奈良教育大学学術リポジトリNEAR
野池で在来魚と混生する外来魚の環境順応状況の研 究
著者 松山 豊樹, 田中 淳
雑誌名 奈良教育大学附属自然環境教育センター紀要
巻 6
ページ 25‑37
発行年 2004‑03‑31
その他のタイトル A Study of Environmental Accommodation State of Exotic Fish Mixed with Ordinal Fish in a Pond
URL http://hdl.handle.net/10105/262
松 山豊樹、 田中
淳1 奈良教 育大学物理学教室
2代
Study of Environmental Acconllnodation State of Exotic Fish
ⅣIixed with Ordinal Fish in a Pond
Toyoki Matsuyama and Atsusi Tanaka Department of Physics, Nara University of Education
Abstract
2ヽ state of environmental accommodation of fish― eater fish from oversea, which are living
together、 vith Ordinal fish in a pond,is investigated by analyzing a correlation between length and weight of fish. ヽ Ve study deviation frorn a cubic la、 v which is satisfied by individuals living in a good condition environment。
メ L fatness coefficient also is derived. By these analyses,we
clariちr how eXtents the fish accolnlnodate themselves to the environment of the pond.
1.導
入
近年、国内の様 々な淡水系 の フイール ドで、開発工事や外来種の移入が原因 と考 え られる生態 系 の急激 な変化 が起 きてい る。環境保全 とい う環境問題の観点か ら、 また特 に 日本の固有種の保 護 とい う外来種 問題の観点か ら、 今後、慎重 に対処 して行かなければな らない大 きな問題である。
現在の この問題へ の対応 を見 る限 り、当面 の問題処理 に手一杯で、長期的視野 に立 った展望が 見 いだせ ない状況 なので はないだろ うか。 もちろん、刻 々 と待 ったな しで深刻化 してい く現状 の 中では、緊急 な対策が必要であ る。一方で、在来魚の生態系が外来魚の移入 に よって、 どの よう な影響 を受 けるのか とい った生態系 の動態 メカニズムについての基礎 的な研究 を積み上げること も、極 めて重要であ る と考える。長期的に生態系 を適正 にコン トロールす るには、科学的なデー タに基づ く客観的な対応が必要 となるであろ う。
本論文で は、外 来魚が移入 された生態系 の基礎的な研究の一環 として、在来魚 と外来魚が混生 してい る野池 の在 来魚 と外来魚の体長、体重の調査 を行 い、体長 と体重の相関を解析 し、肥満度 を導出す ることによって、その池の在来魚 と外 来魚が どの ような環境順応状況 にあるのか を分析 す る。
なお、本研究 と平行 して、大量捕獲が困難で従来の標識再捕獲法 による個体数推定が難 しい外 来魚 に対 して新 しい
4El体
数推定法 を適用 し、在来魚 と外来魚 の個体数推定 をし、 さらに数理モデ ルによって個体数変動 の未来予測 を行 った我 々の研究が別途発表 されているので、松 山(2003)
及び松 山・田中 (2003)を 参照 して頂 きたい。2.調査の対象
調査 フ ィー ル ドは奈良市東九条町にある農業用水 の備蓄のための池
(古
