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ニュース フラッシュ No カザフスタン :Polymetal 社 2020 年にはカザフスタ 豪 :Evolution Mining 社 過去最大の産金量ンにおける金採掘量を 13tに拡大へ 豪 :Rio Tinto 社債の買入償還により負債を削減 キルギス :Altynken 社 T

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Academic year: 2021

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カザフスタン:Polymetal 社、2020 年にはカザフスタ ンにおける金採掘量を 13tに拡大へ

キルギス:Altynken 社、Taldy-Bulak Levoberezhny 鉱 山の金抽出プラント操業開始へ [アフリカ] 南ア:鉱業憲章改正案を開示、鉱業界の反発を受けて、 協議期間延長も [オセアニア] 豪:BHP Billiton、WA 州 Pilbara における鉄鉱石生産 量の予測を引き下げ 豪:Rio Tinto、自動運転列車の運行開始の遅延で 2017 年の鉄鉱石の生産量予測を引き下げ 豪:金属鉱業部門への海外からの投資額は半減: 2014/15 年度

豪:Scandium International 社、NSW 州 Nyngan スカン ジウム鉱床の DFS 結果を発表

豪:BC Iron 社、Nullagine 鉄鉱石鉱山の権益売却を示 唆

豪:Iluka Resources 社、2016 年 1~3 月のミネラルサ ンドによる収益が前年同期よりも減少

豪:Rio Tinto、QLD 州 Weipa ボーキサイト鉱山の従業 員 41 名を解雇 豪:Evolution Mining 社、過去最大の産金量 豪:Rio Tinto、社債の買入償還により負債を削減 豪:South32 社、負債を削減し、手持ちの資金はプラス に 豪:OZ Minerals 社、銅、金の生産は通年での目標に沿 うペース [アジア]

インドネシア:Eramet 社の Weda Bay ニッケルプロジ ェクトにおける株式保有率が増加 インドネシア:インドネシア政府、Freeport Indonesia の株式売却金額を 630mUS$と算定 フィリピン:Nickel Asia 社の 2016 年度ニッケル出荷 量は前年度と同レベル フィリピン:Lepanto 銅鉱山が再開の準備 中国:北方希土は、白雲鄂博希土国家重点実験室の 設立に 5,000 万元を追加投資 中国:レアアース等戦略的重要鉱産地の備蓄を強める 中国:広晟有色、2016 年第 1 四半期欠損額は 7,000 万 元に達する見込み 中国:2016 年 1~2 月の亜鉛精鉱輸入上位 5 位の企業は ともに製錬企業 中国:辰州鉱業、金製錬・100t 高度加工プロジェクト に関する共同投資契約を締結 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― チリ:Escondida 銅鉱山、2015 年 7 月~2016 年 3 月生産実績は前年同期比 20%減 2016 年 4 月 20 日付け BHP Billiton の第 3 四半期業績報告(2015 年 7 月~2016 年 3 月)による と、Escondida 銅鉱山の銅生産量は、前年同期比 20%減となる 71.1 万 t であった。鉱石品位が 28% 低下したにもかかわらず、採掘量の増大などにより生産量の減少は緩和された。2016 年度第 3 四半 期(2016 年 1~3 月)についてみると、選鉱用水供給状況が改善したことから鉱石処理量が増加し、 生産量は前期比 18%増となった。 フル操業への移行を 2016 年 6 月に予定している OGP1 プロジェクト新選鉱場のランプアップは順 調であり、2016 年会計年度の生産目標には変更なく、94 万 t とされる。バイオリーチパッド拡張 プロジェクトが計画通り 2016 年度第 3 四半期中に完成したことから、現在進行中のプロジェクト としては Escondida 水供給プロジェクト(2017 年完成予定)のみとなる。

Pampa Norte(Spence 銅鉱山および Cerro Colorado 銅鉱山)の生産量は前年同期比 3%減となる 18.6 万 t であった。Spence 銅鉱山硫化鉱開発プロジェクト(名称:Growth Option プロジェクト、 銅生産量:20 万 t/年、操業年数:50 年以上)は現在 FS 中である。

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3 チリ:El Teniente 銅鉱山、豪雨の影響で一時操業を停止 2016 年 4 月 19 日および 20 日付けメディア報道によると、El Teniente 銅鉱山は、豪雨の影響か ら 4 月 16 日夜から操業を停止している。被害があったのは、鉱石輸送システム、鉱山へのアクセ ス道路、選鉱等プラントへの水供給システム、電力供給システムなど。El Teniente 新規レベルプ ロジェクトは今回の豪雨により大きな影響を受けなった模様。遅くても、4 月 21 日に操業を再開で きるものの、生産が完全に回復するには今後 7 カ間程度が必要となる見込み。少なくとも 4 千 t の 銅生産量減となり、損失額は 45~47 百万 US$に上ると予想される。 (2016 年 4 月 21 日 サンティアゴ 山本邦仁)

チリ・アルゼンチン:Barrick Gold 社、Pascua Lama 金銀プロジェクトの縮小を検討中

2016 年 4 月 20 日付けメディア報道によると、Barrick Gold 社は、Pascua Lama 金銀プロジェク トの規模を縮小する計画策定を検討しており、これには、チリ側のみでの操業や計画縮小後の事業 売却の可能性も含まれる模様。同プロジェクトは 2013 年に建設工事を中断して以降、施設の維持 や環境認可条件を満たすための対策等が実施されている。

これらに要する経費として Barrick Gold 社は、当初年間約 2 億 US$の支出を行ってきたが、2015 年 9 月、Pascua Lama プロジェクトを一時(2~5 年)停止する計画を策定し、この計画実施により、 支出額は現在年間 9 千万 US$となっている。 (2016 年 4 月 21 日 サンティアゴ 山本邦仁) チリ:Andina 銅鉱山、豪雨の影響で尾鉱の一部が漏えい 2016 年 4 月 21 日付けメディア報道によると、豪雨の影響により、Andina 銅鉱山 Ovejeria 尾鉱 ダムから尾鉱の一部が漏えいした。鉱山では豪雨に対する予防的措置として 4 月 15 日に操業を中 断。その後、4 月 17 日に操業を再開したところ、土砂崩れにより破損した輸送パイプから尾鉱が漏 えいしたもの。人為的ミスが原因とされている。 (2016 年 4 月 22 日 サンティアゴ 山本邦仁) ブラジル:Vale、2016 年第 1 四半期の鉄鉱石生産量は 77.5 百万 t 2016 年 4 月 20 日付け Vale の発表によると、2016 年第 1 四半期の鉄鉱石生産量は、前年同期比 0.2%増の 77.5 百万 t であった。第 1 四半期生産量としては過去最高となった。最大の Carajas 鉄 鉱石鉱山の生産量は、前年同期比 17.7%増の 32.4 百万 t であった。年間生産量は生産目標の再下 限レベルとなる 340~350 百万 t を見込むとしている。 ブラジルにおける銅鉱山の生産量は 63,400t(前年同期比 1.6%増)で、内訳は、Sossego 銅鉱山: 22,300t(同 17.6%減)、Salobo 銅鉱山:41,100t(同 16.4%増)。Sossego 鉱山では実収率が向 上したが、品位の低下が大きく影響した。Salobo 鉱山では 2016 年 3 月にこれまでの最高となる月 間銅生産量 14,100t を達成した。フル操業への移行は 2016 年下半期とされる。 Onça Puma ニッケル鉱山の生産量は、焙焼炉の不具合により、前年同期比 8.8%減の 5,600t とな った。 (2016 年 4 月 22 日 サンティアゴ 山本邦仁)

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ブラジル:Anglo American のニオブ―リン酸塩事業売却先、Vale ほか数社が最終候補に

2016 年 4 月 22 日付けメディア報道によると、Anglo American が売却準備を進めているブラジル のニオブ―リン酸塩事業の売却先候補として、Vale-Mosaic 社(米国)グループ、Eurochem グルー プ、X2 Resources 社(英国)、South32 社(豪州)が最終候補として含まれる模様。また、Vale は投資ファンド Apollo 社(米国)の協力を得て、購入資金として 15 億 US$を調達したと伝えられ ている。

