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日蓮聖人遺文中に見られる法然像

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全文

(1)

日蓮聖人が法華経を流布するにあたり、日本国中に広まっていた念仏は大きな障害であったo聖人は念仏等より法 華経がすぐれているということを説くことによって、自身の意志を大衆に知らしめようとされた。そこで、批難破折 される側の法然上人について見ていくことにより、聖人の教えの一端が見られると思うo法然上人と日蓮聖人との間 には、時代のづれがあり、聖人在世中の念仏者は法然の弟子、門下であるが、それらの諸師を排斥するよりも、日本 の念仏の根本と目される法然を責めることが重要であったろう。その頃の国内の念仏の状勢について、聖人は次のよ うに述べられる ︵1上︶ ﹁善導、法然が末の弟子等⋮⋮国中に充満せり。﹂ ﹁日蓮いかにかしこくも明側房、公胤僧上、顕真座主等にはすぐべからず。彼の人人だにもはじめは法然上人をな ︵2︶ ん︵難︶ぜしが、後にぶな堕チて、或は上人の弟子となり、或は門下となる﹂ ﹁善導、法然が一門は、すわすわ、天台真言の人人も実に自宗が叶上がたければ念仏を申スなり。わづらわしくか ︵qu︶ れを学せんよりは、法華経をよまんよりは、一向に念仏を申シて浄土にして法華経をもさとるべしと申ス。﹂

日蓮聖人遺文中に見られる法然像

奥野本洋

(妬〕

(2)

というようであった。そのように多くの念仏者の中で、法然上人を破折することは、聖人の身にも及ぶことにもなっ てくる。 聖人が法然を見る時、悪人、大誇法の者等呼称に差異が見られるが、大別すると、一、悪人、悪知識、一、師子身 中の虫、天魔が身に入る等の表現のちがいであり、いづれも誇法の者ということである。一、悪人、悪知識等と見ら 似たような表現では、 れる遺文を見ていくと次の如くである。悪人と指しているのは、 ︵7︶ クシテクノノ ﹁我力道ヲ壊乱シ悪人転多如二海中沙一⋮⋮即法然房是レ也と⋮⋮﹂ ︵。。︶ 二︽Qrハ ﹁滅後悪人弘法・慈覚・智証・善導・法然等是也。﹂ ﹁念仏者等命議して云ク、此れ程の阿弥陀仏の御敵、善導和尚、法然上人をのる︵罵︶ほどの者が、たまたま御勘 ︵Ru︶ 気を蒙りて此島に放されたるを、御赦免あるとていけ︵生︶て帰さんは心う︵憂︶き事也と﹂ しかし、聖人は、この法然を例にあげ、強く糾弾せねばならぬとの覚悟の上に〃誇法堕獄″とまで言及されていく。 ﹁此五十年が間、一天四海一人もなく法然が弟子となる。法然が弟子となりぬれば、日本国一人もなく誇法の者と ︵ 隆正義上事云云。﹂ 侭 v ︶ なりぬ。﹂ スルワ

スルレヂセヲツワ

﹁法然上人之孫弟念阿弥陀仏、道阿弥陀仏等諸聖人等ノ訴訟二日蓮一状二云ク、欲下早グ被し召決二日蓮一擢破二邪見一興中 セントヲ︵ん茜︶

一、誇法堕獄邪師法然

(96)

(3)

邪智とも述べられているが、それは、 ︵M︶ ニシテ ﹁悪世ノ中ノ比丘︿邪智心謡曲等云云。⋮⋮善導・法然⋮⋮﹂ とみられる。誘法の者との表記は、 ︵通︶ ﹁善導・法然等の誇法の者にたぼらかされて﹂ ︵略︶ ﹁此五十余年に法然という大誇法の者いできたりて⋮⋮﹂ ︵Ⅳ︶ ﹁善導・法然も是に例して知ぬくし。誰か智慧有ん人、此誘法の流を汲て⋮⋮﹂ ︵昭︶ ﹁善導・法然誇法の者なれば⋮⋮﹂ ︵u︶ ﹁法然・弘法等ノ大悪知識是也云云。﹂ ︵皿︶ ﹁末法当今二於テ悪知識卜云ハ法然・弘法・慈覚・智証等ノ権人誇法ノ人人ナリ﹂ その他、悪⋮⋮とつくものでは、 というものがある。 御講聞書には、 又、悪知識と見られるのは、 ︵昭︶

