NII-Electronic Library Service
外 国語
を使
う楽
し さ を体験
す る英語
劇の実践
研 究一
r
英
語 ノー ト
』導
入前 と導
入後
の2
つ の実践か ら一
熊 木 礼 子 っ く ば 市 立 葛城小 学 校 キー
ワー
ド:音 声 や リズ ム、
『英 語 ノー
ト』、
ALT の協力1
.
は
じ
めに 英語教 育に おける英語劇につ い て は、
コ ミュ ニ ケー
ショ ン に関わ る 心 理 的 要 因の強化、
「話 す」 はもと よ り、
すぐれ た 「聞く」活 動 、 非 言 語 的 手 段 と結びつ い た現 実の コ ミュ ニ ケー
シ ョ ン を教え る 機会、
場 面や文 脈の 中で英語 を理解し、
表 現 する力の育成、
英 語で の 自己表現の練 習、
望 ま しい人 間 関 係の 中での 楽 しい英 語 学 習、
英 語学習の 目的 意識 と成 功感、
AET との共 同作 業の 絶好の機 会、
の 8つ の 意 義が挙 げ られてい る (佐野、1990
)。 小学 校段階で英語 劇に取 り組 むことの メリッ トは、
身体 全 体で表 現 す る喜び を素 直に感じられ る、
小学校 外 国語活動は音 声が中心で、
劇 は そ れ に適 した 活 動であ る、
学 級 担 任 制 なの で、
外国 語活 動以外の 時 間に も関連した 内容の 指 導 が 可 能、
な ど を 挙 げ るこ と ができ よ う。
平成 20年 に 文部 科 学省か ら出された 『英語ノー
ト2
』で は、Lesson
8
「オ リジ ナル の劇 をつ く ろう」 に お いて、
「大 き な か ぶ」を グル
ー
プごと にア レ ンジ した オ リジナル 劇 を 演 じ るこ と になっ てい る。
これ によっ て小学校 外 国 語 活 動に おい て英語 劇に一
定の位 置づけ が 与 え られた が、
教 室でグルー
プ 毎 の劇を行 うだ けで は、
上 記の ような英語 劇の メ リッ トを 充 分 活 か すこ と は難しい。
そこ で、
ク ラス 全 体で あ る 程 度の長 さとス トー
リー
の あ る劇に取 り組ま せ た い。
ま た、
劇は、
観 客の前で行 うこと が 前 提で ある。 ク ラス メイ ト以外の観客 に 見ても らい、
喜 んでも ら え れば、
児 童が得 る自信 や 達成 感は格 段に大 き く な る。
そ うい う体 験は、
その 後の 英 語 学 習へ の 意 欲の 向上にもつ な がる と考 え られ る。
し か し、
適 当な発 表の場が ない 、 練 習に時間が か か る、 小 学 生 向 けの 適 当 な 台 本 が 少 ない、
衣 装や 道具等の 準備が 必要、
等から、
英語劇 に本 格 的に取 り組 むの は大 変である。
本 稿で は、 こ の よ う な 状 況の 中で
、
『英 語 ノー
ト』 導入前の 平成 20 年 度に5
年生21
名、
導入後の21
年 度に6
年生22
名の各1
ク ラスで英語 劇 の継 続実 践 を 行っ た 成 果 を 報 告 す る。
な お、
2ク ラス の 学 年の 持 ち 上 が りで学級 を 担任したの で、
6年生児 童の 半 数は 5年生の 時に英語劇を経 験し てい る。
2
. 英 語劇
に取
り組
む考
え方
2
.