新池)であ る。 この池 は、東九条町水利組合 によって厳 しく管理 されていて、本来、魚類 を捕獲す ることは堅 く禁 じら れている。今回の調査 は、東九条町水利組合及び東九条町 自治会の学術調査へ の ご理解 の下、特 別の許可 を得 て実施 された。25
奈良市役所 のデー タで は、池 の面積 が
1.04haで
、水深が最深部3mと なってい る。実際 には貯 水量 は水利組合 に よって管理 されてお り水位変動が激 しい池 である。水源 は地下水脈で、地下600mからポ ンプで汲み上げている。 この地下水 と雨水以外 に水の流入 はない。水門が2か所 あ り、
それの空 け閉め に よって水量 を調節 してい る。
池 の特徴 として、(1)外来魚 と在来魚 が混生 してい る、(2)水生植物が繁殖 している、
(3)
水源 が地下 で あ る、(4)護岸が ない、が挙 げ られ る。特 に (4)は特筆すべ き点で、奈 良市役 所 に よる と奈 良市 内で は唯一 の護岸のない池 であ る との こ とである。将 来的 には護岸 の有無 と生 態系 の関係 を解明で きれば興味深 い と考 える。古新池 に生息す る主 な魚類 は、在来魚 がモ ツゴ、フナ、 コイ、ナマ ズで、外来魚が ブラ ツクバ ス
(以
下バ ス と略す)、 ブルーギ ル、 ラ イギ ヨであ る。春 は、 アシが徐 々に伸 びて き、池の中では ヒシが芽 を出 して くる。 4月 になる と田んぼに水 を 入れ る準備 をす るため に、池 の水位が上昇す る。夏 にはアシが人の背 よ りも高 くな り、池 の表面 には ヒシの葉が80パ ーセ ン トを占める。 8月 の上 旬 ごろか ら水面 を覆 うヒシの葉が、水面 よ り
15 cmぐ
らいの高い位置 に まで生 い茂 る。秋 になる と、最低気温が8度を下 回るころか らヒシが茶色 く枯れだ し、 アシや ガマが立 ち枯 れす る。10月
の下旬 ごろか ら水面下 にヒシが沈みだす。冬 には、枯 れた ヒシが水面下 に沈 み、池 の周 りに立 ち枯 れ していたアシや ガマ も倒 れだす。
農業用 ため池 であ るので田んぼに水 を入 れ る期 間 (4月 〜 9月)には、地下か らポ ンプで水 を くみ上 げ るため、水位 の変動が激 しい。冬場 は池 の周 りの手入れ
(枯
れ草 を焼 く)のため、水位 を下 げる。 1年を通 して水位 の変動が激 しい池 であ る。3.体長分布 と体重分布
池 の外来魚の環境順応状況 を把握す るために体長分布、体重分布お よび両者 の相 関、肥満度の 解析 を行 った。 なお、バ スの場合 もライギ ヨの場合 も体長分布 に用 いた総個体数が体重分布 に用 いた総個体数 と食い違 うのは、我 々以外のボランテ ィアが捕獲 した ときに重量計 を所持 してお ら ず計量 出来 ない時があったためである。付録Bで、バ スの捕獲履歴 を表
1に
、 ライギ ヨの捕獲履歴 を表2に
示す。(1)バスの体長分布 と体重分布
図 1に バスの511111ご との体長別捕獲数 を示 した。調べ たバスの総個体数 は70匹 であ り、平均体 長 は
29.46cmで
あ る。最小の体 長のバス は22cmで 、最長 の もので52.5cmで
あ る。 図2に
5gごとの バスの体重別捕獲数 を示 した。調べたバスの総個体数は59匹 であ り、総重量 は23040g、
平均体重 は390.5gで ある。最小の体重のバスは100gで、最大の もので1500gであ る。図
1か
ら体長23cm〜 31cmぐ らいの範囲 と、体長33cm〜41cIIlぐ らいの範囲の個体が多 く捕獲 され てい ることがわか る。図2か
ら体重230g、 320g、
800g付近 に捕獲個体が多い ことがわか る。体 重230g付近 の個体 はおお よそ体長25cmの 個体であ り、320g付近 の ものはおお よそ体 長30cmの 個 体 である。800g付近 の個体 はおお よそ体長38cmの 個体 である。 この ような分布 は個体 の齢別 に起 因す る と考 え られ る。体長約25cmの 個体 は2歳、体長約30cmの 個体 は3歳、体 長約38cmの 個体 は 5歳以上 と推 定 され る。今後、体長 と成長速度の相 関の調査 や鱗 の分析 を行い、個体 の魚齢 をよ り正確 に推定す ることが必要 となって くる。(2)ライギ ヨの体長分布 と体重 分布
