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局生産部生産振興課深津よりご挨拶申し上げます 関東農政局 : 深津 あいさつ 司会 : 田渕次第 3の座長及び書記の選出ですが 本日の意見聴取会を円滑に進めるため 座長を選出したいと思います また議事録又は議事要旨を作成するため書記を選出したいと思いますが 座長及び書記の選出につきましてはご一任いた

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千葉県産農産物の銘柄設定等意見聴取会議事録 1 開催日時:平成 25 年 1 月 22 日(火) 13:00~16:30 2 開催場所:関東農政局千葉地域センター 本千葉庁舎別館2階会議室 3 出席者: (行政機関) 千葉県農林水産部生産販売振興課農産振興室主査 山口 敦 千葉県農林水産部生産販売振興課農産振興室副主査 高橋 博幸 (学識経験者) 千葉県農林総合研究センター 育種研究所畑作物育種研究室室長 雤宮 昭彦 育種研究所水稲育種研究室室長 藤代 淳 (生産者団体) 千葉県連合婦人会事務局長 横山 郁子 (実需者団体) 千葉製粉株式会社業務課長 野崎 延明 (登録検査機関) 千葉県JA農産物検査連絡協議会会長 田丸 猛志 一般財団法人日本穀物検定協会 関東支部千葉事務所農産物検査員 佐久間富次夫 君津市農業協同組合小櫃経済センター長 永嶌 正則 君津市農業協同組合小糸経済センター長代理 三浦 守 株式会社新倉代表取締役 斎藤 秀樹 (申請者) 全国農業協同組合連合会千葉県本部 営農担い手対策課副審査役 櫻井 剛志 米穀課 林 勝弘 株式会社大地の恵み代表取締役 農宮 眞平 生産者 鈴木 正昭 生産者 満田 清 (関東農政局) 生産部生産振興課農政業務管理官 深津 正博 生産部生産振興課農政業務管理官 田渕 明博 (千葉地域センター)総括農政業務管理官 佐藤 喜朝 主任農政業務管理官 諏訪 富重 4 議事: 司会:田渕 定刻になりましたので、ただ今から平成 25 年産千葉県産農産物の銘柄設定等意見聴取会 を開催いたします。 司会を務めます関東農政局生産部生産振興課の田渕です。よろしくお 願いいたします。はじめにお断りをしておきますが、意見聴取会における検討の結果につ いては議事録又は議事要旨を作成しますので、発言についてすべて録音させていただきま す。 また、議事録又は議事要旨は、関東農政局のホームページで公表することになりますの で、併せてご了承いただきますようお願いいたします。 続きまして、皆さんに配布した資料の確認をいたします。(別途資料の確認) それでは、次第に従いまして進めさせていただきます。次第の2のあいさつ、関東農政

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局生産部生産振興課深津よりご挨拶申し上げます。 関東農政局:深津 あいさつ 司会:田渕 次第3の座長及び書記の選出ですが、本日の意見聴取会を円滑に進めるため、座長を選 出したいと思います。また議事録又は議事要旨を作成するため書記を選出したいと思いま すが、座長及び書記の選出につきましてはご一任いただければと思いますが、いかがでし ょうか。 出席者一同 異議なし。 司会:田渕 それでは、関東農政局生産部生産振興課深津を座長に、千葉地域センターの諏訪を書記 として、進めたいと思います。 座長:深津 ただ今、座長の指名を受けました関東農政局生産部生産振興課の深津です。円滑な議事 の進行につきまして、皆様のご協力をいただきますようよろしくお願いします。 それでは次第に基づきまして進めさせていただきます。 次第4の議事に移ります。(1)趣旨説明を事務局からお願いします。 【(1)趣旨説明】 事務局:田渕 (農産物検査に関する基本要領の抜粋に基づき趣旨説明を実施) 平成 25 年産の銘柄設定等の手続については、関東農政局ホームページに掲載し、平成 24 年 11 月1日から 11 月 30 日の間に銘柄設定等の要望について受付を行いました。 その結果、産地品種銘柄の選択銘柄として、株式会社大地の恵み様より、水稲うるちも み及び水稲うるち玄米の「いただき」、鈴木正昭様より水稲うるちもみ及び水稲うるち玄 米の「ヒカリ新世紀」、全国農業協同組合連合会千葉県本部様より水稲うるちもみ及び水 稲うるち玄米の「あきだわら」、満田清様より水稲うるちもみ及び水稲うるち玄米の「ミ ルキーサマー」、株式会社大地の恵み様より水稲もちもみ及び水稲もち玄米の「峰の雪も ち」、全国農業協同組合連合会千葉県本部様より普通小麦の「さとのそら」の設定申請が ありましたので後ほど、申請理由等を説明していただきます。 本日の意見聴取会の結果、銘柄の設定等を申請する必要が認められた場合には、農林水 産省生産局長へ申請することといたします。生産局では、申請により銘柄の設定等を行う 必要があると認めた場合は、 農林水産大臣が行う農産物規格規程の改正の手続きを行いま

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す。農産物規格規程の改正は、3月末から4月頃、農林水産省告示に掲載されることとな ります。 【(2)銘柄設定の申請について】 座長:深津 続きまして次第(2)銘柄設定の申請について、申請者の方々からご説明をお願いした いと思います。申請が6件上がっておりますので、まず水稲うるちもみ及び水稲うるち玄 米の4品種説明をお願いしまして、その後に水稲もちもみ及び水稲もち玄米と普通小麦の 2品種の説明をお願いいたします。それでは大地の恵み様から申請のありました「いただ き」について説明をお願いいたします。 いただきの申請内容説明 申請者:株式会社大地の恵み 農宮 今回「いただき」を申請させていただきました。私ども 10 年くらい前から作ってまい りましたが、非常に作りやすい品種で、短稈で多収であります。24 年産から備蓄米の取 り組みをしていまして、産地品種銘柄でなければ入札できないことがあり、25 年産も備蓄 米に取り組む予定で進めており、「いただき」が産地品種銘柄となれば、この品種で取り 組みたいと考えています。千葉県の場合、早生品種で「ふさおとめ」「ふさこがね」が中 心となり、8月の下旪頃が収穫なので、備蓄米の納品の年末から年明け1~2月頃までに 品質の低下が考えられます。「いただき」ですとコシヒカリの収穫が終わってから、9月 の半ば頃になりますので、11 月頃まで乾燥機に入れておいてもそれほど品質劣化がなく、 非常に取り組みがしやすいことから、銘柄設定をお願いしたいと考えています。 生産状況は、22 年産が 14.8 ㏊、79.2 トン、23 年産が 67.5 トン、24 年産が 47.1 トン と、尐しずつ減ってきています。これは 23 年産頃から「あきだわら」に変わってきたた めですが、備蓄米に使えるということになれば逆転も考えられると思っています。 座長:深津 様式第1-4号についての説明もお願いいたします。 申請者:株式会社大地の恵み 農宮 検査は穀物検定協会さんにお願いしていますが、鑑定上の特徴として、コシヒカリより 粒形はやや丸く、粒大はやや大きいという特徴から品種鑑定が可能である、という報告を いただいています。 座長:深津 続きまして、鈴木様から「ヒカリ新世紀」の説明をお願いします。 ヒカリ新世紀の申請内容説明 申請者:鈴木

