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請願第34号 医療的ケアの必要な子どもが、親の付き添いなく、地域の小・中学校へ通えるように、常勤看護師の配置を願う請願

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Academic year: 2018

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全文

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−1− 請願第 34号

平成29年 6月 7日

川崎市議会議長 松 原 成 文 様

宮前区在 住者

医療的ケアの必要 な子どもが、親の付 き添いなく、地域の 小・中 学校へ通えるよう に、常勤看護師の配 置を願う請願

請 願 の 要 旨

医 療的ケ アのあ る子どもが、親の 付添いなく、地域の小・ 中学校 へ通うこと ができるよう、常 勤看護師の配置をお 願いいたします。

請 願 の 理 由

1 医療的ケアの 必要な地域小・中学 校へ通う子どもの現 状

現在、 市内の 地域小・中学校へ 通う医療的ケアの必要な 児童は 、親の付添 いが なくて は通えない 状況で す。一人一人の状 態によ りケアの分 量が大 きく 異な り、日 に一度だけ 親が行 けばよい場合もあ れば、 登校から下 校まで 常に 付添いが必要な場 合もあります。

本市の 事業と して、ケアの程度 に関係なく、一律週3時 間の看 護師派遣を して いただ けることに なりま した。事業が始ま って6 年目に入り ました が、 過去に事故などの 報告はないそうです 。

2 我が家の現状

娘は土橋小学 校の5年生で、特別支援級に在籍させてい ただいております。 娘は 気管切 開によるた んの吸 引、えん下障害に よる胃 ろうでの栄 養注入 が必 要で す。そ のため母親 である 私が、一日待機部 屋にお いて適宜ケ アを行 って おります。

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す。 したが って収入は なく、 社会手当と預貯金 を切り 崩して生活 をして おり ます 。現在 はなんとか 生活で きていますが、他 に中学 2年生の娘 がおり 、大 学に 行きた いという夢 をかな えてあげるために は、今 のままでは かなり 厳し い状 況にな ってくるこ とが予 想できます。医療 的ケア が必要な次 女が生 まれ た時 から母 親が付きっ きりの 生活が続いており 、長女 には多くの 我慢、 寂し い思いをさせてい ます。

3 子どもの自立 のハードルになって いる母親の付添い

母親の 付添い の上で娘は学校生 活を送っておりますが、 母親が 学校にいる こと は理解 しており、 友達と の関係は大変良好 ではあ りますが、 母親の 姿を 見る としが みついてき たり、 周りをあまり見な くなっ てしまうと いう弊 害も 起こ ってき ています。 今後成 長し、自立を目指 す上で 、このまま 母親か ら離 れられなくなって しまうのではないか と大変心配しており ます。

ある日 、交流 級の児童に「お母 さんがいつも学校にいる ってあ り得ないよ ね」 と言わ れました。 健常児 からすると、母親 が学校 に常駐する ことを 奇異 に感 じたよ うです。子 どもた ちに、医療的ケア のある 児童は親が 付き添 うの が当たり前、という偏見を与えてしまう のではないかという 心配もあります。 4 政治的・社会 的にも医療的ケアへ の対応が求められて いる

去る5 月2日 に、NHKEテレ 「ハートネットTV」の 「障害 のある子ど もと 学校」 という番組 に出演 させていただきま した。 医療の進歩 により 医療 的ケ ア児が 増加する昨 今、テ レビや新聞におい て医療 的ケアの必 要な子 ども と家 族がテ ーマとして 数多く 取り上げられてお ります 。それだけ 、政治 的・ 社会的に医療的ケ アについて対応が求 められるようになっ てきています。 5 法律上も常勤 看護師が必要とされ ている

平成28年度の 障害者総合支援法 、児童福祉法の改正によ り、医 療的ケアを 要する児童に対す る支援が初めて法律 に明記されました。同時に厚生労働省、 内閣 府、文 部科学省の 連名に よる医療的ケア児 への支 援に関する 通達が 発布 され ました 。これは極 めて異 例だということで す。文 部科学省の 29年度 予算 に、学校における 医療的ケア実施体制 構築事業が新規に挙 げられています。 親しい 弁護士 に相談したところ 、小・中学校へ常勤看護 師が配 置されない

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慮の不提供」に当たるとの見解を頂きました。「不当な差別的 取扱い」をして は な ら な い と い う 規 定 は 、 法 律 上 、 例 外 を 許 さ な い 強 い 規 定 で す 。 本 市 は 、 「川 崎市に おける障害 を理由 とする差別の解消 の推進 に関する対 応要領 」を 定めており、その別 紙の中で、「不当な差 別的取扱い」に「障害者でない者に 対しては付さない 条件を付けること」 も含むと明記してい ます。

「合理的配慮」には「過度の負担 を課さないものをい う。」という文言があ りま すが、 文部科学省 のイン クルーシブ教育シ ステム 推進事業に おいて 、医 療的 ケアの ための看護 師配置 を拡充するという ことで 、小・中学 校の看 護師 配置費用の3分の 1を国が補助するこ とが盛り込まれたこ とにより、法律上、 自治 体が「 常勤看護師 の配置 ができない」とい うこと が言えない 状況に なっ たと理解していま す。

6 他自治体にお ける、常勤看護師配 置の状況

今年度 から、 横浜市において地 域校への常勤看護師配置 が制度 化されまし た。 長年に わたり先進 的に取 り組んでいる大阪 府はも ちろんのこ と、被 災地 であ る熊本 市や北海道 など、 積極的に進めてい る自治 体が増えて おり、 法律 の改正を受け、広 がりを見せています 。

横浜市 の配置 により、神奈川県 内の政令市において、時 間限定 の看護師派 遣を行っているの は、本市のみとなり ました。

7 「いろいろって、未来。」多様性を認めるまち、「最幸のまち 」を目指す「川 崎市」

150万人都市と なった本市では、健 康・医療・福祉・環境 といった問題に貢 献す べく、 国際成長戦 略をう たうプロジェクト もあり ます。その ような 構想 を掲 げる本 市が、小・ 中学校 への常勤看護師配 置事業 を制定する ことは 、決 して難しいことで はないと考えます。

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医療的 ケアの 必要な子どもたち が、自分が行きたい、親 が行か せたい学校 へ、 親の付 添いなく、 一人で 通うことができる 選択肢 も与えてく ださい 。子 ども たちは 刻一刻と成 長を続 けております。本 人の自 立のための 常勤看 護師 配置実現を早急に お願いいたします。

母親で ある私 は、障害児を育て てきた経験と大学で学ん だ知識 やスキルを いか して、 障害を持つ 当事者 やその家族を支え る仕事 に就きたい と思い 、昨 年大 学を卒 業し社会福 祉士の 資格を取得しまし た。し かし、現状 ではそ の資 格を いかし て働くこと ができ ません。一人の社 会人と して、社会 に貢献 した いと いう希 望と、父親 がいな いことで、子ども たちに ふびんな思 いをさ せな いよ うな家 庭の自立の ために も、常勤看護師配 置の早 期実現をよ ろしく お願 いい たしま す。そして 、私の 子どもの後に続く 、医療 的ケアが必 要な子 ども たちの未来のため にも、特段の御配慮 をお願いいたします 。

紹介議員

参照

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