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第23回浜松小児循環器談話会

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Academic year: 2021

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66 日本小児循環器学会雑誌 第19巻 第 4 号

抄  録

第23回浜松小児循環器談話会

PEDIATRIC CARDIOLOGY and CARDIAC SURGERY VOL. 19 NO. 4 (452–453)

 1.経皮的腎動脈形成術を行った腎血管性高血圧の 1 女 児例

浜松医科大学小児科

鈴木 輝彦,岩島  覚,古橋  協 平野 浩一,大関 武彦

同 放射線科 稲川 正一  症例:5 歳女児.

 経過:2001年 9 月ごろより鼻出血繰り返し,9/19間代性 けいれん出現,9/22より意識障害出現,9/26精査加療目的に て当院入院.入院時血圧160/92mmHg,諸検査より腎血管性 高血圧が疑われ,頭部MRIにて高血圧性脳症を認めた.入 院後,降圧療法行い入院39日目に経皮的腎血管形成術施 行.狭搾部位は2.3mmに拡張(残存狭搾率 8%)された.術後 血圧は安定し外来経過観察となったが術後 2 カ月で血圧再 上昇し再入院.血管造影にて右腎動脈の再狭窄認め再度経 皮的血管形成術を施行.拡張後の血管造影にて狭窄部位は 1.3mm(残存狭窄率35%)となったが,術当日夜間より血圧 上昇し術後 2 日目に血管造影施行.右腎動脈の完全閉塞を 認め内科的血圧コントロール不良の場合,右腎摘出の方針 となった.ACE阻害剤等による降圧療法開始後 2 日で血圧 コントロール良好となった.その後他院にて自家腎移植試 みるも右腎摘出となった.組織では線維筋性異形成と診 断,腎摘出後高血圧認めず当院外来通院中である.

 考察:今回の症例においてステント留置も考慮されるべ き治療であったが,経過からACE阻害剤による降圧療法が 効果的であった可能性があり,この症例における血管形成 術の適応について検討する余地があったと思われる.

 2.2002年 1 月から小流行した川崎病の検討 共立湖西病院小児科

田口 智英,西田 光宏

 緒言:当院では例年 7,8 例の川崎病を認めるが,今年 1

〜5 月まで11例経験した.今年 1 月から小流行した川崎病 について検討した.

 方法:対象は2002年 1〜5 月までに当院に入院加療した男

別刷請求先:

〒431-3192 静岡県浜松市半田山1-20-1 浜松医科大学小児科

岩島  覚

日 時:2002年 6 月22日(土)14:00〜17:00

場 所:アクトシティ浜松コングレスセンター44会議室 世話人:西田 光宏(共立湖西病院小児科)

児 7 例,女児 4 例.年齢は 3 カ月〜11歳,平均年齢1.6歳.

同胞 1 例,再発 1 例であった.

 結果:罹患時期は 1 月 4 例,2 月 3 例と 1,2 月に多く認 めた.6 例は診断基準を満たしたが,主要症状2/6が 1 例,

3/6が 2 例,4/6が 2 例と主要症状 4 以下が 5 例を占めた.

また原田のスコアが 3 点以下の例が 5 例とlow-risk群を多く 認めた.全例冠動脈障害は認めなかった.

 考察:当院における2002年 1〜5 月の川崎病の小流行につ いて検討した.不全型,原田のスコア 3 点以下のlow-risk群 を多く認めた.しかし不全型でも冠動脈障害が典型例とほ ぼ同頻度で存在するため,不全型の診断は重要であった.

川崎病の症状が一つでも存在し,他の疾患が考えにくけれ ば川崎病を疑い心エコーによる経過観察を行う必要があ る.

 3.低出生体重児(2,184g)の完全大血管転位症に対して Jatene手術を行った 1 例

聖隷浜松病院心臓血管外科

初音 俊樹,打田 俊司,小出 昌秋 同 小児循環器科

水上 愛弓,武田  紹

 在胎32週ごろよりIUGRあり37週2,184gにて出生.d- TGA,ASD,PDAの診断.口唇口蓋裂を合併していた.生 後 3 日BAS行い,生後24日体重2,365gにてJatene手術を行っ た.coronaryはShaher 7b.術後経過は良好であった.

 4.興味深い経過を示したWilliams症候群の 1 男児例 豊橋市民病院小児科

安國 真理,白谷 尚之,村田 浩章 長崎 理香

 症例は 6 歳男児,Williams症候群として 1 歳 4 カ月時よ り経過観察していたが,大動脈弁上および弁狭窄が著しく 進行し現在手術待機中である.Williams症候群においては,

乳児期に末梢性肺動脈狭窄が高度であっても加齢により軽 減することがあるが,大動脈弁上狭窄は加齢により進行す ることがあるため両者の経過を見極めた上で手術適応を決 める必要があると思われた.

 5.出生前診断したECD,DORV,subaortic VSD,PS

(infundibular+valvular)の 1 例 聖隷浜松病院小児循環器科

武田  紹,水上 愛弓,杉浦  弘  在胎35週に脳室拡大を指摘され当院紹介となった.産科

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平成15年 7 月 1 日 67

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の胎児エコーにてDandy-Walker  syndrome,口唇口蓋裂,

ECDと診断され小児科紹介となった.胎児心エコーで上記 と診断された.出生後における心エコーにてECD,DORV,

subaorti VSD,PS(infundibular + valvular)と診断した.今回は subaortic conusが小さく,50%ルール以外でのDORVの診断は 困難であった.児はその後の染色体検査で9p-tetrasomyと診 断され,心内修復の適応はないと判断された.

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