• 検索結果がありません。

板橋発 サバイバーシップ研究会 地域の在宅医療を支える多職種連携研修会

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "板橋発 サバイバーシップ研究会 地域の在宅医療を支える多職種連携研修会"

Copied!
44
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)公益財団法⼈. 在宅医療助成. 勇美記念財団. 2017 年度(後期)指定公募 「地元医師会、⾏政を交えた顔の⾒える多職種連携研修会への助成」. 完了報告書. 「板橋発 サバイバーシップ研究会 地域の在宅医療を⽀える多職種連携研修会」. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会 板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが安⼼して住み慣れた地域で暮らすために. 開催記録・アンケート・資料は、「がんの在宅療養」のウェブサイトにて ご覧いただけます。 http://homecare.umin.jp/action/20181031.html. 申請者名︓渡邊清⾼ 所属機関︓帝京⼤学医学部内科学講座 提出年⽉⽇︓2019 年 1 ⽉ 23 ⽇. 腫瘍内科.

(2) 背景︓⼈⼝の⾼齢化や医療技術の進歩により、近年急性期死亡率は減少しつつある。⼀⽅で 治療を継続しながら通院や在宅で療養することが多くなってきており、病を患いながら家 庭で暮らす、地域で⽣きる患者をどのように⽀えるかが社会全体の課題になってきている。 がん領域において、疾患や治療効果の有無によらず、診断されたときから最期まで「よりよ く⽣きる」⽣存者であり続けるという「サバイバーシップ」の概念が重視されてきている。. 活動︓板橋区医師会. 在宅部・学術部・在宅医会により、患者⾃⾝の社会⽣活を⽀える視点. での社会的・精神的⽀援の充実をめざして「板橋サバイバーシップ研究会」が企画された。 その活動は、2016 年 3 ⽉(がん) 、6 ⽉(神経難病)、11 ⽉(頭頸部がんの QOL)、2017 年 4 ⽉(認知症)をテーマに、⾮がん疾患も含めたそれぞれの事例におけるセルフケアや リハビリの継続、病状の理解と意思決定⽀援、インフォームドコンセントやアドバンスケア プランニング、臨床倫理や緩和ケアなどの話題について、多職種・多施設からの参加者によ るグループワーク(研修会)を⾏っている。勇美記念財団の助成を得た本研修会では、Jonsen の臨床倫理の 4 分割法などを活⽤し、医学的適応・患者の意向・周囲の状況・QOL など多 様な切り⼝でのチームアプローチにより、参加者の気づきや意⾒の共有を促すとともに、合 意のプロセスを体感することを通して、地域で暮らす患者家族の⽀援に必要な要素の気づ きを得ることを⽬指して企画した。.

(3) 結果︓参加者からのアンケートでは、ほとんどすべての参加者から「わかりやすかった (88%)」 「役に⽴った(90%)」と好意的な意⾒が寄せられ、 「診療の上で参考になった」 「考 えの幅が広がった」 「多職種の話し合いが有意義だった」 「患者・家族の意向に基づく話し合 いの必要性を理解した」 「今後も参加したい」 「さまざまな事例について議論したい」などの 声が得られた。開催記録は、 「がんの在宅療養」のウェブサイトにおいて、2018 年 12 ⽉か ら 2019 年 1 ⽉にかけて順次掲載、Facebook ページによるプッシュ型の SNS 配信も組み 合わせ、在宅療養に関⼼のある⽅に広く成果を紹介した。. 考察︓地域で完結する包括ケア、住み慣れた地で安⼼できるサバイバーシップの実現に向け た多職種での研修会により、板橋の地域性や特性を⽣かした学び合いの場が形成されてき ている。幅広い事例について議論を重ね、⽀援する多職種のスキルアップに寄与していくこ とで、さらなる事例の共有とノウハウの蓄積につながると考えられる。. 結語︓板橋サバイバーシップ研究会を通して、多職種での学びからよりよいサバイバーシッ プを志向することができた。地域でのさまざまな専⾨性を有する医療・看護・介護・福祉関 係者が交流しそれぞれの視点で学びを得ることは、地域において患者・家族を⽀えるために 有益な機会であった。こうした研修会や住⺠向けへの成果の発信についても、地域への浸透 あたって重要と考えられた。. 公益財団法⼈. 在宅医療助成. 勇美記念財団の助成による.

(4) 添付資料︓ 1)開催案内(ちらし) 2)アンケート 3)開催記録(ウェブサイト) 4)会議録 5)資料.

(5) 在 宅 医 療 を支 える多 職 種 連 携 研 修 会. 板橋サバイバーシップ研究会 患者さんが安心して住み慣れた地域で暮らすために 病を患った方とそのご家族の希望に沿った療養を実現できる地域づ くりのために、医療・介護・福祉・行政の幅広い職種がお互いを 理解し合い、患者さんやご家族の思いを大切にしながら協働し ていくことが重要です。 東京都板橋区などおよび都西北医療圏の在宅療養を支える専門 職が一堂に会し、 「患者さんが希望する場所で自分らしく過ご すことのできる仕組みづくり」のさらなる充実のために、治療 だけでなく患者さんとご家族の社会生活を支える視点で、情報の 共有と連携の重要性について話し合います。ぜひご参加くださいま. 会 修 研. 橋 板 京 東 2018 p in rksho. Wo. kyo. hi, To. Itabas. すよう、ご案内申し上げます。 導入と 事例提示. 1.板橋サバイバーシップ研究会の取り組み  住み慣れた地域で暮らすためのチームづくり  帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 渡邊 清高 2.がん患者さんのサバイバーシップに関する事例提示  板橋区役所前診療所 鈴木 陽一 3.グループワークのオリエンテーション:多職種で臨床倫理を考える  東京都保健医療公社豊島病院 緩和ケア内科 山田 陽介. グループ 患者さんとご家族が安心して地域で暮らすために ワーク (参加者全員でグループに分かれてディスカッションを行います). 開催日時 会 場 対 象. 10月31日 水. 2018年. 18:30∼21:00(開場18:00). 板橋区立グリーンホール 2階ホール 東京都板橋区栄町36-1. 東京都板橋区および都西北医療地域の医療・介護・福祉・ 行政従事者、患者さんの療養支援に関わっている方 オブザーバー参加:東京都内および都外で患者さんの在宅療養支援に関心のある方. 定 員 参加方法. 80名. 定員超過の場合、 お申し込みを お断りすることがあります. 参加費. 無料. 事前申込が必要. 交通アクセス ●東武東上線「大山」駅 北口から徒歩約5分 都営三田線「板橋区役所前」駅  A3出口から徒歩約5分. お申し込みは、FAX用紙(裏面参照) あるいはウェブフォームにて. お申し込み. FAX 03-3964-9177. 締め切り. 10月12日 金. 日本医師会生涯教育制度 カリキュラム コード 2「医療倫理」 (1単位) ・13「医療 と介護および福祉の連携」 (1単位). 共 催:板橋区医師会、帝京大学医学部附属病院、日本大学医学部附属板橋病院、東京都保健医療公社豊島病院、東京都健康長寿医療センター 後 援:板橋区、公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団 この研修会は、公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成を受けています。.

