九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
Organo-petrographic study of the Neogene distributed near and around Niigata city
田代, 昭雄
九州大学理学部
高橋, 良平
九州大学理学部
https://doi.org/10.15017/4495934
出版情報:九州大学理学部研究報告. 地質学. 13 (2), pp.307-319, 1980-02-29. Faculty of Sciences, Kyushu University
バージョン:
権利関係:
九大理研報(地質) 13巻 2 号, 307~319頁,第20図版, 1980年 2 月
新潟地域に分布する新第三系のオルガノ・ペトログラフィ
田 代 昭 雄 ・ 高 橋 良 平
Organo‑petrographic study of the Neogene distributed near and around Niigata city
Teruo. TASHIRO, and Ryohei. TAKAHASHI
Abstract
In the area studied, prospecting activities for oil and gas have been successfully carried out, especially in the past several decades, and the area for prospection has been gradually extended towards off‑shore region. At Aga‑oki, Murakami‑oki, and Kashiwa・
zaki‑oki three bore holes were drilled by Idemitsu New Japan See Exploration Co. Ltd., and a great deal of cutting samples from these bore holes are submitted for fundamental study on diagenetical metamorphism of organic matters dispersed in elastic sedimentary rocks.
For this study, determination of the rank of disseminated coaly materials (phy‑ toclasts) has proved to be very valuable.
Rank determination by chemical analysis can be applied to coal, but not phyto‑ clast, because the latter is generally very fine in size and small in amount.
Rank of vitrinite clasts is evaluated, therefore, by reflectance measured under a microscope, and rank of liptinite clasts by spectral analysis of reflected fluorescence.
Besides three bore holes, samples are also collected from numerous exposures in Niitsu, Higashi‑yama and Nishi‑yama areas, and rank of included phytoclasts is likeweise measured.
Taking these rank distributions and related geological situations of sediments into consideration, diagenetical metamorphism of the Neogene is discussed, and genetical pro‑ blem of petroleum in this area is briefly discussed.
緒 言
新潟県の西山油田を始めとする第三紀堆積盆地は石 油および天然ガス鉱床を胚胎する地眉が広く分布する 区域であるため,古くから多くの人々によって繰り返 し調査され新第三系に関する多くの資料が集積されて いるまた,最近では,これら鉱床の調査対象区域が 漸次海域に拡大され,各種の物理探査,ボーリング調 査が行われているので海域の地質および地質構造に関 する知見は飛躍的に増大し,陸上部での資料と併せて 新油田の発見,開発に広く貢献している. もちろん,
これらの輝かしい成果を導いたものは,従来からの肘 序・古生物学的,構造地質学的研究のほか,物理探査,
ボーリング等の新技術による構造解析等であるが,近 昭和54年6月30日受理
ill代昭雌;(株)戸謁鉱業社
年,石油鉱床の重要な研究分野の一つになってきた有 機地球化学的研究に負う所が少なくない.
堆積岩中の有機物についての研究, とりわけ石油根 源物質についての研究はわが国においても次第に活発 となり新潟新第三系中の有機物については柳下(1962), 佐々木 (1971),佐々木ほか (1971),佐藤ほか(1972) 等の研究がある. しかし,堆積岩の続成作用に伴う有 機物の変成というとらえ方からの研究は少なく,特に 光学的手法によって有機物の続成変化を求めたものは
ない.
従来から, 石油の根源物質には Humic‑, Algal‑, Liptiniticの3種のケロジェンが区別されていて,後
2者のケロジェンが続成過程で次第に変成・熟成して 原油となり,貯溜岩にむけて移動した後,最終的には 消滅するのに対し,フミン質ケロジェンは同様に続成
308 田代昭雄・高橋良平
過程で変成はするが,最後まで母岩中にとどまって消 滅することはない.従って,石油根源物質等の有機質 物の変成過程を求める場合には消滅前の三種ケロジェ ンの変成を求めることは勿論であるが,最終的にはこ の消滅しないフミン質なものをトレーサーとして追跡 する以外に方法がない.幸いなことに,石油母岩には 勿論,含油地雇群の巾にはフミン質なものの典型とい われる石炭質細片が大抵の場合含まれ,この石炭細片 の変成度,すなわち,石炭化度をパラメーターとして 他の 2種類の有機物の変成過程を求めることができる ので,本研究では有機物の顕微鏡的検討を行うととも に反射率測定によって石炭化度を決定し,有機物の続 成変化を求めた.
研究に用いた試料の大部分は出光新日本海石油(株)
が村上沖,阿賀沖,柏崎沖でそれぞれ掘削したボーリ ングのカッテングであるが,*地質層序, 地質構造が すでに明らかにされている陸域部からも試料を採取し て,カッテング試料結果と併せて検討した.出光新日 本海石油(株)からは,これら貴軍なカッテングサン プルのほか,同社が行った多くの化学分析資料の提供 をうけ,かつ,これらを総合してえられた本研究結果 の公表に御快諾を頂いた. ここに記して同社に深甚の 謝意を表したい.
I . 地 質 概 説
新潟地域に広く分布する新第三系〜第四系の従来の 分暦(第1表)に従うと,今回調査した陸上部の新津 地域では椎谷屈から矢代田層までの地圏が分布し,東 山地域北部では七谷層から矢代田園まで,また,酉山 地域では寺泊層から魚沼層までの地屑が分布している.
また,村上沖ポーリングでは七谷層から魚沼層までが 掘削され,阿賀沖ボーリングでは椎谷層から魚沼層,
柏崎沖ボーリングでは寺泊層から魚沼層までが掘削さ れている.
