加速度センサを用いた光るロープパフォーマンスシステムの提案
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(2) Vol.2013-DCC-3 No.14 2013/1/22. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. • 音楽に合わせてあらかじめ振付けされた動きによるパ フォーマンス. • 音楽には合わせないロープを有効に利用したパフォー マンス. これより,ダブルダッチによるパフォーマンスには,音 楽に合わせた振付けと同期する光の制御と,ロープの動き に合わせた光の制御の 2 つが必要となる.筆者は文献 [1] で,パフォーマ自身が振付けを行うように光の制御を行う ソフトウェアの開発を行い,パフォーマ自身が光と身体の 対応を考える仕組みを提案してきた.この手法により,身 体の動きの方向と光が身体上を動く方向を調整することで 新しい表現が可能になる,といったような知見を得た.光 の制御を音楽の音量や加速度センサの値と同期させる,と いったインタラクティブな制御手法だけではこのような新. 図 2. しい表現は生み出すことができない.よって,提案システ. システム構成. Fig. 2 System Configuration. ムでも音楽に合わせて光の振付けを行うシステムを採用 し,ロープの動きによってインタラクティブに光を制御す. あるときにだけ点灯させ,パフォーマは地面に足がついて. るシステムと切り替えながら光の制御を行う.また,筆者. いるとき(ロープが上部にあるとき)だけ点灯させる.こ. は文献 [2] で,加速度センサを用いてダンスのステップを. のように制御することで,ロープが下部にきたときに必ず. 認識し,ダンスを踊りながら音楽を演奏するシステムを開. ジャンプしているはずのパフォーマが常に動いていない. 発した.音楽のテンポを考慮した動作認識手法を提案した. ように見える,といった演出が可能となる.ロープの回転. が,本提案システムにおいても,パフォーマのジャンプと. 方向と回転速度を光の点滅によって錯覚させる,パフォー. ロープの回転速度をしきい値処理・パターンマッチングを. マとロープの位置関係を光の点滅によって錯覚させる,と. 組み合わせて認識を行う.. いった身体だけでは表現できない手法を模索する.. 提案システムの構成を図 2 に示す.パフォーマの衣装と ロープに無機 EL ワイヤを利用し,パフォーマとロープの. 3. まとめ. 動きの認識には 3 軸加速度センサを用いる.加速度センサ. 本研究では,ダブルダッチで使用するロープに無機 EL. のデータを Arduino と XBee による無線通信によってリア. ワイヤを利用することで,パフォーマとロープの両方の光. ルタイムに PC に送信する.システムの利用手順は以下の. の点滅を制御するシステムを提案した.パフォーマとロー. 通りである.. プの両方に加速度センサを装着し,パフォーマが跳ぶタイ. ( 1 ) パフォーマンスの前に,開発したアプリケーションを. ミング,ロープの回転速度を認識することによるインタラ. 用いて音楽に合わせた光の点滅パターンの作成・イン. クティブな点滅パターンの制御と,音楽に合わせた光の点. タラクティブに光の制御を行う部分の指定を行う.. 滅パターンの作成を併用することで新しい表現を目指す.. ( 2 ) パフォーマの腰とロープの持ち手に装着した 3 軸加速. 今後の課題としては,加速度センサによる動作認識手法. 度センサよりデータを取得し,PC 内で解析を行う.. の評価実験を行い,実際のパフォーマンスにおいてどれ. ( 3 ) パフォーマとロープの両方の動作認識の結果を用い. くらいの精度で認識できるか実験していきたい.また,パ. て,無線通信によって光の制御を行う.. フォーマとの提案システムの実運用を重ね,どのような視 覚効果を生み出すことができるか検証を行っていきたい.. 2.1 ロープと身体による光を用いた表現方法 実世界における光の回転体の例として,加藤によるス イープ表現をもとにした光を用いた作品である「Rokuro」. 参考文献 [1]. [3] がある.Rokuro では,光ファイバの軸をモータで高速 回転させ,回転している光ファイバに LED の光を通すこ とで立体的な形状を形成している.この作品では,高速回. [2]. 転する光ファイバによってまるで CG のような回転体を実 現している.本研究では,高速回転するロープの点滅を制 御することによって,ロープと身体を融合させたパフォー マンスを創出する.例えば,回転中のロープを低い位置に ⓒ 2013 Information Processing Society of Japan. [3]. 藤本 実, 藤田直生, 寺田 努, 塚本昌彦: Lighting Choreographer: ウェアラブル LED パフォーマンスシステムの設 計と実装, 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol. 16, No. 3, pp. 517-525 (2011). 藤本実, 藤田直生, 竹川佳成, 寺田努, 塚本昌彦: ウェアラ ブルダンシング演奏システムの設計と実装, 情報処理学会 論文誌, Vol. 50, No. 12, pp. 2900-2909 (2009). 加藤良将: スイープ表現と触覚をもとにした容易に参加可 能な形態生成手法, 第 10 回 NICOGRAPH 春季大会, I-5 (2011).. 2.
(3)
図
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