自治会ガイドブック
— 加入促進編 —
西宮市 市民協働推進課
平成 25 年11 月
目 次
はじめに
1 加入促進の必要性
2 西宮市の自治会・町内会加入率
3 自治会・町内会に加入しない理由
4 自治会・町内会加入のメリット
5 西宮市内の自治会・町内会で行っている活動事例
6 加入促進の進め方
○ 加入呼びかけの心得
○ 加入呼びかけの事例
○ 相手の質問にきちんと答えましょう(Q&A)
7 資料
○ あいさつ状(加入のお誘い)
○ マンション等の建築事業主の皆様へ
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は じ め に
自治会・町内会等は、地域住民の自由意志と総意によって生まれた団体で、地 域でのふれあいの輪を広げ、お互いに助け合い、連帯意識を高めるためのさまざ まな活動を通じて、住みよい地域社会と豊かなまちづくりのために、大きな役割 を果たされています。近年では社会環境の変化に伴い、住民のライフスタイルや 価値観が多様化し、人と人とのつながりも多様化してきています。そのような時 代だからこそ、地域を基盤とした人と人のつながりの大切さが求められており、 自治会・町内会等の果たす役割は重要になっています。 「向こう三軒両隣、遠くの親戚より近くの他人」と昔からよく言われます。地 域の助け合いが見直されている昨今、自治会・町内会等は大変頼りになる存在と いえます。自分たちの地域を住みよい町にするためには、行政の一方的な働きか けだけではなく、住民と行政が意見を出し合い、協力し合い、それぞれの役割を 分担することによって、より良いまちづくりができます。 自治会などの地域自治団体は「参画と協働のまちづくり」を進めるための大切 なパートナーであると考えており、住民による自治会発足に向けた活動や加入促 進の取り組みに対し、市は相談やアドバイスをするなど積極的に対応してまいり ます。 こうしたことを積み重ね、市民と行政が一体となって、自治会の加入促進に取 り組み、人と人とがつながり、互いに助け合い、支えあう、心温かい地域コミュ ニティの一層の醸成に努めてまいります。 このたび、「自治会ガイドブック ー加入促進編—」を作成いたしました。加 入促進に取り組まれている皆様の一助になれば幸いです。− 2 − 自治会・町内会は、会員相互の親睦や福利向上を目的として、自主的に結成・運営されている 住民自治組織ですが、地域の皆さんが安全安心に暮らすためには、日ごろから一人ひとりが地域 に関心を持ち、住民同士がつながりを持つことが大切です。 阪神・淡路大震災や東日本大震災に見られるように、一旦、大きな災害が起きた場合には、地域住民 同士の助け合いにより、安否確認や、避難誘導、食料の確保、病人発生時の搬送等を住民自らが進んで 行いますが、日頃からの地域活動、自治会活動が活発な地域ほど、救出率も高かったと言われています。 近年、地球規模の気候変化に起因すると考えられる暴風雨や集中豪雨による河川の氾濫などの 風水害および土砂災害が多発しています。自治組織は、私たちの生活で最も身近な組織であり、 もしもの時に一番頼りになる存在です。日頃から、交流と親睦を通じて地域の「絆」や連帯意識 を高め、いざという時に地域の防災力を発揮できるよう、加入促進に対する取り組みが必要です。 下表は、阪神・淡路大震災時に生き埋めや閉じ込められた人の救助を誰が行ったかを表したも のです。 このように、いかに自助が重要か、いかに隣近所の共助が頼りになるかがわかっていただける と思います。阪神・淡路大震災以降、西宮市ではマンションが林立し、地域住民の価値観の多様 化や近隣関係の希薄化などにより、自治会・町内会活動に関心を持たない人が増えており、日常 の活動に苦労している自治会・町内会も少なくありません。 また、近年、自治会・町内会活動の課題の一つとして、役員の高齢化や、役員の1年交代など により、円滑な活動を継続することが困難になっている自治会等が増える傾向にあります。 自治会・町内会活動の衰退は、引いては地域コミュニティの弱体化や災害、環境保全などへの 対応力の低下を意味し、行政運営においても計り知れない影響が予想されます。そして、少子高 齢化の波は、自治会・町内会にも押し寄せており、子どもたちを健やかに育てていくこと、高齢 者が安心して暮らしていくために、みんなで声を掛け合い助け合っていくことは、自治会・町内 会自らで取り組む課題となっています。 平成25年7月現在、西宮市には、458の自治会・町内会があり、その加入率は、77.2%と 阪神間でも上位を占めていますが、毎年行っている地域自治団体調査では回答のない団体もあり、 実際には加入率が減少することも考えられます。特に、震災以降マンションが多数建てられたこと により、加入率の低下に頭を悩ましている自治会も多く見受けられます。加入率の低下は、自治会 活動の停滞を招き、引いては地域の活力低下につながることになります。その結果、いざという時 に地域が一体となって対応しなければならないような大災害や事件にも立ち向かえなくなってしま います。加入率の向上は自治会・町内会にとっては、その存在にもかかわる大きな課題となってい ます。 自治会・町内会に加入しない理由は、次のようなものが考えられます。 ① 自治会・町内会の活動を知らない (引っ越してきたばかり、住居には寝に帰るだけなど) ② 自治会・町内会に加入する必要がない (地域・行政からの伝言は掲示板・市政ニュースで知ることができる、短期間の居住なので 加入する必要がないなど) ③ 自治会・町内会活動に参加したくない (役員になるのが面倒、自治会活動に参加する煩わしさを感じたくないなど) ④ プライバシーを知られたくない (家族構成や職業などが知られてしまうなど) ⑤ 自治会費の負担が大きい (自治会費を払いたくないなど) ① 住民同士のコミュニケーションができ、親睦を深めることができる。 ② 行政に対し、自治会・町内会を通して住民の声を反映させる機会が増える。 ③ 自治会・町内会対象の補助金(地域自主管理集会施設)が受けられる。 ④ 地域で作成する情報誌やチラシなどが配布されるので、身近なイベント情報が入手できる。 ⑤ 会費を納めることにより、防犯灯の維持管理等地域の安全・防犯に貢献している。 ⑥ 道路・側溝・道路照明の改善など日常生活上の環境整備に係る問題等が自治会を通じて、的 確に要望できるので安全・安心なまちづくりにつなげていくことができる。 自治会・町内会では、主に夏祭り、盆踊り大会、防犯パトロール、グラウンドゴルフ大会、ク リスマス会、もちつき大会、親睦旅行、運動会、文化祭、年末警戒、資源ごみ回収、防災訓練、 町内清掃、自治会だよりの発行等いろいろな活動をされています。 それ以外にも、地域独自の活動をされていますので紹介します。
