バイオインフォマティクス基礎講座
分子系統解析とタンパク質立体構造解析
川端 猛
奈良先端科学技術大学院大学・情報科 学研究科・准教授
2009.9.12
「配列解析」のキーワード(蛋白質機 能予測)
• タンパク質機能予測(膜貫通部位予測、細胞 内局在予測)
• RNA 二次構造予測
タンパク質の構造・性質による大きな分類
タンパク質の例 配列上の特徴
水溶性
タンパク質 soluble
protein
球状タンパク質 globular protein
多くの酵素、抗体、
転写因子など
疎水性、親水性のアミ ノ酸がバランスよく含 まれている。
不定形タンパク質 Intrinsically
disordered protein
真核生物の転写因 子の非ドメイン領域 など
親水性アミノ酸が多い。
特に
EPQSRKが多い。
膜タンパク質 membrane protein
レセプター、トラン スポーターなど
疎水性アミノ酸が多く、
連続する疎水性アミノ
酸領域(膜貫通へリッ
クス)が観察されること
が多い。
球状タンパク質の疎水性アミノ酸
1mbdA:Myoglobin
疎水性相互作用
(hydrophobic interaction) :水分子と親和性の少ない非極性
(non-polar、疎水性
)基が水溶液中で互いに集まろうとする 相互作用。電気や磁気と異なり符号はなく、疎水性どうしのものは相手を問わず集合する。
5p21:rasp21
7pcyA:plastocyanin
1timA:Triose phosphate isomerase
疎水基:ACILMFWV
親水基:RNDEQGHKPSTY
球状タンパク質では、分子内部に疎水性アミノ酸、分子表面に親水性アミノ酸が
分布する傾向にある。
疎水性指標による内外予測
∑
=−+ +
=
ww k
w i
Seq w KD
i
V { [ ]}
1 2
] 1 [
I 4.5 V 4.2 L 3.8 F 2.8 C 2.5 M 1.9 A 1.8 G -0.4 T -0.7 S -0.8 W -0.9 Y -1.3 P -1.6 H -3.2 Q -3.5 N -3.5 E -3.5 D -3.5 K -3.9 R -4.5
Kyte and Doolittle(1982) の疎水性指標
方法
・ 配列を横軸にとって、縦軸に
対応する疎水性指標をプロット。
・ 前後数残基でスムージング。
http://kr.expasy.org/tools/protscale.html
予測結果と実際の埋もれ度との比較
1mbd:Myoglobin
不定形タンパク質
intrinsically disordered protein
親水性アミノ酸が多く、疎水性アミノ酸が少ない ため、天然状態でもコンパクトに折たたまらない。
球状タンパク質ドメインをつなぐ領域としてよく見 られる。
親水性アミノ酸の中でも、
EPQSRK真核生物に多く、原核生物には少ない。
転写因子に特に多くみられる。
生物学的な機能はよくわかっていな
いが、タンパク質間相互作用に重要
な働きをするといわれている。
膜タンパク質
膜タンパク質:
脂質二重膜に埋没し て機能するタンパク質
脂質頭部(親水性)
脂質尾部(疎水性)
性質
(1)疎水的な脂質尾部と相互作用 するため、タンパク質表面には疎水 性アミノ酸が多い。
(2)水に溶けにくく、凝集しやすい。
(3)多くは膜貫通へリックスを持つ
(4)膜貫通へリックスの長さは15-
30アミノ酸ぐらい。アミノ酸配列から も連続した疎水性アミノ酸領域とし てある程度、予測可能
膜タンパク質
アミノ酸配列から膜貫通へリックスを予測するサーバ
SOSUI
サーバ
http://bp.nuap.nagoya-u.ac.jp/sosui/
他にTMHMM, Tmpredなどがある
H1 9 問71
1. 一般に、表面ではアミノ酸の挿入・欠失や置換が起こりやすく、
内部では起こりにくい。
2. 生物種間で比較した時に保存されているアミノ酸が、タンパク質 表面で集中している領域は、他のタンパク質やリガンドとの結 合に関与していると予測できる。
3. DNA と相互作用するタンパク質の場合、 DNA との結合面は、負
電荷を持つアミノ酸が集中することから容易に予測できる。
4. 一般に、表面には溶媒との相互作用のため極性基をもつアミノ 酸が多く、内部は疎水性アミノ酸による疎水コアを形成している ことが多い。
次に示した球状タンパク質の性質に関する記述の中で、不適 切なものを一つ選べ。
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H1 9 問71
1. 一般に、表面ではアミノ酸の挿入・欠失や置換が起こりやすく、
内部では起こりにくい。
2. 生物種間で比較した時に保存されているアミノ酸が、タンパク質 表面で集中している領域は、他のタンパク質やリガンドとの結 合に関与していると予測できる。
3. DNA と相互作用するタンパク質の場合、 DNA との結合面は、負
電荷を持つアミノ酸が集中することから容易に予測できる。
4. 一般に、表面には溶媒との相互作用のため極性基をもつアミノ 酸が多く、内部は疎水性アミノ酸による疎水コアを形成している ことが多い。
次に示した球状タンパク質の性質に関する記述の中で、不適 切なものを一つ選べ。
※
DNAや
RNAなどの核酸は、リン酸基にマイナスの電荷を持っている。よって、核酸に 結合する蛋白質は表面にプラスの電荷を持っているものが多い。
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
「タンパク質構造解析」のキーワード
(構造比較)
• 立体構造表現(コンタクトマップ、ラマチャンド ランマップ)
• 構造比較
• 重ね合わせ
• RMSD
• 構造アライメント
• 構造モチーフ
• 構造分類
立体構造の決定法
X線結晶解析
NMR(核磁気共鳴法)
