藤沢市は、美しい湘南海岸やみどり豊かな自然環境に恵まれ、
文化・歴史が織りなす景観は、私たちの快適な生活を支えてい
ます。
本市では、恵み豊かな自然環境と都市環境を保全し、次の世
代へ引き継いでいくために、平成8年度に「藤沢市環境基本条
例」を制定し、この条例に掲げる基本理念や、環境に関する基
本的な施策を総合的・計画的に推進するため、平成 10 年度に
「藤沢市環境基本計画」の策定を行い、その後、平成 17 年度
には、平成 18 年度から平成 22 年度を計画期間とする改定を
行いました。
さらに、計画期間の満了を迎えた平成 22 年度には、複雑化する環境問題や社会状況の変化
を見据え、将来にわたって持続可能な社会を構築するため、平成 23 年度から平成 34 年度ま
でを計画期間とする新たな「藤沢市環境基本計画」を策定するとともに、喫緊の課題として取
組を進めてきた地球温暖化対策に関しても、より実効性を付加し、新たに独立した計画として
「藤沢市地球温暖化対策実行計画」を策定いたしました。
その後、概ね3年ごとの見直しを行う中で、平成 25 年度には、福島第一原子力発電所によ
る放射能問題や微小粒子状物質(PM2.5)などの新たな環境課題、東日本大震災以降のエネル
ギー問題への対応を図るべく見直しを行うとともに、平成 26 年度には、再生可能エネルギー
の普及やエネルギーの地産地消の仕組づくりの推進を目指し、「藤沢市エネルギーの地産地消
推進計画」の策定を行いました。
今回の見直しでは、環境をめぐる基礎的自治体の役割が増す中、国や県の各種計画との整合
性、多様な主体との連携、次世代の担い手の育成といった視点から見直しを図るとともに、東
京 2020 オリンピック競技大会のセーリング競技が、江の島で開催されることを踏まえ、これ
を契機とする環境美化や環境保全への取組を通じたレガシーの創出、
「郷土愛あふれる藤沢 ~
松風に人の和うるわし 湘南の元気都市~」の実現を目指し、豊かな環境を実感できるよう、
計画の着実な推進に努めてまいりますので、皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げま
す。
終わりに、本計画の改定にあたり、熱心なご審議をいただきました「藤沢市環境審議会」の
委員の皆様をはじめ、数多くの貴重なご意見をいただきました市民や事業者の皆様に心から感
謝申し上げます。
2017 年(平成 29 年)3月
藤沢市長
第1章 計画の基本的考え方 ... 1 1 計画見直しの意義と必要性... 2 2 計画の性格と位置づけ ... 3 3 計画の期間 ... 3 4 計画の構成 ... 4 第2章 藤沢市の現況 ... 5 1 自然環境と都市環境 ... 6 1-1 自然環境の現況 ... 6 2 人口と経済活動 ... 7 2-1 人口の推移 ... 7 2-2 経済活動 ... 7 3 藤沢市の財政 ... 9 第 3 章 計画が目指すもの ... 11 1 総合環境像 ... 12 環境像1:「環境に優しく空気や川のきれいな藤沢」 ... 13 環境像2:「快適で潤いのある、住みやすい藤沢」 ... 14 環境像3:「豊かな地域資源を次世代へ継承・発展する藤沢」 ... 15 環境像4:「環境への意識が高く、積極的な活動がなされている藤沢」 ... 16 環境像5:「未来の地球環境への投資を行う藤沢」 ... 17 第4章 施策と役割の方向性 ... 19 藤沢市環境基本計画の施策体系図... 20 環境像1 環境に優しく空気や川のきれいな藤沢 ... 22 1-1 大気の保全 ... 22 1-2 土壌・地下水の汚染防止... 26 1-3 緑の保全 ... 29 1-4 河川・海の保全 ... 32 1-5 大気・土壌・水質等における放射性物質への対応 ... 35 環境像2 快適で潤いのある、住みやすい藤沢 ... 38 2-1 廃棄物の排出抑制及び適正な処理 ... 38 2-2 騒音・振動・悪臭の防止... 45 2-3 新たな緑の創造 ... 48 2-4 景観の保全及び形成 ... 51 2-5 農水産との共存 ... 54 環境像3 豊かな地域資源を次世代へ継承・発展する藤沢 ... 57 3-1 里山の保全 ... 57 3-2 生物多様性の保全 ... 60
4-2 環境教育の推進 ... 66 4-3 環境保全・美化活動 ... 70 環境像5 未来の地球環境への投資を行う藤沢 ... 74 5-1 各主体の力の活用 ... 83 5-2 低炭素社会の創造 ... 83 5-3 エネルギーの地産地消 ... 84 5-4 循環型社会の実現 ... 84 5-5 行政の率先的取組の推進 ... 85 5-6 低炭素化を誘導するまちづくり ... 85 第5章 環境配慮指針 ... 87 1 環境配慮指針の目的 ... 88 2 主体別環境配慮指針 ... 88 2-1 市民に期待される役割と環境配慮指針 ... 88 2-2 事業者に期待される役割と環境配慮指針 ... 90 3 事業別環境配慮指針 ... 92 3-1 住宅系整備事業 ... 92 3-2 工業系施設整備・商業系施設整備・管理事業 ... 93 3-3 農業・水産業整備・管理事業 ... 94 3-4 交通系整備事業 ... 95 3-5 河川・水路整備・管理事業 ... 96 3-6 公園・緑地整備・管理事業 ... 97 3-7 公共建築物整備・管理事業 ... 98 3-8 廃棄物処理施設整備・管理事業 ... 99 3-9 エネルギー供給施設整備・管理事業 ... 100 第6章 計画の推進体制と進行管理 ... 101 1 計画の推進体制 ... 102 2 計画の進行管理 ... 104 3 計画の見直し ... 105 4 各種計画との連携及び整合性の確保 ... 105 5 国・県・近隣自治体との連携... 106 6 環境に関する調査研究の充実... 106 7 財政的措置 ... 106 資料編 ... 107 【文中、*が記載されている用語については、巻末の用語説明(五十音順)をご参照ください。】
第
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計
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画
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の
の
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基
基
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本
本
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的
的
的
考
考
考
え
え
え
方
方
方
1 計画見直しの意義と必要性
2 計画の性格と位置づけ
3 計画の期間
4 計画の構成
1 計画見直しの意義と必要性