① 「町の現状や魅力をまとめた冊子」を配布
(津門川町福祉会) 津門川町福祉会では、町の紹介や新たに津門川町に住むよう になった人が知りたいと思うことを冊子にした「津門川町こん なとこ-津門川町まちづくり説明書-」を配布し、自治会への 参加を呼びかけています。冊子には、同町に引っ越してきた小 さい子供2人を持つ 4 人家族と福祉会会長さんや子ども会会長・ 班長さんも登場して、ごみ・資源ごみの出し方等引っ越し後す ぐに知りたいと思うことや、子育てに関する相談等を中心に、 問答方式で引っ越してきた人の気持ちになって書かれています ので、誰にでも読みやすくなっています。② 自治会のホームページ立ち上げ
(越木岩・上田自治会) 越木岩自治会や上田自治会では、独自で自治会のホームページやブログを開設し、自治会 活動の計画や報告、地域団体の紹介、暮らしの情報などを写真入で詳しく掲載しています。 ・越木岩自治会ホームページ http://kosikiiwajitikai.com/ ・上田自治会ブログ http://blog.goo.ne.jp/uedajitikai③ ご意見ポストの設置
(川添町自治会) 川添町自治会には、3基の掲示板がありますが、そのうち川添公園の北西角にある掲示 板には、JRの「きくぞうくん」にならって、情報提供・改善提案ポスト「かわぞうくん」 を右下に設けています。このポストの名前は子ども会で募集して名付けられ、名付け親の 表彰式、除幕式も行なわれました。ポスト設置により、多 くの会員から自由な意見や提案が聞けるところとなり、風 通しのよい自治会運営に繋げています。④ 「自治会会員全戸に警報ベルと赤色灯の取り付け」と「高齢者の社会参加を
促す事業」の実施
(清瀬台自治会) 自分たちの町は自分たちで守ろうと、清瀬 台自治会では“小地域安心安全ヒューマン ネットワークシステムづくり”に平成 15 年 度から取り組んでいます。会員全戸に警報ベ ルと赤色灯を取り付けて、いざというときに リモコン機を押せば音と光で知らせ、近隣の 住民が駆けつけるというものです。年 1 回 ベルの作動状況の確認を行うとともに、家族 全員の血液型、緊急連絡先等を記入した緊急 カードを玄関に備えてもらうことにより、高齢者家庭や家族の留守の時の救急搬送などに対応 できるようにしています。 また、平成 25 年度に同自治会が「高齢者の社会参加を促すICTコミュニティタウンモデル 実証事業」のモデルタウンとして総務省に採択されました。高齢者がICT( パソコンやインター ネットを利用する技術 ) を積極的に利活用して、住民間や関係者とのコミュニケーションを行い、 将来的には住民同士の安全確認や、社会参加に役立てることを目的にしています。具体的には、 タブレット端末機を使う講習会や、先駆的な活動をされている仙台市と遠隔学習を行うなど、 地域住民同士が教えあい、学びあいながら、多くの高齢会員が生き生きとこの事業に参加して います。 これ以外にも、今年 7 月実施の地域自治団体調査と併せてご回答いただいた「自治会等の活 動事例の情報提供」のなかに、次のような事例がありました。 ・トライやるウィークに中学生を自治会として受け入れ ・コミュニティコンサートの実施 ・住民の親睦を図るため映画会・茶話会の実施 ・愛犬の飼い方教室の実施 ・健康ウォーキングの実施 等など 自治会・町内会は、任意団体ですので、地域住民に加入を強制することはできません。しかし、 自治会・町内会に参加していれば、地域内の情報や行政からの情報提供により、防災、子育て、 高齢者支援、防犯・交通安全の確保など、地域における課題等への対応も容易になります。 自治会・町内会活動は、住民の相互理解が不可欠ですので、未加入世帯や新しく地域に住むこ とになった人に対しては、積極的に活動内容などの情報提供をすることも必要です。特に、自治会・ 町内会が実施している活動を詳しく説明(ごみステーションや防犯灯の維持管理)し、加入して もらうことが大切です。また、未加入者の中には単身赴任や学生、高齢者世帯といった様々な立 場の人がいます。このため、その立場に応じた形で、無理なく自治会・町内会と付き合っていけ るような制度(例えば会費や役職の軽減)を考え、加入しやすい環境を整えることも一つの方法 です。 本市では、転入届堤出の際に、加入を呼びかけるチラシを配布するほか、平成 25 年4月 1 日からは、「開発事業等におけるまちづくりに関する条例施行規則」を改正し、新たな住民を受 け入れる集合住宅等の建築事業主に対して、入居者へ自治会等の役割をお知らせし、加入につい て呼びかけることを義務付けています。○ 加入呼びかけの心得
自治会・町内会に加入していただくためには、訪問前に入念な準備をすることと、的確な加入 呼びかけを行うことが目的達成への近道です。以下のことを意識して、効果的な訪問を心がけま しょう。 ◆呼びかけの手順 ① 未加入世帯の把握、調査 ○住宅地図などを参考に未加入世帯の確認 ⇒アパート・マンションの場合は、オーナーや管理人の協力を得ま しょう。 ② 役員の共通認識、自治会・町内会の役割の再確認 ○訪問時には、相手側から質問されることもありますので、10 ページの『相手の質問にきち んと答えましょう 』を熟読するなどして、役員の共通認識として備えておきましょう。 ○呼びかけの熱意や誠意を育みましょう。 ○加入のメリットは?など想定される質問に答えられるようにしましょう。 (想定質問と回答例は 10 ~ 13 ページ) ③ 訪問時の説明資料等の用意 ○あいさつ(加入のお誘い)状(新規転入者向けは、14 ページに記載)・加入チラシ(市の 作成例をご利用ください)1 加入促進の必要性
