立川飛行場(留保地)に係る
利用計画について
平成 20 年6月
はじめに
平成15年6月24日に、財政制度等審議会会長から財務大臣宛に「大口返還財産の留保地 の今後の取扱いについて」が答申された。立川飛行場については、以下のように紹介され ている。
立川飛行場跡地(総面積は 460 ヘクタール)は、昭和 51 年から 52 年にかけて返 還された財産であり、昭和 54 年 11 月 19 日、国有財産中央審議会の答申において 処理の大綱が決定された。
具体的には、大規模公園及び広域防災基地を二本の柱としながら、立川市、昭島 市の市街地の健全な形成のために必要なオフィスビル等の業務地区を周囲に配置 することとされ、地元地方公共団体等利用の地区が 219 ヘクタール、国・政府関係 機関等利用の地区が 130 ヘクタール、留保地が 111 ヘクタールに区分され、それぞ れの地区の処理が進められた。
現在未利用となっている留保地面積は、94 ヘクタール(立川地区 44 ヘクタ−ル、 昭島地区 50 ヘクタ−ル)となっている。
なお、現在の国営昭和記念公園は、地元地方公共団体等利用の区分に立地してい る。
( 1) 立川地区の留保地
立川地区の約半分の留保地(24 ヘクタール)については、都市基盤整備公団施 行の土地区画整理事業が進行中であり、国の行政機関の移転整備や関係地方公共 団体の庁舎整備が行われている。土地区画整理事業の対象となっていない残りの 留保地(20 ヘクタール)については、具体的な土地利用計画がない状況である。 ( 2) 昭島地区の留保地
昭島地区の留保地の現状は、金網フェンスで囲われて全体に鬱蒼とした雑木林 の状態にあり、米軍に提供していた当時の工作物も現存している。平成 10 年に東 京都が土地利用構想を策定しているものの、その後の社会経済情勢の変化や財政 事情の悪化などから、構想は具体化に至っていない。
大口返還財産の内訳
( 平成 15 年 3 月末現在、単位:ha)
跡地名 所在地 返還年月日
返還国有地
( 返還面積)
うち留保地
( 未処理面積)
立川飛行場
東京都立川市
昭島市
昭和 51. 5. 31
昭和 52. 11. 30
460 94
また、平成15年7月2日には、財務省理財局長から関東財務局長宛に「大口返還財産の 留保地の今後の取扱いについて」が通知され、留保地の活用に向けた具体策として、「留 保地の規模、立地条件、これまでの経緯等を勘案し、関係地方公共団体に対し、合理的な 期間(5年程度)を設定して利用計画の策定を要請するものとする。」とされた。
目次
1 立川飛行場(留保地)の利用計画について · · · 1
2 エリア1(都市軸沿道地域)について · · · 2
3 エリア2(新庁舎周辺地域)について · · · 3
4 エリア3(富士見町地域)について · · · 4
1 立川飛行場(留保地)の利用計画について
立川飛行場(留保地)は、既に国営昭和記念公園や立川広域防災基地等の土地利用が 図られている地区の周辺に4つの留保地エリアが存在している。エリア別の利用計画の 概要は以下のとおりである。
(主な土地利用)
エリア1 エリア2
エリア4
エリア3
地方公共団体利用
(公的利用を含む)
民間利用
未定
(H21年中策定予定)
地方公共団体利用
(公的利用を含む)
民間利用 備考
エリア1
【都市軸沿道地域】
○
(立川地方合同庁舎(国))
○
(業務・商業・文化施設等)
エリア2
【新庁舎周辺地域】
○
(検討中)
※ 散在国有地を含め、
平成21年中を目処
に利用計画を策定
エリア3
【富士見町地域】
−
○
(未定)
※ ただし、市街化区域
の編入が必要
エリア4
【昭島地区】
○
(公園等、一部は検討中)
−
なお、エリア別の利用計画は、次に示すとおりである。
2 エリア1(都市軸沿道地域)について
■ 主な経過
・ 本市では、平成 15 年6月の財政制度等審議会の答申及び平成 15 年7月の理財局長通達 以降、平成 16 年6月に都市軸沿道地域まちづくり誘導指針を策定するとともに、平成 18 年2月に都市軸沿道地域立地誘導調査を実施している。