大量発現 精製
結晶化
X
線回折強度の測定
原子モデルの構築 原子モデルの精密化
核磁気共鳴解析
(
NOE解析
,帰属と距離拘束の抽出)
3次元
電子密度マップ
原子間 距離拘束
(1)多数分子の平均構造の観察(精製が重要。 大きな分子、複合体はより難しくなる)
(2)
発現・精製・結晶化のステップで、各タンパク質によって実験条件の調整が必須
(3)実験データの収集・原子モデル構築の段階で計算機の支援が不可欠
大量発現 精製
原子モデルの構築
原子モデルの精密化
MET 1
GLN 2
1 2
3 4
5 6
7 8
9
10 11
12
13
14 15
16 17
18 19 20
21
HEADER UBIQUITIN 17-APR-92 1AAR COMPND DI-UBIQUITIN
SOURCE BOVINE (BOS TAURUS) ERYTHROCYTES
AUTHOR W.J.COOK,L.C.JEFFREY,M.CARSON,Z.CHEN,C.M.PICKART 原子番号 残基名 鎖識別子
原子名 残基番号 X座標 Y座標 Z座標 占有率 温度因子 ATOM 1 N MET A 1 15.493 30.088 14.694 1.00 8.36 ATOM 2 CA MET A 1 14.600 29.031 15.110 1.00 8.15 ATOM 3 C MET A 1 15.476 27.793 15.419 1.00 9.30 ATOM 4 O MET A 1 16.571 27.561 14.871 1.00 8.96 ATOM 5 CB MET A 1 13.500 28.837 14.105 1.00 9.89 ATOM 6 CG MET A 1 13.823 27.997 12.931 1.00 10.21 ATOM 7 SD MET A 1 12.312 27.711 11.891 1.00 10.33 ATOM 8 CE MET A 1 13.174 26.595 10.726 1.00 7.30 ATOM 9 N GLN A 2 14.968 27.014 16.326 1.00 9.75 ATOM 10 CA GLN A 2 15.552 25.806 16.852 1.00 11.92 ATOM 11 C GLN A 2 15.000 24.553 16.168 1.00 11.71
ATOM 12 O GLN A 2 13.787 24.387 16.086 1.00 10.00 ATOM 13 CB GLN A 2 15.368 25.715 18.386 1.00 12.39
ATOM 14 CG GLN A 2 15.858 24.413 19.051 1.00 14.00 ATOM 15 CD GLN A 2 15.676 24.587 20.561 1.00 15.59 ATOM 16 OE1 GLN A 2 16.525 25.209 21.205 1.00 18.67 ATOM 17 NE2 GLN A 2 14.564 24.203 21.152 1.00 15.39
ATOM 18 N ILE A 3 15.960 23.745 15.687 1.00 11.79 ATOM 19 CA ILE A 3 15.593 22.437 15.130 1.00 12.14
ATOM 20 C ILE A 3 16.491 21.342 15.720 1.00 11.99 ATOM 21 O ILE A 3 17.701 21.540 15.767 1.00 12.91
PDB ID
wwPDB(World Wide Protein Data Bank) :
立体構造データの収集するデータバンク
RCSB PDB http://www.rcsb.org/pdb/PDBフォーマット
MSD EBI http://www.ebi.ac.uk/msd PDBj http://www.pdbj.orgPDBは1971年に設立
立体構造描画のフリーウエア・シェアウエア
ソフト名 WebSite 対応機種 特徴
RasMol www.openrasmol.org Win Mac
Linux(ソース 公開)
独自の高速描画アルゴリズムを用い、非力なハード でも同様に高速描画が可能。コマンド言語は強力で 多機能。基本的な描画法をカバーするが、分子表面 の描画はできない。描画の質はやや低い。
Chime www.mdlchime.com Win Mac RasMolをベースにしたWEBブラウザ内で動作するプ ラグイン。分子表面表示など描画機能はRasMolより 拡張。分子描画機能を持ったWEBページを作れる。
Jmol jmol.sourceforge.net Win Mac
Linux(ソース 公開)
Java Applet によりWEBブラウザ内で動作。Chimeと 同様に、分子描画機能を持ったWEBページを作れる。
JREをインストールする必要。
PyMOL pymol.sourceforge.ne t
Win Mac Linux
OpenGLを用いた質の高い描画。Python言語で開発 されており、ソースも公開。Python言語を用いた機能 拡張も可能。
CHIMERA www.cgl.ucsf.edu/chi mera/
Win Mac Linux
OpenGLを用いた質の高い描画。電顕画像などの多 様なデータの取り込み、ドッキング、静電計算などの インタフェース有り。Python言語を用いた機能拡張。
VMD www.ks.uiuc.edu/Res earch/vmd/
Win Mac Linux
OpenGLを用いた質の高い描画。Tcl言語を用いた機 能拡張が可能。分子動力学の可視化を主要目的とし て幅広い機能。
MolScript www.avatar.se/molsc rit/
Linux
(ソース公開)
主にリボン図の描画用のソフト。GUIを持たず、コマン ドラインで、PDBファイルをPSファイル等に変換。
