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PUSHポータルサイトを用いた
トレーニング・アスリート管理
セミナー
講師長谷川裕
龍谷大学スポーツサイエンスコース教授 日本トレーニング指導者協会(JATI)理事長 スポーツパフォーマンス分析協会(IPAS)代表理事2019年2月23日 (Sat) 龍谷大学梅田キャンパス
セミナールーム
主催:エスアンドシー株式会社 共催:ユーフォリア 1なぜ今VBTか?
•1RMの呪縛からの解放
•速度のもつ特性の活用
•爆発的筋力/パワーへの着目
•レップ・セットの質の追究
•リアルタイムフィードバック
•モチベーションの向上
•オーバートレーニングの予防
3100 120 140 160 180 200
Mon Tue Wed Thr Fri
(kg)
月 火 水 木 金
50 70 90 110 130Mon Tue Wed Thr Fri
(kg)
月 火 水 木 金
1RMの変動の大きさ
Squat
Bench press
(Hasegawa, unpublished)
%1RM とそのスピードの関係
y = -1.7179x + 1.8546 R² = 0.9261 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 0% 20% 40% 60% 80% 100% (m/s) %1RM y = -1.1916x + 1.4907 R² = 0.9705 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% (m/s) %1RMBench Press
Squat
(Hasegawa, unpublished)
5大きな1RMの変化にかかわらず%1RMとスピードには
強い関係が維持されている(スクワット)
0.40 0.50 0.60 0.70 0.80 0.90 1.00 1.10 1.20 1.30 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% (m/s) %1RM 4-Jul 5-Jul 6-Jul 7-Jul 8-Jul 145 150 155 160 165 170 1754-Jul 5-Jul 6-Jul 7-Jul 8-Jul
(㎏)
(Hasegawa, unpublished)
スピード-筋力と筋力-スピード
1RM
無負荷
パワー
(ワット)
ピークパワー
90%
ス
ピ
ー
ド
-筋
力
筋
力
-ス
ピ
ー
ド
スピード
70.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% (m/s) %1RM maximal strength hypertrophy Strength-speed Speed-strength
Speed
1RMのパーセントとスピードゾーンの関係(ベンチプレスの例)
8トレーニング目的 スピードゾーン
最大筋力
<0.5m/s
加速筋力
0.5-0.75m/s
筋力-スピード
1.0-0.6m/s
スピード-筋力
Squat
Bench Press
1.3-1.0m/s
1.1-0.9m/s
スピード(スタート筋力)
Squat
Bench Press
>1.3m/s
>1.1m/s
筋肥大(参考)
0.8-0.5m·s
-1
9SPEED
POWER
STRENGTH
PUSH2.0のiOSデバイスで目標として設定し
リアルタイム表示可能な評価変数
• Peak Velocity (m/s)
• Mean Velocity(m/s)
速度/メーター レップ数 直前のレップに 対する速度の差 最高値に対する% トレーニング中の画面 警告表示 11セットのチェック
• ピークと平均の比較
• 数値の推移
• 使用した重量に対するパワー値の確認が可能 • 速度、パワーともに平均値・ピーク値を表示⇒SETTINGS • セット全体としてどのように数値が変化しているかを確認 • 全体的に横ばいなのか、少しずつ低下するのか、あるレップから急 激に低下するのかなど 12トレーニング課題に応じた
目標設定のタイプと下限(%)の設定
• セット中の1レップ目もしくは 最大値に対して任意の下限値 (%)を設定。下限値を下回ると 警告。 • 左図ではセット中の最大値に対 して20%速度が低下した時点 で警告表示。 • 任意の数値を目標に設定。 • 目標値を下回ると警告表示。 • 左図では1.00m/sを目標に設定 13トレーニング課題に応じた
目標設定のタイプと下限(%)の設定
• トレーニング目標を設定 できます。 • 製造元が定めた速度ゾー ンが測定時に範囲として 表示されます。 目的 平均速度ゾーン(m/s)Strength
0.2-0.6
Hypertrophy
0.15-0.80
Power
0.75-1.25
Speed
1.20-1.60
Muscular Endurance
0.5-0.9
14筋力-スピードを目標としたセットの組み方の例
• スピード設定:0.9m/s(6~8レップくらいになる)
• 低下率:90%
• 90%以下の“警告”を2回受けたらセット終了。
• この設定で3~4セット行う。
• 楽に0.9m/sを超える場合、負荷を増量。
• 最初から0.9m/sが出せない場合、負荷を減量する。
• すぐに90%に満たなくなる場合、負荷を減量する。
• 負荷は次のセッションの参考にする。
• これにより、遅筋化を防ぎつつ、タイプII筋線維による高速筋活動を刺
激する。
15筋肥大を目標としたセットの組み方の例
• スピード設定:0.6m/s
• 低下率は設定しない。
• 0.6m/sを楽に上回る場合は重くする。
• 0.5m/sが出せない場合は軽くする。
• 10レップ。
• 3~4セット。
• これによって肥大しやすいタイプIIを動員しつつ仕事量を確保。
16リアルタイムフィードバック効果
Weakley, J.J et al. (2017). Visual feedback attenuates mean concentric barbell velocity loss, improves
motivation, competitiveness and perceived workload in male adolescent athletes. J Strength Cond Res.