ブトリ

﹁云一法然一有一悪比丘一。﹂ ﹁法華経誹誇の悪知識たる法然・弘法等をたの錨︶ ︵9︶ ﹁悪友トハ法然・弘法・慈覚・智証等是也。﹂ (97)

(4)

︵岨︶ ﹁所謂弘法・慈覚・智証・善導・法然・達磨等ノ大誇法ノ者也。﹂ 等とある。直接的に誇法とは書かれていなくも、次のように反語的に述べられることもある。 ﹁我等を如説修行の者といはずぱ、釈尊天台伝教等の三人も如説修行の人なるべからず。・・⋮・善導・法然⋮⋮等は ︵釦︶ 即法華経の行者と云はれ、⋮⋮﹂ その他では、 ニシヲ︵別︶ フカニ テ ﹁源空深ク迷二此義一故二於二往生要集一起二僻見こ ︵犯︶ ﹁善導・法然竝に当世の学者等が邪義に就て﹂ というように、僻見・邪義の表現がみられる。これらは皆ニァンスの差こそあれ、いづれも法然が誇法者であるとい う内容である。守護国家論中には、 ︵認︶ プ ソ フル ーー ﹁習一法華・真言等一諸人ヲ響二群賊・悪衆・悪見ノ人等一源空ヵ重罪﹂ ︵型︶ ソトヲシテナ ヅ ﹁源空ハ誘法ノ者也。所謂選択集ノ意ハ令三人捨二法華・真言一定メ書シ了ヌ。﹂ 毫︵妬︶

入ワ

ニケ ﹁法然上人ノ書二物語一間於一法華真言一付し難ヲ或ハ響二去年ノ暦祖父ノ腹こ とあり、法華と真言を誹誘する法然の表現が見られるのだが、三十八才鎌倉の地での著であるそれに対し、五十四才 身延で著わされた曾谷入道殿許御書では、 ニモ セル ﹁弘法大師ノ十住心論⋮⋮此等ノ誇法誘人ハ慈恩得一之超二過シ三乗真実一乗方便之狂言一善導法然之雲二泥千中無 ︾一モ︵恥︶ ニモ/の と膿し、真言の立場が逆転し悪知識諦法の法然でも弘法に対すれば、その罪も軽いという表現が承られるのである。 一捨閉閣仙之過言一也﹂ (98)

(5)

﹁浄土宗の高祖也。十七歳にして一切経を習上極め、天台六十巻に渡り、八宗を兼学して、一代聖教の大意を得た りとののしり、天下無双の智者、山門第一の学匠也云云。然るに天魔や其身に入りにけん、広学多聞の智慧も空く、 ︵”︶ 諸宗の頂上たる天台宗を打捨て、八宗の外なる念仏者の法師と成りにけりo﹂ ︵犯︶ というふうである。この表現は、立正安国論中にも同意のものがみられる。法然上人の籾徳というものはその当時大 したものがあったのである。それを聖人は、彗星とも称した。 卜︵羽︶ ヤリ ワ ク ﹁後鳥羽院ノ治天下建仁年中日本国二出二一シ彗星一名ヲ曰二源空法然一。﹂ それほど称賛された法然だが、その身に天魔・悪魔が入ったというのである。 ︵釦︶ ﹁権大乗・実大乗経ヲ極メたるやうなる道紳・善導・法然等がごとくなる悪魔の身に入りたる者﹂ ︵狐︶ ﹁而ルを天魔の身に入シて候善導・法然なんど⋮⋮﹂ 小一一 トテ 季診ニ ワ︵犯︶ 一I然後鳥羽院ノ御宇建仁年中二法然、大日二人ノ有二増上慢ノ者一。悪鬼入二其身一狂惑ニシ国中ノ上下一﹂ ︵記︶ ﹁観経へすかしをとす悪友は、善導・法然是也。此は第六天の魔王が智者の身に入シて善人をたぽらかす也。﹂ 天魔が身に入ったというのではなく、法然自らを指して天魔との表現もみられる。 ︵鈍︶ .切衆生、善導・恵心・永観・法然等の大天魔にたぽらかされて﹂ 天魔等が智者の身に入って、せっかく大乗の教学を習得しながら誘法者になってしまうというのは、師子身中虫とい われることであろう。 らぱ、 次に、法然は智者であるが、天魔がその身に入ったが為に、臨終の相悪く、堕獄を示したとの表現を追っていくな (”)