Swiss PDB Viewer
au.expasy.org/spdbv Win Mac
Linux
OpenGLを用いた質の高い描画。幅広い機能をサ ポートしているが、アップデートは活発でない。
H19 問5 1
タンパク質などの生体高分子をコンピュータで 表示するためのソフトウェア名として適切でな いものを選択肢の中から一つ選べ。
1. RasMol 2. Chime
3. TMHMM
4. Swiss-PdbViewer
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H19 問5 1
タンパク質などの生体高分子をコンピュータで 表示するためのソフトウェア名として適切でな いものを選択肢の中から一つ選べ。
1. RasMol 2. Chime
3. TMHMM
4. Swiss-PdbViewer
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H20 問59
タンパク質の立体構造のグラフィックス表示プ ログラムではないものを選択肢の中から一つ 選べ。
1. Chime 2. PyMol 3. MEGA
4. MolScript
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H20 問59
タンパク質の立体構造のグラフィックス表示プ ログラムではないものを選択肢の中から一つ 選べ。
1. Chime 2. PyMol 3. MEGA
4. MolScript
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
PDBコード:1fxd(ferredoxin II), Rasmol / Chimeプラグインで描画
立体構造の描画スタイル
ワイアフレーム ボール&スティック 空間充填
バックボーン リボン 分子表面
1 3 2 4
N
H C
O Cα
Ala(A)
(疎水性)
Phe(F)
(疎水性)
Cys(C)
(親水性)
Asp(D)
(親水性)
Val(V)
(疎水性)
Thr
(親水性)
様々な物理化学的な 性質を持った側鎖が 主鎖のペプチド結合で 連なる
Leu(L)
(疎水性)
蛋白質:ペプチド結合したアミノ酸群
アミノ酸は全部で20種類
I VL M F
Y
W H
K R D E
P N
A S Q
C
G T
疎水性 親水性
脂肪族
芳香族 正荷電
負荷電
N 末
C 末
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
変性状態( D) 天然状態( N)
フォールディング(折り畳み)という現象
非常に多種の構造の集合 大きく広がっている
ほとんど唯一の構造
小さくコンパクトに折りたたまっている 温度や変性剤濃度
によって可逆に変化
・折り畳みは、原則としてその蛋白質以外の分子の介助を必要としない アミノ酸配列の情報だけで、天然状態の立体構造が決定される
・どうやってコンパクトになるか? → (1)主鎖の水素結合(2)側鎖間の疎水性相互作用
・あるアミノ酸配列がどうやって一つの構造を決めるのか???
3次元座標の差のスコア (RMSD)
並進ベクトルt を引いたあと、回転行列R をかける t :二つの分子の重心をあわせるように決める
R :2つの原子群の相関を最大化する行列
→(1)特異値分解で導出
(2)四元数表現により最適な回転を Lagrange未定乗数法で決定
∑
=−
−
=
Ni
i
N
iRMSD
1
)]
2( R 1 [
t y x
21
20
1 2
3 4 5
1xdaA
1 3 2 4
21 20 5
y
i) (
R yi −t
x
i1 3 2 4
21 20 5
※原子の対応付けがわかっているとする
RMSD :
最適に重ね合わせたときの
XYZ座標の差
(Root Mean Square Deviation)
1benA
W.Kabsch, Acta Cryst.A, 32,922-923(1976), 34,827-828(1978) A.D.Mclachlan, J.Mol.Biol.,128,74-77 (1979)
Charles F.F. Karney “Quaternions in molecular modeling” E-print: arXiv:physics/0506177
xi:分子Xのi番目の原子の位置ベクトル yi:分子Yのi番目の原子の位置ベクトル
距離の差のスコア ( DRMS)
( )
∑∑
= ≥− −
= N
i N
i j
Y ij X
ij D
N D DRMS N
1
2
) 1 (
2
21
20
1 2
3 4 5
Y
Dij X
Dij
1 3 2 4
21 20 5
y
ix
iDRMS :
対応する原子ペアの距離の差
(Distance-based RMSD)
※原子の対応付けがわかっているとする
※重ね合わせは不要なので計算は簡単
※3次元によらない。2次元や結合情報 にも拡張できる。
※鏡像の区別はできない
1benA
※計算が簡単なので、高速な構造比較の アルゴリズムの基盤として使われる。
1xdaA
H19 問73
立体構造の似ている2つのタンパク質間で、対応関係にある原子が分かっている場合には、
RMSD(Root Mean Square Deviation)
と呼ばれる数値を計算することにより、立体構造の 重なり合いの程度を数値化することができる。
RMSDは、全ての対応する原子間の距離を 2乗した値の平均値(相加平均)にルートをとったものとして定義される。
あるタンパク質における6つの原子
A,B,C,D,E,Fと別のタンパク質の6つの原子
A’,B’,C’,D’,E’,F’について対応関係が分かっており、互いにもっともよく重なるように回転し