○自治会・町内会総会資料を用意(規約、事業計画、予算、役員名簿、会費の領収書もしくは 預書等)⇒総会資料は難しいという印象を持たれるので、できるだけ分かりやすく説明をす ることを心がけましょう。 ④ 訪問の方法 【訪問人数】2 人程度 【訪問時期】 ・新規転入者には⇒居住開始後、間を置かずに訪問する ・既居住者には⇒年度初めやイベント等の開催に合わせて訪問する 【訪問時間帯】 ・相手の応対可能な時間帯を考慮する(夜はなるべく避けるよう心がけてください) 【携行品】 ・新規転入者には⇒あいさつ(加入のお誘い)状、加入チラシ、総会の資料、イベントの案 内やゴミ収集カレンダー等の資料 ・既居住者には⇒加入のパンフレット、総会の資料、イベントの案内等 【訪問】 ⑴初回訪問時⇒5分程度の簡単な説明にとどめる。 ⑵2回目訪問時⇒約1週間後。初回の訪問で加入を拒否された場合にも、訪問者を替えるな ど工夫して訪問する。 ◆アパート・マンション居住者の加入に向けてアパート・マンション等の居住者は自治会・町内会活動に無関心な人が多く、加入の呼びかけに 苦慮しているという声をよく耳にします。居住者への粘り強い呼びかけはもちろんですが、アパー トのオーナーや住宅管理業者に居住者の加入のための協力を依頼することも必要です。 また、活動に参加できなくても、居住者は会費を支払うことで、防犯灯維持費等の共益費用を 負担するなど、相互扶助のまちづくりに参画していることになり、自治会・町内会にとっても財 源確保につながります。 ① 短期居住の単身者にはどう勧めるか? 準会員や会費を減額する等の特例を設ける。 ※会費の特例について、規約または内規に明記します。なお、規約の変更には総会の議決が必 要です。 ② アパートのオーナー、住宅管理業者には何を協力してもらうか? アパートのオーナーや住宅管理業者に加入の必要性を理解していただき、次のような協力を お願いしましょう。 ⑴ アパートのオーナー自身の加入 アパートが地域にあることで、オーナー自身にも賛助会員として加入を依頼します。 ⑵ 住宅管理業者に直接交渉し、アパート単位での加入を依頼 学生アパート等には、防犯灯維持費等の共益費用を負担していることやごみ収集場所の管 理、清掃活動等を学生に理解してもらったうえで、会費をオーナーに一括して支払っていた だくなど、アパート単位での加入を依頼するのも一つの考え方です。学生以外の居住者には、 入居時にオーナーから自治会加入チラシを配布してもらい、自治会に加入してもらうようお 願いするのもよいでしょう。(新築の分譲集合住宅や賃貸住宅の場合は、市が建築事業主に、 入居者が自治会・町内会に加入するよう案内をお願いしています。) 会費だけ払えばよいのではなく、自分の意思で加入してもらい、積極的に行事にも参加し てもらえるよう、地域のつながりの重要さを熱意をもってお願いすることが大切です。 ③ アパートのオーナーが分からない場合は? アパートの運営や管理は全て住宅管理業者に依頼してオーナーは遠方に住んでいることがあ ります。この場合は、オーナーに協力依頼の文書を渡してもらうなど、住宅管理業者に協力を お願いすると良いと思います。 ※分譲マンションの場合、区分所有法第3条に基づき管理組合を設置し、建物の共有部分の管理 を行っています。また、管理組合を母体として町内会・自治会を結成している場合もあります。
○ 加入呼びかけの事例
ここでは、加入の呼びかけ例を掲載します。皆さんの地域の特性を生かした上で、事例を参考 にしてみてください。 ◆事例 1.新築戸建住宅への加入呼びかけ 下記の書類を入れた封筒を全戸配布します。 ・自治会・町内会の沿革、活動内容、児童を対象とした行事、 自治会・町内会の財政状況、役員氏名などを要約記載した資料 ・あいさつ状(加入のお誘い状)と加入チラシ ・自治会・町内会略図 ・規約 ・自治会・町内会事業のパンフレット 高齢化率が高い自治会・町内会にとって、常に子供の声が響く地域は明るく、新鮮で、将 来の夢を託す希望でもあります。長年住んできた会員と連帯感を持つためにも、子供たち を主体とした行事を、引き続き実施していく必要があります。 ◆事例 2.連携により転入者情報を早めにキャッチする。 昔は、転入者から自治会・町内会長さんのところへあいさつに来ましたが、今はそのよう な時代ではありません。待っているだけでは、自治会・町内会に加入してくれるということ がなくなりました。生き埋めや閉じ込められた際の救助
(出典) 日本火災学会(室崎益輝執筆部分):1995 年兵庫県南部地震における火災に関する調査報告書 誰 が 自力で 家族に 友人・隣人に 通行人に 救助隊に その他 % 34.9% 31.9% 28.1% 2.6% 1.7% 0.9% 自助・公助・共助の別 自助 66.8% 共助 30.7% 公助 1.7%− 3 − 自治会・町内会は、会員相互の親睦や福利向上を目的として、自主的に結成・運営されている 住民自治組織ですが、地域の皆さんが安全安心に暮らすためには、日ごろから一人ひとりが地域 に関心を持ち、住民同士がつながりを持つことが大切です。 阪神・淡路大震災や東日本大震災に見られるように、一旦、大きな災害が起きた場合には、地域住民 同士の助け合いにより、安否確認や、避難誘導、食料の確保、病人発生時の搬送等を住民自らが進んで 行いますが、日頃からの地域活動、自治会活動が活発な地域ほど、救出率も高かったと言われています。 近年、地球規模の気候変化に起因すると考えられる暴風雨や集中豪雨による河川の氾濫などの 風水害および土砂災害が多発しています。自治組織は、私たちの生活で最も身近な組織であり、 もしもの時に一番頼りになる存在です。日頃から、交流と親睦を通じて地域の「絆」や連帯意識 を高め、いざという時に地域の防災力を発揮できるよう、加入促進に対する取り組みが必要です。 下表は、阪神・淡路大震災時に生き埋めや閉じ込められた人の救助を誰が行ったかを表したも のです。 このように、いかに自助が重要か、いかに隣近所の共助が頼りになるかがわかっていただける と思います。阪神・淡路大震災以降、西宮市ではマンションが林立し、地域住民の価値観の多様 化や近隣関係の希薄化などにより、自治会・町内会活動に関心を持たない人が増えており、日常 の活動に苦労している自治会・町内会も少なくありません。 また、近年、自治会・町内会活動の課題の一つとして、役員の高齢化や、役員の1年交代など により、円滑な活動を継続することが困難になっている自治会等が増える傾向にあります。 自治会・町内会活動の衰退は、引いては地域コミュニティの弱体化や災害、環境保全などへの 対応力の低下を意味し、行政運営においても計り知れない影響が予想されます。