平成27 年度経済学部学生チャレンジプロジェクト事業成果報告書
作ろう名刺プロジェクト
代表 八木 多聞(経営システム学科 2 年生) 1. 目的と概要 昨年度行った直島未来会議の中でまとめられた企画案の中の一つである、町長の名刺のデザイ ンを島の子供たちから募集する、という企画を行う。なおここで作成した名刺は来年度以降、町 長に島内や島外での活動で使用してもらうことを前提とし、その許可もいただいている。 名刺のデザインの一部となる島つつじの絵を、直島の小学1 年生から 5 年生を対象に募集する。 その後、採用するデザインは町長や副町長の立会いの下、コンテストの形式を用いて決定する。 案を提出してくれた小学生には後日10 枚程度、各々の絵をプリントした名刺を、学校を通してお 配りする。 2. 実施期間 〇準備期間 9 月 1 日から旧モザイクアートプロジェクトを進めていたが、12 月のはじめにプロジェクトの 実施困難性という問題に突き当たった。メンバー間で話し合いを重ね、解決案、打開案を考えた が、有効な手段を思いつくことができず、担当教員やメンバー内での話し合いにより、現行の名 刺プロジェクトとして再始動することとなった。なおこの変更は許可を頂いたのち行っている。 この名刺プロジェクトは平成28 年 1 月 2 週より正式に活動を開始した。2 月までは毎週ミーテ ィングを行い2 月 4 日から小学 1~5 年生を対象に名刺のデザインとなる島つつじの絵の募集を 始めた。募集期限は2 月末日までの想定だったが見込みが甘く、また広報不足により作品の集ま りが悪かったため、直島地域活性化プロジェクト主催の小学生対象のイベントで告知をさせてい ただく予定であり、募集を3 月 2 週までを延長することとした。〇今後の予定 これ以降の予定については現時点ではまだ、実行に至っておらず、あくまで予定上ではあるが 3 月 3 週、もしくは 4 週に直島町長や副町長らを交えて、どの作品を名刺のデザインとして採用 するかを決定するためのコンテストを行う。その際、町長の名刺のデザインとなる最優秀賞を含 め数点を選出する。そして入賞した小学生には4 月 1 週前後に表彰式も行う。なお、入賞する、 しないに関わらずデザイン案を提出してくれた小学生には、直島小学校を通じてそれぞれの作品 がプリントされた名刺を、こちらであらかじめ聞いておいた情報やそれぞれの名前などを入力・ 作成し、10 枚前後印刷してプレゼントするつもりだ。 3. 成果の内容 1)このプロジェクトの具体的な成果 本プロジェクトは2 月 29 日現在において、いまだ直島町長、副町長らの名刺のデザイン案の選 出、作成には至っておらず、名刺のデザインの一部となる島つつじの絵を、直島小学校の小学 1 ~5 年生を対象として募集している段階であり、そのため具体的な成果や影響といったものはま だ出ていない。申請書に記載させていただいた、町長や副町長たちに島外での活動において、今 回作られた名刺をお配りしていただく事によって直島の広報活動ができるのではないか、という メリットに関しては、実際に町長に今回のプロジェクトで作成する新しい名刺を使用していただ けるのが来期からという予定になっていることもあり、本プロジェクトの具体的な成果や影響が 出はじめるのもそれ以降になるのではないかと予想される。名刺の使用については、前述のとお り直島町長、副町長ともにすでに許可をいただいている。 一方、広報活動の面ではなく地域への影響としては、自分たちの書いた絵が町長の名刺のデザ インの一部となる、という機会を通じて、今一度直島の子供たちに自分たちの身近に存在する、 島外に誇ることのできる魅力の一つである島つつじという存在を意識して見る機会を作り出すと いう点においては一定の成果があったのではないかと考えている。普段の生活では、あまりに身 近にあるがゆえに意識して見る機会が少なく、他にはない、かつアートではない直島の魅力だと いう認識自体が、これまで小学生にはあまり存在しなかったと考える。しかし今回のプロジェク トを通じていきなり、これはこの島の重要な魅力である、という具体的な感覚を抱くには至らず とも、なんとなく綺麗だな、いいな、という興味関心を抱くことができた方もいくらかいらっし ゃるのではないだろうか。また、ただ見るだけというだけではなく、目に映った島つつじを自分 の絵で表現するという、インプットとアウトプットのプロセスを経ることにより、より強く島つ つじという存在を意識できたのではないだろうか。 2)このプロジェクトが大学や地域社会の活性化、学業の振興などに対してもたらした影響 あるいは効果 本プロジェクトの趣旨は、町長の名刺の一部となるデザインを直島島内の小学生を対象に募る ことで二つの利点を生みだすことを目的としたものである。まず一つ目は島の住人であり、将来 的な直島の魅力の発信者となる直島島内の小学生に対して、島外の私たちからみた島つつじとい う、自分たちの島の魅力を知ってもらうことだ。この点は上記のとおり一定の成果を得られたと