て重ねた時の対応原子間の距離は以下の表のようになった。この表から
B-B’, C-C’, D-D’, E-E’は正確に重なったが、他の原子間ではずれが見られることがわかる。ここで、6つの原 子に対する
RMSD値はいくらになるか。選択肢の中からもっとも適切な値を一つ選べ。ただ し、原子間距離の単位は考慮しないものとする。
対応原子 距離
原子
A―原子
A’ 2.0原子
B―原子
B’ 0.0原子
C―原子
C’ 0.0原子
D―原子
C’ 1.0原子
E―原子
C’ 0.0原子
F―原子
C’ 1.01. 0.5 2. 0.66 3. 1.0 4. 1.33
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H19 問73
立体構造の似ている2つのタンパク質間で、対応関係にある原子が分かっている場合には、
RMSD(Root Mean Square Deviation)
と呼ばれる数値を計算することにより、立体構造の 重なり合いの程度を数値化することができる。
RMSDは、全ての対応する原子間の距離を 2乗した値の平均値(相加平均)にルートをとったものとして定義される。
あるタンパク質における6つの原子
A,B,C,D,E,Fと別のタンパク質の6つの原子
A’,B’,C’,D’,E’,F’について対応関係が分かっており、互いにもっともよく重なるように回転し
て重ねた時の対応原子間の距離は以下の表のようになった。この表から
B-B’, C-C’, D-D’, E-E’は正確に重なったが、他の原子間ではずれが見られることがわかる。ここで、6つの原 子に対する
RMSD値はいくらになるか。選択肢の中からもっとも適切な値を一つ選べ。ただ し、原子間距離の単位は考慮しないものとする。
対応原子 距離
原子
A―原子
A’ 2.0原子
B―原子
B’ 0.0原子
C―原子
C’ 0.0原子
D―原子
C’ 1.0原子
E―原子
C’ 0.0原子
F―原子
C’ 1.01. 0.5 2. 0.66 3. 1.0 4. 1.33
RMSD
は最適に重ね合わせたときの
「ずれの二乗の平均のルート」である。
したがって、
ずれの二乗平均は
(22+0+0+1+0+1)/6=6/6=1
これのルートをとると√1=1
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
1 2
3 4
6 5
7 8 9 10
11
主鎖の水素結合:αへリックス
1 2
3 4
6 5
7 8
9 10
11
O
N H C
N Cα
N
H
H C
O Cα
Cα
i i+3
i+4
N H O C Cα i-1
・
i番目のCOがi+4番目のNHと水素結合を形成
・ 3.6残基が1周期の右巻きらせん
・
NH・・・
O=Cが同じ向きに並ぶため、
へリックス全体に電気双極子が発生
N
末
C末
ー +
主鎖の水素結合:逆平行βシート
βターン
βターン βヘアピン
βヘアピン
伸びた構造の1本1本を βストランドと呼ぶ。
二本以上のβストランドが シート状に並んだ構造を βシート と呼ぶ
βストランド
βストランド
βストランド
主鎖の水素結合:平行βシート
β−α−β
モチーフ
平行βシートがαへリックスで 接続された構造モチーフ
βストランド
βストランド
βストランド
伸びた構造の1本1本を βストランドと呼ぶ。
二本以上のβストランドが
シート状に並んだ構造を
βシート と呼ぶ
Cαi
Cαi+1 Cαi-1
φ ψ
ペプチド結合の平面性とφ、ψの定義
・主鎖の原子の
XYZ座標は、φ、ψの2つ の角度でほとんど記述できる。
・φ、ψの角度を2次元にプロットしたものを
ラマチャンドラン・プロット
(Ramachandran plot)という。点が集中する領域は2次構造とよく対応。
点が現れない領域は、主鎖の原子が衝突する。
βシート
αへリックス
左巻きへリックス
平面 平面
φ
ψ
H19 問74
タンパク質の主鎖に添って定義される二面角のうち、
φ(窒素原子と炭素原子の間 の二面角
)と
ψ(α炭素原子とカルボニル基の炭素原子の間の二面角
)の値を各残 基ごとに計算して二次元にプロットしたものを、ラマチャンドラン・プロットと呼ぶ。以 下に示したラマチャンドラン・プロットに対する説明文の中で、もっとも適切なものを 一つ選べ。
1. (a),(b)
はともにαへリックスの領域である。
2. (a),(b)
はともにβストランドの領域である。
3. (a)
はαへリックス、
(b)はβストランドの領 域である。
4. (a)
はβストランド、
(b)はαへリックスの領 域である。
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H19 問74
タンパク質の主鎖に添って定義される二面角のうち、
φ(窒素原子と炭素原子の間 の二面角
)と
ψ(α炭素原子とカルボニル基の炭素原子の間の二面角
)の値を各残 基ごとに計算して二次元にプロットしたものを、ラマチャンドラン・プロットと呼ぶ。以 下に示したラマチャンドラン・プロットに対する説明文の中で、もっとも適切なものを 一つ選べ。
1. (a),(b)
はともにαへリックスの領域である。
2. (a),(b)
はともにβストランドの領域である。
3. (a)
はαへリックス、
(b)はβストランドの領 域である。
4. (a)
はβストランド、
(b)はαへリックスの領 域である。
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
トポロジー図によるβシートの表現
4 2
3
N C
1
1ubq (Ubiquitin,Human,d.15.1)
N
C
1 2
3 4 5 6
1n8k (Alchol dehydrogenase E chain, Horse, c.2.1)
ロスマン・フォールド
βターン
βターン?
