特殊な車両
特殊車両通行許可の対象となる車両で、道路法
47条の2に規定する
「車両の構造が特殊」「積載する貨物が特
殊」
とは、車両制限令に規定する車両諸元の最高限度を超える次のような場合をいいます。
■積載する貨物が特殊
車両に積載する貨物が特殊であるとは、積載貨物が分割できない
ためにやむを得ず、一般的制限値のいずれかを超える車両
■車両の構造が特殊
車両の構造が分割不可能なため、寸法(幅、高さまたは長さ)・
重量において一般的制限値のいずれかを超える車両
車両構造、貨物が特殊
分解
し
て
運ぶ
こ
と
が
で
きない
ある
い
は
極
め
て
困
難
製品
の
規
格な
どによ
り
分割して
運ぶ
こ
と
が
で
きない
そ
の
他の理由
で
分
割し
て運
ぶ
こ
と
が
でき
ない
貨物
が
特殊
仮に巨大な発電機を分解して運ぶ場合
を考えると、現場において組立工場を建
てざるを得ない。しかしこのようなこと
は現実的に難しい。そのため、当該貨物
については分割ができないものとして
います。
物理的には分割・分解可能だか、強
度、機能、高精度等が要求され、現
場での組み立てが極めて困難、もし
くは分割・分解が著しく不適当なも
の
○主として重量
・ 変圧器、大型機械
・ ロケット、飛行機部品、レーダー、ア
ンテナ
・ コイル、鋼橋桁、PC桁
・ 大型ボイラー、大型タンク製品および
その他類似品
○主として寸法
・ 大口径管類
・ コンクリート杭、コンクリート製窓枠
およびその類似品
他法令、各種規格等で規定されてい
るもの
○主として重量
・鉄道車両、戦車およびその他類似品
○主として寸法
・鉄道用レールおよびその他類似品
社会通念上特殊であると認められ
ているもの
○主として寸法
・山車、ねぶた、大太鼓およびその類似
品
これらの積載物は、長さにおいて分割でき
ないため、やむを得ず一般的制限値を超える
ものであり、重量については本数等を減ずれ
ば一般的制限値内に納めることが可能です。
従って、このような積載物の場合には、重量
については算定要領によるA条件を超えな
い範囲で通行の許可の対象としています。こ
の場合、運搬する車両は道路運送車両法の保
安基準第55 号の緩和を受ける必要のない車
両です。
「背高海上コンテナ用セミトレーラ連結車」
については、長さ40 フィート、高さ 9 フィ
ート6 インチ型海上コンテナ(輸出入貨物を
積載する国際規格コンテナで、国内積替えを
行わず、輸出入時の状態で輸送されるもの。)
については、貨物積載状態の高さが3.8mを
超えますが、国際的な輸送の用に供されてい
る性格に鑑み「積載する貨物が特殊なためや
むを得ない」ものとし、かつ、高さ指定道路
を通行する必要がある車両です。
ただし、目的地付近の道路において、高さ
指定道路に指定されるまでの当面の間、道路
の構造の保全と交通の危険の防止上、支障が
無いと認められる場合には、通行許可の対象
としています。
分割することにより価値を失うもの
○主として重量
・ プロペラ、スクリュー、庭石等
・ 船舶、銅像等およびその他類似品
○主として寸法
・電柱等
・動物・樹木等およびその他類似品
4
特例8車種に該当し、分割可能(バラ積み)輸送物品を確実に積載する構造を有するセミトレーラ
特殊車両(特例8車種)とは、以下の種類のセミトレーラ連結車をいう。
1)バン型(オープントップ型を含む)
2)タンク型(ミキサー車、粉粒体運搬車等を含む)
3)幌枠型
4)コンテナ用
5)自動車の運搬用
6)あおり型(貨物の落下を防止するために十分な強度のあおり及び固縛装置を有するものに限る)
7)スタンション型(貨物の落下を防止するために十分な強度のスタンション及び固縛装置を有するものに限る)
8)船底型(貨物の落下を防止するために十分な深さ、強度を有する貨物の支え台及び固縛装置を有するものに限る)
バン型
タンク型
幌枠型
コンテナ用
自動車運搬
用
あおり型
スタンション型
船底型(タイプ
Ⅰ)
船底型(タイプ
Ⅱ)
特例8車種とは?(告示で要件を規定)
特例5車種
特例5車種
特例5車種
特例5車種
特例5車種
5
注意:ダンプトレーラは平成27年5月
より全てあおり型に分類されることにな