(6) FAX 03 -3964-9177. この用紙に必要事項を記入してお申し込みください。 ※ FAX受領後、申込受付完了のご連絡は差し上げておりませんので、   FAX番号のお間違いがないようご注意願います。. 板橋サバイバーシップ研究会 患者さんが安心して住み慣れた地域で暮らすために 2018 10 月12日(金). 申し込み期限 :. 開会あいさつ 第1 部. 水野 重樹 (板橋区医師会長). 総合司会. FAXにてお申し込 みください。 定員超過により参加をお断りする場合に、 事務局から連絡させていただきます。. 佐藤 恵 (佐藤クリニック). 導入と事例提示. 第 2 部. 板橋サバイバーシップ研究会の取り組み 住み慣れた地域で暮らすためのチームづくり. グル ープワーク. 患者さんとご 家 族 が 安心して地 域 で 暮らすために (参加者全員でグループに分かれてディスカッションを行います). 渡邊 清高. モデレーター. 渡邊 清高  山田 陽介. (帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 准教授). がん患者さんのサバイバーシップに関する事例提示. まとめ・閉会あいさつ. 鈴木 陽一. 石川 徹 (小豆沢病院附属本蓮沼診療所). (板橋区役 所前 診療 所). グループワークのオリエンテーション: 多職種で臨床倫理を考える. 山田 陽介. (東京都保健医療公社豊島病院 緩和ケア内科 医長). FA X で の お 申し 込 み 所属施設名. 部署名. 電話番号. フリガナ 職 種. 氏 名. 経験年数. 1 2 3 その他連絡事項など ※1回の申し込みで3名まで申し込みできます。 ※定員を超過した場合、申込期限前でも受付を締め切らせていただく場合があります。 ※応募に関する個人情報は、本研修会の開催に必要な用途に限り使用いたします。. 参加要項 参加希望の方は、FAXまたはウェブフォームにてお申し込みください。 いずれの場合も、申込受付完了のご連絡は差し上げておりませんので、ご了承ください。 FAXの場合 ①郵便番号 ②住所または連絡先 ③氏名 ④電話番号 ⑤職種 ⑥経験年数を明記の上、 下記までお送りください。FAXにはこの用紙をお使いください。 FAX番号 03-3964-9177 ウェブフォームの場合 下記サイト、または右のQRコードをご利用ください。 https://ssl.formman.com/t/7il6/. お問い合わせ先. 板橋サバイバーシップ研究会2018 申込窓口 帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 持田. TEL : 03 - 3964 - 1211(内線40365) (土日祝日を除く10∼16時). FAX : 03 - 3964 - 9177.

(7) ○ タ. イ. ト. ル. 在宅医療を支える多職種連携研修会 板橋サバイバーシップ研究会 2018 : 患者さんが安心して住み慣れた地域で暮らすために 研修会 in 東京 板橋 2018. アンケート ○ 日. 時. : 2018年10月31日(水)18:30~21:00 (開場18:00). ○ 会. 場. :. ○ 対. 象. 東京都板橋区および都西北医療地域の医療・介護・福祉・行政従事者、患者さ : んの療養支援に関わっている方。. 板橋区立グリーンホール 2階ホール 東京都板橋区栄町36-1. オブザーバー参加:東京都内および都外で患者さんの在宅療養支援に関心のある方. ○ 開. 催. 概. 要. : 病を患った方とそのご家族の希望に沿った療養を実現できる地域づくりのために、 医療・介護・福祉・行政の幅広い職種がお互いを理解し合い、患者さんやご家族 の思いを大切にしながら協働していくことが重要です。東京都板橋区などおよび都 西北医療圏の在宅療養を支える専門職が一堂に会し、「患者さんが希望する場 所で自分らしく過ごすことのできる仕組みづくり」のさらなる充実のために、治療だけ でなく患者さんとご家族の社会生活を支える視点で、情報の共有と連携の重要性 について話し合います。. ○ 参. 加. 者. 数. : 107. <内訳> 医師 看護師/保健師 薬剤師 ソーシャルワーカ ケアマネージャー 介護福祉士 栄養士 介護支援専門員 事務 作業療法士 社会福祉士 その他 保健師 理学療法士. リハビリ職 不明 ○ アンケート回収数. : 91. 11 30 11 4 12 2 2 4 5 1 2 6 1 3. 1 12. 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名 名.

(8) ■性別を教えてください。 回答数 男性 女性 合計. 比率. 35 56. 38.5% 61.5%. 91. 100.0%. 男性. 女性. 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. ■年代をお選びください。 回答数 20代以下 30代 40代 50代 60代 70代以上 未回答 合計. 比率. 3 11 28 35 9 4 1. 3.3% 12.1% 30.8% 38.5% 9.9% 4.4% 1.1%. 20代以下. 91. 100.0%. 未回答. 30代 40代 50代 60代 70代以上. 0. 10. 20. 30. 40. ■お住まいの市町村を教えてください。 板橋区 豊島区 練馬区 北区 その他東京都内 埼玉県内 千葉県内. 回答数 50 4 7 3 7 8 4. 比率 54.9% 4.4% 7.7% 3.3% 7.7% 8.8% 4.4%. 神奈川県内. 1. 未回答 合計. 7. 1.1% 7.7%. 91. 100.0%. 板橋区 豊島区 練馬区 北区 その他東京都内 埼玉県内 千葉県内 神奈川県内 未回答. 0. 20. 40. 60. ■職種をお聞かせ下さい。 回答数 医療関係者 福祉・介護関係者 学生・大学院生 教職員 一般 その他 合計. 比率. 61 21 3 1 1 4. 67.0% 23.1% 3.3% 1.1% 1.1% 4.4%. 91. 100.0%. 医療関係者 福祉・介護関係者 学生・大学院生 教職員 一般 その他. 0. 20. 40. 60. 80.

(9) ■上記で医療関係者および福祉・介護関係者に チェックされた方にお尋ねします。 職種・専門分野をお聞かせください。 回答数 比率 医師 医師 11 12.1% 看護師/保健師 看護師/保健師 32 35.2% 薬剤師 薬剤師 7 7.7% ソーシャルワーカー ソーシャルワーカー 8 8.8% ケアマネージャー 15 16.5% ケアマネージャー 介護福祉士 1 1.1% 介護福祉士 作業療法士 2 2.2% 作業療法士 理学療法士 4 4.4% 理学療法士 行政 1 1.1% 行政 その他 1 1.1% その他 未回答 9 9.9% 未回答 回答者数 91 100.0% 0. がん患者さんやご家族等に対する相談支援に 関わったご経験をお聞かせください。 回答数 現在関わっている 34 現在は関わっていないが、 過去に関わった経験がある 経験なし. 比率. 10. 20. 30. 40. 現在関わっている. 37.4%. 14. 15.4%. 7. 7.7%. 未回答. 36. 39.6%. 合計. 91. 100.0%. 現在は関わっていないが、 過去に関わった経験がある. 経験なし. 未回答. 0. 10. 20. 30. 40.

(10) ■本日の研修会をどこで知りましたか。 回答数 ポスター 5 ちらし 34 インターネット(勇美記念財団) 2 インターネット(その他) 4 メール 4 人から聞いた 26 その他 14 未回答 2 回答者数 91 回答数 91 ※上記の比率は回答者数に対する比率です。. 比率 5.5% 37.4% 2.2% 4.4% 4.4% 28.6% 15.4% 2.2%. ポスター. ちらし. インターネット(勇美記念財団). インターネット(その他). メール. 人から聞いた. その他. 未回答. ■「人から聞いた」とご回答の具体的な記入内容 医師会 演者の先生方 職場の上司 大学関係者 その他、知人など. 0. 10. 20. 30. 40. 40. 50. ■「その他」とご回答の具体的な記入内容 FAX 回覧板 その他職場内、など 研修会の「内容」は分かりやすかったですか。 回答数 大変分かりやすかった 分かりやすかった 普通 分かりにくかった 非常に分かりにくかった 回答なし 合計. 比率. 43 41 6 0 0 1. 47.3% 45.1% 6.6% 0.0% 0.0% 1.1%. 91. 100.0%. 大変分かりやすかった 分かりやすかった 普通 分かりにくかった 非常に分かりにくかった 回答なし. 0. 10. 20. 30. 研修会の「内容」は役に立ちましたか。 回答数 大変役に立った 役に立った 普通 あまり役に立たなかった 全く役に立たなかった 回答なし 合計. 比率. 54 32 3 1 0 1. 59.3% 35.2% 3.3% 1.1% 0.0% 1.1%. 91. 100.0%. 大変役に立った 役に立った 普通 あまり役に立たなかった 全く役に立たなかった 回答なし. 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60.

