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雑誌名 法政大学大学院紀要. デザイン工学研究科編

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遊動領域における拠点の場所性に関する研究 : 東 京におけるデジタルノマドのコミュニティを対象と して

著者 陳 禹鳳

出版者 法政大学大学院デザイン工学研究科

雑誌名 法政大学大学院紀要. デザイン工学研究科編

巻 9

ページ 1‑6

発行年 2020‑03‑02

URL http://doi.org/10.15002/00023480

(2)

法政大学大学院デザイン工学研究科紀要 Vol.9(2020年3月) 法政大学

遊動領域における拠点の場所性に関する研究

ー東京におけるデジタルノマドのコミュニティを対象としてー

PLACE IDENTITY OF NOMAD HUBS FOR DIGITAL NOMAD COMMUNITIES IN TOKYO

陳 禹鳳 Yu feng CHEN

主査 渡辺真理 副査 北山 恒・岩佐明彥

法政大学大学院デザイン工学研究科建築学専攻修士課程

The nomadic is both the oldest and the youngest lifestyle. The term “digital nomad” describes people who choose to embrace a location-independent, technology-enabled lifestyle that allows them to travel and work remotely, anywhere in the world. But does this mean that places are no longer important anymore? This thesis aims to figure out what exactly makes digital nomads choose places to do their work and identified the place identity of these places.

Key Words : Digital nomad, location-independent, place identity

1. はじめに

国連世界観光機関の統計によると2015年に他国への合 法的な入国者の数は10億人を超え、2030年に18億人に 達すると推測されている。今日の移動は以前より距離は 長いにもかかわらず、時間と費用のコストは大幅に減少 している。その故、富裕層か貧困層かはともかく、世界 のすべてが常に動き続けているかのように思えてしまう。

一方、新たな労働市場の最も顕著な特性は、一つの組織 の出世コースの代わりに、自分がやりたいことを探し求 め、つまり、活動の場は水平方向に広がっている。それ によると、以前より柔軟的な労働形態を追求している新 たな社会集団であるデジタルノマドが生まれてきた。本 研究は仕事と生活の上でロケーションに依存しなくなっ ているデジタルノマドを引き付ける場所のアイデンティ ティを明らかにすることを目的とする。

2. 移動と遊動 2.1.移動の変遷

2.1.1.国境を超える社会集団と移動の目的 2.2.遊動の回帰

2.2.1.遊動の定義

遊動という行為は肉体的、心理的、自然的、社会的な 資源を最も有効に利用するために、活動拠点を移しなが ら、生活を送ると理解することができる。キャンパのメ ンバーが何かの理由によって、変化し、離合集散するの は遊動社会の基本的な特徴である。そして、定住社会は

遊動社会を維持することが破綻した結果から現れてきた と考えられている。しかしながら、定住社会では、人間 は集落成員の間に不満が生じたとしても簡単に離れられ なくなった。さらに、産業社会に入ると、長期雇用によ り、企業は人を仕事に結びつけ、組織のために人間が固 定なロケーションに住み、一定な範囲の人間関係を持ち、

同じ企業や組織において生涯働き続ける。すなわち、定 住のゆえに、人間は不快、危険が近づいても逃げ出す単 純な行動能力が失うようになってきたと思われる。

2.3.現在の遊動―デジタルノマドについて

2.3.1. デジタルノマドの定義と成り立ち

デジタルノマディズムの誕生は技術、ビジネス、そして、

旅行三つの要素の変遷により、生まれた現象と考えられ ている。

2.3.2. デジタルノマドの仕事形態

デジタルノマドの仕事形態は(1)デジタルワーク(2) ギグワーク(3)ノマディクワーク(4)グローバル旅行、こ の四つの要素から成り立っている。

2.3.3. デジタルノマドと遊動領域

川添登の著書『移動空間論』(川添,1968)において、

人類史の発展段階は自然社会、農業社会、産業社会、情 報社会という四段階説になっている。そして、人間的本 来性の展開領域は

(1)自然的本来性の展開領域-定住の領域

(2)社会的本来性の展開領域-行動の領域

(3)文明的本来性の展開領域-経済の領域

(3)

(4)精神的本来性の展開領域-情報の領域

になっている。デジタルノマドはモバイル通信デバイス とモバイル通信環境に依存しながら、固定なロケーショ ンから撤退するようになっており、世界中の様々なとこ ろにおいて、探索、体験、生活、仕事ができるようにな っている。この発展過程により、世界は精神的の本来性 の展開(図像や文字などの新聞記事)から具現化し、物 質的の本来性の展開(探索、体験、生活)になっている。