Anglo American は、ブラジルにおいて、ニオブ―リン酸塩事業のほか、Barro Alto ニッケル鉱 山などの非コア鉱業資産売却の準備を進めており、これら事業の売却を通じて最大 40 億 US$の収入 を得たい考えとされる。

(2016 年 4 月 25 日 サンティアゴ 山本邦仁)

ペルー:Volcan 社、Chancay 港湾開発事業に参入

2016 年 4 月 18 日付け地元紙によると、Volcan 社(本社:ペルー)は、子会社 Administradora de Puertos 社を通じて、Lima 北部の町 Chancay で多目的港湾開発プロジェクトの操業や融資に係る事 前調査を実施する Terminal Portuarios Chancay 社の権益 100%を買収した。

同社は、プロジェクトを次のフェーズへと進めるため、戦略的パートナーや事業に関心のある投資 家の模索をスタートした。本プロジェクトの推定投資額は 1,600 百万 US$で、Lima 最寄りの Callao 港 と競争可能な規模の港湾が整備される見通しとなっており、10 の埠頭が建設されるほか、穀類や鉱産 物のコンテナ船の出入りが可能となる計画である。さらに同地では、別途 1,200 百万 US$を投資した物 流センターの建設も計画されている。 (2016 年 4 月 22 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:2015 年、鉱業活動地域で高い経済成長 2016 年 4 月 18 日付け地元紙によると、ペルー経済研究所(IPE)は、ペルー全国で 2015 年に最 も経済成長率の高かった上位 8 州のうち、7 州が鉱業活動地域であることを明らかにした。 本調査は、正規・インフォーマル双方の経済活動を含めたもので、2015 年に最も高い経済活動指標 (経済成長率)を達成したのは Madre de Dios 州(25.1%)で、2 位 Apurímac 州(12.2%)、3 位 Junín 州(12.0%)、4 位 Huánuco 州(11.8%)、5 位 Cusco 州(7.5%)、6 位 Tacna 州(7.1%)、7 位 Ancash 州(6.7%)、8 位 Pasco 州(5.8%)と続いており、上位 8 州では Huánuco 州を除く全ての州が鉱業活 動の盛んな地域だった。特に上位 3 州は金生産量の増加の寄与が大きかったとみられ、Madre de Dios 州では 2015 年の金生産量は前年の 58.3%増、農産物資産が 16.3%増となり、経済活動指標は 25.1% 増となったが、同州における金生産の大部分はインフォーマル操業に由来している。

また、同研究所は、Apurímac 州の Las Bambas プロジェクトや Anama プロジェクト、Cusco 州の Constancia プロジェクト、Junín 州の Toromocho プロジェクト等が、これらの州の経済をけん引し たとしたほか、2016 年は Las Bambas プロジェクトにより、Apurímac 州が全国で最も高い経済成長 を遂げるとの見通しを示した。一方、2015 年の鉱産物生産が前年を-6.5%下回った Huancavelica 州の経済活動指標は-3.1%となり、7 年ぶりのマイナス成長を記録した。

さらに同研究所は、鉱業活動地域において、経済が成長しているにもかかわらず、大統領選で は反鉱業的な立候補者への支持が集まっていることに関して、地方行政が能率的に機能していな いために、地域住民は Canon 税還付やロイヤルティなど、鉱業による恩恵を実感できていないとの

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5 見方を示した。 (2016 年 4 月 22 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:2016 年 1~2 月の金輸出額、前年比 20%増加 2016 年 4 月 21 日付け地元紙がペルー鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)発表を引用する形で報じ たところによれば、2016 年 1~2 月における金の輸出額は 1,005 百万 US$となり、2015 年同期(835 百万 US$)と比べ 20.3%増加した。また、2011 年から 2015 年までの金の輸出額は 41,553 百万 US$に のぼり、同期間の鉱産物輸出額総計 116,837 百万 US$の 36%を占めた。 年ごとの金輸出額推移をみると、2011 年 10,104 百万 US$、2012 年 9,594 百万 US$、2013 年 8,536 百万 US$、2014 年 6,729 百万 US$、2015 年 6,590 百万 US$と、金属価格の下落と金生産量の停滞に 伴い、長期的には低落傾向が続いてきた。2015 年の金輸出額 6,590 百万 US$は、同年の鉱産物輸出 額 18,832 百万 US$の 35%、ペルーの総輸出額 34,157 百万 US$の 19%に相当する。 (2016 年 4 月 22 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:Hochschild 社、2016 年第 1 四半期の銀相当生産量は前年同期比 79%増 2016 年 4 月 20 日付け地元紙によると、Hochschild Mining 社(本社:リマ、ロンドンベース) が、2016 年第 1 四半期の生産実績を発表した。 アルゼンチンの鉱山を含む 2016 年第 1 四半期の銀相当生産量は 7.4 百万 oz(約 230t、銀 3.7 百 万 oz(約 115t)+金 51,100oz(約 1.6t))で、前年同期の銀相当量 4.2 百万 oz(約 131t)に比 べ、79%増加した。増産は、Inmaculada 金銀鉱山(Ayacucho 州)での生産が、銀回収率の改善と 採掘金品位の向上により、金 34,000oz(約 1.1t)、銀 974,000oz(約 30.3t)となったことに起因 するところが大きい。

Arcata 鉱山(Arequipa 州)の同期銀相当生産量は 1.7 百万 oz(約 53t、銀 1.2 百万 oz(約 37t) +金 4,700oz(約 146 ㎏))で、前年同期の銀相当額 1.5 百万 oz(約 47t)に比べ、12%増加した。 Pallancata 鉱山(Ayacucho 州)の同期銀相当生産量は 814 千 oz(約 25t)と、新しい切羽への移 行期間のため、前年同期に比べ約 30%近く減産した。同社は雨季明けを待ち、2016 年第 2 四半期 に今期のブラウンフィールド探鉱を再開する。Arcata 鉱山では、鉱量追加を目指し 7,000m のボー リング、Pallancata 鉱山でも 5,500m のボーリングと地表地質調査を計画している。 (2016 年 4 月 22 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:Volcan 社、2016 年第 1 四半期の生産量は、おおむね前年同期比増 2016 年 4 月 20 日付け地元紙によると、Volcan 社(本社:リマ)が、2016 年第 1 四半期の生産実 績を発表した。 2016 年第 1 四半期の亜鉛生産量は 71.4 千 t で、前年同期の 67.3 千 t に比べ 6.1%増加した。同 じく鉛生産量は 15.1 千 t で、前年同期の 14.3 千 t に比べ 5.6%増加した。同じく銅生産量は 1.2 千 t で、前年同期の 1.1 千 t に比べ 17.0%増加した。同じく金生産量は 1.5 千 oz(約 47 ㎏)で、 前年同期の 0.8 千 oz(約 25 ㎏)に比べ 91%増加した。 一方、同期の銀生産量は 5.8 百万 oz(約 180t)で、前年同期の 5.9 百万 t(約 183t)に比べ 2.6% 減少した。IIgnacio Rosado 同社 CEO は、目標通りの生産量だったと語っている。