本市では、1996 年度(平成8年度)に制定された「藤沢市環境基本条例」に基づき、1998 年 度(平成 10 年度)に「藤沢市環境基本計画」を策定しました。この基本計画は、「豊かな自然 と都市機能が調和した安心して暮らせるまち-藤沢」の実現を目指し、市民(滞在者も含む)・ 事業者・NPO法人等・大学・行政が一体となって環境の保全と創出に取り組んでいく指針であ り、その出発点となるものです。計画期間は、1998 年度(平成 10 年度)から 2010 年度(平成 22 年度)までとし、2005 年度(平成 17 年度)に一度、改定を行い、計画の推進を図ってきまし た。 計画期間の満了に伴い、「藤沢市新総合計画」(策定当時)との整合を図りながら、「地域か ら地球に拡がる環境行動都市」の実現を目指し、将来にわたって持続可能な社会*を構築するた め、2010 年度(平成 22 年度)に、2011 年度(平成 23 年度)から 2022 年度(平成 34 年度)ま での 12 年間を計画期間とする、新たな「藤沢市環境基本計画」を策定しました。 また、策定から3年が経過し、東日本大震災をはじめとする社会情勢の変化などに対応してい くため、2013 年度(平成 25 年度)に、「市政運営の総合指針 2016」との整合を図りながら、2014 年度(平成 26 年度)から 2022 年度(平成 34 年度)までの9年間を見据えた内容に、見直しを 行いました。 見直しの後も、社会情勢は大きく変化しており、国際的な動きとしては、2015 年(平成 27 年) に、「国連気候変動枠組条約第 21 回締約国会議(COP21)」において、新たな気候変動対策 に関する法的文書として、「パリ協定*」が採択されるとともに、国連総会では、2030 年(平成 42 年)に向けた、持続可能な開発目標(SDGs)*を中核とする「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ*」が採択されています。 この間、国内においては、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受け、放射性物 質による環境汚染対策については、従来の「原子力基本法」の枠組から、「環境基本法」を頂点 とする環境法体系に組み込まれることになりました。また、環境に関わる法令として、「水循環 基本法」の施行、「雨水の利用の推進に関する法律」の施行〔以上 2014 年(平成 26 年)〕、「水 銀による環境の汚染の防止に関する法律」の制定〔2015 年(平成 27 年)、以下「水銀汚染防止 法」という。〕、「生物多様性国家戦略 2012-2020*」の策定〔2012 年(平成 24 年)〕などの 動きがあり、地球温暖化対策としては、「パリ協定」を踏まえた国の「地球温暖化対策計画」の 策定、温暖化に伴う気候変動への適応策の検討等、新たな施策対応が求められています。 県においては、2015 年度(平成 27 年度)に新たな「神奈川県環境基本計画」の策定を行い、 基本目標として「次世代につなぐ、いのち輝く環境づくり」を掲げ、基本目標を達成するために 「持続可能な社会の形成」「豊かな地域環境の保全」「神奈川のチカラとの協働・連携」の3つ の分野を設定し、10 年後のめざす姿等や施策の方向を明らかにしています。 本市においては、2014 年度(平成 26 年度)に「藤沢市エネルギーの地産地消推進計画」の策 *また、「東京 2020 オリンピック競技大会」におけるセーリング競技の江の島での開催に伴い、 国内はもとより国外からの来訪者・滞在者への環境面からの対応も必要です。そのため、環境美 化、持続可能な循環型社会*の構築に向け、市全体で環境への積極的な取組と発信を行う必要が あります。 こうした国や県の動向、「藤沢市市政運営の総合指針 2020」をはじめとする本市の関連計画等 を踏まえるとともに、社会情勢の変化に対応していくため、本計画について見直しを行います。 今後とも、自然環境を保全し、快適な生活環境の推進を図るとともに、地球温暖化防止に向け ての施策を展開して、安全で安心な暮らしと、豊かな環境を実感できる環境行動都市の実現を図 ります。
2 計画の性格と位置づけ
「藤沢市環境基本計画」は、本市の環境の保全、再生、創出に関する総合的、長期的な目標、 施策の推進を図るための必要事項などを定めるものであり、その対象とする環境項目(範囲)は 次のとおりとします。 環境項目 具体例 地球環境 地球温暖化、二酸化炭素、エネルギーなど 自然環境 緑、山林、里山、河川、海、生態系、生物多様性*、生息空間など 都市環境 公園緑地、景観、交通、防災、環境保全型農業、観光など 水 水質、河川環境、地下水(湧水)、水源保護など 土 土質、土壌、地質、地形、地盤など 大気 大気質、悪臭など 音・振動 騒音、振動など 廃棄物 資源リサイクル、廃棄物処理など 文化・歴史 文化財など 本計画は、本市における環境施策に関するマスタープラン* として位置づけられるものであり、 本市のまちづくり、各種施策の環境に関わる事項については、本計画の基本的な方向性にそって 策定、推進されるべきものとします。3 計画の期間
計画期間は、2010 年度(平成 22 年度)の改定時において定めた、「2011 年度(平成 23 年度) から 2022 年度(平成 34 年度)までの 12 年間」ですが、今回の見直しにより、「2017 年度(平 成 29 年度)から 2022 年度(平成 34 年度)までの6年間」を見据えた内容に修正します。4 計画の構成
「藤沢市環境基本計画」の構成は以下のとおりです。 第1章 計画の基本的考え方 ★計画見直しの意義と必要性 ★計画の性格と位置づけ ★計画の期間 ・本計画見直しの意義と必要性を示しています。 ・本計画の位置づけや対象期間を示しています。 第2章 藤沢市の現況 ★自然環境と都市環境 ★人口と経済活動 ★藤沢市の財政 ・本市の自然環境や都市環境、人口と経済活動や財 政状況を明らかにしています。 第3章 計画が目指すもの ★総合環境像 ★5つの環境像 ★環境目標 ・『地域から地球に拡がる環境行動都市』を創造す るための、5つの望ましい環境像と、それに対応 する環境項目別の環境目標を示しています。 第4章 施策と役割の方向性 ★計画の施策体系図 ★現状と課題、施策の方向性、達成指標 ★市民・事業者・NPO 法人等・大学・行政の役割 ・本市の現状と課題を明らかにし、環境像や環境目 標を実現するための施策の方向性と達成指標に 加え、市民・事業者・NPO 法人等・大学・行政 のそれぞれの役割を示しています。 第5章 環境配慮指針 ★環境配慮指針の目的 ★主体別環境配慮指針 ★事業別環境配慮指針 ・主体別、事業別に、事業実施に際しての環境配慮 指針を示しています。 第6章 計画の推進体制と進行管理 ★計画の推進体制・進行管理・見直し ・本計画の実効性を確保し、望ましい環境像を実現 するため、見直し後の推進体制や推進方策、進行 管理のあり方について示しています。第
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藤
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沢
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市
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の
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現
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況
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1 自然環境と都市環境
2 人口と経済活動
3 藤沢市の財政
1 自然環境と都市環境
1-1 自然環境の現況