1
基本
的 な ね らい 上 述の よ うに、
英 語 劇には さ まざまなメリッ トが ある。
小 学校での 実 践 例とし て、
佐 野 (1990
) に 玉川学 園小学 部に お ける指導実 践が詳 し く述べ られて い る。
米 田 (2008)は、
北陸 学 院小学校で英語 劇の 実践を 行い、
児 童の英語に対し て の興味関心 が 深 まっ たこと を 報 告 してい る。
た だ し
、
多くの公立小 学 校で は、
佐 野 (1990) や 米 田 (2008 )に報告され て い る実 践 例の よ うに諸 条件に恵ま れ てい るわ けではない。
ま た、
米田 (2008
)に報告 されてい る 実 践 例では、
発音や イン トネー
シ ョ ン につ い て は、
母 語で ある 日本 語の影 響 を受けて い るこ とが確認 されてい る、
配 役によ っ て 児 童の活動 内容にぱらつ き が 生じ る、
舞 台 や衣装の準 備に力 を と ら れ、 英語 が 付 随 的 な もの に なっ て しま うこと が ある、
な どの 問 題が あ る。
これ らの 問 題 を 可能 な限 り回避し
、
英 語劇の メリッ トを 存分に 発 揮で き るこ とを 目指し た。
2.2
勤 務 校の事 情筆 者が 平成 20 年 度に赴 任し た小学校の平 成
19
年 度まで の英 語活動は、各 ク ラス年 間3
回 程度のALT
訪 問で あっ た。
平成20
年度は、
同 様のALT
訪 間の ほか、
3年生か ら6 年生 が 月2
回各 20 分 間の モ ジ一1 一
N工工一
Eleotronio Libraryユ
ー
ル で、
チャ ン ツ の 音 声 教 材 を 使 用 し て学 級 担任が英語 活動を行っ た。
21 年度か ら は、
『英 語ノー
ト』を 使 用 し て年間35
時 間 (うち、
ALT との TT は20 時間 程度)の外 国 語 活 動 を 行っ て い る。 11月 に 行 わ れ る 「葛 城まつ り」とい う学校 行 事で は、
学 年ま たは学 級 単位で様々 な 学 習発表を 行 う。
発 表の 内容 は、
学 年・
学 級の 実 態 に 合 わ せて学級 担任が 選択できる。
体 育館で全校 児童 と保護 者が参 観 する学 習 発 表 会は、
英語劇を 発表 する絶好の機 会と思 わ れ た。
2
.
3
演 目 と 台 本児 童の負 担と
、
観客が児 童 や 保 護 者であるこ と を 考 えると、
演目 は よ く知ら れ てい る昔 話 や、
演 技 を 見てい て大体わか る よ うな簡 単 なス トー
リー
が よい。
クラス 全 員が出 演 す るこ と を 考 え る と、 台 詞 のある 登 場 人物が多 数出てく る 必 要があ る。
日本 や 世 界の 昔話の 簡 単 な英 訳本は各 種 出てい るが、
登 場人物の 少 ない もの が多く、
英語劇の脚 本 と なっ てい る もの は 中 学・
高 校 生 レベ ル の もの が多い 。 小 学牛 が クラス全 体で行 う劇 に 適 し た もの はな か なか見つ け ら れ ない の が実 情である。
本 実 践で は
、
平成 20 年度は、
アル ク出 版の 『子ども 英 語』 2008 年 2月 号の 「うらしま たろ う」の 台 本 をべ一
ス に して台 本 を 作 成 し、
平 成21
年 度は、
後述の ように 『英語 ノー
ト2
』の 「大 き なか ぶ 」 を 発 展 させ て台 本 を 準 備 し た。
2
.
