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GPS 用アンテナの設計・製作

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Academic year: 2021

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GPS用アンテナの設計・製作

情報システムコース3年 261石崎正樹 指導教員 尾崎光紀

1. はじめに

本来,軍事用として開発・運用されてきたGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)だが,最近 ではカーナビや携帯電話など身の回りでもよく使用され るようになってきている。私は,そのGPSに用いられて いるアンテナが一体どういったものであるかに興味を抱 き,本研究でGPS用アンテナとバンドパスフィルタ(B

PF)の設計・製作を行い,実際にGPS波の受信実験を行

った。また,その上でより良いアンテナを製作すること を目的とした。

2. アンテナ・フィルタの設計・製作

今回製作するアンテナとしては,指向性の面などで GPS波の受信に勝手の良いパッチアンテナの製作を行 った。パッチアンテナとは,狭帯域かつ広指向性を持つ アンテナとなっており,通常はUHF帯(300[MHz]~3 [GHz])以上の周波数で用いられる。アンテナとフィルタ の設計は,モーメント法を用いたSonnet社の「Sonnet Lite」というソフトを用いて行った。パッチアンテナの 設計条件としては周波数= 1.57[GHz], 特性インピーダ ンス=50[Ω]などを与えて設計を行い,実際に製作したも のは図1中に示すようなものとなった。

自作アンテナの特性を測定したところ,GPS波の周波 1.57[GHz]でインピーダンスは12j4[Ω](シミュレー ション結果:50[Ω])となり,かなり誤差が生じているこ とが分かった。このような誤差が発生した理由だが,ア ンテナ設計の際にアンテナの幅や長さを0.数ミリ程の大 きさで設定したため,手製作では精度が落ちてしまい,

その精度の低下が招いた誤差によるものだと考えられる。

そこで今回は,50[Ω]に整合するため,図1中に示すよ うなLC整合回路も製作した。

1:完成回路図

次に,フィルタはマイクロストリップラインを用いて BPFの設計・製作を行った。今回BPFはチェビシェフ 型で5段のものとし,中心周波数= 1.57[GHz],特性イ ンピーダンス=50[Ω]などの条件を与えて設計を行い,実 際に製作したものは図1中に示すようなものとなった。

BPFの伝達特性を図2に示す。図2より,自作フィルタ の伝達特性はGPS波の周波数1.57[GHz]で約-14[dB]

(シミュレーション結果:-6 [dB])となり,シミュレーシ ョン結果から約10[dB]程度減尐していた。このように減 尐してしまった理由としては,アンテナの時と同様に,

銅箔の長さや幅を0.数ミリ単位で設計したために,手製 作では精度が落ちてしまって,精度の低下が原因だと考 えられる。

2:自作フィルタの伝達特性

3.観測結果とまとめ

そして,上記のようにして自ら設計・製作したGPS 用アンテナやフィルタ,整合回路を図1のように接続し,

これにGPS受信機を接続して実際にGPS波の観測を行 った所,GPS衛星を最大10個捕捉し,時間や緯度・経 度などのデータが更新され,GPS波の受信を確認できた。

その際に,実際はアンテナやフィルタには理想と比べ尐 し誤差が生じていたが,受信にはあまり影響が無かった。

また,今回の基本的な誤差の要因として1番に考えられ たのが,短い長さに対する手製作の精度の低さであり,

この事から手製作には限界があると感じた。よって,よ り良いアンテナやフィルタを製作するためには,機械な どを用いて製作する必要があると思われる。

今後の課題は,どのようにすれば携帯電話などに組み 込める小型のアンテナやフィルタを設計・製作できるの かを検討することである。

参照

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