(6)

フカワ︵妬︶ シ ﹁誇法の法然に同じて如一師子ノ身中ノ虫ノ自食一節子一文。﹂ ︵妬︶ ﹁師子の身の中の虫の師子を食うと、仏の記シ給フはまことなるかなや﹂ ︵w︶︵犯︶ 諦法者である法然は、愚擬の道俗や女人をたぶらかしたり、すかしたりする為に、堕獄となり、悪い臨終の相を示す こととなる。 ↑|ヲ︵調︶ ス プ ﹁法然上人竝二所化ノ衆等ノ称下可レ堕一阿鼻大城一由典。﹂ ︵蛆︶

夕スノ

﹁如レ是申師も弟子も阿鼻の焔をや招かんずらん﹂ 七つるそめかと壷︸シヂッレ・︸︵虹︶ ﹁法然房が墓所をば、仰二付テ犬神人一堀二出之一、被し流一鴨河一畢ヌ。

ニハ§︽︸レワ︵蝿︶

﹁邪師源空存生之間永ク沈一罪条一滅後之今ハ且刎一死骨一。﹂ 天笠十四五六巻 ↑|ク龍樹菩薩造

1十協婆沙儲伝Ⅱ顯什言訳

ハシヲセハナレトを

不退地一Ll難行道警如陸路歩行苦

ワレハニナルカ ーl易行道水道乗し船則楽一 二 十仏百三十余菩薩並阿弥陀仏等 ︵“︶ 一代五時図に浄土の系譜が次のように象られる。

二、法然上人の系譜と捨閉閣拠

︵蛇︶ ﹂ (IOO)

(7)

聖人が法然を取りあげ攻撃される時には、必ずといってよい程、道緯・善導等の名があがっている。守護国家論に テ ニル

ワテ

テ ﹁曇瀞・道緯・善導・慧心等ノ諸師皆於二法華真言等ノ諸経一作二末代不相応ノ釈一。依レ之二源空竝二所化ノ弟子以二 一I善導玄義一巻.序分義一巻。定善義一巻。散善義一巻。観念法門一巻。 往生礼讃一巻。般舟讃一巻。法事讃上下。已上九巻。 ノ 隠岐院御宇建仁年中今五十余年也 一唐世 −1曇驚法師 一斎世 11法然源空 ノ ー道緯禅師善導師也作二安楽集二巻一 二ク ニク ノ ストモタ 安楽集云大集月蔵経云我末法時中億億衆生起行修道未し有ニ ノ

ハノナリチノノ〃、午スナリト

一人得者一・当今末法是五濁悪世唯有二浄土一門一可二通入一路。 唐世

難行l聖道l雑行

T捨閉閣鋤天台︾

易行l浄土l正行

天台法 −1阿弥陀仏・十即十生百即百生 六百三十七部二千八百八十三巻 選択集一巻

−1騨塗二溌澄繩鯉等一切。除二阿弥陀仏二切仏菩薩一切神祇襟。

ノ 本三論宗人作二浄土論註二巻一 華宗等八宗 (10I)

(8)