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作付けとしては、去年と今年の2年で、3年間は作っていないというのが実態です。 作ってみての感想は、コシヒカリより短稈で作りやすく、かつ高温障害に遭いにくい品種 です。去年から業務用として取り引きし、いい品種だとの評価をいただいています。品種 鑑定上の特徴ですが、玄米千粒重はコシヒカリ並みで、玄米の外観品質はコシヒカリに比 べてやや丸く白っぽく、腹白・胴割は極小という特徴から品種鑑定は可能である、という 報告を穀物検定協会からいただきました。 座長:深津 続きまして全農千葉県本部様から「あきだわら」について説明をお願いします。 あきだわらの申請内容 申請者:全国農業協同組合連合会千葉県本部 櫻井 「あきだわら」ですが、生産状況から説明します。2年前からスタートしまして、23 年 産は試験的に 0.5 ㏊作付けました。その背景は、千葉県から業務用米としての要望があり、 一方で生産者側は面積を拡大していって、コシヒカリだと倒伏や収量・品質の低下が懸念 されるということで、県本部としてマッチングする仕事ができないかというのがきっかけ です。たまたま農試さんから「あきだわら」という品種があるのでどうかという話があ り、23 年産は結果として 10 俵以上の収量があり、品質的にも申し分ありませんでした。 9月の台風でも倒れなかったこともあり、24 年産は 14 ㏊まで増えてきて 92 トンの検査 実績がありました。25 年産は種籾のとりまとめをしているところですが、50 ㏊を予定し ていますので、前年よりかなりの増加を見込んでいます。 品種の特性は、とにかく稈長が短く、穂長は長く、一穂当たりの籾数は「コシヒカリ」 で 80 粒くらいだと思いますが、「あきだわら」は 100 粒以上付く品種になっています。た だし穂数は当然尐なくなりますが、短稈で倒れないので作業上メリットがあるとの声をい ただいています。玄米の長さはやや短く、幅は中、粒大は「コシヒカリ」よりやや小さい と見ています。 生態的特徴ですが、コシヒカリ後の品種になりますので、刈り取りは9月中旪から下旪 の見込みです。24 年産の結果を見ますと、5月1日の田植えであれば9月 15 日から 20 日 の稲刈りが見込まれます。「コシヒカリ」の後の稲刈りがスムーズに行くのではないかと 考えています。耐倒伏性はかなり強く、収量性も「コシヒカリ」よりも多収です。24 年産 の収量性は全体的に高かったと思いますが、取り組んだ農家さんの平均で 11 俵、多い農家 さんで 13 俵弱でありましたので、多収ということでは確認しています。 来歴と種苗法の記載がありますが、農研機構で開発された品種で、平成 21 に出願登録さ れ、平成 23 年に品種登録され、現在は米穀卸さんから種を購入し、生産者に配付という流 れを取っています。 その他に記載してありますが、「あきだわら」を入れることによって、更に面積が拡大 できるのであれば、千葉県内の生産者にとってはメリットがあると考えています。 様式第 1-4 号ですが、登録検査機関としては君津市農業協同組合さんに協力をいただい ているところです。品種鑑定上の特徴としては、「あきだわら」の粒形は「コシヒカリ」

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よりやや短粒で粒大は「コシヒカリ」よりやや小さく、粒厚も「コシヒカリ」よりやや薄 く、丸みもありますので品種鑑定は可能と考えています。 座長:深津 続きまして満田様から「ミルキーサマー」について説明をお願いします。 ミルキーサマーの申請内容 申請者:満田 3年前にNPO法人の新形質米普及会に所属しておりまして、22 年に試作をし、尐し ずつ増やしてきました。23 年産のミルキーサマーの食味をしたところ、非常に良かった です。何よりも「コシヒカリ」や硬質米と比べ、ミルキーサマーは軟質米ということで、 歳をとると柔らかい食感を好むようになり、それと合っている品種だと思います。品種鑑 定上の特徴として、「ふさおとめ」と比べて粒形は中粒でふっくら丸みがあります。色は 白く不透明です。これから広めていくためにも銘柄の設定をよろしくお願いします。 座長:深津 申請者から説明をいただきましたが、残りの2品種については後ほどお願いします。続 きまして銘柄設定に対する意見聴取に移りますが、関東農政局では、申請内容及び意見聴 取会の日程をホームページに掲載し昨年の 12 月 19 日から本年 1 月 7 日まで意見を募集し ております。その結果について事務局よりお願いします。 事務局:田渕 意見募集については FAX にて募集したところ、特に意見はありませんでしたので、この 場にお集まりの皆様から再度、ご意見をお聞きしたいと思います。また、現物の試料を用 意していますので、実際に銘柄鑑定できるかどうか、銘柄鑑定にあたり疑問点はないか確 認していただければと思います。 座長:深津 ただ今、事務局から現物の試料を確認し、意見を聞きたい旨提案がありましたので、展 示してある現物を確認してください。比較品も展示していますので、銘柄鑑定ができるか 確認していただきたいと思います。 展示してある現物の試料確認(約 10 分間) 【(3)銘柄設定に対する意見聴取】 座長:深津 ただ今現物のサンプルを確認いただきましたので、意見聴取に移ります。 意見聴取は一品種づつ行なっていきたいと思います。 まず、株式会社大地の恵さんから申請がありました「いただき」についてご検討をお願

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します。先ほどは品種の特性について細かな説明はなかったのですが、話の中で作りやす くて多収だということで、病気面で何か心配することはないのか、作ってみてどうですか。 ① いただき 申請者:株式会社大地のめぐみ 農宮 私も 10 年位作っていますが、とにかく短稈ですから倒伏への耐性があり、稈が硬くて丈 夫です。品質も、以前に「どんとこい」という「いただき」の親の品種を作っていたこと もありますが、それよりも品質が良いということから導入した経緯があります。「どんと こい」は同じように多収で、強稈で殻が丈夫でしたが、それよりも一段と品質も良くなっ たということです。それと収穫期が「コシヒカリ」よりも一週間くらい遅れますが、稈も 丈夫ですので倒伏の心配がないということです。大規模農家が遅く田植えした場合でも水 が止まってしまう時に穂が出てくるような水不足の懸念がないので、その点も指摘させて いただきたいと思います。 座長:深津 乳白粒や胴割粒の発生状況はどうですか。 申請者:農宮 収穫時期が遅いということもあると思いますが、ほとんど出たことはないです。 座長:深津 面積的に見て、3年間を比べると減っているように見えますが。 申請者:農宮 たぶん穀検の検査実績かと思いますが、「あきだらわ」が去年あたりだいぶ増えていて、 同じ時期のものなので、そちらへシフトしたということがあると思います。 座長:深津 シフトしたところもあるけれど、「あきだわら」では収穫時期が尐し遅すぎるというこ とですか。 申請者:農宮 私共も正直言いまして「あきだわら」も申請しようかと思っていたところ、JAさんの 方で申請してくださるということだったので、我々は申請しないで「いただき」のほうで お願いした経緯があります。 座長:深津 水切りが早い場所があるということで、その場所では「いただき」の方が良いのですか。

