高等学校 理科学習指導案
広島県立西条農業高等学校 内田 浩明 1 科目名 物理ⅠB 2 対象学年 第2学年 3 単元名 「運動と力−運動の第2法則−」 4 単元の目標 ○ 運動の法則に関する探究活動を行うことにより,物理に対する興味・関心を高める。 ○ 力と質量と加速度の関係を予想して,実験方法を工夫し,検証することを通して,運動の法則につい て理解する。 ○ 運動の法則に関する探究活動を行うことにより,探究する能力と態度を養う。 5 指導計画 学習内容 指導と支援 評価 第一次 ( 1 時 間 ) ・重力加速度の再測定を通して CBL システムとグラフ 電卓(脚注)の使い方を習得する ・接続の仕方・操作方法 を説明する ・CBL システムとグ ラフ電卓の使い方 の習得 第1時 学習課題 の把握・ 仮説の設 定 ・調査問題に取り組む ・導入問題を通して学習課題を把握 する 「力と加速度の関係,質量と加速度 の関係」 ・仮説の設定を行う ・今までの経験や知識を 基に考えさせる ・予想し,理由を考え, 検証する中で,問題点を 明らかにさせていく ・仮説を立てさせ,その 理由づけをさせる ・「運動と力」に対 する理解 ・課題の把握 ・「運動と力」への 興味・関心 ・仮説の設定 第2時 実験の計画・予備 実験 ・実験の器具や材料などを考える ・実験の目的と実験の手順や方法を 考える ・予備実験の実施 ・計画の再考 ・できるだけ生徒の自主 的な活動を見守る ・班ごとに面接し,実験 方法の理由を説明させる ・実験の計画性 ・実験の創意工夫 ・思考と判断 第3時 実験・デ ータ処理 ・計画にしたがって実験を行う ・結果を記録する ・データを整理する ・できるだけ生徒の自主 的な活動を見守る ・非科学的なものは指摘 をし,考えさせる ・探究への意欲 ・実験の技能 ・記録の正確性 ・情報の整理 第4時 再実験・ データ処 理 ・前時の実験を受けて,実験方法や 仮説の修正をし,再実験を行う ・結果を記録する ・データを整理する ・前時の実験の不十分な 点に気づかせる ・表にまとめさせる ・グラフを書く ・探究への意欲 ・思考と判断 ・実験の技能 ・記録の正確性 ・情報の整理 ・知識と理解 第5時 考察・ま とめ ・結果を基にきまりや法則を見つけ る ・実験報告書を作成する ・予想や仮説と結びつけ て考察し,きまりを見つ けさせる ・思考と判断 ・知識と理解 ・記述の正確性 ・表現の創意工夫 第 二 次︵6時間︶ 第6時 まとめ・ 自己評価 ・実験報告書を完成する ・調査問題に取り組む ・自己評価を行う ・考えや意見及び修正し た考えなどを正確に書か せる ・記述の正確性 ・「運動と力」に対 する理解6 第二次(6時間)の指導案 第1時の目標 ・運動に関する検証実験を通して,「運動と力」に対する興味・関心を高める。 ・運動に関する検証実験を通して,学習課題を把握し,仮説の設定を行う。 時間 学習内容 指導と支援 評価 3分 15 分 25 分 35 分 40 分 ・調査問題(資料1)に取り組む ・導入問題(資料2)を通して学習課題を 把握する [問題1]力が働きつづけるときの運動は 加速度運動 [問題2]質量の違いによる運動への影響 [問題3]力の大きさの違いによる運動へ の影響 ・仮説の設定を行う 「力と加速度の関係,質量と加速度の関 係」を予想する ・今までの経験や知識をも とに考えさせる ・力が働きつづけるときの 運動を予想させ,検証実験 してみせる ・摩擦が無視できることを 確認する ・仮説を立てさせ,その理 由づけをさせる ・理由を 2∼3 人に発表さ せ,意識を高めて検証する ・実験プリントを配り,具 体的に書かせる (時間がない場合,宿題と する) ・「運動と力」に 対する理解 ・問題の把握 ・「運動と力」へ の興味・関心 ・仮説の設定 第2時の目標 ・力と質量と加速度の関係を予想して,実験を計画することにより,科学的思考力を養う。 ・予備実験を通して,仮説を検証するのに適した実験方法を考えることにより,判断力や創造力を 身につける。 時間 学習内容 指導と支援 評価 3分 10 分 25 分 30 分 ・前回の復習 ・解決すべき課題を見つけ出す ・仮説の設定を行う 「力と加速度の関係,質量と加速 度の関係」を予想する ・実験の器具や材料などを考える ・実験の目的と実験の手順や方法 を考える ・予備実験の準備 ・予備実験の実施 ・計画の再考 ・検証実験を再度簡単に行いなが ら,問題点を明らかにする ・実験プリントを配り,具体的に 書かせる ・できるだけ生徒の自主的な活動 を見守る ・使用が予想される道具は教卓の 上に並べておく。 ・計画がある適度できた班から器 具を用意させ,予備実験をさせる ・予備実験をもとに班ごとに面接 し,実験方法の工夫を促す ・問題の把握 ・仮説の設定 ・実験の計画性 ・実験の創意工夫 ・情報の整理 ・思考と判断
