1.東京への避難者
東日本大震災は、その被害が広汎であり、かつ、原発避難の長期化が予想されるため、被災地 から全国各地への避難が生じている。
復興庁がまとめている 2012 年 12 月 6 日現在の「全国の避難者等の数」
⑴によれば、全国の避 要 旨
東日本大震災は、その被害が広汎であり、かつ、原発避難の長期化が予想されるため、被災地か ら全国各地への避難が生じている。原発避難には、父親は福島県で引き続き勤務し、幼い子どもと 母親などが避難する母子避難となる場合が多い。母子避難者は、避難先と福島の二重生活を強いら れており、経済的困難に直面しているが、現行制度が避難世帯の二重生活を想定していないために 必要な支援を受けることができないままになっている。災害救助法上、子どもも大人と同様の一人 と扱うべきこと、乳幼児は、災害時要援護者として、優先的に住まいの確保が図られるべきことも 救助の現場には浸透していない。また、行政による支援が十分かを市民がモニタリングすることも 難しい。国および地方公共団体は、避難地における子どもの生活・就学状況を調査して、居住地に 住民票があるなしにかかわらず必要な支援を行うべきである。
キーワード:原発避難、母子避難、東日本大震災
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 第 15 号 (2013 年 3 月 15 日)
災害時における子どもへの支援
─ 東京における避難者支援から考える ─ Support for Child in Time of Disaster
─ Thinking from Support for Displaced Person in Tokyo
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