1. 層序概説
七谷層;陸上部では僅かに東山地域の半蔵金北西の 小地域にフェンスター状に露出分布するほか,海域部 では2,300m以下の深度に伏在すると思われる. 硬質 な暗褐色泥岩よりなり上位の寺泊層とは整合である.
‑*村上沖ボーリングは,村上市の北西18.4km沖合に位 置し, NNE‑SSWに走る背斜軸々部よりやや東側 よりの所から,深度3,662mまでを掘削している.
阿賀沖ボーリングは,新潟市北方28km沖合で,NNE
‑SSW方向の背斜構造西翼に位置する.深度3,050 mが掘削された.柏崎沖ボーリングは,柏崎市の北 西約10kmの沖合に位置し, NE‑SW方向の背斜軸々 部で掘削したものである.深度3,774.5m,
第 1 表 新 渥 地 域 層 序 時 代 層 序 主 凸」り 質 第
!
矢 代 田 層 礫岩、砂岩、泥岩四
紀 魚 沼 層 砂岩、泥岩
:
灰 爪 層 砂質泥岩 ヽ新 世 西 山 層 泥岩、砂岩ー泥岩互層 椎 谷 層 砂岩一泥岩互層 第 中
寺 泊 層 泥岩
七 谷 層 硬質砂岩、頁岩 新 津 川 層 火 砂岩、凝灰岩
紀 山
岩 船 層
靡
泥岩世 相 川 層 性 礫岩
新津地域南部の新津背斜中軸部には玄武岩,安山岩お よび石英安山岩の溶岩・火山砕屑岩および暗灰色硬質 泥岩の簿層等からなる菩提寺山火山岩類が分布する.
この泥岩中からは七谷期の有孔虫の産出が報告されて いるが,新津南方から大沢付近にかけて分布する火山 砕屑岩類(護摩堂山火山砕屑岩類)の最下位を占める ものであり,下記の寺泊層堆積期に活動した火山岩の 一部である.
寺泊層;東山地域,西山地域の背斜軸部に沿って分 布するほか,村上沖,柏崎沖ボーリングで確認された ように海域部では2,000 2,SOOm以下の深度に伏在し ている.中粒〜細粒の凝灰質砂岩と暗灰色〜褐色泥岩 の互屈からなり, 300 400mの隣厚であり,概して岩 相変化が著しい.本層の上部には灰白色凝灰質砂岩,
石英安山岩質凝灰角礫岩,安山岩質凝灰角礫岩が数層 準に含まれている.
椎谷層;東山,西山両地域のほか北側の新津地域な ど陸城部の分布は広いが,新津区域南部や村上沖ボー リングのように上位の西山層との間の不整合によって 削剥され,全く欠除する区域もある.暗灰色〜灰色泥 岩相部と粗〜中粒灰白色凝灰質砂岩と暗灰〜灰色泥岩 との互眉を主とする岩相部からなり,中部〜上部には 石英安山岩質凝灰角礫岩の厚層が多数挟在される.東 山地域での闘厚は4001,400mで,特に東山背斜西翼 部ではl,300 1,400mにおよぷが,他地域ではおおむ ね350 400mの屑厚である.
西山層;新津〜東山地域および弥彦断層をへだてた 西山地域に広く分布する.海域にかけては次第に賦存 深度は深まり,村上沖では870 1,970m間,阿賀沖で は1,2652, 660m間,さらに柏崎沖では5801,240m 間に伏在する.岩相変化は著しいが,下部の暗青灰色
新潟地域に分布する新三系のオルガノ・ペトロゲラフィ 309
泥岩と細〜中粒砂岩とからなる互層部と,上部の暗青 灰色泥岩部からなる.椎谷層を不整合に被うが,村上 沖ボーリングでは直接寺泊層上に重なる. 北部では 1, 000 1, 500mの厚さであるが,南東にむけて薄くな るようで,弥彦断隣の西南側では650 700mと算定さ れる.
灰爪層;西山層上に整合に重なる鮮新世後期の地層 で新津〜東山地域では主背斜軸の両翼部,西山地域で も中央油帯背斜の両翼に分布し,西側へ向かって次笛 に分布深度をまし,村上沖では220 870m間,阿賀沖 では750 1,265m間,柏崎沖では250 580m間に伏在 するようになる.概括的には北東部ては厚(,650m 程度の層厚であるが,南西にむけて次第に厚さを減じ,
300m程度になるものと思われる. 帯緑灰色泥岩を主 とし,下位の西山層とは漸移的な岩相であるが,夏川 石と呼ばれる石灰質の含化石砂岩眉を数屈位に挟む.
また,砂質泥岩中には多くの炭化植物片が含まれるこ とがある.
魚沼層;僻新世〜洪積世の堆積物とされ,下位の灰 爪贋とは一部の地域で不整合関係にあって,西山層を 直接被覆する場合がある. 新津〜東山地域では層厚 100 200mで砂岩,泥岩,礫岩からなり,東山地域で はごく一部に亜炭を挟在する. 阿賀沖ボーリングで 640mときわめて厚くなっていることや, 灰爪屈と局 部的には不整合で接していることから魚沼層堆積前お よび堆摂時にはかなりの地盤変動があり,局所的に地 層の厚薄が生じたと思われる.西山地域では細〜中粒 砂岩を主とし,シルト質泥岩を数屈挟む厚さ300m以 上の地屑であり,海域の柏崎沖ボーリングでは砂岩,
礫岩,砂質泥岩からなり, 250m以上の厚さがある.
矢代田層;上記の諸居を著しい不整合で覆い,砂・
礫層からなる厚さ100m前後の地層で新津〜東山地域 では丘陵の西縁部に分布する.水平な地層であるので,
後魚沼〜先矢代田期間に著しい構造運動があったこと は町らかである.
