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神奈川大学総合理学研究所研究報告

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Academic year: 2021

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G‑3.ウ コ ン の 利 用 方 法

神奈川大学総合理学研究所研究報告

1.テ ー マ:健 康 に 関 す る 科 学 的 研 究 G‑3。 ウ コ ン の 利 用 方 法

特別所員 寺本俊彦

1.1ウ コ ン葉 の 直 接 利 用

ウ コ ン の 根 部 に つ い て は 、そ れ を ス ライ ス ま た は 摺 りお ろ し、そ れ を 直 接 に 、或 い は 酒 類 や 糖 類 に 漬 け る 等 の 方 法 に よ り広 く利 用 され て い る こ とは 周 知 の 通 りで あ る。根 部 を フ リー ズ ド ドライ 等 を 通 じて 粉 末 に した もの も市 販 され て お り、 利 用 は 全 国 的 に 広 が っ て い る。

と こ ろ が 、そ の 葉 部 に つ い て は 廃 葉 され る こ と が 多 く、そ の 利 用 は 進 ん で い な い。今 年 度 の 研 究 に お い て は 、根 部 を 掘 り出 した 後 の 、青 々 と した 葉 部 を 雨 が あ た らぬ よ うに 注 意 しな が ら陰 干 し に し、パ リパ リ に 乾 い た 頃 を 見 計 らい 、茎 部 を 取 り除 く。茶 の 葉 の 処 理 に お け る が 如 く、 こ れ を 両 手 で 揉 ん で い る と 、次 第 に 細 か い 粉 に な る。 これ は 、な か な か よ い 香 りを 持 っ て い る。 お 茶 の 代 わ り に 、 或 い は お 茶 に 混 ぜ て 用 うる と上 品 な 香 りが 出 て 絶 品 で あ る。

上 級 品 と下 級 品 を 混 じ る と、香 水 の 場 合 に は 下 級 品 の 方 へ 香 りが ひ き ず られ が 、茶 の 場 合 に は 上 級 品 の 方 へ ひ きず られ 、混 ぜ 合 わせ る こ と が よ い 結 果 を 招 く。茶 と ウ コ ン の 混 合 の 場 合 に も 、 両 者 が 互 い に ひ き 立 て 合 うこ と とな る。

尚 、 乾 燥 ウ コ ン葉 紛 は 、 入 浴 剤 と して も絶 品 で あ る。

!.2ウ コ ン葉 と酢 と酎 のEM発 酵 殺 虫 剤

ウ コ ン葉 に は 虫 が っ か な い 。 こ の 性 質 を 逆 用 し、殺 虫 剤 と して 用 うる こ と と した 。 そ の 殺 菌 作 用 を よ り高 め る た め 、 そ れ に 古 来 、 有 機 殺 虫 剤 と して 一 部 で 用 い られ て い る"酢 と酎"

(木酢 と焼 酎 の 混 合 物)を 加 え 、 活 性 酸 素 の 除 去 作 用 を も付 加 させ るべ く、"ウ コ ン 葉+木 酢+焼 酎"に 糖 蜜 と水 分 を 加 え た 上 で 、EM(EffectiveMicro‑organism:有 効 微 生 物 群)発 酵 さ せ た 。 これ を数 百 倍 に うす め て 、来 る春 期 か ら夏 に か け 、野 菜 類 、果 樹 類 に こ れ を 試 用 す る こ とを 期 して い る。

一一105一

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