間 無 視さ れ る
理
的
のの
し ら れ る
翼
大切に して ・ る物を壊さ れ ・
力 包
.
」
.
.
・
刃物で脅さ れ る
病 気で寝こんで い る とき
、
っ らくあ た ら れ る
138 (59
.
了)
154 (66
.
了)
147 (63
.
5)
173(75
.
2)
230(Y9
.
6)
177 (77
.
3)
15 (6
.
5)
26 (ll
.
3)
le (4
.
3}
S (3
.
5}
1 (O
.
1)
12 (5
.
2〕
O (O
.
O) 9(18
.
O) 5D〔100> 0
.
40
0 (0
.
O) D (O
.
O) 50 〔IOO〕 0
.
96
0 (口
、
m
G ω
.
の 5〔1 〔IOO}
−
O (口
.
0) 1 (2
.
O) 5〔1 〔100> 0
.
14
78(33
.
8) 231 〔100) 33(66
.
0)
51(22
.
1) 231 〔100) 39(78
.
0)
74(32
.
0) 231 〔IOO) 35(了0
.
O)
,
19(21
、
3) 230 〔100) 42(84
.
U)
0 (0
.
口)231〔100> 50(1{〕O)
40 (17
.
5) 229 (IOO〕 38(了7
.
6)
4 (8
.
D) 13(26
.
O) 50 〔100〕
2 (4
.
0) 9(18
.
0) [iO(IOO)
1〔2
.
0> 14(2呂
.
0) 50(IOO〕
O ω
、
0〕 8(16
.
口) 5U(1eo〕
O ω
.
0) U ω
.
[〕) /io(10{〕)
1 〔2
.
0) 10 (20
.
4)
’
[9(100)
0
.
140
.
140
.
140
、
140
、
830
.
83
手 紙を無 断で開封さ れ る 112(48
.
7)
仕 事 を始めた り続 け た りす ること を妨 害 され る 113〔
49
.
3
>
51
離 婚す・」「別れ・酬 殺す・
・
殺す
一
などと脅 される 17・卿
的 実 家や友 人 との付 き合いを 制 限 される
94
(41
.
0
)
羇
家 卿 ・閉じ ・ め ら れ ・朏 ・ き … う・ さ れ … 岫
.
8>
外 出や鼈話を細か く チ
=.
v ク さ れ る i25〔54
.
6)
婚 姻 関 係 に お い て
、
生活費を渡さ ない 149(65
、
D
29 〔12
、
6>
22
〔
9
、
6
〕
6 (2
、
6>
31
〔13
.
5
〕
2
.
9〕
23 〔ヱ0
.
O>
z5〔lo
.
9〕
89〔38
.
了) 230 (100) 31 (62
.
O)
94
(
41
.
口)
229
(1eo)
34
(
69
.
4)
44 (19
.
3
) 228 (100)
・
13 (87
.
8)
104 (45
.
4 ) 229 (IOO〕 2D(40
.
0)
10 (4
.
3) 232 (IOO〕 48〔98
.
O)
81 〔35
.
4) 229 (100〕 35(アロ
.
O)
55(24
.
口) 229 (100) 37(75
.
5)
7〔14
.
O) 12 (24
.
0> {io (100)
3
(
6
、
1
)
12
(
24
、
5
}
.
L9 (100)
1 (2
.
O) 5(1臼
.
2> @19(1〔「〔〕
8〔
16
.
Oj
22
(
44. r
i⊂1(
0)
D
〔
o
.
o
)
1
(
2
.o> 49 (
o )4〔
8
.O) ll
C22 .O> ilO(
0 )2〔
4
.1) 10(
20
.
4> .49(
0
)
D14
、
40
.
83
.
90
.
83
、
83
.
83
避 妊に
力 しな い 性気が 進まな い の にSEX
さ
ら れ る
的
不 快
な
f一ズ や 方 法 で 、
X
せられ る 暴 力
中 絶を強 要さ れ る ポルノビデ オ や ポ
ノ雑誌を見せら
れ
る
59 (
69
.