4
音声
や リズム を重視
す るこ と につ い て学習指導 要 領の 目標 に は
、
「外 国 語の 音声 や リズムな どに慣れ親し む とともに
、
口本語 との違い を 知 り、
言 葉の 面白 さや豊かさに気づく」 と ある。
動 作 と と もに台 詞 を 言い、
チャ ン ツや 歌を 取 り入 れ た英語 劇は、
その よ うなこ と を存 分に体 験でき る 活動であ る。
先に触れ た佐野 (1990 )、
米 田 (2008) に 報 告 されてい る 実 践で は、
ネ イテ ィブス ピー
カー
に よ る 音 声のテー
プあるい はCD
と台 本が児童に与え られてい る。
米田 (2008)が指 摘 してい る よ うに、
音 声教 材と十 分な練 習 期間があっ ても、
児 童が台 本 に 頼っ てカ タ カ ナ 的 な 発 音になる こ と が ある。
そこ で
、
本実践で は、
児 童に一
切の 文 字を与 え ない こ と に し た。
聴 覚に 加 えて視 覚 を 使 え ば 理解や 記 憶の助けになるこ と は 言 う ま で も ないが、
視 覚 に 頼 りが ち な 児 童は、
英語の文字 指 導をしっ か り受 けて い ない 状 態で 台 本 を見 れば、
当 然4
年 生で既 習の ロー
マ 字の 影 響を受けて し ま う。
そこ で、
先 行 的にチャ ン ツ や 歌の 指 導を取り入 れて英語の リズ ム に 慣 れ させなが ら、
音 声 だ けに集中 し て台 詞 を練 習 する こ と を考え た。
チャ ン ツ で児 童に感じ取 らせたい こ と は
、
強く発音す る音と弱 く 発 音 す る 音 が ある こと、
強 く 発音 する単語はゆっ く り、
弱 く発 音 す る 単 語 は そ れ よ り速 く 言うこ と、
である。
リズム ボックス を使 うの も よい が、
手 拍子をしな が ら言 う方が、
各 単語を均 等に言っ て い ない こ と を よ り体感で きる。
劇 中で は、
その 場 面 で舞台 に立 っ てい ない児 童 らでチャ ン ツを する こ とで、BGM
や 効果音を入れ な く ても、
ク ラ イマ ックス の 部分を盛 り 上げる こ ともできる (図D
。
歌の指 導は チャ ン ツの 延 長線上に あ る と考 えてい る。 歌で は原則 的 に 1 音符に 1音 節が対 応 す る が
、
日本 語の 1音 節 が 基 本 的に 1子音+1 母音ま たは1
母音だけであるの に対 し、
英語の 1 音節に は 数 個の子 音 が含まれ るこ とがあ る。
ま た、
短い時 間の 中に強 勢の置かれてい ない 語 を立 て続 けに歌 う場 合も ある。
日本語を母 語 とす る 者に とっ て 、 英 語の 歌が速い、
難 しい と感 じ るの は、
この た めである と言え よう。
こ の よ うな 日本語の 歌 との 違い を 超 え て英 語の 歌 を 楽しく 歌 うに は、 歌 図1
.舞 台
下でチャ ンツ を す る 児 童 詞の チャ ン ツ か ら入 るの が よい。
た く さ んの 言葉が ある ように思っ て も、
手 拍 子の 中 に ちゃ ん と言 葉 が はま る とい うこ と を 児 童 が 体 感 する と、
メ ロ ディを付けて も楽に歌え る。
英 語の 歌 詞の 多 くは脚韻 を踏ん でい るの で、
歌を歌うこ とで、
英 語の リズム の 豊 か さに触 れる こと ができる。
例えば
、
平成 20年 度の 実 践で歌っ た”Skidamarink
”
と平 成 21 年 度の 実 践で歌っ た”
lt’
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World「
tNII-Electronic Library Service
● ● ● ●
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ゼsas 搬a臼w 併lda
氏e「a睦.
ア レ ン 玉井(2010)も
、
脚 韻を踏ん だ チャ ン ツやマ ザー
グー
ス の 歌 を 教 材に、
文 レベ ル での練習 をす る こと が英 語の リズム を獲得 す る た め に 効 果 的 で あ るこ と を指 摘し てい る。
2
.
5
全員
がす
べ て の台詞
を練 習す
ることにつ い て3
.
3で述べ た ように児童は台 本を 持 た ない。 では、
ど うや っ て自分の 台詞 を 言 うタ イ ミン グ が わか る の か。 そ れは、 全員が、 すべ ての 台 詞 を練習 す るこ と で可能になる。15
分程度の簡 単 な 劇 な らば、
短 時間の練 習で も く り返し行 うことで、
大体 覚える こと ができ る。
これ は、
劇の 流れや 自分の役割を 理 解し て表 現した り、
劇 中の コ ミュ ニ ケー
シ ョ ン を 楽し んだ りす るた め にも重要なポイン トで ある。
実 際の方 法 と して、
練習の 初期 は、
場 面 ごと に、
配 役の児童 が演 技する のを 見 な が ら、
台 詞 を 全 員 で言っ てい く。 演 技 を 見 な が ら、
自分 も やっ て い る気 持ちになっ て台詞 を言 うの である。
こ の時 点で、
演 技 をしてい る児 童 と見て い る児童は、
動 きが あるか ない かの違い で、 台 詞 に 関 して は差がない。
全 員が た く さんの 台 詞 を 言っ て、
よ り英 語 に親しむ こ と がで き る。
ま た、
みんなで練 習し てい くの で、
自分の台 詞 だ けが難し い の で はない か と悩む児童 もい ない 。2
.