2. 構 造 概 説
陸•海域のいずれでも本地域には NE-SW 方向~
NNE‑SSW方向の軸をもつ摺曲構造か著しく発達し,
軸の延長が30km以上におよぶものも少なくない.新津 地域のほぼ中央を NE‑SW方向に走る新洋背斜, 東 山地域で NNE‑SSW方向の軸をもち NE‑SW方向 の荷頃背斜を分岐する東山背斜,匝山地域の中央油帯 背斜等はその好例である.海域でも5 10km間際で大 きな背斜軸がみられ,それらの間に向斜軸が形成され ている*.摺曲軸は波打っためドーム,ベーズン構造が
所々に形成され,多くのドーム部が石油,ガス鉱床と なっている摺曲構造を切る断層は比較的少ないが,
新潟市南西の弥彦山付近からN‑S NE‑SWにのびる 弥彦断廣は摺曲構造を切る数少ない断屑の一つであり,
その落差は1,000m以上と推算されている.
なお,鈴木ら(1974)は詳細な陸域部の調査に基き新 潟堆積盆地の構造発達史を明らかにし,堆積の中心は 七谷屈から上位の地唇になるにつれて次第に西側に移 ると判断しているが,海域ボーリングの資料は,この 考えを支持するものである.また,村上沖ボーリング でみられた深度約ー2,000mにある椎谷閥と西山屑と の不整合面は,新津背斜東方や束山背斜北東方などで みられる直山層と寺泊屈との関係と同じ原因により形 成されたものであり,背斜部の隆起運動のために頂部 が削剥されたり,堆積の中心が移動したためであろう.
II. 有機物の変成作用
堆積岩中に含まれる有機物の根源物質は多種多様で あるが,ここでは石炭質物ないしは主たる石油の根源 物質と考えられている分散型の植物浮遊性生物を堆積 有機物と規定し,その続成過程における変化を検討す
る.
ところで,堆積物中の生物遺体はまず単純分離して 炭水化物,蛋白質, リグニン等のバイオポリマーの状 態で存在するが, これと前後して微生物による分解作 用を受ける.この作用は,堆積有機物変化のきわめて 初期段階でのみ行われるものであるので,有機物熟成 作用の主要因として認めない人もいるが,石炭の場合 には,この過程での作用の強弱によって著しく物理・
化学性を異にするビトリナイトとフジナイトが同じ材 部から生成してくるので,生物分解作用を軽視するこ とは妥当ではなかろう.生物分解が行われる場合には,
好気性,媛気性のいずれであるかによって分解生成物 は異なるといわれ,一般に前者の場合には酸素にとん だ分解物が,後者では水素にとむものが生成するとさ れている. しかし,石油根源物質が堆積する環境は本 来遠元的であるので,石炭原物質の分解過歴における ほど,好気性,媛気性作用の差異があらわれず,一様 に嫌気性の分解物が生じると思われる.いずれにして も単純分離物はより箇単なバイオモノマーに転じて,
糖,アミノ酸,脂肪酸,炭化水素などとなり,後では 重,縮合して普通の有機溶剤にはとけない腐植質物と なっている.堆積物中に存在する大部分の有機物はこ
*出光新日本海石油開発株式会社が実施したスパーカ ー調査の解析による.
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の腐植質物であり,温度の影響がほとんどみられない 地表近くで形成されているヂオボリマーである.
堆積作用が迎み, このヂオポリマーが地中深く埋没 されるにつれ,地熱などの影聾を次第に強くうけるよ うになり,その程度に応じた地化学的変成をうけるこ ととなる.有機物がフミン質か,あるいはアルゲ質か 等で変成作用の内容は異なるが,この変成作用の特徴 は,初期の脱水,脱ガス等の作用から次第に複雑な解
・軍縮合作用が行われる段階へと進み,低分子の安定 な炭化水素などを分離する一方で腐分子の濡青物〜石 墨質炭素が形成されることである.熟成作用ともいわ れているこの変成作用は化学反応速度論的にみれば,
アレニウスの式に従う一次化学反応であり,温度と時 間の両因子によって熟成度は左右されることが明らか にされている (J.KARWEIL, 1956; N. BosT.ICK, 1971). 摺曲の著しい石炭とそうでない石炭との間に 石炭化度の差が認められないこと (M.& R. TEICH‑
MULLER, 1954, 1968)や,一定湿度では圧力を変化 させても石炭化度(ヒ汀トリナイト反射率)が変化しな いこと (N.BOSTICK, 1973)等の事実は,有機物熟 成作用のうち少なくとも高級歴青炭クラスの変成段階 までは圧力の影響はほとんど無祝できることを示すも のであり,熟成度は湿度と被熱時間とによって決まる
とみて差支えない.
さて, このような有機物の熟成度=変成度を示すの には古くから諸種の指標が用いられている. しかし,
堆積層中の有機物が石油,石炭のような濃集型であり,
かつ,堆積した状態で移動しない固相型である場合に 最も信頼のおける指標がえられやすいので,石炭は有 機物変成を判定する最もよい対象として評価さるべき である本研究でもこのような経緯から,堆積岩中か ら採集した砕屑石炭片を用いて七谷層から灰爪層迄の 熟成度を検討しているが,胞子および花粉の色調によ る方法,ケロジェン中の不対電子を ESRによって測 定する方法,炭化水素対全有機炭素量比, CPI, LOM
など他の指標で求められた変成度の幾つかも比較のた め掲げている(第4図).*
ill, 反射率測定試料の調整と測定結果 陸上および海城ボーリングでえられた試料中には,
分散・固相型の石炭細片は通常の場合せいぜい1%以
*これらのパラメーターの測定方法,意義については 他の文献を参照されたい.例えば, GUTJAHR, C. C. M., (1966). Carbonization of pollen grains and spores and their application. Leidse Geo‑
logische Mededelingen, 38, 1‑30.