7
>
35 (58.
4
>
75 〔
76
.
4
)
75 (76.
4
93
(
403
>
22
〔
D6 >1k6
.
5
>
(
3、
5
> 了(
A1>
・
17(
20
.3>4T(
20
.6) 228
100>
28(58.3)81〔35.1)
23
@(
100
〕
35
(了口.O)46(
20
.
1
)
22
@(
100
)
39
(79.6)
47
(20.5)
2
(
100
〕
39(79.6)
91
(
39
.
j231
(
100) 21(42.
O
> 5〔
10
.4〕
15
(
31
3 >
.18 (100)
0.832〔4.O)
13
6、
O
>
f,
O
(
1
〔}O
)
0
.
833
〔6.
1
)
7U
D3)
49 .〔100)
O
.
83D
(U.
O
)
10
20.4)
.窮 (100)
O
.
831D
〔20.
O
)
19
38
.0
) t
/O (100 )
0
.97 * 認識 項
目
が 婚
姻
歴の有 無 と も0の 場 合 は2×2
に
て 検 定 し た 。 ま た , 期
度 数が
5
未満の 場 合 は イ ェ ー ツ の 補 正
P
値
用い 表6 被害 者の 特
動
に
関
行
的
る 知 識 思う 思 わな い わ か ら ない 十 .一コ
人数
(
%) 人 数 (% ) 人 数 (% ) 人 数 (
) プ ラ イ バ シ ー に 関 わ る こ と な の で 被 害 者 自 身 で 解 決 す る こ と が
ll
(
7
.
0
)
ましい 被害 者は「
力 を
う
けたの で すか」など 尋 ね ら れ て も
本
当の こ と を
言
え
いこ と が多い 被害 者 は 逃 げたく て も 逃 げら
れない 心理
態 に あること が多 い 被 謇者は
自
分 か ら暴力
を
うけ
た
こ と を
えないこ とが 多い 被
者 は 動けな いほどの怪我を負っ た ときで
っ て も 、医療機 関に行か ないこ と が 多い 被 害者
話をおおげさに
す
るこ
が多い 被害
者
自
身
DV
をうける原
因
や問
があることが
多
い
23
(
75
.
j120
(
7
D1
)
103
(
.4 )78
(
48
、
8
)
15
(
9
.
4
)
0
(
18
、
5
)
26
(79
.
7
)
11
(
6
.
8
)
i4
.
3
)
16
(
10
.0)
27
(
1
D9)65 (
40
,
9
)
46
(28
4
)
21
(
13
.
3
)
[
58
(
00
)
28
(
17
.
3
)
L62
(
0
)
35
(
21
.
6
)
L62
(
0
) 41
(
25
.
6
) 上6〔〕
100
)
55
(
34
.
4
)
L6
@
(
100
)
79
(
49
,
7
)
1
(
100
)
86
(
53.
1
)
L62
(
100
)
対象 者
が
臨
床
場
面 に
お い て
DV
被害
と
邂
逅
し
た
経 験
の あ る 者 は
97
名
(
38
.
5
% )
で
っ
た
。 邂
逅 し た 経 験
のあ
る
診療
科
は
,
外 科
外来
が
34
.
0
と 最 も
多
く
,
次 い
で
精
神科 病 棟
15
.5
, 内
科外
来
13
,
4
% , 整 形
外科 外
来
12
.
刀
C
救 急
外 来
11 .3 %で あ り ,精
神
科 以 外は
来 で 多く
邂 逅 し
て
い た 。
表
7
は診
療 経
験 の
る 対 象 者
数 を
DV
被害
者
に
邂 逅 した
人
数で
割
る こ と に よ
算
出
した ,
診
療
科
に
よる
DV
被
害
者 に邂
逅 す
る割
で あ る 。外
来
で
は
外
科
外
来
の
31
、
4
% ,
精 神 科 外 来
.
3
%
,
救急 外
来
22
.9
%
と
続
き
, 耳 鼻 科や
産
,
眼 科
な
ど
の
外
来
にお い て
も
14
,6
7
.