6
道具や衣装
劇に取り組む ことの大変さの
一
つ に 大道具、
小道具、
衣装の準 備がある。
も ちろん、
立派な 道具や 衣装がそ ろえば、
劇は大い に盛 り上が る であろう。 し か し、
限 られ た 時 間の 中でその 準備 に力を 入 れ る と、
教 師も児童 も そ ち ら に 気 を 取 られ、
肝 心の 台 詞 や演技の練 習が お ろ そか になっ て しまうお それ があ る。
登 場 人 物 ら しい演 技 を あ ま り しない で、
衣装に頼っ て しま う児 童が出て く る 可能性 も ある。
そこ で、 本 実践では、 道具 や 衣 装 に あ ま り凝らずに 取 り組むこ と と した。
演 じ る側 も観 客も想像力 を 豊かにし て、
台 詞 や 演 技を楽しみ たい。
3.
実 践 の 取 り
組
み3
.
1
英
語ノー
ト導
入 前の5
年 生で の実践
(1
)ク ラス劇 に す る た め の工夫
2.
3
の 考 え 方の も と に、
い くつ か の昔 話の 英語の ビデオ と簡単な 紙 芝 居 を 見せた 中で、
児童の反応も よ く、
ちょ うど台 本が 見つ かっ た 「うら し ま た ろ う」 を 演 目 に 選 ん だ。
配 役は、
4人の リレー
の 太 郎、
2人の リレー
の亀 と乙姫、
台 詞の 他 に 歌っ て踊 る 各3
人の 貝 と タコ、
4
人の魚た ち、
子 ど も た ち と村入 は1
人2
役 に し、
台 詞 も付け 加 え、
クラス全員が出られて、 かつ 台 詞 や 演 技の 量に偏りが ない よ う配 慮 した。
前口上の後、
劇 が 始 ま る。
魚たちが歌う”Skidamarink
「「は、
振 り付 け を変えて フ ィナー
レで 全員が歌い踊 り、
ミュ・
一
一
ジカル 風に した。
(2
)指導
過程
運動 会が終 わっ た
9
月 下旬に、
葛 城まつ りで、 英語 劇 「う ら しま た ろ う」 をやろ う と児 童に 提案し た。
配 役 を 決 め、
台 本 を 準 備 した。
10 月に入っ て朝の会の 「朝の 歌」 の時 間 に、
挿 入 歌3
曲 を 易 しい もの から順に練 習し た。
劇は教室で、 場面 ご と に 演 技 を 見 な が ら全 員 で 台 詞 を 言 う、
劇 中の チ ャン ツ を 練 習 す る、
場 面 ごとの メン バー
に分かれて、
工夫し な が ら練 習 を す る。
グルー
プの 踊 り は休み 時 間に振り付け を考え る、 通 して練 習 を す る、
の 順で練 習した。10
月 下 旬に は、
フ ィナー
レ の練 習一3 一
N工工一
Eleotronio Libraryと体育 館ステ
ー
ジでの通 し練 習を した。
その ビデオ を み ん なで見て意 見 を 言い 合い、
演 技の 修正 をし た。
ま た、
児童 と共に簡 単 な小道 具 を 作っ た。11
月 上旬に リハー
サル と本 番 を行っ た 。 英 語 劇の 練習 に充てたの は、
学活 や 総合 的な学習の 時 間 14時 間であ る。
(3
)成 果 1か月 余 りの練 習 期 間であっ た が、
どの 児 童も楽しみなが ら取 り組 む こ とができ、
本番で も 堂々 と 演 技 を す るこ とが で き た (図2
)。 保 護 者 にも、
「英 語が
E
動「楽 し く 見 られ た」 と大 変好 評で あっ た
。
これ は
、2.
4
で述べ た よ う な方法で、
児 童が英 語の リズ ムや イン トネー
シ ョ ン を 体 得 し、
自信 を 待 っ て台 詞 を言っ た り歌を歌っ た り し た た めと言 え る。
子音 字で終わ る 単 語の 語 尾に母 音が加 わっ た り、
目本語の 中で 日常 的 に 使 わ れてい る 単 語 や フ レー
ズがカ タ カ ナ的 な発音・
イン トネー
シ ョ ン になっ たりする こ ともなく、
2」 の 問 題 点 は ク リアー
するこ とができ た。
図 2.
