霊 山 大 事 附 A 固 雷 館 報
図 書 館 電 算 化 は バ ラ 色 で は な い 。
青 山大学附属 図雷館長
若 林 嘉一郎
本稿 を読む前に次ペ ー ジを開 いて頂 くと, 読者は 「わが計算機 セ ンターが間 もな く情報 処 理 セ ンターに脱皮 し,図書館 を含む さまざ
まな部局の情報処理 を行う .J こ とを知 る。
これは 「わが図書館が学術情報 セ ンター シ ステム (昭和59年開設予定 )‑ の参加 のパ ス ポー トを入手 した.Jこ とを意味 す る。
図書館が情報処理 セ ンター と結ぶ適正端 末 槻 さえ保有すれば,ユーザーが文部省の狙 い 通 りの良質サー ビス を享受 で きる との保証 が あるな らば, このあた りで 「め でた し,め で た し」 と本稿 を結べ ば よいのだが・‑‑。事態 I はそれ程甘 くはない。
1950年以降の新 プ ロジェ ク トの主流は計算 機 を用 いた複合技術 の システム化 であった。
そ して, われわれは 「計算機 の関与す るプ ロ ジェク トはそれ ぞれ有益 ではあるが,宿命 的 に多少のデ メ リッ トを随伴す る.Jこ とを体験 した。か くして,新 プ ロジェ ク トの採用以前 におけ るテ クノロジーアセス メン トの洗礼が 現代社会の常識 とな った。
わが図書館の電算化において も, 事前アセ ス メン トは不可欠 であ る。昨年 ,二神前館長 の もとに創設 され た 図 書館 電 算 化 委 員 会 は
「電算化 に よ り.計算機嫌 いのユーザーに不 便 を与 えてはいけ ないoJとい う事前アセ ス メ
ン トの思想か ら 「電 算化後において もカー ド 目録 は廃止 しないqJとの方針 をきめ た。
同 じ思想 を出発点 として,今 後は上 記以 外 のデ メ リッ ト防止策の発見に もつ とめ るが, その過程 においてはユーザー各位か らの御提 案 を基盤 としたい。
見落 としの ない事前アセス メン トは相 当困 難な作業 であ るが, それ さえ実施す れ ば図書 館電算化がユーザーサー ビスの向上 に直結す
るか といえば,絶対 にそ うではない。
わが図書館 には非常勤 を含め28名の職 月が い るが, その数は昭和39年以来増加 して いな い。 しか るに, その 間にわが館 の蔵書数 は約 2.5倍 とな った。 1人当 り作業量の この よ う な増加 に嶋 (あえ)いでい る図書館職 月 に, 電算化 に よるユーザーサー ビスの向上 (学術 情報 セ ンター システムへ の参加 ) とい う新 し
い仕事 を課すのは無理 な相談 といえる。
この悲観的 な事 態 の打開策には,情報処理 セ ンター機 に よる
OA
(オフ ィスオー トメー シ ョン :業務 の省力化 ) しか ない。す なわ ち 図書館電 算化の成功 ,不成功 はOAシ ス テ ム 設計の巧 拙 にかか っている と断言で きる。細 図書館 と学術情報セ ンター システム との 結合部 設計 は計算機 メー カー に一任 で きる が,OAシステム設計 はそれ では不 完全 。
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