1cauA 1rhdA domain2
TOPS プログラムによる表示
http://www.tops.leeds.ac.uk
1timA
○はαへリックス、△はβストランド。
となりあう△の向きで平行。逆平行を示す。
コンタクトマップ
1ubq
C
4 2
3
N
1
縦横に残基を配置し、ある残基ペアのCα原子間の距離が10Å以下であれば対応するピクセルに色を塗る
分子描画ソフト
VMDを用いて作成
・平行のストランド間は\方向 逆平行ストランド間は/方向 に線分が観察される。
N
C
N C
逆平行 逆平行
平行
・αへリックスは太めの対角上の線分
へリッ クス
H19 問75
次の図は、あるタンパク質の立体構造のコンタクトマップの模式図である。図中斜め の太い線のそれぞれは、10Å以内にある残基対の集合を表す。このタンパク質は、
N
末側から
βαβαβαβαβαという二次構造の構成をとっている。選択肢に示した二次 構造要素の配置の中で、βストランドの配向に注目した時に、このタンパク質の構造 として適切なものはどれか。一つ選べ。ただし、選択肢中の「○」はへリックス、「△」
はストランドであり、同じ向きの「△」の隣接は平行シート、逆向きの「△」の隣接は逆 平行シートの形成を表しているとする。
1 2
3 4
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H19 問75
次の図は、あるタンパク質の立体構造のコンタクトマップの模式図である。図中斜め の太い線のそれぞれは、10Å以内にある残基対の集合を表す。このタンパク質は、
N
末側から
βαβαβαβαβαという二次構造の構成をとっている。選択肢に示した二次 構造要素の配置の中で、βストランドの配向に注目した時に、このタンパク質の構造 として適切なものはどれか。一つ選べ。ただし、選択肢中の「○」はへリックス、「△」
はストランドであり、同じ向きの「△」の隣接は平行シート、逆向きの「△」の隣接は逆 平行シートの形成を表しているとする。
1 2
3 4
βαβαβαβαβαなのでβストランドが 5本、αヘリックスが5本のはず。こ れから1か3。コンタクトマップから平 行シートしかないことがわかるため、
1であることがわかる。
α β5 α β3
α β4
α β1α
β2 β2
β3 β1 β5 β4
平成19年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H20 問 61
次の図は、あるタンパク質の立体構造のコンタクトマップの模式図である。図中斜め の太い線のそれぞれは、10Å以内にある残基対の集合を表す。このタンパク質は、
N
末側から
βαβαβαβαβαという二次構造の構成をとっている。βストランドの配向に 注目した時に、このタンパク質の構造として正しいものを選択肢の中から一つ選べ。
図中、○はへリックス、△はストランドであり、同じ向きの△の隣接は平行シート、逆 向きの△の隣接は逆平行シートの形成を表しているとする。
1 2
3 4
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H20 問 61
次の図は、あるタンパク質の立体構造のコンタクトマップの模式図である。図中斜め の太い線のそれぞれは、10Å以内にある残基対の集合を表す。このタンパク質は、
N
末側から
βαβαβαβαβαという二次構造の構成をとっている。βストランドの配向に 注目した時に、このタンパク質の構造として正しいものを選択肢の中から一つ選べ。
図中、○はへリックス、△はストランドであり、同じ向きの△の隣接は平行シート、逆 向きの△の隣接は逆平行シートの形成を表しているとする。
1 2
3 4
βαβαβαβαβαなのでβストランドが 5本、αヘリックスが5本のはず。こ れから2か4。コンタクトマップから平 行シートしかないことがわかるため、
2であることがわかる。
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
配列比較によるタンパク質分類
1970
年代から、配列の一致度
(sequence identity)に基づいて、グループを作る作業が 行われてきた。
どのくらいの類似性で一つにまとめるかは様々な考えがあるが、少なくとも
「相同なタンパク質群」を一つのグループにまとめるべき
ファミリー( family, 族):
:進化的に関係のある(相同な)タンパク質グループのこと
複数のファミリーがあつまった大きなグループ
: スーパーファミリー(superfamily, clan)一つのファミリーの中の小さなグループ
:サブファミリー
(subfamily)family
subfamily
superfamily
ドメイン単位による分類
A2 B2
B3 C3 A1
配列1
配列2
配列3
配列の部分どうしだけが類似していた場合 部分一致を重視すると、
すべて一つのグループになるが
…配列1
配列2 配列3
Aを共有
Bを共有
1と2が類似、2と3が類似していても 1と3は類似していない!
ドメインに分割すると
A1
A2
B2
B3
C3
A2 B2
B3 C3
A1
きれいに分類することができる!!