りました
バン型、タンク型、幌枠型、コンテナ又は自動車運搬用のセミトレーラ連結車及び同様の種類
のフルトレーラ連結車は、通行する道路種別ごとに
総重量および長さの特例
を設けています。
■総重量の特例(車両の通行の許可の手続等を定める省令第1条2項)
道路種別
最遠軸距
総重量の制限値
備
考
高速自動車国
道
8m以上 9m未満
25t
首都高速道路、阪神高速道路
、その他の都市高速道路およ
び本州四国連絡橋公団の道路
は含まれません。
9m以上10m未満
26t
10m以上11m未満
27t
11m以上12m未満
29t
12m以上13m未満
30t
13m以上14m未満
32t
14m以上15m未満
33t
15m以上15.5m未満
35t
15.5m以上
36t
重さ指定道路
首都高速
阪神高速(一
部除く)
他
8m以上 9m未満
25t
9m以上10m未満
26t
10m以上
27t
その他の道路
8m以上 9m未満
24t
9m以上10m未満
25.5t
10m以上
27t
■長さの特例
(車両制限令第3条3項及び通達)
道路種別
連
結
車
長
さ
高速自動車国
道等
セミトレーラ連結車
16.5m
フルトレーラ連結車
18.0m
重さ指定道路
首都高速
阪神高速
他
その他の道路
セミトレーラ連結車
12.0m
許可限度
17→18m※1
フルトレーラ連結車
12.0m
許可限度
19m
(21m※2)
■総重量の特例
(車両の通行の許可の手続等を定める省令第
1条2項)
○セミトレーラ、フルトレーラ以外の連結車として、ポールトレーラやダブルスなどがありますが、これらには特例が適用されません。また
、バン型などの
上記5車種以外のセミトレーラ、フルトレーラ連結車にも特例は適用されません。これらの車両には、一般的制限値が適用されます
。
○この特例は、積載貨物が被けん引車の車体の前方または後方にはみ出していないものの長さです。
フルトレーラ
最遠軸距
長 さ
長 さ
セミトレーラ
最遠軸距
フルトレーラ
最遠軸距
長 さ
フルトレーラ
最遠軸距
長 さ
長 さ
セミトレーラ
最遠軸距
最遠軸距
車両の制限(トレーラ連結車の特例)
8
※国交省特車講習資料より
※1首都高速、阪神高速は17mまで
※2バラ積みフルトレーラ等5車種については平
成25年11月に長さが21mに緩和されました。
次頁参照
首都高速、阪神高速は19mまで
特例5車種に係わる
許可なしで通行が
可能な限度値。
特例5車種許可なしで
通行可能な限度値
特例5車種許可なしで
通行可能な限度値
その他車両は20tまで
貨物が被
けん引車
の前後に
はみ出さ
ない場合
特例8車種
の許可限度
平成27年
6月1日改訂
9
※国交省近畿地方整備局特車講習資料より
⾞両の⼤型化に対応した許可基準の⾒直し及び適正利⽤者に対する許可⼿続を簡素化
する⼀⽅で、
悪質な違反者に対しては厳罰化
し、⼤型⾞両の通⾏の適正化を進める。
1.
0.3%の重量を違法に超過した⼤型⾞両
※が道路橋の劣化に与える影響は
全交通の約9割を占
め、
⼀部の違反⾞両が道路を劣化させる主要因となっている。
軸重20トン⾞が道路橋に与える影響は、軸重10トン⾞の約4,000台に相当
2.⾞両の⼤型化、積載率の向上及び許可⼿続の迅速化等による効率的かつ迅速な物流の実現が望ま
れている。
違反取締りや違反者への指導等の強化
通⾏許可の基準等の⾒直しと許可審査⼿続の改善
(1)違法に通⾏する⼤型⾞両の取締りの徹底
①⾃動計測装置の増設
②コードンラインを設定し、並⾏する⾼速道路と⼀般道路を⼀度に取締
る等各道路管理者が連携した取締り及び⾃動計測装置の設置を実施
(3)関係機関との連携体制の構築
①国⼟交通省(道路局及び⾃動⾞局)、 警察庁、⾼速道路会社及び全⽇
本トラック協会等と連携し、道路の適正利⽤を図るための連絡会を設置
し、荷主を含めた啓発活動、及び違反者情報の共有等を実施
②国⼟交通省から⽇本⾼速道路保有・債務返済機構及び⾼速道路会社6
社に対し、取締り強化及び違反者に対する指導等の強化を検討するよう
指⽰
③⾃動⾞局と連携して、違反通⾏を⾏った運送事業者に対し貨物⾃動⾞
運送事業法に基づく⾏政処分等を⾏うとともに、荷主に対する是正指導