• 平均年齢17歳のラグビー選手15名 • 10レップ65%3RMスクワット
• クロスオーバーデザイン
ドロップジャンプ高に対するフィードバック効果
• 平均年齢22歳34名
• 30㎝からのドロップジャンプ
Keller, M. et al. Jump performance and augmented feedback:
Immediate benefits and long-term training effects. Human
ジャンプテストについて
CMJ・SJ
RSI
ジャンプ高の計測 ㎝
最も高いジャンプのみ
RSIの計測
ジャンプ高/接地時間
後半5回の平均値
・ウエストベルトを使用
・TESTSから選択
20より安定的で使いやすい
PUSH1.0(旧バージョン)とPUSH2.0の違い
• バーベルに装着して計測可能(BarMode)
• 設定を開かず、アプリ上でデバイスと接続
• Bluetooth5.0の高速強力接続
• バッテリー性能の向上
• 30時間(1.0は7時間)
• 測定精度の向上
• 16G(1.0は4G)
• 1000Hz(1.0は200Hz)
22PUSH2.0のチームと選手の管理と切り替え
選手名をタップ
違う選手を選択
200を超える豊富なエクササイズ種目
• よく使う種目をお気に入り登録しておくことで、膨大な種目の中
からエクササイズを簡単に選択可能
• 腕・バーベル・腰など多彩なエクササイズ種目に対応した計測が
可能。
• エクササイズのバリエーション
• バーベル種目(Bench Press、Squat、Dead lift、etc.)
• ジャンプ種目(CMJ、Squat Jump、Box jump、etc.)
• リフティング種目(Power Clean、Snatch、Clean Pull etc.)
• ダンベル種目(Side raise、Front raise、single row、etc.)
• ケトルベル種目(両手、左右、etc.)
• メディシンボール種目(サイドスロー、チェストスロー、スラムetc.)
• 自体重種目(Push up、Pull up、Dips、etc.)
Landmine bar, Trap bar, Kettle bell, Purely machine, drop
jump, box jump, Burpee, TRXを含む371種目に対応
リアルタイムフィードバック種目
PUSH2.0のエクササイズ選択
アルファベット順で並んでる
エクササイズも・・・
お気に入りすることで選択しやすくなります。
PUSH Portalを活用した
プログラムとデータのクラウド管理と分析
オリジナルなプログラムの作成
と選手への割り当て
◼登録した選手すべてに、個別のプログラムをスケ ジュール化することにより、エクセルでのプログ ラム作成が不要となり、100%ペーパーレスを実現。 ◼チームの管理上、トレーニングルームで一度に多 くのグループがトレーニングを行う際にもグルー プごとの指示が可能。 ◼スケジュール化することで、計画と実際に行った トレーニングデータを比較。 29PUSH Portalの語句説明
Resistance Training
Warm up
・Jog
・Ballistic Stretch etc...
Cool down
・Back Squat
・Bench Press etc...
・Jog
・Static Stretch etc...
Speed / Agility / Conditioning
・10mSprint
・Pro ajility Test etc...