(11) ■「ご意見・ご感想」より . 多職種でディスカッションできたことが良かった、重要性を感じた. . とても勉強になった. …16 件. . 今後の参考になった. …6 件. . 連携の大切さを学んだ. . Jonsen の 4 分割が初めてで難しかった、興味深かった. . 医師とグループワーク出来たことが良かった. . 今後も続けて欲しい. . グループワークはもう少し少人数でも良い. …28 件. …3 件 …3 件. …2 件. …2 件. ■9.本日の研修会でもっと詳しく知りたかった点や議論したかった点、お感じになったことなどをご 自由にお書きください。 . グループワークの時間がもう少し欲しかった. . どんな工夫をして最期まで在宅でいられたか. . 事例の患者さんがなくなる直近の様子. . 在宅医療を支える中で苦労した生活ケア. . ACP について具体的な実践方法を知りたい. . より多くの症例提示をして欲しかった(うまくいった事例、いかなかった事例). …9 件. ■10.最後に、次回以降の企画の参考にさせていただきますので、テーマについてご意見やご提 案をお寄せください。 . 認知症の事例. …6 件. . 神経難病の事例. …2 件. . 精神疾患の事例. …2 件. . ACP について. …2 件. . 呼吸器疾患の事例. . 外国人への医療.

(12) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会 板橋サバイバーシップ研究会 2018. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会 板橋サバイバーシップ研 究会 2018. 患者さんが安⼼して住み慣れた地域で暮らすために 第2部グループワーク1の記録を掲載しました。(2019年1⽉21⽇) 第1部導⼊と事例提⽰3の記録を掲載しました。(2019年1⽉15⽇) 【アンケート結果】 当⽇のアンケートの結果をご覧いただけます。 ● 在宅医療を⽀える多職種連携研修会 板橋サバイバーシップ研究会 2018「患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために」参加者アンケート. ちらし (クリックでPDFが開きます). ⽇時︓2018年10⽉31⽇(⽔)18︓30〜21︓00 場所︓板橋区⽴グリーンホール 2階ホール(東京都板橋区栄町36-1) プログラム [総合司会] 佐藤 恵(佐藤クリニック) 【開会あいさつ】 ⽔野 重樹(板橋区医師会⻑/⽔野医院) 【第1部】 導⼊と事例提⽰ ●板橋サバイバーシップ研究会の取り組み 住み慣れた地域で暮らすためのチ ームづくり 渡邊 清⾼(帝京⼤学医学部内科学講座 腫瘍内科) ●がん患者さんのサバイバーシップに関する事例提⽰ 鈴⽊ 陽⼀(板橋区役所前診療所) ●グループワークのオリエンテーション︓多職種で臨床倫理を考える ⼭⽥ 陽介(東京都保健医療公社豊島病院 緩和ケア内科) 休憩 【第2部】 グループワーク 患者さんとご家族が安⼼して地域で暮らすために 参加者全員によるグループディスカッション モデレーター︓渡邊 清⾼・⼭⽥ 陽介 ●まとめ 渡邊 清⾼ 【閉会あいさつ】 ⽯川 徹(⼩⾖沢病院附属本蓮沼診療所) 開催概要は、以下の通りです。.

(13) 詳細は、ちらし(PDF)をご参照ください。 病を患った⽅とそのご家族の希望に沿った療養を実現できる地域づくりのために、医療・介 護・福祉・⾏政の幅広い職種がお互いを理解し合い、患者さんやご家族の思いを⼤切にしな がら協働していくことが重要です。 東京都板橋区などおよび都⻄北医療圏の在宅療養を⽀える専⾨職が⼀堂に会し、「患者さん が希望する場所で⾃分らしく過ごすことのできる仕組みづくり」のさらなる充実のために、 治療だけでなく患者さんとご家族の社会⽣活を⽀える視点で、情報の共有と連携の重要性に ついて話し合います。ぜひご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。. 対象︓東京都板橋区および都⻄北医療地域の医療・介護・福祉・⾏政従事者、患者さんの療養 ⽀援に関わっている⽅ 参加費︓無料 定員︓80名 共催︓. 板橋区医師会、帝京⼤学医学部附属病院、⽇本⼤学医学部附属板橋病院、東京都保健医療公社豊島病院、東 京都健康⻑寿医療センター. 後援︓  板橋区、公益財団法⼈在宅医療助成 勇美記念財団 この研修会は、公益財団法⼈在宅医療助成 勇美記念財団. の助成⾦が活⽤されました。. 掲載⽇︓2018年8⽉27⽇ 更新⽇︓2019年1⽉21⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

(14) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 > 開会あいさつ. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために. 開会あいさつ. ⽔野 重樹さん(板橋区医師会⻑/⽔野医院) 皆さま、こんばんは。今⽇は105⼈という⼈数でこの会をやることになっていますが、周囲に オブザーバーの⽅もおり、105⼈プラスアルファの⼤⼈数です。この会を始める前に、本⽇⼤ 変お⾻折りをいただいた帝京⼤学の渡邊清⾼先⽣に改めまして御礼を申し上げたいと思いま す。また、シンポジストの⼭⽥陽介先⽣にもお礼を申し上げます。 開会に先⽴って、私が今⽇電⾞に乗って考えてきたことをお話ししたいと思います。よく、亡 ⽔野 重樹さん. くなる前に夢を⾒て、でも亡くならずこの世に戻ってくるときに、三途の川があって、「きれ いなお花畑が⾒えたよ」「遠くで声が聞こえて、振り返ったらお⽗さんの声だった」とか、 「・・・お⺟さんの声だった」とか、「・・・⼦どもさんの声だった」、というお話がありま す。私は、そんなイメージが持てるような亡くなり⽅がいいなといつも思っております。そこ で「あとちょっとピクニック気分でいたいな」というイメージが、いいのかなと思っていま す。ACPの略が、あと(A)・ちょっと(C)・ピクニック気分(P)というイメージです。こ ういう気持ちにさせるようなプランがアドバンス・ケア・プランニングではないかと考えてい ます。 さて、今⽇のテーマの「がん」ですが、2⼈に1⼈ががんになるという時代です。超⾼齢社会に なって、がんで亡くなるよりも他の病気を持って亡くなる⽅も多いです。その中で、「病気が 治る」という状態にして”ご⾃宅に帰る“ということが難しい場合も多くなります。⾏政の⽅に お⼿伝いをしていただきながら、そういう⼈たちを⽀えていくことが、これからの社会で医療 と介護などの⾯でわれわれに望まれていることなのではないかなと思います。 今⽇は最後まで、よろしくお願いいたします。 掲載⽇︓2018年12⽉26⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

(15) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 > 板橋サバイバーシップ研究会の取り組み 住み慣れた地域で暮 らすためのチームづくり. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために 【第1部】導⼊と事例提⽰. 板橋サバイバーシップ研究会の取り組み 住み慣れた地域で 暮らすためのチームづくり 渡邊 清⾼さん(帝京⼤学医学部内科学講座 腫瘍内科) 「住み慣れた地域で暮らす」をともに考える 皆さん、こんばんは。板橋での「在宅医療を⽀える多職種連携の研修会」は、普段患者さんや ご家族とのやりとりでは話しきれない本⾳や困りごとも含めて、ざっくばらんに話せるような 場があるとよいと感じることが多くあり、企画させていただきました。今回、多くの皆さまに お集まりいただいて、患者さんが「安⼼して住み慣れた地域で暮らす」という軸で医療や介 護・療養⽣活をみたときに「私たちは、どんなことができるのか」を⼀緒に考える機会を持て 渡邊 清⾼さん. たこと、ありがたく思っています。. 板橋サバイバーシップ研究会の企画 早速、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)についてお話をさせていただきたいと思いま す。サバイバーシップ研究会は2年前から、板橋区医師会 在宅部・学術部・在宅医会の先⽣ ⽅にご協⼒いただいてやってまいりました。その中で、”がん”はサバイバーシップ、看取りも 含めた在宅や⽣活⽀援という⽂脈で語られることが多かったのですが、”がん以外の疾患”につ いても、何か⼀緒に考えたり議論したりする機会がないかと考え、企画したというのがきっか けです。. 医療の進歩から、支える地域づくりへ 都市部での⾼齢化率は上がっており、板橋区でももちろん例外ではありません。がんについて は、1980年代に死因の第1位になって、年々その数は⾼齢化とともに増えています。亡くなる ⽅、がんにかかる⽅は増えている⼀⽅で、治療などが進歩し、がんイコール死ではなく、病気 を患っても、その後の⽣活をいっしょに考えていくことが必要になってきています。病気が治 ったあとや病気と向き合いながら⽣活を維持するにあたり、その⼈なりの⽣活や仕事や社会⽣ 講演の様⼦. 活をどのように維持していくのか、私たち医療や介護・福祉に関わる専⾨職が、あるいは地域 社会がどうサポートしていくのか、新しい課題を⽰されていると⾔えると思います。. 地域の多職種で関わる こうした中で、私⾃⾝、患者さん向けの情報をつくるという機会がありました。「患者必携  がんになったら⼿にとるガイド」というがん患者さん向けのガイドブックの中に⽰した「チー ム医療」では、治療の側⾯だけではなく、「⽣活を⽀える」という課題のためにさまざまな職 種の⽅が関わること、そして、患者さんとご家族もチームの⼀員であると⽰されています。.