図
3に
32cmか ら0.5cmご
との ライギ ヨの体長別捕獲数 を示 した。調べたライギ ヨの総個体数は104
匹であ り、平均体長 は50.63cmで
ある。最小 の体長のライギ ヨは32cmで 、最長の ものは78cmで ある。︵日
︶輛 せ 駆
5
4
3 2
1
0
4.5
4
3.5 3 2.5 2 1.5
1
0.5
0
20 23 25 28 30 33 35 38 40 43 45 48 50 53
体長
(cm)
図
1平成14年 度の古新池 にお ける
5 11ullごとのバス体長別個体数
︵日
︶覇 せ 軍
ヾゞがSが どがゞヾミミミミミミ
体重
(g)
図
2平成14年 の古新池 にお け る
5gごとのバ スの体重別個体数
│
″′
︐ ″
図
4に
400gか ら5gごとの ライギ ヨの体重別捕獲数 を示 した。調べ たライギ ヨの総個体数は89
匹であ り、総重量 は105275g、
平均体重 は1184.Ogで あ る。最小 の体重 の ライギ ョは400gで、最 大 の もので4000gである。図4から体重
600g、 900g、
1050g付近 に捕獲個体が多いことがわかる。体重600g付近の個体 はおお よそ体長43cmの 個体 であ り、900g付近の ものはおお よそ体長48cmの 個体である。1050g付 近の個体 はおお よそ体長52cmの 個体である。700gか ら1200gの
個体が多 く、 また、2200g前後 と 3000g前後 の個体 も多 く捕獲 された こ とが分 か る。 この分布 もバ ス同様 に個体 の齢別 に よる ものと考 え られる。 ライギ ョに関 しては、バス以上 に体長か ら魚齢 を推定す る既存 の基礎研究が見当 た らない。 これ も、今後の課題 となる。
4.体長体重相関 と月巴満度
成魚 の体長 と体重の相関を次の ように して分析す ることにす る。一般 に魚の長 さを
x、
幅 をy、
体高 を zと す ると、魚の体重 wは魚の体積xyzに比例す る。魚が大 り過 ぎず痩せ過 ぎずプロポー シ ョン良 く成長 した場合、長 さがa倍になった ら幅、高 さもa倍になるであろ う。す なわち、魚 の体重wは aの 3乗に比例す る。xが a倍になる とwがaの 3乗倍 になるのだか ら、wと xに
はw=cx3の相関があ る。ベ キが3乗よ り小 さい と体長の割 には体重が少 ない痩せ型で、 3乗よ り 大 きい と肥満型 になる。 この3乗則 を調べ ることに よ り、個体 の健康度、餌 の豊富 さ等の環境要 因 を推 定す るこ とがで きる。肥満度kは、体重 w(g)及 び体長
x(cm)か
ら、k=(w/X3)×
103で 定 義 され る。魚類 の場合 は5〜
50程 度の値 をとる。体長体重相関や肥満度の分析 に用い られたデー タは、 もちろん体長 と体重の両方を計測 した もので、総数はバスが59匹 、 ライギ ョが89匹 である。(1)体長体重相 関
図
5に
はバ スの体長 と体重の相関を示 し、 また、図6に
は ライギ ョの体長 と体重の相関 を示 し た。それぞれの図のデー タをy=cxSの関数形 に対 して最小 二乗法 で フイッテ イング した。バ ス体長体重相関の フィッテ ィング曲線 は図
5で
与 え られ る ように、y=0.0097x3111111と
なる。一方、 ライギ ヨの体長体重相 関の フィッテ ィング曲線 は図6で与 え られ る ように
y=0.0071x3113tXl
となる。バ ス もライギ ョも理想値
3に
極 めて近い値 を取 る。(2)肥満 度
