第6学年算数科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 算数島の大冒険Ⅰ (買い物上手はだれ?) 2 単元設定の理由 ○児童観 本学級の児童は、割合や基準量、比較量は求めることができる。しかし、既習の内容では、 「どちらがどれだけ多い」「ちがいはいくつ」等のような差による比較がほとんどで、差に よって判断することが多く、5%引きよりも 50 円引きの方が安いと、数の大小だけで直感 的に判断する者も少なくない。また、児童の生活の中では、比較をする場合、㎞とm、㎏と g等の単位の異なるものを、単位をそろえて比較することは少ない。 第5学年の社会科、「工業生産を支える人々」の学習で、日本は加工貿易を行い、製品を 売って得た利益で食料や原料を輸入していることも、意欲的に参考図書や統計資料を調べる 中で理解している。また、外国語活動にも生き生きと取り組み、英語のおもしろさを味わい、「I don’t like blue.」「What do you want?」等の活動を通して、国ごとに通貨が違い、「日本円」は、海 外では使えないことは理解している。しかし、外国為替の際に刻々と為替レートが変わり続 けていることや、それが国内の景気を左右する一因であることには思い至っていない。 ○単元観 本単元は、日常的な事象を割合の見方で把 握しようとしたり、割合を用いての様々な比 較をしたりして、生活で必要なことを実感さ せることができる。 今後の更なる国際化で、海外旅行の機会が 増えるだけでなく、将来、外国の会社との取 引や金融機関での外国為替の取り扱いに従事 する児童も増加すると考えられる。 このような状況をふまえ、本単元で、円高・ 円安の意味を理解したり、割引の仕方や多様 な購入方法に目をむけたりさせることで、こ れらが自分たちの暮らしに影響を与えること を考える上で必要となる。 現在、カタログやインターネット等の無店 舗販売でのトラブルや、悪質商法やマルチ商 法による被害等が後を絶たない。それらに巻 き込まれず、よりよい消費生活を送るために は、まず、みせかけの情報にとらわれず、商 品の情報を総合的に判断し、自分で適切に選 択・購入できるようになることが基本である。 また、日常生活でクレジットカードは広く 利用されているが、安易な使用で支払いがで きなくなるという消費者も増えている。 カードごとに割引率や特典が異なる中で、 同じ商品であれば、少しでも安く購入する仕 方を理解することは、児童が将来、消費者と してカードとの上手な関わり方を身につける ために重要である。 ○方法観 本単元は第6学年のまとめとして位置付 けられる。指導にあたっては、子どもたち が楽しく活動した外国語活動の外国のレス ト ラ ン で の 食 事 後 の 支 払 い 場 面 の 設 定 と し、意欲化を図る。 「つかむ」段階では、為替レートにより、 支払いの通貨によって得になったり、損に なったりすることを理解させ、為替レート に応じ、得になる通貨を選ぶことができる ようにする。 次に、「深める・あらわす」段階では、実 生活にも多い、何円引きと何%引きはどち らが得かを考えさせ、差と割合による比較 は、差どうしか、割合どうしにして比較す ればよいことを理解させる。 そして、「生かす」段階では、クレジット カード支払いのサービスとして購入金額の 何%分が付くカードと、何%引きになるカ ードではどちらが得か考えさせ、同じ割合 でも全体量の変化によって部分量が変化す ることを理解し、他の単元や生活場面で、 割合による比較という見方を使った問題解 決ができるようにする。 これらのことで、身近にある様々な支払 い方法を知り、場に応じて得な支払い方法 を選択できるようにし、将来、サービスの 適切な選択ができる賢い消費生活を送るた めの一助としたい。
3 金融教育の視点 支払い方法により、支払額が異なることを理解し、適切な方法を選択できるようになることは、 限られた資金を有効に使うことにつながり、賢い消費生活への意識を育てられる。 4 目標 ○支払い方法ごとの支払額を正しく求め、よりお得な支払い方を考えることができる。 ○日常的な事象を、差による比較か割合による比較かを考え、解決することができる。 5 評価基準 関心・意欲・態度 数学的な考え方 表現・処理 知識・理解 ○進んで比較の仕方 を考えたり、得な支 払 い 方 法 を 調 べ よ うとしたり、これを 活 用 し た り し よ う とする。 ○ 比 較 の 仕 方 に つ い て 考えた り、自 分の 調 べ方を わかり やす く 具体例 を用い て説 明 したり するこ とが で きる。 ○ 支 払 い 方 法 ご と に 割 引 額 や 支 払 額 を 求 め 、 得 な 支 払 い 方 法 を 求 め る こ と が で き る。 ○身近に様々な支払 い方法があること と、場合によって は支払額にちがい がでることがある ことを知る。 6 単元の指導計画と評価計画(3 時間) 学 習 活 動 教 師 の 支 援 と 評 価 つ か む ふ か め る ・ あ ら わ す い か す 1 2 種 類 の 通 貨 を も っ ている場合、円とドルの どちら で支 払う のが得 なのか調べる。 2 本単元では、適切な支 払い方法考えていくこ とをつかむ。 3 購入金額から 1000 円 引きと購入金額の 10% 引きでは、どちらが得か 考える。 4 ク レ ジ ッ ト カ ー ド に よる支払いで、購入金額 の 10%分 が サ ー ビ ス と して付くカードと、10% 引きになるカードは、ど ちらが得か考える。 ○外国語活動で学習したレストランでの食事後の支払いの 場面を設定し、意欲化を図る。 ○異なる通貨の比較場面を設定し、調べる中で、外国為替や 為替レート、円高や円安の意味も自然に理解させる。 ○何円引き(差)と何%引きの割合の比較場面を設定し、任 意に購入金額を設定して比較させる。 ○差と割合による比較は、差どうしか、割合どうしにして比 較すればよいことと、割引額によって損得がかわることを 理解させる。 ○割合どうしの比較場面を設定し、任意に買い物の金額を設 定して比較させる。 ○使用場面を具体的に説明させ、同じ 10%でも全体量の変化 によって部分量が変化することを理解できるようにする。 7 本時の指導(2/3) (1) 主眼 金額での値引きと割合による値引きの比較場面でも、どちらの店から購入するのが得か調べ どの通貨で支払うか進んで調べたり、どんな場合が得 か考えようとしたりしている。(関心・意欲・態度) 評価規準 カードごとの割引額や支払額を正しく求め、どちらの カードが得か調べることができる。(表現・処理) 差と割合による比較の方法を説明し、得な支払い方法 の選び方をまとめることができる。(数学的な考え方) 評価規準 評価規準
ることができる。 (2) 準備 場面図、ちらし (3) 展開 学 習 活 動 支 援 と 評 価 1 スーパーのちらしを見て、本時の 学習課題をつかむ。 2 割引 額が い くら に なる のか 調べ る。 3 割引額の求め方を発表し、どんな 時に得になるか、まとめる。 4 本時学習のまとめをする。 (1) 適用問題を解く。 (2) 次時の学習について知る。 ○本単元では、様々な買い物をする場面で、適切な支 払い方法を考え、買い物上手になることだったこと を想起する。 ○追究意欲を持たせるため、直感でよいので自分なら どちらで買い物をするか答えさせる。 ○店によって金額による値引きをしたり、割合による 値引きをしたりバラバラなこと、金額と割合ではど ちらが得なのか直接比べられないことを理解させ る。 ○最低の購入金額が設定されている理由を考えさせ る。 ○各自、買い物の品物や金額は自由に設定して、2店 を比較させる。 ○設定金額を1つだけで損得を判断している児童に は、実際の生活場面での購入と比べ、それでいいか 考えさせる。 ○A店の割引額を、B店のような割引率に変えての考 えがあれば、それも認める。しかし、実生活では、 割引額になおして考えることが多いので、出なけれ ば取り扱わない。 ○どちらか一方が得なのではなく、購入金額で損得が 入れ替わることに気付かせる。 ○早く終わった児童には、損得が入れ替わる金額がい くらなのか考えさせる。 ○自分が設定した購入品や購入金額と割引額を式化 し、具体的に説明させる。 ○損得が入れ替わる金額を、表を使って明らかにした 後にまとめる。 ○他の割引額と割引率の場合を調べ、まとめの正誤を 確かめる。 ○次はカードでの購入であることを知らせ、次時への 意欲へとつなげる。 どちらの店で買うのが得なのか調べよう。 店ごとの割引額を求め、どちらの店で買うのが 得か比較することができる。(表現・処理) 評価規準 割引率を割引額になおして比べればよい。 購入金額によってお得な店が変わる。(一万円が境) 問 題 歳 末 セ ー ル でス ー パ ー A は 、 5,000円以上買い物をすると 1,000円引き、スーパーBは、 5,000円以上買い物をすると 10%引きにしてくれます。 ど ち ら の 店 で買 い 物 を す る の が得でしょうか。