1
%
を
占
め た
。 病 棟
では精神
科 病
棟 が
16
0
%と
外
科
, 産
科 ,内
科
,
整 形
外 科 など の 病 棟
2
,
0
〜
4
.
6
% を
大き
く
上
回っ
た
。
対
象
者
が
,
D
Q
者
で
あ
る
と
判
断 が
で き
た
きっ かけ
は
,「
治
療を
す
際,
本 人
が
DV
で あ る
こ
と
を
訴 え
た 」 が
56
名
57
,
7
% ) と最 も
多
い
が
,
「 傷
など の
身 体
状
を見て判
断 し
た 」
55
名(
56
.
7
%
) で
あ
っ た
判 断し た きっ か け を , 観察や 情報か
ら
と申
告
か
ら
とに
け た
とこ
ろ
,
観 察
や
情 報 の み
で
DV
被 害
者 で あ る
と
断し
た
者 は
93
名 (
97
名よ
り
「
その
他
の
4
名 を抜 いた者 ) 中30 名(32 ,3%
)であり ,
NII-Electronic Library Service
28
神 戸 市 看 護 大 学 紀 要 Vol
.
7
,
2003
表
7
診 療 科 別
DV
被 害 者 との邂 逅 率
診療 科 就 業
DV
被 害 者 DV 被 害 者
経 験
者数
邂 逅 者 数
との邂 逅 (% )
外 科 外 来
精 神科外米
救 急 外 来
精 神 科 病 棟
整 形
外来
耳 鼻 科 外 来
口腔 外 科 外 来
内 科 外 来
産科
外来
眼 科 外 来
外 科 病 棟
産
科
病
棟
内 科 病 棟
小児科 病 棟
整 形 病 棟
他外 来
5284619988160503
024974
33235730
1
@1
@
⊥
@
1
361526133262
21
3
11
1
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
4390861491
5903
1726541977
3223
3221111
(
(
(
(
(
(
(
3
(
(
(
(
(
(
(
( 表
8
臨 床 で の
DV
被害者 と
明 し た き っ か け
N
97
(
100
% 判明のき っか
人数 (%
)
人 数 治療 をする際 、 本 人が
DV
で あるこ
と
を訴
た
56
(57 .7) 被 害 者本入 が、
DV
にっいて相
談
して
た
18
(
18
.6 )
加害者からの
申告
が
あった
13
(
13
.
4
) 傷 など の 身 体症状を見て
判
断し
55
(
56
.
7
) 家族・ 親 戚等からの情報
に
より
断した 23
(
23
.
7) 他の問題でフ ォ ロー
rl
.r、
DV
判 断した 11 (
11
.
3
> 被害者と加害者の不
自
然な
度 から 判 断 し た
11
(
11
.
3
) その 他
@
@
4
(
D
ユ ) 3
06
3
ー ー
4
表
9
臨 床 で の
DV
被 害 者 と 判 明 し た 時の
看
護師の対応
7100
)
DV
害 者 判明 時の看 護師
対応
人数
(% )
f
療 の
介
助
Q
者へ の
心
の ケ ア 被
害
者 に他 機
の 情 報提
供 他 機関へ 連 絡 加
者から
れたところで
話
を聞
た 被害
者
の依
によ り証
拠
保全
実施
そ
の他
59 (
60
.
j36 (
3
D1 )
8
(
D2
)
5
(
5
.
2
)
7
(
7
.
2
)
@ (
1
.
O
)
10
(
10
.
3
) 被
害
者に邂
した
際
の ,
看 護 職
者
の
対 応 は
「
診
療
の補
助
」
が
最
も
く , 邂逅した 者の うち
37
.
1
% の
36
人 が 「
害
者 の 心
の
ケア
」
を 行
っ
て
い た ( 表
9
)。
害
者に 心の ケ
ア を 実
施し た 看 護
職
者
の
所 属 診
療 科
ヘ
精
神 科 ,内
科
や
外 科,
整
形 外
科
等 で
あ
っ
た
。
こ れ ら DV
被 害
者と
邂逅
した
経 .