捕食者 であ る外 来魚 の体長体重相 関が、 ほぼ3乗則 に従 っているこ とが分 か った。 さらに、体 長 に よってそれぞれの個体 の体重 が どれ ぐらい フィ ッテ イング曲線 の与 える体重 の周 りにば らつ くのか、そ こに成長 の度合 い に応 じた何 らかの傾 向が ないか どうか を検証す るために肥満度 を求 め る。
図
7に
はバ スの肥満度 を示 し、 また、図8に
はライギ ヨの肥満度 を示 した。図7からバ スの肥 満 度 はおお よそ12〜 15の
間に集 中 していることがわかる。平均 の肥満度 は13.68で
ある。値のば ら つ きには特 に傾 向が見 られない。体長の差 によって、栄養状態 に特 に差 はない と考 え られ る。 ラ イギ ョの肥満度は図8から6〜 10と
な り、バスの肥満 度 よ りは範 囲が広 い傾 向がある。 ライギ ョ は寒冷期 に冬 眠す る魚で、バスは完全 な冬 眠は行 わず寒冷期で も若干の補食 を行 う。 ライギ ヨは 冬眠前後、主 に冬 眠明けに非常 に活発 に捕食活動 を行 うため、 同体長で も捕食能力 に差 に よって 体重 に差が出る と考 え られ る。肥満 度がバス よ り広範 囲に分布す る理 由はそのためであ る と考 え られ る。 ライギ ョの平均の肥満度は、8.079で
、バス と比べ て肥満度が低 い ことがわかる。 これは ライギ ヨが細長い形 をしている魚のため、肥満度が低 くなると考 え られる。︵日
︶ 輛 せ 軍
9
8 7 6
5
4
3 2
1
0
30 35 40 45 50 55 60 65 70
体長
(cm)
平 成14年 の古新池 にお ける
5 tulごとの ライギ ヨの体長別個体数
75
図
3︵日 ︶覇 せ 軍
6 5
4
3 2
1
0
ゞび
〆tゞござ
体 重
(g)
図
4平 成14年 の古新池 にお ける
5gごとの ライギ ヨの体重別個体数
l
l l llI
■
■
■
■
│
29
1600 1400 1200
⌒
0 1000
翌
:::
400 200
0 20
5000 4500 4000 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500
0
30 40
体長
(Cm)
図
5平成14年 の古新池 にお けるバ スの体長体重相 関
40 50 60
体長
(cm)
図
6平成14年 の古新池 にお ける ライギ ヨの体長体重相 関
50
︶ 6 側 せ
Y = 0.0097i3'1001
Y = 0'0071f 'o3
与/ /
/ワ
◆◆
◆▲
^0/◆̲。
■』夢辱`・
▼
‐
30 70 80
︵Ъ r×
∞Eく
︶︒ 駆 損 里
18 16 14 12 10 8
20
40 50 60
30 40 50
体長
(cm)
図
7平 成14年 の古 新池 におけるバスの肥満 度
︵Ъ r×
∞E\o
︶︒ 撻授 雲
11
10
9
8
7 6 54
体長
(cm)
図
8平成 14年 の古新池 におけるライギ ョの肥満度
◆
◆
◆
・● ̲◆ 」▲
8 ◆ ◆警 予 ゛
◆
◆
◆ ◆◆
◆ ◆
◆
平均肥満度
:13.68
◆
◆ ◆
◆ Itlゴ
:◆..◆
◆◆ ◆
1。
ぶ: .・
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▼◆
̀
◆・ ● 0ち
L◆
:Int=:■ 11 ◆
◆◆
◆
◆ ◆
◆ ◆ ◆
◆
◆
平 均 月巴満 度
:8.079
◆30
Oυ
70 80
5.考察 とまとめ
本論文で は、池 に移入 された外 来魚 の体 長 と体重 を調査 し、体長体重分布、体 長体重相 関及 び 肥満度の分析 を行 った。体長体重相 関の3乗則か らのずれや肥満度 は、外来魚 の捕食が充足 され ているのか、不足 しているのか、 または、過度なのかについての情報 を与 えて くれる。
今 回の調査 の結果、 この池 の外 来魚 の体長体重相 関は理想 的な3乗則 にほぼ従 っている。栄養 状態 は、痩せ過 ぎず太 り過 ぎず、理想的な状態 にあ り、その意味で非常 に良 く環境 に順応 してい る と言 える。肥満度 を見 る と体長 による理想値か らのずれに特 に傾 向はな くどの世代の外来魚 も 池 の環境 に順応 して行 ってい る と考 え られ る。 この ことは外来魚 の環境順応 は安 定 してい ること