つまり、デジタルノマドに対し、世界は情報の領域から 遊動の領域にシフトしてきたと思われる。

2.3.4. デジタルノマドとクリエイティブ・クラス

デジタルノマドはリチャード・フロリダの著書『クリ エィティブ資本論』(Richard Florida,2003)において、

定義された「クリエイティブ・クラス」に所属している。

クリエイティビティ・クラスの台頭により、社会構造が 変化するにつれて、社会を支えていた強いつながりがゆ るやかに変化している。そして、常にグローバル旅行を しているデジタルノマドは長期的な関係を維持すること ができず、Nomad Forumの投稿内容によると、デジタルノ マドの最大の課題は孤独である。独自の作業から生まれ た孤独感を解消するために、デジタルノマドは訪ねたこ とがない国、都市に行く前に、当地における作業の能率 化が予測可能な場所(遊動拠点―コーヒーショップ、コ ワーキングスペース)を絶えずにコミュニティサイトに おいて話し合っている。また、同じ社会集団と交流でき る「第三の場所」ないしコミュニティを常に求め続けて いる。

2.4.デジタルノマドと場所 2.4.1. 場所の概念

空間が場所になるためには個人的な意味が必要である と考えられる。

2.4.2. デジタルノマドが求める場所のアイデンティティ

エドワード・レルフの著書『場所の現象学―没場所性 を超えて』(Edward・Relph,1976)において、場所のア イデンティティを構成するのは静的物質的要素、人間活 動、場所の意味である。

図1 場所のアイデンティティを構成する要素

(Taylor, 2008)

デジタルノマドは旅先に着くまで、環境は全く中立的 であると思う。ただし、仕事の形態により、良好な通信

環境は場所の一つの必要な要素として考えることができ る。それに加えて、デジタルノマドは常に同じ社会集団 の集まる場所ないしコミュニティを求め続けている。以 上のことはデジタルノマドの場所の意味のバックグラウ ンドとして理解することができると思われる。デジタル ノマドの場所経験の中、複合しあい、識別可能な静的物 質的要素及び人間活動を見つければ、彼らを引き付ける 場所の共通するアイデンティティを判明することができ ると考えられる。

また、レルフが場所の本質について次のように述べて いる。「場所のアイデンティティの主たる構成要素は、

場所だけにあてはまるものではなく、すべての地理、景 観、都市、家庭の中にも何らかの形で見出される。場所 の本質は、これらの中にあるというよりは、むしろ外側 とは異なる内側の経験にある。それは、他のどんなもの よりも場所をよく空間の中に分節させ、物質的要素、活 動、意味からなる独特の体系を作り出す。場所に対して 内側になることはそこに属することであり、深く内側に なれば、なるほど場所に対するアイデンティは強まる。

私たちが外側と内側を経験する強さにいろいろなレベル がある。場所における内側のレベルはつぎの三つに区分 することができる。第一段階は「行動の内側性」(場所 にただ物理的存在すること)であり、第二段階、「感情 移入的内側性」(場所への感情的参加とかかわり)、そ して第三段階、「実存的内側性」(現地人になり、場所 への完全で無意志的なかかわり)である。」

次章において、東京におけるデジタルノマドの遊動拠 点を抽出し、場所において、人間活動と静的物質的要素、

そして、場所経験を調査する。調査結果を基に、デジタ ルノマドを引きつける場所のアイデンティティを判明す ることができると思われる。さらに、デジタルノマドは レルフが述べている「場所の内側性」の何段階目になっ ているかを考査する。

3. 分析・考査―統計資料―

3.1.東京都内におけるデジタルノマドの遊動拠点

デジタルノマドはコミュニティサイト(Nomad List、

CoWorking.Coffee、Workfromなど)を介して他のデジタル ノマドと情報交換し、特に彼らは仕事を達成することを 可能にするリソースを常に求め続けている。コミュニテ ィサイト(Nomad List、CoWorking.Coffee、Workfrom)に 投稿された東京都内におけるコーヒーショップ、コワー キングスペース(2019年10月時点)をリスト化し、地理 情報システム(QGIS)を利用し、遊動拠点の分布を示す。

そして、クラウドソーシングサービスにより、研究地域 を抽出する。

3.1.1東京都内におけるデジタルノマドの遊動拠点の類型

コワーキングスペースの 使用期間は 一時利用可能式

(drop-in)と使用契約を結ぶ会員式に分かれている。東

(4)