• 選手
Athlete
アスリート • ベンチプレス、スクワットなどExercise
エクササイズ • エクササイズの組み合わせWorkout
ワークアウト • ワークアウトの組み合わせSession
セッション • 自由度の高いトレーニング計画Programing
プログラミング • 定期的なトレーニング計画Scheduling
スケジューリング 30PUSH Portalのメニュー
・チーム全体の評価、傾向の把握
・プログラムと実際のトレーニングを比較
・ワークアウトの作成
・セッションの作成、プログラムの作成
・トレーニング時のチーム全体の評価
・アスリートの追加、新規作成、個人の分析
31ポータル使用手順 事前準備
Session
Programs
セッションを作成 トレーニング日を指定Builder:ビルダー
ワークアウトを作成
Athlete:アスリート
アスリートを作成・登録
Scheduling:
スケジューリング
32ポータル使用手順 トレーニング中~後
Reporting:レポート
データの詳細を分析Dashboard:ダッシュボード
チーム全体のコンディションを確認Leaderboard:リーダーボード
トレーニング中のデータを リアルタイムで確認 選手のモチベーション向上 33Athletes
アスリートやチームの登録や編集
Builder:ワークアウト作成
レジスタンストレーニングの
ワークアウト
作成方法
その他のワークアウトの作成方法
Warm up・Cool Down・All Speed / Agility / Conditioningは計測無し。
Programming:セッションの作成とプログラミン
グ
セッション作成方法①
ワークアウトを組み合わせてセッションを作成
トレーニング
セッション
作成方法②
Program
:
トレーニング日への割り当て
セッションやワークアウトを特定の日に割り当てる
トレーニング プログラムの作成方法
チームの選手への割り当て
iOS
デバイスでのセッションの表示
スケジュール化したトレーニングはネット経由でiOSデバイスに同期。 設定したエクササイズ、セット数、レップ数、重量、速度ゾーンが表示され、それに従って トレーニングを実行。トレーニング内容
セット内容
トレーニング
44%1RM 重量の変化
総挙上重量の変化
日または週ごと
総挙上重量または総仕事量(KJ)週ごとにグループ全体の結果・傾向を振り返る
トレーニング目的に合わせて負荷を調整できているか、はっきりとわかる
%1RM 60k 50 0 30k 100 45週ごとにグループ全体の結果・傾向を振り返る
総仕事量とRPEを合わせてみることで、チーム全体のコンディションを確認
RPEの変化
総挙仕事量の変化
総挙上重量また
は総仕事量(KJ)
RPE 10 7.5 5 2.5 0 Total Work 1000 750 500 250 0 46挙上重量と総仕事量の違い
・挙上重量=使用した重量
・総仕事量=筋力×移動距離
挙上重量は4セット全て同じ
しかし、仕事量はレップごとで力
の発揮の仕方や移動距離に影響を
受けるため一定ではない
PUSHはVBT以外にも、適応期、筋
肥大期などで力学的な力発揮を評
価するために活用できる
挙上重量 総仕事量 各レップ 47週ごとに個人の結果を振り返る
VBTを実施したA選手の例
A選手はチームの平均的なコンディションに類似
この選手はおおむね総挙上重量とRPEは連動して、推移しているのがわかります。 A選手 A選手 A選手総挙仕事量の変化
チームの平均RPE
A選手のRPE
RPE 10 7.5 5 2.5 0 8K 6K 4K 2K 0 総挙上重量 48VBTを実施したB選手の例
(
0.5~0.6m/sをターゲット)
コンディションが悪い時は、挙上重量が少なくRPEが高くなることがある。
この状態ではケガの発生率が高くなる可能性があるため、チーム全体だけでなく、
個人の変動を見ることが重要。
この選手はトレーニング後半では大きく疲労感が増していることがわかります。PPEはチーム平均
を下回っている
PPEはチーム平均を
大きく上回っている
B選手 B選手 B選手 RPE 10 7.5 5 2.5 0 8K 6K 4K 2K 0 総挙上重量 49個人のデータから振り返る
アスリートやチームの登録と編集
選手の名前をクリックすると選手ごとのトレーニングデータを表示
個人別の結果にアプローチ
・種目ごと ・使用重量の変化 ・その日の個人の全体にアプローチ ・一定期間のパフォーマンスやテストの推移も簡単にわかります。 ターゲット速度0.5~0.6m/s
で挙上できる重量を選択しVBT
を行ったときの 平均速度と使用重量。通常、VBT
を行うと挙上速度はセット後半につれて低下するこの例では、使用重量が
70kg
、ターゲット速度を
0.5~0.65m/s
に設定
1セット目 2セット目 3セット目 平均速度(m/s) 使用重量 (㎏) ターゲット 速度 PUSHデータ例 平均速度 (m/s) 0.75 0.6 0.45 0.3 0.15 0 75 60 45 30 15 0 挙上重量(㎏) 51トレーニングセット例:ベンチプレス