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6 ペルー:鉱山探査に対する新環境規制が 2016 年 7 月に準備される見込み 2016 年 4 月 20 日付け地元紙によると、エネルギー鉱山省 Shinno 鉱山副大臣が、4 月 19 日、ペ ルー鉱業エンジニア学会の機関施設設立記念総会に参加した際、鉱山探査に対する新環境規制が 7 月に準備される見込みであることを明らかにした。副大臣の発言によると、ほぼ完成しているが、 環境省のレビューを待って最終版となる見込みである。 別の地元紙による、2016 年 3 月 30 日の Shinno 副大臣へのインタビューによれば、この環境規制 は、すべての新規探査、特に初期ステージに対するもので、2016 年 6 月までに準備される見込み であるとされていた。 (2016 年 4 月 22 日 リマ 迫田昌敏) グアテマラ:加 Goldcorp 社、Marlin 金・銀鉱山の落石事故により鉱山労働者が死亡 2016 年 4 月 17 日付け業界紙等によると、加 Goldcorp 社(本社:バンクーバー)は、グアテマラ に保有する Marlin 金・銀鉱山の坑内において落石事故が発生し鉱山労働者 1 名が死亡した旨を明 らかにした。 同社によると、現在同鉱山の操業を停止し、関係当局とともに事故原因の究明に努めている。 なお、同鉱山の 2015 年における金生産量は 5.2t であった。 (2016 年 4 月 21 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:経済省鉱業調整官、鉱業税制改正を支持 2016 年 4 月 18 日付け業界紙等によると、メキシコ鉱業関係当局の実質トップである Mario Cantú 経済省鉱業調整官は、鉱業企業を苦境に陥れている現行の鉱業税制の改正を支持する旨を明らかに した。 同調整官によると、2013 年 10 月にメキシコ議会で可決、承認された鉱業関係税制を含む一般税 制改革により、翌 2014 年 1 月に施行された探鉱費の税額控除に関し、当該税額控除では年間僅か 10%しか控除の対象にならない。このため、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)が政府に対し年間 100% の税額控除を要望しているところ、今般本要望を支持した。 一方、年間 100%の税額控除は、現在大蔵公債省で検討されているオプションとは異なるもので ある。 (2016 年 4 月 21 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:2015 年メキシコ金生産量が対前年比増、しかし国別金生産量ランキングは順位を下げる 2016 年 4 月 18 日付け業界紙等によると、Gold Fields Mineral Services 社(GFMS 社)が発行し た Gold Survey 2016 において、2015 年におけるメキシコの金生産量は対前年比 5.8%増加したも のの、国別金生産量ランキングでは前年の第 8 位から第 9 位へと順位を下げた旨が報告された。 同社によると、2015 年におけるメキシコの金生産量は、Fresnillo 社が保有する Herradura 金・ 銀鉱山の新規操業開始や、加 Goldcorp 社が保有する Peñasquito 多金属鉱山の対前年比 53%の大幅 増産により、前年の 117.8t から 5.8%増加し 124.6t となったが、前年第 9 位のインドネシアの金 生産量が前年の 116.4t から 134.3t へと 15.4%の大幅増加により、両国の順位が逆転した。 なお、2015 年における企業別金生産量ランキングは、第 1 位が加 Barrick Gold 社の 190.3t、第 2 位が米 Newwmont Mining 社の 156.6t、以下、南ア AngloGold Ashanti 社の 122.8t、加 Goldcorp

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7 社の 107.8t と続き、それぞれ前年から順位の変動はなかった。 (2016 年 4 月 25 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:国税庁及び全国鉄鋼産業会議所は不公正貿易に立ち向かう 2016 年 4 月 18 日付け業界紙等によると、メキシコ国税庁(SAT)は、全国鉄鋼産業会議所 (CANACERO)とともにメキシコ鉄鋼業界が被る不公正貿易に対抗するため、政府と鉄鋼業界との間 で新たなワーキンググループを設置した旨を明らかにした。 SAT によると、CANACERO との間でパートナーシップを合意し、不公正貿易の防止及び早期発見、 並びに、外国貿易におけるフェアな条件を策定することを目的としたワーキンググループを設置 した。本パートナーシップにより、SAT としては、外国貿易問題における不正行為を排除する機会 と、これら不正行為によるリスクを特定するため、鉄鋼業界とともに協力することとなる。具体 的には、不正行為の過小評価、不正な三角貿易や税関手続きの悪用等不正行為を排除するため、 政府と鉄鋼業界とが参加する恒久的なワーキンググループを設置、運営する。 また、相殺関税及び分野別規制措置の導入可能性、輸入動向の分析等商慣習上問題となる点を 検討し、現行のマキラドーラ、国内製品に対する輸出サービス、保税倉庫の認可、関税制度等に 関する戦略的な財政見直しを実施するための共同声明を発表することが可能となる。 (2016 年 4 月 25 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:最近の銀市況高騰により一時停止中の銀プロジェクトの再開が予感される 2016 年 4 月 21 日付け業界紙等によると、銀市況が本日(4 月 21 日)11 か月振りに 17US$/oz を 超えるまで回復する等最近の銀市況高騰により、直近数年においてメキシコ国内で金属市況下 落・低迷の影響で一時停止していた銀プロジェクトが再開する可能性が見えてきた。 ロンドン市場における銀市況の推移としては、本年 1 月に 13.58US$/oz で開始した後、本日(4 月 21 日)17.32US$/oz にまで、実に 29%の回復となった。 鉱業企業としては、プロジェクト再開に必要となる投資判断をするに際し、銀市況を含め幾つ かの点について安定性を確認する必要があるものの、銀プロジェクトの再開の兆しが予感される。 再開の可能性が見える主なプロジェクトの概況は、以下のとおり。 ◯San Felipe 多金属プロジェクト

加 Santacruz Silver 社(本社:バンクーバー)が Sonora 州に保有。予備的経済性評価(PEA) を終了した 3 か月後の 2014 年 12 月に、金属市況の下落・低迷により一時停止を決定。しかしな がら、底堅い経済状況及び初期投資額が 36.3 百万 US$と控えめであることから、プロジェクト 再開の可能性を示している。なお、PEA によると、同プロジェクトの内部収益率(IRR)は、銀市 況が 19.91US$/oz で 37.7%、17.92US$/oz で 25.5%、15.93US$/oz で 12.1%であることから、 17US$/oz で経済的に実施可能と推測できる。

◯El Gallo 金・銀プロジェクト

加 McEwen Mining 社(本社:トロント)が Sinaloa 州に保有。2014 年に金属市況の下落・低迷に より一時停止。初期投資額を当初計画の 130 百万 US$から 20 百万 US$へと大幅に削減するととも に、冶金工程の見直しを実施。同社によると、17US$/oz で実施可能と推測。

◯La Preciosa 金・銀プロジェクト

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り一時停止。プレ FS によると、銀が 22US$/oz、金が 1,350US$/oz で IRR が 10%、初期投資額は 当初計画から 12%削減の 307 百万 US$。同社によると、20~22US$/oz で活動可能との見通しを示 す。

◯Pitarilla 多金属プロジェクト

加 Silver Standard Resources 社(本社:バンクーバー)が Durango 州に保有。2012 年の FS で は、銀市況を 25US$/oz で IRR を 12.8%と評価し、30US$/oz にまで上昇すると見通したが、著し く現状との乖離が見られた。また、初期投資額 741 百万 US$は、現在の厳しい資金調達環境では 非常にチャレンジングな課題である。当初計画では大規模な露天掘りにより、当初 15 年間での 銀生産量 467t/年を計画したが、現在は高品位鉱床に焦点を絞った小規模な坑内掘を検討中。 (2016 年 4 月 25 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:Jalisco 州において新規鉱業プロジェクトに進展の兆し 2016 年 4 月 25 日付け業界紙等によると、加 Endeavour Silver 社(本社:バンクーバー)及び加 Agnico Eagle Mines 社(本社:トロント)は、Jalisco 州においてそれぞれ保有する新規鉱業プロ ジェクトに関し、今後開発に向けて動き出す見通しをそれぞれ明らかにした。

Endeavour Silver 社が保有する Terronera 銀・金プロジェクトに関しては、2015 年末時点にお ける概測資源量が銀換算で 1,051t に加え、予測資源量が 342t であったが、本年中に 7 百万 US$を 投資し探鉱を行い、更なる資源量の上積みを期待する。同社によると、昨年の予備的経済性評価結 果(PEA)において税引後内部収益率(IRR)が 20%、操業開始後 10 年間で粗鉱処理量 1 千 t/日、 銀換算生産量 93.3t/年と見通した。その上で、新たな探鉱により現在の資源量に最大 50%までの 上積みを期待することで、粗鉱処理量 1,500~2,000t/日、銀換算生産量 186.6t/年を目指す。 一方、Agnico Eagle Mines 社が保有する El Barqueño 多金属プロジェクトに関しては、メキシコ で 4 番目の規模の金鉱山となることを目指し、昨年 17 百万 US$を投資し探鉱を実施したが、本年も 13 百万 US$を探鉱に投資する計画である。これまでの探鉱により、既に予測資源量として金 19t を 確定している。 (2016 年 4 月 28 日 メキシコ 縄田俊之) ドミニカ共和国:加 GoldQuest Mining 社、新たな鉱業権を獲得 2016 年 4 月 15 日付け業界紙等によると、加 GoldQuest Mining 社(本社:バンクーバー)は、ド ミニカ共和国に保有する Romero 多金属プロジェクトの南約 5 ㎞に位置する La Tachuela プロジェ クトに関し、新たに鉱業権を獲得した旨を発表した。 同社によると、同プロジェクトは、Romero 多金属プロジェクトの延長線上に位置し、同社が保有 する Tireo プロパティの一角をなすものであり、有望な金鉱床を有している。現在物理探査を実施 しており、当該物理探査が終了後、ボーリング調査のためのターゲティングに移行する計画である。 (2016 年 4 月 21 日 メキシコ 縄田俊之) ドミニカ共和国:エネルギー鉱山省、Falcondo ニッケル鉱山からのフェロニッケル出荷停止を命じる 2016 年 4 月 19 日付け業界紙等によると、ドミニカ共和国政府は、Americano Nickel Limited(ANL) がドミニカ共和国に保有し Falconbridge Dominicana 社が操業管理する Falcondo 鉱山からのフェ ロニッケルの出荷停止を命じた。