第 2表 村上沖ボーリング反射率 試料深度 平 均 試料深度 平 均
層 名 反射率) 層名 反射率)
(m) (% (m) (% 2000 ‑2010 0 3..11 魚 沼 140‑160 0.161 2050 ‑2060 0.284 2100 ‑2110 〇.315 260‑ 280 0.167 寺泊 2150 ‑2160 0.316 2200 ‑2210 0.303 400 ‑415 0.177
2250 ‑2260 0.287 440 ‑460 0.223
500 ‑ 520 0.213 2300 ‑2310 0.292 600 ‑ 620 0.225 2350 ‑2360 0.307 灰爪 640 ‑660 0.219
700 ‑ 720 0.225 2400 ‑2410 0.317 740 ‑ 760 0. 251 2450 ‑2460 0.342 800 ‑ 820 0.213 2500 ‑2510 0.331 840 ‑ 860 0.241 2550 ‑2560 0.325 2600 ‑2610 0.338 2650 ‑2660 0.382 1000‑1020 0.248 2750 ‑2760 0.357 1040 ‑1060 0.247 2800 ‑2810 0.347 1100‑1120 0.288 2900 ‑2910 0.388 1150 ‑1160 0.230 2950 ‑2960 0.352 1200‑1210 0.265 3000 ‑3010 0.359 1250‑1260 0.271 3050 ‑3060 0.335 1300‑1310 0.268 3100 ‑3110 0.400 1350‑1360 0.236 七谷 3150 ‑3160 0.363 1400‑1410 0.295 3200‑3210 0.385 1450‑1460 0.308 3250 ‑3260 0.386 西山 1500‑1510 0.288 3270 ‑3280 0.353 1550‑1560 0.317 3300 ‑3310 0.463 1600‑1610 0.310 3358 ‑3360 0.493 1650‑1660 0.268 3380 ‑3390 0.484 1700‑1710 0.317 3430 ‑3440 0.533 1750‑1760 0.308 3470 ‑3480 0.638 1800‑1810 0.371 3490 ‑3500 0.483 1850‑1860 0.280 3530 ‑3540 0.550 1900‑1910 0.361 3570 ‑3580 0.429 1950‑1960 0.293 3600 ‑36l0 0.458 3650 ‑3660 0.601
下しか含まれていないので,これらを猥縮しても,化 学分析などを行えるほどの量はなかなかえられない.
そこで,前述のように,ごく少ない量で測定できる反 射率を熟成の指標として求めた.
岩 石 試 料 か ら 石 炭 細 片 を 分 離 ・ 談 縮 す る の に は SAXBEY (1970), CASTANO and SPARKS (1974)の 方法などがあるが,これらの方法では, HFや濃HCI 溶液で鉱物質部分を溶解して石炭片を分離するため,
石炭に幾許かの変化を与えるおそれがある.反射率澗 定の実績では,この強酸処理の方法でも影瞬は出てい ないが,後述のような螢光顕微鏡の検討も同一試料で
新潟地域に分布する新三系のオルガノ・ペトログラフィ 311
第 3 表 阿 賀 沖 ボ ー リ ン グ 反 射 率 試料深度 平 均 試料深度 平 均
層名 反射率 層名 反射率
(m) (%) (m) (%) 170‑ 200 0.160 1740‑1760 0.309 420 ‑ 440 0.212 1760‑1780 0.323 440‑ 460 0.237 1780 ‑1800 0.337 460‑ 480 0.189 1800 ‑1820 0.317 480‑ 500 0.186 1820 ‑1840 0.344 500‑ 520 0.197 1840 ‑1860 0.352 540‑ 560 〇.195 1880 ‑1900 0.336 560‑ 580 0.196 1900 ‑1920 0.359 魚沼 580‑ 600 0.225 1920 ‑1940 0.355 600‑ 620 0.231 1940 ‑1960 0.349 620‑ 640 0.210 1960 ‑1980 0 363 640‑ G60 0.22d 1980 ‑2000 0.337 660‑ 680 0.221 2000 ‑2020 0.351 680‑ 700 0.240 2020 ‑2040 0.366 700‑ 720 0.228 2040 ‑2060 0.344 720‑ 740 0.248 2060 ‑2080 0.356 740‑ 760 0.236 2080 ‑2100 0.337 2100 ‑2120 0.383 760‑ 780 0.249 2120 ‑2140 0.368 780‑ 800 0.245 2140 ‑2160 0.349 800‑ 820 0.232 2160‑2180 0.362 820 ‑ 840 0.261 2180‑2200 0.350 840‑ 860 0.259 西山 2200 ‑2220 0.388 860‑ 880 0.245 2220 ‑2240 0.388 880 ‑ 900 0.245 2240 ‑2260 0.393 900 ‑ 920 0.254 2260 ‑2280 0.388 920‑ 940 0.254 2280‑2300 0.378 940‑ 960 0.236 2300 ‑232J 0.358 960‑ 980 0.254 2320 ‑2340 0.382 980 ‑1000 0.248 2340 ‑2360 0.360 灰 爪 1000‑1020 0.243 2360 ‑2380 0.402 1020 ‑1040 0.271 2380‑2400 0.390 1040‑1060 0.267 2400 ‑2420 0.384 1060‑1080 0.288 2420 ‑2440 0.346 1080‑llOO 0.278 2440 ‑2460 0 363 1100 ‑1120 0.275 2460 ‑2480 0.365 1120 ‑1140 0 286 2480‑2500 0.365 1140 ‑1160 0.290 2500 ‑2520 0.364 1180 ‑1200 0.285 2520‑2540 0.366 1200‑1220 0.309 2540 ‑2560 0 351 1220‑1240 0.281 2560 ‑2580 0.356 1240‑1260 0.281 2580 ‑2600 0.366 2600‑2620 0.377 1260‑1280 0.293 2620‑2640 〇.365 1280‑1300 0.275 2640 ‑2660 0.390 1320‑1340 0.293