験の ある看
護
職
メ
の 対応
内
容を ,
講
習
会
や
授 業 で情報
を
得た
と
,
マ
コ
ミ
で 情 報
を 得
た
者 と
で 比 較 し
と ころ
,どの 対
応
内容 にも 有
意な
差
は
認 め られ
な
っ た 。
w
.
考
察 1
,
DV
に
対す
る 認
識
に
い て
今
回
の
調査 では
,
DV
と
い
う
言
葉
を
知
っている看
職者
が
8
割
を
超 え てお
り
,言 葉 に対 す
る 知識
が
,
蜊 緕
s
の 同時期 の 調査
の84 .
8
%
(
大 阪
rfi
,
2001
) と 同様 の 率で 高い ことが明 ら
か
に な
た
。 ま た
, こ
の 情
報 源
の
ほ と ん ど
が マス
コ ミ
で
り ,
専 門的な
講
習
会 や基礎
教
育
か
ら の
情
報
は
ご
僅 か で あっ
た
。 マ
ス
コ
ミ の 情 報 は
DV
の 啓 蒙
・
報 提
供 と し
て
重 要 な
役 割
があ
る が
,専 門家 と
し
必
要
な
暴
力 内
容
や
暴力 の サ イクル , 独 特 な 被 害 者 。 加
者行 動 ,連
携
機 関 ,
DV
防 止
法 , 被 害 者の
特 徴
な
症
状 ( ジ ュ
デ ィ
ス
・
L
・
ハーマ ン
,
1996
な
どの
網 羅
され た情
報
を
提 供 す
るに
は限
界
が
ある
DV
の行
為 と
さ れ
る
22
項
目
の
暴
力
内
容
では
身体 的暴
力
はほ ぼ 全員 が 暴
力
で あ
る
と
認
識
し
い
た
。
特 に 「 タ
バコ の
火 を 押
し 付
け ら
れ
る」は 全
が 「 暴 力だ
と 思 う 」 と
言
う 他 の
調
査
に
例
の
ない
果
で ある ことは
, 身体
的 に火 傷を
思
い
起
こ す こ
と
ら 看護
職
と いう
職
業 に
よ
る 特
徴 である
と
思 われ
。 社 会的 暴 力
,
心 理 的 暴力, 性 的 暴
力
につ い
は
そ
の
暴 力 内容に
よっ
て認 識 の 差 が
認 め
られ た。
サ
の 理 由とし て , 包 丁 や 刃 物 な ど の 危険
な
語 が
で て
い
ること
や , 事 件
な ど で
報
道され多
く
の
人 々
の 脳
に 浮 か
ぶよ
う
な内 容
に
っいて は 「 暴 力
に
あ たる と
は
患 わ な い」率 は
低 く な る
と 考
え
ら
れ
る
。
2000
の
[
日 総 理 府 ( 総
理府 ,
2000
)の 調 査 で は , 身
体
暴
力に 対 し て「暴
力 に
あた
る と
は思 わ
な
い 」
と
答
し
て
い
る既
婚 女 性
は
2
.
0
〜
4
.
8
% ,
何
を
言 って
も 長時 間 無 視 続け る
で
19
.
1
%
と
報 告
さ れ
て
い
る
。 こ れ
を 今 回 の
調
結 果
と 比 較 す
る と
,
看
護 職
者
の
方 が 一般 の 既
女性より 暴 力内 容の 認 識率 が 上回 る
こ
と が
明
か
になっ た 。 しかし
,
暴 力が 「時
と場
合
によ
」 と 看
護
職 者が 認 識 してい
る場 合 は, 援 助
の際には 「 あなた に
NII-Electronic Library Service
性
を はずか し め
,
当 惑
さ せ
,
否 認
さ せ
,
自分
に
対 す
る
自信
を
失
わ せ る。
」
と
Lenore
E .