と述べ、曇鴬から恵心僧都源信そして法然への流れがみられる。善無畏紗に、 ︵媚︶ ﹁曇驚ノ難易、道紳ノ聖道浄土、善導が正雑二行乃名目於引キ天天台・真言等の大法於念仏乃方便と成せり。﹂ 法然は念仏宗を立てるにあたり、自宗をほめる為に他宗を嫌う常套手段を用いたのだと聖人は言われる。︵善無畏妙 取意︶道緯については撰時抄に次の如く述べている。 ﹁漢土の道縛禅師が云ク、正像二千、四箇の五百歳には、小乗と大乗との白法臘なるべし。末法に入シては彼らの ︵仰︶ 白法皆な消滅して、浄土の法門念仏の白法を修行せん人計り生死をはなるべし。﹂ ﹁道紳禅師という者あり。唐の世の者、本は浬梁経をかうじけるが、曇鴬法師が浄土にうつる筆を見て、浬藥経を ︵蝿︶ すてて浄土にうって聖道・浄土の二門を立テたり。又道紳が弟子に善導という者あり。雑行・正行を立つ。﹂ そして、その道縛の弟子の善導が雑行正行ということを言い出したのだと。 ︵蛸︶ ﹁善導は法華経を雑行と名け、剰へ千中無一として千人信ずとも一人得道の者あるべからずと書り。﹂ 当時の人含に、善導・法然は、弥陀の再誕あるいは勢至菩薩の化身とあおがれていた為、その者たちが法華経を誹 誘することは、一大事である。それに対し、聖人は、彼らが千中無一、未有一人得者というが、それは経に照らして の見解ではないことを示すのである。聖人がそれについてふれている御書をゑるならば、化身・再誕とゑれるのは、 ナ!︵印︶ シ キ ﹁号二勢至ノ化身一或ハ仰一善導ノ再誕一﹂ ︵団︶ ﹁生身の弥陀仏とあがむる善導和尚﹂ ︵蛇︶ ﹁善導和尚は弥陀善逝の応化、或は勢至菩薩の化身と云へり。法然上人も亦然也。善導の後身といへり。﹂ ソテ卜︵妬︶ 法華真言等一立一羅行こ (〃2)

(9)

︵粥︶ ﹁善導和尚は西土の教主弥陀如来の化身なり。法然上人は大勢至菩薩の化身なりo﹂ ︵別︶ ﹁阿弥陀仏の化身とひびかせ給フ善導和尚⋮⋮勢至菩薩ノ化身とあをがれ給フ法然上人⋮⋮﹂ という如くである。又、千中無一等は広範囲にわたって上げているが、一部を上げれば、 ︵弱︶ ﹁未有一人得者十即十生百即百生千中無ご ︵弱︶ ﹁法華経は末法に入ては未有一人得者千中無一等﹂ ︵師︶ ﹁十即十生百即百生乃至千中無一・﹂ ︵肥︶ ﹁善導・法然が千中無一の悪義。﹂ とある。法然は、善導らの釈を料簡して、末代には念仏以外の法華経などを雑える念仏では、千人が持つとも一人と して仏になることなく、一向に念仏する者は、十人が十人成仏するのだというのであるが、聖人は、 ︵帥︶ ﹁経文には若有聞法者無一不成仏と談じて、此経を聞けば十界の依正皆仏道を成ずと見上たり﹂ ︵例︶ ﹁此事本より私の語を以て是を難ずべからず、経文を先として是をただすべきなり﹂ と述べ、私の語で判断すべきでないことを指摘する。 次に、捨閉閣勉について見ていくならば、日蓮聖人が依法不依人の依法とする法華経を、法然は〃捨閉閣勉″と扱 っているのである。即ち、法華・真言等の難しい修行は必要ないとしたのである。そこで聖人遺文にも、この法然の 四字の言葉に対して反撃する点が処々に見られる。四字についてふれているところを見ると、 ︵腿︶ ﹁法然が ﹁法然上人ノ捨閉閣勉ノ四識︶ 捨閉閣勉﹂ (〃3)

(10)