「う らしま た ろ う」 の
一
場 面 ま た、
2.
1
の 問 題 点 につ い て は、3.
1
の(1
)で述べ た配 役の リレー
方 式や 1人 2役,
多少の 台 詞の付 け 加 え な どで、
全員が ほぼ均 等の 活 動 を 行 うこ とが で き た。
問 題 点 の道 具や衣 装も、
図2
の よ うな 簡単な もの を 児 童 と・
緒に休み時間に準 備した だ けで、
英語劇の楽しさを味わ うこ とが でき た。
英 語 劇の練 習 を始め た頃 と本番 後の児童の 意識 調 査 (図
3
) を 見 る と、
前 者では 「英語劇が とても 楽 しみだ」 と答え た児童 が7
割弱 だった が、
後者で は9 割の 児 童 が 「とても 楽 し かっ た」と答 え、
残 り 1 割の 児 童 も 「少 し楽 し かっ た」 と答えてい る。
ま た 「中学 校での英語学 習が楽しみか1 とい う質 問に対 し て は、
前者で は 「と て も楽しみだ」 と答えた 児 童が 3割 弱であっ たの に対し、
後者で は4
割 強 に 増 えてお り、
児 童の 英 語へ の興 味 関 心 が高まっ たこと が わか る。
「英語劇を やっ て よ かっ たこ と は何か 」 とい う質問 に は、
多かっ た順に、
「英 語に興 味がもてた」 「英語での 言い 方 が わかっ た」 「英 語の リズム がわかっ た1「発 音 が う ま く なっ た」
「ジェ ス チャ
ー
の違いが わかっ た」「や れ ばできる と 思っ た」 が あっ た
。
実 際に力 がつ い たかどうか は別 と して、
児童の気 持ちと して は、
楽しかっ た だ けでなく、
活 動の 中 で 得 た もの が あ り、
達 成 感や満 足 感 を 味 わ え たこと が伺える。
英 語の リズム や 当声に親 しむ と と もに、
「外国 語を使 う楽しさ」 を体験す るこ と は、
中 学 校の 英 語 学 習へ の スムー
ズ な移 行につ な が る と考えら れ る。
ま た、
手招 き や 自分を 指 すしぐ さの 違い か ら、
異 文 化 に 関 心 を もっ こ と ができ た 児 童 もい た。
副 次 的 な 成果 と し て は
、
ク ラスみ ん な で一
つ の もの をつ くりあげる 喜びを 味 わえたこ と、 発 表 を 通 し て保 護 者や 地域の人 に 小 学 校 外 国 語 活 動 にっ い て知っ ても ら え たこと、
が挙げ ら れる。
こ の実 踐で はALT
の訪 問 が 少 なかっ たの で学 級担 任が指 導を し た が、
上述の 方 法で ALT の 協力 を 得れば、
学級担任 は 英 語 が あ ま り得 意でな くても、 英語 劇の 指 導は可能であると考える。
5
%灘
29殉i 66% 10%、
90% (10月2
日) (11月11日 ) 英 語 劇が楽しみ 英語劇は 楽 しか っ た 5%鷲
韓
29
% 66% (10
月2
日 )i43
% 57・
%\
\
(11月11日 〉 中 学 校 の 英 語 学 習 が 楽 しみ とてもそ う思う 少し そう思 う難
髴
あま り そ う 思わない靉
そ う 思 わ な い 図3
.
英 語 劇 を や る 前 (10
月2
日)と本番後 (
11
月11
日)
後
の児
童(
21
名)
の意識
調査結
果(
4
)課 題平成 20 年度は その 機 会 が な かっ た が
、ALT
と協 力 する こ とで さ らに効 果 的な指 導が期 待できる。
残 され た課 題は、
ALT の 協 力 を得てさらに効 果 的に英語劇の指 導を行うに は どの よ うに した ら よい か、
小 学 校 段階に 合っ た 台 本 や 音 声 教 材の 開 発 を 期 待 したい、
とい うことである。NII-Electronic Library Service
3 .