Pfam : 蛋白質ファミリのデータベース
各蛋白質ファミリのマルチプル アライメント、
HMMなどを集 めたデータベース
http://pfam.sanger.ac.uk
Pkinase_Tyr ドメインをもつタンパク質の例
ABL_HUMAN
BTK_HUMAN
ILK_HUMAN
MERTK_HUMAN
PGFRB_HUMAN HCK_HUMAN
Family : Pkinase_Tyr (PF07714) : Protein tyrosine kinase
Pfam
データベース(
http://pfam.sanger.ac.uk/Software/Pfam/)からの引用
ドメイン構造と疎水性の関係
Tyrosine protein kinase HCK (1ad5A, HCK_HUMAN) SH3 domain
SH2 domain
Tyrosine-kinase domain
3つの分断された疎水性コア
→ ドメイン構造
大きなタンパク質は、いくつかの構造上のまとまり(ドメイン)を持つことが多い
立体構造によるタンパク質の分類
• 配列による分類の延長。ドメイン単位の分類、進化 的に関係のある(相同な)タンパク質を群にする(フ ァミリー)という考え方は同じ。
• 立体構造の類似性から、より遠縁の相同性を見つ け、より大きな群を作る(スーパーファミリー)
• スーパーファミリーをまとめたさらに大きなグループ
(フォールド、クラス)
• 主にアミノ酸( C αレベル)のラフな構造の類似性に 着目
• 分類対象は主に球状タンパク質
立体構造分類データベース SCOP
http://scop.mrc-lmb.cam.ac.uk/scop/
・4階層で分類 Class (クラス)
Fold (フォールド)
Superfamily (スーパーファミリー)
Family (ファミリー)
どの階層に分類するかは、
配列の類似性
立体構造の類似性 分子機能の類似性 機能部位の類似性
を専門家が総合的に判断して決める
1akr
<ホモロジー>
<アナロジー>
※他の構造分類データベースとしてCATHが有名。
同様に階層的な分類体系を持つが、その詳細は
SCOPとは異なる。
クラス
1mbd
1mqkH
1n55A
1pqwA
1fxd 1a2p
all- α (a)
all- β (b)
α / β (c)
α + β (d)
α-へリックスが中心
β-シートが中心 逆平行が多い
α-へリックスとβ-シートが配列上交互に現れる。
平行β-シートが中心
α-へリックスとβ-シートが混在、配列上の並びの規則はない 逆平行と平行のβ-シートが混在
アミノ酸配列と立体構造の関係
ピロリ菌と大腸菌のフラボドキシン ( 同一残基率 SeqID 44%)
ピロリ菌
(1fueA)大腸菌
(1ag9A)配列が似ていれば立体構造も似ている
SeqID = 44 %RMSD = 1.2
Å
1fueA 2:GKIGIFFGTDSGNAEAIAEKISKAIG--NAEVVDVAKASKEQFNGFTKVILVAPTAGAGD:59
***** * ** * ** * * * * * * ** *** * ** * 1ag9A 2:AITGIFFGSDTGNTENIAKMIQKQLGKDVADVHDIAKSSKEDLEAYDILLLGIPTWYYGE:61 1fueA 60:LQTDWEDFLGTLEASD-FANKTIGLVGLGDQDTYSETFAEGIFHIYEKAK--AGKVVGQT:116
* ** ** *** * * * * *** * * * * **
1ag9A 62:AQCDWDDFFPTLE-EIDFNGKLVALFGCGDQEDYAEYFCDALGTIRDIIEPRGATIVGHW:120
大腸菌・フラボドキシン(1ag9A)
ラット・NADPH シトクロームP450 還元酵素 C末ドメイン(1ja1A2)
大腸菌・走化性タンパク質CheY (3chy)
ヒト・キノン還元酵素(1d4aA) 44%, 1.2Å
22%, 2.8Å
8%, 4.4Å ピロリ菌・フラボドキシン(1fueA)
N
C 14%, 3.2Å
C
N
1
2 3 4 5
C N N
C
N
C
N
C
BLAST
PSI-BLAST 構造比較
構造比較
アミノ酸配列がほとんど似ていなくても立体構造は似ている場合がある
構造は配列より進化的に保存がよい
Æ構造比較から新たなホモログが発見できる可能性
立体構造の変化
アミノ酸配列の変化と立体構造の変化の相関 ( グロビン族)
立体構造の変化はアミノ酸配列の変化と相関
配列が30%以上一致していれば、 RMSD は2Å以下
アミノ酸配列の類似度
2つの構造の類似性
ホモロジー (homology , 相同 ):
進化的起源を共有することによる類似
多くの場合、分子機能なども類似している
アナロジー ( analogy, 相似)
進化的起源とは無関係な類似
多くの場合、分子機能など他の属性は似ていない。
物理化学的な構造の偏好が原因とされる。
イルカの胸びれ サルの前足
チョウの羽 トリの翼
ネコの前足
大腸菌・フラボドキシン(1ag9A)
ラット・NADPH シトクロームP450 還元酵素 C末ドメイン(1ja1A2)
大腸菌・走化性タンパク質CheY (3chy)
ヒト・キノン還元酵素(1d4aA) 44%, 1.2Å
22%, 2.8Å
8%, 4.4Å ピロリ菌・フラボドキシン(1fueA)
N
C
“Flavodoxin-like” fold (c.23)
“Flavoproteins” superfamily (c.23.5)
“CheY-like”
superfamily (c.23.1)
14%, 3.2Å
C
N
1
2 3 4 5
C N N
C
N
C
N
C
Analogy Homology
Homology Hom
ology
多く現れるフォールド ( 出現ドメイン数順)
太字はスーパーフォールド:多くのスーパーファミリーを含むフォールド
d.58
c.1
g.3
c.23 b.34
b.1 フォールド名 (SCOP1.73による。クラスfhijkは除く) ドメイ a.4
ンの 数
スーパー ファミ リーの数
a.4 DNA/RNA-binding 3-helical bundle 292 14
c.1 TIM beta/alpha-barrel 269 33
d.58 Ferredoxin-like 248 55