等を⾏うための検討を実施。
(1)バン型等セミトレーラ連結⾞の駆動軸重の許可基準の統⼀
・バン型等のセミトレーラの駆動軸重の制限を、国際海上コンテナセミ
トレーラと同等の11.5トンに緩和
(2)45フィートコンテナ等の輸送における許可基準の⾒直し
・45フィートコンテナを積載する⾞両を始め、バン型等のセミトレーラ
の⾞両⻑の制限の緩和
(3)許可までの期間の短縮
①主要道路情報のデータベース化を促進
②通⾏許可のオンライン申請システムを改良・普及促進
③⼤型⾞両を誘導すべき道路の範囲を拡⼤しつつ、国による⼀括審査を
実施
④通⾏許可に係る審査体制の集約化
(4)適正に利⽤する者の許可の簡素化
①違反実績のない者に対して許可期間(現⾏2年)の延⻑
②ITS技術を活⽤した通⾏経路把握による通⾏許可の運⽤
背 景
【継続して実施】※直轄と高速道路会社が連携した取締りを実施するなど箇所数・回数の増加
※H25年度から実施
※H27年3月31日通達発出
※H27年6月から運用開始
※H26年7月以降各道路管理者に対して協力要請
※H26年度10月27日より実施
※H26年度2箇所増設。併せて簡易計測装置の検討を実施
※H27年3月から実施
【継続して実施】
※H27・28年度に段階的に実施
※H28年1月25日より実施
※H28年1月25日より実施
※⾞両総重量20tを超える違反⾞両
本⽅針を実施することによる効果
基本⽅針
具体的な取組
(2)違反者に対する指導等の強化
①国道事務所に呼び出して是正指導を⾏い、常習的な違反者に対しては
告発を実施(措置命令4回⼜は是正指導5回で告発)
②特に基準の2倍以上の重量超過等悪質な違反者は、現地取締りにおい
て違反を確認した場合は即時告発を実施
③改正道路法に基づき違反者に対する報告徴収・⽴⼊検査の実施
また、報告徴収・⽴⼊検査を拒む者に対しては告発を実施
※H25年3月から実施
※H27年2月23日から実施
【H26年度中に実施】
※H26年5月30日から実施】
自動計測装置
(全国39箇所に
設置)のデータ
から試算
【図 道路橋の劣化に与える影響】
・効率的かつ迅速な物流の実現
・道路構造物の⻑寿命化
※H27年4月から新基準により運用 H29年4月より大口・多頻度割引見直し
・交通の危険の防⽌
※H27年3月31日通達発出
※H27年6月から運用開始
道路の老朽化対策に向けた大型車両の通行の適正化方針(平成26年5月9日発表)
16
17
17
関東地方整備局
違反事由
適用条項/違反内容
罰則
措
置
命
令
違
反
一般制限
(道路法§103⑤)
・道路管理者の措置命令に違反して車両を通行させている者
6ヶ月以下の懲役又は30万円以下
の罰金
橋梁等の制限
(道路法§104③)
・反復して同一の道路を基準を超えて通行させようとする者に
対し、道路の補強等必要な措置を講じる命令に違反して車両
を通行させた者
100万円以下の罰金
幅の個別制限
(道路法§105)
・幅等の個別制限基準を超える車両を通行させている者に対
する措置命令に違反して車両を通行させた者
50万円以下の罰金
橋梁等の制限違反
(道路法§
103④)
・道路管理者が道路標識によって通行を禁止又は制限してい
るトンネル、橋、高架の道路等において、標識に表示されて
いる制限値を超える車両を許可を受けずに車両を運行した
者、又は許可内容および許可条件に違反して車両を通行し
た者
6ヶ月以下の懲役又は30万円以下
の罰金
一般的制限違反
(道路法104①)
・一般制限基準を超える車両を無許可で通行させた者又は、
許可内容及び許可条件に違反して車両を通行させた者
100万円以下の罰金
許可証不携帯
(道路法
104②)
・道路管理者の特殊車両通行許可を受け、当該許可にかかる
通行をする場合に当該許可証を車両に備え付けなかった者
100万円以下の罰金
法人両罰
(道路法§
107)
・違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人等に
対して罰則を適用する。
各条の罰則
道路法に基づく罰則
38
※国交省特車講習資料より
39
(参考)4t車等普通トラックが2倍以上の貨物を積んだ場合適用されるのか?
