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人工真皮と分層皮膚移植の併用に関する実験的研究

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Academic year: 2021

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(1)

     博士(医学)浅見謙二 学位論文題名

人工真皮と分層皮膚移植の併用に関する実験的研究 学位論文内容の要旨

    I  研究目的

  近年 、人工的に真皮蛍組 一構造を供給することを期待した人工材料が弭発さォk培 養表皮や分層皮膚移植 との併用が、広範囲慈一等の治量として報告されている。しか し 、期 待する厚く柔らかぃ 移植皮膚轄果を得るためにIよ材料の組竃内安定性、組織 親和性の点での改良、 および:使用方法の詳1な検索帰求められている。そこで、本実 験 で1£牛 アテ ロ コラ ーゲ ンを 素材 に、 短時 間蒸 謹水 架缶 農作 を加え作成した材料 (Artificiaj. Deriis;以下曲)を用い、ラットの全層皮膚欠損餌に貼付し、真皮様組 織 蠹遣 獲得 の可 缶性 の有 無お よび この裏皮様組一ヒへ の分層皮膚移植の生着の程度 性状について、対照群 との比較検討を行なった。

    II  実験材料およ び方法 1.実■材料

  材ffk2層 構造 の曲 で、 上層 は薄 い50/llの シリ コン 農で 、下 層は牛アテロゴラー ゲンを素材とした聾缶 化アテロコラーゲンと燕変性アテロコラーゲンの轟合に蒸脱水 架 檎を 加え た複 合街 であ る。 コラ ーゲ ン11lR3S.乾一 樹料 とし て厚さ61を用いた。

2.実I方法

1)実IIW4t、全用皮膚 欠損創の竹喊

  ウイ スタ ―棗 控ラ ット 、生 後1韻n搬 、体 重400・450g、7D匹 を用いた‐再耳介後 囂 よ り5ci尾 一 背 部 中 央 に2X2ciの 全 層 皮 膚 欠 損 を 肉 犠 農 上 で 作 成 し た 。 2)予貴実1

  植皮方法、曲貼付翦 聞および植皮衛との買係、固定方法についての検討を行い、以 下の本実Iを行った.

3)AD群および対照群の 作成

  AD群 : 欠 損 餌 に 曲 貼 付 、2運 後 に15/1000イ ン チ の 分 層 皮 膚 移 植 実 竃(22卸   対 駕 群 : 欠 損 劒 作 成 直 後 、15/1000イ ン チ の 分 層 皮 膚 移 植 実 竃(22   包帯交換は1運毎および固定は伸鰭性舜力包帯で 行なった。

31検|す項目

  胃群 の分層皮膚魯櫨俊の 、@睦蓍の程度、@移植皮一面積、(涜茜滬の厚さ、@組 織 妊 、 ◎ 翻 翻 随 伸 風 性 を 検 討 し た 髄 は 毎 遥1運 後 ま で 行l、 、 @ 丶 @ の 椥 甘 の た めに 、毎 運賃 群各5傍ず つ竜 麗麓 した 。◎ は4運 後の みに っき胃群各2傍を琵定し た 有鳶 轟検 定はHann‑IvrlhitneyのU検 定お よ びFisher's testを用`、、pく0.簡 を有意とした。

(2)

    皿  結果 1.生着の程度

  移植俊1運の生着の程度|£曲群加傍中12傍は完全生it、7傍は叩%以上の部分生 着、1傍は不良生着であった。対照群加傍中17傍が完全生着、3倒が部分生着、不良 生着はなかった。有意の差がみられた。2運以降|£胃群とも生着の程度は前運時の 生着程度と同様であった。移植皮膚の肉眼的性状は、曲群は柔らかい、対照群|廴表 面不整で硬い印譲であった。

2.移植皮膚面積の変化

  移植皮膚「面積各運平均僧AD群Iむ87.1+7.196、84.2+10.7%、81.3土&2%、

7&0土619%であった。対懾購|よ、85.9+6.8%、87.9+5.8%、86.2+9.0%、

87.9土7.0%であった。各運の再群の移植皮膚面積に有意の差は認められなかった。

3.真皮層の厚さ

  真皮屠の厚さ各運平均笛1よ AD群は1495土160 u,i、1115土鵠p■、853土駆p■ 85士81p■ であ っ た。 対 照 群は 、496土20 rLI、488土鄒p■、497士怨p■、