本市は神奈川県の中央南部に位置し、市南部は太平洋(相模湾)に面しています。 市内北部の地形は、標高 40~50m の相模野(相模原)台地と高座丘陵並びに、引地川、境 川、目久尻川、小出川がつくりだした低地で形成されています。 また、市内南部の地形は、江の島、海岸部の湘南砂丘地、引地川、境川、柏尾川などがつ くりだした沖積低地と相模野(相模原)台地の一部、新林公園・川名緑地などの多摩三浦丘 陵から連なる片瀬丘陵・村岡丘陵から構成されています。 相模湾に突き出す江の島は、海底から隆起して形成された特殊な自然地形を持ち、沿岸流 により運ばれてきた砂が形成した砂州でつながっています。 緑地については、相模野(相模原)台地、高座丘陵、片瀬丘陵などの斜面や引地川、境川 沿いにのびる斜面樹林は、大半がクヌギ、コナラ林などを中心とした落葉広葉樹林(二次林) で形成されており、多くの動物の生息域となっているとともに、連続した緑として存在して います。 本市の河川は、引地川水系の本流である二級河川引地川とその支流、境川水系の本流であ る二級河川境川とその支流、相模川水系の一級河川目久尻川、小出川、準用河川打戻川など が流れています。引地川及び境川は、本市北部から相模湾の河口まで、本市を南北に縦断し て貫流しています。 市域の面積は、69.57k㎡で、2011 年(平成 23 年)時点の土地利用分類を見ると、市街化 区域*における都市的土地利用が 90.6%、自然的土地利用が 9.4%となっており、市街化調 整区域*における都市的土地利用が 39.1%、自然的土地利用が 60.9%となっています。 また、人口の 94.9%が市街化区域内に居住しており、DID(人口集中地区)面積は 46.30 k㎡となっています。 1965 年(昭和 40 年)ごろに始まった大企業工場の進出と、それに伴う人口の増加に対応 するために実施された工業団地、住宅団地整備など、土地区画整理事業等とともに市街化が 進みました。東海道線沿線で始まったこれらの事業は東部から北部地域へと拡大し、2015 年 (平成 27 年)7月現在、市施行、行政庁施行、組合及び個人(共同)施行済み、施行中を 合わせて、市街化区域 約 36%にあたる 48 地区、面積 17.21k㎡となっています。2 人口と経済活動
2-1 人口の推移
本市の人口は、2015 年(平成 27 年)10 月現在、約 42 万 4,000 人で県内第4位の人口を 有し、世帯数は約 18 万世帯で、逓増傾向にあります。一方、1世帯あたりの人員は 2.35 人 で、逓減傾向にあります。 「藤沢市将来推計人口」〔2010 年(平成 22 年)の国勢調査をもとに実施〕においては、 本市の人口は 2030 年(平成 42 年)に約 43 万 800 人でピークを迎え、その後ゆるやかに減 少に転じ、人口減少社会を迎えるとされ、2040 年(平成 52 年)の高齢化率を 32.6%と推計 しています。持続的な都市、市民生活の形成に向けて、人口構成の変化を踏まえた対応が必 要となっています。 出典:「藤沢市統計年報」〔2015 年(平成 27 年)版〕2-2 経済活動
① 工業 本市の工業は、従業員 300 人以上の事業所が、製造品出荷額等の7割以上を占めていること、 素材生産工場より輸送機・電気・機械を中心とする加工・組立型工場が多いことが特色として あげられます。 また、従業員4人以上の事業所数については微減傾向にありますが、近年、R&D(研究 開発)機能の集積が進むとともに、製造品出荷額等についても、2014 年度(平成 26 年度) は、川崎市、横浜市に次ぐ県内第3位となっています。 人口と世帯数、1世帯あたりの人員数の推移 109,101124,601 175,183 228,978 265,975 300,248 328,387 350,330368,651 379,185 396,014409,657 424,103 22,694 28,089 43,908 62,169 77,281 96,757 108,775 124,261137,993 148,455 161,232 171,981 180,180 4.81 4.44 3.99 3.68 3.44 3.10 3.02 2.82 2.67 2.55 2.46 2.38 2.35 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 1955年 1960年 1965年 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 人口(人) 世帯数(世帯) 1世帯あたり人員(人)② 商業 本市の商業は、1973 年(昭和 48 年)以降、藤沢駅周辺で大型店の進出や商店街の店舗新改築 が相次ぎ、周辺都市を商圏に取り込みながら、県内でも有数の商業地として発展してきました。 平成に入ると、郊外にも専門店、コンビニエンスストア、スーパーが多数進出するとともに、 工場跡地に相次いで商業施設が進出し、2011 年(平成 23 年)には湘南地域最大級の大型商業施 設が辻堂駅前に開業しました。 本市の卸売業・小売業の事業所数は、ほぼ横ばいとなっていますが、周辺都市における大型 商業施設の開設も進んでおり、地域間競争が顕著になっています。 ③ 農業・水産業 本市の農水産業は、相模野(相模原)台地の南に拡がる農地と湘南の海、そして、大消費地 が近いという立地条件に恵まれた中で、新鮮で安全・安心な農水産物を提供しようとする意欲 的な農家や漁業者により収益性の高い生産活動が展開されています。 高齢化に伴う農業従事者の減少や都市化の進展による耕地面積の減少など、全国的な課題も 抱える中、持続可能な農業生産、環境への負荷を極力抑えた農業を推進し、生物多様性など農 地の多面性を活かした取組が求められています。 ④ 観光 本市の観光は、江の島を中心とする夏の海水浴客等に加え、近年では、北部の豊かな自然環 境を活かしたイベントや旧藤沢宿エリアに代表される歴史と景観を踏まえた観光の推進など、 通年型観光地として、多くの観光客が訪れています。東日本大震災が発生した 2011 年(平成 23 年)を除き、例年増加傾向にある観光客の大部分は日帰り観光客です。 江の島が「東京 2020 オリンピック競技大会」のセーリング競技会場に選出されたことから、 今後、これを契機とした、観光客への「おもてなし」の受入体制の向上が望まれます。
3 藤沢市の財政
本市の財政は、財政の安定度や健全度を示す指標である自主財源比率(歳入全体に対する 市税等の自主財源の割合)が全国都市平均を上回っていることなどから、比較的健全な財政 状況を維持していると言えます。 しかしながら、節減することが難しい義務的経費のうち、高齢者、子ども、障がいのある 方、生活困窮者の方々を援助するために使われる扶助費がこの 10 年間で 2.1 倍になってい ることなどにより、予算規模は増加傾向になっています。 今後の見通しとして、歳入の根幹をなす市税収入は、経済情勢や税制改正など不確定要素 はあるものの、中長期的には減少傾向で推移すると予測されます。 一方、歳出では、急速な少子・超高齢化に伴う社会保障経費の増加はもとより、地震や津 波などの防災・減災対策、公共施設の老朽化対策、新たな都市基盤整備に伴う建設事業費な どの増加も見込まれることから、長期的な視点での財政負担も考慮しつつ、最も経済的・効 果的な手法を用いるなど、適正な財政運営に基づく健全財政の維持がより一層求められてい ます。 出典:「わかりやすい藤沢市の財政 2016」第
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計
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画
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が
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目
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指
指
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す
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も