ヲ︵泥︶ 時之妙典一。﹂ ︵“︶ ﹁法華経の門を閉チよ﹂ ︵洞︶ ﹁法然が捨閉閣拠の文﹂ ︵私︶ ﹁此三人の念仏を弘めさせ給上し時にのたまはく、未有一人得者、千中無一、捨閉閣勉等云一ご ︵布︶ ﹁法然上人は捨閉閣勉﹂ テ

ュレテヲヒ

ヲチテワチ

ヲニシテ ヲ ツ ﹁依二法然之選択一則忘二教主一而貴二西土之仏馬太一勉二付属一而閣二東方之如来一唯専二四巻三部之経典一空グ伽一二代五 ﹁法然が捨閉閣勉﹂ ︵髄︶ ﹁法然上人云ク捨閉閣伽云云。﹂ ︵碗︶ ﹁末法には法華経の門を堅く閉て人を入しじとせき﹂

スレハナレハセョ︵肥︶

﹁対一称名念仏一難行方便捨閉閣揃﹂ ︵的︶ ﹁法然が法華経をなげすてよ﹂ ︵ ︵鰯︶ ︵、︶ ﹁法然が捨閉閣拠等﹂ 、 ︶ ﹁法然は捨閉閣拠と一妻。﹂ ︵両︶ ﹁法然が捨閉閣勉の四字﹂ ク︵ね︶ ﹁捨閉ノ閉ノ文字ハ閉し眼ヲ﹂ ︵布︶ ﹁法然ノ捨閉閣勉﹂ (IO4)

(11)

﹁佐渡国の念仏者等数百人、印性房と申スは念仏者の棟梁也。日蓮が許に来て云ク、法然上人は法華経を伽テよと ︵鯛︶ かかせ給フには非ず。一切衆生に念仏を申させ給上て侯。﹂ 法然上人が法華経を伽よと言った裏には、法華経が末代の機に叶ないということが述べられるのであるが、日蓮聖 ︵艶︶ 人は、そのような説は用いないのだといわれる。聖人は開目抄の中で ス フ ハタリキニ シクナリ ﹁法然云ク諸行ハ非し機二失し時ヲ等。云云⋮⋮伝教大師云ク正像梢過キ巳テ末法太有し近。法華一乗ノ機今正其時。 ルルコトヲ レ ハ ︵碗︶ 何ヲ以テ得し知。安楽行品二云ク末世法滅ノ時也云云。⋮⋮彼は一切経に証文なし。此正法華経によれり﹂ と述べ、むやぶに法然を攻撃しているのではなく、それだけの理由があることを示している。 テ

ワテヲリ

ッフヲル

﹁於二此国土一以二権教一取二人ノ意一失二実教一者有し之鍬如何。答テ曰ク爾也。問テ曰ク其証拠如何。答テ曰ク法然上 シチヲセ ニノソ フ︵師︶ 人所造ノ等選択集是也。今出二其文一合二上ノ経文一令し露二顕セ其失一。﹂ 者達の反論が見られる。 以上、捨閉閣勉の主なるところを上げたが、法然はそれを選択集にて述べているのである。 ナート︵帥︶ テ ヲ上 ﹁貴践上下皆以二選択集一思二化法ノ明鏡一﹂

フカソ︵田︶

﹁今ノ世ノ道俗ハ貴二選択集一故一こ

ハスワ︵躯︶

リトノ・ソモノリ ソ シ ワ ﹁有二法然一作二選択集一夷則破二一代之聖教一遍グ迷二十方之衆生一。﹂ 日蓮聖人が、法然は選択集にて捨閉閣勉と書き法華経を捨てることは諦法であると攻撃されるのに対し、 ︵ね︶ ﹁法然ハ捨閉閣勉卜云上﹂ その門下の (〃5)

(12)

以上聖人の法然に対する批難、攻撃を見てきたが、聖人と時代を同じうした法然の弟子を批難するよりも、やはり 法然を元凶とみられている。そして、同時に、道緯、善導等の源流をあげ、法然の思想の依りどころをついている。 聖人の他宗批難は、念仏宗に限ったことではないが、聖人の立教開宗と同時ぐらいに念仏への攻撃が始まり、それが 一番永い期間に及んでいる点に特長がある。又、その信仰を持つ層が聖人の教化の対象とする層、即ち一般大衆にあ った事や、一方は弥陀の名号、一方は法華経の名号を唱へるという類似点があった為に、自分の意図する宗教を流布 する為には、何をおいても破折せねばならぬ相手であった。 ワシ潮︵師︶ シ ソシテ