(16) また、在宅療養のときにご家族向けに意思決定を⽀えるツールとして、 『ご家族のための が ん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド』というガイドブックをつくりました。これまで は、診断から看取りの時期を横軸に置いたときに、どこかでぶっつり切れて病院と診療所で分 かれていたのですが、最近は就労や社会復帰、そしてACPという視点からいろいろ職種の⽅が 関わられるようになってきています。今⽇の議論でも、「どう関わるのか」あるいは「どう関 わるべきだったのか」といったやりとりがなされるのではないかと思います。. 「サバイバーシップ」のニーズと研究領域 がんに関して、「サバイバーシップ」という考え⽅が⽰されました。1980年代に、アメリカの 医師が、「がんになる・ならない」「治る・治らない」ということではなく、社会的な視点で. ご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ 在宅療養ガイド. 考えたときに、患者さんの状態に関わらず共通する課題があることを報告しました。そこで は、治療が⼀段落している時期、その間の空⽩の時期に対して、社会的な課題も含めた⽀援が 必要ではないか、といった視点が⽰されました。社会全体で「患者さんを⽀える」という視点 ではどんな資源があるのかということを検討する研究領域が⽰されました。患者さんの痛み、 ⼼のつらさ、さらには社会的な痛みや尊厳に対しても包括的に対応していこう、ということが ⽰されたわけです。. 「患者さんとご家族の社会生活を支える視点」での研修会開催の提 案 板橋サバイバーシップ研究会では、板橋区医師会の先⽣⽅、そして4基幹病院の先⽣⽅(帝京 ⼤学医学部附属病院、⽇本⼤学医学部附属板橋病院、東京都保健医療公社豊島病院、東京都健 康⻑寿医療センター)にご協⼒いただき、これまで7回の勉強会を開催してまいりました。今 後も継続して取り組めればと考えております。今回、医療職以外の介護・福祉・⾏政の⽅も含 めたより多くの関係者の⽅と、地域で安⼼して⾃分らしく住み続けることができる仕組みにつ いて話し合っていきたいと企画をさせていただきました。. 早速、事例の提⽰ということで鈴⽊先⽣にバトンタッチをさせていただきたいと思います。ご 清聴ありがとうございました。. 掲載⽇︓2018年12⽉26⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

(17) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 > がん患者さんのサバイバーシップに関する事例提⽰. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために 【第1部】導⼊と事例提⽰. がん患者さんのサバイバーシップに関する事例提⽰ 鈴⽊ 陽⼀さん(板橋区役所前診療所) こんばんは。板橋区役所前診療所の鈴⽊です。今⽇はお忙しいところたくさんの⽅に参加いた だきありがとうございます。今⽇は、私が経験した患者さんを提⽰いたします。これからグル ープで話し合ってもらうと、「どうしてこんなことになっちゃったの︖」という意⾒がたくさ ん出ると思いますし、僕も恥ずかしくも思うのですが、「スムーズにうまくいった」という事 例よりは、教訓があったり改善や⼯夫があったりする事例のほうがいいと考えて、提⽰させて いただきます。 鈴⽊ 陽⼀さん. 区内に住む独居の方を支える 70歳代の⼥性で、201x年、区内A病院で肺がんステージIIIBの進⾏期でした。この⽅は、⼀⼈ 暮らしの⽅です。ご主⼈と死別しており、お⼦さんがいない状況です。ご本⼈に告知はされて おり、そこから翌年の夏まで胸部放射線治療と化学療法を実施。奏功が認められず、治療法を 変えながら繰り返し実施しましたが効果を認めず。その後、ご本⼈が主治医と相談をされ、こ れ以上のがんに対しての治療を希望しないということになり、症状を和らげる治療やケアを継 続することで通院していたということです。その翌年の夏に左鎖⾻上窩の痛みと⾷道通過障害 で⼊院されました。 ⼊院されてからは、痛みそのものはオピオイド(医療⽤⿇薬)により⾮常に良くコントロール されましたが、通過障害は⽔分がやっと通過する状態だったそうです。経⼝で⽔分タイプの⾷ 事をとっていたということです。上部消化管内視鏡をしたところ、⾷道が外からの圧迫でとて も狭くなっていました。CTでは縦隔のリンパ節が腫れていて、気管・気管⽀も狭窄し、⾷道も 狭窄しているという状況だったそうです。ご本⼈の同意のもとに胃ろうを造設したということ でした。⾷事が通過しないから、という理由で胃ろうをつくったわけです。 ⼀⼈暮らしだし、呼吸苦もあるため、現実的に通院は難しいであろうということで、退院の前 ⽇に連絡がありまして、「明⽇退院のこういう⽅がいるのだが、訪問してもらえませんか」と いうお話でした。お引き受けすることにして、詳しいことは聞けないまま、翌⽇に訪問しまし た。. 生活背景を踏まえ、包括的に在宅医療を提供する 背景としては、3年前にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)となり、その2年後に在宅酸素療法が始ま っていて、その後に肺がんという流れでした。それ以外の状況としては、⼀番近い親族は都内 にいらっしゃるけれども、この⽅もご病気があり治療されているので、頼っておらず、時々連 絡するぐらいでした。ご本⼈は都営アパートの1階に住んでいて、福祉の保護を受けており、 介護認定では要⽀援2でした。.