を意味す る。
今後の課題 としては、 この池 の在来魚 の環境順応状況 を調査 ・分析 す るこ とが必要 である。機 材、人員、時 間の不足か ら本調査 と同時進行 の調査 が出来 なか ったが、予備 的 な調査 ・分析 を付 録 として本論文 に収録 した。何分、捕獲個体数が少 ないので参考 として見 ていただ きたい。傾 向
としては、外来魚 よ り在来魚の方が栄養状態が良 くない傾 向にある。
もう一つ の課 題 と して、他 の池、特 に在 来魚 と外 来魚 の混生 が成 り立 たず、外 来魚 だ らけに なって しまった池 を調査・分析 し今回の調査結果 と比較す ることが挙 げ られる。大多数の池 では、
実 は混生が成 り立 たない とい う予備調査 での結果があ るが、 この比較 に よって逆 に何故 この池 で 在 来魚 と外 来魚が混生可能 なのか とい う問題 を解 明す る手がか りとなるであろ う。
付録A:在来魚 の体長体重相 関 と肥満 度
本文で は外 来魚 の体長体重相関 を問題 に したが、一方の在 来魚 の体長体重相 関 を調べ在来魚 の 栄養摂取状況 を把握 し、外 来魚 と対比 させ ることは大変興味深 い。 ただ、今 回の調査 で は外 来魚 に重点 をおいてお り、機材、 人員、時間の不足 のため十分 な在来魚 の個体数 を確保 で きなか った。
そのため、一応 のデー タ解析 を行 ったが、 あ くまで参考 デー タと見 るべ きであ る。 ちなみ に調査 対象 は コイ とフナで、捕獲 した個体数 は、 コイは22匹 、 フナ
24は
匹であ る。図
9は
平成14年
の コイの体長体重相関、図10は
平成15年
の フナの体長体重相 関である。 コイの 体 長体重相 関の フ イ ッテ イング曲線 はy=0.0238x27976と
な り、 フナの フイッテ イング曲線 はy=
0.0552x2∝
09となる。 コイ、 フナいずれ も理想 的な3乗佃1か
らベ キが低 い方 に外れている。外 来魚の場合 と同様 に肥満 度 を算定 してみ る。 図
11は
コイの肥満度、図12は
フナの肥満度であ る。 コイの平均肥満度が10.96で
、 フナの平均肥満度が17.03で
特 に値 のば らつ きに顕著 な体長依存 性 が見 られ ない。肥満 度 は、魚種 に よって固有の値 を持つ。他 の池 の同種 の魚類 の肥満度 との比 較が将来的に必要 となる。現 時点の少 ないデー タで は、 まだ、断定で きないが、体長体重相 関の3乗則か らのず れ を見 る 限 り、外 来魚 よ り在 来魚 の方が、栄養状態が悪 く、本来いないはず の外来魚 の移入 に よ り、在来 魚 はプ レッシャー を受 けてい る と考 え られ る。
付録B:平成
14年
の古新池 におけるバ ス とライギ ヨの捕獲履歴表 1と 表
2は
、それぞれ平成14年
の古新池 におけるバス とライギ ヨの捕獲履歴である。no.は
捕 獲 された順番 を、mOnthと dateは 捕獲 された月 日を表す。nO.dayは 1日 の内の捕獲 された順番 である。markは
リリース時の標識の個 数であ り、lengthは cm単 位 の個体 の長 さ、weightは
g単 位 の個体 の重 さであ る。表 中で重 さがハ イフ ンになってい るの は重量計 を所持 してい な くて計測 で きなかった ことを示す。︶ 6 側 せ
3000 2500 2000 1500 1000 500
0
20 40
体長
(cm)
図
9平成 14年 の 古新池 におけるコイの体長体重相 関
23
体長
(cm)
図 10 平成15年 の古新池 におけるフナの体長体重相関
60
︶ 6 せ 側
400 350 300 250 200 150 100 50 0
18 28
y -- 0.o238{!'7e76
