魅力ある講習会企画のノウハウを身につけよう : ピンとこんなーと言わせない!
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催 者等)
令和2年度国立大学図書館協会東海北陸地区助成事 業 研修会
「魅力ある講習会企画のノウハウを身につけよう〜
ピンとこんなーと言わせない!」
日時:令和2年11月26日(木)13時30分〜16時30分
会場:オンライン会議
主催:東海北陸地区国立大学図書館協会・北陸地区 国立大学連合図書館系専門委員会
URL http://hdl.handle.net/10098/00028525
事例報告2
千葉大学附属図書館
令和2年度国立大学図書館協会東海北陸地区助成事業研修会
「魅力ある講習会企画ノウハウを身につけよう~ピンとこんなーとは言わせない!」
令和2年11月26日
概要
千葉大学
千葉大学附属図書館
千葉大学概要
• 西千葉、亥鼻、松戸、柏の葉の 4 キャンパス
• 10 学部、 15 大学院
• 学部学生 10,473 名、大学院学生 3,359 名、
教職員 3,393 名(病院含む)( 2020.5 現在)
千葉大学附属図書館概要
・本館(西千葉)、亥鼻分館、松戸分館
・図書 1,295,282 冊
雑誌 25,465 タイトル
電子ブック 31,034 タイトル
電子ジャーナル 21,977 タイトル
( 2020.3 現在)
#今日は、本館(西千葉)での取り組みを
附属図書館と
アカデミック・リンク・センター
附属図書館
利用支援企画課
• 総務係
• 利用支援企画グループ
• アカデミック・リンクグループ
学術コンテンツ課
• 学術コンテンツグループ
• 亥鼻分館係
• 松戸分館係
アカデミック・リンク・センター 教員17名(うち兼務教員8名)
教授 6名 准教授 7名 講師 2名 助教 2名
https://alc.chiba-u.jp/
https://www.ll.chiba-u.jp/
アカデミック・リンクの コンセプト実現に向け
連携
アカデミック・リンク
•
平成23年度、当時の附属図書館・総合メディア基盤センター・普遍教育センターによって、 「生涯学び続ける基礎的な能力」
「知識活用能力」を持つ『考える学生』を創造することを目的 とした「アカデミック・リンク」が立ち上げられた。
•
附属図書館/ アカデミック・リンク・センターでは、「空間」
「コンテンツ」「人的サポート」の3つの機能を提供し、この コンセプトを支えるさまざまな活動を行っている。
Place
空間
Contents
コンテンツ Support
人的サポート
アカデミック・リンク
Place
空間
Contents
コンテンツ Support
人的サポート
アカデミック・リンク
アクティブ・ラーニング・スペース
コンテンツ・ラボ 考える学生の創造 ティーチング・ハブ
人的サポートの手段のひとつ=対面学習支援
教員・学生・職員(+外部業者)によるハイブリッドなサポート 学生・研究者のニーズをもとにしたサービス設計
既存サービス・リソースを文脈に沿って再整理・再配置
・卒論準備セミナー(大学院生・教員・図書系職員)
・はじめてシリーズ セミナー(教員・外部業者・図書系職員)
・15-minute Session!(教員・図書系職員)
・Adobe ワークショップ(技術系職員・図書系職員)
必要なときに、必要な支援を(Seasonal 企画)
いつも、必要な支援を(常設企画)
学習支援
院生支援
院生支援
技術支援
具体的な取り組み
卒論準備セミナー, はじめてシリーズセミナー
15-minute Session!, Adobeワークショップ
学習支援の文脈で
Encourage YOUR e-Learning
対象とした学部生を
考える学生の創造
卒論準備セミナー
学部生(特に卒論執筆を控えた学部3, 4年生)を対象とした 大学院生(学習支援担当SA = ALSA-LS)による
ピアサポート型セミナー
・学習支援担当SA = ALSA-LSは、個別対面支援(分野別学習相談)
も行っている(常設)
卒論準備セミナー
• 卒論(年度末課題)に向けて 今からできること
• 卒論・論文・レポートの書き方
時間:30-50分
時間帯:昼休み、夕方(5限:16:10-)
定員:なし
事前予約:不要
卒論準備セミナー
卒論(年度末課題)に向けて今からできること
昼休み(「1210あかりんアワー」枠の30分)開催 内容1. 卒論の具体的な手順
2. 卒論執筆のスケジュール 3. 卒論における重要事項 4. 特に3年生へ
5. 特に4年生へ
6. 私の経験から(歴史学の立場から)
卒論準備セミナー
卒論・論文・レポートの書き方