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申請者:農宮 安心安全で作れるかなと思います。 座長:深津 面積が減って「あきだわら」に移ったのではないかということですが、今後は「いただ き」がある程度増える見込みはあるのですか。 申請者:農宮 はい。備蓄米としての取り組みを「いただき」で是非やれればと思いっています。逆に 1つ質問させていただきます。先ほど3月の末くらいに認定されるということで、3月末 か4月だという話をされていると思いますが、もし認定された時には今年の取り組みには 使えるのですか。25 年産から大丈夫ですか。 座長:深津 銘柄が設定されれば、25 年産から適用になります。 あと販売面は、すべて備蓄米にするわけではないのですか。 申請者:農宮 業務用などで販売します。今までは業務用でほとんど作っていました。 座長:深津 業務用だと銘柄が必要になりますか。 申請者:農宮 そうですね。今の段階だとすべてその他品種ですね。検査をやっても、千葉県産とは謳 えますが、その他品種なので表示の面でも品種名は出せないわけです。銘柄認定がされれ ば品種名を出せるということになります。 座長:深津 業務用であっても品種名が必要ですか。 申請者:農宮 はい、そうですね。 座長:深津 種子の確保先ですが、農協さんからですか。 申請者:農宮 現在銘柄認定をしている県は熊本県くらいです。熊本県経済連から、県の地元の農協を 経由して取り寄せています。

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座長:深津 先に私から聞かせていただきましたが、皆様で何かご質問、ご意見はございますか。 農林総合研究センターさんで、この「いただき」の情報とかはありますか。 農林総合研究センター:藤代 特にはないですが、主要特性で、いもち病の抵抗性のことや白葉枯病など書いてありま すが、これを見ると、そんなに弱い品種ではないはずですし、そういった意味ではあまり 農薬など使う品種ではなく、使わなくても作れるだろうと推測されると思います。出穂成 熟期が「コシヒカリ」より1週間ほど遅いということで、確かに千葉県では「コシヒカリ」 の後の良い品種がなく、「あきだわら」もそういう狙いなのでしょうけど、その後の遅い ほうでは水の問題が確かにあります。たぶん大きな稲作農家さんは「あきだわら」の成熟 前に稲刈りする品種は欲しいだろうと思います。倒れ難いし、量的にも取れるので、備蓄 あるいは業務用など価格をちょっと抑えたような需要に対応するそれなりの良い品種で、 狙い所は良いと思います。 座長:深津 全農さんでは「いただき」を扱っていますか。 全農千葉県本部:櫻井 農協から県本部に出荷される際には、先ほど農宮さんからお話があったように、その他 という形での出荷になりますので、それが「いただき」なのかまでは区別できません。 座長:深津 千葉県さんの立場からはいかがですか。 千葉県:山口 特にありません。 農林総合研究センター:藤代 先ほど玄米のサンプルを見せていただいたのですが、銘柄に採用されたら検査を受ける わけですが、鑑定ができるということであれば申請していいと思います。 座長:深津 ただ今農林総合研究センターさんから鑑定ができるかとのお話が出たのですが、穀物検 定協会さんは先ほどこれを見ていただいてどうですか。 日本穀物検定協会:佐久間 今年私も検査をやらせていただいて、「いただき」に関しては結構品質的にも良い物が できていますし、心白粒などもあまりないです。粒形はちょっと丸めで大きいので見やす

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いということで、判定はできると思います。籾は「コシヒカリ」より尐し大きめの粒にな ります。ですから判定としては丸めで大きいということでできるということです。 座長:深津 君津市農協さんはどうですか。試料を見ていただいて何かありますか。 君津市農協:永嶌 初めて見させてもらったのが事実ですので、見た感じということについては、もう尐し ゆっくり見てみないとすぐここで回答というわけにはいきません。 収量が多いというのは、生産者から見れば魅力のあるものだと思います。 座長:深津 株式会社新倉さん、感想はありますか。 株式会社新倉:斎藤 申請書に書いてあるとおり、「コシヒカリ」よりは確かにふっくらしていると思います。 座長:深津 資料1の基本要領の中に、申請の要件が(1)から(6)まであるのですが、今回は(4) と(6)は該当がないので、(1)、(2)、(3)、(5)が要件になりますので皆さ んと一緒にそこを確認したいと思います。 まず(1)としまして、銘柄鑑定が可能かということですが、様式1-4号を提出して いただきました日本穀物検定協会様あるいは株式会社新倉様のご発言もあり、申請書に書 かれているとおり検査は可能であるということで(1)の要件については満たしていると いうことでよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは要件を満たしているということでご確認をお願いします。 (2)としまして、農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能かということについ ては、通常検査を既に受けており、その中で乳白粒、心白粒の心配はなく、倒伏やいもち 病などの影響もないということで、通常の規格に入るだろうということでよろしいですか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 ちなみに等級の状況はいかがですか。

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日本穀物検定協会:佐久間 比率は 100%近く、ほとんど1等です。 座長:深津 品質も良いということで、当然規格に入ると確認させていただきます。 それで(3)の育成者権の侵害に関わるところですが、農協さんのルートを使って、現 状は熊本経済連さんから仕入れているということで、今回の申請を行うことについては了 解を得ているとのことなので、育成者権を侵害していないことをご確認いただけますか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 ちなみに種子の供給について熊本経済連さんの対応は十分ですか。 申請者:農宮 自家採種もやっていますし、それは大丈夫です。 当面の種もみの量は確保できます。現在も一年おきずつ取って、あとは自家採種でとい うのは普通の農家のやり方だと思うので、その辺は問題ないと思います。 座長:深津 (5)といたしまして、銘柄検査を行う検査機関が1つ以上あるかということですが、 当然穀物検定協会さんでも行っていると思いますし、もし銘柄になれば農協さんのルート にも乗ってくるかと思いますがいかがですか。 申請者:農宮 今までも私の仲間で作っていた人はいますので、その他品種として今までも検査を受け ていると思います。 座長:深津 それでは申請におきますところの要件は満たしているということでよろしいでしょう か。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは要件は満たしているということで確認をしていただきました。 大変作りやすい品種で「コシヒカリ」の次ということでは有望な品種であるということ、

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多収で業務用なり備蓄米にも利用が可能ということで、他に特段反対意見がなければ、申 請を農林水産省の生産局長に提出していきたいと思いますがよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 ② ヒカリ新世紀 座長:深津 それでは続きまして、鈴木様より申請がありました「ヒカリ新世紀」についてご検討を お願いしたいと思います。鈴木さん、特性をもう尐し詳しくご説明いただけますか。 申請者:鈴木 はい。品種の特性ですが、「ふさこがね」と比べて早生の早で、稈長が 20 ㎝ほど短く、 「ふさこがね」と同じくらいの登熟期にあたり、収穫期も「ふさこがね」とほとんど変わ りません。「コシヒカリ」と比べると繁茂するという感じではなく、すっきりとした姿で でき上がるので、特に病気はほとんど出ないというのが品種の特性かと思います。乳白が 出るということもほとんどありません。個人的には、作り方は「ふさこがね」より肥料は 尐なく、収量は「ふさこがね」並みに採れると思います。 品種の来歴は「コシヒカリ」をかけ戻してできた品種というのが特徴かと思います。育 成者権の関係については鳥取大学農学部の富田教授に連絡を取って、設定については問題 ないとの了解を得ています。種子の供給については育成者権に係る通常利用権のある新潟 の株式会社伊藤農園さんから入手するという流れになっているため、種子の入手が困難に なるということはありません。他県でも鳥取、滋賀、新潟、愛媛も選択銘柄になっている というお話も聞いていますので、他県でも供給されているという観点からも種子は安定供 給できると捉えています。以上です。 座長:深津 販売面については、どのようなところに供給しているのでしょうか。 申請者:鈴木 業務用がメインのお米屋さんと、お弁当のチェーンがあります。 座長:深津 面積的には多くないと思いますが、25 年産以降はどんな計画ですか。 申請者:鈴木 「コシヒカリ」をこれに置き換えていこうかという考えを持っていて、ちょっとずつ増 やして今年は2ha くらいにしていく予定になっています。検査を受けていない方が何人か いるというのは聞いているが、その数字は含まれてはいません。

