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ペロブスカイト太陽電池の正孔輸送層へのドーピングによる影響

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Academic year: 2021

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ペロブスカイト太陽電池の正孔輸送層へのドーピングによる影響

1180222 式地 諒壱 Influence of doping in hole transport layer on perovskite solar cell performance

Ryoichi Shikiji

【背景】ペロブスカイト(pvk)太陽電池は光吸収や電子輸送の役割を担う

pvk

層を正孔輸送層(HTL)と 電子輸送層(ETL)が挟んだ構造を有している。正孔輸送材料として一般的に用いられる

spiro-OMeTAD

は単体での抵抗率が

1.1×10

4

Ω

・cm程と高く、アモルファス構造であるためトラップ準位を持つ。そ のためドーピングを行うのが一般的で、実験では

Bis(trifluoromethane)sulfonimide lithium salt (Li

塩)、4-

tert-butylphridine (tBP)をドーパントとして用いた。 Li

塩の添加によりトラップ準位が補償され、伝導性

が向上することが既に知られているが、本研究では、ドーパントの添加量を変えることによって

HTL

の電気特性及び太陽電池の特性に与える影響に関して検討を行った。

【実験方法】サンプル作製ではペロブスカイト太陽電池でよく用いられる

TiO

2多孔質層を用いたメゾ ポーラス構造を使用した。HTLはクロロベンゼン

112.5 μL

spiro ‐ OMeTAD 5.5 mg

を溶かし、ドーパ

ントは

Li

1.95 μL

tBP 3.25 μL

を基準とし、ドーピングの量のみ変え基準量、2倍量で比較を行っ

た。抵抗値は

FTO

基板上の

HTL

層に金を電極として成膜し抵抗値の測定から抵抗率を求めた。光電変 換効率は、エアマス

1.5

の疑似太陽光を照射することで求めた。

【結果】 HTL単膜の抵抗率評価では、基準量では抵抗

58 Ω、抵抗率 1.5×10

4

Ω・cm

に対し、2倍量で

は抵抗

45 Ω、抵抗率 1.1×10

4

Ω・cm

とドーピング量を

2

倍にしたことによる抵抗率の減少は見られな

かった。また、同条件で作製した太陽電池の変換効率は、基準量では、電流密度(Jsc),22.9 mA/cm2、開 放電圧(Voc)0.97 V、曲線因子(FF) 0.64、変換効率(PCE) 14.3 %、直列抵抗(Rs) 43.3

Ω

であったのに対し、

2

倍量では、Jsc 23.8 mA/cm2、Voc 1.02 V、FF 0.75、PCE 18.4 %、Rs 38 Ωとなり、単膜での評価では 抵抗率がドーピング量によって変化しなかったのに比べ太陽電池特性での直列抵抗は減少が見られた。

また、変換効率の改善が見られ、これは、最大出力(Pmax)が向上したためであると考えられる。FFは

Pmax

を短絡電流(Isc)と開放端電圧で割ることで求められ、ドーピングの量を基準量から

2

倍にするこ とで

Isc

Voc

の増加分よりも

Pmax

の増加分の方が大きく、ドーピング量の増加により、FFが改善 したことが効率の改善の要因であると考えられる。

参照

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