考えている。これにより今すぐに、なにか具体的な効果が得られるというわけにはいかないが、 長期的な視点で考えれば、発信者足りうる未来の青年世代が自らの島の強み、あるいは武器を知 っているということは非常に大きな財産となるのではないかと考えている。また、小さな頃から 魅力について触れる機会をもつことで自然と魅力の活かし方やアイデアを考える機会が増え、よ り自分の島や地域に関心を持てるのではないだろうか。それにより、地域振興には不可欠な過疎 化による人口減少対策や、島外の観光客や移住者の誘致政策にもつながるだろうと考えられる。 大学への影響としては、こちらも予定や将来の話になってしまうが、香川大学生がいかに直島 という離島に根付いて地域振興活動を行えているのかということを外部の方に知っていただける と考える。そして、町長や副町長が名刺を配ることにより、大学や大学生が持つ人脈とはまた異 なる方に香川大学生の活動について知っていただく機会が増える。それにより、さらに多くの方 に、香川大学という組織の地域振興に関する取り組みに対して、接する機会を増加させられるだ ろう。 4. プロジェクトから学んだこと 今回のプロジェクトの運営に関しては、非常に反省による学びが多いものとなった。まず、あ まり予算申請の方法について理解しておらず、交通費などいくつか申請するつもりだったができ なかったものがあるので、次回このような機会があれば改善したい点だ。予算の執行期限がプロ ジェクトの執行期限よりも随分早く来たために物品の購入量などを見極めることが難しくやや大 味な物品購入となってしまった。もしも予算の執行期限をもっと遅らせることができるならば、 来年度以降はそのようにしていただければさらなる予算の削減につながるのではないかと考える。 次に、メンバーをまとめるということの難しさだ。メンバーは皆直島地域活性化プロジェクト という組織に在籍しており、意思疎通はほかのプロジェクトに比べ簡単だったように思う。しか しそれでも、メンバー全員がミーティングに参加することはほとんどなく後半になればなるほど おなじ顔ぶれしか見かけないということが増えるようになった。途中でプロジェクトの内容が変 わる、予定の立て方が甘く予想以上に長引くなどメンバーのモチベーションの低下を導いてしま った点は、私自身真剣に考えなければならない問題だと考える。また、メンバー間で情報共有を 徹底していなかったこともモチベーションの低下を招く一因となった。各々にプロジェクトへの 理解格差が生じ、特に一年生は参加しづらくなっていたように見えた。このプロジェクトはまだ、 すべてやり遂げたわけではないのでこの反省を今後の組織運営に生かしていきたい。 今回の一番の学びは、どのようなプロジェクトであれプロジェクトが成功という形で締めくく られるための最も重要な要素は、企画の完成度や個人のスキルではなくどれだけ周りの人と一緒 になって取り組めるかだということに、私を含めメンバーが気付くことができた点だろう。特に 私は、上記のような反省もあり、幾度も問題に突き当たった。そのたびに、とても個人のキャパ シティではこなせないことや越えられない壁がいくつも現れたが、いつも助けてくれたのは他の プロジェクトメンバーだった。相互互助による問題解決の重要性に触れることのできたこの経験 を通して、あらゆる活動の成功には人とのつながりや関わりが深く絡まり、機能しているのだと 痛感することができた。
5. 実施メンバー 代 表:八木 多聞 (経済学部2 年) 副代表:大野 あゆみ(経済学部2 年) 浮田 菜央 (経済学部4 年) 白川 亮 (法学部 2 年) 棚橋 恵大 (経済学部4 年) 田中 恭亮 (法学部 2 年) 藤本 高志 (経済学部4 年) 濱本 舜也 (経済学部 2 年) 三宅 佑佳 (経済学部4 年) 久富 葵 (経済学部 2 年) 中原 千波 (経済学部3 年) 松尾 悠可 (経済学部 2 年) 福本 真明 (法学部3 年) 小原 直大 (経済学部 1 年) 三宅 あずさ (経済学部3 年) 原 雄一朗 (経済学部 1 年) 黒川 真帆 (経済学部2 年) 八幡木 里奈 (経済学部 1 年)