第3時の目標 ・生徒自ら立てた計画にしたがって実験を行うことにより,意欲を持って探究活動を行う。 ・探究活動を行うことにより,運動の法則について実感をもって理解させる。 時間 学習内容 指導と支援 評価 30 分 40 分 ・計画にしたがって実験を行う ・結果を記録する ・データを整理する ・実験に必要なものはできるだけ 提供する ・できるだけ生徒の自主的な活動 を見守る ・必要なものは印刷させる ・探究への意欲 ・実験の技能 ・記録の正確性 ・情報の整理 第4時の目標 ・1回目の実験を受けて,必要に応じて実験方法や仮説を修正し,再実験を行うことにより,探究 の方法を身につける。 ・探究活動を行うことにより,運動の法則について実感をもって理解させる。 時間 学習内容 指導と支援 評価 3分 25 分 35 分 ・実験を受けて,実験方法や仮説 を修正し,再実験を行う ・結果を記録する ・データを整理する ・検証するには不十分な点に気づ かせる (力が一定に働いているか注意す る) ・表にまとめさせる ・グラフを書く ・探究への意欲 ・思考と判断 ・実験の技能 ・記録の正確性 ・情報の整理 ・知識と理解 第5時の目標 ・実験結果から,きまりや法則を見つけることにより,運動の法則について理解を深める。 ・実験報告書の作成を通して,内容の理解を深め,科学的な思考・判断を身につける。 時間 学習内容 指導と支援 評価 3分 20 分 ・実験結果を基に,きまりや法則 を見つけ出す ・実験報告書を作成する ・予想や仮説と結びつけて考えさ せ,きまりを見つけさせる ・グラフの増減だけでなく,定量 的な変化にも注意を施す ・思考と判断 ・知識と理解 ・記述の正確性 ・表現の創意工夫 第6時の目標 ・実験報告書の作成を通して,内容の理解を深め,身の回りの現象に思考を発展させる。 ・テスト問題に取り組むことを通して,知識・理解を深める。 ・自己評価を通して,自己の活動を振り返る。 時間 学習内容 指導と支援 評価 3分 25 分 ・実験報告書を完成する ・調査問題(資料1)に取り組む ・考えや意見及び修正した点など を正確に書かせる ・身近な現象に当てはめて考えさ せる ・同じ問題であっても実験を振り ・記述の正確性 ・知識と理解
調 査 問 題
( )年( )科( )番 名前( ) 次の各問いに答えなさい。 問い1 次の①∼⑤の場合に,物体にはたらく力の向きはどうなるか。 向きについては右図の1∼4のいずれかの向きの番号で答えよ。 力がはたらかない場合は0として答えよ。 図1において物体が止まっているとき ①物体にはたらく重力 ( ) 図1 ②ばねが物体におよぼす弾性力 ( ) ③重力と弾性力の合力 ( ) 図2において物体を右に引っ張っても動かないとき ④物体にはたらく摩擦力 ( ) 図2 ⑤引っ張る力と摩擦力の合力 ( ) 問い2 図は右に移動する物体の 1 秒ごとの位置を示している。次の①∼③の問いに記号で答えよ。 ア イ ウ ①加速度が正である(加速している)のはどれか。 ( ) ②加速度がゼロであるのはどれか。 ( ) ③加速度が負である(減速している)のはどれか。 ( ) 問い3 「運動と力の関係」について述べた文章で正しいと思う記号に○をつけなさい。 ア 力が働かないと,運動する速さは一定である。 イ 力が一定だと,運動する速さは一定である。 ウ 力が増すと,運動する速さは一定である。 1 2 4 3 0 資料1 その1問い4 次の①∼⑧の場合に,物体にはたらく力(合力)の向きは どうなるか。向きについては右図の1∼8のいずれかの 向きの番号で答えよ。力がはたらかない場合は0として 答えよ。 図1で水平面を物体が右の方向にすべっている。 ①(氷のように)面がなめらかなとき ( ) 図1 ②面に摩擦があるとき ( ) 図2で物体を真上に投げ上げた。 図2 ③上昇しているとき ( ) ④最高点に達したとき ( ) ⑤下降しているとき ( ) 図3でなめらかな斜面の下から物体を斜面にそってすべり上げたら,物体は途中まで昇ってす べり落ちた。 ⑥昇っているとき ( ) 図3 ⑦最高点に達したとき ( ) ⑧すべり落ちているとき ( ) 問い5 物体を自由落下させたとき,落下中に物体が受ける力はどうなるか。 正しいものを選び,記号に○をつけよ。 ア 重力がずっと一定の大きさではたらく。 イ 重力がはたらき,落下していくにしたがって大きくなる ウ 落下している間,重力ははたらかない。 問い6 台車を同じ力で引っ張りつづけると,どうなるか。記号で選べ。 ア ずっと同じ速さで動く 力 イ はじめのうちはどんどん速くなるが, すぐに一定の速さで動く。 ウ どんどん速くなっていく 1 2 3 4 5 6 7 8 0 資料1 その2