・ その後、財務省とまちづくりに向けて協議・調整を行った結果、平成 19 年 11 月に立川 基地跡地関連地区地区計画の変更及び平成 19 年 12 月に立川市地区計画区域内建築物制 限条例の一部改正を行っている。
■ 現状及び課題
・ 上記の結果、財務省では、A- 2∼A- 4地区の期日入札を平成 20 年6月 19 日に実施し たが、不調となっている。期日入札の再実施など、早急な土地処分を要請する。 ・ また、A- 1地区の国の立川地方合同庁舎を除いた敷地の速やかな土地処分を要請する。
■ 利用計画
地方公共団体利用 (公的利用を含む)
民間利用 備考
A- 1地区 立川地方合同庁舎(国) 業務施設、商業施設等
A- 2地区 − 業務施設、商業施設等
A- 3地区 − 文化施設等、○ ○ ○ ○
A- 4地区 − 業務施設、商業施設等
※ 期 日 入 札 を 平 成 20 年6月 19 日に 実施済み(ただし、 不調)
C地区
B地区
立川地方合同庁舎(国)
A- 3
地区
A- 1 地区
A- 2地区 A- 4地区
地方公共団体利用 (公的利用を含む) 民間利用
3 エリア2(新庁舎周辺地域)について
■ 主な経過
・ 留保地北側の散在国有地を中心とする砂川中央地区のまちづくりを進めるため、平成
10 年6月に、地元住民による砂川中央地区まちづくり推進協議会が設置され、平成 13 年8月に、「砂川中央地区まちづくり構想案」が公表されている。
■ 現状及び課題
・ 砂川中央地区(散在国有地)及び留保地地区のまちづくりについては、平成 20 年1月 に市民や関係団体・機関等による新庁舎周辺まちづくり協議会(以下「協議会」という。) を設置し、平成 21 年6月頃の協議会とりまとめを目標に検討を進めている。
・ この協議会とりまとめを踏まえ、平成 21 年中を目標に利用計画の策定を行う(作業ス ケジュールは、以下のとおり)。
まちづくり
協議会
︵
事
務
局︶
9 10 11 12 5 6 7 8
1 2 3 4 9 10 11 12
5 6 7 8
H19年度 H20年度 H21年度
11 12 1 2 3 4
市民
公募
新庁舎周辺地域土地利用計画策定調査委託 とり
まとめ 中間とりまとめ
(意見募集) 協議会
設置
業者選定 (プロポ)
■ 利用計画
地方公共団体利用 (公的利用を含む)
民間利用 備考
検討中
※ 散在国有地を含め、 平成 21 年中を目標 に利用計画を策定
砂 川 中 央 地 区
( 散 在 国 有 地 )
立 川 基 地 跡 地 地 区
( 留 保 地 )
地方公共団体利用 (公的利用を含む) 民間利用 未定
(H21年中策定予定)
4 エリア3(富士見町地域)について
■ 主な経過
・ 立3・1・34 号中央南北線の都市計画決定に伴い、富士見町地区土地区画整理事業(東 京都施行)が構想され、東京都が各種調査を実施してきた。
・ その後、東京都は、災害時における広域防災拠点の機能保持の重要性等を考慮すると、
地元の合意形成を図りながら、都市計画道路整備を優先する手法を検討していくとの考 えを示している。
■ 現状及び課題
・ 現時点における公的利用の計画はないが、上記の経過から、本地域の利用計画の策定に あたっては、以下の課題を整理しながら作業を進めていく必要があり、関係機関協議(地 元対応を含む)等に時間を要する。
¾ 市街化区域の編入及び都市基盤(供給処理施設等)の整備
¾ 立3・1・34 号中央南北線の整備促進に係るまちづくりとの調整
■ 利用計画
地方公共団体利用 (公的利用を含む)
民間利用 備考
− 未定
※ ただし、市街化区域 の編入が必要
※ 市街化調整区域は、「市街化を抑制する区域」であり、今後、有効活用を図るため には、基盤整備とともに市街化区域への編入が、必要不可欠である。
※ 市街化区域への編入(都市計画手続き)等のまちづくりは、市の役割であるが、土 地所有者との協議・調整も重要である。
※ よって、関係機関協議等と合わせ、土地所有者である財務省とともに、市街化区域 の編入に向けた取り組みを、引き続き、進めていく必要がある。
地方公共団体利用 (公的利用を含む) 民間利用
5 エリア4(昭島地区)について
■ 主な経過
・ 平成8年 11 月に、東京都が立川基地跡地昭島地区土地利用構想の東京都素案を作成し、 平成9年1月に、東京都、昭島市及び立川市において、立川基地跡地昭島地区土地利用 構想連絡協議会を設置した。