b.1 Immunoglobulin-like beta sandwich 246 27 c.37 P-loop nucleoside triphosphate hydrolase 235 1 c.2 NAD(P)-binding Rossmann-fold domains 168 1
g.3 Knottins 154 19
d.15 Beta-Grasp(ubiquitin-like) 131 13
c.23 Flavodoxin-like 118 15
b.34 SH3-like barrel 117 18
b.40 OB-fold 100 12
c.66 SAM-dependent methyltransferases 95 1
c.37 c.2
d.15
b.40 c.66
スーパー・フォールド (Superfold)
フォールド名 (SCOP1.73による。クラスfhijkは除く) その下のスーパー ファミリーの数
d.58 Ferredoxin-like 55
c.1 TIM beta/alpha-barrel 33
b.1 Immunoglobulin-like beta sandwich 27 a.24 Four-helical up-and-down bundle 27
a.118 Alpha-alpha superhelix 23
g.3 Knottins 19
b.34 SH3-like barrel 18
g.41 Rubredoxin-like 16
c.23 Flavodoxin-like 15
a.60 SAM(sterile alpha motif) domain-like 15
b.69 7-bladed beta-propeller 14
a.4 DNA/RNA-binding 3-helical bundle 14
スーパーフォールド:多くのスーパーファミリーを含むフォールド
スーパーフォールドは「構造の類似と機能の類似が対応しにくいフォールド」ともいえる
d.58
c.1
a.118 g.3
c.23
a.24
a.60 b.34
b.1
g.41
b.69 a.4
三本へリックスバンドル
DNA/RNA‐binding 3‐helical bundle(a.4)
Mating type protein A2, yeast(1k61A;a.4.1.1)
(1gvdA;a.4.1.3) (1wh5A;a.4.1.1)
三本のへリックスが束になった構造 DNA や RNA に結合する蛋白質が多い
DNA
と
結合した
構造
(1k61)TIM バレル
TIM beta/alpha barrel (c.1)
Triosephosphate isomerase 1n55A(c.1.1.1)
全般に解糖系の酵素が多い。基質、酵素反応 は極めて多彩。
八本のβストランドとαへリックスが交互に組 み合わさり、対称的な樽
(barrel)構造を形成す る。
中央の樽構造は平行のβシートからなる。
Imidazole glycerol phosphate synthase subunit hisF
1thfD(c.1.2.1)
KHG/KDPG aldolase 1euaA(c.1.10.1)
フェレドキシン様
Ferredoxin‐like (d.58)
4Fe-4S Ferredoxin(1fxd,d.58.1)
1 3 2
4 4
本の逆平行のβストランド と
2本のαへリックスからな る。
分子機能は極めて多彩。
CheY binding domain of CheA (1eayC,d.58.24)
U1A RNA binding domain (1nu4A,d.58.7.1)
免疫グロブリン様
Immunoglobulin‐like beta sandwich(b.1)
Immunoglobulin Heavy chain variable domain. 1mjuH1(b.1.1.1)
Immunoglobulin
Heavy chain constant domain 1mjuH2(b.1.1.2)
Macromomycin 1noaA (b.1.7.1)
免疫グロブリン分子は
H鎖と
L鎖から なり、それぞれ、免疫グロブリン様 ドメインからできている。
V C V C
C C V
V C
C C
C
L鎖
H鎖 H鎖
L鎖
細胞表面あるいは分泌蛋白質が多 い。免疫や分子認識に関する機能 を担うことが多い。
4本のβストランドからなるβシー
トが二枚、サンドイッチ状に重なっ
た構造をとる。逆平行のβシート
が主
P‐loop スーパーファミリー
P‐loop nucleoside triphosphate hydrolase(c.37)
Ras-related protein RAB-5A 1r2qA(c.37.1.8)
Guanylate kinase 1gkyA(c.37.1.1)
RecA protein.Domain1 1xmsA1(c.37.1.11)
平行のβシート が主。トポロ ジーには
様々な変異あり。
シグナル伝達、
DNA結合、
モーター機能など、多彩な分子機能を 担うが、
ATP, GTPなどのヌクレオシド の加水分解を行う点は共通。
N C
1 3
2 4 5 6
ヌクレオシド結合部。
GxxxxGKTの
配列モチーフ
(P-loop)を持つ。
ロスマン フォールド
NAD(P)‐binding Rossmann‐fold domains (c.2)
Alcohol dehydrogenase gamma chain domain2, 1u3wA(c.2.1.1)
Aspartate beta-semialdehyde dehydrogenase
2gz1A1(c.2.1.3)
L-alanine dehydrogenase 1pjcA1(c.2.1.4)
補酵素を利用した
NAD(P)を
脱水素酵素を持つ。基質を認識する ドメインは別に存在する。
N C
1 2
3 4 5 6
平行の
βシートが主
7枚羽 βプロペラ
7‐bladed beta‐propeller (b.69)
Garactose oxydase
domain3, 1k3iA3(b.69.1.1)
Guanine nucleotide-binding protein subunit beta-1
1gotB(b.69.4.1)
細胞膜付近の、シグナル伝達や 糖結合に関わることが多い。
Influenza Neuraminidase 1f8dA(b.68.1.1)