Y : 0.05 52{!'62oe
◆
̲二
′ ノレ″
3
▼″ 8「◆
▲
33
︵Ъ r×
∞Eミ
︶︒ 赳 捏 聖
16 14 12 10 8 6 4
2
0
0 20
体長
(cm)
図 11 平成14年 の古新 池 にお ける コ イ肥満 度
23
体 長
(cm)
図 12 平成 15年 の古新池 にお けるフナの肥満度
40 60 80
28
5
0
5
0
5
0 2
2
1
1
Ъ︵ r×
∞E
\o
︶︒ 拠根 聖
18
◆
◆
θ◆
︶ ◆
◆ 一
▲ 一
◆
◆
、
◆
平均肥満度
:10.96
◆ ◆
◆
◆
0
◆
◆
父 ◆ 8◆
◆ ◆◆ ◆
平均肥満度
:17.03
◆no. month date no.dav mark lenqth weiqht
1
2 3 4 5 6 7 8 9 10
11
12 13 14 15 16 17 18 19
2021 22 23
2425
2627 28 29
3031 32 33
3435
36 3738 39
4041
42
43
4445
46 47 48 4950 51 52 53
3 6 3 16 3 16
3 234 1 4 1
4 4
4 44 4 4 6 4 10 4 10
4 26 4 28 4 28 4 29 4 30 4 30 4 305 2 5 2 5 2 5 3 5 3 5 5 5 5 5 6 5 6 5 6 5 6 5 6 5 6 5 7 5 8 5 8 5 9 5 9 5 9 5 9 5 9 5 9 5 9
5 11 5 11 5 11 5 11 5 11 5 11 5 11 5 11 5 125 12 5 12
1 35 0 1 36 800 1 25 0 1 22 100 1 23 200 ] 37 0
1 35 8001 25 220 1 23 180 1 22 0 1 40 900 1 28 300 2 23 200 2 37 700 1 25 220 1 38 750 1 29 300
1 25.5 2302 26 220 2 29 330 2 24 200 1 27 260 1 27 285 2 25 205 1 22 0 1 38 0 2 38 810 2 37 695 1 26 220 1 255 205
1 24.5 165 1 24.5 02 27.5 280 2 28 0 2 25 0 1 36 565 1 28 285
1 26.5 240 1 23.5 190 1 41 8001 33 0 1 21 0 2 35.5 565 2 25.5 230 3 25.5 235
1 26.5 2521 24 0 1 27 0 2 33 0 2 36 0
1 25.5 2332 31 0
1 52.5 0no. month date no.dav mark lenqth weiqht 54
55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67
6869
7071 72 73
7475 76 77
7879
8081 82 83
8485
86 87 88 89 9091 92 93
9495
96 9798
99100 101 102 103 104 105
1 1 1
1
2
31
2 3 4
56
1
2
1
2
1
2
31
1
2
31
2
1
1
2
1
1
2
1
2
1
2 3 4
1
2 3
1
2 3 4
1
1 1 1 1
1
2 3 5 16 5 18 5 19 5 20 5 20 5 20 5 22 5 22 5 22 5 22 5 22 5 22 5 25 5 25 5 27 5 27
6 3 6 3 6 3 6 6 6 9 6 9 6 96
η9 6 19
7 1 7 11 7 117 17 7 25 7 25 7 27 7 27
8 2 8 2 8 2 8 2 8 4 8 4 8 4 8 5 8 5 8 5 8 5 8 6 8 98 15 8 16 8 28 8 29 8 29 8 29