Walker
(
1979
)
は
述
べ て い る
。
こ の ように暴
力
は
時
と
場 合
に より
容
認
されるとい
う認 識
は
,
被 害 者
が
看 護 職 者
に
自分
の
被 害 を 訴 えに く く させ
,DV
被 害 者の早 期 発 見
,
援
助
にっ な が ら ない
。
DV
被 害 者
の
特 徴 的
な
行 動
にっ い て
高
い正
答
が
見
ら れ たこと は, マ ス コ ミ
等
か らの知
識
や
看
護
職 者 本
人の これ まで の
知 識
や
経 験
な ど か ら
判 断
さ れ たもの
と
考
え ら れる。 しか し
,
正
答 率
の
低
い
項 目
に 「わ か
ら ない
」
が 多い の は
,
看
護 職 者 が 被 害 者 理 解に努め
る もの の
,
DV
被 害 者
の
特 徴 的
な
行 動
の
知 識
が
乏
し
い た め に
迷
っ て い るもの と
考
え ら れる。
DV
被 害 者
に
援 助
す る た めには
,
ま ず
DV
被 害 者
を
早 期
に
発
見 することで あ る
。
発 見 す
る た め の
看 護 職 者
の意
識
的
な
観 察
が な け れ ば
,DV
被 害 者
はい く ら
身
近に い
て も
発 見
で き ない
も
の で あ る
。
DV
被 害 者
が
受 診
の
際
の
身 体 的
な
疾 患
・
怪 我
や
心
理
状 況
を
看 護 職 者
が
把
握
で きていない と
,
看護 職 者
の 不 用
意
な
発 言
や
行 動
,
見過
ごし に よ り
被 害 者
は 口を
閉
ざ すことに な る。 ま
た
暴 力
のサイ クルに組 み 込 ま れ
,
日々心
身
と も に
傷
っ きな が らの
生 活
が
継 続 す
る こ と に な る
。
現 在
,
看 護 職 者
は
DV
被 害 者
へ
の理解
の途 上に
い る と考 え ら れ
,
今 後 専 門 家 と して の正 しい
知 識 教
育
の
充実
が
望
ま れる。
2 .
看 護 職 者
の
DV
被 害 者 と
の
邂 逅
につ いて
DV
被 害 者
に邂 逅 した ことのある
看
護 職
者
が
38.
5
%であ ること は
,
看
護
職 者
の
中
で
約
3
人
に
1
人
で あ
る こ と を
示
し て い る
。
こ の
値
は
,
加 納
ら の
調
査
(
加
納
,
2000
)
の
医 師
の
診 察 経 験 割 合
の
36.
8
% とほ ぼ
同
率
で
あ
っ た
。
こ の ことは
,
看 護 職 者
が
DV
被 害 者
と
邂 逅 す
る
機 会
がそれほど
稀
なこ とで はない こ と が
わ か る
。
ま た
,
邂 逅
し た
診 療科
は
外 来
のほ うが
多
く
,
外 来
の
中
で も
外 科 系
であ
っ
た
。
病 院
に
受 診
しな け れ
ば な ら ないほ どの怪
我
や
病 気
であっ て も
,
受
診 し な
か っ た
又
は で き な か っ た の は
58
.
8
%で あ り
、
受 診
して い る 又 はで き た
率
は
42.