5限(16:10-の50分間)
昼休み(「1210あかりんアワー」枠30分)の複数回開催 内容1. 執筆の手順
2. 根拠に基づいて主張を支えよう 3. 書く時の注意
4. おさらい
➡論文作成の大半は、「読む」「調べる」「探す」「読み直す・
整理する」だが、このセミナーは執筆部分を主とした内容と している。
卒論準備セミナー
(
参考)レポート作成セミナー
論文・レポートの書き方をテーマにした講習会を
前期(5月)にもレポート作成セミナーとして開催している。
文系レポートと理系の実験レポート(化学)
の分野別プログラム。
複数の学習支援担当SA(ALSA-LS)が講師を 担当。ALSA-LS発足時から開始。
院生・研究支援の文脈で
Encourage YOUR Research
大学院生を 対象とした
深い専門性と俯瞰的思考力を備えた
『知のプロフェッショナル』育成
はじめてシリーズ セミナー
主に大学院生を対象とした
個別主題的対面支援サービス
・外部業者による英語論文執筆・英語発表支援
・RLA(Research and Learning Advisor)による
研究申請書執筆支援
はじめてシリーズ セミナー
【 2018年度】
はじめての英語論文:研究論文の執筆と修正のコツ (2/19)
英語で学術論文を書く際の注意点(文章構成、表現等)
Google Scholarを活用した適切な表現の見つけ方 論文サンプルを使ったミニ演習
はじめての英語プレゼン (2/28)
英語の口頭発表の構成の仕方、スライドの作り方 英語プレゼンテーションの心構え
短時間の口頭発表実習
はじめてシリーズ セミナー
はじめての研究申請書 (3/27, 29)
本学RLA(Research and Learning Advisor)による 基本的な「研究申請書の記入事項の理解」や
「研究申請書の執筆」を支援するセミナー 講義と演習の2部構成
2回開催
はじめてシリーズ セミナー
【2019年度】
はじめての英語論文Ⅱ
-
カバーレターの書き方と査読者コメントへの 回答のコツ(8/1)外部業者/外国人講師/講義形式
時間:60分 時間帯:夕方 定員:なし 事前申込:不要 内容:
・英語で論文カバーレターを書く際の注意点(文章構成、表現等)
・査読者コメント(特にネガティブなもの)への 適切な回答方法
はじめてシリーズ セミナー
はじめてのアカデミック・コミュニケーション
-外国人研究者と英語で話す・交流する
!( 12/17)
外部業者/外国人講師/講義+実習形式
時間:60分 時間帯:夕方 定員:25名 事前申込:要 内容:・研究者同志が交流するときに必要な、丁寧な英語と
カジュアルな英語の使い方
・英語で、研究方法や将来の研究計画を議論し、
自分の意見を表現する方法
はじめてシリーズ セミナー
ステップアップ!論文生産性向上術
(2020/1/31)
外部業者/外国人講師/上級編/講義形式
時間:60分 時間帯:夕方 定員:なし 事前申込:不要 内容:
・論文執筆の障害(時間的制約、執筆や投稿プロセスへの 心理的抵抗等)への対応方法
・理想的な論文執筆環境の整え方
はじめてシリーズ セミナー
はじめての英語論文Ⅱ 参加者からの フィードバック
カバーレターとは何か、何のためなのか、
ということがよくわかった。丁度論文を
書くところだったため、タイミングが良かった。
必要な情報がとてもわかりやすく示されていて とても役に立ちました。これを活用して
良いカバーレターを書いて、アクセプトをめざします 。
I am really grateful, you have such an discussion like this. It gives me a new point of view to
はじめてシリーズ セミナー
はじめてのアカデミック・コミュニケーション
参加者からのフィードバック
講師の方の英語が聞きとりやすくよかった。
会話の練習も実践例があり参考になった。
学術的な会議で利用できるテクニックだけではなく、
日常会話で使える言いまわしを多く学べて、
とてもためになった。
コミュニケーションに特化した授業はあまり受けた ことがなかったので貴重な経験になった。
はじめてシリーズ セミナー
ステップアップ!論文生産性向上術
参加者からのフィードバック
Very informative and useful. I really could get a lot of tips for writing.
The trainer's explanation was easy to
understand. He didn't use difficult words or expression.