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9 同省によると、ANL は同鉱山を運営するための許認可について用件を満たしていないため、同鉱 山からのフェロニッケル出荷停止を命じた。 なお、同鉱山は、Glencore が 2013 年に買収以降、ニッケル市況の下落・低迷を理由に一時閉鎖 に踏み切り、現在まで操業停止の状態が続いているが、ANL が 2015 年 8 月に Glencore から買収し た後、同年 11 月に 2016 年半ばには同鉱山の操業再開を発表した経緯を有する。 (2016 年 4 月 21 日 メキシコ 縄田俊之)

ドミニカ共和国:Americano Nickel Limited が Falcondo ニッケル鉱山の出荷停止解除を目指す 2016 年 4 月 22 日付け業界紙等によると、Americano Nickel Limited(ANL)は、ドミニカ共和国 に保有し Falconbridge Dominicana 社が操業管理する Falcondo 鉱山に関し、先頃ドミニカ共和国 政府が ANL に対し同鉱山からのフェロニッケルの出荷停止を命じたことを受け、当該出荷停止解除 を目指すべく関係省庁への然るべき対応を実施した。 この背景として、つい先日、エネルギー鉱山省が ANL に対し、同鉱山を運営するための許認可に ついて用件を満たしていないとの理由により、同鉱山からのフェロニッケル出荷停止を命じた経緯 を有する。 ANL によると、当該出荷停止解除に向け、同省に対し関係法令を満足する必要な書類を提出した。 一方、同省によると、ANL が提出した書類を審査し、関係法令を満足するものであれば、直ちに出 荷停止を解除する意向を示した。 (2016 年 4 月 28 日 メキシコ 縄田俊之) ドミニカ共和国:Las Lagunas 金・銀鉱山の処理能力向上プロジェクト、2019 年半ばに完了 2016 年 4 月 27 日付け業界紙等によると、豪 PanTerra Gold 社(本社:ボーラル) は、ドミニカ 共和国に保有する Las Lagunas 金・銀鉱山の処理能力向上プロジェクトに関し、2019 年半ばには工 事が完了する旨を明らかにした。 同社によると、本プロジェクトにおいて、年間 10 万 t の貴金属の難処理鉱を処理する能力を有 するプラントを建設する。当該プラントでは、50g/t の金の濃縮により、年間約 3~4t の金生産を 見込む。 (2016 年 4 月 28 日 メキシコ 縄田俊之)

ホンジュラス:加 Aura Minerals 社の Sun Andres 金鉱山が再び抗議活動の影響により操業一時停止 2016 年 4 月 22 日付け業界紙等によると、加 Aura Minerals 社(本社:トロント)は、ホンジュ ラスに保有する Sun Andres 金鉱山に関し、抗議活動を行う地元住民約 20 人が同鉱山敷地内に侵入 し実力行使により操業を妨害したため、同鉱山の操業を一時停止した旨を明らかにした。 同社によると、現状が解決するまでの間、直接雇用及び間接雇用あわせて約 1 千人の雇用が中断 することとなる。一方、同社は、今回の騒動を引き起こした者の見解は必ずしも地元住民の総意で はなく、また、平和的に現状を解決すべく全ての関係者と協力する旨を表明した。 なお、同鉱山に関しては、地元住民による抗議活動が施設等に対する破壊行為に及んだため、鉱 山労働者の安全確保の観点から同鉱山の操業を 2015 年 11 月中旬から一時停止したが、その後、関 係者との間で平和的解決に至ったことから同年 12 月中旬に操業を再開した経緯を有する。 (2016 年 4 月 28 日 メキシコ 縄田俊之)

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英国:Anglo American、2016 年 Q1 生産量を発表、2016 年生産見通しに変更なし

Anglo American は 2016 年 4 月 21 日付で 2016 年 Q1 生産量を発表し、2016 年の生産見通しにつ いて予定通り変更がないことを発表した。

2016 年の同社の Q1 生産量は、白金は前年同期比 4%増の 56.7 万 oz で、Amandelbult 鉱山、 Mogalakwane 鉱山及び Unki 鉱山からの増産が Rustenburg 鉱山の減産を一部相殺する形となった。 白金の 2016 年生産見通しは、230 万 oz から 240 万 oz としている。 銅の 2016 年 Q1 生産量は前年同期比 15%減の 146.5 千 t で、鉱石の低品位化が減産に影響したと するも、2016 年生産見通しは 60 万から 63 万 t と変更がないとした。 ニッケルについては、伯 Barrro Alto プロジェクトが生産能力に達し、前年同期比 67%増の 11.2 千 t、2016 年生産量は 4.5~4.7 万 t としている。 (2016 年 4 月 22 日 ロンドン 竹下聡美) ポルトガル:INSG のニッケル需給予測、2016 年に供給不足幅が 48.7 千 t に拡大 2016 年 4 月 25 日から 26 日にかけて、ポルトガル・リスボンで国際ニッケル研究会(INSG)が開 催され、加盟国政府及び産業界から約 60 名が参加し、ニッケル市場動向について議論が交わされ た。統計委員会では、ニッケルの 2015 年の実績見込み及び 2016 年の需給予測が協議され、ニッケ ル需給バランスについて、2015 年 10 月秋季会合において推計した 2015 年の供給過剰幅 48.9 千 t を 92.8 千 t に拡大し、2016 年には供給不足に転じるとして、供給不足幅についても前回予測値の 22.8 千 t から 48.7 千 t に拡大修正した。 サプライサイドについて、ニッケル鉱山生産量は、2015 年は前年比 0.1%増の 2,182.5 千 t、2016 年は前年比 4.1%減の 2,092.8 千 t、一次ニッケル生産量は、2015 年は前年比 0.3%減の 1,982.8 千 t、2016 年は前年比 3.5%減の 1,913.3 千 t と見通した。インドネシアで NPI 生産が伸びると予 測する一方で、世界最大の NPI 生産国である中国が、ニッケル価格の低迷及びフィリピンからの鉱 石調達不足により減産することが影響した。 デマンドサイドについて、一次ニッケル消費量は、2015 年は前年比 0.8%増の 1,890 千 t、2016 年は前年比 3.9%増の 1,962.1 千 t と予測した。中国のステンレス鋼生産が 2005 年から 2014 年ま での年平均成長率 21%から 2015 年には前年比 0.6%減まで落ち込み、ステンレス鋼消費を牽引す る中国の減速が大きく響くものの、航空産業向け及びバッテリー需要が堅調に推移すると予測した。 (2016 年 4 月 27 日 ロンドン 竹下聡美) ロシア:Taimyrsky 鉱山、富鉱採掘拡大へ

2016 年 4 月 14 日付け地元報道等によると、Taimyrsky 鉱山(Norilsk Nickel 社北極圏支社傘下) で第 3 フェーズ施設が操業を開始した。採掘量は富鉱 50 万 t/年となる。新施設の操業開始により、 深層部の換気、第 7 換気立坑(VS-7)のスキップホイストによる岩石引き上げ、ケージでの人員・ 貨物の昇降が可能になった。投資額は 45 億ルーブル以上である。 第 3 フェーズ施設には、地上の建物・施設(換気装置、昇降装置(ケージ、スキップ)、管理・ 生活施設、消火用水槽、貨物・歩行用通路、給送タンク、立坑櫓)、ダクト・排水管を備えた立坑 VS-7、深度 1,300~1,400m にある地下インフラ、坑内採鉱場、送鉱斜坑、発電機用変電設備、ポン プ設備等が含まれる。 (2016 年 4 月 27 日 モスクワ 木原栄治)