そして、少子高 齢化の波は、自治会・町内会にも押し寄せており、子どもたちを健やかに育てていくこと、高齢 者が安心して暮らしていくために、みんなで声を掛け合い助け合っていくことは、自治会・町内 会自らで取り組む課題となっています。 平成25年7月現在、西宮市には、458の自治会・町内会があり、その加入率は、77.2%と 阪神間でも上位を占めていますが、毎年行っている地域自治団体調査では回答のない団体もあり、 実際には加入率が減少することも考えられます。特に、震災以降マンションが多数建てられたこと により、加入率の低下に頭を悩ましている自治会も多く見受けられます。加入率の低下は、自治会 活動の停滞を招き、引いては地域の活力低下につながることになります。その結果、いざという時 に地域が一体となって対応しなければならないような大災害や事件にも立ち向かえなくなってしま います。加入率の向上は自治会・町内会にとっては、その存在にもかかわる大きな課題となってい ます。 自治会・町内会に加入しない理由は、次のようなものが考えられます。 ① 自治会・町内会の活動を知らない (引っ越してきたばかり、住居には寝に帰るだけなど) ② 自治会・町内会に加入する必要がない (地域・行政からの伝言は掲示板・市政ニュースで知ることができる、短期間の居住なので 加入する必要がないなど) ③ 自治会・町内会活動に参加したくない (役員になるのが面倒、自治会活動に参加する煩わしさを感じたくないなど) ④ プライバシーを知られたくない (家族構成や職業などが知られてしまうなど) ⑤ 自治会費の負担が大きい (自治会費を払いたくないなど) ① 住民同士のコミュニケーションができ、親睦を深めることができる。 ② 行政に対し、自治会・町内会を通して住民の声を反映させる機会が増える。 ③ 自治会・町内会対象の補助金(地域自主管理集会施設)が受けられる。 ④ 地域で作成する情報誌やチラシなどが配布されるので、身近なイベント情報が入手できる。 ⑤ 会費を納めることにより、防犯灯の維持管理等地域の安全・防犯に貢献している。 ⑥ 道路・側溝・道路照明の改善など日常生活上の環境整備に係る問題等が自治会を通じて、的 確に要望できるので安全・安心なまちづくりにつなげていくことができる。 自治会・町内会では、主に夏祭り、盆踊り大会、防犯パトロール、グラウンドゴルフ大会、ク リスマス会、もちつき大会、親睦旅行、運動会、文化祭、年末警戒、資源ごみ回収、防災訓練、 町内清掃、自治会だよりの発行等いろいろな活動をされています。 それ以外にも、地域独自の活動をされていますので紹介します。
① 「町の現状や魅力をまとめた冊子」を配布
(津門川町福祉会) 津門川町福祉会では、町の紹介や新たに津門川町に住むよう になった人が知りたいと思うことを冊子にした「津門川町こん なとこ-津門川町まちづくり説明書-」を配布し、自治会への 参加を呼びかけています。冊子には、同町に引っ越してきた小 さい子供2人を持つ 4 人家族と福祉会会長さんや子ども会会長・ 班長さんも登場して、ごみ・資源ごみの出し方等引っ越し後す ぐに知りたいと思うことや、子育てに関する相談等を中心に、 問答方式で引っ越してきた人の気持ちになって書かれています ので、誰にでも読みやすくなっています。② 自治会のホームページ立ち上げ
(越木岩・上田自治会) 越木岩自治会や上田自治会では、独自で自治会のホームページやブログを開設し、自治会 活動の計画や報告、地域団体の紹介、暮らしの情報などを写真入で詳しく掲載しています。 ・越木岩自治会ホームページ http://kosikiiwajitikai.com/ ・上田自治会ブログ http://blog.goo.ne.jp/uedajitikai③ ご意見ポストの設置
(川添町自治会) 川添町自治会には、3基の掲示板がありますが、そのうち川添公園の北西角にある掲示 板には、JRの「きくぞうくん」にならって、情報提供・改善提案ポスト「かわぞうくん」 を右下に設けています。このポストの名前は子ども会で募集して名付けられ、名付け親の 表彰式、除幕式も行なわれました。ポスト設置により、多 くの会員から自由な意見や提案が聞けるところとなり、風 通しのよい自治会運営に繋げています。④ 「自治会会員全戸に警報ベルと赤色灯の取り付け」と「高齢者の社会参加を
促す事業」の実施
(清瀬台自治会) 自分たちの町は自分たちで守ろうと、清瀬 台自治会では“小地域安心安全ヒューマン ネットワークシステムづくり”に平成 15 年 度から取り組んでいます。会員全戸に警報ベ ルと赤色灯を取り付けて、いざというときに リモコン機を押せば音と光で知らせ、近隣の 住民が駆けつけるというものです。年 1 回 ベルの作動状況の確認を行うとともに、家族 全員の血液型、緊急連絡先等を記入した緊急 カードを玄関に備えてもらうことにより、高齢者家庭や家族の留守の時の救急搬送などに対応 できるようにしています。 また、平成 25 年度に同自治会が「高齢者の社会参加を促すICTコミュニティタウンモデル 実証事業」のモデルタウンとして総務省に採択されました。高齢者がICT( パソコンやインター ネットを利用する技術 ) を積極的に利活用して、住民間や関係者とのコミュニケーションを行い、 将来的には住民同士の安全確認や、社会参加に役立てることを目的にしています。具体的には、 タブレット端末機を使う講習会や、先駆的な活動をされている仙台市と遠隔学習を行うなど、 地域住民同士が教えあい、学びあいながら、多くの高齢会員が生き生きとこの事業に参加して います。 これ以外にも、今年 7 月実施の地域自治団体調査と併せてご回答いただいた「自治会等の活 動事例の情報提供」のなかに、次のような事例がありました。 ・トライやるウィークに中学生を自治会として受け入れ ・コミュニティコンサートの実施 ・住民の親睦を図るため映画会・茶話会の実施 ・愛犬の飼い方教室の実施 ・健康ウォーキングの実施 等など 自治会・町内会は、任意団体ですので、地域住民に加入を強制することはできません。しかし、 自治会・町内会に参加していれば、地域内の情報や行政からの情報提供により、防災、子育て、 高齢者支援、防犯・交通安全の確保など、地域における課題等への対応も容易になります。 自治会・町内会活動は、住民の相互理解が不可欠ですので、未加入世帯や新しく地域に住むこ とになった人に対しては、積極的に活動内容などの情報提供をすることも必要です。特に、自治会・ 町内会が実施している活動を詳しく説明(ごみステーションや防犯灯の維持管理)し、加入して もらうことが大切です。また、未加入者の中には単身赴任や学生、高齢者世帯といった様々な立 場の人がいます。このため、その立場に応じた形で、無理なく自治会・町内会と付き合っていけ るような制度(例えば会費や役職の軽減)を考え、加入しやすい環境を整えることも一つの方法 です。 本市では、転入届堤出の際に、加入を呼びかけるチラシを配布するほか、平成 25 年4月 1 日からは、「開発事業等におけるまちづくりに関する条例施行規則」を改正し、新たな住民を受 け入れる集合住宅等の建築事業主に対して、入居者へ自治会等の役割をお知らせし、加入につい て呼びかけることを義務付けています。○ 加入呼びかけの心得