2 33.5 505 1 33 505 1 24.5 215 1 24.5 210 2 25.5 255 3 26 215 3 37 655 1 38 790 1 29 320 1 27.5 255 1 26.5 235 1 26.5 230 2 33.5 490
1 40 835
1 39 800 2 38 610 1 25.5 220 1 26 230 3 26 235 3 34 480 1 25 0 1 24.5 0 2 37 0 3 36 495 1 25.5 225 4 33 495 1 28 310 1 28.5 330 1 28 2901 30 375
1 28 290 1 27.5 335 1 28.5 335 1 29 300 3 36 560 1 29 325 1 29.5 320 1 28 315 3 38.5 6051 32 415
1 30.5 370 1 29.5 355 1 30.5 500 4 38 590 1 32.5 440 1 29 370 2 30.5 330 3 38 715 1 29.5 330 1 35 580 1 33 410 1 34.5 48035
表 2
平成 14年 の古新池におけるライギ ヨの捕獲履歴
Tonth date no.dav. mark lenoth werqht
1
2 3
4
5 67 8 9 10
1112 13 14
1516 17 18 19
20 21 2223
24 25 26 27 28 29 30 3132
33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 5152 53 54 55 56 57
5859
60 6162 63
64 65 66 67 68 6970
3 4 1
3 4 2 3 4 3
3 5 1
3 6 1 3 6 2
3 12 13 12 2 3 13 1 3 13 2 3 13 3 3 13 4 3 13 5 3 13 6 3 13 7 3 13 8 3 16 1 3 16 2 3 16 3 3 16 4 3 16 5 3 16 6 3 23 1 3 26 1 3 26 2 3 26 3 3 26 4 3 30 1 3 30 2
3 31 1
3 31 2 3 31 3 3 31 4
3 31 5
4 1 1 4 1 2 4 1 3 4 1 4 4 1 5 4 1 6 4 1 7 4 1 8 4 1 9
4 1 10 4 1 114 2 1 4 4 1 4 4 2 4 4 3 4 4 4 4 4 5
4 5 14 5 2 4 5 3
4 6 14 6 2 4 6 3 4 6 4 4 6 5 4 10 1 4 10 2 4 10 3 4 10 4 4 10 5 4 12 1
4 15 14 15 2 4 19 1 4 19 2 4 19 3
1 49 990 1 52 ‑ 1 67 ‑ 1 58 ‑ 1 47 ‑ 1 32 ‑ 1 73 3100 1 45 750 1 54 1450 1 45 700 1 42 600 1 49 ‑
1 50 ‑ 1 50 ‑1 50 ‑ 1 50 ‑
1 60 18001 38 ‑ 1 49 ‑ 1 50 ‑ 2 73 4000 2 50 ‑ 1 49 900 1 72 3300 1 51 1250 1 47 1000 1 45 800 1 715 2950 1 43 650 1 53 1400 1 45 900 1 45 850 1 43 650 2 50 950 1 69 2900 1 54 1650 1 46 700 1 405 550 1 40 400 1 43 650 1 45 750 1 50 900 1 40 ‑ 1 50 ‑
1 50 ‑1 40 ‑ 1 78 4000 1 39 450 2 55 1550 2 49 900 2 405 500 1 45 800 1 43 500 1 42 600 1 73 3350 1 65 2250
1 53 11502 38 400 2 58 950 1 66 2400 1 53 1100 1 44 700 1 43 650 1 415 600 1 48 850 2 48 800 1 44 600 2 72 3300 2 68 2400 1 44 700