京都内における遊動拠点(コワーキングスペース及びコ ミュニティサイトに投稿されたコーヒーショップ)は23 区に分布する傾向があり、特に渋谷、新宿、千代田と港 区に集中していることが分かった。

2 Nomad List、CoWorking.Coffee、Workfromに載せる東京都内の遊動拠点 の分布 (著者作成)

3.2.クラウドソーシングサービスにより研究地域を抽出する デジタルノマドか多用されているNomad Listは世界の 1333都市のコスト、安全性、気候、インターネット速度 などをリスト化し、デジタルノマド向けの都市のランキ ングを示している。さらに、滞在するとき、都市の中で、

どの地域が最も勧めるかについて、中心市街地との距離、

居住性、コワーキングスペースとコーヒーショップの密 度、使用者の勧め度のサンプルサイズなどにより、レコ メンド地域を定めた。東京において、レコメンド地域は 図3 に示している。本稿において、その地域を研究地域 として抽出する。

3 Nomad Listが定めたレコメンド地域

(Nomad Listより)

Nomad Listの登録使用者の中に、2015年から2019年 まで東京に訪れたデジタルノマドの人数は398人になり、

一週間以内滞在するのは最も多かった。それによると、

デジタルノマドは作業する場所を選考するとき、一時利

用式(drop-in)のコワーキングスペースとコーヒーショ ップを求めていると考えることができる。研究地域にお ける渋谷駅、原宿駅、代々木八幡駅の半径 800 メートル の中で、一時利用式のコワーキングスペース及び、Nomad List、CoWorking.Coffee、Workfromの中、二つ以上のコ ミュニティサイトに掲載されたコーヒーショップを研究 拠点として焦点を 当てる。各研究拠点の概要は表1、表2 に集約する。

1 研究拠点としてのコワーキングスペース (著者作成)

2 研究拠点としてのコーヒーショップ (著者作成)

4. 分析・考査―半構造化インタビュー―

4.1.研究方法

4.1.1.半構造化インタビュー

デジタルノマドが多用されているコミュニティサイト により、研究地域及び研究拠点を抽出した。研究拠点に おいて、デジタルノマドを対象として半構造化インタビ ューを用い、場所経験について調査する。インタビュー 調査の概要は表3、表4に示し、そして、表5にインタビ ュー調査項目を示す。

(5)

3インタビュー調査概要 (著者作成)

coworking space (ア) The Hive JINNAN

(イ) Connecting The Dots

(ウ) Creative

Lounge MOV 調査日 202015日 - 110

回答者数 3 0 1

coworking space (エ)maria house

(オ)DROPIN HARAJUKU

(カ)GOOD WORK

調査日 2020111– 116

回答者数 0 0 0

4インタビュー調査概要 (著者作成)

coffee shop (キ) STREAMER COMPANY

COFFEE

(ク) Freeman Cafe

(ケ) eplus LIVING ROOM

CAFE 調査日 2020117日 - 122

回答者数 2 1 2

coffee shop (コ) Fab Cafe (サ)Deus Ex Machina

(シ)Fuglen Tokyo 調査日 2020123– 128

回答者数 5 5 3

表5インタビュー調査項目 (著者作成)

質問項目内容

個人属性 被雇用者ですかフリーランスですか。

何をして生計を立てていますか。

どこからの出身ですか。

ノマディック経験 デジタルノマド歴は何年ですか。

一日中何時間働きますか。

一つの場所において、何時間働きますか。

東京に来たのは何回ですか。

どの辺に泊っていますか。

何日滞在しますか。

作業する場所選考 何を通して作業する場所を選びますか。

作業する場所を選ぶ時、大型チェーンスト アのスターバックスに行きますか。

作業する場所を選ぶ時何を重視しますか。

作業する場所を選ぶ時ドロップインのコワ ーキングスペースとコーヒーショップどれ に行きますか。

連携する社会環境 ここのイベントに参加したことがあります か。

この場所、周辺地域において、知り合いが いますか。

人とのつながりを求めに来ますか。

どんなつながりを求めていますか。

場所経験 何のためにこの地域に来ますか。

この場所の周辺に気に入りますか。どう思 いますか。

この場所に来たのは何回目ですか。

この場所のどんな要素に気に入りますか。

この場所にまた来ますか。

この場所は大切だと思いますか。

この場所に属していると思いますか。

4.2.調査結果

対象22名、A~Vと呼称する。

4.3.調査結果分析 4.3.1.個人属性

被調査者の22人のうち、アメリカ出身者は12人にな り、イギリス出身者は 2 人になり、そして、カナダ、ド イツ、イタリア、ノルウェー、韓国、日本からの出身者 は 1人ずついる。デジタルノマドが多用されているコミ ュニティサイトであるNomad Listにおいて、2019年の9 月から12月までのページビュー数(図4)の中、英語母語 話者が40パーセント以上占めている。本研究の被調査者 の国籍割合もそれを示している。

