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新 製 品 ・ 新 技 術

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KOBE STEEL ENGINEERING REPORTS

/Vol. 56 No. 1(Apr. 2006)

新 製 品 ・ 新 技 術

 ノートパソコン用光ディスクドライブや液晶パネルなど「軽 さ」が求められる電子機器のカバーやフレームに,表面に機能 を持たせたプレコートアルミニウム材が採用され,成長を続け ている。

 最近では,市販のメディアを使用した自作 CD,自作 DVD が 急速に増えており,これらの一部にはディスクにラベルシール を貼る場合も多く見受けられる。従って光ディスクドライブや ディスクオートチェンジャなど,光ディスクを挿入して使用す る電子機器では,機器内部でラベルシールの一部が剥がれて,

機器に付着するトラブルへの対策が必要となる場合がある。

 非粘着プレコートアルミニウム材「KS760」は,ラベルシー ルなどの粘着物が容易に付着しない表面特性を有しており,

2005 年 1 月から光ディスクを搭載する電子機器への搭載がスタ ートした。

特 徴

①ラベルシールの接着力が,当社従来材と比べて 15 分の 1 に低 減した(図 1)。また従来材のようにラベルシールの粘着層の 一部が表面に付着して残ることが無い。

②防汚性を有している。

③潤滑性に優れ,連続摺動性が求められる用途へ適用可能であ る。

④脱脂処理の不要な速乾性プレス油での連続成形が可能であ る。

⑤優れた耐食性,耐湿性,耐熱性を兼備える。

用途例

 光ディスク搭載機器のトップカバー,ピックアップカバー,

ディスクトレイなどに使用されている。

非粘着プレコートアルミニウム材「KS760」

服部伸郎

アルミ・銅カンパニー 真岡製造所 アルミ板研究部

 当社は,東京電力㈱福島第二原子力発電所に 1 〜 4 号機共用 補助ボイラ設備を 3 基納入した。既設の重油焚きボイラの更新 工事として,当社は設計・製作・現地工事・試運転まで一括受 注した。さらに,2004 年納入の 2 基についての定期検査を 2005 年 10 月に完了した。

 電気式ボイラは電極式と直接加熱式に大別できるが,当社が 納入したのは,レイアウトの自由度が高い電極式である。米国 Precision Boilers, INC 社から技術導入し,同社が基本設計とボ イラ主要部品製作を担当,当社がプラントの詳細設計,機器の 製作,現地工事,および試運転を行った(写真 1)。

蒸気発生の原理と仕様

 図 1にボイラの構造を示す。薬 品により導電率が調整された循環 水は,循環ポンプにより上部のノズ ルヘッダまで汲上げられ,多数のノ ズルから数本(図では 1 本のみ示 す)の電極に向けて,重力により ジェット水流となって流れ出る。

電極に約 14kV の高電圧を印加する ことにより,水流に発生するジュ

ール熱で 1 基当たり約 30t/h の蒸気が発生する。

 蒸気出力は,インバータで制御された循環ポンプにより,ジ ェット水流の本数を変化させて無段階で制御される。ボイラ缶 体の概略寸法は,直径 2,000mm ×高さ 6,000mm である。

特 徴

(1)構造がシンプルで信頼性が高い

ボイラ缶体内部に可動部を持たないシンプルな構造で,信 頼性,メンテナンス性に優れる。

(2)低負荷運転が可能

従来の重油焚きボイラでは,低負荷時に燃焼が不安定にな るため,消費量以上の蒸気を発生しなければならない場面 があった。一方,電気ボイラの場合は,出力 0t/h から低負 荷運転が可能であり,エネルギーの無駄がない。

(3)負荷変化追従性に優れる 原子炉起動・停止時などの急 激な負荷変化に十分対応で きる性能を有する。

(4)クリーンなボイラ

電気のみで蒸気を発生させ るため CO2が発生しない。

HVJ (High Voltage Jet) 型電極式補助ボイラ

中川昌紀

・塚原好訓

**

機械エンジニアリングカンパニー エンジニアリング事業部 エネルギー・原子力機器本部 高砂機器工場 **プロジェクト本部 営業部

図 1 ボイラ構造

  循環 

ポンプ  導水管  ノズル  ヘッダ 

電極  対向  電極  ノズル 

0.2

3

剥離強度 (N/

6

mm)

KS760 従来材 

サンプル 

(測定面) 

ラベルシール 

(6mm幅) 

3.0  2.5  2.0  1.5  1.0  0.5  0.0

図 1  ラベルシール剥離強度比較(左)と測定法(右)

(サンプル表面にラベルシールを貼り,引張試験機で図のよう に引張って剥離強度を求めた)

問合わせ先:機械エンジニアリングカンパニー エンジニアリング事業部 プロジェクト本部 営業部 原子力営業室 森本康裕

      TEL:(03)5739−6653 FAX:(03)5739−6978

問合わせ先:アルミ・銅カンパニー 真岡製造所 アルミ板研究部 表面機能材研究室 服部伸郎 

      TEL:(0285)84−4118 FAX:(0285)84−0677

写真 1 ボイラ設備全景

参照

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