(18) 退院の時の処⽅は、痛みのお薬が⾮ステロイド系抗炎症薬とオピオイド、あとはレスキュー (痛みが強いときに使⽤する即効性の薬剤)のオピオイドがありました。また、メンタル系の お薬とか睡眠導⼊剤が処⽅されております。あと、咳⽌めがあり、COPDに対しての薬が処⽅ されていました。気になった薬剤として、メンタル系の薬の使⽤理由は何だろうなと感じまし た。 初診のとき、ご本⼈が「あまり⾷べられないんです。⽔分はとれますけれども」とおっしゃい ました。のみ薬に関しては、錠剤が退院時処⽅で出ているが、のみ込むときに引っかかるのが 怖いので1錠ずつ飲んでいるということでした。⼀応錠剤は通るということのようでした。 COPDによる体動時の呼吸苦があり、「トイレだけは何とか歩いていますよ」とおっしゃって いました。「胃ろうをつくったのですよね。⾒せてください」と⾔ったら、かなり痩せてしま っているために液漏れがあり、少し排膿もあるので、ご本⼈は「怖くてさわれないし⾒られな い」ということでした。気道狭窄⾳もあり、酸素は0.5L/分で90%台前半でした。. 在宅ケアの体制を整える 独居で状態も悪いことがわかり、その時点で実は私以外の在宅ケアスタッフはほぼ決まってい なかったので、訪問看護を依頼することにしました。将来胃ろうのケアや、排便コントロール も難しくなるだろうと考えたためです。⾷欲がなくて気道狭窄もありCOPDもあるので、ステ ロイドを開始し、追加で栄養剤を処⽅しました。また、薬局に⾏けないし医療⽤⿇薬を処⽅す 講演の様⼦. る必要がある状態だったので、訪問薬剤師にもお願いしました。⽣活についてはヘルパーさん が週2回訪問することが決まっていました。ご本⼈は、⼈と接するのが難しいこともあり、 「いろんな⼈が来訪するのは嫌だ」ということでした。 やがてステロイドなどの効果で⾷欲が増え、「⽔分以外にプリンとかゼリーとかを⾷べていま す。買いためてもらっています。咳はちょっと減りました。レスキューはあまり使っていませ ん、週2回ぐらいになりました。痛みは⼤丈夫です」。ということで安定していらっしゃいま した。. 状態の変化に対応する 秋になると、徐々に呼吸苦と喘鳴が出て、⾷べられなくなってしまいました。そうしたなか で、頻回に訪問してくれていた看護師さんへ⾃分の意向を話したそうです。「病院では死ぬの を待っているようで怖かったです。また苦しくなったら嫌だけれども、先⽣や看護師さんが来 てくれるから家にいたいです」ということでした。しばらく落ち着いていましたが、その後、 痛みが出てきたため、痛み⽌めを増やし、もともと不安が強いという訴えもあり抗不安薬を処 ⽅しました。 徐々に胸部、頸部にしびれや痛みが出てきました。この頃から薬を飲むことが難しくなってき たので、ここでいよいよ胃ろうを使うタイミングになったと感じました。ですが、毎⽇薬の時 間に看護師さんが⾏くことは難しく、ヘルパーさんに⼿伝ってもらえるかケアマネジャーさん と相談しても、「オピオイドを⼊れるのはちょっと難しいですよ」ということで、貼付剤にし ました。貼付剤は本⼈が貼るのですが、ヘルパーさんに⾒守ってもらうという形式をとること にしました。そこから痛みが落ち着いていまして、レスキューを数⽇に1回使う程度でした。 冬になり、本⼈が徐々にぼんやりとしてきて、時々テープを換えるのを忘れていることがあっ たので、ケアマネジャーさんと相談して、貼付の確認ではあるけれども、お⼿伝いをしてもら うという形にしました。しばらくしてご⾃宅で亡くなられました。. 在宅医療とケアを振り返る 私が本例をまとめながら感じた点をあげさせていただきます。退院前にもう少し何とか対応す ることができたのではないか、ということ。それから慢性呼吸不全であり、進⾏肺がんであ り、独居である⽅に、胃ろう造設はどう考えたらよいのか、ということ。それから、もう少し.

(19) 他の職種の参加や地域住⺠の助け合い、そういう観点はなかったのか、ということ。そのよう なことも含めて皆さんにご検討いただければと思います。 ※時期、診療情報、経過など、事例についての記載を編集して掲載しています。 掲載⽇︓2019年1⽉7⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

(20) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 > グループワークのオリエンテーション︓多職種で臨床倫理を考 える. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために 【第1部】導⼊と事例提⽰. グループワークのオリエンテーション︓多職種で臨床倫理を 考える ⼭⽥ 陽介さん(東京都保健医療公社豊島病院 緩和ケア内科) 臨床倫理を考える 皆さん、こんばんは。タイトルに「臨床倫理」と、結構⼤仰に感じられますが、難しく考えて いただく必要はないかと思います。今、⼤変考えさせられる症例提⽰がありました。臨床倫理 というのは別段難しいことではなくて、皆さんが今この症例を聞いて感じた、「何でこんなこ とになったのだろう︖」という、そういう疑問、まさにそれが重要です。 ⼭⽥ 陽介さん. 質の⾼い医療、質の⾼い介護には倫理的な側⾯への配慮が⽋かせないという前提があります。 私たちは、何も考えないで仕事をすることはできません。その中で、質の⾼い医療を提供する ためには、⽇常で⾒逃されがちな倫理問題に気が付く感受性が必要だと思っています。今の症 例を⾒聞きして、「ああ、別にこれはいつもこんなものじゃない︖」と思う⼈もいれば、「い やいや、これはちょっとおかしいんじゃない︖」と思う⼈もいるから、この症例を提⽰された と思うのですが、その部分ですね。感受性はみんな違うということです。. 倫理的な問題の葛藤から、共有と話し合いへ 感受性を磨いて、さらにこれを議論する⽅法を学ぶことが⾮常に重要なわけです。われわれは ケアを提供するのが仕事ですので、仕事としてどうやって議論したらいいのでしょうか。皆さ ん、職業倫理も微妙に違いますし、考え⽅も違います。⽤語の使い⽅も違うかもしれません。 職業倫理の違いは、ぱっと⾔うと難しいですけれども、例えば医師が考える⼊浴清拭の重要性 と看護師さんが考える⼊浴清拭の重要性は違うわけです。看護師さんは何としてでも体をきれ いに保ちたいと考え、医師は、こんな⼿術をしてこんな熱が出ているのに疲れるからやめよう よと考える。そこで、共通で議論するにはどうしたらいいのかという⼯夫をしなければいけな い。 実際の臨床現場では⼤きな問題よりも、実はプチ疑問のほうが多いのです。そうした疑問がい っぱいあって、それ⾃体は本当に些細なことですが、実は⼤きな倫理問題をはらんでいます。 この症例もそうかもしれません。⽇々の細かい疑問が解決されないと、葛藤が⽣まれます。こ の葛藤がみんなでしっかり共有できていればいいのですが、そうでないと不全感がうまれま す。「本当はこうなのにな。何であの先⽣、やらないんだろう」といった具合です。どうやっ て伝えたらいいのだろう、どう共有したらいいのだろうといったことが分からないのです。. 患者さんの尊厳を守る.

(21) 話は変わりますが、「患者の尊厳を守る」ということが医療ではとても⼤事な仕事です。⼼⾝ を病んでいても常に⼀⼈の⼈間として尊重されるべきです。この症例の場合、どうでしょう か。⽣きることの質、⽣命の質、⽣活の質、QOLといいますが、これをなるべく維持できるよ うにサポートするのが医療の役割の⼀つでもあるのです。これは尊厳とつながってくる話で す。. 講演の様⼦. ⼈間というのは、⽣活の質、QOLが落ちると尊厳が損なわれると感じます。でも、⽴場が変わ ると、そこには、倫理原則・価値の対⽴があります。倫理原則とは何かというと、倫理問題を 話すときに話をしやすくするためのツールです。⾃律尊重原則、善⾏原則、無危害の原則、そ して公正原則の四つです。 例えば、患者の意向、⾃律尊重原則を尊重しつつ、より危険が少ない、無危害の原則にのっと った⽅法はないのか。社会的に考えてどうなのだろう、という公正原則。そもそも医学的にど うなのだろう、薬による改善の余地があるのかないのか。善⾏原則にとってはどうだろう。よ り良いQOLを保つためにはどうしたらいいのだろうか。倫理問題は尊厳に関わるので、QOLを どうやって向上させたらいいかという問題が常に関わってきます。. 多職種で議論するための4つの視点 そこで、どうやって議論したらいいのでしょうか。アメリカを中⼼とした議論から、Jonsenさ んという⽅の考えた4分割表を使います。医学的適応、患者の意向、患者を巡る状況、QOLに 分けます。要するにこれは多職種で議論しやすくするための便利なツールです。ツールに過ぎ ません。この表に当てはめたら何か答えが浮かび上がってくるというそういう便利なものでは ありません。でも、こういうもので問題を整理して俯瞰(ふかん)して⾒ると、議論しやす く、いろんなことが分かってくるという、そういう便利なツールです。 今⽇は皆さん⾃由に書いていただいて、俯瞰して⾒ていただき、どういうことがQOLを維持・ 向上させるのか、させるためにはどうしたらいいのかを議論していただきたいと思います。こ れは別に順番で埋めていく必要はありません。ランダムに、思い付いたところをぽんぽんと埋 めていって俯瞰して⾒てどうだろうと考えるのがいいと思います。 あえて説明しますと、それぞれの枠の中で「分かっていること」「分かっていないこと」を書 き⼊れます。さらに必要な情報は何だろう、枠ごとに対処の仕⽅などを⼊れながら⾃由に議論 していきます。絶対の正解はありません。医療職だけではなくて家族も本⼈も議論に参加して もらうことも、ACPを考えたら⾮常に重要なことではないかと思います。 ポイントをまとめます。⽇常に潜む倫理問題に気がつく感性を磨いていただきたい。解答の出 ない臨床倫理問題を、多職種を交え、使いやすいツールを使って議論する。そのプロセスをし っかり記憶に残していただきたいと思います。 掲載⽇︓2019年1⽉15⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