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11 ロシア:2030 年には金年産 400tの可能性 2016 年 4 月 19 日付け地元報道等によると、ロシアにおける金の年産量は 2030 年には 400t(2015 年比 38%増)に達する可能性がある。金埋蔵量(約 1 万 3,000t)と資源ポテンシャル(4 万 t 以上) からは、長期に亘る大幅な生産拡大が予想され、シベリア及び極東連邦管区の鉱床生成帯でその可 能性がある。 金の採掘量増加は一次鉱床開発によるものであり、砂金の割合(現在 20%)は減少すると予想さ れる。 ロシア北東(Peschanka)とアムール州(Malmyzh)の金・銅斑岩鉱床開発により、複合鉱床の鉱 石からの随伴金採取(現在約 16%)の増加が予想される。 優先地域の一つは、Yano-Kolymskaya 金鉱産地(マガダン州、サハ共和国(ヤクーチア))で、 黒色頁岩中の脈状鉱染鉱の一次金鉱床(Natalka, Degdekanskoe, Drazhnoe 等)の確認埋蔵量は、 ロシアの全埋蔵量の 30%以上を占める。 比較的インフラが発達している東シベリアの西部・南部も、金の資源基盤開発・発展の優先地域 である。これら地域はロシアにおける金の確認埋蔵量の 45%、採掘量の 30%を占める。金採掘量 の拡大は、Sukhoi-Log 鉱床の開発と有望鉱床(Verninskoe、Nevskoe、Olimpiadinskoe、Blagodatnoe 等)における採掘発展にかかっている。 (2016 年 4 月 27 日 モスクワ 木原栄治) ロシア:Rusal 社、リチウムイオン電池用アルミニウム箔生産へ 2016 年 4 月 19 日付け地元報道等によると、Rusal 社は、リチウムイオン電池用アルミニウム箔 と、内燃エンジン冷却ラジエーター生産向けアルミニウム箔(現在ロシアでは生産されていない) の生産を立ち上げる予定である。電池用の箔のサンプルは、ロシアで唯一リチウムイオン電池を生 産するサラトフの工場でテストされる。ラジエーター用の箔については 1 年以内に試作品を作り、 自動車メーカーでテストされる予定である。 (2016 年 4 月 27 日 モスクワ 木原栄治) カザフスタン:Kazakhmys 社、2016 年第 1 四半期の銅生産は前年同期比 8%増 2016 年 4 月 15 日付け地元報道等によると、Kazakhmys Corporation の 2016 年第1四半期(Q1) の生産実績は次の通り。 ◯銅生産量(カソード換算)は 5 万 5,500tで前年同期比 8%(4,100t)増、金インゴット生産量 は 850kg で前年同期比 95%増となった。 ◯鉱石中の銅平均品位は 0.95%で、前年同期比 0.88%増となり、計画値を 0.05%上回った。 選鉱プラントの鉱石処理量は 740 万tであった。 2016 年の銅生産量(カソード換算)は 22 万 4,400tを予定している。 (2016 年 4 月 27 日 モスクワ 木原栄治) カザフスタン:Polymetal 社、2020 年にはカザフスタンにおける金採掘量を 13tに拡大へ 2016 年 4 月 20 日付け地元報道等によると、Polymetal 社は、2020 年にはカザフスタンにおける 金採掘量を 13tに拡大する予定である。同社の金生産量は、2009 年に 390kg であったが、2015 年 には 2tを超えた。Kyzyl プロジェクトのプラント操業開始により、2020 年には約 13tの金生産を

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12 予定している。

(2016 年 4 月 27 日 モスクワ 木原栄治)

キルギス:Altynken 社、Taldy-Bulak Levoberezhny 鉱山の金抽出プラント操業開始へ

2016 年 4 月 19 日付け地元報道等によると、Altynken 社(キルギス・中国合弁企業)は 2016 年 5 月 15 日、Taldy-Bulak Levoberezhny 鉱山(キルギス・ケミン地区)における金抽出プラントの操 業を開始する予定である。同プラントの金生産は、2016 年 1.2t、2017 年 1.2t、2018 年 2tで、 将来的には年産 3.5tを予定している。 地元住民は鉱床開発に反対していない。生産した金 1oz 当たり 7.5US$がケミン地区発展基金に入 るため、年産 3.5tであれば約 100 万 US$となる。 (2016 年 4 月 27 日 モスクワ 木原栄治) 南ア:鉱業憲章改正案を開示、鉱業界の反発を受けて、協議期間延長も Mosebenzi Zwane 南ア鉱物資源大臣は 2016 年 4 月 15 日付で、鉱業憲章改正案を開示した。鉱業 憲章は、2002 年制定の鉱物・石油資源開発法(MPRDA, Mineral and Petroleum Resources Development Act)第 100 条に規定された鉱業界への黒人の参入を促進するための枠組み、目標、タイムテーブ ルを定めたもので、本改正案では、鉱業セクターの黒人の資本参加比率について、黒人保有者が当 該権益を売却する場合においても、常に 26%以上を維持しなければならない旨が規定されている。 本改正案は開示されてから 30 日間の協議プロセスが設けられているが、鉱業界は協議するには 不十分だとして強く反発しており、これを受けて Zwane 大臣は、「本法案は政府の提案であって決 定したわけではない、必要に応じて協議期間を延長する用意がある」と発言している。

鉱業界の反応として、南ア金生産大手の Sibanye Gold 社 CEO の Neal Froneman 氏は、「本改正 案が事前協議無しに開示されたことには失望した、鉱業界としては受け入れられない事項を含んで おり、協議プロセスを経て解決されるべきだ」とコメントしている。

(2016 年 4 月 22 日 ロンドン 竹下聡美)

加:CAMECO 社、SK 州 Rabbit Lake ウラン鉱山の操業停止を発表

2016 年 4 月 21 日、加ウラン生産企業の CAMECO 社は、市況低迷が続いていることで生産を維持す るために必要となる操業コストや資本コストの負担が困難となったとして、Rabbit Lake 鉱山の操 業停止と鉱山の開発延期による米国での生産量削減を発表した。 1975 年に生産を開始した SK 州北部に位置する Rabbit Lake 鉱山は、2015 年には 4.2 百万 lb(約 1,905t)のウラン酸化物(U3O8)を生産し、2016 年も 3.6 百万 lb(約 1,633t)の生産を計画して いたが、2016 年 8 月末までにケア・アンド・メンテナンス状態に置かれるため、今年の生産量は 1 百万 lb(約 454t)にとどまる見込み。一方、米国の事業は ISL 法の特性から即座に生産を中止す ることができないことから、約 170 名の雇用を継続して既存施設や終掘後の生産井の跡地修復を行 うが、新規の生産井の開発を中止するため、2016 年の生産量は当初計画の 1.4 百万 lb(約 635t) から 1.1 百万 lb(約 499t)となる見込み。 いずれも、市況が大幅に改善されれば生産又は開発を再開する可能性を残すが、Rabbit Lake 鉱 山では施設の維持や環境モニタリング、跡地修復作業などを継続するために必要となる約 150 名の 人員を除く約 500 名が、米国の事業でも約 80 名がそれぞれ職を失うこととなるため、CAMECO 社で

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は他の事業への配置転換やワークシェアリングなど影響を最小限にするための代替案を検討して いる。

(2016 年 4 月 22 日 バンクーバー 山路法宏)

加:Pretivm 社、BC 州 Brucejack 金プロジェクトで 38m 間 59.13g/t Au 等の高品位鉱脈を捕捉 2016 年 4 月 26 日、加 Pretium Resources Inc.(Pretivm 社)は、BC 州北西部の Brucejack 金プ ロジェクトの Valley of the Kings 鉱床におけるインフィル試錐で、38.04m 間 59.13g/t Au、19.09m 間 86.34g/t Au、9.48m 間 55.87g/t Au、14.72m 間 68.60g/t Au などの高品位鉱化帯を捕捉した。

