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独立行政法人化に当たって

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Academic year: 2021

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(1)

1 通信総合研究所季報及び同ジャーナルは昭和27年(1952年)の郵政省電波研究 所(RRL)発足後に第 1 号が発行され、2001 年 3 月まで各通巻 220 号、180 号まで 50年近くにわたり発行を続けてきた。一方、通信総合研究所は2001年4月1日を もって、国の行政改革の一環として独立行政法人として新しく発足した。これ を機に、これまでの通信総合研究所季報及び同ジャーナルの位置付けを明確に し、より有効に活用していただくことを目指して、今後特集を中心として編集 していくこととした。 通信総合研究所のルーツは、我が国初の無線通信に関する研究を1896年に開 始した当時の逓信省電気試験所にある。その後、戦前・前後の組織の変遷を経 て、1952年にRRLが設立され、電波研究所季報及び同ジャーナルが発行された わけであるが、1985 年の NTT 民営化に伴う一連の研究環境の変化に対応して 1988年に通信総合研究所(CRL)と改称した。RRLにおいては、電離層及び宇宙 空間の研究、電波伝搬の研究、人工衛星及び宇宙通信の研究、情報伝送の研究、 電波計測技術の研究、周波数・時間標準の研究と標準電波の発射、型式検定・ 較正・性能試験などを行っていたが、CRLとなって以来、基礎研究、情報通信 基盤の研究を追加した。 さらに、1996年度に実施した外部評価の結果に基づいて、1997年度にCRLビ ジョン21を策定し、その使命と目標を明確にした。すなわち、CRLは、人類社 会の持続的な発展のために情報通信に関する研究開発を推進することを使命と し、電波・光に関する研究を通じて、情報通信に関する世界的に中核的研究所 となることを目標とするということである。

独立行政法人化に当たって

通信総合研究所 理事長

飯田 尚志

ごあいさつ

(2)

2 CRLは、2000年まで郵政省の研究所であったが国の行政改革に伴い、2001年1 月からは総務省の研究所となった。さらに、同年4月1日をもって独立行政法人 CRLとして新たなスタートを切った。独立行政法人CRLでは、その所掌は独立 行政法人通信総合研究所法で定められており従来と大きく変わったところはな いが、発足時に主務省(CRLの場合は総務省)から中期目標が与えられるという 点は大きな変化である。中期目標では、2001年度から5年間を中期目標期間とし、 研究に関しては、次世代情報通信基盤技術、無線通信システム技術、電磁波計 測・応用技術、情報通信基礎技術、の4分野を重点分野として研究を推進するほ か、業務の効率化を進めることが示されている。CRLでは、これに対して中期 計画を立て、総務省に申請して認可された。2001年度の予算規模は約261.5億円 である。 新生CRLでは、一言でいえば、「組織・運営の弾力性・透明性が増し、研究活 動に一層活気が出、従って成果の向上が期待できる。」ということである。組織 の弾力性とは、その構造を組織の長の裁量により決定できることであるし、運 営の弾力性については、大部分の予算がその費途が限定されない運営費交付金 であるため、弾力的に有効に活用できることである。このことから産学官の連 携を一層押し進めることができる。特に、世界の研究者とのネットワークが一 層緊密になり世界的な活動の活発化が期待できる。このような活発な研究活動 の情報を本誌を通じて皆様に提供していきたいと思っている。活用していただ ければ幸甚である。 最後に、独立行政法人化に当たっての皆様のご支援に対し深く感謝申し上げ る次第である。

参照

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