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の
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1 総合環境像
環境像1:「環境に優しく空気や川のきれいな藤沢」
環境像2:「快適で潤いのある、住みやすい藤沢」
環境像3:「豊かな地域資源を次世代へ継承・発展
する藤沢」
環境像4:「環境への意識が高く、積極的な活動が
なされている藤沢」
環境像5:「未来の地球環境への投資を行う藤沢」
1 総合環境像
本市は、現在約 43 万人の人口を有する、県内有数の工業・商業都市であり、また江の島 に代表される観光資源を有する観光都市でもあります。一方で、相模野(相模原)台地には 広く農地が存在し、引地川、境川沿いや谷戸*には、まとまりある樹林が存在しているなど、 自然も比較的多く残っています。 このように活発な産業活動、人やものの流れの中で、できる限り環境に優しい生活や産業 活動を営みながら、市街地周辺に残る農地をはじめ、河川沿いの樹林地など郷土の自然環境 を守り、次世代に伝えることが、市民(滞在者も含む)・事業者・行政等に課せられた責任 であるといえます。 これからも安全・安心な暮らしを実感できる社会の実現を目指し、「地域から地球に拡が る環境行動都市」を創造するため、環境の保全、再生、創出に向けた5つの環境像と、これ ら環境像の実現を目指す上での環境目標を掲げます。市民(滞在者も含む)・事業者・行政等がそれぞれの立場で、環境へ大きな負荷をかけな い生活や事業活動を心がけ、環境に対する負荷が小さく環境に優しい都市であること、また、 空気、川や海、土などが清らかであり、放射性物質による環境汚染から生活環境が保全され、 安全・安心であり続けることを本市の環境像とします。 環境目標1-1 大気の保全 ●環境汚染のない、きれいな空気の中で健康的に暮らせること 環境目標1-2 土壌・地下水の汚染防止 ●環境汚染のない、きれいな土や地下水が確保されていること 環境目標1-3 緑の保全 ●身近な緑が保全・再生され、豊かな自然環境の中で生活できること 環境目標1-4 河川・海の保全 ●環境汚染のない、きれいな川や海が確保され、水に親しめる環境があること 環境目標1-5 大気・土壌・水質等における放射性物質への対応 ●放射性物質による環境汚染から生活環境が保全され、安全で安心な暮らしができること
環境に優しく空気や川のきれいな藤沢
環境像1
【江の島】市民(滞在者も含む)・事業者・行政等が、環境保全や自然保護などへの意識を高く持ち、 快適な都市・住環境を構築していくために、廃棄物の排出抑制や適正な処理をはじめ、景観 の保全と形成、安全・安心な食の確保を図るため、それぞれの立場から積極的に行動し、そ の普及に努めるなど、より快適な環境づくりに向けた活動を行っていることを本市の環境像 とします。 環境目標2-1 廃棄物の排出抑制及び適正な処理 ●廃棄物の排出抑制及び減量・資源化を進め、循環型社会が形成されていること 環境目標2-2 騒音・振動・悪臭の防止 ●迷惑な騒音・振動・悪臭が抑えられ、快適に生活できること 環境目標2-3 新たな緑の創造
●
公園や緑地など新たに緑が創出され、潤いのある生活がおくれること 環境目標2-4 景観の保全及び形成 ●藤沢ならではの景観を保全するとともに、良好な景観が形成されていること 環境目標2-5 農水産との共存 ●安全・安心な食を身近で確保するための地産地消*が実践されていること快適で潤いのある、住みやすい藤沢
環境像2
川名緑地をはじめとした里山や谷戸、北部を中心とした田園環境などの豊かな地域資源、 多様な生物の生息・生育環境としての自然の生態系が健全に保全されるとともに、それらの 自然環境が次世代へ引き継がれ、発展していく都市環境とともに調和しながら存続すること を本市の環境像とします。 環境目標3-1 里山の保全 ●水と緑が調和した自然空間があり、四季折々の自然にふれあえること 環境目標3-2 生物多様性の保全 ●多様な生物の生息・生育環境の保全のため、今ある自然環境に十分配慮し、都市環境・居 住環境と豊かな自然とが調和していること
豊かな地域資源を次世代へ継承・発展する藤沢
環境像3
【川名清水谷戸】 【引地川の肥沃な田園風景と親水公園】 出典:わがまちふじさわ景観ベストテン先人から脈々と受け継いできた文化や歴史的な資源、湘南海岸に代表されるクロマツの林 や市内の随所に見られる台地・丘陵斜面の樹林などの豊かな自然環境、藤沢ならではの景観 や街なみにより藤沢の文化が感じられ、市民が誇りや郷土への愛着を実感できる住みやすい 都市であり続けることを本市の環境像とします。 環境目標4-1 文化・歴史的資源の活用 ●文化財や優れた歴史的な遺産が適切に保全され、市民が心豊かに誇りや郷土愛を持って暮 らしていけること 環境目標4-2 環境教育の推進 ●学校や地域、事業所などあらゆる社会の中で、環境教育・環境学習が推進され、環境を意 識した行動が広がっていること 環境目標4-3 環境保全・美化活動 ●より多くの市民・事業者が環境への関心と意識を高く持ち、様々な環境保全活動と環境美 化活動が展開されていること
環境への意識が高く、積極的な活動がなされている藤沢
環境像4
【市指定天然記念物 混生樹(寄り木)】地球温暖化及びエネルギー・食糧などの資源に関する課題について、「地球規模で考え、地 域から行動を起こす。」(Think Globally, Act Locally)の視点に立ち、持続可能なまちづく りと低炭素社会*の創造を目指すとともに、市民(滞在者も含む)・事業者・行政等との協働・ 連携による、環境にやさしいまちづくりを推進し、次世代の子どもたちのために「未来の地球 環境への投資」を行うことを本市の環境像とします。 環境目標5-1 各主体の力の活用 ●市民・地域・行政の力を活かした地域からの行動が進められていること 環境目標5-2 低炭素社会の創造 ●環境に優しい都市システムによる低炭素社会が創造されていること 環境目標5-3 エネルギーの地産地消* ●エネルギーの地産地消を見据えた再生可能エネルギーの活用とマネジメントが行われて いること 環境目標5-4 循環型社会の実現 ●環境への負荷を低減し、未来へつなげる循環型社会が実現されていること 環境目標5-5 行政の率先的取組の推進 ●市民や事業者と協働・連携するための行政の率先的取組が推進されていること 環境目標5-6 低炭素化を誘導するまちづくり ●民間事業者を誘導する取組が実現されていること
未来の地球環境への投資を行う藤沢
環境像5
第
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章
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施
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策
策
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と
と
と
役
役
役
割
割
割
の
の
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方
方
方
向
向
向
性
性
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藤沢市環境基本計画の施策体系図
環境像1 環境に優しく空気や川のきれいな藤沢
環境像2 快適で潤いのある、住みやすい藤沢
環境像3 豊かな地域資源を次世代へ継承・発展する藤沢
環境像4 環境への意識が高く、積極的な活動がなされている藤沢
環境像5 未来の地球環境への投資を行う藤沢