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座長:深津 現在は鈴木さんがお作りになっているということですか。 申請者:鈴木 この申請の内容でいけばそうです。 座長:深津 千葉県内で他にも作っている方がいるとのことですが、その人たちと一緒にやって行く 予定はないですか。 申請者:鈴木 そういう意味では、ないです。 株式会社大地のめぐみ:農宮 これを作っている人は結構いると思うのですが、検査を受けてもその他品種なので、あ まり検査を受ける意味がないということで受けていないのではないでしょうか。品種銘柄 を出せるということであれば、検査にも出てくると思います。 座長:深津 農宮さんのところでは作っているのですか。 株式会社大地のめぐみ:農宮 私のところでは作っていないですが、この品種もかなり良い品種だということは聞いて います。 座長:深津 農林総合研究センターさんでこちらの品種の情報とかはありますか。 農林総合研究センター:藤代 銘柄設定の要件の中には、栽培面積とか流通量とかはないということですか。 座長:深津 はい。 農林総合研究センター:藤代 わかりました。品種特性は鈴木さんが取りまとめて書いたのですか。 申請者:鈴木 そうですね。当地の特性を見て書きました。

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農林総合研究センター:藤代 品種の来歴のところで「コシヒカリ」を戻し交雑8回ということなので、「コシヒカリ」 の食味をそのまま残した上で、大元となる短稈の遺伝子、要は短くして作りやすい品種に しようという発想で作った品種だと思いますので、食味もかなり良いのではないかと思い ます。「コシヒカリ」だったら基本的にいもち病に弱いのですが、実際に何年か作って病 害は大丈夫ですね。 申請者:鈴木 はい。とにかく稲姿がスカスカな感じですが、穂の数がやはりあります。 農林総合研究センター:藤代 富田先生は平米あたりの茎の数、穂の数とかそういったデータをとってあると思うので、 そういうデータを見るとスカスカな感じが分るのではないかと思います。あとは「コシヒ カリ」と戻し交雑をしているので、「コシヒカリ」と区別ができるのかどうかが私は心配 です。以上です。 座長:深津 ただ今農林総合研究センターさんが心配されておりました銘柄鑑定等については、こち らも穀物検定協会さんで検査を行っていますが、特徴等については先ほど説明があったと おりでよろしいですか。 日本穀物検定協会:佐久間 やはり戻し交雑でできているため「コシヒカリ」と同じような形状はしているのですが、 若干丸い感じですね。丸いといっても大きいというのではなく、ふくらみがある感じです。 「コシヒカリ」の飴色に対して、ちょっと白っぽいというかあまり飴色が濃くはないとい うところがあります。そういう意味ではそこを見てもらえれば、品種鑑定はできるのでは ないかと思います。 座長:深津 同じように君津市農協さんはどんな感じですか。 君津市農協:三浦 私も初めて見させてもらいまして、今確かに佐久間さんがおっしゃるような特徴があり ますが、しっかりと区別という点で、色については実際検査する立場からすると栽培する 土地とかで違う場合があるので、そういう面からすると区別できるかどうか疑問です。 座長:深津 それはやはり地域の特徴だと思います。

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君津市農協:三浦 例えばこれが銘柄となって増えた場合、それを実際に検査員の立場として鑑定していく 上で、飴色という色はわかりにくいというのはあります。 座長:深津 新倉さんどうですか。 株式会社新倉:斎藤 そうですね。特徴をしっかり捉えた上で鑑定することになりますから、銘柄になった場 合は、事前に鑑定をできるようにしっかり教育しなければいけないので、その場合はもう 尐し時間があれば飴色の状況も見られると思います。本日は時間がなかったのでしっかり 見きれなかったということです。 座長:深津 穀物検定協会さん、等級的にはどうですか。 穀物検定協会:佐久間 去年は全部1等でした。 座長:深津 県の立場としてはいかがですか。 千葉県:高橋 ちょっと確認させていただきたいのですが、「コシヒカリ」から「ヒカリ新世紀」に作 り代えるとありましたが、「コシヒカリ」と「ヒカリ新世紀」で、今どれぐらいの割合で 作っているのでしょうか。 申請者:鈴木 私の農地の約8ha のうち 1.3ha を作っています。業務上との兼ね合いもあるので全部と いうわけにもいきません。いま「コシヒカリ」がだいたい6ha くらいありますから、それ を5ha から4ha まで減らすような感覚では捉えています。 千葉県:高橋 その分「ヒカリ新世紀」を作っていくということですね。 申請者:鈴木 そうですね。 千葉県:高橋: 販売価格から見てどちらがメリットありますか。

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申請者:鈴木 私の場合は直売をやっていて、業務系のお弁当屋等へ行っている分のウェイトを増やし たいという意向もあり、その中で、収穫するためのリスクを背負って「コシヒカリ」を無 理して作るよりは、こちらのほうが気楽に作れてそれなりに収穫できます。 座長:深津 全農さんでは、この品種についてはいかがですか。 全農千葉県本部:櫻井 取り扱いは別として、種もみの注文等の問い合わせは上がってきているので、現場でそ ういった品種に対する関心の強さはあるのかなと感じております。ただ、物量がうちに来 るのかはまた別の話だと思います。銘柄の鑑定は経験がないものですからコメントはでき ません。 座長:深津 種もみの注文は農協さんにあるのですか。 全農千葉県本部:櫻井 入手ができますかという問い合わせがあるということです。 座長:深津 千葉県連合婦人会さんはいかがですか。 千葉県連合婦人会:横山 今消費者が米離れしていますし、農家の方も減ってきています。せっかく千葉は農業が 大きな産業の一つですので、農家の方が作りやすくて収穫が多く、それから業務用や備蓄 用と色々と工夫なさっている様子がよくわかったので、私としてはみんなパスさせたいと いう気持ちがありますが、ずいぶん慎重になさっているなと思います。 座長:深津 他にございますか。 ただいま横山様よりもお話があったとおり、大変作りやすくて収量も多くその上「コシ ヒカリ」よりも早いということで、普通に考えるとメリットがあるのかなという感じがし ます。今回は鈴木さんの申請ということで上がっているのですが、全農さんのほうにも種 もみの問い合わせもあるということですし、大規模農家の中では作ってらっしゃる方もい て良い品種であるという情報もあるというお話でしたので、特段反対意見がなければ申請 を上げていくということでよろしいでしょうか。 出席者一同