ターゲット速度を0.5~0.6m/sに設定したトレーニング例その2 最初の2セットはターゲット速度よりも 速く、速度の低下率も大きくない。 後半の2セットは重量を増加させてターゲット 速度でトレーニングできるように調整 平均速度 (m/s)1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0
60
48
36
24
12
0
挙上重量(㎏) 52エクスポートデータ例(1日分のデータ)
1日のトレーニングの内容を分析する際や、エラー値を削除する際に便利です。
パフォーマンスやテストの「傾向」を調べる
自体重CMJの跳躍高の推移
VBTを実施していない
C選手のトレーニングデータ
• 10レップ×4セット(@70%1RM)
• 最終セットは12レップまで挑戦
• レストは90秒
• 数値はモニタリングしていません。
55C選手のトレーニング傾向(使用重量と平均速度のベスト)
下記のグラフは10レップ×4セットのトレーニングを行った際の使用重量と
平均速度(その日のベスト)のグラフです。
使用重量(kg) 平均速度 (m/s) 平均速度 (m/s)0.60
0.45
0.30
0.15
0
80
60
40
20
0
挙上重量(㎏) 56C選手のトレーニング傾向(使用重量と平均速度の平均)
C選手のトレーニングでは10回挙上することを目指し、最大限の力発揮を行えない可能性がある。 また、無理な追い込みは大きな疲労を招き、パフォーマンスに悪影響を及ぼす恐れがある。 平均速度 (m/s)0.32
0.24
0.16
0.08
0
80
60
40
20
0
挙上重量(㎏) 57VBTでターゲットを設定し、15%速度低下でセットを終了した
D選手のトレーニング
• 平均速度 0.5-0.6m/sで7レップ以上x 4
セット(@65-70%1RM相当)
• そのセットのベスト速度に対して2回連
続して15%低下した時点でセットを終了。
• 10rep以上は行わない。
• セット間レストは90秒
• 数値はリアルタイムフィードバック
ベスト速度 0.61m/s 下限の速度 0.52m/s 下限の速度を2回下回っ たのでセットを終了トレーニング例
下記のトレーニングではセットのベス
ト速度に対して、6、7レップ目が速度
が15%以上低下したため7レップでセッ
トを終了。
58D選手のトレーニング傾向(使用重量と平均速度のベスト)
平均速度0.6m/sをターゲットに重量を調整しながらVBTを行った際の 使用重量と平均速度(その日のベスト)のグラフ。 使用重量は増加している 平均速 度(m/s)0.8
0.6
0.4
0.2
0
100
75
50
25
0
挙上重量(㎏) 59D選手のトレーニング傾向(使用重量と平均速度の平均)
VBTによってトレーニング目的に合わせた重量を適切に選択できる。さらに挙上速度の低下
率を規定することで、トレーニング全体に渡って爆発的な挙上を保つことができる。これら
により、速筋線維に特化して刺激を与えられる。さらに、疲労した状態での無理な追い込み
を防ぐとともに、ウエイトトレーニングにおける疲労を限りなく排除することができる。
平均速 度(m/s)0.8
0.6
0.4
0.2
0
100
75
50
25
0
挙上重量(㎏) 60Reporting:Attendance Report(トレーニング完遂率)
セッション数の完遂率 レップ数の完遂率 休息時間の完遂率 セッション、レップ数、 休息時間の完遂率
指定したトレーニングメニューのセッション数、レップ数、休息時間の完遂率を確認。
Reporting:Session Data
A選手 B選手 C選手 D選手チーム全体のトレーニングを個人毎に比較。
トレーニング目的から外れていないか、無理に追い込み過ぎていないかなどを確認。
62Session Totals(トレーニング量の把握)
一定期間のトレーニング時間、挙上重量などのトレーニング負荷を確認。
COACH
PUSH Portalによる
全てのデバイス
の同期
Athlete A Athlete C Athlete D Athlete B Athlete E 64リーダーボード
今、誰が、どれくらい「頑張って」いるか?
今、誰が、どれくらいのパフォー マンスを発揮しているか? 疲れてきたのは誰? 65複数チーム・クライアントと契約している
コーチのために
HEAD COACH(OWNER)
TEAM A
TEAM B
TEAM C
Personal a
Personal B
全てを管理可能
Assistant
Coach A
Assistant
Coach B
Assistant
Coach C
Assistant
Coach D
Assistant
Coach E
• Athlete E • Athlete F • Athlete G • Athlete H • Athlete A • Athlete B • Athlete C • Athlete D • Athlete I • Athlete J • Athlete A • Athlete B • Client A• Client B • Patient A• Patient B • Patient C
自分のチーム内しか見ることができない
XXX@###.com $$$@co.jp &%&%@org info@XXXX.com XXXX@ejp