自治会・町内会に加入していただくためには、訪問前に入念な準備をすることと、的確な加入 呼びかけを行うことが目的達成への近道です。以下のことを意識して、効果的な訪問を心がけま しょう。 ◆呼びかけの手順 ① 未加入世帯の把握、調査 ○住宅地図などを参考に未加入世帯の確認 ⇒アパート・マンションの場合は、オーナーや管理人の協力を得ま しょう。 ② 役員の共通認識、自治会・町内会の役割の再確認 ○訪問時には、相手側から質問されることもありますので、10 ページの『相手の質問にきち んと答えましょう 』を熟読するなどして、役員の共通認識として備えておきましょう。 ○呼びかけの熱意や誠意を育みましょう。 ○加入のメリットは?など想定される質問に答えられるようにしましょう。 (想定質問と回答例は 10 ~ 13 ページ) ③ 訪問時の説明資料等の用意 ○あいさつ(加入のお誘い)状(新規転入者向けは、14 ページに記載)・加入チラシ(市の 作成例をご利用ください)2 西宮市の自治会・町内会加入率
3 自治会・町内会に加入しない理由
4 自治会・町内会加入のメリット
○自治会・町内会総会資料を用意(規約、事業計画、予算、役員名簿、会費の領収書もしくは 預書等)⇒総会資料は難しいという印象を持たれるので、できるだけ分かりやすく説明をす ることを心がけましょう。 ④ 訪問の方法 【訪問人数】2 人程度 【訪問時期】 ・新規転入者には⇒居住開始後、間を置かずに訪問する ・既居住者には⇒年度初めやイベント等の開催に合わせて訪問する 【訪問時間帯】 ・相手の応対可能な時間帯を考慮する(夜はなるべく避けるよう心がけてください) 【携行品】 ・新規転入者には⇒あいさつ(加入のお誘い)状、加入チラシ、総会の資料、イベントの案 内やゴミ収集カレンダー等の資料 ・既居住者には⇒加入のパンフレット、総会の資料、イベントの案内等 【訪問】 ⑴初回訪問時⇒5分程度の簡単な説明にとどめる。 ⑵2回目訪問時⇒約1週間後。初回の訪問で加入を拒否された場合にも、訪問者を替えるな ど工夫して訪問する。 ◆アパート・マンション居住者の加入に向けてアパート・マンション等の居住者は自治会・町内会活動に無関心な人が多く、加入の呼びかけに 苦慮しているという声をよく耳にします。居住者への粘り強い呼びかけはもちろんですが、アパー トのオーナーや住宅管理業者に居住者の加入のための協力を依頼することも必要です。 また、活動に参加できなくても、居住者は会費を支払うことで、防犯灯維持費等の共益費用を 負担するなど、相互扶助のまちづくりに参画していることになり、自治会・町内会にとっても財 源確保につながります。 ① 短期居住の単身者にはどう勧めるか? 準会員や会費を減額する等の特例を設ける。 ※会費の特例について、規約または内規に明記します。なお、規約の変更には総会の議決が必 要です。 ② アパートのオーナー、住宅管理業者には何を協力してもらうか? アパートのオーナーや住宅管理業者に加入の必要性を理解していただき、次のような協力を お願いしましょう。 ⑴ アパートのオーナー自身の加入 アパートが地域にあることで、オーナー自身にも賛助会員として加入を依頼します。 ⑵ 住宅管理業者に直接交渉し、アパート単位での加入を依頼 学生アパート等には、防犯灯維持費等の共益費用を負担していることやごみ収集場所の管 理、清掃活動等を学生に理解してもらったうえで、会費をオーナーに一括して支払っていた だくなど、アパート単位での加入を依頼するのも一つの考え方です。学生以外の居住者には、 入居時にオーナーから自治会加入チラシを配布してもらい、自治会に加入してもらうようお 願いするのもよいでしょう。(新築の分譲集合住宅や賃貸住宅の場合は、市が建築事業主に、 入居者が自治会・町内会に加入するよう案内をお願いしています。) 会費だけ払えばよいのではなく、自分の意思で加入してもらい、積極的に行事にも参加し てもらえるよう、地域のつながりの重要さを熱意をもってお願いすることが大切です。 ③ アパートのオーナーが分からない場合は? アパートの運営や管理は全て住宅管理業者に依頼してオーナーは遠方に住んでいることがあ ります。この場合は、オーナーに協力依頼の文書を渡してもらうなど、住宅管理業者に協力を お願いすると良いと思います。 ※分譲マンションの場合、区分所有法第3条に基づき管理組合を設置し、建物の共有部分の管理 を行っています。また、管理組合を母体として町内会・自治会を結成している場合もあります。
○ 加入呼びかけの事例
ここでは、加入の呼びかけ例を掲載します。皆さんの地域の特性を生かした上で、事例を参考 にしてみてください。 ◆事例 1.新築戸建住宅への加入呼びかけ 下記の書類を入れた封筒を全戸配布します。 ・自治会・町内会の沿革、活動内容、児童を対象とした行事、 自治会・町内会の財政状況、役員氏名などを要約記載した資料 ・あいさつ状(加入のお誘い状)と加入チラシ ・自治会・町内会略図 ・規約 ・自治会・町内会事業のパンフレット 高齢化率が高い自治会・町内会にとって、常に子供の声が響く地域は明るく、新鮮で、将 来の夢を託す希望でもあります。長年住んできた会員と連帯感を持つためにも、子供たち を主体とした行事を、引き続き実施していく必要があります。 ◆事例 2.連携により転入者情報を早めにキャッチする。 昔は、転入者から自治会・町内会長さんのところへあいさつに来ましたが、今はそのよう な時代ではありません。待っているだけでは、自治会・町内会に加入してくれるということ がなくなりました。