Brucejack プロジェクトは、BC 州北西部の Stewart 市の北方約 65km に位置する。当該地域は Golden Triangle と呼ばれる米国 AK 州と隣接する地域で、2015 年に Imperial Metals 社の Red Chris 銅・金鉱山が生産を開始したほか、Brucejack プロジェクト以外にも Seabridge Gold 社が KSM プロ ジェクト(銅・金・モリブデン)の開発を進めているほか、現在の価格低迷の中でも数多くのプロ ジェクトが進められている鉱床地帯。Valley of the Kings 鉱床は、2014 年 6 月時点で 13.6 百万 t、 金品位 15.7g/t、銀品位 11g/t の確定及び推定埋蔵量が確認されており、2015 年に開発に必要な州 及び連邦政府の許認可を取得し、2017 年第 3 四半期の坑内採掘による商業生産開始を目指して現在 開発が進められている。 (2016 年 4 月 27 日 バンクーバー 山路法宏) 豪:BHP Billiton、WA 州 Pilbara における鉄鉱石生産量の予測を引き下げ 2016 年 4 月 20 日、BHP Billiton は 2016 年 3 月期の業績を発表した。これによると 2016 年 1~3 月の WA 州 Pilbara における鉄鉱石の生産量は 6,150 万 t であり、前年同期比では 5%減、前期比で は 4%減となった。 また BHP Billiton は 2015/16 年度の Pilbara からの鉄鉱石の生産量の予測を従前の 2 億 7, 000 万 t から 1,000 万 t 引き下げて 2 億 6,000 万 t にすると発表した。この理由は悪天候と 24 か月間 の実施が予定される鉄道のメンテナンス作業によるものとしている。同社はこの作業の目的は Jimbleba 鉄鉱石鉱山の生産増加と合わせて Pilbara の年間の出荷能力を 2 億 9,000 万 t に増強する ためとしている。BHP Billiton は 2016 年 1 月にも 2015/16 年度の生産量の予測を引き下げており、 この時の理由は前年 11 月に発生したブラジルの Samarco 鉄鉱石鉱山の尾鉱ダムの決壊事故による 同鉱山の生産停止であった。 なお、地元紙によれば、鉄鉱石のスポット価格は 2016 年 4 月 18 日に 3.6%上昇し、翌 19 日にも 4.1%上昇して 62.85US$/t となっており、2016 年 1 月以降では 44%も上昇している。今回の BHP Billiton の発表は、19 日に Rio Tinto が発表した 2017 年の Pilbara の生産量予測の引き下げと合 わせて供給過剰の懸念を和らげる材料となり、鉄鉱石価格を支えることになるだろうと地元紙は報 じている。

(2016 年 4 月 21 日 シドニー 山下宜範)

豪:Rio Tinto、自動運転列車の運行開始の遅延で 2017 年の鉄鉱石の生産量予測を引き下げ

2016 年 4 月 19 日、Rio Tinto は 2016 年 1~3 月の四半期における業績を発表した。WA 州の Pilbara における生産量は 7,990 万 t であり、前年同期比では 12%増、前期比では 3%減となった。

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14 次発表において 3 億 3,000 万~3 億 4,000 万 t の間になるとの見込みを明らかにした。この理由は 自動運転による鉄鉱石運搬列車(AutoHaul)の運行開始が予定よりも遅延するためだとしている。 20 日付けの地元紙によれば、Rio Tinto はこの列車の試験を 2014 年 12 月に開始し、2015 年の下半 期までに 41 本の列車の運行を開始する予定であったが、今後も試験を継続するとしている。遅延 の理由はソフトウェアに係る問題であると見られている。 Rio Tinto の世界全体における同四半期の鉄鉱石の生産量は 8,400 万 t であり前年同期比で 13%増、 前期比で 4%減であった。出荷量は 8,080 万 t であり、生産量と比べて約 300 万 t 少ない理由は季節 的な在庫補充と WA 州でのサイクロンによる悪天候を受けた出荷中断としている。なお、同社は 2016 年の世界全体における鉄鉱石の出荷量を 3 億 5,000 万 t とする目標は維持するとしている。 (2016 年 4 月 21 日 シドニー 山下宜範) 豪:金属鉱業部門への海外からの投資額は半減:2014/15 年度

2016 年 4 月 8 日、外資審議委員会 (Foreign Investment Review Board:FIRB)が 2014/15 年度 の年次報告を発表した。 これによると 2014/15 年度に FIRB が承認した投資案件の合計金額は 1,946.2 億 A$であった。部 門別では不動産部門が一番多く 969.0 億 A$(全投資額の 50%)、次いでサービス部門が 387.7 億 A$(同 20%)、鉱業部門は 3 番目であり 266.5 億 A$(同 14%)であった。 鉱業部門において、鉱種別にみて最も投資額が大きかったのは石油・ガスであり 124.9 億 A$(鉱 業部門への投資額の 47%)。次いで金-銅が 35.0 億 A$(同 13%)、以下、石炭が 32.5 億 A$(同 12%)、鉄鉱石が 18.4 億 A$(同 7%)、ボーキサイトが 0.6 億 A$(同 0.2%)、亜鉛-鉛-銀が 0.4 億 A$(同 0.2%)、ニッケルが 0.2 億 A$(同 0.1%)の順であった。 前年度と比較すると 2014/15 年度の鉱業部門への投資額(266.5 億 A$)は前年度比で 19%増とな っており、このうち石油・ガスへの投資額については前年度から倍増した(ただし投資件数は 55 件から 41 件に減少)。他方、金属鉱物への投資額に着目すると、前年度の 119.3 億 A$に対して、 2014/15 年度は 57.4 億 A$にまで半減し、投資件数も 130 件から 71 件にまで減少した。 国別では、全部門合わせた投資額が最も大きかったのは中国(全体の 24%)からであり、次いで 米国(同 13%)、シンガポール(同 5%)、日本(同 4%)等であった。このうち鉱業部門への投 資額が最も大きかったのは中国(鉱業部門への投資額の 37%)、次いで米国(同 14%)、カナダ (同 8%)、日本(同 3%)等であった。 (2016 年 4 月 21 日 シドニー 山下宜範)

豪:Scandium International 社、NSW 州 Nyngan スカンジウム鉱床の DFS 結果を発表

2016 年 4 月 18 日、カナダのトロント株式市場に上場している Scandium International 社が、権 益 80%を保有している NSW 州 Nyngan スカンジウム鉱床の DFS 結果を発表した。DFS により、同鉱 床がスカンジウム酸化物(98.0~99.9%)を年間 37,690 ㎏生産することが可能との結果が得られ ている。同鉱床は、20 年間のマインライフで 6.29 億 US$のキャッシュフローを生み出す予定。ま た、税引き後の正味現在価値(NPV)が 10%ディスカウントレートで 1.77 億 US$、内部利益率(IRR) が 33.1%の結果が得られている。 今回のDFSでは推定資源量が1,690万t(品位235ppm Sc、カットオフ品位100ppm Sc)となり、前 回の調査からが40%増加している。鉱石埋蔵量は143万t(品位409ppm Sc)である。同鉱山の開発

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15 費用は8,710万US$とされ、3.3年で回収できる見込み。スカンジウム酸化物の生産コストは 557US$/kgとなる。今後、同社は鉱山開発のための出資者及び販売先を募る予定。 同鉱床は超苦鉄質岩が風化して形成されたラテライト中にスカンジウムが濃集している。鉱石は 高圧酸浸出法(HPAL)や溶媒抽出法(SX)による鉱石処理が行われる予定。 (2016 年 4 月 25 日 シドニー 矢島太郎) 豪:BC Iron 社、Nullagine 鉄鉱石鉱山の権益売却を示唆 2016年4月21日、WA州の鉄鉱石生産企業BC Iron社は、WA州Nullagine鉄鉱石鉱山の自社権益の売 却を検討していることを同社の2016年1~3月四半期報告中に示している。同社は鉄鉱石価格の下落 により、2015年12月からFortescue Metals Group(FMG社)とのJVで実施していた同鉱山(BC Iron 社75%、FMG社25%)の採掘を休止している。 BC Iron社の資金は、2015年12月末に4,290万A$であったが、2016年3月末に2,330万A$に減少して おり、1~3月中に休止中の同鉱山に対する支出が1,380万A$も生じていたことが売却を検討する原 因となった。同社は今後WA州Buckland鉄鉱石鉱床の開発に集中する方針を示している。 (2016年4月25日 シドニー 矢島太郎) 豪:Iluka Resources 社、2016 年 1~3 月のミネラルサンドによる収益が前年同期よりも減少

