飛 鳥 資 料 館 の 開 館 展 示
飛 鳥 資 料 館 学 芸 室
1 9 7 4 年3月1 6 1 . 1 ,飛鳥盗料館が開館した。観覧者数は,開館当1 1 1 6 1 8 人,3月3 0 Hまでで計 9 6 5 5 人。幸先のよいスタートといえよう。これに先立って3j j l 5 H,開館式・特別公開をおこ ない,4 0 0 人の招待容をむかえて祝福をうけた。
1 9 7 3 年4月,資料館が発足すると,学芸室・庶務室は,春日野庁舎に準術室をもうけて,活 動を開始した。学芸室では,文化庁の国立飛胤資料館(仮称)設置準備会議がまとめた展示計 画(1 9 7 2 年2月)の基本方針を尊重して,展示方法とを検討し,所内の準備委員会の討議を経 て,その原案を作成した。これによって,H本エキジビション企画プロダクション(代表国友 俊太郎氏)が作った峻示設計原案を,さらに準備委員会で煮つめることによって,大筋が決定,
1 9 7 4 年1 2 月に,同プロダクションに工事請負を依頼した。
資料館には,常設展示用の第1展示室(3 9 0 ㎡) と,特別展示用の第2展示室(6 6 ㎡)がある。
6月8日までの,開館記念特別展示期間中は,第1展示室も,高松塚古墳壁画の模写などによ って,とくに充実し, また第2展示室では, ガンダーラ以来の仏像を中心として,特別展示「仏 教伝来一飛鳥への道」を開催することにした。展示品・展示状況の詳細は, 右頁の平面図, お よび開館にさいして出版した2種のカタログ, 『飛鳥盗料館案内」 ・『仏教伝来一飛鳥への道』
にゆずる。なお,盗料館の設立・建築・工事については,前年度年報の報告のほか,パンフレ ット『奈良国立文化財研究所飛鳥資料館」を参照されたい。以下,展示にかんする方針のう ち,記録にのこっていない点を若干かかげておく。
陳列ケースは,両面・片面両用のものを,大・中・小3種類作成した。移動しないことを前 提として作り,また,鍵が外面から歌えない構造とした。高松塚古城出土品用のケースは,や や豪華で,かつ閉館のさいに,ケース前面を鉄扉で閉ざす構造の,作りつけのものとした。
展示室内の採光は,人工光線によるものとしたが,同時に,窓を完全に閉ざすことなく,時 には開けられる状況にとどめることにした。したがって,陳列ケースは,窓と窓の間,あるい は,窓から遠く離して配列することになり,展示室の中央に,大ケース4個をオーソドックス に相称的にならべた。展示室西北隅のブロックは,とくに電倣に耐える構造になっており,石 造物の展示場所は,おのずからこのブロックに限られることになった。また,高松塚古墳出土
品用の作りつけケースは,展示室西南の奥まったブロックの両端におくことにした。このよう
にして,第1展示室の基本的な導線が決定したのである。展示品を見やすくするため,しばしば斜面・垂直面への固定法を採用した。また展示品の意 義をわかりやすくするため,随時,展示品を写真・図とく承あわせることにした。
解説文は,各項2 0 0 字以内を原則とし,教育漢字以外には,ふり, 仮名をつけた。また「出土
した」と.i { ; かず「承つかった」とするなど,やさしい言葉をえらぶようつとめた。(佐原億)− 5 4 −
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