(22) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 > 板橋サバイバーシップ研究会の取り組み 住み慣れた地域で暮 らすためのチームづくり. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために 【第2部】グループワーク. 患者さんとご家族が安⼼して地域で暮らすために モデレーター︓渡邊 清⾼さん ⼭⽥ 陽介さん 渡邊︓第2部はグループワークです。先ほど鈴⽊先⽣から、検討していただきたい事項とし て、1) 退院前にできること、2) 慢性呼吸不全で進⾏肺がん患者さんへの胃ろう造設の考え ⽅、3) 地域包括ケアとして考えた場合に介護職や他の地域住⺠が関われること、4) その他、 という4つのテーマを挙げていただいています。全部についてご議論いただく必要はなく、グ ループ発表では、結論というよりは、「こんな意⾒が出た」「今までにない視点で盛り上がっ た」といったお話をご紹介いただければと思います。 グループワークの様⼦. 入院中の在宅療養に向けた評価と準備 Aグループ︓今回の例は⾮常に難しい患者さんであったと痛感しました。在宅が始まった最初 の時点で、事前の情報がなく、退院する前の話し合いやカンファレンスがあったのかどうか、 その内容はどうだったのかという部分が不明瞭だったので、まずはそのあたりについてディス カッションしました。 この⽅は⾷事に関して、内服薬が⾷道に引っかかるのが怖くて1錠ずつのんでおり、⾷欲も不 良でしたが、途中でプリンやゼリーを⾷べることができている時点で、嚥下状態についての情 報がありませんでした。⼊院中に嚥下機能の評価をした上で、胃ろうが適切な対応⽅法なのか どうか、検査や評価などをしたほうがよかったのではないか、という意⾒が出ました。緩和ケ アや、施設の選択肢もあるなかで、ご本⼈の退院先希望についての話し合いの経緯も気になる ところです。. 介護支援に向けた準備 周囲の状況ですが、この⽅は要⽀援2という状態とのことですが、このADLの状況から要⽀援2 ではないのではないかと感じました。介護度を上げてもうもう少し介⼊できないかなという点 でディスカッションしました。 また、医療関係者が多くかかわった割には、介⼊の種類が定まっていないようなので、枠組み をしっかり決めた上で在宅療養を実施すれば⾃宅での⽣活をもう少し有意義にできたのかもし れないと考えました。QOLに関しては、家で特にしたいと思うことがないこと、歩くのも⼤変 だということから、家屋調査なども踏まえて、もうちょっと環境調整をしていったほうがいい のかなと思っております。 さらに、地域⽀援の説明なども詳しく説明すると、使える⽀援の選択肢があったのかもしれま せん。患者さんに伝える情報がすごく少なく、こちら側から伝えられることがいっぱいあった.

(23) のに伝えられていないのではないか、という印象がありました。 渡邊︓ありがとうございます。4つの視点についてかなり幅広く議論していただきました。胃 ろうについては多くのグループで話題になっていました。適応をどう考えるか、⽣活するとき に誰がどう管理するのか、そもそも胃ろうをつくるときの意思決定はどうだったのか、といっ たテーマでした。あとは介護度の話もありました。どこかのタイミングで、早く介⼊できた部 分があったのではないか、準備できた部分もあったのではないかなど、さまざまなご指摘があ りました。. 経過におけるチームカンファレンスの必要性 Bグループ︓Aグループの内容と重複しますが、退院前のカンファレンスが必要だったのではな いか、という点です。やはり⼊院状況、退院してからの医療サービス・介護サービスの整理な ども含めて、病棟でのカンファレンスを⾏い、その上で退院前のカンファレンスが必要と考え ます。さらに退院後もチームでカンファレンスをすることによって、サービスの説明不⾜が防 げたのではないかなと思います。胃ろうの件に関しても、つくって以降使⽤されていない状況 グループワークの様⼦. でした。使い⽅や管理などを話し合っていなかったのではないかと考えられます。. 独居の方を在宅で支えるときの課題 周囲の状況に関しては、独居でさらにキーパーソンが不在で、がんが進⾏した状況のもとで退 院されたということですが、本当に退院して⼤丈夫だったのか、という点が議論にあがりまし た。また、独居でしたので、親戚の⽅と連絡ができなかったのかなというところが気になりま した。独居での⽣活困難に関しては、地域の援助は難しかったのだろうかと話しました。⽣活 保護を申請されておりますので、ケースワーカーさんの関与があったはずですが、情報にはケ ースワーカーさんについての⾔及がありませんでしたので、どうだったのかが話題としてあが りました。 渡邊︓ありがとうございます。このグループでは、社会的⽀援についてかなり突っ込んだ議論 をされていました。キーパーソンをどなたに設定するか、キーパーソンなどの意思決定できる ⼈が少ない場合にどう介⼊するのか、介⼊するタイミングは、難しいポイントです。. 今後の方針に関する説明と対話の必要性 Cグループ︓このグループは医療職だけで介護職がいないグループでした。医療的なところを 主に話し合っています。今回の⼊院前のがんに対する積極的な治療を終えて、症状緩和を主体 とする治療になっている段階で、主治医からの病状説明や今後に向けた意向など終末期に向け ての意思決定の⽀援ができていたかどうか、というところで疑問があがりました。また、訪問 看護師さんが早めに関わっていければ、患者さんの意向などを聞き出すといったケアができた のではないか、という話もありました。 あとは、胃ろうについて、同意を得て造設しているということですが、胃ろう造設がその後の 在宅を⾒据えて本当に必要で適切なのか、ということを話し合うことが必要だと感じました。 退院前カンファレンスも少し早めに実施し、胃ろうや中⼼静脈留置ポートなどの⽬的や管理に ついて、在宅での視点を⼊れて検討できればいいのではないか、という意⾒が出ました。 渡邊︓ありがとうございます。退院前カンファレンスも含めて、病院と在宅との連携の視点で 突っ込んだ議論をしていただきました。. 治療や服薬の方針、チームづくりの提案 Dグループ︓病院で、看護師さんからの説明が⼊院時にきちんとできていたのかなどの指摘が ありました。通過障害に対して、ステント(腫瘍などで狭くなっている場所に留置する管状の 医療機器)などの他の⽅法での対応はどうか、という話が医師から出ておりました。薬剤師か.