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異議なし。 座長:深津 では先ほどの要件をもう一度確認させていただきます。(1)の銘柄鑑定が可能である かということでは説明のとおり、日本穀物検定協会さんからは、形状がやや丸く一般的に は「コシヒカリ」より飴色がやや薄い白っぽい感じがするということで、形状と色沢の関 係で、あとは乳白や胴割れも尐ないということから鑑定が可能であるとのお話がありまし たが、そういうことで鑑定が可能であると確認してよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは(2)番の品位規格の適用が可能かということについては、既に検査も実施さ れており、1等に格付けされています。あとは特段病気等の心配もないということで当然 品位規格に適用が可能であるということで確認をしていただいてよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 (3)の育成者権者の侵害の関係ですが、こちらは育成者権者が鳥取大学となっており まして、通常利用権を結んでおります株式会社伊藤農園様より種もみを購入し、「ヒカリ 新世紀」で申請することにも了解を得ているというご説明ありましたので、そちらの点に ついても育成者権の侵害はしていないということで確認いただけますでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 続いて(5)になりますが、25 年産以降登録検査機関が検査する見込みがあるかという ことで、当然鈴木さんのところで穀物検定協会さんに検査を行っていただくことで要件を 満たしていると思いますが、よろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは要件を確認しましたので、反対の意見がなければ申請書を提出していきたいと 思いますがよろしいでしょうか。

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出席者一同 異議なし。 ③ あきだわら 座長:深津 続いて、全農千葉県本部さんから申請のありました「あきだわら」についてご検討をお 願いします。全農さん、販売面ではどのように計画されていますか。 全農千葉県本部:櫻井 販売につきましては、栽培者や面積が確定しているメリットを使いまして、播種前契約 や収穫前契約を卸と県本部と農協で締結する予定です。売り先、出口は決まっているもの ですから、秋になってできたものをどこに売るかという課題はないようにいま努めている ところです。 座長:深津 「あきだわら」の方が人気があるということになりますか。 全農千葉県本部:櫻井 先ほどから色々でていますが、中食・外食用のような業務用の場面を埋めていくと考え ます。「コシヒカリ」以外の確保というのも販売上のひとつ大事なことですので、そこの ひとつの引き出しとして、「あきだわら」を農協さんのご協力を得てスタートしたところ です。 座長:深津 「あきだわら」は収穫時期が遅いことが良いということですか。 全農千葉県本部:櫻井 はい。ただ、先ほど農宮さんからお話がありました水の問題もありますし、できれば9 月中には稲刈りは終わりにしたいと思っています。水利の問題の件と、この栽培方法に賛 同できる生産者に協力を得るということなので、全生産者にこれをどうですかというよう な風呂敷を広げるような展開はしていません。一緒にやっていただける農家さんとタイア ップしてやって行きましょうと、そんなイメージです。 座長:深津 今年も 50ha は見込まれているのですか。 全農千葉県本部:櫻井 50ha は見込まれています。単収 10 俵であっても 300 トンは見込まれるので、昨年の約

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3倍近くの数字には積み上がってくると思っています。農協数も 24 年は君津さんと山武さ んの2農協だけだったのですが、他の農協さんも増えて約8JA、件数としては尐ないで すけれど農協数としては8JAさんが取り組む予定です。今回この聴取会を通じて銘柄が 確定になった場合には8農協さんに、登録検査機関として選択銘柄の間口を広げていただ こうと考えております。 座長:深津 種もみを栃木県の業者から購入するということですか。 全農千葉県本部:櫻井 25 年播きまでは栃木から種を入手する方法をとっているのですが、26 年、27 年ともっ と面積を増やす予定ですので、そうすると栃木の種場ではちょっと確保できないという課 題もあって、富山の種子協会に委託をする方法も考えております。 座長:深津 それはまだ決まったわけではないのですか。 全農千葉県本部:櫻井 富山の種子協会とは内諾というか話は通じておりますので、後はどのくらいの規模の面 積に繋げていくかという、そこまでの準備はできています。 座長:深津 農林総合研究センターさん、「あきだわら」の情報はありますでしょうか。 農林総合研究センター:藤代 基本的には登録された品種なので文句のつけようがないが、申請書の次のページの生態 的特性の中にいもち病の項目がありまして、圃場抵抗性は、葉いもちが“弱”、穂いもち が“やや弱”というところがありますが、この辺は大丈夫ですか。 全農千葉県本部:櫻井 千葉県の「コシヒカリ」と内容的には一緒です。高温ということもあっていもち病の発 生要件にあわなかったという面はありますが、現場でも2年間試験した中で、結果として は「コシヒカリ」と同様の抵抗性と思っています。いもちプラス農薬代がかかるというよ うなデメリットはないと見ております。 農林総合研究センター:藤代 あとは出穂成熟期と水利の面をうまくやっていただければ、大規模の経営の方にはかな りメリットのある品種であろうと思います。農薬もそんなに使用しない安心安全とコスト を下げるという意味でも、必要な品種ではあると思います。種子鑑定は作っていただけま すか。許諾はどうなっていますか。

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全農千葉県本部:櫻井 いま栃木で許諾を受けており、今度農研機構さんと富山市種子協会に許諾を受けてもら ってという流れです。 農林総合研究センター:藤代 わかりました。種子のほうも適正に供給されるとのことで、特に異論はないです。以上 です。 座長:深津 千葉県さんはいかがでしょうか。 千葉県:山口 はい。うちとしましても他の県でも許諾(銘柄設定)がとれているということですので、 特に問題はないと思います。 もしわかれば教えていただきたいのですけど、水利権の話がでていますけども、今やる ところとこれからやろうとしているところについては、君津、山武地域で、具体的に言う とどこらへんが多いのか情報があれば教えてください。 全農千葉県本部:櫻井 24 年産に当然課題を持って試験設置をさせていただいて、早いところは8月 15 日に水 が切れてしまうところと、あえて8月末までというところがあって、8月 15 日の試験圃場 なども去年の高温の中でどうなるかなと懸念はあったのですが、そのあと乳白も発生しま せんでした。23 年もそうだったのですが、2年間の中ではそこまでの水でなんとかもって いけたということもあるので、尐しは安堵していたところです。 面積的に多いのは 50 町歩のうち山武さんと、千葉緑管内、あとは君津管内、印旛管内と いうことで、県内あちこちで尐しずつ増えてきたということでございます。先ほど話した とおりどこでも播種できる品種ではないので、理解のある産地や生産者と情報を共有化し ながら進めているということになります。 座長:深津 君津市農協さん、検査しておられて特徴についていかがですか。 君津市農協:三浦 はい。ここに書いてあるとおり、「コシヒカリ」と比較しても小さいような感じを受け ました。 座長:深津 大まかに言うと小粒であるということですか。

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君津市農協:三浦 「コシヒカリ」と比較しますとそういう感じです。 座長:深津 穀物検定協会さんはどうですか。 穀物検定協会:佐久間 「あきだわら」については初めてですので、粒形としては「コシヒカリ」よりかなり小 さいという感じを受けました。特別なにか乳白とか腹白とか、出ることはないと思います。 君津市農協:三浦 私が見たのは多尐腹白はあるが、極端に目立つことはなかったです。 穀物検定協会:佐久間 そうであれば、特徴として粒はかなり繊細かなというところで、あとは検査機関の問題 で、銘柄鑑定は研修等でやっていかなければできないと思います。 座長:深津 新倉さんはどうですか。 株式会社新倉:斎藤 はい。「コシヒカリ」に比べて小粒かなとは感じました。穀物検定協会さんが言ったと おり、もし銘柄が登録された場合にはある程度サンプルを見てしっかりやっていれば判断 はつくと思います。 座長:深津 JA検査協議会の田丸さんはいかがでしょうか。 JA検査協議会:田丸 各検査員の話のとおり、「コシヒカリ」に続いて作るということで、判別しやすいとい うことと、また各地区によって違ってくると思いますので、協議会としてもそういうとこ ろを統一させていくことが大切だと思います。 座長:深津 作りづらいという点はなく、いもち病に関しましては「コシヒカリ」と同様の防除であ れば問題ないということでありますし、販売先が業務用中心で、卸とは播種前契約もでき て確実な販売先もあるということで、特段流通面では問題はないと思います。 それでは要件の確認をさせていただきますが、(1)の銘柄鑑定が可能であるかという ことで君津市農協さんから提出いただいているとおり、「コシヒカリ」との違いがはっき りして鑑定が可能であるということで確認していただけますでしょうか。