− 4 − 自治会・町内会は、会員相互の親睦や福利向上を目的として、自主的に結成・運営されている 住民自治組織ですが、地域の皆さんが安全安心に暮らすためには、日ごろから一人ひとりが地域 に関心を持ち、住民同士がつながりを持つことが大切です。 阪神・淡路大震災や東日本大震災に見られるように、一旦、大きな災害が起きた場合には、地域住民 同士の助け合いにより、安否確認や、避難誘導、食料の確保、病人発生時の搬送等を住民自らが進んで 行いますが、日頃からの地域活動、自治会活動が活発な地域ほど、救出率も高かったと言われています。 近年、地球規模の気候変化に起因すると考えられる暴風雨や集中豪雨による河川の氾濫などの 風水害および土砂災害が多発しています。自治組織は、私たちの生活で最も身近な組織であり、 もしもの時に一番頼りになる存在です。日頃から、交流と親睦を通じて地域の「絆」や連帯意識 を高め、いざという時に地域の防災力を発揮できるよう、加入促進に対する取り組みが必要です。 下表は、阪神・淡路大震災時に生き埋めや閉じ込められた人の救助を誰が行ったかを表したも のです。 このように、いかに自助が重要か、いかに隣近所の共助が頼りになるかがわかっていただける と思います。阪神・淡路大震災以降、西宮市ではマンションが林立し、地域住民の価値観の多様 化や近隣関係の希薄化などにより、自治会・町内会活動に関心を持たない人が増えており、日常 の活動に苦労している自治会・町内会も少なくありません。 また、近年、自治会・町内会活動の課題の一つとして、役員の高齢化や、役員の1年交代など により、円滑な活動を継続することが困難になっている自治会等が増える傾向にあります。 自治会・町内会活動の衰退は、引いては地域コミュニティの弱体化や災害、環境保全などへの 対応力の低下を意味し、行政運営においても計り知れない影響が予想されます。そして、少子高 齢化の波は、自治会・町内会にも押し寄せており、子どもたちを健やかに育てていくこと、高齢 者が安心して暮らしていくために、みんなで声を掛け合い助け合っていくことは、自治会・町内 会自らで取り組む課題となっています。 平成25年7月現在、西宮市には、458の自治会・町内会があり、その加入率は、77.2%と 阪神間でも上位を占めていますが、毎年行っている地域自治団体調査では回答のない団体もあり、 実際には加入率が減少することも考えられます。特に、震災以降マンションが多数建てられたこと により、加入率の低下に頭を悩ましている自治会も多く見受けられます。加入率の低下は、自治会 活動の停滞を招き、引いては地域の活力低下につながることになります。その結果、いざという時 に地域が一体となって対応しなければならないような大災害や事件にも立ち向かえなくなってしま います。加入率の向上は自治会・町内会にとっては、その存在にもかかわる大きな課題となってい ます。 自治会・町内会に加入しない理由は、次のようなものが考えられます。 ① 自治会・町内会の活動を知らない (引っ越してきたばかり、住居には寝に帰るだけなど) ② 自治会・町内会に加入する必要がない (地域・行政からの伝言は掲示板・市政ニュースで知ることができる、短期間の居住なので 加入する必要がないなど) ③ 自治会・町内会活動に参加したくない (役員になるのが面倒、自治会活動に参加する煩わしさを感じたくないなど) ④ プライバシーを知られたくない (家族構成や職業などが知られてしまうなど) ⑤ 自治会費の負担が大きい (自治会費を払いたくないなど) ① 住民同士のコミュニケーションができ、親睦を深めることができる。 ② 行政に対し、自治会・町内会を通して住民の声を反映させる機会が増える。 ③ 自治会・町内会対象の補助金(地域自主管理集会施設)が受けられる。 ④ 地域で作成する情報誌やチラシなどが配布されるので、身近なイベント情報が入手できる。 ⑤ 会費を納めることにより、防犯灯の維持管理等地域の安全・防犯に貢献している。 ⑥ 道路・側溝・道路照明の改善など日常生活上の環境整備に係る問題等が自治会を通じて、的 確に要望できるので安全・安心なまちづくりにつなげていくことができる。 自治会・町内会では、主に夏祭り、盆踊り大会、防犯パトロール、グラウンドゴルフ大会、ク リスマス会、もちつき大会、親睦旅行、運動会、文化祭、年末警戒、資源ごみ回収、防災訓練、 町内清掃、自治会だよりの発行等いろいろな活動をされています。 それ以外にも、地域独自の活動をされていますので紹介します。
① 「町の現状や魅力をまとめた冊子」を配布
(津門川町福祉会) 津門川町福祉会では、町の紹介や新たに津門川町に住むよう になった人が知りたいと思うことを冊子にした「津門川町こん なとこ-津門川町まちづくり説明書-」を配布し、自治会への 参加を呼びかけています。冊子には、同町に引っ越してきた小 さい子供2人を持つ 4 人家族と福祉会会長さんや子ども会会長・ 班長さんも登場して、ごみ・資源ごみの出し方等引っ越し後す ぐに知りたいと思うことや、子育てに関する相談等を中心に、 問答方式で引っ越してきた人の気持ちになって書かれています ので、誰にでも読みやすくなっています。② 自治会のホームページ立ち上げ
(越木岩・上田自治会) 越木岩自治会や上田自治会では、独自で自治会のホームページやブログを開設し、自治会 活動の計画や報告、地域団体の紹介、暮らしの情報などを写真入で詳しく掲載しています。 ・越木岩自治会ホームページ http://kosikiiwajitikai.com/ ・上田自治会ブログ http://blog.goo.ne.jp/uedajitikai③ ご意見ポストの設置
(川添町自治会) 川添町自治会には、3基の掲示板がありますが、そのうち川添公園の北西角にある掲示 板には、JRの「きくぞうくん」にならって、情報提供・改善提案ポスト「かわぞうくん」 を右下に設けています。このポストの名前は子ども会で募集して名付けられ、名付け親の 表彰式、除幕式も行なわれました。ポスト設置により、多 くの会員から自由な意見や提案が聞けるところとなり、風 通しのよい自治会運営に繋げています。④ 「自治会会員全戸に警報ベルと赤色灯の取り付け」と「高齢者の社会参加を
促す事業」の実施