3
% と 報
告
さ れて い る
(
フ ェ ミニ ス ト カ ウン セ リン グ
堺
,
1998
)
。 し た がっ
て
,
受 診 し た
DV
被 害 者
は
,
緊 急 を 要 す る
場
合で
ある こと
予
想さ れ る こ と
,
ま た
加 害者
は
外 面
が い い
た め に入
院
を
要
する ほ どの
大
きな怪
我
を さ せ な いよ
う な 暴 力 を 振 る うこ と が 多いといわ れてい る (沼 崎
,
看護 職 者のDV に関 する認 知とDV 被 害者 邂 遁の実 態 調 査
29
2002
)
こ と か ら
外 科 系 外 来
で の
邂 逅
が
多
く な っ たと
考
え ら れ
,
病
院
を
対
象 と した
織 奥
ら (
20
田 )の結 果
と
同様
で あっ た
。
診 療 科
では
,
精 神科 病 棟
で の邂 逅 が
多
く 見 られ た。
既 存の
文 献
で も
精 神 科
領
域
で の
報 告
は
多
い
(
後 藤
,
2001
;
小 海
,
2000
)
。 こ の ことは
,
そ の
人
が お か れ
て いる
環 境
と して
,
精 神 科
疾 患 を 患っ て いることで
暴 力
を
振
る わ れ る
状 況
に な り や
す
い こと や
,
精 神 科
疾 患
とな っ た
原 因
と して
DV
が ある こと
,
さ らに
援 助
にあ たっ て 日
常
生
活
の
状
況 を 詳 し く聞 く
場
合
が
多い こと な ど が
考
え られ る
。
後 者
の理
由
か ら は
,
産
科 外 来
や
病棟
での
邂 逅
におい て も
同 様
に
考
え られ る。
し か し
,
どの
診 療 科
で
患 者
ケア に
携
わ るに して
も
,
割 合
の
差
こ そ
あ
るが
DV
被 害 者
に
邂 逅
する こと が
明
ら かになっ た
。
実 際
に
,
看 護 職 者
が
DV
被 害 者
で あ る こ とを
判
断
し た 理
由
に は
,
直 接 的
な
訴
え と
観 察
によ る
判 断
と
に
分
け ら れ た。
今 回
の 調
査
で は
,
看
護
職 者
が
DV
被 害 者
で
あ
ると
判 断
した
状 況
は
,
本 人 等
から の
訴
え
や相 談によ る 判 断に比べ 観 察によ る 判 断 が 大 き く下
回っ て い た
。
DV
被 害 者
は
,
加 害 者
か らの
報復
に
対
する恐
怖
や
DV
を
受
ける こ と が
自分 自
身や
家
族の
恥にっ
な が る な どの理
由
か ら
,
被 害 者 本
人 か ら
DV
被 害 者
で あ る こ とを
訴
え る こ と は
多
くな い と い わ れ
て い る
(
日
本
DV
防 止
・
情 報
セ ンタ
ー・
/
1999
)
。 ま
た
,
Fischbach
(
1997
) らに よれば保
健
医
療 従 事 者
の
被 害 者
理
解
が
不 十 分
であると
,
被 害 者
の
発 見
とサ
ポ
ー
トが 困
難
であ ること を
述
べ
てい る
。
従
っ て
,
看
護 職 者
に
意 識
した
観 察 力
と
観 察
の
要 点
の
理 解
が
必 要
で ある と
考
える。
実 際
の
対 応
にっ い て は
,
他 機
関の
情 報 提
供
8
.
2
%
,
他 機 関
へ の
連 絡
5
.
2
%
は
少
な
く
,
これ ら を
高
める こ
と が
DV
防
止
法 第
6
条
の
規 定
か ら
求
め ら れ る。 そ
のために は
,DV
被 害 者
の サ ポ
ー
トのた めの
機 関
や
そ の
機 関
の
役 割
な どにっ い て
,
看 護 職 者
が
幅
広い
知
識
を
得
るこ と がで き る よ うな 研 修 が 必 妾で あ る
。
今
回
,
講 習 会
や
授 業
で
DV
を
知
っ た
喬護 職 者
と
マ ス コ ミ等 か らの 情 報 しか も た ない看 護 職 者 との暴
力 内 容
お よび
DV
被 害 者
の
特 徴 的
な
行 勤
の 理
解
,
さ らに は
DV
被
害 者
へ の
対
応 に違いが な か っ た こ
と は
,
講 習 会
や
授 業
で
DV
を 理
解
する た め の
十 分
な時 間 や 内 容が不 十 分である ことや 効 果 的な教
育 方
法 が な さ れていなこ と が 考 え られ
,
その見 直 し が 課
N工 工
一
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