4 Nomad Listのページビュー数の中、国の割合

(Nomad Listより、20199月から12月まで)

そして、被調査者のうち、会社との協議により、遠隔 地において作業することができる人とフリーランスとし て活動している人は半分に分かれており、前者のうち、

被雇用者として働くと同時にサードパーティのウェブサ イトを通して単発の仕事を受注する人は 1 人がいる。ま た、起業家として、スタートアップを立ち上げるファウ ンダーは 2 人がいる。それによると、デジタルノマドの 仕事形態は多面的であり、時間管理と自己能力の上で高 度に要求する必要があると考える。

4.3.2.ノマディック経験

調査によると、22人がデジタルノマドのライフスタイ ルになっているのは2014年以後から始まり、一日に8時 間以上働く人が多く、一つの場所において、3時間以上作 業するのは半分以上を占めている。そして、22人の被調 査者の中、6人は本稿の調査領域の範囲内に泊っている。

その以外の15人の中、調査拠点との距離として最も遠く に泊っているのは被調査者の Uさんであり、浅草に泊っ ている。被調査者の宿泊地と調査拠点との位置関係は図5 に示している。それによると、デジタルノマドが作業す る場所を選考するときに、必ずしも距離により決定する のではないと考えることができる。

(6)

5 被調査者の宿泊場所と調査拠点との位置関係

(著者作成)

4.3.3.場所選考

調査の中「デジタルノマドが何を通して仕事の場所を選 びますか」という質問の答えに対し、表6が示している ように、コミュニティサイトが主な手段であり、そして、

一つのコミュニティサイトだけではなく、いくつかを併 用 す る 傾 向 が あ る 。 そ の 中 、 最 も 使 わ れ て い る の は Workfrom 、Nomad List、WORK HARD ANYWHEREという結果 が出ている。

8 22人の被調査者が作業する場所を選考する手段 (著者作成)

そして、22人の被調査者のうち、「コワーキングスペ ースに入る前に、煩雑な手続きをしなければならない」、

「自由に席を選ぶことができない」、「一箇所において、

食事と作業が済むところの方がいいと思う」などの原因 により、コワーキングスペースに比べ、コーヒーショッ プにおいて作業するの方が好みと回答してくれた人は16 人になっている。そのほか、「東京に来てコワーキング スペースに行ったことがあるが、経験がよくなかったの でやめようと思う。」と回答してくれるのは2人がいる。

また、「作業する場所を選ぶ時、大型チェーンストア のスターバックスに行きますか。」という質問に対し、

22人の被調査者のうち、「ローカルのコーヒーショップ

をサポート、体験したい」と回答してくれる人が13人に なり、東京に来て行ったことがあるが、「Wi-Fiが安定し ていない」か「混雑し過ぎで席が取れなかった」と回答 してくれた人は6人になっている。

6 22人の被調査者が場所選考としてスターバックスへ行く意欲

(著者作成)

「作業する場所を選ぶ時何を重視しますか」という質問 に対し、Wi-Fiの速度、安定度、コンセントの有無、街の 雰囲気、自然採光などを考慮すると回答してくれた人が ほぼ全員である。

4.3.4.連携する社会環境と場所経験

KJ法によりインタビューのデータを切片化、構造化す る。

7 22人の被調査者の滞在期間の長さと場所に行く回数 及び場所の内側性との関係

(著者作成)

5. 結論

インタビューから得た結果を切片化、構造化にすると、

デジタルノマドを引き付ける場所のアイデンティを構成 する三要素は以下のように示す。

場所の意味

① グローバル旅行者としてのデジタルノマドは場所を 選考のうえで、大型チェーンストアのコーヒーショ ップより、ローカルのコーヒーショップを選択する 傾向がある。

② デジタルノマドは多様なコミュニティサイトを併用 し、場所を選考する。一つの拠点がいくつのコミュ ニティサイトに投稿される可能性が高い。

③ 最初はコミュニティサイトを通して作業の効率が良 い場所を求めに行くのが多い。

④ 滞在時間が長くなればなるほど、一箇所の場所に通

(7)