西山 1340‑1360 0.281 2660 ‑2680 0.363 1360‑1380 0.278 2680 ‑2700 0.354 1380‑1400 0.257 椎 谷 2700 ‑2720 0.385 1400‑1420 0.261 2720 ‑2740 0.425
試料深度 平 均 試料深度 平 均
層名 反射率 層名 反射率
(m) (%) (m) (%) 1420‑1440 0.279 2740 ‑2760 0.386 1440‑1460 0.245 2760 ‑2780 0.401 1460‑1480 0.279 2780 ‑2800 0.376 1480 ‑1500 0.311 2800 ‑2820 0.410 1500 ‑1520 0.284 2820 ‑2840 0.402 1520‑1540 0.293 2840 ‑2860 0.400 四山 1540‑1560 0.297 2860 ‑2880 0.411
1560‑1580 0.275
椎谷 2880‑2900 0.380 1580‑1600 0,287 2900 ‑2920 0.377 1600‑1620 0.285 2920‑2940 0.409 1620 ‑1640 0.277 2940‑2960 0.412 1640‑1660 0.307 2960‑2980 0.439 1660‑1680 0.276 2980 ‑3000 0.421 1680‑1700 0.315 3000‑3010 0.433 1700‑1720 0.298 3010 ‑3015 0.416 1720‑1740 0.332
行うため,螢光特性に影響を与える酸処理の方法はと らずに,比重1.61. 8の塩化亜鉛水溶液で比重分離し て試料を濃縮した.
測定は, ライッ製オルトルックス I型 顕 微 鏡 と MPVl型フォトメーターで行い,反射率標準物質には Berry Association Inc. の標準ガラス (R
。
=0.5479)を用い,測定の手順は総て ICCP*に従って行った.
3本の海上ボーリングの試料深度とその反射率は第 2 第4表に示すとおりであり,また,陸上部の新津,
東山,西山地域で採取した試料の層位と反射率は第5
〜第7表のとおりである.なお,深度と反射率の相関 を図示したものは第1 第3図である.この図で明ら かなように,各ボーリングでは深度が増すにつれて反 射率は上昇し,阿賀沖では0.16%から0.42%へ,村上 沖ボーリングでは0.16%から0.60%へ,また,柏崎沖 ボーリングでは0.3%から0.7%へと変化している.一 方, これら洵域部の規則的な反射率分布に比べると,
陸域の三地域とも層位と反射率の間には上記ほど明瞭 な相関は認められず,東山地域でわずかに0.3%から 0.5%の上昇が認められるにすぎない**.
*ICCP=Internationales Lexikon fiir Kohlenpet‑
rologie (1971) Centre National de la Recherche Scientifique. Paris.
**背斜の頂上から掘削した海上ボーリングと異なり,
陸上部での各層のサンプリング位置は,層位深度の 位置に対応しないため,層位一反射率に明瞭な相関 があらわれなかったと考えている.
墨
312 日代昭雄・高歯良平
第 4 表 柏 崎 沖 ボ ー リ ン グ 反 射 率 試料深度 平反射均率 試料深度 平 均
層名 層名 反射率
(m) (%) (m) (%) 魚沼 200‑ 320 0.305 2300‑2310 0.495
2360‑2370 0.469 灰 爪 400 ‑ 480 0.279 2400‑2410 0.488 2440‑2450 0.516 600‑ 640 0.274 2480 ‑2490 0.492 760‑ 780 0.350
780‑ 800 0.350 2510 ‑2512 0.531 西山 940‑ 960 0.325 2570 ‑2580 0.553 1020‑1040 0.375 2600 ‑2610 0.576 1120‑1140 0.361 2610 ‑2620 0.585 1200 ‑1220 0.412 2660‑2670 0.538 2720‑2730 0.602 1260 ‑1280 0.392 2730‑2740 0.602 1300 ‑1320 0.458 2780 ‑2790 0.582 1340‑1360 0.475 2830 ‑2840 0.631 1420 ‑1440 0.393 2860 ‑2870 0.650 1440‑1460 0.434 2900 ‑2910 0.588 1480‑1500 0.409 2950 ‑2960 0.614 1560‑1580 0.418 3030 ‑3040 0.602 1600‑1610 0.465 3090 ‑3100 0.642 1620‑1630 0.452 3120 ‑3130 0.637 1700‑1710 0.397 寺泊 3160 ‑3170 0.596 1730 1740 0.450 3170 ‑3180 0.609 1760 ‑1770 0.440 3230 ‑3240 0 648 椎谷 1800‑1810 0.395 3260 ‑3270 0. 742 1810 ‑1820 0.391 3280 ‑3290 0.686 1840‑1850 0.439 3. 320 ‑3330 0.677 1850‑1860 0.514 認70‑3380 0.656 1900‑1910 0.481 3410 ‑3420 o.663 1910 ‑1920 0.451 3440 ‑3450 Q. 734 19 70 ‑1980 0.433 3490‑3500 0.691 1990‑2000 0.397 3550‑3560 0.725 2020‑2030 0.435 3580‑3590 o. 735 2090‑2100 0.475 3650‑3660 0.693 2140 ‑2150 0.490 3700‑3710 0. 713 2190‑2200 0.488 3750‑3760 0. 710 2250 ‑2260 0.517 3760‑3770 0. 736
IV. 螢光性と螢光スペクトル分析 堆積岩中に含まれる有機物中,藻類,胞子〜花粉,
樹脂, ワックスなど濡青質に富むものが顕微鏡下で螢 光を発することは古くから知られているが,これらが,
変成の度合に応じて螢光色をかえることも最近の研究 で明らかになり,螢光色の色調変化を定性的,定菫的
に求める研究が次第に盛んになってきた.