道路基準の2倍(その他の道路で40トン)を総重量が超えなければ対象とはなりま
せんが過積載で道路交通法違反となります。
即時告発実施状況(平成27年6月3日~平成28年11月30日)
告発日 現認日 会社 支社 場所 所在地 車種 総重量(t) 制限値(t) 超過値(t)
① ② ①-②
1 平成27年6月3日 平成27年4月14日 東 関東 東関東自動車道 下り 宮野木本線料金所 千葉 セミトレーラー 82.05 25.00 57.05
2 平成27年6月3日 平成27年4月14日 西 関西 第二神明道路 上り 明石西本線料金所 兵庫 セミトレーラー 53.35 25.00 28.35
3 平成27年7月29日 平成27年5月29日 中 東京 東名高速道路 横浜町田インターチェンジ 神奈川 セミトレーラー 50.75 25.00 25.75
4 平成27年8月7日 平成27年6月1日 西 関西 第二神明道路 上り 明石西本線料金所 兵庫 セミトレーラー 55.20 25.00 30.20
5 平成27年9月30日 平成27年5月21日 中 八王子 中央自動車道 勝沼インターチェンジ 山梨 セミトレーラー 58.30 25.00 33.30
6 平成27年9月30日 平成27年5月22日 中 八王子 中央自動車道 勝沼インターチェンジ 山梨 セミトレーラー 51.00 25.00 26.00
7 平成27年9月30日 平成27年6月18日 中 八王子 中央自動車道 勝沼インターチェンジ 山梨 セミトレーラー 50.70 25.00 25.70
8 平成27年10月9日 平成27年7月14日 西 関西 第二神明道路 上り 明石西本線料金所 兵庫 セミトレーラー 66.80 25.00 41.80
9 平成27年10月9日 平成27年9月4日 西 関西 第二神明道路 上り 明石西本線料金所 兵庫 セミトレーラー 55.35 25.00 30.35
10 平成27年10月19日 平成27年5月18日 中 名古屋 東海北陸自動車道 岐阜各務原インターチェンジ 岐阜 セミトレーラー 51.10 25.00 26.10
11 平成27年10月27日 平成27年5月7日 東 関東 東関東自動車道 下り 習志野本線料金所 千葉 セミトレーラー 69.05 25.00 44.05
12 平成28年1月26日 平成27年6月18日 中 名古屋 東名高速道路 音羽蒲郡インターチェンジ 愛知 セミトレーラー 50.30 25.00 25.30
13 平成28年3月23日 平成28年1月25日 中 名古屋 東名高速道路 音羽蒲郡インターチェンジ 愛知 セミトレーラー 52.65 25.00 27.65
14 平成28年4月14日 平成27年5月26日 東 関東 京葉道路 下り 千葉西本線料金所 千葉 セミトレーラー 67.00 25.00 42.00
15 平成28年4月14日 平成27年11月14日 東 関東 京葉道路 下り 千葉西本線料金所 千葉 セミトレーラー 68.00 25.00 43.00
16 平成28年6月15日 平成27年12月9日 中 東京 首都圏中央連絡自動車道 圏央厚木インターチェンジ 神奈川 セミトレーラー 56.60 25.00 31.60
17 平成28年6月15日 平成28年3月2日 中 東京 新東名高速道路 浜松浜北インターチェンジ 静岡 セミトレーラー 50.45 25.00 25.45
18 平成28年8月8日 平成28年2月23日 東 関東 常磐自動車道 下り 三郷本線料金所 埼玉 セミトレーラー 66.35 25.00 41.35
19 平成28年9月7日 平成28年1月25日 中 名古屋 中央自動車道 八王子本線料金所 愛知 セミトレーラー 78.70 25.00 53.70
20 平成28年9月7日 平成27年5月26日 中 関東 中央自動車道 下り 八王子本線料金所 千葉 セミトレーラー 63.20 25.00 38.20
21 平成28年9月7日 平成27年11月14日 中 関東 伊勢湾岸自動車道 下り みえ川越インターチェンジ 千葉 セミトレーラー 65.10 25.00 40.10
22 平成28年9月14日 平成27年11月14日 中 関東 名神高速道路 下り 岐阜羽島インターチェンジ 千葉 セミトレーラー 50.10 25.00 25.10
23 平成28年9月14日 平成27年12月9日 中 東京 首都圏中央連絡自動車道 寒川北インターチェンジ 神奈川 セミトレーラー 52.20 25.00 27.20
24 平成28年9月14日 平成28年3月2日 中 東京 東名高速道路 東京本線料金所 静岡 セミトレーラー 52.00 25.00 27.00
25 平成28年9月14日 平成28年2月23日 中 関東 首都圏中央連絡自動車道 下り 相模原愛川インターチェンジ 埼玉 セミトレーラー 54.60 25.00 29.60
26 平成28年11月4日 平成28年2月23日 首都 関東 神奈川県道高速湾岸線 西 東扇島料金所 神奈川 セミトレーラー 51.90 25.00 26.90
27 平成28年11月30日 平成28年2月22日 中 東京 小田原厚木道路 下り 平塚本線料金所 神奈川 セミトレーラー 55.70 25.00 30.70
28 平成29年2月27日 平成28年9月30日 中 東京 新湘南バイパス 上り 茅ヶ崎本線料金所 神奈川 セミトレーラー 57.60 25.00 32.60
29 平成29年2月28日 平成28年9月29日 西 関西 第二神明道路 上り 明石西本線料金所 兵庫 セミトレーラー 57.25 25.00 32.25
道路名