う傾向がある。

⑤ 場所に通うにつれて、連携する社会環境が広くなり、

場所への「感情的参加とかかわり」が深くなる傾向 がある。それにより、デジタルノマドは遊動拠点と しての場所に対し、場所の内側性の第一レベルであ る「行動の内側性」から第二レベル、すなわち、「感 情移入的内側性」のレベルになる可能性がある。

場所経験の静的物質的要素-エリアについて

人込みから離れているエリアを選ぶ傾向がある。

場所経験の静的物質的要素-空間について

① 作業の効率とモチベーションを高めるために、空間 の広さ、自然採光の良さを求めている。

② 席の種類と空間の分断による雰囲気の転換を求める 傾向がある。

場所経験の静的物質的要素-設備について

コンセントの有無、Wi-Fiの速度と安定度が高度に要 求されている。

場所経験の人間活動

① デジタルノマドは英語が母語の国から出身者が多い ので、スタッフと英語でコミュニケーションがとれ るなら、その場所に行く意欲が高い。

② パソコンで作業する人が多い場所で作業すると安心 感が生じる。

③ 場所はただの作業環境ではなく、他のデジタルノマ ドとの面会、クライアントとの打ち合わせなど、都 市の中の活動拠点として使っている。

謝辞:本研究に際し、調査にご協力いただきコワーキン グスペースとコーヒーショップの職員様、ご回答してい ただき被調査者様の皆様に深く感謝申し上げます。丁寧 にご指導いただきました渡辺真理先生、北山恒先生、岩 佐明彥先生に心より感謝を申し上げます。

参考文献

1)ジョン・アーリ著,吉原直樹・伊藤嘉高訳(2015)『モビ リティース移動の社会学』,作品社

2)Charles Landry, The CIVIC CITY IN A NOMAD WORLD, Netherlands, nai010, 2017

3)西田正規『人類史のなかの定住革命』講談者,2007 4)A. R. Radcliffe-Brown, (1964) “The Andaman

Islanders.” The Free press, New York

5)牧本次生,デビッドマナーズ共著,牧本次生訳(1998)

『デジタル遊牧民』,工業調査会

6)Daniel Schlagwein, (2018) “The History of Nomadism.” ReserchGate

7)Annika Müller, (2016) “The digital nomad: Buzzword or research category?” Transnational Social Review

8)Caleece Nash, Mohammad Hossein Jarrahi, Will Sutherland, Gabriela Phillips (2018) “Digital nomads beyond the buzzword: Defining digital nomadic work and use of digital technologies.”

ResearchGate

9)De Stefano, V. (2015) “The rise of the just-in-time workforce: On-demand work, crowd work and labour protection in the gig-economy.” Comparative Labor Law & Policy Journal 37

10)Gandini A., (2016) “Reputation Economy:

Understanding Knowledge Work in Digital Society.”

Springer, London

11)Suther, W., Jarrahi, M.H.(2017) “The Gig Economy and Information Infrastructure:The Case of the Digital Nomad Community.”Proc.ACM Hum-Comput, Interact 1

12)リチャード・フロリダ著,井口典夫訳(2008)『クリエ イティブ資本論』,ダイヤモンド社

13)川添登『移動空間論』,鹿島出版会,1968

14)Ray Oldenburg,The Great Good Place: Cafes, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons, and Other Hangout at the Heart of a Community.” New York, Mariowe & Co.

15)Lukermann F, (1964) “Geography as a formal intellectual discipline and the way in which it contributes to human knowledge.” Canadian Geography 8(4)

16)May J A, (1970) “Kant’s Concept of Geography.”

University of Toronto, Department of Geography, Research Publication No.4

17)Edward Relph, Place and Placelessness, nai010, 1999

表 3 インタビュー調査概要                                   (著者作成)
図 5  被調査者の宿泊場所と調査拠点との位置関係  (著者作成)  4.3.3.場所選考  調査の中「デジタルノマドが何を通して仕事の場所を選 びますか」という質問の答えに対し、表 6 が示している ように、コミュニティサイトが主な手段であり、そして、 一つのコミュニティサイトだけではなく、いくつかを併 用 す る 傾 向 が あ る 。 そ の 中 、 最 も 使 わ れ て い る の は Workfrom 、Nomad List、WORK HARD ANYWHERE という結果 が出ている。  表

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