2
英
語 ノー
ト導
入後
の6
年
生で の実践
(1
)英
語ノー
トの活動
を活
か した オリジ ナル 英 語 劇平 成 20 年 度の 実 践 後 刊行 さ れ た 『英語ノ
ー
ト2
』の 指 導資料 に は、
Lesson8
「オ リ ジナ ル の劇をつ く ろ う」の 単元の 内 容 と して、
英 語で オ リジ ナル の 劇つ くり をする楽 しさ を体験 する、
積極 的に 台詞 を 言 う、
気 持ち を込 めた 台 詞・
ジェ ス チャー
で表 現の大 切 さ を 知 る、
英 語の 音 声や リズム に 慣れ親しむ、
生 活習 慣、
行 事 などの違い に気 付 く、
ALT な ど と交 流 し て 文 化 等に対 する理 解 を 深 める、
が挙 げら れ て お り、
筆者の考 えてい たことに3.
1
(4)で述べ た 課 題 を 加えた もの と ほぼ 同じ であ っ た 。 そこで 21年 度 は、
基 本 的 な考え方は前年度を踏 襲し た上で、
『英語 ノー
ト2
』の活 動 をクラス 全 体で行 うオ リジナ ル劇に活かす こと と、ALT
か ら効 果 的 な 協 力 を 得 るこ と を念頭 に実 践を行っ た。
(2
)オ リ ジ ナ ル 劇の 工夫 点 は じめに述べ た よ うに、
ク ラス全員が出演する劇にするた め に は、
『英語ノー
ト2
』の グルー
プ 劇 「大 き なか ぶ 」を 発 展させたり広 げ たりする必要が ある。 『英語ノー
ト 2』の 活 動 を 活かすに は、
か ぶ を引っ 張 る 場 面 を メ イン に し たい。
そこ で、
引っ 張る もの を2
つ (かぶ とに ん じん )に増や し、
登 場 入 物 を増や す (図4
>、
種を ま く前か らの 話に し て、
2組の おじい さんと おば あ さ ん は、
そ れ ぞ れ2
人の リレー
で演 じ る、
プロ ロー
グ をつ け る (1人が1
コー
ラス ずつ 歌い、
踊る)、
の方 法で、
クラス全 員が活 躍できる劇 「大 きな か ぶ と大きなに ん じ ん 」 に した。 これに加 え、
前回 同 様前口上 を 付け、
ク ライマ ックスでの 手拍子 入 りのチャ ン ツ と、
フ ィナー
レでの全員の歌と踊 り を 入れ た。
異文化
・
自国の 文 化の 理 解 とい う観 点か ら、
劇 中に 日本の 昔話 (「浦 島 太 郎」 と 「桃 太 郎」 )の 登場人物 を 登場させ る、
様々 な動物の鳴き 声 を 入 れ る、
こ と に した。
場 面に合っ て いれ ば、
例えば、
”
Howbig
!”
”
Wow ! Abig
tumipl” ”A
verybig
tumip!「「や”Great
!” i ,We
did
it
!「
「
IIGoodjob1
「
「
の よ う ない くつ かの 表 現 の 中から、
その ときの気 分で好 きなもの を言っ てよい こ と に した。 そ の方が、
実 感が伴い、
コ ミュ ニ ケー
シ ョ ン を より楽 し めると考え た か らであ る。
図
4
.英
語劇
「大
き な かぶ と
大
きなに ん じん」 (3
)ALT
の協 力 についてLesson
8
「オ リジ ナル の 劇 をつ く ろ う」 の 4 時間の うちの 第 2 時 と第4
時 をALT
とのTT
で行っ た。
第2
時の 主な指 導内容は、
オ リジ ナル劇でも 使 え そ うな 台 詞の一
つ一
つ にジェ ス チャー
をつ けて言 う 練 習で ある。
第 4 時は、
「大きなかぶj
の 登場人物はその ま までグルー
プ 劇 を 行っ た。5
年 生 に 比べ、
6
年生は演じ るこ とへ の 抵 抗感 も 強い。 演 技 を 大 き く す るた め に、
ALT に ア ドバ イ ス を し てもらっ た。
10
月の ALT との TT では、
オ リ ジナ ル劇の2
つ のチャ ン ツの 指導を し た。 放 課 後 に は、
『英 語ノー
ト2
