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デジタルカメラ出力画像の輝度範囲制限による推定植生指標の精度向上

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 77 回全国大会. 1D-04 デジタルカメラ出力画像の輝度範囲制限による 推定植生指標の精度向上 尾崎敬二† 国際基督教大学 アーツ・サイエンス学科† NDVI  (  NIR   red ) (  NIR   red ) . 1. はじめに 一般の商用デジタルカメラ画像から植生指標を推定. ここで、ρNIR ,ρred は、対象物体の、それぞれ近赤. する試みは、いくつもの問題点をはらんでいる。大き. 外域および可視光赤色域での反射率である。. な問題点のひとつとして推定した標準植生指標の値が. NDVI 値の特徴を見るために、y=NDVI,. 0.9 となる異常高領域が植生分布図に出現することで. x=  NIR /  red. ある。図 1 に示すように破線のヒストグラムには、標 準植生指標値の大きなピークが 0.9 より大きい範囲に. (1). とおくと、式(1)は式(2)で表される。. y=(x-1)/(x+1). (2). 出現している。異常高領域と可視光カメラ画像の影領 域はほぼ、重なっている。この原因の分析と対応方法 を検討し、デジタルカメラ出力画像の輝度が極端に低 い範囲の画素を植生指標推定から除去する手法を試み た。通常の写真撮 5000. 影における適正露 光範囲と類似した. 4000. 輝度範囲制限を推 Frequency. 3000. 定過程に加え、カ メラ画像から推定. 2000. の植生指標精度は 1000. -0.5. -0.3. 0 -0.1. 大きく向上した。 0.1. 0.3 NDVI. 0.5. 0.7. 0.9. 図 1 画像から推定の標準植生指標 の頻度分布. また、デジタルカ. 図 2 植物葉,標準白色板および標準グレー反射 板の分光反射率特性. x=9 のとき、y=0.8, x=19 のとき、y=0.9 となる。 植物葉のクロロフィルの活動が活発な時、ρNIR は高く、 ρred は低くなり、両者の比,x の値は図2より高々15. メラ出力画像を、. 以下の範囲におさまっている。つまり、NDVI 値が 0.9. ある種のセンサー. を超えれば異常高とみなせる。. として用いるとき. カメラ出力画像の画素値(DN:Digital Number)と植物. には、より高精度の植生指標値推定のために、ガンマ. 葉表面からの分光輝度の関係を考察する上で、入射光,. 値を 1.8 程度にすることを提案した報告である。. 対象被写体の分光反射率,レンズフィルターの分光透. 図 3 入射光からカメラの像面露光までの光の流れ. 過率,カメラの露光時間,カメラの撮像素子の分光 感度特性が重要である。これらの関係を示す入射光. 2.カメラ出力画像の輝度範囲設定 標準植生指標 NDVI(Normalized Difference Vegetation Index)の定義式を、式(1)に示す。. の流れを図 3 に示す。近赤外光領域の(DN)Nir と可視光 赤領域の(DN)VisRed を表す式を次に示す。. Improvement of Accuracy in Estimated Vegetation Index by Restriction of Luminance Range in Images Captured by Digital Cameras. †Keiji OSAKI † International Christian University, Arts & Science. 2-33. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 77 回全国大会. 表 1 図 5 の 3 方向に対応した分光放射輝度計測 定値から算出の標準植生指標結果 ρ(%) 1. 18% neutral gray. 10. 100 (DN)converted 1.6. DN 6. 1.2. 16. 0.8. 40. 0.4. 102. 輝度範囲制限なしで植生指標を推定した結果で、異常 高領域が広がっており、推定植生指標値は、影領域で 0.9 以上を示している。一方、図 6(中)の植生指標分布. γ=1.8 γ=2.0 γ=2.2. 図では、異常高領域は、ほとんど影領域として推定さ れた。図 6(右)に、NDVI のスケールを色分けしたカラ. 0.001. 0.010. E(lx・s). 0.0 1.000. 0.100. 255. ーバーを示す。. 図 4 変換画素値(DN)converted と露光量 E[lx・sec] の関係 写真撮影における適正露光範囲と類似させたデジタル. カメラの変換画素値(DN)Converted と露光量 E[lx・sec]の 関係を図 4 に示す。カメラ出力量と露光量差の比で表 されるガンマ(γ)を変化させた場合の直線と、露光量. 1. 10dB の範囲制限域を合わせて示している。 3.出力画像から推定の NDVI の分布図 植生指標推定の対象. 4.分光放射輝度計測定値による推定の評価 表1に図6に示す3方向から測定した分光反射率から算出 した標準植生指標 NDVI 値を示す。植物葉の分光反射率 測定結果を図7に示す。通常のデジタルカメラ出力画像を ディスプレイ装置に表示する場合のγ値は 2.2 であるが、 このγ値で推定植生指標の分布図を作成すると、異常高領 域画素が全画素に占める割合は 7%となり、推定精度に悪 影響を及ぼしていた。そこで、γを変動させて、推定植生 指標の異常高割合[%]を求めた。結果を図 8 に示す。右縦 軸に異常高割 M-4(above) 合[%]を示す。 M-5(Left) γが 1.8 以下 M-6(Right) GrayPlate でこの割合は 1%以下となる。 図8に分光放 射計測定値か ら算出の NDVI の平均値を● wavelength(nm) で示す。 図 7 分光放射計による図 6 にある 3 方 向からの植物葉分光反射率測定結果 5.まとめ 0.8. Above. Reflectance. としたデジタルカメ ラ可視光出力画像を、 図 5 に示す。推定し. 0.6. 0.4. 0.2. Left. Right. 評価するために、分. 0. 400. 光放射輝度計を用い て、視野角 5 度、観 測 距 離 を 約 15 ~ 20cm として 3 方向 で測定した。分光反. 図 5 植生指標推定の対象とした デジタルカメラ可視光画像. 射率を求めるための基準となる標準白色板と、出力画 像の露光条件の調整用に標準グレー反射板を画像に含 めている。得られた結果を図 6 に示す。図 6 の(左)は、 -0.8 -0.4 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1.0. 図 6 出力画像から推定の標準植生指標分布図:(左)輝 度範囲制限なし(中)輝度範囲制限あり(右)標準植 生指標値の色帯. 600. 700. 800. カメラ画像から推定の標準植生指標 NDVI の精度は、出 力画像の推定の過程で輝度範囲制限を施すことにより、 1 大きく向上した。分光 画像から推定 放射計測定値から算出 測定分光反射率から算出(M-4) 0.9 測定分光反射率から算出(Mean) の NDVI との差の割合 測定分光反射率から算出(M-5) は 3.2%程度であった。 異常高割合(%) 0.8 ただし、γ値を 1.8 とし て画像から植生指標を 0.7 推定した。γ値を 1.8 とする妥当性について 0.6 は今後の検討課題であ る。 0.5. 謝辞 本研究は平成 26 年度科学研究費補助金基 盤(C)(課題番号: 26450367)の助成を受け たものである。. 2-34. 500. 標準植生指標. た植生指標の精度を. 1.4. 1.6. 1.8. 10. 8. 6. 4. 2. 0. 2. γ. 図 8 カメラ画像から推定と、 分光反射率測定値から算 出の標準植生指標の比較. Copyright 2015 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(3)

図 4  変換画素値 (DN)converted と露光量E[lx・ sec]

参照

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