(24) らは、お薬を1錠ずつのんでいる状態だった、とのことでしたが、胃ろうが機能していれば⽔ で溶かして注⼊するといった服⽤⽅法も可能だったのではないか、という話も出ておりまし た。全体的には、遠慮がちな⽅なので、話を聞けるようなチームを作っていければよかったと いう話が出ました。 渡邊︓ありがとうございます。ほかのグループはどうでしょうか。 グループワークの様⼦. 在宅で最後まで支える Eグループ︓個⼈的な経験になるのですが、ベースにがんがある⽅に胃ろうを増設してつらい 思いをしたことがあります。いったんつくった胃ろうが、病状の進⾏によって痩せてきたた め、感染の原因になり、その後亡くなった例がありました。基礎疾患としてがんがある⽅に対 して胃ろうは根本的に利益がそれほどないのではないか、と個⼈的に思っています。以前から メンタルクリニックを受診されていたということで、かなり不安の強い⽅のようです。最後ま で⽀えてご⾃宅で看取ることができたというのはすごく素晴らしいことだと思いました。 Fグループ︓私たちのグループでは、ご本⼈は退院してからどういう⽣活を送りたかったの か、どう死にたかったのか、についてみんなで考えていきました。ご本⼈は、なぜ家に帰った かというと「⽣きるために」帰ったのではないか、病院で死を待つのではなくて、⽣きるため に本⼈は帰ったのではないかという意⾒がありました。周りからのサポートを受けて⽣きる、 そのためにもっとサポートできたのではないかと話しました。. 在宅での不安に耳を傾ける Gグループ︓介護必要度の区分変更の⾒直しなど、退院前の⽀援が⾜りない部分を中⼼に話し ました。⾃宅で、不安を訴えられる存在を⾒つけられたことがご本⼈の強みになって、最後ま で⽣活ができたのではないか、と話し合いました。制度を⼗分に活⽤し在宅で過ごせたという ところがとても強みだったのではないかという話がありました。 グループワークの様⼦. ⼭⽥︓半年もの間、在宅での⽣活が実現できてよかった、ということでしょうか。今後同じよ うな症例があったときにどう⽀えたらいいか、⾮常に私も勉強になりました。三途の川の話を ⾔える相⼿がいる。「怖い」ということを聞いてくれる相⼿がいる。⾮常に重要ですよね。あ りがとうございました。. 在宅で関わる関係者の連携 Hグループ︓退院するにあたって、病院での準備が⼗分整っていないということと、ご本⼈と 病院とが、帰ってからの⽣活のイメージを共有されていないということについて指摘がありま した。在宅での⽣活が始まってからの話ですが、地域で関わり合いが持てる可能性のある関係 者について、⼊院前から関わることができたのではないか、という話が出ました。. 気持ちに寄り添う在宅看護 Iグループ︓このグループでは、患者さんの意向やQOLという、患者さんの気持ちに寄り添う 看護という視点で話し合いました。まず、胃ろうの造設の経緯については、ご本⼈が本当に胃 ろうのことを分かっていたのか、という点が話題になりました。また、ご本⼈が⼈と関わるこ とが好きではないという話がありましたが、本当にそうなのか、何か不安があったのではない かという意⾒が出ました。退院前カンファレンスをするときに、医療の側⾯だけではなくて、 ご本⼈が家での不安を解消できるようなケアも取り⼊れられるように、カンファレンスをして いくべきではなかったかと考えました。病気ではなく、⼈⽣を振り返る絶え間ない会話なども ⼤切なのではないか、といった話し合いになりました。 ⼭⽥︓ありがとうございます。⼤変勉強になります。どうしても医療者は病気中⼼に考えてし まいがちですけれども、⼀⼈の個⼈にとっては、病気は⼀部の問題であり、主となるのは⽣活.

(25) 全般の話題です。医療者が来て病気の話題ばかりするのではなく、⽣活全般の関わりが⾮常に 重要だと思います。. 在宅ケアに関わる関係者の連携 Jグループ︓ほかのグループと同じような課題が挙げられました。胃ろうをつくったものの、 どう使うかの指導には⾄らないまま⾃宅に帰ってしまったことや、退院前カンファレンスにつ いてでした。その中でケアマネジャーさんから、⼊院中に介護必要度の区分変更などを⾏うこ とで、退院した後にさまざまなサービスが利⽤できるのではないか、という前向きな意⾒が多 く出ました。カンファレンスなどをうまく活⽤している病院があり、場合によっては退院前に グループワークの様⼦. 環境が整えられることもあると思いました。退院前の時間が⼗分なかったりご本⼈のお気持ち の問題で環境を整えるのが難しい場合には、在宅ケアに関わる関係者がうまく関われればよい と思いました。そういう⽅たちが地域の中にいっぱいいるという状況ができてきている中で、 今後も皆さんで⼒を合わせていけたらいいなと思いました。 ⼭⽥︓ありがとうございます。やはり意思決定の話が重要になりますね。胃ろうに関しては病 院でも議論がなされて実施されているということだと思います。意思決定のプロセスがあり、 多職種で議論し、さまざまな意⾒があったと思います。 Kグループ︓Kグループは、医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャー、リハビリテーション職が おり、とてもバランスのいい班で話を進めました。この⽅の経緯を追って3つの視点で話をし ました。まず1つは告知です。告知をこの⽅がどこまで理解されていたのか、告知をどこまで 望んでいたのかとか、告知という⾔葉の定義を最初に話しました。そして、在宅でこの⽅を引 き継ぐ医療職がその状況をどこまで理解していたのかが⼤切だと思いました。それから、胃ろ うに対する同意に関して、どれだけ理解して同意したのかなという点で話が出ました。. ご本人の思いを受けとめる 2番⽬として、患者さんの思いは、本当に、退院してご⾃宅に居たかったのか、もしかしたら 病院で治療を受けたほうが良かったのかとか、患者さんの思いがどうだったのかという話が出 ました。最後に、患者さんの思いに通じますが、最後は「家で居てもいいわ」と看護師さんに ⾔ったということですけれども、そういったスタッフとの関係性は重要だという点と、その患 者さんの思いをしっかり受け⽌めてそれを治療の⽅針に⽣かすことができていたことから、鈴 グループワークの様⼦. ⽊先⽣を中⼼にいいチームができていたのだという話をしました。. 安心できる在宅療養の導入に向けて Lグループ︓退院前にもう少しそれぞれができることがないかという点に注⽬して話し合いを 進めました。まず、患者さんの意向ですが、まだ家にいたいとの⾔葉がありました。病院で不 安を持って退院し、在宅で訪問の医師や看護師などのいろいろな職種の⽅が関わる中で、本⼈ の本⾳として「まだ」家にいたいと⾔いながら、ゆくゆくは病院に戻らなければいけないとい う受け⼊れ⽅をされていたのかもしれないという話が出ました。 ほかのグループで出ていなかった内容をあげますと、⼊院しているうちに、種類の多い内服薬 を整理したり、のみ薬を貼り薬にするなどの剤型の変更を検討したりできなかったのだろう か、という話が出ました。また、胃ろうをつくったことによる、⾷事形態の指導がどのぐらい なされていたのか気になりました。リハビリテーションの視点では、トイレまでしか⾏けない という状況なので、トイレまでの移動⽅法を和らげるような、呼吸リハや歩⾏器の使⽤、酸素 流量の変更などの、⽣活が楽になる検討を⼊院中にしておけば、より安⼼して退院できたのか なという話が出ました。 佐藤(総合司会︓佐藤クリニック)︓どうもありがとうございました。課題のご指摘などもあ.