ヲキーテテ

﹁法然・隆寛興二浄土宗一破二実大乗一付二権宗一捨二一切経一立二教外一。﹂

テニ

ヲル

ルヘヲモ

﹁於二法然一者不レ知二純円之機・純円之教・純円之国一。為二権大乗ノー分一観経等ノ念仏不し辨二権実一震旦ノ三師之釈

ヲハシ卜︵肥︶

ノ七

ケソ

以し之ヲ此国二令二流布一実機二授二権法一純円ノ国成二権教ノ国一⋮⋮﹂ いづれも、権大集の観経等を依りどころとしている点を強く指摘しているのである。 ﹁浄土宗と申スも権大乗の一分なれども、善導・法然がたばかりかしこくて、諸経をぱ上げ観経をぱ下シ、正像の シテ 機をば上げ末法の機をば下、末法の機に相叶へる念仏を取出シて、磯を以て経を打チ、一代の聖教を失こて念仏の ︵鯛︶ ︹註︺ ︵1︶種々御振舞御蒋︵定九八四︶ ︵2︶破良観等御醤︵定二一八四︶ ︵3︶十章妙︵定四九○︶ ︵4︶行敏訴状御会通︵定四九七︶ 一門を立テたり。﹂ (〃6)

(13)

︵狐︶一谷入道御諜︵定九九二︶ ︵犯︶安国論御勘由来︵定四二三︶ ︵釦︶開目抄︵定五五六︶ ︵”︶当世念仏無間地獄事︵”︶当世念仏無間地獄事︵定三二︶ ︵犯︶立正安圃論︵定二一七︶ ︵”︶念仏無間地獄紗︵定三八︶ ︵型︶〃 ︵調︶守護国家論︵定一 ︵型︶善無畏三蔵妙全 ︵虹︶守護国家論︵定一 ︵鋤︶如説修行紗︵定州 ︵”︶御講間諜︵定一蚕 ︵肥︶四条金吾殿御返軍 ︵画︶里名五郎太郎殿鋤 ︵肥︶南条兵術七郎殿淘 ︵喝︶題目弥陀名号勝坐 ︵M︶般蓮房御返事亀 ︵昭︶法華本門宗要妙

︵胆︶〃︵定一薑

︵u︶御講聞書︵定一室 ︵皿︶上野殿後家尼御端 ︵9︶御講聞潜︵定一三 ︵8︶御講聞替︵定一蚕 ︵7︶念仏無間地獄妙 ︵6︶撰時抄︵定一Q一 ︵5︶種々御振舞御諜 ︵定一 ︵調︶〃 ︵定一 ︵妬︶︵定本九○七頁︶ 守護国家論︵定一 善無畏三蔵妙︵定 郷 御 諜 ○ 五 ︶ ″ ︵定一○六︶ ″ ︵定一一七︶ 四 七 五 ︶ ︵ 定 九 L 定一○三二︶ 地獄妙︵定一秀 ︵定二五七六︶ ︵定二五九○︶ 家尼御前御返奇 ︵定二五四五︶ ︵定二五六五︶ 宗要妙︵定二 返事︵定六二一 名号勝劣事全 七郎殿御書全 太郎殿御返事 殿御返事 ︵定二五六五︶ 紗︵定九三七︶ 論︵定二二︶ ︵ 定 九 七 ︶ 三九 一ハ︶ ○︶ 返事 五︶ 五︶ 一 一 八 ︶ 一 一一一一 二 五 一 ︶ 一一一︶ ︵定二九八︶ ︵定三二五︶ 蔀︵定四一九︶ 嘗 ︵定三二九︶ (IO7)

(14)