・ 平成 10 年 10 月の土地利用構想連絡協議会で土地利用構想について合意するとともに、 平成 10 年 11 月に、東京都が立川基地跡地昭島地区の土地利用構想を公表している。
□ 立川基地跡地昭島地区の土地利用構想の策定について(平成 10 年 11 月)より抜粋
1地区の概要
2経緯
3土地利用構想の概要
(1)土地利用構想図については、右図昭島地区土地
利用構想図(案)に示す内容とする。
①流域下水道処理場(約 22ha)の設置
②都立総合公園(約 15ha、処理場上部利用約6ha
を含む)の設置
③多摩地域中小企業振興センターの整備に際して
は、当地区の業務・商業地に立地
④昭島市要望のスポーツ施設については、今後の
検討課題とし、設置が具体化した際には、当該
公園用地の一部を利用
(2)土地利用構想を実現するため、東京都が土地区
画整理事業を実施する。なお、今後、施行区域
等については、地元や関係機関と調整していく。
4今後の予定
(1)都市計画案の作成に関する調整、事業に関する
事前調整を行うため、東京都、昭島市及び立川
市で立川基地跡地土地利用計画連絡協議会を設
置する。
(2)平成12 年度を目途に、土地区画整理事業、流
域下水道処理場、都立総合公園等の都市計画決
定を行う 。
・ 平成 12 年2月の土地利用計画連絡協議会で、都市計画決定を平成 16 年度(目処)に延 伸している。
・ 平成 16 年 12 月の土地利用計画連絡協議会で、今後の進め方について、了承している。
□ 立川基地跡地昭島地区土地利用計画に係わる今後の進め方(平成 16 年 12 月)より抜粋
【現状】
【経緯】
【課題】
・ 社会経済状況の変化により土地区画整理事業(都施行)の実施が困難。
・ 下水処理場の規模、諸施設の立地が不確定。
・ 上記の情勢や財政制度等審議会答申(平成 15 年6月)を踏まえた対応が必要。
【今後の進め方】
・ 平成 16 年度を目処としている都市計画決定のスケジュールを見直す。
・ 財政制度等審議会の答申、既定の構想や計画、導入予定施設の動向などを踏まえ、利用計画や
事業手法等について再検討を開始し、同答申から5年程度以内を目処に利用計画を策定する。
■ 現状及び課題
(流域下水道処理場について)
・ 平成 10 年 11 月策定の土地利用構想に位置づけられている流域下水道処理場(約 22ha)
について、現在、東京都が流域別下水道整備総合計画の見直し作業を進めている。 ・ そのため、現時点では、明確に白紙の状況には至っていない。
・ 今後、河川管理者や自治体との協議が整った後、夏頃を目処に区市町村への意見照会を 行い、年内に大臣同意申請を行う予定とされている。
(上部利用(公園等)について)
・ 上記のとおり、現在、流域下水道処理場の必要性は極めて低く立地は考えていないとい う状況であるが、土地利用構想策定時には、流域下水道処理場の上部利用について、本 市が東京都に対して公園等の整備をお願いし、基本的な合意を得ているところである。 ・ このことから、当時の地元要望等の経緯を踏まえた対応が必要であり、引き続き、東京
都にも設置協力を求めていく。 (南側の行政区域について)
・ 行政界が錯綜していることや土地区画整理事業で基盤整備する場合であっても、事業計 画(区画道路等)は未定であることなどから、当分の間、公的利用を前提とした将来土 地利用について検討を要する地区として設定しておくことが望まれる。
・ 隣接市である昭島市と、引き続き、協議・調整を行っていく必要がある。
■ 利用計画
地方公共団体利用 (公的利用を含む)
民間利用 備考
残堀川左岸 公園等 −
残堀川右岸 検討中 −
※ 本地区内に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」による希少 種の存在が確認されたため、東京都、立川市及び昭島市としては、今後の調査結果 が、利用計画の事業化に影響を及ぼす可能性が生じた場合には、利用計画の変更等、 必要な検討を行うこととする。
残 堀 川 左 岸
残 堀 川 右 岸
地方公共団体利用 (公的利用を含む) 民間利用