2016 年 4 月 21 日、豪州ミネラルサンド大手の Iluka Resources 社(Iluka 社)は 2016 年 1~3 月の実績を公表した。同社はミネラルサンド(ジルコン、ルチル、人工ルチル、イルメナイト)の 2016 年 1~3 月の生産量が 2 億 3,320 万 t と前年同期よりも 39.5%増加したものの、収益は 1 億 210 万 A$にとどまり、前年同期の 1 億 1,520 万 A$に比べて 11.4%減となった。同社は、ルチルと人工 ルチルの販売量が増加したものの、ジルコンとイルメナイトの販売量が減少したことが収益の減少 につながったと伝えている。一方、生産量の増加は人工ルチル製造キルン 2 が 3 月末から再稼働し たことによると説明されている。 同社は 4 月中旬から SA 州の Jacinth-Ambrosia 鉱山における採掘と鉱石処理の休止を 18~24 カ 月見込んでいる。同鉱山の再開は、ミネラルサンド需要の回復を待って行われる予定である。同鉱 山に貯鉱されているミネラルサンド精鉱の鉱物分離処理は、同社の WA 州施設で継続して行われる。 (2016 年 4 月 25 日 シドニー 矢島太郎)

豪:Rio Tinto、QLD 州 Weipa ボーキサイト鉱山の従業員 41 名を解雇

2016 年 4 月 21 日、地元メディアは Rio Tinto が QLD 州 Weipa ボーキサイト鉱山の従業員 41 名を 解雇したことを報じた。Rio Tinto の広報担当者は、アルミニウム価格(特にアルミナ)の下落と ボーキサイト採掘を実施している他社との競合が熾烈となっていることが原因と説明している。

現在 Rio Tinto は同鉱山で約 1,400 名の従業員・契約職員を雇用している。解雇された 41 名の 内訳は、管理職が 6 名、技能職 6 名、営業職 7 名、鉱山現場職員が 22 名と報じられている。なお、 Rio Tinto が現在開発中の Amrun ボーキサイト鉱床では従業員の削減は行われない予定である。 (2016 年 4 月 25 日 シドニー 矢島太郎)

豪:Evolution Mining 社、過去最大の産金量

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208,963oz(6.50t)であり過去最大となった。生産コスト(All-in Sustaining Cost:AISC)は 1,015A$/oz(732US$/oz)であった。同社の鉱山のうち最も多くの生産が行われたのは NSW 州にお ける Cowal 金鉱山であり、生産量は 70,803oz(2.20t)、生産コスト(AISC)は 757A$/oz (546US$/oz) であった。Cowal 鉱山は 2015 年に Evolution Mining 社が Barrick Gold 社から買収した鉱山である。 また Evolution Mining 社における金の埋蔵量は 12%増加して 585 万 oz(182t)となった。 (2016 年 4 月 26 日 シドニー 山下宜範)

豪:Rio Tinto、社債の買入償還により負債を削減

2016 年 4 月 21 日、Rio Tinto は 2017 年及び 2018 年に満期となる同社発行の社債のうち 15 億 US$分 の買入償還を行うことを発表した。

本件に係る入札は 2016 年 5 月に完了させる予定。まず 2017 年が満期となる額面 17.5 億 US$分(5 億 US$(表面利率 2%)+12.5 億 US$(同 1.625%))の社債に対して入札が行われ、額面の金額が 15 億 US$に満たなかった場合には 2018 年が満期となる額面 30 億 US$分(17.5 億 US$(同 6.5%) +12.5 億 US$(同 2.25%))の社債に対して入札が行われる予定である。 (2016 年 4 月 26 日 シドニー 山下宜範) 豪:South32 社、負債を削減し、手持ちの資金はプラスに 2016 年 4 月 21 日、South32 社は 2016 年 1~3 月の四半期の業績を発表した。同四半期では負債 を削減してネットでの手持ちの資金(ネットキャッシュポジション)を 1,800 万 US$とした。 South32 社は 2015 年 5 月に BHP Billiton から分離、上場したが、当時の純負債は 6 億 7,500 万 US$であり、2016 年 1 月末の段階ではこれを 3,600 万 US$にまで削減していた。また、2015 年 7 月 ~2016 年 3 月までの 9 カ月間の生産量を見ると、前年同期比でニッケルは 14%減、マンガン鉱石 は 10%減、原料炭は 10%減、一般炭は 7%減、銀は 6%減、アルミニウムは 5%減及び鉛は 3%減 と多くの鉱種の生産が減少した。ただし亜鉛は 13%増及びアルミナは 3%増と前年同期と比べて生 産増となった。

South32 社の Graham Kerr CEO によれば、同社は「量ではなく価値」に重点を置いている。また 2015/16 年度において 3 億 US$のコスト削減を行う目標である。同社は、豪州 WA 州における Worsley アルミナ事業、南アフリカのマンガン事業及び豪州のマンガン事業のリストラはほぼ完了したとし ている。

また、コロンビアの Cerro Matoso ニッケル事業及び豪州 NSW 州における Illawarra の石炭事業 のリストラは 2016 年 4~6 月の四半期に完了させるとしている。 (2016 年 4 月 26 日 シドニー 山下宜範) 豪:OZ Minerals 社、銅、金の生産は通年での目標に沿うペース 2016 年 4 月 21 日、OZ Minerals 社は 2016 年 1~3 月の第 1 四半期における業績を発表した。 銅の生産量は 31,018t であり、前期の 32,636t からわずかに減少したが、2016 年の通年での生産 目標である 115,000~125,000t に沿うものとなった。 金の生産量は 27,563oz(0.86t)であり、こちらも通年での生産目標である 125,000~135,000oz (3.89~4.20t)に沿うものとなった。

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同社の Andrew Cole CEO は、SA 州における Prominent Hill 銅―金鉱山の生産が好調であるとし て、通年での生産目標は超えるとの自信を示している。生産コスト(C1 Cash Costs)は 75.3US¢/lb であり、通年の目標である 70~80US¢/lb の範囲内となった。なお、今後開発予定の SA 州における Carrapateena 鉱山のプレ F/S の新たな対象範囲は 2016 年 5 月末に提示される予定である。 (2016 年 4 月 26 日 シドニー 山下宜範)

インドネシア:Eramet 社の Weda Bay ニッケルプロジェクトにおける株式保有率が増加

2016 年 4 月 23 日付地元メディアによると、Eramet SA(Eramet 社)は、Strand Minerals Pte Ltd (Strand 社)の株式を三菱商事及び大平洋金属より取得したとのこと。Strand 社は、インドネシ ア北マルク州における Weda Bay プロジェクトを推進する PT Weda Bay Nickel(PT WBN)の株式 90% を保有している。Eramet は Strand 社の株式を 66.6%、三菱商事は 30%、大平洋金属は 3.4%保有 していた。また、PT WBN の株式のうち、10%はインドネシア国営鉱山公社 PT Aneka Tambang が保 有している。

Eramet 社は第 1 四半期財務報告書において、「Strand 社の株式保有者間の同意により、Eramet 社は三菱商事及び大平洋金属が保有する PT WBN の株式を取得するものとする。同取引によるグル ープの収入への影響はない。Eramet 社は Strand 社の全株式を保有することになり、Eramet グルー プの純有利子負債は 100 百万€となる」と記している。

(2016 年 4 月 25 日 ジャカルタ 山本耕次)

インドネシア:インドネシア政府、Freeport Indonesia の株式売却金額を 630mUS$と算定

2016 年 4 月 25 日付地元メディアによると、エネルギー鉱物資源省(ESDM)は、PT Freeport Indonesia(PTFI)の株式売却価格に関して見積もりを行い、政府側の見積価格は PTFI の当初見積 価格である 1.7bUS$よりも大幅に低い金額となったとのこと。