(26) りましたが、良かった点に関するお話がずいぶん出て、多職種からの意⾒で⽬からうろこだっ た部分があったのではないかなと思います。鈴⽊先⽣、何かご意⾒はありますか。. 在宅でのケアにおける準備 鈴⽊︓胃ろうに関しては、ご本⼈の話ですと、「胃ろうをつくりましょうね」と⾔われて、 「はい」と⾔ってしまったとのことでした。性格的に、流されてしまいやすい⼈だったという ことです。はいと⾔ってしまったけれども、実際どういうものなのかは、ご指摘の通り⼗分イ メージができていなかったようです。これからどう⽣活するのかのイメージもないまま、転院 の話が出てきたときに、やっと本⼈の気持ちとして、「家に帰りたい」と⾔えて、そこから間 グループワークの様⼦. もなく退院が決まってしまったために退院前カンファなどが実施されず、並⾏して本⼈の状態 がどんどん悪くなっていったようです。⾃宅に帰すなら今しかない、という状況がある⼀⽅ で、在宅でケアしてほしいという話でした。とはいえ、こうしたこと決して珍しいケースでは ないと思います。 退院前カンファレンスがあったら良かったなと今でも思いますが、実際に退院⽇程を決めてカ ンファレンスをやって準備して退院、というタイミングがうまくいかないケースも結構あると 思います。今回のケースは、誰が悪いということを指摘するために取り上げたのではなく、純 粋に、こういう⽅にもう少し何かできなかったのかなという点について、皆さんの意⾒を聞き たかったので取り上げました。. 在宅で過ごす人の支えとなるチームづくり 在宅になる前の段階、治療中の時から地域でも関わり始められたらいいなと思います。今回の 患者さんは、もともとの性格のことから関わりがなかなか難しい⽅でしたが、それでも最終的 には特定の看護師さんがキーになって、その⽅が本⼈の⽀えとなったわけです。⼈と付き合う のが苦⼿な⽅でも、むしろそういう⼈こそ、⼈の⽀えが必要だったということだと思いまし た。それが⾃分ではなかったとしても、⼈と⼈として付き合うなかで本⼈が話しやすい⼈がチ ームにいて、その⼈がそのチームのキーになると思います。キーになる⼈がまだいないという 患者さんには、患者さんごとの背景を踏まえながら、⾃分がキーになるかもしれないという思 いで関われたらいいなと思いました。 佐藤︓どうもありがとうございました。それではまとめに⼊っていきます。ご存じのとおり答 えは出ないものですが、もやもやしていたものが少しでも晴れていけばいいなと思います。 掲載⽇︓2019年1⽉21⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

(27) HOME > 活動・フォーラム > 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 > 開会あいさつ. 在宅医療を⽀える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018 患者さんが 安⼼して住み慣れた地域で暮らすために 【第2部】グループワーク. 患者さんとご家族が安⼼して地域で暮らすために まとめ︓渡邊 清⾼さん さまざまな専門職種がチームで支える 今⽇お話を伺って、普段私が⼤学病院でがん診療をやっている中では感じることのできない、 「家でどういう思いでご本⼈がいらっしゃるか」とか、ケアに関わる介護職の⽅、ケアマネジ ャー、薬剤師、リハビリテーション職の⽅といった多くの職種の⽅がどういう視点で患者さん をみていらっしゃるかなどがわかり、いろいろな気づきをいただくことができました。 渡邊 清⾼さん. いろんな慢性疾患、基礎疾患があります。疾患モデルで⾒てみると、がんは⽐較的意思決定が できる状態で進⾏し、⾝体的・精神的な機能がある程度保たれ、最終的には急速に状態が悪く なってしまう疾患といえます。⼼不全や慢性呼吸不全(COPD)などはゆっくりとした経過を たどり、急性増悪を繰り返しながら終末期を迎えます。認知症や⽼衰では、⾝体や認知機能が 低い状態を過ごされていきます。こうしたモデルも参考にしながら、どのように専⾨職種が関 わっていくのか、介⼊していくのかを考えていくことが重要だと思います。. 切れ目なく患者さんとご家族を支える包括ケアへ 患者さんと家族の歩みが、「trajectory(道筋、軌跡)」という形で⽰されていますが、「急 性期の医療」から「ホスピスケア」へと不連続に切り替わり、そして亡くなる、ということで なく、「治療的なアプローチ」と「緩和的なマネジメント」をそれぞれの⽐重を変えながら組 み合わせ、亡くなった後もグリーフケアに継続していく、そういったモデルが⽰されていま す。 「⼈⽣の最終段階における医療」に関する意識調査が厚⽣労働省で⾏われています。家族や医 療関係者との話し合いが⼗分なされているとはなかなか⾔えない、というのが現状です。「詳 しく話せている」が2%、「⼀応話し合っている」も3分の1ぐらい、ということで、話題にす る機会はまだまだ少ないのです。ですが、こうした調査がなされること⾃体が、ある程度意識 が⾼まりつつあることを⽰しているとも思います。ご家族の病気とか著名⼈の⽅のニュースを きっかけに話ができることもあります。こうした話を普段の診療の中で取りいれてみる、と か、家族や⾝近な⽅の介護の間に話題にしてみる、といったことも必要なのかなと考えまし た。. 研修会での議論、取り組みを地域へ広げる ACPについては、それが何を意味しているのか、ACPによってどんなことが得られるのかにつ いての議論も⼤切です。さまざまな職種の⽅、関係者の⽅が本⽇のように集い、話し合い、こ うした取り組みを⼀般の⽅にもお知らせしてくことが⼤切だと思います。今回こういった研修 会がなされたことも、区⺠の⽅にも知ってもらえたら、きっと安⼼して過ごしていただけるよ うになると思います。.

(28) 「どこで最期を迎えたいか、を考える際に重要だと思うこと」について調査すると、⽇本では 「家族への負担」「不安」「経済的な負担」がネックになるということが分かります。終末期 の死⽣観とか家族観によるところも⼤きいのかと思います。こうした課題をうまく解消してい くためには、ご本⼈と、同居している⽅、親しい⽅、キーパーソンとなる⽅も含めてケアをし ていくことも⼤切だと思います。. 人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン 2018年3⽉に公表された「⼈⽣の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライ ン」です。ACPや地域包括ケアという視点で、どういう職種が関わるのか、本⼈の意思を話し 合っておくこと、話し合った結果だけではなくて話し合いのプロセスが⾮常に重要である、と いうことが書かれています。ご本⼈、家族に加えてケアに携わるチームが関わり、あらかじめ 話し合い、意思決定ができない場合でも医師がきちんと確認でき、最善の治療⽅針をとること ができるように、きちんと⽂書にまとめておくことが⼤切、ということが⽰されています。 臨床的な評価から今後の⾒通し、そこから振り返り、事前にどんなリスクや課題があるのかを 職種間のカンファレンスで話し合っておくことで何かしら介⼊できるポイントがあったかもし れないし、今⽇話し合ったことで視点の違う課題がお互いにあるということが共有できたので はないかと考えています。それを踏まえて、連携していく中や患者さんとのやりとりの中でど んなことができるのかなということを考えておりました。. 専門職のACPへの関わり アドバンス・ケア・プランニングというと、患者さん・家族の⽅が「プランニング」すると考 えられがちですが、私ども医療・介護・福祉に関わるプロフェッショナルとしては、アドバン ス・ケア・プランニングにあたっては、患者さんのために事前に備えておくべきことを、専⾨ 職種が今の時点で評価し考え、そのための⼿⽴てを講じておく、ということも必要かなとお話 を伺いながら思っていました。 オープン形式でやったのは今回初めてですけれども、貴重な機会にとても印象的な症例を提⽰ していただいた鈴⽊先⽣に改めて御礼を申し上げて、簡単ですがまとめとさせていただきま す。どうもありがとうございました。 掲載⽇︓2019年1⽉28⽇. アンケートにご協⼒ください 「がんの在宅療養」ウェブサイトについて、あなたのご意⾒・ご感想をお寄せください。. 関連リンク   リンク・著作権など   プライバシーポリシー   更新履歴   お問い合わせ   サイトマップ Copyright(C) 地域におけるがん患者の緩和ケアと療養⽀援情報 普及と活⽤プロジェクト All Rights Reserved..

参照

関連したドキュメント

医療保険制度では,医療の提供に関わる保険給

医学部附属病院は1月10日,医療事故防止に 関する研修会の一環として,東京電力株式会社

 複雑性・多様性を有する健康問題の解決を図り、保健師の使命を全うするに は、地域の人々や関係者・関係機関との

ホーム >政策について >分野別の政策一覧 >福祉・介護 >介護・高齢者福祉

2.認定看護管理者教育課程サードレベル修了者以外の受験者について、看護系大学院の修士課程

大曲 貴夫 国立国際医療研究センター病院 早川 佳代子 国立国際医療研究センター病院 松永 展明 国立国際医療研究センター病院 伊藤 雄介

在宅医療の充実②(24年診療報酬改定)

職員配置の状況 氏 名 職種等 資格等 小野 広久 相談支援専門員 介護福祉士. 原 健一 相談支援専門員 社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員 室岡