Uzanne, Octave
Les modes de Paris, variations du go6t et de l esthetique de la femme,1797 − 1897,par Octave Uzanne et illus. par Frangois Courboin.
Paris, Soci6t6 frangaise d Editions d Art,1898.(文献番号3−236)
Hiler p.869 Colas 2952 Lipperheide ll77e(補遺p.730)
ユーザヌ著
パリの流行;1797年から1897年までの趣向の変化と女性の美学
フランスのジャーナリス.トで愛書家、社会風俗研究家であるユーザヌ(1852−1931)は 、初 めは、珍書、きこう(稀観)書、造本・印刷などの研究に没頭したが、後年は社会風俗に関心を 示し、パラソル、手袋、扇をはじめ19世紀フランスのファッション、香水、美容に関する多く の著作を残した。服装や装身具類のめまぐるしく変化するファッションを通観し、記録した資 料によって、私たちは、時代・国籍を問わず、人々の思想や生活様式を具体的に把握できる。
こうした意味で、本書においても、大革命直後から100年間のパリ・ファッションの展開の中 に、フランス19世紀の激動の歴史の反映を見ることができる。
10章から成る本書の内容は、1797年から1897年までの一世紀問におけるパリ婦人のファッシ ョンの変遷を当時の風俗を背景にとらえたもの。画家クルポワン(Frangois Courboin)による 250の挿絵と100組(本書では、同一図版が単色画と彩色画で一組となっている)の優i美な亜鉛 版には各々の時代的特色が適確に表現されている。構成は、大革命後のフランス年代史に準じ ており、王制復古をはさむ第1、第2帝政時代及びそれに続く各時代のファッションの変化を .,難驚 通して、それまでの一切の伝統と既成概念を覆し
難
灘灘
た大革命が、服装美の分野においても、顕著な変 革をもたらしたことを視覚的に知ることができる。
本書に収録されたファッションは、とりわけ正 確な考証に基づく同時代の建築物や街頭を背景に 描きこむことによって、各時代に流行した衣服の ラインを効果的に見せ、かつ、ファッションプレ ート集にありがちな単調さを避けるよう配慮して いる。従って、本書は、美しいファッションと共 に当時の雰囲気を楽しむことができる。同じ年に、
ロイド(Lady Mary Loyd)にょる英語版(文献 番号3−236一②)も出版されている。
図は、バリの共同浴場前のメルウェイユーズ(風 変わりな服装の女性)である。
一91一