1-5 大気・土壌・水質等における放射性物質への対応 1-3 緑の保全 5-3 エネルギーの地産地消 2-1 廃棄物の排出抑制及び適正な処理 1-2 土壌・地下水の汚染防止 1-4 河川・海の保全 4-1 文化・歴史的資源の活用 4-2 環境教育の推進 2-2 騒音・振動・悪臭の防止 2-3 新たな緑の創造 2-4 景観の保全及び形成 2-5 農水産との共存 3-1 里山の保全 3-2 生物多様性の保全 4-3 環境保全・美化活動 5-1 各主体の力の活用 5-2 低炭素社会の創造 5-4 循環型社会の実現 5-5 行政の率先的取組の推進 5-6 低炭素化を誘導するまちづくり 身近な緑が保全・再生され、豊かな自然環境の中で生活できること
地
域
か
ら
地
球
に
拡
が
る
環
境
行
動
都
市
環境汚染のない、きれいな土や地下水が確保されていること 環境汚染のない、きれいな川や海が確保され、水に親しめる環境があること 廃棄物の排出抑制及び減量・資源化を進め、循環型社会が形成されていること 文化財や優れた歴史的な遺産が適切に保全され、市民が心豊かに誇りや郷土 愛を持って暮らしていけること 学校や地域、事業所などあらゆる社会の中で、環境教育・環境学習が推進 され、環境を意識した行動が広がっていること 環境汚染のない、きれいな空気の中で健康的に暮らせること 迷惑な騒音・振動・悪臭が抑えられ、快適に生活できること 公園や緑地など新たに緑が創出され、潤いのある生活がおくれること 藤沢ならではの景観を保全するとともに、良好な景観が形成されていること 安全・安心な食を身近で確保するための地産地消が実践されていること 水と緑が調和した自然空間があり、四季折々の自然にふれあえること 多様な生物の生息・生育環境の保全のため、今ある自然環境に十分配慮し、 都市環境・居住環境と豊かな自然とが調和していること より多くの市民・事業者が環境への関心と意識を高く持ち、様々な環境保全 活動と環境美化活動が展開されていること 環境に優しい都市システムによる低炭素社会が創造されていること エネルギーの地産地消を見据えた再生可能エネルギーの活用とマネジメントが行われていること 市民・地域・行政の力を活かした地域からの行動が進められていること 環境への負荷を低減し、未来へつなげる循環型社会が実現されていること 市民や事業者と協働・連携するための行政の率先的取組が推進されていること 民間事業者を誘導する取組が実現されていること 総面積の推移 【環境像1】 環境に優しく空気や川のきれいな 藤沢 【環境像2】 快適で潤いのある、住みやすい藤沢 【環境像3】 豊かな地域資源を次世代へ継承・ 発展する藤沢 【環境像4】 環境への意識が高く、積極的な活動 がなされている藤沢 【環境像5】 未来の地球環境への投資を行う藤沢 放射性物質による環境汚染から生活環境が保全され、安全で安心な暮らしができること自然災害・沿岸域に関する影響への適応 よる大気の汚染、PM2.5に係る環境基準の達成 【達成指標】地下水の水質汚濁、土壌の汚染、ダイオキシン類 による土壌の汚染に係る環境基準の達成 【達成指標】緑地の目標量の確保 【達成指標】水質汚濁、ダイオキシン類による水質の汚濁、 底質の汚染に係る環境基準の達成 【達成指標】工場等からの騒音、自動車・航空機騒音に係る 環境基準の達成 【達成指標】市民一人あたりの都市公園等の面積拡大 【達成指標】大規模建築物等における景観形成基準の達成 【達成指標】「藤沢産」利用推進店の登録店数の増加 【達成指標】市民協働により保全活動を行う緑地数の増加 【達成指標】ビオトープ拠点の保全、再生、創出 【達成指標】市民共有の財産である本市所蔵の郷土資料の公開 活用の充実 【達成指標】環境関連講座の実施、体験学習会等への参加人数 の増加 【達成指標】環境美化活動への参加人数の増加 総面積の推移 総面積の推移 【達成指標】放射線量モニタリングの定期的な実施と公表、 放射性物質への対応の実施 【達成指標】市民一人一日あたりの一般廃棄物排出量の減量、 廃棄物の資源化率の向上 【達成指標】温室効果ガスを1990年度比、40%削減 ※ 2013年度比での削減目標達成状況の管理も行う 【達成指標】国・県の施策と連動した民生(家庭)部門の温室 効果ガスの削減 ② 固定発生源対策 ③ 移動発生源対策 ④ 有害化学物質等の監視体制の整備と充実等 ⑤ 地下水・土壌保全の監視体制の整備と充実等 ⑥ 有害化学物質等の監視体制の整備と充実等 ⑦ 水と緑の快適な都市空間の創出 ⑧ 緑化及び緑地保全活動の推進 ⑪ 大気・海水・河川水等の監視体制の継続 ⑫ 食材の放射能検査の実施と公表 ⑬ 放射性物質に関する知識の普及・啓発 ⑭ 廃棄物排出抑制の推進(リデュース=Reduce) ⑮ 再使用の推進(リユース=Reuse) ⑯ 再資源化・再生利用の推進(リサイクル=Recycle) ⑰ 適正処分の推進 ⑱ 騒音・振動・悪臭の防止 ⑲ 生活騒音等への対応 ⑳ 緑化及び緑地保全活動の推進 ㉑ 良好な自然景観の保全、再生、創出 ㉒ 良好な都市景観の保全、形成 ㉓ 農地の保全と活用 ㉔ 安全の確保に向けた情報提供、支援 ㉕ 樹林地・里山・谷戸の保全、再生 ㉖ 水辺・海辺の保全、再生、創出 ㉗ 生物の生息・生育環境の保全、再生、創出のための取組 ㉘ 環境共生のための総合的取組 ㉙ 自然環境への配慮を促す環境情報の整備・提供 ㉚ 文化・歴史的資源の保全 ㉛ 文化・歴史的資源の周知による郷土意識の醸成 ㉜ 地域文化の伝承 ㉝ 環境情報の整備と提供、共有化等 ㉞ 環境学習の場や機会の創出 ㉟ 環境リーダーなど人材の育成等 ㊵ 地球温暖化対策普及・啓発事業 ㊶ 温室効果ガス発生抑制 ㊷ 温室効果ガスの吸収 ㊸ 気温上昇(ヒートアイランド現象)抑制 ㊹ 資源の有効利用 ㊺ 再生可能エネルギーの利用促進 ㊻ 一事業者としての市自らの取組 ㊼ 国・県の施策及び近隣自治体との連携 ⑨ 水質汚濁防止対策 ⑩ 汚水処理施設の普及 ㊱ 環境保全活動への総合的取組 ㊲ 市民の環境保全活動への支援 ㊳ 事業者の環境保全活動への支援 ㊴ 環境美化活動への総合的取組 【影響と適応】 ① 農業、森林・林業、水産業に関する影響と適応 ② 水環境・水資源に関する影響と適応 ③ 自然生態系に関する影響と適応 ④ 自然災害・沿岸域に関する影響と適応 ⑤ 健康に関する影響と適応 ⑥ 産業・経済活動に関する影響と適応
1-1 大気の保全
本市では、大気汚染対策として、市内の大気汚染状況を把握するため、住宅地などを対象とし た「一般環境大気測定局」(4カ所)及び道路沿道を対象とした「自動車排出ガス測定局」(1 カ所)を配置し、大気環境を常時監視するとともに、工場や事業所に対しての立入検査・指導や、 次世代自動車*の導入、エコドライブ*などの啓発活動をとおして、大気汚染の低減に努めていま す。 2013 年度(平成 25 年度)から 2015 年度(平成 27 年度)の調査結果では、大気汚染に係る環 境基準について、光化学オキシダントが一般環境大気測定局全局、2013 年度(平成 25 年度)に 4カ所の測定局で浮遊粒子状物質が環境基準を達成していませんでした。有害大気汚染物質であ るアスベストや有害化学物質であるダイオキシン類については、環境基準(アスベストについて は規制基準値)を達成していました。 大気を取り巻く状況として、2013 年度(平成 25 年度)から 2015 年度(平成 27 年度)にかけ ては、新たな環境問題である微小粒子状物質(PM2.5*)の汚染状況を把握するため、新たに測 定機を整備し、測定を開始しました。 これらに加え、「水銀汚染防止法」により、国が水銀等による汚染の防止に関する計画を策定 し、水銀の掘採、特定の水銀使用製品の製造などを禁止するとともに、水銀等の貯蔵及び水銀を 含有する再生資源の管理等について所要の措置を講じることが必要となりました。 同時に、「大気汚染防止法の一部を改正する法律」により、一定の水銀排出施設は設置・構造 等変更時には都道府県知事への届出が必要になり、当該施設から水銀等を大気中に排出する者は、 新たに設定される排出基準を遵守することが必要となります。 大気汚染対策は一般に、主に工場や事業所の固定発生源*対策と自動車などの移動発生源*対策 に分けられますが、各種調査、監視体制の強化などによる発生源対策を図り、環境基準及び達成 指針を維持していくとともに、新たな環境問題への適切な対応が求められています。環境に優しく空気や川のきれいな藤沢