M. TEICHMULLERら (1974)は 石 炭 お よ び 堆 積 岩中の有機物の殻光顕微鏡的研究を行い,従来の石炭
第 5 表 新津地域試料反射率 層 名 試料番号 岩 質 平均反射率(%)
82008 砂質泥岩 0.304 灰 爪 82007 • ,, 0.333 82004 泥 岩 0.462 81505 泥 岩 0.322 81506 ,, 0.275 81508
•
0. 363西 山 81509 ~ 0.316 815010 ,, 0.285 82006
•
0.39082002 ,, 0.313 81504‑1 砂 岩 0.316 81504‑2 ~ 0.344 81503 ❖ 0.250 椎 谷 81502‑2 砂質頁岩 0.288 81501‑1 泥 岩 0.325 81501‑2 砂 岩 0.277 82101 泥 岩 0. 333 82102 . ,, 0.325
(注) 2本のルートにわたって試料採取を行っているが,
煩雑にすぎるので採取地点は図示しない。なお,束山 地域では5本のルート,西山地域では6本の1レートに わたって採取したが,同様に採取地点は図示しない。
構成組織成分(マセラル)の他に,数種の濡青質マセ ラルを識別し,フロリナイト, ビチュミナイト,ェク スダティナイトなどと命名したが,さらに,これらす べての螢光成分のスペクトル分析を行って,漉青質成 分の熟成変化を定量的に表わす方法を提案した.
本研究では,採取試料を螢光検鎧するばかりでなく,
この方法に従ってスペクトル分析を行っているが,ス ペクトルを比較する場合には同一マセラルでなければ ならぬので多くの試料にみられるアルヂナイトとレジ ナイトにわけて変化を求めた.スペクトル分析に用い た連続干渉フィルター (VerilB 60, Schott)は半幅 値22士2nm,長さ60mmのバンドフィルター(波長域 約400 700nm)で約40秒で駆動させ,各波長の強さ はフォトメーター, EMI9558‑S 20で受光して記録す る.連続照射による螢光の "Alteration" (Fading) をさけるため,螢光スペクトルの洞定には螢光発生後,
直ちに行うようにした.なお,えられたスペクトル曲 線には対象物の固有の螢光のほか使用した全機器(連 続干渉フィルターの特性,あるいはフォトマルの感度 特性等)やバックグランドの影響がはいっており,補 正 し な い ス ペ ク ト ル 曲 線 は い ず れ の 試 料 に つ い て も ほとんど同じ姿態となってしまうので, M. TEICH‑
MULLERら (1974)の方法に従って補正した.
新潟地域に分布する新三系のオルガノ・ペトログラフィ 313
第 6 表 東山地域試料反射率 層 名 試料番号 岩 質 平均反射率(%)
魚 沼 71301 泥 岩 0.358 71302 砂質泥岩 0.288 71304 泥 岩 0, 393 71306 砂質泥岩 0. 398 71307 ,, 0.441
灰 爪 71308 泥 岩 0.429 71309 ,, 0.363 82409 砂質泥岩 0.275 82408 ,, 0.275 82303 泥 岩 0.281 71305 泥 岩 0.280 82407 砂 岩 0.339 82406 泥 岩 0.289 82405 ケ 0.338 82305 ,, 0.394 82306 ,, 0.439
西 山 82307 ク 0.355 825013 ,, 0,340 825012 ,, 0.308 825011
,
0.361825010 ,, 0.457 901014 ;, 0.465 901013 ,, 0.467 713013 , 砂 岩 0. 300 713015‑1 ,, 0.458 713015‑2 ~ 0.421 823010 泥 岩 0,460 椎 谷 823016 ❖ 0.425 823014 砂 岩 0.383 82507
•
0.40882506 泥 岩 0.495 82505 ,, 0.398 901012 ,, 0.304 823013 泥 岩 0.372 901010 , ,, 0.325 90108 ,, 0.388 寺 泊 90106
"
0.52890105 砂 岩 0.433 90104 ,, OA17 90101 泥 岩 0.538
また,スペクトル曲線の姿態を数量的に表わすため,
彼らの方法に従って最大反射強度波長(入m) と Q = 650nm(赤)の強度
‑5面nm(緑)の強度 を求めた.
阿賀沖,村上沖,柏崎沖のボーリング試料について の螢光スペクトル分析結果は第 8表に,また,陸上部 三地域の試料についての分析結果は第9表に示してい る.阿賀沖の場合にはかなりの数の試料が測定された ので,深度と入m,Q にはある程度の傾向が認められ
第 7 表 西山地域試料反射率 層 名 試料番号 岩 質 平均反射率(%)
82601 泥 岩 0.250 82602 ,, 0.268 魚 沼 71701
•
0.313 717010 砂質泥岩 0.467 82604 泥 岩 0,455 82605 ,, 0.420 82606 ❖ 0.420 82608.
0. 39271702 ~ 0. 392 71703 砂 岩 0.404 71704 砂質泥岩 0.413 灰 爪 71705 泥 岩 0. 343 82709
, ,
0.34282708 砂質泥岩 0.402 82707 泥 岩 0.347 82706 ,, 0.377 71503 ,, 0.425 71505 , , 0,437 71506
.