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出席者一同 異議なし。 座長:深津 続いて(2)の品位規格の適用が可能かということについては、君津市農協さん、等級 的にはいかがでしたか。 君津市農協:三浦 私が格付けしたのは1等だったと思います。 座長:深津 すでに検査も行われており品質も良いということなので、検査規格には入るということ でよろしいですか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 続いて(3)の育成者権の侵害についてですが、こちらは栃木県の種もみ業者さんから 購入しているということですし、今回の申請についても了解を得ているということで、侵 害していないことを確認していただけますでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 (5)の検査を行う機関があるかということについては、君津市農協さんは続けて検査 しますし、25 年産は8JAぐらい検査を行うというご説明ありましたので、こちらも確認 をしていただけますでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは要件を確認していただきましたので、他に特段反対意見がなければこちらも申 請を上げていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。

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④ ミルキーサマー 座長:深津 では続きまして、満田様から申請がありました「ミルキーサマー」についてご検討をお 願いします。 「ミルキークィーン」なり「ミルキープリンセス」というのがすでに世に出ているので すが、「ミルキーサマー」の大きな違いというかメリットというのはなんですか。 申請者:満田 「ミルキーサマー」自体は早生種であるということと、特徴が「ミルキークィーン」の 血を持っているということと、そして何よりも感心したことは、別紙5に書いてあります ように、いったん「ミルキーサマー」の作ってある圃場に鳥が入ると、鳥が離れないとい うことです。やはり旨い米というのはこういうことではないでしょうか。餅米に入ると餅 米から逃げないというのと同じですね。この品種がある限りは、餅米よりもこっちに来ま す。そう言う面で食味の良さというのはこういうところから見ても良いのではないかと思 います。これを普及しようとしている理由は、早生種で食味が良くてしかも生産者が作り やすいということです。この品種は「ふさおとめ」と同じような時期ですから、「ふさお とめ」を作っているよりも、倒伏の面でもこっちのほうが強いと思います。安房農協の中 に鴨川出穂研究会という稲を作っている生産者の集まりがあります。毎年食味コンクール というものがありますが、上位4人の人たちに総会の時に教えてもらったのですが、同じ 条件で炊いて機械で測った上で、皆さんに試食してもらった中でどれが旨いか、嗅いで、 食べてみた食感、味というものを総合的に試しているのですが、一昨年に出してもらった ところ、甲乙付け難いと評価を得ているわけです。第三類ですから(銘柄欄に)品種名を 書くわけにはいかないので、今回設定をしていただければ仲間にもすぐ拡げてやって行き たいなと思っています。 座長:深津 お仲間は何人くらいいらっしゃいますか。 申請者:満田 59 人です。 座長:深津 それは県下各地での人数ですか。 申請者:満田 いえ、鴨川です。 座長:深津

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25 年産以降、これが銘柄になるのかどうかというのも影響するのかと思いますが、今後 の見通しはどうですか。 申請者:満田 銘柄を設定いただければ、早生の良い品種として拡大していきたいと思います。 座長:深津 ではある程度、新倉さんと結びついているのですか。 すでに取り扱っていらっしゃるのですか。 株式会社新倉:斎藤 取り扱ってはいないのですが、早生で美味しければ販売も決まると思いますし、「ふさ おとめ」とか「ふさこがね」もすばらしいものですが、それとは違ったやわらかくて美味 しいお米が提供できれば、皆さんも買ってくれると思っております。 座長:深津 食感も食味も若干違うので、そういうのを区別して販売していくということですか。 株式会社新倉:斎藤 そうですね。「コシヒカリ」がメインだとは思いますが、「コシヒカリ」だけだと厳し いと思います。それで「ふさこがね」ができたのですが、鴨川の人から話を聞くと「ふさ こがね」だと尐し後になると「コシヒカリ」の作業が遅れてしまうという話です。「ふさ おとめ」は作りやすい、ただ「ふさおとめ」は倒れやすいので、違うものがあればそれを 使いたいという人が結構います。 座長:深津 通常に作れば白濁するのですか。 申請者:満田 白濁まではいかないですが、見た目で言うとやっぱり白いということになります。 株式会社新倉:斎藤 「ミルキークィーン」ほど、白くはないです。早生で「ふさおとめ」と比べれば中粒で す。若干色が透明よりは白いです。 座長:深津 農林総合研究センターさん、「ミルキーサマー」はどうですか。 農林総合研究センター:藤代 「ミルキーサマー」については、国の作物研究所が育成した品種で、登録品種でありま

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すので品種そのものには異論がなく、特徴としましては、皆さんおっしゃっていましたよ うに「ミルキークィーン」を早生にしたイメージです。ですから低アミロースなので、当 然お米の方は尐しは白っぽく、「コシヒカリ」とか「ふさおとめ」より透明感がある色で はないとは思います。さっき見た時も尐し白っぽいかなとは思いました。あとは食味も皆 さんたちで食べて良いというので、よろしいかと思います。たぶん低アミロースなので粘 りが強く感じられ、そういうのは嫌という人もいるかもしれませんが、一般的には粘りの あるお米は「コシヒカリ」でも美味しいと言われているので、しかも早生というところで、 良い品種なのではないかと思います。満田さんの出していただいた申請書類で、2枚目の 特性を3枚目で表としてまとめていただいてありますが、これは筑波の作物研究所のデー タなのですか。実際の出穂期と成熟期は「ふさおとめ」とはこれくらいの差があると考え ていいのですか。もっと近いようなことを聞いていたのですけれど。 申請者:満田 もっと近いです。 農林総合研究センター:藤代 近いですよね。 いもち病が弱いという表現ですが、「ふさおとめ」もそんなに強いものじゃないですけ れども、実際に作って見ていかがですか。 申請者:満田 大丈夫です。 農林総合研究センター:藤代 千葉県はあまり気象的にもいもち病の出るところじゃないですが、大丈夫ですね。 申請者:満田 特にうちは海が近いですから、そういう面ではいもち病には心配ないです。 農林総合研究センター:藤代 普段の他の品種でもいもち病の発生はないですか。 申請者:満田 発生しづらいです。 農林総合研究センター:藤代 私もそう思います。千葉のお米は結構安全だったと思います。 あとは、稈長が長いので倒伏ということには問題ないということでよろしいですね。 申請者:満田