文を書くことへの抵抗が少し緩和されました。
論文の書き方もよく分からずに現在書いています。
はじめてシリーズ セミナー
【2020年度】 はじめての英語論文
-意図せぬ剽窃・盗用を避ける&文献レビューのコツ(10.22)
ウェビナー形式/事前申込制/バイリンガル講師 時間:60分 時間帯:夕方 定員:なし 事前申込:要 内容:
•
盗用・剽窃とは ・盗用・剽窃を避けるための方法•
文献レビューを効果的に行うためには•
英語論文のパラフレーズ、要約の方法はじめてシリーズ セミナー
はじめての英語論文 ウェビナー
参加者からのフィードバック
オンラインであれば他キャンパスから参加しやすいです。
バイリンガルの方であったため、質疑応答も非常にわかりやすく、
ありがたかったです。
剽窃について具体的な留意点が分かった。
自分が英語論文を執筆する際、留意したい。
自宅のネットワークがこちらの事情で切断されてしまい 前半のみしか視聴できなかったので残念に思っています。
はじめてシリーズ セミナー
講義を録画収録して学内限定で配信
EYeL! オンライン学習支援ポータル
https://alc.chiba-u.jp/eyr/online.html
15-minute Session!
主に大学院生を対象として 年間通して開催する
少人数・双方向・実習形式の対面支援サービス
・15分=1セッション 1講習=3~4セッションで構成 必要なセッションを自由に選んで参加可能。
・事前申込不要。飛び入り参加歓迎。
・研究や学習に役立つスキル、ツール、サービスを学ぶ内容
・本館だけでなく分館でも開催
15-minute Session!
いつでもどこでも論文入手
講師:図書館職員 時間:15分×3=45分 時間帯:夕方 定員:なし 事前申込:不要 Session 1
オープンアクセス論文(オンラインで誰でも無料で 利用できる論文)の入手ツールを紹介します。
Session 2
自宅、学会参加中、留学先、帰省中など、学外から 電子ジャーナルや論文検索のデータベースを利用する 方法を学べます。
Session 3
必要な論文を学内・学外から効率的に入手する方法を学べます。
15-minute Session!
学術的な文章の読み方・書き方〈クリティカルシンキング編〉
講師:教員 時間:15分×4=60分
時間帯:夕方 定員:なし 事前申込:不要 Session 0: 準備講義
学術的な文章を読むとき、書くときに必要な基礎的スキルのひとつである
「クリティカルシンキング(批判的思考)」とはどのようなものかを 学べます。
Session 1: 講義+演習①
自分や他者の書いた文章を批判的に読む(つっこみどころに気づく)
15-minute Session!
学術的な文章の読み方・書き方〈クリティカルシンキング編〉
Session 2:
講義+演習②引き続き、練習問題に取り組みながら、
クリティカルシンキングの ポイントを学べます。
Session 3:
確認と質疑演習の結果を確認し、講師に質問・相談することが できます。
15-minute Session!
いつでもどこでも論文入手
参加者からのフィードバック
15分を1くくりにすると、集中力が続きやすく、
今何を話しているかについてもクリアになり、
わかりやすかった。
15分間はとても参加しやすい時間だと思います。
気がねなくすぐ参加する気持ちになりました。
15-minute Session!
学術的な文章の読み方・書き方(クリティカルシンキング編)
参加者からのフィードバック
実習形式で取り組むことで、自分の理解度を 確認しながら参加できたのがよかった。
ワークシートを用いて実際に考える時間が あるのは良い。
今回の内容からすると1時間は少し 短すぎないかと思う。
途中参加・退出がしやすくてよいと思います。
技術支援の文脈で
学生・研究者の
Adobeワークショップ
学生・教職員を対象とした
画像作成・動画編集を支援するワークショップ
(実習形式)
・アカデミック・リンク・センター技術職員が講師を担当
(補助:技術支援担当SA =
ALSA-TT)
・コンテンツ制作室(教職員・学生を対象としてコンテンツ制作を 行うための環境を提供)の利用促進も目的のひとつ
Adobeワークショップ
Adobe Illustrator オリジナル名刺データ作成 初心者向けワークショップ(2019/6/26)
時間:60分
時間帯:昼休み、午後 定員:8名
事前予約:要
Adobeワークショップ
Adobe Premier Pro 動画編集ワークショップ
(2019/12/19, 2020/1/22, 2/18)
時間:60分 時間帯:午後 定員:8名
事前予約:要
Adobeワークショップ
Adobe Premier Pro 動画編集ワークショップ
フィードバック
ぜひ応用編を開催してください!
同じようなワークショップを何回か 開催してほしい。
最後に…
「ピンと」くる講習会にするためには?
①どういう文脈を持っている人が、どんなときに聞きたいか?
を真剣に考えて企画する
確実に届く日時、場所、文言、内容とは?
②「集客」という発想を捨てる
届けるべき人(支援を必要としている人、企画の対象者)に 届くことがいちばん大事。数の問題ではない。
今後に向けて
・オンライン対応
同時配信・同時双方向・動画配信(オンデマンド)
魅力的なマニュアル・テキストの提供
・これまで以上にきめ細やかなニーズへの対応
オンライン授業・電子コンテンツ・留学