,, 0.382 82901 泥 岩 0.317 717011 ,, 0.375 717012•
0.342717013
•
0. 36981105 , , 0.405 西 山 82609 ,, 0.375 71706 ,, 0.489 82705 ,, 0.400 82704 ,, 0.381 71507 ,, 0.392 82904 砂 岩 0.372 82905 ,, 0.373 826011 ,, 0.399 71709 々 0.351 71604 泥 岩 0.379 椎 谷 82702 ❖ 0. 338 826014 ,, 0.365 826013 ,, 0.355 826012 ,, 0.340 715012 0.392 81102 泥 岩 0.388 71603 ,, 0.363 71602 ,, 0.363 寺 泊 715010 ,, 0.366 71509
•
0.37571508 0.361
た(第4図左から2欄目)が,他の2本のボーリング および陸上部の試料についてはきわめて少数であるの で,深度と ..lm,Q, あるいは,層位と入m,Qの関係 は明らかでない.
314 田代昭雄・高橋良平
Depth(m)
゜
100
200
30
40
Ro(°io) 0.2 o.3 o.4 o.5 o.s o.e 1.0
第 1図 村上沖ボーリングに於ける探度ー反射 率分布
Un=魚沼閤, Hz=灰瓜屈, Ny=西山 贋, Shi=椎谷閥, Te=寺泊涵, Nt=
七谷層
v .
新第三系の熟成変化七谷層より灰爪閤に至る各唇には,分敗,固相型の 有機物として,各種のケロジェンが含まれている.椎 谷層などで砂岩の発達がよい所では肉眼で認識できる ほどの石炭のストリヤが含まれることもあるが,大抵 の場合には,ごく微細片として分散しているのでその 含有量を定量的な数値で示すことは難しい. しかし,
全岩の化学分析では1%程度の有機炭素が定量されて いるので,それに近い量の固相型が含まれることは泥 岩屈からも反射率を測定できるほどの炭質物が濃縮で きたことからも了解されるなお,定量はしていない が,鏡下での判定では,花粉,胆子などのエクジナイ
ト類とビトリナイト類の含有量はほぼ同量で,アルヂ ナイトはそれらの約半分程度の含有姑であるので,本 第三系のケロジェンは大部分が Humic‑Liptiniticタ イプであると判断している.
Depth(m)
゜
100 )‑
200かJ'"
300 ,̲
4000‑
.
Un
I
Hz
Ny
Shi
Ro (0/。) 0. 2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 Q8
• 1 . .. .
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..
.
. . . ...・. ・.. "
I
~1 ' . . .,.
第 2 図 阿賀沖ボーリングに於ける深度ー反射 率分布
さて, このタイプの有機物が前出の反射率上昇によ って示されるように,埋没深度とともに次第に変化,
熟成しているが, 3本の海上ボーリング資料の対比か らわかるように地層の分布深度はそれぞれ異っていて も深度と反射率との渕係は,村上沖ボーリングの下部 を除けば全く同一であり, 1, 4001, 800m当り 0.1%
の上昇である.熟成度は温度に左右されるので,ボー リンゲ 3地点の古地混勾配は少なくとも同じであった ことが伺われる. しかし, 村上沖ボーリングの深度 3,000m以深では地温実測値は5.3℃/lOOmであり,反 射率も500m当り0.2%と急上昇している.従って,こ の地点には地温を上昇させるような熱源,例えば,火 成岩が深部に伏在するとしなければなるまい*. さら に,深度と反射率の関係では,柏崎沖ボーリングの反 射率は,阿賀沖,村上沖ボーリングの反射率よりも,
*西田川炭田南部では(早川典久ら, 1979)女JII期の ドレライトの貫入に閑連する火山活動により,古地 温の勾配が急で層闊隔わずか100mの田川本屈と下 屈の反射率の差は0.21%である.
新娼地域に分布する新三系のオルガノ・ペトログラフィ 315
第 8 表 蛍 光 ス ペ ク ト ル 分 析 ( ボ ー リ ン グ 試 料 ) ビトリナイト
試 料 番 号
反射率(%) 入 m 阿 賀 沖
170‑ 200 0.161 440‑ 460 0.237 560 ‑ 580 0.196 820 ‑ 840 0.261 1000 ‑1020 0.242
1560 ‑1580 0.275 535 1620 ‑1640 0.278 497 1740‑1760 0.309 537 1820‑1840 0.343 500 2000 ‑2020 0.351 540 2120 ‑2140 0.368 510 2220 ‑2240 0.388 515 2240 ‑2260 0.388 545 2360 ‑2380 0.402 530 2520 ‑2540 0.360 550 2600 ‑2620 0.377 555 村 上 沖
1800 ‑1810 0 371 551 2750‑2760 0.357 572 3050‑3060 0.335 568 3358 ‑3360 0.493 553 3530 ‑3540 0.550 530 柏 崎 沖
1160‑1170 550 1750 ‑1760 570 3640‑3650 604 3730 ‑3740 598
約1,300m相当分だけ高められているが, これは,現 在みられる魚沼層の上に賦存していた1,300mの地層 が1,000m以上の落差をもっといわれる弥彦断層のた めに持ちあげられ, 削剥されて, 現在の地腰分布,
反射率分布になったと解さざるをえない.魚沼屈は十 日町付近から新潟にかけての新溺平野の巾心部では,
l, 500m以上の層厚であり, 時代とともに北部に堆積 の中心を移したとされているが,堆積盆地の最大屈厚 部をあわせると, 3, OOOm以上の層厚と計測されてい るので,柏崎ボーリング地点で1,300m程度の魚沼層 が削剥されたと推論することは可能であろうまた,
弥彦断府によるこの影脚は不明瞭ながらも陸域にも表 われていて西山地域の方が新津,東山地域のものより 高い反射率分布を示している.