(清瀬台自治会) 自分たちの町は自分たちで守ろうと、清瀬 台自治会では“小地域安心安全ヒューマン ネットワークシステムづくり”に平成 15 年 度から取り組んでいます。会員全戸に警報ベ ルと赤色灯を取り付けて、いざというときに リモコン機を押せば音と光で知らせ、近隣の 住民が駆けつけるというものです。年 1 回 ベルの作動状況の確認を行うとともに、家族 全員の血液型、緊急連絡先等を記入した緊急 カードを玄関に備えてもらうことにより、高齢者家庭や家族の留守の時の救急搬送などに対応 できるようにしています。 また、平成 25 年度に同自治会が「高齢者の社会参加を促すICTコミュニティタウンモデル 実証事業」のモデルタウンとして総務省に採択されました。高齢者がICT( パソコンやインター ネットを利用する技術 ) を積極的に利活用して、住民間や関係者とのコミュニケーションを行い、 将来的には住民同士の安全確認や、社会参加に役立てることを目的にしています。具体的には、 タブレット端末機を使う講習会や、先駆的な活動をされている仙台市と遠隔学習を行うなど、 地域住民同士が教えあい、学びあいながら、多くの高齢会員が生き生きとこの事業に参加して います。 これ以外にも、今年 7 月実施の地域自治団体調査と併せてご回答いただいた「自治会等の活 動事例の情報提供」のなかに、次のような事例がありました。 ・トライやるウィークに中学生を自治会として受け入れ ・コミュニティコンサートの実施 ・住民の親睦を図るため映画会・茶話会の実施 ・愛犬の飼い方教室の実施 ・健康ウォーキングの実施 等など 自治会・町内会は、任意団体ですので、地域住民に加入を強制することはできません。しかし、 自治会・町内会に参加していれば、地域内の情報や行政からの情報提供により、防災、子育て、 高齢者支援、防犯・交通安全の確保など、地域における課題等への対応も容易になります。 自治会・町内会活動は、住民の相互理解が不可欠ですので、未加入世帯や新しく地域に住むこ とになった人に対しては、積極的に活動内容などの情報提供をすることも必要です。特に、自治会・ 町内会が実施している活動を詳しく説明(ごみステーションや防犯灯の維持管理)し、加入して もらうことが大切です。また、未加入者の中には単身赴任や学生、高齢者世帯といった様々な立 場の人がいます。このため、その立場に応じた形で、無理なく自治会・町内会と付き合っていけ るような制度(例えば会費や役職の軽減)を考え、加入しやすい環境を整えることも一つの方法 です。 本市では、転入届堤出の際に、加入を呼びかけるチラシを配布するほか、平成 25 年4月 1 日からは、「開発事業等におけるまちづくりに関する条例施行規則」を改正し、新たな住民を受 け入れる集合住宅等の建築事業主に対して、入居者へ自治会等の役割をお知らせし、加入につい て呼びかけることを義務付けています。○ 加入呼びかけの心得
自治会・町内会に加入していただくためには、訪問前に入念な準備をすることと、的確な加入 呼びかけを行うことが目的達成への近道です。以下のことを意識して、効果的な訪問を心がけま しょう。 ◆呼びかけの手順 ① 未加入世帯の把握、調査 ○住宅地図などを参考に未加入世帯の確認 ⇒アパート・マンションの場合は、オーナーや管理人の協力を得ま しょう。 ② 役員の共通認識、自治会・町内会の役割の再確認 ○訪問時には、相手側から質問されることもありますので、10 ページの『相手の質問にきち んと答えましょう 』を熟読するなどして、役員の共通認識として備えておきましょう。 ○呼びかけの熱意や誠意を育みましょう。 ○加入のメリットは?など想定される質問に答えられるようにしましょう。 (想定質問と回答例は 10 ~ 13 ページ) ③ 訪問時の説明資料等の用意 ○あいさつ(加入のお誘い)状(新規転入者向けは、14 ページに記載)・加入チラシ(市の 作成例をご利用ください)5 西宮市内の自治会・町内会で行っている活動事例
○自治会・町内会総会資料を用意(規約、事業計画、予算、役員名簿、会費の領収書もしくは 預書等)⇒総会資料は難しいという印象を持たれるので、できるだけ分かりやすく説明をす ることを心がけましょう。 ④ 訪問の方法 【訪問人数】2 人程度 【訪問時期】 ・新規転入者には⇒居住開始後、間を置かずに訪問する ・既居住者には⇒年度初めやイベント等の開催に合わせて訪問する 【訪問時間帯】 ・相手の応対可能な時間帯を考慮する(夜はなるべく避けるよう心がけてください) 【携行品】 ・新規転入者には⇒あいさつ(加入のお誘い)状、加入チラシ、総会の資料、イベントの案 内やゴミ収集カレンダー等の資料 ・既居住者には⇒加入のパンフレット、総会の資料、イベントの案内等 【訪問】 ⑴初回訪問時⇒5分程度の簡単な説明にとどめる。 ⑵2回目訪問時⇒約1週間後。初回の訪問で加入を拒否された場合にも、訪問者を替えるな ど工夫して訪問する。 ◆アパート・マンション居住者の加入に向けてアパート・マンション等の居住者は自治会・町内会活動に無関心な人が多く、加入の呼びかけに 苦慮しているという声をよく耳にします。居住者への粘り強い呼びかけはもちろんですが、アパー トのオーナーや住宅管理業者に居住者の加入のための協力を依頼することも必要です。 また、活動に参加できなくても、居住者は会費を支払うことで、防犯灯維持費等の共益費用を 負担するなど、相互扶助のまちづくりに参画していることになり、自治会・町内会にとっても財 源確保につながります。 ① 短期居住の単身者にはどう勧めるか? 準会員や会費を減額する等の特例を設ける。 ※会費の特例について、規約または内規に明記します。なお、規約の変更には総会の議決が必 要です。 ② アパートのオーナー、住宅管理業者には何を協力してもらうか? アパートのオーナーや住宅管理業者に加入の必要性を理解していただき、次のような協力を お願いしましょう。 ⑴ アパートのオーナー自身の加入 アパートが地域にあることで、オーナー自身にも賛助会員として加入を依頼します。 ⑵ 住宅管理業者に直接交渉し、アパート単位での加入を依頼 学生アパート等には、防犯灯維持費等の共益費用を負担していることやごみ収集場所の管 理、清掃活動等を学生に理解してもらったうえで、会費をオーナーに一括して支払っていた だくなど、アパート単位での加入を依頼するのも一つの考え方です。学生以外の居住者には、 入居時にオーナーから自治会加入チラシを配布してもらい、自治会に加入してもらうようお 願いするのもよいでしょう。(新築の分譲集合住宅や賃貸住宅の場合は、市が建築事業主に、 入居者が自治会・町内会に加入するよう案内をお願いしています。) 会費だけ払えばよいのではなく、自分の意思で加入してもらい、積極的に行事にも参加し てもらえるよう、地域のつながりの重要さを熱意をもってお願いすることが大切です。 ③ アパートのオーナーが分からない場合は? アパートの運営や管理は全て住宅管理業者に依頼してオーナーは遠方に住んでいることがあ ります。この場合は、オーナーに協力依頼の文書を渡してもらうなど、住宅管理業者に協力を お願いすると良いと思います。 ※分譲マンションの場合、区分所有法第3条に基づき管理組合を設置し、建物の共有部分の管理 を行っています。また、管理組合を母体として町内会・自治会を結成している場合もあります。