』にない台詞にっ い て、
自然な英 語表現か ど うか助 言 を 受 けた。
(4
)指 導 過 程『英 語ノ
ー
ト2』の活動を 活かすため に、9
月にLesson
4
でな くLesson
8
に 入 り、
予定の 時数 4 時 間で活 動 した。 そ の後の 指 導 過 程は前年度とほ ぼ 同じで、
10月は朝の 歌で挿入歌や 踊 りの練習をし、
ll月 に は 『英 語 ノー
ト2
』の 表 現を使っ てオ リジナル 劇の練 習 を 行っ た。
練 習に充て たの は、
外 国 語 活 動の 時 間 と 学 活 や 総 合 的 な 学 習の時間の計15
時間である。
本番は 「葛 城まつ り 」の 学 習発 表会の予 定であっ た が
、
新 型 イン フ ルエ ン ザの影 響で行事が 取 りや め に な り、
学級の保護 者 参観で行っ た。
後日、
「大きなかぶ」 を国語で学習 した1
年 生 に も 見 せ た。
(5
)成 果 『英 語ノー
ト2』で くり返 し聞 き、
ジェ ス チ ャー
を付けて言 う練 習をした 台 詞 を多く使っ てい るの で、
オ リジナル 劇に移 行 する時 点で、
児 童は あ る 程 度の 自 信 を 持っ て ス ター
トするこ と が できた。
英一5 一
N工工一
Eleotronio Library語を習っ てい る児 童 も数 名い たが
、
劇を 見 る 限 り、
習っ てい る 児 童 と そ うでない児 童の 差 異は認 め ら れ ず、
どの児 童 もしっ か り と 台 詞 を言っ てい た。3.
2
の (1
)で述べ た実 践の ね らい の1
つ の 「『英語ノー
ト2
』の活 動 を 活 かす 」 こ とがで きた成 果と言える。
ま た、3.
2
の(3
)の ようにALT
の 訪問 を 見 通 し て計画的に TT を 行 うこ とで、
児 童 は演 技や台詞の 工 夫の 幅を 広げる こ と ができた。
今 回、
新型 イン フ ルエ ンザのため練 習 や 本番で数 名の 児 童が休ん だ が、
どの 役 に も 代 役 が 出て劇 を 行 うこ とが で き た。
これは、
25
で述べ た 全員が すべ て の台 詞 を覚えて い る こ との 副次 的 な成果であ る。
初め て英語劇をやっ た 児 童 は
、
前回 同 様、
い つ の間 に か 台 詞 が言え る ように なったことに驚い て い た。
昨 年度英 語 劇 「う らしま たろう」 を経験 し た児童は、
「今年の 方が英 語 や 演 技が難 し かっ たけ れ ど
、
楽し かっ た。
英語劇 をやっ て少 し英語が上 手 く なっ た と 思 う。
」 「動 き な が ら台 詞 を 言 うのが 大変 だっ た け れ ど、
練習 して 自然に覚え られ た。
」 「前 は 初 め恥ず かしくて小 さい 声だったけれ ど、
今回は 最 初か ら大きな声で で きた。
」 「お客 さんが笑っ て くれ たので良かっ た。
」等 が あ り、
前年度よ り 自信 を深 め、
楽しん で演技 を してい たこと が 伺 え る。
2
年 連 続で見た保護 者の 感 想に は、
「今 年 は よ り
一
層楽 しそ う に演じてい た。 声 もとても大き くな っ て自信 を 持っ てやっ てい る のを感じた。
」 「昨 年の英 語 劇 もすばらし かっ た が、
今 年はさら に み ん なリ ズ ミ カル に英 語 を 話 して い た。 何 よ り も み ん な 楽 しんでやっ てい た姿に感 動。 」等が あっ た。
1
年 生の感 想 には、 「すご く面 白 くて英語 が 上 手で した。
」 「私 も英語 をし ゃべ っ て み た く な りま し た。
」「大 き なかぶに出て こ ない動 物 や人 たちが 出て きて面 白かっ たです
。
」等が あっ た。 劇の後、
体 育館 か ら教室へ 戻 る 途 中 、2
人の1
年生 が そ れ ぞれ ”皿iank you very much
.
””