環境像1
現状と課題
環境汚染のない、きれいな空気の中で健康的に暮らせること
環境目標
達成指標に対する達成状況 達成指標 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 大気汚染に係る環境基準を達成する(注1) △ △ △ 有害大気汚染物質に係る環境基準を達成する ○ ○ ○ ダイオキシン類による大気の汚染に係る環境基準を達成する ○ ○ ○ 微小粒子状物質(PM2.5)に係る環境基準を達成する ― △(注2) ○ ○は達成、△は一部未達成 (注1)監視対象5物質のうち「光化学オキシダント」が市内4カ所においてすべて未達成。 平成 25 年度は、浮遊粒子状物質について、長期的評価が1カ所、短期的評価が4カ所で未達成。 (注2)市内測定局2カ所のうち、1カ所が未達成。測定局の新設に伴い、一部参考値(環境基準有効測定日数 250 日以上)。 廃棄物などの自家焼却を行いません。 自家用車などの代わりに徒歩や自転車、公共交通機関の利用に努めます。 自家用車などを適正に整備するとともに、次世代自動車等の環境に優しい車の利用に努めます。 自家用車などの運転にあたっては、エコドライブに努めます。 新たな自家用車を購入する際は、次世代自動車の購入に努めます。 ①:大気の監視体制の整備と充実等 ②:固定発生源対策 ③:移動発生源対策 ④:有害化学物質等の監視体制の整備と充実等
施策の方向性
◆大気汚染に係る環境基準の達成を目指します。 ◆有害大気汚染物質に係る環境基準の達成を目指します。 ◆ダイオキシン類による大気の汚染に係る環境基準の達成を目指します。 ◆微小粒子状物質(PM2.5)に係る環境基準の達成を目指します。達成指標
主体別の役割
市民(滞在者も含む)
法令に適合しない焼却炉での自家焼却、野焼きを行いません。 燃焼機器からの排出ガスを適正に管理するとともに、施設・設備の更新に際しては、低公害型の 機器の導入や、使用燃料のより良質なものへの転換を図るように努めます。 共同輸送・配送システムの導入など物流の合理化を図り、保有車両の走行量の削減を図るように 努めます。 保有車両を適正に整備するとともに、次世代自動車の導入に努めます。 排気量や大きさなど、用途に応じた必要最小限の車両購入に努めます。 保有車両の運転にあたっては、エコドライブに努めます。 環境負荷の少ない事業活動に努めます。 大気汚染の防止に関する啓発を行います。 低公害型の機器の開発に係る研究に努めます。 ①大気の監視体制の整備と充実等 大気汚染防止に関する監視・測定の強化を図るとともに、市民による調査の支援を行います。 微小粒子状物質(PM2.5)の監視・測定の強化を図ります。 野焼きなどに対する指導・啓発の強化を図ります。 ベンゼンなどの有害大気汚染物質について、モニタリング調査を実施します。 ②固定発生源対策 工場や事業所に対するばい煙・粉じん発生防止の調査、指導を行います。 ごみ処理施設などの市の施設における排出ガスの適正な管理を図ります。 公害防止または改善など、市内における事業活動で必要な設備導入を計画している中小企業に対 して金融支援(融資、利子補給、保証料補助)を行います。
事業者
NPO法人等
大学
行政
③移動発生源対策 公用車における次世代自動車の計画的導入を図ります。 むだなアイドリングはやめるよう啓発を図ります。 ノーカーデーの実施など、自動車交通量削減の啓発を図ります。 地球環境にやさしい交通体系を構築するため、自動車の利用環境の整備を促進するとともに、公 共交通などへの利用転換を促す意識啓発などの交通施策の展開を図ります。 拠点性の高いコンパクトな都市づくりにあわせ、自動車利用から、歩行者や自転車が移動しやす い交通環境の充実を図ります。 都市計画道路の新設や市道の新設・改良、自転車走行環境等の整備をすることにより、交通渋滞 の解消などに努めます。 交通渋滞解消等を図るため、主要幹線道路整備による広域交通ネットワークの形成を促進します。 ④有害化学物質等の監視体制の整備と充実等 ダイオキシン類に係る環境基準の適合状況を把握するため、大気中のダイオキシン類の調査を実 施します。 規制対象外の化学物質も含めた、事業所における化学物質の使用実態を把握するとともに、関係 機関と連携し、情報の収集に努めます。 アスベストによる健康被害防止に向けて、関係法令の遵守について指導徹底を図るとともに、使 用実態などの把握に努めます。 【自動車排出ガス測定局(藤沢橋局)】 【微小粒子状物質(PM2.5)計(藤沢市役所局)】
1-2 土壌・地下水の汚染防止
土壌・地下水汚染は、工場や事業所などの事業活動や廃棄物の処理に伴う排水、残留農薬など によって引き起こされますが、近年、企業の工場跡地などの再開発に伴って顕在化してきており、 人の健康に影響を及ぼすことが懸念されます。 本市では、土壌汚染対策については、「神奈川県生活環境の保全等に関する条例」に基づき、 事業所に対し、特定有害物質の適正な使用及び管理を指導しており、調査の結果、現在、11 カ所 の事業所においてテトラクロロエチレンなどの土壌汚染浄化対策を実施していますが、周辺への 影響はありませんでした。 また、地下水汚染対策として、「神奈川県地下水質測定計画」に基づく調査を実施しており、 2015 年度(平成 27 年度)においては、2km メッシュで区切って調査した4地点、その補完とし て調査した 11 地点(市独自分)、水質の経年変化を定点で調査した8地点では、全ての地点で 環境基準を達成していました。2014 年度(平成 26 年度)までに汚染が確認され、継続監視して いる調査地点では、6地点のうちテトラクロロエチレンが2地点、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 が2地点で環境基準を達成していませんでした。 他方、国においては、2014 年(平成 26 年)に、都市部への人口の集中、産業構造の変化、地 球温暖化に伴う気候変動等の様々な要因が水循環に変化を生じさせ、渇水、洪水、水質汚濁、生 態系への影響など、様々な問題が顕著になってきていることから、水循環に関する施策の総合的 かつ計画的な推進を図るため、「水循環基本法」が制定されました。 この法律により、地下水を含む水が国民共有の貴重な財産であり、公共性の高いもの(「水の 公共性」)と法的に初めて位置づけられるとともに、問題解決に向けての施策については、国・ 地方自治体・事業者・国民が相互に連携・協力するよう責務を定めています。 地下水については、全国平均で都市用水(生活及び工業用水)の約 25%を依存している状況に あって、一度汚染されると回復が困難なことから、地下水の保全対策は重要な課題です。 本市では、今後も地下水質や土壌汚染、地盤沈下に対し、調査及び監視を続けていくとともに、 啓発活動や指導により、適正使用・管理を呼びかけていく必要があります。環境汚染のない、きれいな土や地下水が確保されていること
環境目標
現状と課題