○ 加入呼びかけの事例
ここでは、加入の呼びかけ例を掲載します。皆さんの地域の特性を生かした上で、事例を参考 にしてみてください。 ◆事例 1.新築戸建住宅への加入呼びかけ 下記の書類を入れた封筒を全戸配布します。 ・自治会・町内会の沿革、活動内容、児童を対象とした行事、 自治会・町内会の財政状況、役員氏名などを要約記載した資料 ・あいさつ状(加入のお誘い状)と加入チラシ ・自治会・町内会略図 ・規約 ・自治会・町内会事業のパンフレット 高齢化率が高い自治会・町内会にとって、常に子供の声が響く地域は明るく、新鮮で、将 来の夢を託す希望でもあります。長年住んできた会員と連帯感を持つためにも、子供たち を主体とした行事を、引き続き実施していく必要があります。 ◆事例 2.連携により転入者情報を早めにキャッチする。 昔は、転入者から自治会・町内会長さんのところへあいさつに来ましたが、今はそのよう な時代ではありません。待っているだけでは、自治会・町内会に加入してくれるということ がなくなりました。− 5 − 自治会・町内会は、会員相互の親睦や福利向上を目的として、自主的に結成・運営されている 住民自治組織ですが、地域の皆さんが安全安心に暮らすためには、日ごろから一人ひとりが地域 に関心を持ち、住民同士がつながりを持つことが大切です。 阪神・淡路大震災や東日本大震災に見られるように、一旦、大きな災害が起きた場合には、地域住民 同士の助け合いにより、安否確認や、避難誘導、食料の確保、病人発生時の搬送等を住民自らが進んで 行いますが、日頃からの地域活動、自治会活動が活発な地域ほど、救出率も高かったと言われています。 近年、地球規模の気候変化に起因すると考えられる暴風雨や集中豪雨による河川の氾濫などの 風水害および土砂災害が多発しています。自治組織は、私たちの生活で最も身近な組織であり、 もしもの時に一番頼りになる存在です。日頃から、交流と親睦を通じて地域の「絆」や連帯意識 を高め、いざという時に地域の防災力を発揮できるよう、加入促進に対する取り組みが必要です。 下表は、阪神・淡路大震災時に生き埋めや閉じ込められた人の救助を誰が行ったかを表したも のです。 このように、いかに自助が重要か、いかに隣近所の共助が頼りになるかがわかっていただける と思います。阪神・淡路大震災以降、西宮市ではマンションが林立し、地域住民の価値観の多様 化や近隣関係の希薄化などにより、自治会・町内会活動に関心を持たない人が増えており、日常 の活動に苦労している自治会・町内会も少なくありません。 また、近年、自治会・町内会活動の課題の一つとして、役員の高齢化や、役員の1年交代など により、円滑な活動を継続することが困難になっている自治会等が増える傾向にあります。 自治会・町内会活動の衰退は、引いては地域コミュニティの弱体化や災害、環境保全などへの 対応力の低下を意味し、行政運営においても計り知れない影響が予想されます。そして、少子高 齢化の波は、自治会・町内会にも押し寄せており、子どもたちを健やかに育てていくこと、高齢 者が安心して暮らしていくために、みんなで声を掛け合い助け合っていくことは、自治会・町内 会自らで取り組む課題となっています。 平成25年7月現在、西宮市には、458の自治会・町内会があり、その加入率は、77.2%と 阪神間でも上位を占めていますが、毎年行っている地域自治団体調査では回答のない団体もあり、 実際には加入率が減少することも考えられます。特に、震災以降マンションが多数建てられたこと により、加入率の低下に頭を悩ましている自治会も多く見受けられます。加入率の低下は、自治会 活動の停滞を招き、引いては地域の活力低下につながることになります。その結果、いざという時 に地域が一体となって対応しなければならないような大災害や事件にも立ち向かえなくなってしま います。加入率の向上は自治会・町内会にとっては、その存在にもかかわる大きな課題となってい ます。 自治会・町内会に加入しない理由は、次のようなものが考えられます。 ① 自治会・町内会の活動を知らない (引っ越してきたばかり、住居には寝に帰るだけなど) ② 自治会・町内会に加入する必要がない (地域・行政からの伝言は掲示板・市政ニュースで知ることができる、短期間の居住なので 加入する必要がないなど) ③ 自治会・町内会活動に参加したくない (役員になるのが面倒、自治会活動に参加する煩わしさを感じたくないなど) ④ プライバシーを知られたくない (家族構成や職業などが知られてしまうなど) ⑤ 自治会費の負担が大きい (自治会費を払いたくないなど) ① 住民同士のコミュニケーションができ、親睦を深めることができる。 ② 行政に対し、自治会・町内会を通して住民の声を反映させる機会が増える。 ③ 自治会・町内会対象の補助金(地域自主管理集会施設)が受けられる。 ④ 地域で作成する情報誌やチラシなどが配布されるので、身近なイベント情報が入手できる。 ⑤ 会費を納めることにより、防犯灯の維持管理等地域の安全・防犯に貢献している。 ⑥ 道路・側溝・道路照明の改善など日常生活上の環境整備に係る問題等が自治会を通じて、的 確に要望できるので安全・安心なまちづくりにつなげていくことができる。 自治会・町内会では、主に夏祭り、盆踊り大会、防犯パトロール、グラウンドゴルフ大会、ク リスマス会、もちつき大会、親睦旅行、運動会、文化祭、年末警戒、資源ごみ回収、防災訓練、 町内清掃、自治会だよりの発行等いろいろな活動をされています。 それ以外にも、地域独自の活動をされていますので紹介します。