阿質沖ボーリングと村上沖ボーリングの間には断層 は知られていないが,後者地点では魚沼屑160m,灰 爪眉700m,西山層1,100mの層厚であるのに対し,前
アルヂナイト レジナイト
Q 入m Q
550 0. 72 554 0.74 533 0.57 538 0.65 587 1.11 0.54
0.33 0.56 0.36 0.68 0.39 0.43 0.64 0.48 0.82 0. 72
0. 74 0.94 0. 94 0. 72 0. 70
0. 71 0.91 1.53 1. 52
者地点ではそれぞれ750m, 1, 265m, 2, 661mである ため各層の賦存深度も大きくなり,各屑基底での反射 率も0.16%, 0. 23%, 0. 29%がそれぞれ0.22%, 0.27
%0.40%へと増加し,阿賀沖の方が熟成度は高くなっ ている.特に,村上沖ボーリングでは寺泊屈上部と全 椎谷層が削息Uされて寺泊岡の上に四山層が直接するた め寺泊層, 七谷層の熟成度がおくれ, 0.55程度であ るべき寺泊層頂部の反射率は, 0.30以下に止まってい る*. このように, 村上沖ボーリングでは七谷層中に 熟成度の急上昇が堕められはするが,全体的にみると,
村上沖ボーリング地点より,阿賀沖ボーリング地点に かけて次第に地屑堆積量が大きくなり,反射率は上昇 し,熟成度は上り,さらに弥彦断層をこえて柏綺沖ボ ーリング地点にかけては魚沼層の堆積がきわめて厚く
*ここで注目すべ送は,村上沖ボーリングの不整合の 上,下で反射率上昇に差異がない事で, この地点で は椎谷層は堆積されなかったというべきである.
316 田代昭雄・高橋良平
第 9 表 蛍 光 ス ペ ク ト ル 分 析 ( 陸 上 部 試 料 ) 試料番号
新津地域 82007 815010 81504‑1 東山地域
71302 82408 90104 西山地域
Depth (m)
゜
82707 71507 71703 71704 715015 82611 71604 715010 71508 71603
固
Hz
Ny 1000‑
Shi 2000 I ‑・・
―
3000 ←
Te
, 400一0
ビトリナイト 層 名
反 射 ̲志,̲. 灰 爪 0.333 西 山 0.285 椎 谷 0.316
魚 沼 0.288 灰 爪 0.275 寺 泊 0.417
灰 爪 0.347 ,
,
0.392 ,
,
0.404
" 0.413 西 山
椎 父ロ 0.399
" 0.379 寺 泊 0.366
" 0.361 ,
,
0.363
Ro (°lo) 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.6 1.0
. ' i
. ヽ
. .
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、 ・ .
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第 3図 柏崎沖ボーリングに於ける深度ー反射 率分布
アルヂナイト レジナイト
A m Q 入m Q
565 0.97 555 0.80 553 〇.76
545 0.67 562 1.14 601 1. 97
539 0.55 594 2.16 545 ? 628 2.57 526 0.51 544 0.69 515 0.53 567 0.93 572 1.13
604 1.63 559 0.89 590 1. 50 545 0.66 569 0.98 501 0.50 592 1.42 556 0.88
なり,熟成度は一暦上昇している.他方,十分な試料 数ではないが,既述のように陸域部の反射率は上記の 海上ボーリング試料の反射率ほど明瞭な傾向は示さず,
0. 27 0. 47%で,ボーリング試料測定結果から推察す ると1,300 2, 500m程度の埋没であったと思われる.
七谷層から魚沼雇に至るまでの堆積盆地は次第に西側 に中心部を移動させ,かつ,東側部分ではすでに椎谷 期から背斜構造が形成され始めているので(佐々木ほ か, 1966), 一例えば,古東山堆ー陸域部では地層堆 積謡も少なく,かつ,埋没深度も浅くなり熟成度は劣
る結果となったのであろう.
陸域部から海域方向にむけての地層肥厚化と賦存深 度(})増大および北東から南西方向への熟成化を併せ考 えると,新潟堆積盆地では一般傾向として東北東から 西南西にむけて熟成度は上昇するということができよ ぅ.螢光スペクトル分析の結果でも同様の傾向が認め られる.阿賀沖ではアルジナイトの AIDは深度1,560
l,580mで535nmであるのが, 2,620mになると555 nmにシフトし, また, Qも0.54から0.72になって下 部程アルジナイトの色は赤味をおびた螢光を示し熟成 度は上昇する.さらに,村上沖,阿賀沖のえm,Qに 比べると,柏崎のものが長波長側にずれてより赤味を おびており,熟成度は高くなっている.このように,
Depth Vit. Reflectance Fluorescence(
入 . )
(T.O.E./ T.O.C.)xl 00 (H.C./ T.O.C.) x 100 (H.C./T.O.E.) x 100 C.P.I. (m) Fm.0.2 0.5 (0/。)500 550 600(nm 5 10 15 1 2 3 4 10 50 5 3 1 0
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X = Atginite
• = Resinite
第 4因 深 度 ー 各 種 パ ラ メ ー タ ー ( 阿 賀 沖 ポ ー リ ン グ ) Un=魚沼屈, Hz=灰瓜層, Ny=西山層, Shi=椎谷層, T.0.E=抽出有機物贔 H.C=炭化水素, T.0.C=全有機炭素量, C.P. I. =Carbon Preference Index
杢恙筈苺
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芍可汗が蛍l l l
涙
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テロ ゞ← 7 4
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