month date no.day. mark lenqth wetght
7172 73 74 75 76 77 Z8 r9 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 )0
〕
1
)2 )3 )4 )5
〕
6
)7 )8 )900
01 02 03 04 05
06
07 08 0910
1112 13
1415 16 17 18 19 20
21 22
23
24 25 26 27 28 29 30 3132
33 34 35 36 37 38 394 19
4 20 4 22 4 22 4 22 4 22 4 22 4 23 4 23 4 23 4 23 4 24 4 24 4 24 4 25 4 26 4 29 4 30 5 2
5 2 5 2 5 2
5 2
5 3 5 3
5 4 5 6
5 9 5 9
5 11 5 11 5 11 5 11 5 13 5 13 5 24 5 24 5 25 6 22 6 22
7 1 7 1
7 3 7 3 7 11
7 17 7 177 25 7 25 7 28 7 29 7 31 7 31 8 2
8 2
8 3 8 3 8 3 8 4 8 4 8 7 8 7 8 11 8 11
8 15 8 16 8 178 20 8 25
42 650 40 ‑
55 1300 39 400 37 400 45 600 42 600 67 ‑ 57 1500 47 ‑ 45 ‑ 43 600 38 420 42 600 66 ‑ 57 1800 54 1400 46 700 725 3250 40 580 41 5 ‑
52 1300 52 ‑ 49 870 545 ‑
63 ‑ 73 ‑ 54 1450 42 590 515 1190 495 1175 435 610
50 ‑ 51 1200 43 565 475 885 405 475 47 780 405 520 49 ‑ 475 980
52 1400 48 1150 42 540 50 900
51 5 1150525 1150 69 2150 50 1125 48 940 60 1425 56 1475 57 1425
51 5 107561 1750 425 725 655 1825
38 455
54 1380
45 850
535 1175
51 1050
505 1100
51 1050
575 1325
51 760
71.5 2200505 860
555 1275
池 。河川の魚類生態系調査 と環境教育教材 の開発」 の一環 として行 われた ものです。本 プロジェ ク トを支援 して頂いた大久保哲夫前学長、本 プロジェク トに参加 し助言 を して頂いた奈良教育大 学附属 自然環境教育 セ ンターの前 田喜 四雄先生、生物学教室 の松 井淳先生、理科教育教室の松村 佳子先生、物理教室 の中村元彦先生 に感謝致 します。野外 生態学 の初歩か ら具体 的 な調査器材 に ついていろいろ とア ドバ イスを頂いた奈良教育大学 自然環境教育 セ ンターの
̀鳥
居春 己先生 に感謝 致 します。琵琶湖 の外 来魚問題 の現状 につ いて詳 しく教 えて頂 き、 また、本研 究 につ いて御意見 を頂 いた 琵琶湖博物館 の中井克樹主任学芸員 に感謝致 します。淡水魚 の生態 について本学 の学生、大学院 生 を御指導頂いた琵琶湖博物館 の秋 山廣光専 門学芸員 に感謝致 します。琵琶湖博物館 の見学や学 芸員の方 々 との交流 の場 をア レンジ して頂 いた琵琶湖博物館 の芦谷美奈子主任学芸員 に感謝致 し
ます。
参 考文献
松 山豊樹 。2003.連続 的標識再捕獲 の時系列解析 に よる個体数推 定の新手法。奈 良教育大学紀 要 (自然科学
),52(2):1‑5。
松 山豊樹 。田中淳 。2003.外来魚が移入 された野池 の魚類 生態系調 査 と数理生態学的手法 に よ る未来予測.奈良教育大学紀要 (自然科学),52(2):7‑18.
後注
(注
1)現職 :学 校法人 ヴ ィア トール学園洛星 中学校、洛星高等学校教諭″′
つυ