517+― 四p■ で あっ た 。1運俊 で1000p■ 、2週後600Um、3運後400 p.、4遇 後では350p■程、皿群に有意の厚い結果茄得られた。

4.組一検査

  皿群の1運後で取特に曲上層に炎症一息が多く見られたが2運以降軽減を認め 穣缶芽I息の増加がみられた。3丶4運後では十分な毛I血管と比較的規閲的な1l原按 缶の配 弭が見られた。対懶鬪め2、4運後でkIい聾缶煽譲密な屠をなしていた。

5.移植皮膚伸展性

  BicrSldn Tension lfeter酒定、50、100、150grc負荷時平均値は、AD群4.4mm、 5. 6.丶 6. 1l、 対 廟 曙 婁 は2.1■ ■ ‐2.lk■ 、3.4lで あ っ た 。     IV  考案

  AD#は対照群と比較し、移植皮膚面積変化すなわち収揺程度は同等、十分な真皮屠 の厚さ獲得が得らォk良好な皮膚伸展性であった。生着の程度に軽度低下が認められ た。

  よって、ADの真皮屠の厚さ獲得の特徴を和用して、驢床における骨、睦I出の深い 劔面にADを貼付し、真皮様組織となったAD上に薄い分層皮膚移植を併用することで、

全層皮膚移植あるいは皮弁に近似した結果を得る可缶性があることが示唆された。

  AD群の生着の程度低下は、要因として曲内への血瞥内皮I息、聾缶芽  II息侵入の 部分的不十分性による不均一な真皮化部分の存在、および、餌面作成直後に自家分層 皮膚移植を行った最も理想的条件の対照群との捲対的な差茄考えられた。このことは

、軽度の生着程度の低下はあっても、曲の特嶺、和点を考慮すると、臨床応用の有効 な可能性ガ時えられた。

    V  結語

1) 、 皿 群 の 真 皮 層1£ 対 照 群 よ り350・1000p■ 程 厚い 結 果カ 囀 ら れた 。 2冫 、 移 植 皮 膚 面 積 の 変 化 す な ゎ ち 収 揺 程 度 は 同 等 で あ っ た 。 3)、曲群の生着の程度は、対照群に比べ低下がみられた。

4)、曲群の皮膚伸展性は良好であった。

(3)

学位論文審査の要旨

学 位 論 文 題 名

人工真皮と分層皮膚移植の併用に関する実験的研究

i.研究H的

  人 工其 皮材料を用い、人T的に真皮様組織構造の供籍を計り、分層皮膚移植 との併 用を実施して、厚く柔らかい移賦皮膚獲得の 有無、その臨床応用の有効性にっいての 検討を行った。

H.実験材料と方 法1.実験材料

  人丁真皮材料(Arr.i.ficial Dermi.s;以下AD)は2層構造で、上屈は50 Vmのシリゴ ン膜 、F層は線維化ア テロゴラ―ゲンと熱変性アテロコラーゲンの混合に熱脱 水架橋 を 加 え た 複 合 物 で あ る 。 ゴ ラ ー ゲ ン濃 度踞 、乾 燥材 料と して 厚さ6miを 用い た。

2.実験方法

I)実験動物、全 層皮膚欠損創の作成

  ウ イス タ一系雄ラッ卜、生後16週前後、体重400‑450gm、44匹を用いた。両 耳介後 縁 よ りScr:尾 側 背 部 巾 央 に2X2cmの 全 層 皮 膚 欠 損 を 肉 様 膜Lで 作 成 し た 。 2) AD群.対照群 の作成、およぴ検討項口