達成指標に対する達成状況 達成指標 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 地下水の水質汚濁に係る環境基準を達成する(注 1) △ △ △ 土壌の汚染に係る環境基準を達成する(注 2) △ △ △ ダイオキシン類による土壌の汚染に係る環境基準を達成する ○ ○ ○ ○は達成、△は一部未達成 (注1)平成 25 年度はメッシュ調査2地点、定点地点2地点、継続監視3地点で未達成。 平成 26 年度は定点調査2地点、継続調査4地点で未達成。 平成 27 年度は継続調査4地点で未達成。 (注2)土壌汚染状況調査の結果を踏まえ、11 カ所の事業所において浄化対策を実施中。 雨水の浸透を促すため、宅地や私道の舗装の見直しに努めます。 災害時に生活用水として利用するため、日常的な井戸の管理に努めます。 ガーデニングや家庭菜園などにおける除草剤・殺虫剤などの使用を控えます。 使い残した除草剤・殺虫剤などは、そのまま散布せず、厳重に保管、または専門業者等に処分を 依頼します。 水の利用に際しては、健全な水循環の配慮に努めます。 事業所やオフィスビル、集合住宅等の施設に雨水貯留設備を整備し、雑用水としての利用に努め ます。 工場や事業所で扱う有害物質等について、適切な情報を公開します。 ⑤:地下水・土壌保全の監視体制の整備と充実等 ⑥:有害化学物質等の監視体制の整備と充実等
施策の方向性
◆地下水の水質汚濁に係る環境基準の達成を目指します。 ◆土壌の汚染に係る環境基準の達成を目指します。 ◆ダイオキシン類による土壌の汚染に係る環境基準の達成を目指します。達成指標
主体別の役割
市民(滞在者も含む)
事業者
土壌や地下水の保全のため、減農薬栽培などに積極的に取り組みます。 事業活動に際しては、水を適正に利用し、健全な水循環への配慮に努めます。 地下水や土壌の汚染防止に係る啓発に努めます。 地下水の水質及び土壌の浄化に係る研究・開発に努めます。 ⑤地下水・土壌保全の監視体制の整備と充実等 製造業者・サービス業者・農業者などに対し、排水が適正管理されるよう指導を行います。 土壌・地下水汚染が発見された工場や事業所に対し、適正なリスク管理の指導を行います。 地下水質環境の調査、測定の強化を図ります。 不法投棄等に関する適切な指導を行います。 汚染井戸及び周辺井戸についての継続調査を行うとともに、環境基準を超過した井戸についても、 継続した調査を実施し、指導を行います。 ⑥有害化学物質等の監視体制の整備と充実等 有害化学物質に係る工場や事業所への規制・指導を行います。
NPO法人等
大学
行政
【環境分析センターでの水質検査の様子】1-3 緑の保全
本市の緑は、引地川、境川などに代表される河川部の緑、相模野(相模原)台地や鎌倉連山の 縁辺部、河川沿いに残る斜面の緑、里地里山環境を残した谷戸の緑、そして海岸部の緑など、多 様な姿で構成されています。 都市における緑地は、防災や景観形成、憩いの場としての機能のほか、生物の生息・生育の場 として、また水循環を支える自然環境の保全の場としても、重要な役割を果たしています。また、 地球温暖化やヒートアイランド現象*に対しても、植物による二酸化炭素の吸収・固定効果など、 温室効果ガス*の吸収源としての機能や、植物の蒸散活動による大気の冷却機能など、極めて重 要な役割を果たしています。 本市はこれまで、都市公園*の整備や保存樹林・保存樹木・保存生垣の指定、民有緑地の公有 地化、賃貸借契約や協定による民有緑地の保全など、本市に残る緑の保全を進めてきましたが、 都市整備や開発によって民有緑地や住宅地の緑などが失われ、減少してきています。 「藤沢市緑の基本計画」では、その基本理念として、緑の「保全」「創造」「連携」「普及」 「共生」の5つを掲げていますが、市民(滞在者も含む)・事業者・行政等が緑への認識をさら に深め、それぞれの立場で緑を保全、再生、創出することが不可欠となっています。 達成指標に対する達成状況 達成指標 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 「藤沢市緑の基本計画」に基づく緑地の目標量を確保する(注) 25.7% 25.7% 25.4% (注) 「藤沢市緑の基本計画」における最終的な目標は緑地率 30%。 ⑦:水と緑の快適な都市空間の創出 ⑧:緑化及び緑地保全活動の推進現状と課題
施策の方向性
身近な緑が保全・再生され、豊かな自然環境の中で生活できること
環境目標
達成指標
◆「藤沢市緑の基本計画」に基づく緑地の目標量の確保に努めます。 身近な緑を守り、育てるための自主的な活動を進めるとともに、地域の活動などに参加します。 地域における公園などの計画策定や維持管理活動に参加・協力します。 生垣の設置や、庭やベランダ、敷地などの緑化に努めます。 身近な緑を守り、育てるための地域の活動などに参加します。 工場や事業所などの敷地や建物の屋上などにおける、積極的な緑化の推進に努めます。 身近な緑を守り、育てるための活動の推進、イベントの開催に努めます。 身近な緑の保全、創出などに関する啓発に努めます。 大学構内の緑化に努めます。 緑地保全に関する調査や技術の提言を行います。 ⑦水と緑の快適な都市空間の創出 「藤沢市緑の基本計画」に基づく計画的な緑化の推進とそのネットワーク化を図ります。 都市公園の計画的な整備拡充を進めるとともに、その整備にあたっては市民参加により、郷土植 樹を活かすなど地域の特性に合った特色ある公園づくりを行います。 保存樹林・保存樹木・憩いの森などの指定や面積の拡大と、下草刈りや病害虫の防除などの維持 管理を行います。 所有者の協力と助成により「緑の広場」の整備を推進します。 緑の普及・啓発を通じ、民有地などの緑地の確保を図ります。 街路樹の植栽に努め、緑豊かな都市空間の形成を図ります。 緑地空間と親水空間を結ぶ緑道の整備を図り、「水と緑のネットワークづくり」を推進します。 河川空間の親水性を高める遊歩道の整備を図り、「みず・みち・みどりの基幹軸」の形成を図り ます。
主体別の役割
市民(滞在者も含む)
事業者
NPO法人等
大学
行政
湘南の風致景観を代表する松の保存を図るため、松くい虫対策を進めるとともに、市の木(クロ マツ)と市の花(フジ)の植栽普及を図ります。 ⑧緑化及び緑地保全活動の推進 公共施設における緑化の積極的推進を図ります。 緑の普及・啓発を通じ、民有地などの緑化の普及・啓発や推進を図ります。 民間の建物の建物緑化や壁面緑化の推進のための制度を進めます。 保存生垣の指定や生垣の奨励など、宅地における緑化の促進を図ります。 街路樹の適切な維持管理による緑豊かな道路の保全に努めます。 植樹にあたっては、市民参加により郷土樹種による緑化の推進を図ります。 市民団体などとの連携による植樹や緑化の推進を図るとともに、各種イベントやポスター、標語 募集などをとおして緑化意識の普及・啓発を図ります。 緑化推進団体や地域住民の活動との連携を図ります。 【新緑の新林公園】
1-4 河川・海の保全
工場や事業所からの産業排水及び家庭からの生活排水に含まれる汚濁物質の量が、河川や海な ど公共用水域の自然浄化力の限界を超えると、魚類等の水生生物、農業、水産業に被害を生じさ せます。本市では、これらの対策として、事業所への立入検査を行い、排水等の監視指導を行う とともに、河川や海域の汚濁状況を把握するため、県の水質測定計画に基づく常時監視や、市独 自の水質測定計画で監視を行っています。 一方、本市の下水道事業は、普及率が 2015 年度(平成 27 年度)末時点で 95.4%となっていま す。近年の水質汚濁は、産業排水よりも生活排水による影響が大きいため、各家庭における排水 に対する配慮や環境負荷低減への取組はもとより、下水道整備地域においては、公共下水道への 早期接続を図るとともに、未整備地域における下水道整備促進、合併処理浄化槽*設置への助成 などによって、生活排水処理の適正化を進めていく必要があります。 また、国においては、水循環に関する施策を総合的かつ一体的に推進するため、「水循環基本 法」が制定され、それに基づく「水循環基本計画」が策定されています。海の保全については、 国内有数の海水浴場を観光資源とする本市にとって、河川の水質保全との関連性を踏まえ、地域 の特性に応じた施策の検討を進めることが重要です。他方、河川の保全については、本市が最下 流域に位置し、上流域で発生した水質汚濁や水害の影響を直に受ける可能性が極めて高いことか ら、「水循環基本計画」にもあるとおり、流域の自治体及び県との連携を強化し、美化活動や治 水対策について、広域的な取組の推進を図っていくことが求められています。 海をめぐる国際的な状況としては、外国由来のものを含む漂流・漂着ごみやマイクロプラスチ ックによる環境汚染、生態系への影響が深刻化しており、本市においても、オリンピックの開催 を契機とし、持続可能な循環型社会の構築に向けた取組の推進(オリンピックレガシーの創出) が必要となります。
