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高齢者の日常生活自立度と生命予後,活動的余命との関連について高齢者ニーズ調査より

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Academic year: 2021

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1018 第45巻 日本公衛誌 第10号 平成10年10月15日

高齢者の日常生活自立度と生命予後,活動的余命との

関連について

高齢者ニーズ調査より 本間 善之 成瀬 優知 鏡森 定信  地域における高齢者の生命予後および活動的余命と日常生活自立度との関連を明らかにするた め,平成4年9月に実施された高齢者ニーズ調査を用いた追跡調査を行った。  調査時点で在宅状態の70歳以上の6,883人について平成7年8月末まで36ヵ月間の追跡調査を 行い,6ヵ月以上の長期在宅医療の受給,長期入院,長期老健入所,特養入所,死亡の発生をも って活動的日常生活の喪失と定義し,活動的余命として把握した。  6,883人中6,753人について追跡が可能であり,その結果,長期在宅医療の受給状態として把握 された者が257人,長期入院,入所状態として把握された者が389人,特別養護老人ホーム入所と して把握された者が45人,前三者の状態を経ずに直接死亡として把握された者が490人であった。 また直接死亡として把握されたものを含め,観察期間終了までに死亡した者が746人であった。  本研究では,平均余命と活動的余命により定義された活動的平均余命を算出するとともに,調 査開始時点の対象者の性,日常生活自立度と生命予後および活動的余命に関連する要因について も検討を行い,以下の結果を得た。  1. 年間死亡率は男性で5.4%,女性で3.0%で,年間活動的日常生活の喪失率は男性で7.1%, 女性で6.0%であった。また70∼74歳の平均余命は男性で13.7歳,女性で17.9歳,活動的平均余 命は男性で12.0歳,女性で13.9歳であった。さらに70∼74歳の平均余命と活動的平均余命との差 は男性で約1.7年,女性で約4.2年であり,この差は平均要介護期間と考えられる。  2. 性,年齢を共変量としたコックスの比例ハザードモデルにより厚生省の障害老人の日常生 活自立度と生命予後,活動的余命との関係を検討したところ,①大変健康∼バス電車(J1),② 自立外出可能(J2),介助外出可能(A1),③寝たり起きたり(A2)∼食事排泄可能(B2),④寝 返り可能(C1),寝たきり(C2)の4区分に類型化され,現行の厚生省の「障害老人の日常生活 自立度判定基準」の生活自立(ランクJ),準寝たきり状態(ランクA),寝たきり(ランクB, ランクC)の4区分について見方を変えた活用法があると考えられる。 Key words : 地域高齢者,日常生活自立度,縦断研究,生命予後,活動的余命

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