電磁誘導:ファラデーの法則
回路を貫く磁場が時間的に変化すると回路に起電力が生じる。
マイナス符号は、起電力が
磁束の増加を妨げる方向に働くから
vt
起電力はなぜ生じるか?
U字型導体レールの上を、導体の棒(断面積S)を置き、
速度 v で走らせる。導体の中には荷電粒子(電荷 q )があるので、
数密度をnとして
1個の粒子:F= qvxB Æ 長さ a あたり F=naSqvxB=aIxB の力を受ける。仕事率は
磁束変化率は
物理学2 A 第 10 講: 120106
磁場の中をループが回転すると
磁場に垂直な面積は、S sinωt で変化する. したがって誘起電圧は
すなわち時間的に変化する交流である。
発電機
。ファラデーの法則:微分形。
この式は実は電流(回路)の無いところでも成立する。
上式で第1行第2式から第3式に移行するときストークスの定理を使った。
レンツの法則 (Lenz’s law)
誘導電流は、磁束変化を妨げる向きに磁場を発生する
(誘起される現象は元の現象の時間変化を妨げるように発生する。)
電気ギター:
信号ピックアップの原理:
磁石がギターの金属弦に磁場を誘導し、
弦の振動による誘導磁場の変化が 回路に誘導電流を発生する
電荷による電場と誘導電場の違い
電気力線は端点(電荷)を持つ。電位が定義できる。
電気力線はループ。 電位が定義できない
渦電流 (eddy current)
渦電流の回転方向は レンツの法則より
磁場の増減を妨げる方向。
渦電流を減らす方法。渦を小さくする 導体が磁場中を運動すると渦電流が発生する。
渦電流はオームの法則によるジュール熱を発生する。
すなわち、このエネルギーは減衰力により発生するから 力の向きは振動と反対方向。
応用:電車のブレーキ。
自己インダクタンス
回路に電流 i が流れるÆ磁場が発生する。
磁束密度 B は電流密度に比例する。
全磁束 Φ は全電流 I に比例する。
Φ =LI
L: 自己インダクタンス(自己誘導係数)
十分長いソレノイドコイル内の磁束密度は、巻き線密度を n として B=μ0 nI 長さ l のソレノイド内の全磁束は Φ=BSnl=μ0 n2SlI
したがって L=μ0 n2Sl
磁場のエネルギー
回路を流れる電流が変化したときの誘導逆起電力は ファラデーの法則より
逆に外から起電力を与えて電流を流すときは、逆起電力に見合う起電力を 与えなければならない。
したがって
微小時間 Δt の間に動く電荷は IΔt であるから、外部起電力のする仕事は ΔW=Vex (t)I(t)Δ(t) 起電力を時刻 t=0 から与え、 時刻 t に電流が I になったとする。起電力のした仕事は
すなわち、この回路は LI 2/2 だけのエネルギーを持つ。
CV2/2 コンデンサーの持つエネルギー この回路が先のソレノイドコイルだったとしよう。エネルギーは磁場にあると考えると
すなわち、磁場は単位体積あたり
だけのエネルギー密度を持つ
RL 回路 RC 回路
RL回路:スイッチオン時は、逆起電力が働き電流はゆっくり増加する。
定常状態では、 の定常電流が流れるが、
コイル両端子間の電圧VL=0
RC回路:スイッチオン時は、電流がコンデンサーに流れ込み、電圧はゆっくり増加する。
定常状態では、電流が流れない。
コンデンサー両端子間の電圧VC= 。 オームの法則を適用すれば
t=0 にスイッチオンしたときの、RL回路とRC回路の応答曲線
アンペールの法則
電流を囲んで磁場がある。コンデンサーがある場合、間隙では i = 0。 そこだけ磁場が途切れるか? Æ No!
コンデンサーに出入りする電流は
アンペール・マクスウェルの法則。
時間変化する電場は磁場を発生する。
ストークスの定理を使って積分形にする
マクスウェルの方程式。
E: 電場
D: 電束密度
B: 磁束密度 H: 磁場
マクスウェルは、電荷保存の式を成り立たせるため
変位電流を導入した。 Æ 波動方程式:大発見:光=電磁波