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ないです。 農林総合研究センター:藤代 はい。わかりました。ということで決して悪いということではなく、それなりの良い品 種だと思いますので、ましてや品種登録もされておりますので私としては特に文句の言い ようがありません。あとは「ミルキークィーン」との玄米の識別性とかそういうのは大丈 夫なのか、あまり「ミルキークィーン」と比較したことがないので、ご検討いただければ と思います。以上です。 座長:深津 新倉さん「ミルキークィーン」は見ましたか。 株式会社新倉:斎藤 見ました。「ミルキーサマー」に比べれば、「ミルキークィーン」は白いだろうと思い ます。「ふさおとめ」と比べればちょうど色的には中間くらいかなと思います。 農林総合研究センター:藤代 ちょっとひとつ聞いていいですか。粘りがあるので、例えば「ミルキーサマー」を炊い て、おにぎりかなにかにしてちょっと冷えた状態で食べると、もっと柔らかい状態が続く とかもちもち感があるとか何か違いますか。 申請者:満田 感触が「コシヒカリ」とは全然違います。 農林総合研究センター:藤代 おにぎりで「コシヒカリ」と比較するなり「ふさおとめ」と比較するなりして、美味し いと感じる方向になりますか。 申請者:満田 私はそこまでまだやったことはないです。 株式会社新倉:斎藤 会社で冷めたものを食べたのですが、粘りはあるが尐し硬めだと思います。味があって 美味しかったです。 農林総合研究センター:藤代 ありがとうございました。勉強になりました。 座長:深津 種子については、新形質米普及会さんから購入しているということでよろしいですか。

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申請者:満田 別紙4に書いてあるとおり作物研究所から新形質米を購入すると、独立行政法人農業食 品産業技術総合研究機構に問い合わせたところ、県に限定してあるというわけではないの で大丈夫です、とのことでした。 座長:深津 検査の等級はいかがですか。 穀物検定協会:佐久間 1等です。 座長:深津 それでは品種鑑定が可能かどうかの点につきまして、JA検査協会の田丸さんどのよう な感想でしょうか。 JA検査協議会:田丸 実際見て、特徴を聞いた中では問題はないと思います。 座長:深津 穀物検定協会さんはどうでしょうか。 穀物検定協会:佐久間 他の品種と比べて白濁部分があるということであれば、その辺からも鑑定は可能かと思 います。 君津市農協:永嶌 一点お聞きします。親が「ミルキークィーン」ですが、新しく「ミルキーサマー」にな った時に、どれだけ「ミルキークィーン」との違いが出て「ミルキーサマー」になったの でしょうか。もちもち感的なことがあっての「ミルキークィーン」ですが、「ミルキーサ マー」は、作りやすさなのか、買ってもらうほうが喜んでくれるからなのか、どちらを主 流に考えているのですか。 申請者:満田 私は作りやすさと食味の良さです。 君津市農協:永嶌 「ミルキークィーン」よりもそれはさらに倍増しているということなのでしょうか。 申請者:満田

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「ミルキークィーン」と比べてというよりも、他の早生種のものと比べたら、ずっと良 いという観点で捉えています。 君津市農協:永嶌 さっぱり系の米が好きな人とそうでない人がいますが、粘りが良いからと言って「ミル キークィーン」を食べていた人が比較的長持ちしていません。どんどん「コシヒカリ」に 帰ってきてしまっているというのが販売をやっていると見受けられます。さほど「ミルキ ークィーン」との差がないようであれば、この先どうなのかなと疑問に思います。 申請者:満田 ただ私のところの仲間が求めているものは、早生のもので良い品種ではないかと、私は そう思っています。 座長:深津 「ミルキークィーン」は作ったことはないですか。 申請者:満田 1年作りました。でもやはり合っていません。自分の作りに合わなかったです。 座長:深津 当然「ミルキークィーン」より早生ですか。 申請者:満田 全然違います。ある意味では「ふさおとめ」みたいな感じです。 座長:深津 それでは「ミルキーサマー」につきましては、早生であるというのが大きな特徴であり、 また作りやすくて収量が多く、食感が柔らかくて粘りがあり、その点を消費者に情報提供 して販売されていくということで申請がありましたが、反対意見等はないでしょうか。 それでは同じように要件を確認します。(1)の銘柄の鑑定が可能かということについ ては、「ミルキークィーン」ほどではないが、色が白みがかっているということと、「ふ さおとめ」よりは小粒だということで、鑑定が可能であるとご説明がありましたがよろし いでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは(2)としまして、検査規格の適用が可能かということでございますが、既に 検査もされており、1等以上に格付けされているということで適用が可能であると確認し

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てよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 (3)の育成者権の侵害については、育成者権者の許諾を受けておりますNPO法人新 形質米普及会から種を購入しているということで、育成者権を侵害していないということ でよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 (5)の検査を行う登録検査機関があるかということについては、株式会社新倉さんで 検査をされるということで、この点につきましても確認していただけますでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは要件を確認しましたので特段反対意見がなければこちらにつきましても生産局 長に申請したいと思いますがよろしいでしょうか。 出席者一同 異議なし。 座長:深津 それでは満田様より申請がありました「ミルキーサマー」につきましても生産局長に申 請することとします。 この後は水稲もちと普通小麦に移りたいと思いますが、長くなりましたのでここで 10 分ほど休憩をとりたいと思います。 休憩(10 分) 座長:深津 それでは再開させていただきます。後半につきましては、水稲もち玄米と普通小麦の2 品種につきましてご検討お願いいたします。それでは株式会社大地の恵みさんから「峰の 雪もち」についてご説明をお願いします。

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峰の雪もちの申請内容説明 申請者:株式会社大地の恵み 農宮 「峰の雪もち」の説明をさせていただきます。生産状況は 22 年、23 年、24 年で加工米 として取り組んでまいりました。21 年から会社を立ち上げまして、加工米に取り組みまし たが、その段階ではメーカーさんから「ヒメノモチ」を作ってくれということで、21 年に ついては「ヒメノモチ」だけで取り組みました。そしてメーカーさんへ「峰の雪もち」が 作りやすくて良いからという説明をいたしまして、22 年から尐しずつ取り組みをいたしま して、22 年が 14.4ha、23 年がちょっと減りましたが、9.2ha、24 年については 42.8ha と かなり増えています。品種の特性ですが、稈長は「ヒメノモチ」に比べまして 14cm 短く極 短稈で、耐倒伏性は強であります。穂長と収量は「ヒメノモチ」と同程度で、穂数はやや 多く、収量はやや多です。出穂期・成熟期は「ヒメノモチ」より一日程度遅く、本県では 早生種に属します。 もうひとつの特徴として、我々が良いと思いますのは、「峰の雪もち」ですとスズメの 害が非常に尐ないです。もちというのはうるちから見るとスズメの集中攻撃を受けますが、 「峰の雪もち」は葉が立ちまして、葉の中に稲の穂が潜っておりますので、スズメの害が 「ヒメノモチ」に比べると非常に尐ないという特徴がございます。 来歴については、「奥羽 302 号」を母とし、「ヒメノモチ」を父とした人工交配品種です。 種苗法については、すでに育成者権は消滅しており、育成者権の侵害はありません。その 他として、メーカーさんから加工特性に優れるという評価を既にいただいております。生 産者が作りやすいということで是非産地品種銘柄としていただきたいということです。そ れから、品種鑑定上のことにつきましては、既に日本穀物検定協会さんで数年検査を受け ております。以上です。 座長:深津 それでは続きまして、全農千葉県本部さんから申請がありました「さとのそら」につい て、説明願います。 さとのそらの申請内容説明 申請者:全農千葉県本部 林 生産状況としては、22 年産から作付けがあり、24 年産で8ha になっております。品種 の特性ですが、「農林61号」と比べて、出穂期、成熟期が若干早く、稈長は短く倒伏し づらいということ、また一番良いところは、縞萎縮病の抵抗性が強いということです。「農 林61号」については、この縞萎縮病の影響でだいぶ収量が減る被害があった地区があり まして、生産者の方や産地から何か改善策はないかという声が上がっていました。来歴の 記載にあるとおり、千葉県でも試験をやっておりまして、「さとのそら」は耐倒伏性や縞 萎縮病の抵抗性に優れていることから、すでに平成 23 年の 12 月に千葉県の奨励品種に採 用されています。その他として、平成 25 年の秋播きからの一般栽培に向けて、昨年の秋播 きから種子の増殖に取り組んでいるところです。また、栽培技術の確立のひとつの取り組 みとして、各地区の農業事務所に希望を募り、栽培展示圃を県内7箇所3ha 程度の試験栽 培も行なっています。また販売面の状況としては、群馬、埼玉、茨城、栃木の北関東の主