  AD群 : 欠 損 荊 にAD貼 付 、2週 後 に15/1000イ ン チ の 分 層 皮 膚 移 植 実 施(22例 )   対 照 群 : 欠 損 創 作 成 直 後‑ 15/1000イ ン チ の 分 層 皮 膚 移 艫 実 施 (22例 )   両群の分層皮膚移髄後の、fD生着の程度、(ゐ移植皮膚面積、◎真皮層の厚さ、(4組 織検査、@移簡皮膚伸展性を検討した。観察は毎週4遇後まで実施。◎、(うの検討の た め 、 蝕 遇 両 群 各5例 を 屠 殺 し た 。 ◎ は4遇 後 に 両 群 各2例 をBio‑Skin Tension 恥ヒerで 測定した。有意差検定は、Mann‑ dhi tneyのU検定およびFisher st:cstを 用い、pく().05を有意とした。

m.結果

1.生若の程J叟、移筒皮膚面積

  移頴I週後は、 D群20f:PJrl'12例は完全生着、7例は80%以.ヒの部分生着‑I例ば不 良生篇であった。対照群20例rlI17例が完全生着、:j例か部分生着であった。有意の差 かみ られ た。2週以 降は 、両 群と もt週時の生着程度か維持された。移植皮膚 の性状 は、 AD群は柔ら かく、対照群は、頒い日J髪 であった。

  移 簡皮 膚而積各週平均h^D群は、87.1土7.1%、84.2土10.7%. 81。:j土8.2%、

76.0土6.9% で あ っ た 。 対 照 群 は 、85.9+6.8% 、87.9+5.8%、86.2土9.0%、

彦 秀

知 慶

柳 田

大 小

授 授

教 教

査 査

主 副

(4)

81.9土7.0% であっ た。各週 の両群の 移統皮 膚而積に有意の差は認められなかった。

2.真皮層の厚さ、組織検査

  真 皮 層の 厚 さ 各遇 平均値 は、AD群 は1495土160 ym、Il.15土83ym、853土5811ロ 856土81pmで あ っ た 。 対 照 群 は 、496土 20pm、 .488土26pm、497土28pm、 517土29pmで あ っ た 。4週 後 で は3504m程 、 ^D群 に 有 意の 厚 い 結果 か 得 られ た 。   ^D群1週後では、ADl..屑に炎症細胞を駿見したか、2週以降軽減を認め線錐芽細胞 増 加を認 めた。3、4運後では規則的な膿原線維の配列か兄られた。対照群の2、4遇後 では細い線錐か撤密な層をなしていた。

:j.移植皮膚伸展性

  RiザSkinTensionMeter測 定、50、100、150印負 荷 時 の平 均 値 は、AD群4.4mm 5. 6贓 、 6. 1隅 、 対 照 群 は 2. t― 、2. 9m、 : 1. 4硼 で あ っ た 。 W.考察およぴ赫諭

  AD群は対照 群と比 較し、次の結果が得られた。移髄皮膚面積は同等であり、十分に 厚 い 真 皮 層獲 得 か 可能 で あ った 。 ま た、BioSkinTension眦er謝定で の皮膚伸 展性 は良好であった。しかし、生着の程度に軽度低下が認められた。^D群の生着の程度低 トの要因は、^D内への血管内皮細胞、線維芽細胞浸潤の部分的不十分性による不均一 な 真皮化 部分の存 在、および欠損創作成直後に皮膚移植か実魔できる、最も理想的条 件 を 与 え ら れ た こ と に な る 対 照 群 と の 絶 対 的 な 差 、 が 考 え ら れ た 。   よって、 軽度の儀 着程度 の低Fは認め られたか 、柵対的なものであり、今同得られ た ^Dの 特徴 を 考 慮す る と 、臨 床 応 用の 有 効 な可 能 性 かあ る こ と か考 え られ た。

  ^Dの厚い真皮層獲得の利点は、臨床では、骨、腱露fnの漂い創面にADを貼付し、真 皮様組織構造となった^D.ヒに薄い分層皮膚移楢を併用することで、深い欠損創の衛後 陥 凹変形 の予防効 果に、また骨膜・腱膜欠損露H1創而の良好な移植床として、の応用 が 考えら れた。更 に、全層皮膚移顧、皮弁に近似した結果を得る可能性かあることも 示唆された。

  本研究は、人T 真皮材料の有効な臨床的可能性を証明し、特に厚さ穫得の利点を示 したことは意義あると考え、よって本論文は陦亅二(医学)に柵当するものと認めた。

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参照

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