インドネシア政府が採用した再取得原価法によると、PTFI の 10.64%株式価格は 630mUS$になる という。ESDM 鉱物石炭総局 Bambang Gatot Ariyono 局長は、計算法は ESDM 大臣規則 2013 年第 27 号に規定されているものであるとのこと。同規則第 13 条には、売却価格は投資の現在原価を基に 設定されると規定されており、現在原価は、探査時点から株式売却の義務年数までの間に出資され た投資費用の累計額とされている。Bambang 局長によると、ESDM では売却価格を 630mUS$と見積も ったため、PTFI には提示金額の修正を求めているという。

PTFI 宛に送付された正式書簡では、株式売却価格の再提示に関する締め切りは決められていない が、Bambang 局長は PTFI が直ちに返答することを希望している。

(2016 年 4 月 26 日 ジャカルタ 山本耕次)

フィリピン:Nickel Asia 社の 2016 年度ニッケル出荷量は前年度と同レベル

2016 年 4 月 19 日付地元メディアによると、フィリピンのニッケル生産者である Nickel Asia Corp. (NAC 社)は、ニッケル価格は底打ちし第 2 四半期には価格の回復が見込めることから、2016 年度 の出荷量は前年度と同レベルとなる予想であるという。NAC 社は 2015 年度には、19.7mW 百万 t の ニッケル鉱石を出荷した。NAC 社の第 1 四半期における出荷量は、3.49mW 百万 t で主に中国と日本 の顧客に向けて出荷され、昨年度の同時期とほぼ同じであった。

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18 出荷量を前年度比較で平均 20%減少させている。 (2016 年 4 月 25 日 ジャカルタ 山本耕次)

フィリピン:Lepanto 銅鉱山が再開の準備

2016 年 4 月 20 日付地元メディアによると、Lepanto Consolidated Mining Co.(Lepanto 社)は、 銅価格がポンド当たり 2US$を上回ったため、2016 年の中頃には、Lepanto 銅鉱山の操業を再開する 見込みだという。Lepanto 社取締役社長兼 COO の Bryan Yap 氏は、Lepanto 銅鉱山の残存資源量確 認のため、13 ヶ所の試掘が坑内採掘の拡張に備えて行われているとのこと。同社によると、7 月の 終わりには試掘の結果が明らかになる予定。 Yap 氏はまた、Lepanto 銅鉱山から産出されるヒ素及び金を包有する銅精鉱の買鉱に興味を示し ている会社が若干名存在しているとコメントした。 Lepanto 社は、鉱山の操業再開のために 500mPHP の資金を投入している。 (2016 年 4 月 25 日 ジャカルタ 山本耕次) 中国:北方希土は、白雲鄂博希土国家重点実験室の設立に 5,000 万元を追加投資 現地報道によれば、中国北方希土(集団)ハイテク技術株式有限公司は、「包頭希土研究院にお ける国家重点実験室の設立に関する投資増加」公告を発表した。北方希土は投資増加方式で包頭希 土研究院に 5,000 万元を投入し、白雲鄂博希土国家重点実験室を設置する。 そのほか、内モンゴル自治区科学技術庁、包頭市科学技術局からそれぞれ 2,000 万元、1,000 万 元が投入される予定。以上の合計 8,000 万元は、実験室建物、実験室の改築拡張、科学技術設備の 新規増加及び関連セット施設等に使用される。 白雲鄂博希土国家重点実験室は 2015 年 9 月に科学技術部の許認可により建設されたものである。 (2016 年 4 月 18 日 北京 森永正裕) 中国:レアアース等戦略的重要鉱産地の備蓄を強める 安泰科によれば、2016 年 4 月 14 日、中国国土資源部は「国土資源第 13 次 5 ヵ年計画綱要」を正 式に公表した。同「綱要」では、重要鉱物資源の探査と保護を強める。鉱産地の備蓄メカニズムを完 備し、タングステン、レアアース、グラファイト等戦略的重要鉱産地の備蓄を強化すると指摘した。 同「綱要」では、重要な鉱物資源に対する保護を強化することが示された。保護採掘を行う特定 鉱種に対する動態調整メカニズムを構築し、年度の採掘総量規制指標の管理メカニズムを改善し、 重点的にタングステンやイオン吸着型レアアース等採掘規模に対し効果的な規制を行い、優位な鉱 物資源に対する生産規制・価値保証メカニズムを補強する。石炭、グラファイト、希少・希有メタ ル等戦略的で革新的な鉱種に対する保護を強める。資源配置集中地域では、優位な資源に対する探 査、保護及び合理的利用という新規方法を探求する。現在、合理的に利用できない鉱物資源や尾鉱 に対し、開発を厳しく規制し、資源破壊及び無駄遣いを避けなければならない。鉱物資源開発への 参入許可を厳しく管理し、全面的に計画的地区分別管理制度を実施し、環境保護、技術、資金投入、 資源利用効率等参入許可条件を引き上げる。 同「綱要」では、重要な鉱産地に対する備蓄を行うことが定められた。特別項目における計画を定 め、鉱物資源備蓄システムの設立を促進する。鉱産地の備蓄メカニズムを完備し、タングステン、レ アアース、グラファイト等戦略的重要鉱産地の備蓄を強化する。鉱物資源備蓄区を画定し、各種生態

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19 保護区、生態脆弱地区内で国家出資により発見した重要な大中規模鉱産地または国民経済に重要な価 値を持つ鉱区を備蓄管理対象に取り入れる。鉱産地備蓄に関する動態調整システムを構築する。 (2016 年 4 月 19 日 北京 森永正裕) 中国:広晟有色、2016 年第 1 四半期欠損額は 7,000 万元に達する見込み 安泰科によれば、2016 年第 1 四半期広晟有色の欠損額は 6,500~7,500 万元に達する見込み。2015 年第 1 四半期の利益額は 269.62 万元であった。 公表した報告書によると、2016 年第 1 四半期内のレアアース及びタングステン需要業界における 消費が低迷し、レアアース主要製品の価格も低下し、企業の経営に赤字が出た。 海外市場はレアアース採掘及び加工事業を進めており、今後数年世界レアアースの供給は増加し、 世界市場の生産販売構成も変わる。国内レアアース業界の分散・混乱という問題は徹底的に解決さ れず、レアアース市場の供給過剰問題は徹底的に解決できていない。レアアース業界の現状は依然 として厳しいものである。 業界関係者の解析によると、今後 3~5 年間、中央政府政策による指導の下で、中国のレアアー ス業界は最大規模の再構成及び統合買収活動を行う見込み。 (2016 年 4 月 19 日 北京 森永正裕) 中国:2016 年 1~2 月の亜鉛精鉱輸入上位 5 位の企業はともに製錬企業 安泰科によれば、企業別に見ると、2016 年 1~2 月の亜鉛精鉱輸入上位 5 位の企業はともに製錬 企業である。それぞれ株洲製錬(5.7 万 t、122.6%増)、葫蘆島(5.5 万 t、15.7%減)、河池南方 (4.8 万 t、30.0%減)、巴彦淖尓紫金(4.1 万 t、104.7%増)及び豫光亜鉛業(4.1 万 t、25.7% 増)の順となっている。これらの輸入製品は長期契約によるもので、加工費用が比較的高いときに 締結したものである。 (2016 年 4 月 19 日 北京 森永正裕) 中国:辰州鉱業、金製錬・100t 高度加工プロジェクトに関する共同投資契約を締結 安泰科によれば、湖南辰州鉱業有限責任公司は、長沙経済技術開発集団有限公司、浙江黄金宝投 資株式有限公司と「協力趣意書」を締結した。3 社企業は共同で企業を設立し、金製錬・100t 高度 加工・加工貿易プロジェクトを投資建設する。 当該プロジェクトの協力企業である辰州鉱業、浙江黄金宝と長沙経開集団は共同でプロジェクト 運営企業を設立し、当該企業に 2 億元を投入する。そのうち辰州鉱業は現金と無形資産方式で出資 し、出資額は 14,000 万元(70%の権益を保有)に達する。浙江黄金宝は現金 4,000 万元(20%の 権益を保有)を出資し、長沙経開集団は現金 2,000 万元(10%の権益を保有)を出資する。同プロ ジェクトにおける金の製錬・精製能力は年間 100t、そのうち年間高度加工能力は 10t である。プロ ジェクトにおける投資規模は 2 億元で、そのうち 0.9 億元を建設資金とし、1.1 億元を運営資金と する。建設期間は 1 年間の予定。 (2016 年 4 月 20 日 北京 森永正裕)

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