経営学部開設10周年記念論集の刊行にあたって
著者
菅野 康雄
雑誌名
経営論集
巻
5
ページ
i-ii
発行年
1976-12-05
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00005888/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja経営学 部 開 設10 周年 記 念論集 の刊 行に あ た って
経営学部長
菅
野
康
雄
東洋大学経営学部は, すでに昭和29年4 月に経済学部に増設された経営学 科と,さらに昭和37年4 月に増設 された商学科の2 学科 を母胎として, 昭和41 年4 月に経済学部 より分離独立して開設された学部である。 新 しいビジョンと構想のもとに, 新時 代にふさわしい学 部として開設され た当学部は,開設と同時に,逸早 く電子計算機の利用による情報科学の研究・ 教育に多大の努力 を払い, カリキュラムの拡充,教員組 織の充実に努力 し, 昭和47年には, 大学院経営学研究科を開設して, 総合的な研究・教育体制の 拡充 をはかり今日にい たってい る。 経営学部開設以来 のこの10年間は, わが国の社会的・経 済的分野におい て, あるいはわれわれが直接 かかわってい る大学制度や教育・研究の分野におい て, かってない 激動の時代であったとい ってよい。そして, われわれの社会 科学の分野におい て も, 当然 この変化の根底にあるものを究めるために新た な努力が要請されてきた。 たとえば, わが国の経営学の研究は> 方では欧米の経営学の移入・紹介 を通して, 他方ではビ ジネ スのための高等教育を媒 介として発展してきたと い われている。 しかし,異質の歴史的諸条件のもとに成立 した学 を移入した としても, それが, 経営学に限らず, そのまま日本の土壌になじむ ものでは ない。このような事実が一般に 自覚されはじめたのは, ごく最近のことであ 肌 この10年たらずのことであったとい ってよい。そして, わが国 の経営の・ 特殊性もしくは優位性 を認 める新しい経営研究が, 今後の大 きな課題 として 提起されてい る。 その意味 では, わが国の経営学研究は, 現在一つ の重要なil 転 機に直面 してい るとい ってよい であろう。 この論集は,経営学部開設lO周年 の記念事業 の一環として特集し上梓した ものであるが, ここに収録した12篇の論稿は, この共通 の問題意識に立ち, かつ今後 の学部発展の意気に燃える研究陣の成果 の一端 を示してい る。この 論 集にっい ての学界の厳しい ご批判と温かい ご叱 正を切にお願いする次第で あ る。 昭和51年11月