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〜参加児の検討〜

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Academic year: 2021

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一般口演 6 発達障がい①

座長:

岡 明 

東京大学医学部 小児科

山下裕史朗 

久留米大学医学部 小児科学講座

総合病院小児科における発達障がい児就学 前親子支援グループの取り組み(2)

〜参加児の検討〜

小柴 ゆかり、東 由佳、大嶽 由佳、橋本 直子、

梶 瑞佳、芦見 真知、中野 加奈子、太田 國隆

六甲アイランド甲南病院 小児科

O1-035

【はじめに】

六甲アイランド甲南病院小児科では、2011年度から就学前 の発達障がい児を対象に「おひさまくらぶ」を実施している。

「おひさまくらぶ」は5-6歳を対象に、就学に向けて子供たち の社会的スキルの向上を目的とし、1回1時間、月2回、全 10回、半年を1クールとし、前期と後期の年2クール行って いる。

【対象および方法】

2011年〜 2016年度に「おひさまくらぶ」に参加した34名に ついて、性別、紹介の有無、初診時の年齢、初診時の主訴、

診断、初診時の発達指数(Developmental quotient、以下 DQ)、当院での親子支援グループの参加期間、について検 討した。

【結果】

計6年間で参加した人数は34名(2011年度5名、2012年度5名、

2013年 度7名、2014年 度6名、2015年 度7名、2016年 度4名)

であった。男児が27名(79%)、女児が7名(21%)であった。

初診時、他院からの紹介や園から受診をすすめられた児が 13名(38%)、紹介なしの児が21名(62%)であった。

初診時の平均年齢は4.1歳で、主訴はことばの遅れが16名

(47%)と最も多く、集団生活でのトラブル・問題が12名

(35%)、落ち着きがないが3名(9%)、その他が3名であっ た。

初 診 時 の 診 断 は 自 閉 症 ス ペ ク ト ラ ム(Autism Spectrun Disorder、以下ASD)が31名(91%)、ASD+注意欠如・多 動性障害が2名、Aspergerが1名であった。初診時のDQは 69以下が2名(6%)、70 〜 84と85以上がそれぞれ16名(47%)

であった。おひさま参加期間は1クールのみが7名(21%)、

2クールが27名(79%)であった。また、おひさまくらぶ参 加前に当院でのいるか/くじらくらぶに参加していた児は 27名(79%)であった。

【まとめ】

当院での発達障がい児就学前親子支援グループ「おひさま くらぶ」参加児は男児が8割を占め、診断としてはASDの児 が9割と最も多かった。DQは70 〜 84と85以上が約半数ず つを占め、他機関の療育グループ支援を得られない児が多 かった。初診時の平均年齢は4.1歳で、当院で施行している、

いるか/くじらくらぶ経験児が約8割を占めていた。

神経発達症を持つ児への地域支援

〜ケース会議症例からの検討〜

西倉 紀子、澤井 ちひろ、阪上 由子、

小池 由香里、竹内 義博

滋賀医科大学 小児発達支援学講座

O1-036

【はじめに】

近年、神経発達症を持つ児への支援は、教育・保健・医 療・福祉・司法等さまざまな領域で展開されるようになっ た。ケース会議は多職種の関係者が情報を共有し、より良 い支援ができるよう行われる。本学小児発達支援学講座に 所属する医師が担当する児を対象として開催され、医師が 参加したケース会議について検討した。

【方法】

平成28年1-12月までの1年間に実施した25件のケース会議を 対象とした。児の診断および合併障害、医療的支援の内容、

家族背景、地域精神保健・福祉リソースとの連携等につい て検討した。

【結果】

対象児は延べ26名で年齢6-21歳(中央値11歳)男女比9:4で あった。要保護児童が半数にみられ、38%は子ども家庭相 談センターと連携していた。児の診断は半数が自閉スペク トラム症で、反応性愛着障害を35%、知的発達症を30%に 認めた。情緒的な二次障害である内在化障害(不安や抑う つ感等の精神症状、不登校)は85%に、行動上の二次障害 である外在化障害(攻撃性をもつ暴行・暴言や非行)は65%

に認めた。また、医療的な介入として薬物療法が65%に施 行されていた。家族要因として母子家庭や父から母への家 庭内暴力等が73%に、母を中心とした家族に神経発達症や その他精神疾患の合併を65%に認めた。ケース会議の参加 者は医療(医師、心理士)、教育(担任、コーディネーター)、

福祉(市町の発達障害支援室、放課後デイ、子ども家庭相 談室、子ども家庭相談センター)等が多く参加し、延べ人 数は156人、平均6.2人で開催された。検討事項は家庭での 養育困難、母子関係の問題、不登校を含め学校での不適応 や学習困難が主なものだった。

【考察】

神経発達症の特性(対人・行動・スキル習得等)の顕在化の ピーク時期には、発達特性の諸問題が適応困難として重層 化すると推測され、思春期時期でケース会議を必要とする 例が多くみられた。医療機関を受診しケース会議を必要 とした児は内的な怒りや葛藤から生じる極端な反抗、暴力、

反社会的行為といった行為上の問題や、不安、気分の落ち 込み、不登校等の情緒的問題を持つことが多かった。家族 の要因としても精神疾患の合併が多く認められ、親と子の 双方に支援が必要な症例が多く精神科と連携した包括的医 療が望まれる。問題が複雑化・深刻化した場合は家族全体 を支援する必要があり支援ネットワークの構築のために ケース会議は必要である。

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The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health Presented by Medical*Online

参照

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