Japan Advanced Institute of Science and Technology
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Title 病院感染対策の地域連携システムの構築 : KRICT (Kitakyusyu Regional Infection Control Team) Author(s) 谷口, 初美; 熊澤, 浄一; 澤江, 義郎; 松本, 哲朗 Citation 年次学術大会講演要旨集, 17: 99-100
Issue Date 2002-10-24 Type Conference Paper Text version publisher
URL http://hdl.handle.net/10119/5951
Rights
本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.
Ⅰ
C05
病院感染対策の 地域連携システムの 構築
Ⅰ㏍
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仮り
一 0 谷口初美 ( 産業医科大 ) , 熊澤 浄一 ( 北九州市立医療センタ り, 澤江 義郎 ( 新小倉病院 ) , 松本哲朗 ( 産業医科大 ) 1. はじめに 1999 年、 厚生労働省は 新興・再興感染症に 対する国家的対策を 骨子とする " 感染症 法 ( 感染症の予防及び 感染症の患者に 対する医療に 関する法律 ) " を施行した。 伝染病予防法施行以来
102
年ぶりの改訂であ
った。 しかし、 医療現場における病院内感染による 死亡事故は後を 絶たず、
2000年厚生労働省は 院内感染対策に
対する総合的指針づくりに 着手し、 院内感染対策サーベイランス 事業を開始した。
北九州の V℡
( バンコマイシン 耐性腸球菌 vancomycmnresjstant 劫繍 0 の c ㎡ ) 事件は 、 このような状況の 中で発生した。 2002 年 5 月に報道された 北九州のW
趙 院内感染事例は、
この菌による院内感染事例としては 国内で最大規模の
同一施設内での 分離となり、 多数の死亡者をだした。 この菌の特徴は、 薬剤耐性度の 高い 胞 , AA 遺伝子を有し、 その遺伝子の患者間、
菌種 間での伝播 力が強いということであ
った。基本的に腸球菌は
飲料水中の検査項目の
一つ、 糞便指標 菌に使われる糞便中の
常在苗であ り、我々の居住環境
のどこにでも 存在する菌であ る。 その上、 バンコマイシン 耐性腸球菌は 鶏肉の摂食に よって健康な人が糞便内に 保有するという、
予防対策をとる上にはきわめてやっかいな
特徴を持っ菌であ
る。 さらにこの菌の場合、 北九州市内の 他の病院ですでに 分離されて
いた菌株と同一であ ることが判明した。
このような同一菌株の病院間での拡がりは、
すでに他の院内感染原因菌の 場合でも報告されている。 このような中、
北九州市 はVRE
による感染拡大の 有無を調べるため、 全病院のVRE
検査をするための 新組織を設 立した。2.
院内感染対策の 弱点。 日本の医療レベルの向上は欧米先進国に 肩を並べるものではあ
るが、院内感染症の
サーベイランス 機能と院内感染対策に 関しては、
きわめて立ち遅れた状態にあ
った。 そのため厚生労働省は 院内感染対策に 対する指針をつくり、 院内感染対策サーベイランス
事業を行っている。
しかしこのシステムの中では、 得られた情報は、 全臨床医、
定点 診 一 99 一療所スは 病院づ保健所 づ 都道府県づ厚生省 づ 感染症研究所へと 情報が流れるか、 地方衛 生研究所 づ 感染症研究所へと 流れ、 厚生省及び感染 所 で国全体のデータとして 解析し 、 還元が行われることになっている。 つまり、 このシステムではアウトブレイクの 察知は 、 国 レベルでの解析を
待たなければならない。 盲点は、 地域の医療従事者間、 診療所又は
病院間での情報交換システムが 充分では無いことであ
る。 3.窓
1 ロとは。 このような現状を踏まえ、 国、 北九州市の動きとは 別に、 北九州市ではこれまで
各病院で行われてきた 院内感染対策の 連携を目的に、
「北九州病院感染対策研究会」と「 KRICT( ぬ takyushuregionalIn た ctionControITe ㎝」が結成された。 「北九州病院感
染対策研究会」は、 北九州エリア 及び近隣地区における 各病院の