6枚羽 βプロペラ
N C
3 2
1 4
のユニットが7回、
円環状に繰り返しされた
フォールド
立体構造比較プログラム
1990年ごろから多くの構造比較プログラムが開発されている
WEB
アドレス スコア アライメント
DALI http://www.ebi.ac.uk/dali
距離の差を独自の関数 で変換したスコア
局所アライメントをモ ンテカルロ法で、つな ぎ合わせる
CE http://cl.sdsc.edu/ce.ht ml
局所的な
RMSD局所アライメントを積 み上げていく
MATRAS http://biunit.naist.jp/ma tras/
距離の変化が相同、相 似で起こる確率の比を スコアとする。
SSEで仮アライメント
を生成、残基アライメ
ントを収束するまで反
復する
タンパク質の相同性の判断基準
100
同一残基率
30%以上
BLAST
の
E-value < 0.0001PSI-BLAST
の
E-value < 0.00010 10
20 30
40 70
25 15 5
35
同一残基率
(Sequence Identity)(%)
立体構造比較が必要
(1)
立体構造の類似性が高い
(DALIの
Zスコア、
MATRASの
Rdisスコア
)(2)
同一残基率がそこそこ高い(
PSI-BLASTでヒットする、
SeqID>=15%ぐらい)
(3)
分子機能に類似性がある(補酵素、酵素反応、基質、代謝経路等の共通性等)
(4)
基質・補酵素の結合部位が類似しており、そのアミノ酸が保存(モチーフ)
(5)
ドメイン構成の共通性
(6)
スーパーフォールドの場合は、特別な注意が必要
配列解析
同一残基率が25%以下の場合の相同性の判断基準
50 60
80 90
H20 問63
1. スーパーフォールドとは、進化的類縁関係が考えられないよう なタンパク質間であっても共通して現れる類似フォールドの集 合である。
2. SCOP, CATH などの構造分類データベースは非階層的に構
築されている。
3. 構造分類における立体構造のクラスの代表的なものとして、
all- α、 all- β、α / β、α + βがある。
4. タンパク質の立体構造は、通常ドメインを単位として分類される。
次の立体構造分類に関する記述のうち、不適切なものを選択肢の 中から一つ選べ。
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H20 問63
1. スーパーフォールドとは、進化的類縁関係が考えられないよう なタンパク質間であっても共通して現れる類似フォールドの集 合である。
2. SCOP, CATH などの構造分類データベースは非階層的に構
築されている。
3. 構造分類における立体構造のクラスの代表的なものとして、
all- α、 all- β、α / β、α + βがある。
4. タンパク質の立体構造は、通常ドメインを単位として分類される。
次の立体構造分類に関する記述のうち、不適切なものを選択肢の 中から一つ選べ。
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
タンパク質の立体構造予測
? ?
?
M T D K L T S L R Q Y T T V V A D T G D
Amino acids sequence
3 次構造予測(1): Ab initio 予測
分子動力学法(Molecular Dynamics; MD)
ニュートンの運動方程式に従って原子を動かす。:原子モデルとポテンシャルエネルギー関数を設定
より低いエネルギー値になるように構造を変形していく
・構造を探索するための手法
・エネルギー関数
原子を作用単位とした古典力学的なものが多い。量子力学は使わない。
アミノ酸単位の粗視化したモデルもよく用いられる。
分子力学法(Molecular Mechanics; MM): エネルギーが低くなる方向に原子を動かす。:
モンテカルロ法(Monte Carlo; MC): ランダムに原子を動かす。:
⇒ 近年、フラグメント・アセンブリによるモンテカルロ法がよく使われてきている
フラグメント・アセンブリ法
立体構造データベースから切り出してきた短い(9残基ぐらい)フラグメントのライブラリ を用意する。
Ab initio予測で、構造を変形させるときに、フラグメントのライブラリから 一つ選びその構造と入れ替えることで予測を行う。
立体構造データベースから
切り出したフラグメント・ライブラリ
構造の一部を
ライブラリから選ん だフラグメントと入 れ替える
予測したいタンパク質の立体構造
※天然にある構造の部分を組み合わせて立体構造を構築するので、
それらしく局所構造が再現されやすい。
エネルギーが減少したら変化させた 構造を採択
※
David Bakerグループのプログラム
ROSETTAが有名
H20 問65
1. 分子動力学法は、英語では Molecular Dynamics であり、 MD という略称も使われる。
2. 分子力学法は、英語では Molecular Mechanics であり、 MM という略称も使われる。
3. 分子動力学法では、分子を構成する各原子の運動は、
ニュートンの運動方程式で記述される。
4. 分子力学法では、分子を構成する各原子の運動は、シュレー ディンガーの波動方程式で記述される。
生体高分子の立体構造解析に用いられる計算手法のうち、分子動 力学法と分子力学法に関する以下の記述において、不適切なものを 選択肢の中から選べ。
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用
H20 問65
1. 分子動力学法は、英語では Molecular Dynamics であり、 MD という略称も使われる。
2. 分子力学法は、英語では Molecular Mechanics であり、 MM という略称も使われる。
3. 分子動力学法では、分子を構成する各原子の運動は、
ニュートンの運動方程式で記述される。
4. 分子力学法では、分子を構成する各原子の運動は、シュレー ディンガーの波動方程式で記述される。
生体高分子の立体構造解析に用いられる計算手法のうち、分子動 力学法と分子力学法に関する以下の記述において、不適切なものを 選択肢の中から選べ。
平成20年度バイオインフォマティクス技術者認定試験
(日本バイオインフォマティクス学会主催)問題から引用