環境汚染のない、きれいな川や海が確保され、水に親しめる環境があること
環境目標
現状と課題
達成指標に対する達成状況 達成指標 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 水質汚濁に係る環境基準を達成する(注) △ △ △ ダイオキシン類による水質の汚濁、底質の汚染に係る環境基準を達成する ○ ○ ○ ○は達成、△は一部未達成 (注) 平成 25 年は海域2地点のうち「江の島西」のCOD、河川 11 地点のうち「蓼川」のBODで未達成。 平成 26 年度は海域2地点のうち「江の島西」のCOD・大腸菌群数、河川 11 地点のうち「蓼川」「小出川」「打戻 川」のBODで未達成。 平成 27 年度は海域2地点のうち「江の島西」のCOD・大腸菌群数、河川 11 地点のうち「小出川」「打戻川」のB ODで未達成。 BODは生物化学的酸素要求量、CODは化学的酸素要求量。 環境基準として河川にはBODが、海域、湖沼にはCODが定められています。 路上など汚水処理のできない場所での洗車は行わないように努めます。 公共下水道整備地域においては、速やかに排水設備を設置し、下水道に接続を図ります。 公共下水道未整備地域においては、浄化槽などの適正な維持管理を図ります。 洗剤の適正な量の使用や石けんの利用などを通じ、家庭からの生活排水による汚濁負荷軽減に向 けた取組を進めます。 道路等に降った雨水が川などを汚さないよう、家のまわりの落ち葉やごみなどの掃除に努めます。 河川や海などの環境保全活動への積極的な参加に努めます。 雨水の有効活用のため、雨水貯留槽(雨水タンク)の設置に努めます。 工場や事業所からの排水を適正に処理するとともに、公共下水道整備地域においては、処理水を 下水道へ排出します。 ⑨:水質汚濁防止対策 ⑩:汚水処理施設*の普及
施策の方向性
達成指標
◆水質汚濁に係る環境基準の達成を目指します。 ◆ダイオキシン類による水質の汚濁、底質の汚染に係る環境基準の達成を目指します。主体別の役割
市民(滞在者も含む)
事業者
路上など汚水処理のできない場所での洗車は行わないようにします。 公共下水道整備地域においては、速やかに排水設備を設置し、下水道に接続を図ります。 公共下水道未整備地域においては、浄化槽などの適正な維持管理を図ります。 洗剤の適正な量の使用や石けんの利用などを通じ、工場や事業所からの産業排水による汚濁負荷 軽減に向けた取組を進めます。 河川や海などの環境保全活動への積極的な参加に努めます。 河川や海などにおける清掃活動など、環境保全活動の推進、イベントの開催に努めます。 河川や海などの環境保全に関する啓発に努めます。 河川や海の水質浄化に係る研究・開発を進めます。 ⑨水質汚濁防止対策 河川や海の水質環境の調査、測定の強化を図ります。 生態系に影響のあるダイオキシン類や環境化学物質の調査を行います。 規制対象外の化学物質も含めた、事業所における化学物質の使用実態を把握するとともに、関係 機関と連携し情報の収集に努めます。 江の島と片瀬海岸東浜・西浜等の清掃について、「公益財団法人 かながわ海岸美化財団」によ る海岸清掃を促進します。 道路・河川・海岸・公園などの環境美化の促進を図ります。 水域に生息する生物のため、河川・海域の保全等の促進に努めます。 工場や事業所への規制、監視及び指導を行います。 公害防止または改善など、市内における事業活動で必要な設備導入を計画している中小企業に対 して金融支援(融資、利子補給、保証料補助)を行います。 家庭からの生活排水による汚濁負荷軽減に向けた啓発を図ります。 洗剤の適正な量の使用、石けんの利用や、家庭でできる生活排水対策の普及・啓発を推進します。 雨水の利用に関する普及啓発や雨水利用施設の設置推進に取り組みます。 ⑩汚水処理施設の普及 公共下水道未整備地域の解消を図るとともに、下水道事業計画区域外においては、合併処理浄化 槽の設置費用の助成を行います。
NPO法人等
大学
行政
1-5 大気・土壌・水質等における放射性物質への対応
2011 年(平成 23 年)3月 11 日に発生した東日本大震災により、東京電力福島第一原子力発電 所の事故が発生し、放射性物質が大量に漏えいするという甚大な事故が発生しました。この事故 により、放射性物質が拡散し、大地や海、川、山など自然の汚染や、田畑や農作物の汚染などに より、今なお、人々の生活への影響が懸念されています。また、この事故を契機とし、放射性物 質による環境汚染とその対策については、環境法体系の中に組み込まれることになりましたが、 その安全基準の設定や排出規制等の具体的な施策については、整備途上にあります。 本市では、2011 年(平成 23 年)8月から、市内 13 地区の小・中学校、保育園、幼稚園及び公 園と海岸の空間放射線量を定期的に測定しています。本市所有の簡易型測定器で測定した結果、 基準値を超えた場合は除染を行い、再度空間放射線量の測定を行っています。現在、国が定める 「放射性物質による局所的汚染箇所への対処ガイドライン」を超える数値は出ていませんが、本 市独自に定めた基準値(地上5㎝で1時間あたり 0.19 マイクロシーベルト以下)を超える数値 が、東日本大震災直後には、マイクロスポット(雨どいの下や樹木の根付近など)と呼ばれる箇 所で検出されたこともあり、このような場所は除染を行っています。なお除染後は本市独自の基 準値内となっています。併せて、海水や河川水における放射能濃度も定期的に測定しています。 また、食の安全性といった観点から、学校及び保育園で実際に提供した給食の測定も実施して います。 放射性物質に関する様々な情報がある中で、正しい情報を市民一人ひとりが理解することが大 切です。そのため、引き続き、大気・海水・河川水等の監視体制を継続するとともに、放射性物 質に関する情報提供をはじめとする知識の普及啓発を図っていく必要があります。 達成指標に対する達成状況 達成指標 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 放射線量モニタリングを定期的に実施・公表する ○ ○ ○ ○は達成現状と課題
放射性物質による環境汚染から生活環境が保全され、
安全で安心な暮らしができること
環境目標
放射性物質に関する知識や情報を市民一人ひとりが理解し、噂や風評などに惑わされないように します。 事業者として提供する商品について、適切な手段で放射能検査等を行い、結果を公表することに より、消費者に安全、安心を提供します。 放射性物質に関する正しい知識や情報を発信し、噂や風評を生み出さないように配慮します。 放射性物質に関する正しい知識や情報を発信し、噂や風評を生み出さないように配慮します。 ⑪大気・海水・河川水等の監視体制の継続 市内 13 地区の小・中学校、保育園、幼稚園、公園の定期的な空間放射線量を測定し、公表します。 海岸等における空間放射線量を測定し、公表します。 海水及び河川水における放射能濃度を測定し、公表します。 ごみの焼却灰に含まれる放射性物質濃度を測定し、公表します。 ⑪:大気・海水・河川水等の監視体制の継続 ⑫:食材の放射能検査の実施と公表 ⑬:放射性物質に関する知識の普及・啓発