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産県でも、奨励品種に採用して「農林61号」から「さとのそら」へ切り替えており、26 年までには全面転換が予定されているという背景もございます。そういった栽培の面や他 県の状況を含め、本日お越しいただいております実需者である千葉製粉さんのご要望もあ りまして、「さとのそら」の産地品種銘柄の申請をさせていただいたところです。それか ら銘柄になっていないと、麦の場合はどんなに良い麦を作っても D ランクになってしまう というところがありまして、今回申請させていただきました。銘柄の鑑定については、今 回君津市農協さんにご協力をいただいております。様式1-4号にもありますとおり、「農 林61号」より粒が大きいこと、若干粒の色が赤褐色で色が違うという特徴があり、銘柄 鑑定ができるということで申請をしました。 座長:深津 それでは鑑定の特徴について、現物を確認いただきまして、また意見聴取に入りたいと 思います。現物のサンプルの確認をお願いいたします。 (サンプル確認5分) ⑤ 峰の雪もち 座長:深津 それでは「峰の雪もち」について意見聴取をしていきたいと思います。皆様から何かご ざいますか。 25 年産の栽培面積はだいぶ拡大しますが、今後も増えそうですか。 申請者:農宮 これ以上急激に増えるかどうかわからないが、現状維持くらいにはなると思います。 座長:深津 作りやすいということなので、もし「峰の雪もち」が銘柄になれば、「ヒメノモチ」を 作る人は「峰の雪もち」を作ったほうがいいのでしょうか。 申請者:農宮 表示の関係がありますから、皆さん無理して「ヒメノモチ」を作っているようなところ もあります。 座長:深津 農林総合研究センターさんいかがですか。 農林総合研究センター:藤代 この品種を見たことがないので、資料からすれば確かに「ヒメノモチ」の弱点を見事に 補う品種です。「ヒメノモチ」は結構長く伸びて下手をすれば倒れてしまう。それから穂

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発芽しやすいという弱点があります。そういった意味では早生品種の良いものという品種 が求められてきた中で、「峰の雪もち」を見つけ出し、販路もあるということなので、品 種そのものについては良い品種だろうと思いますので特に異論はございません。育成者権 はすでに消滅していて育成者権の侵害を及ぼさないということは良いですが、種子の供給 ルートはどうでしょうか。 申請者:農宮 種子の供給は、自家採取はしていないので、富山の種子センターから予約して入ってき ます。 農林総合研究センター:藤代 他の県も作っていますか。 申請者:農宮 やっているところは何県もないです。それこそ熊本県と静岡県と埼玉県あたりがやって いると思いますが、そんなにはないです。 農林総合研究センター:藤代 そうすると販路としては、お餅に加工して販売するような会社ですか。 申請者:農宮 はい、そうです。 農林総合研究センター:藤代 お餅だと品種のこだわりがあって、品種が変わると餅の加工の仕方が違うから、品種の 切り替えが嫌だということを良く聞くのですが大丈夫ですか。 申請者:農宮 よく話を聞くと、ほとんどブレンドしています。千葉のお米は加工特性の中で固まるま での時間が非常に良く、北海道の米は固まるまでの時間が長いらしいです。餅をついて冷 蔵庫で 48 時間冷やしてからカットするというのが一番良く、千葉の場合は一番合ってい て、逆に千葉のもので時間を調整するようなところもあるそうです。一昨年に岩手の米を 使った時に固まるまでの時間が長くなって、千葉のお米を混ぜてちょうど良くなったとい う話も聞きました。千葉の米は餅業界の中で非常に評価されているのではないかと思いま す。 農林総合研究センター:藤代 切り餅加工に対しては確かに良い評価をされていることがわかりました。 座長:深津

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ほとんど餅加工用、切り餅用に使われるということですか。 申請者:農宮 ほとんどそうです。22、23、24 年については、米菓、煎餅屋さんに 50 トンずつ供給し たが、米菓は、価格が高すぎて国産のもち米は使えないということで、来年からはちょっ と減るかもしれませんが、他の部分で需要が増えるかなと思っています。 座長:深津 加工用でブレンドして使うケースが多いということですか。 申請者:農宮 もちろん単品種でも使うと思いますが、ブレンドで使うようです。 座長:深津 使う方も情報として、銘柄が必要と言っているのですか。 申請者:農宮 単品でなければ銘柄は必要ないと言われるかもしれませんが、我々が売る時にはきちん とした「峰の雪もち」という名前として販売したいと思います。その他品種ではやっぱり ハンデになります。 座長:深津 全農さんでももち米は当然扱われていると思いますがいかがですか。 全農千葉県本部:櫻井 はい。集荷させていただいております。メインは「ヒメノモチ」です。あとは「ふさの もち」や「マンゲツモチ」が主要銘柄として取り扱っている銘柄です。 座長:深津 「峰の雪もち」の情報はないですか。 全農千葉県本部:櫻井 これは大地の恵みさんが販売先と加工用米として結びついているものですので、うちと は直接関わっておりません。今後の普及状況によりまた考えます。 座長:深津 穀物検定協会で検査をしていますが、「峰の雪もち」の特徴はいかがですか。 穀物検定協会:佐久間 先ほど説明された以外にはありませんが、「ヒメノモチ」より若干白さがあります。「ヒ

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メノモチ」よりやはり白い感じはします。 座長:深津 胴割等の心配はないですか。 穀物検定協会:佐久間 胴割はほとんど入っていませんでした。 座長:深津 等級も良かったのですか。 穀物検定協会:佐久間 等級も1等、2等です。 座長:深津 JA検査協議会さん、特徴を見て鑑定が可能かどうかご意見はありますか。 JA検査協議会:田丸 今も「ヒメノモチ」より白いという話でしたが、判別については別に問題ないと思いま す。 座長:深津 君津市農協さんの感想はいかがですか。 君津市農協:三浦 いま見ましたが、同様の特徴だと思います。 座長:深津 「峰の雪もち」については、とにかく倒伏しないというのが一番の特徴で、作りやすい というご説明がありました。また流通面についても、既に餅製造業者と結びついて、ある 程度の販売先も確保されています。銘柄になれば周辺に拡大していくのではないかという ご説明がありました。 千葉県としては何かありますか。 千葉県:高橋 今作っているものは「峰の雪もち」一品種だけですか。それとも「ヒメノモチ」を減ら して「峰の雪もち」も作るのでしょうか。 申請者:農宮 「峰の雪もち」は作りやすいので、尐しずつは変わっていますが、「ヒメノモチ」の方

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