60595857565554535251504948474645444342414039383736353433 へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ 嘗一嘗一讐嘗警一讐嘗一一画一一一四一一一一一画一一一一一

鰡耀灘溌"雛:室粥室識瀧鶴首灘粟鰡

問比抄金抄訴金五問無間○○一○二無安無華対尼五抄作房抄 答丘,-、吾へ状吾郎答問答三○一三二間国問題治御郎,-,仏御,-、 弟兄 定(抄 聖愚問答 九 二 三 ︶ 智妙房御返事︵定一 二乗作仏事︵定一五 撰時抄︵定一○四一 星名五郎太郎殿御返 千日尼御前御返事︵ 災難対治妙︵定一七 唱法華題目妙︵定一 念仏無間地獄紗︵定 立正安国論︵定二一 念仏無間地獄妙︵定 ︵定二二八三’五︶ 妙上︵定三六一︶ ″ ︵定三六二︶ 里名五郎太郎殿御返事︵定四一 四条金吾殿御返事︵定六六三︶ 行敏訴状御会通︵定四九八︶ 太郎殿御返 殿御返事︵ 御会通︵定 定六○七︶ 殿御返事︵ 定一○四○ 尼御返事︵ 抄上︵定三 ︵ 一 ハ 紗︵定三八三︶ 地獄妙定三九︶ 定 六 六 三 ︶ ○︶ ︵定一五六八︶ 一二一ハー︶

凹蛸&ご蜜一も

、-ノに、-ノ、-ノ 石宇 定 八二六︶ 四一九︶ 五四二︶ も同じようにみえる。 一ハ︶ (〃8)

(15)

︵“︶星名五郎太郎殿御返事 ︵鑓︶題目弥陀名号勝劣事︵ ︵“︶当世念仏者無間地獄事 ︵“︶六郎紐長御消息︵定四 ︵錨︶法門可被申様之事︵定 ︵錨︶行敏訴状御会通︵定四 ︵師︶開目抄︵定六○八︶ ︵鍋︶曾谷入道殿許御需︵定 ︵的︶撰時抄︵定一○一九︶ ︵”︶下山御消息︵定二一三 ︵、︶〃 ︵定一三三 ︵だ︶立正安国論︵広本︶︵ ︵渦︶教行証御書︵定一四八 ︵”︶妙法比丘尼御返事︵定 ︵布︶諌暁八幡抄︵定一八四 ︵布︶一代五時図︵定三一八 ︵両︶断簡︵定二四九五︶ ︵氾︶御講聞齊︵定二五八八 ︵門︶〃︵定二六一六 ︵帥︶念仏無間地獄妙︵定三 ︵趾︶守謹国家論︵定三三 ︵蛇︶立正安国論︵定二一四 ︵“︶佐渡御番︵定六一六︶ ︵別︶一代聖教大意取意︵定 ︵妬︶︵定本五九四︶ ︵妬︶災難対治妙︵定一六七 ︵師︶教機時国妙︵定二四五 ︵卵︶当世念仏者無間地獄事 ︵的︶本尊問答妙︵定一五八 星名五郎太郎殿御返事 ︵広本︶︵ 一 六 七 ︵ 定 題目弥陀名号勝劣事︵定二 当世念仏者無間地獄事︵定 六郎紐長御消息︵定四四一 法門可被申様之事︵定四四 行敏訴状御会通︵定四九七 開目抄︵定六○八︶ 曾谷入道殿許御需︵定九○ 撰時抄︵定一○一九︶ 下山御消息︵定二一三九︶ ″へ挙延一二二二hし︶ ︵定一三三九︶ ︵ 定 定一四六四︶ ︵定一四八三︶ 岬返事︵定一五五七︶ ︵定一八四五︶ ︵定二二八五︶ ︶ 二四五︶ 地獄事 一五八 、・ノ、-ノ九、-'、-ノ 七五︶ 四一六︶ 定二九九︶ ︵定三一三︶ 四一︶ 四四五︶ 九七︶ 九○七︶ ︵定三一八︶ 一︶ 嘗 (〃9)

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